JP2009245974A - 固体撮像装置 - Google Patents

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崇 桑原
Yasuyuki Shimizu
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Abstract

【課題】電荷転送効率を向上させることが可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置は、フォトダイオード201と、垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203とを備え、垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203は、信号電荷の転送路となるチャンネル領域300と、チャンネル領域300上に信号電荷の転送方向に並んで形成され、チャンネル領域300に電圧を印加する同一層の複数の転送電極と、転送電極とチャンネル領域300との間に介在するシリコン酸化膜302と、隣り合う転送電極の間で、かつ、転送電極と同一層に形成され、シリコン酸化膜302より高い誘電率を持つシリコン窒化膜(SiN)306とを有し、シリコン窒化膜(SiN)306とチャンネル領域300との間に介在するシリコン酸化膜302の膜厚が、転送電極とチャンネル領域300との間に介在するシリコン酸化膜302の膜厚よりも薄い。
【選択図】図4

Description

本発明は、固体撮像装置に関し、特にCCD(Charge Coupled Device)型固体撮像装置に関する。
一般的に、ビデオカメラ及びデジタルスチルカメラ等の撮像装置を構成する固体撮像装置には、CCD型固体撮像装置が利用されている。CCD型固体撮像装置においては、光入射によりフォトダイオードで生成された信号電荷が垂直電荷転送部に読み出され、垂直電荷転送部及び水平電荷転送部により電荷検出部(FD部)まで転送される。
このようなCCD型固体撮像装置には、高画質化、使用可能な時間の向上及び軽量化等のため、更なる小型化及び低消費電力化等が求められている。従って、例えば特許文献1に記載のCCD型固体撮像装置は、水平電荷転送部の隣り合う転送電極間の距離を長くして電極間の容量を低減し、低消費電力化を実現している。具体的には、水平電荷転送部の電極構造に単層構造を採用して各転送電極を同一層で形成し、かつ垂直電荷転送部の電極構造に2層構造を採用して隣り合う転送電極をオーバーラップして形成して低消費電力化を実現している。
また、特許文献2には、第1および第2の転送電極は、交互に配列されているとともに、互いに積層されることなく配列され、そして、第1および第2の転送電極の対向側面がシリコン窒化物を含む電極間絶縁膜により覆われている。この電極間絶縁膜としては、シリコン窒化膜をシリコン酸化膜により挟んだ構造が示されている。
特開平8−88344号公報 特開2002−299597号公報
ところで、CCD型固体撮像装置では、電荷転送のためのポテンシャル分布において、隣り合う転送電極間に信号電荷をトラップするポテンシャルのディップが形成されることが知られている。このポテンシャルディップの大きさは隣り合う転送電極間の距離に依存して変化し、該距離が長くなるに伴い大きくなる。従って、特許文献1のCCD型固体撮像装置では、水平電荷転送部の隣り合う転送電極間の距離が長くされるため、水平電荷転送部で大きなポテンシャルディップが形成され、水平電荷転送部の電荷転送効率が劣化するというという問題がある。
また、特許文献1のCCD型固体撮像装置では、垂直電荷転送部の転送電極は2層構造で形成されるため、隣り合う転送電極間の距離は短くなる。しかしながら、転送電極を2層構造とした場合、隣り合う転送電極で下方に位置する絶縁膜の膜厚を同じにするために、転送電極とゲート絶縁膜の間にシリコン窒化膜(SiN)等が一般的に形成される。このシリコン窒化膜(SiN)は電荷転送に悪影響を与えるため、従来のCCD型固体撮像装置では、垂直電荷転送部の電荷転送効率が悪化するという問題もある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、電荷転送効率を向上させることが可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、半導体基板に形成した行列状に配置された複数の光電変換素子と、信号電荷の転送路となるチャンネル領域と、前記半導体基板の上に形成した絶縁膜と、前記絶縁膜の上に前記信号電荷の転送方向に並んで形成され前記チャンネル領域に電圧を印加する同一層に形成された複数の転送電極と、を備え、前記転送電極と前記チャンネル領域により電荷転送部を構成し、隣り合う前記転送電極の間で、かつ、前記転送電極と同一層に形成された、前記絶縁膜より高い誘電率を持つ誘電材料を有し、前記絶縁膜は、前記誘電材料と前記半導体基板との間に介在する第1の絶縁膜と前記転送電極と前記半導体基板との間に介在する第2の絶縁膜とからなり、前記第1の絶縁膜の膜厚は前記第2の絶縁膜の膜厚よりも薄いことを特徴とする。ここで、前記誘電材料は、シリコン窒化膜(SiN)であってもよい。
これによって、隣り合う転送電極間に高い誘電率の材料が形成されるため、隣り合う転送電極間の電気的な距離が短くなる、つまり抵抗が小さくなるので、電荷転送部でのポテンシャルディップの発生が軽減され電荷転送効率が向上する。
さらに、誘電材料とチャンネル領域との間の絶縁膜の膜厚を転送電極とチャンネル領域との間の絶縁膜の膜厚よりも薄くすることにより、電荷転送部内でのポテンシャルディップの発生をさらに軽減することができ、電荷転送効率をさらに向上することが可能となる。
また、CCDの転送電極は単層構造で形成されるため、2層構造で形成されるときのように転送電極とゲート絶縁膜の間にシリコン窒化膜(SiN)等を形成する必要がない。従って、ゲート絶縁膜の間のシリコン窒化膜(SiN)内に電荷がチャージされることによるポテンシャル変動による電荷転送効率の悪化を防止できる。
また、前記チャンネル領域内には、前記転送電極の下方に位置し、前記チャンネル領域と異なるキャリア濃度の第1不純物領域が形成されていてもよい。このとき、前記第1不純物領域の前記転送方向における端部は、前記誘電材料の下方に位置することが好ましい。
これによって、単層構造のCCDにおいて、所定の転送電極下のチャンネル領域に電荷転送方向で漸次上がるポテンシャル分布を形成できるので、電荷転送効率が向上する。
また、前記第2不純物領域は、前記転送方向の下流側に向かって幅が狭まるテーパ形状を有してもよい。
これによって、垂直電荷転送部のチャンネル領域の実質的な転送路の幅が広くなるので、垂直電荷転送部の電荷転送効率が向上する。
また、前記水平電荷転送部の第1不純物領域の端部は、前記水平電荷転送部のチャンネル領域の端部と一致してもよい。
これによって、垂直電荷転送部から水平電荷転送部に転送された信号電荷が垂直電荷転送部から水平電荷転送部に転送される際に、信号電荷を受けるべき水平電荷転送部の転送電極に隣接する転送電極側へ信号電荷が転送され、水平方向に信号電荷が混合することを防ぐことができる。
また、前記水平電荷転送部の転送電極は、交互に配置された、前記転送方向における幅が異なる第1転送電極及び第2転送電極から構成され、前記第1転送電極は、前記水平電荷転送部における前記垂直電荷転送部からの信号電荷を受け取り、前記水平電荷転送部における前記垂直電荷転送部からの信号電荷の受け取りを行わない前記第2転送電極よりも前記転送方向の幅が大きくてもよい。
これによって、水平電荷転送部における垂直電荷転送部からの信号電荷の読み出しを行う転送電極が大きな面積を有するので、水平電荷転送部の転送電極下のチャンネル領域に対してより大きな電圧を与えることが可能となり、垂直電荷転送部から水平電荷転送部への電荷転送効率が向上する。
本発明の固体撮像装置は、電荷転送効率を向上させることができる。その結果、信号電荷の転送不良に起因する画像における縦黒線を無くすことができ、本発明の実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施形態に係る固体撮像装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施の形態のカメラの概略構成を示す図である。
カメラは、入射光を光電変換し、光電変換することにより生じた信号電荷を転送するCCD型の固体撮像装置200と、クロックドライバ(VDr)210と、CDS(相関二重サンプリング)やADC(アナログ・デジタル変換)の処理を行なう前処理部(CDS/AGC)220と、画素補間や輝度・色差処理等を行なって映像信号を出力するデジタル信号処理部(DSP)230と、タイミングジェネレータ(TG)240とを備える。
VDr210は、TG240から出力されたロジック信号から駆動パルスφV1〜φV12を生成し、駆動パルスφV1〜φV12を固体撮像装置200に供給し、垂直電荷転送部による電荷転送を制御する。駆動パルスφV1〜φV12は、Highレベルの電位VH、電位VHよりも低いMiddleレベルの電位VM、及び電位VMよりも低いLowレベルの電位VLの3つの電位を持つパルスである。例えば、駆動パルスφV1〜φV12は、電位VHとしての12V、電位VMとしての0V、及び電位VLとしての−6Vの3つの電位を持つパルスとされる。
TG240は、DSP230から水平同期信号HD、垂直同期信号VD及びクロック信号MCKの各パルスの入力を受け、固体撮像装置200の駆動に用いられる駆動パルスφH1、φH2及びφR、並びにロジック信号を生成するとともに、前処理部220及びDSP230に信号処理パルスPROCを出力する。
図2は、本実施の形態に係る固体撮像装置200の構成を示す図である。
固体撮像装置200は、フォトダイオード(光電変換素子)201を有する複数の画素が行列状(マトリックス状)に配置された撮像領域を有する。具体的には、固体撮像装置200は、フォトダイオード201、垂直電荷転送部202、水平電荷転送部203、及び出力アンプ204を有する。
フォトダイオード201は、画素に対応して行列状(マトリックス状)に配置され、入射した光を光電変換することで信号電荷を発生させる。各フォトダイオード201の上には、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色のカラーフィルタのいずれかが配置されている。
垂直電荷転送部202は、フォトダイオード201の列毎に設けられ、フォトダイオード201で発生した信号電荷を読み出し、読み出した信号電荷を垂直方向(列方向)に転送する。
水平電荷転送部203は、垂直電荷転送部202により転送された信号電荷を受け取り、水平方向(行方向)に転送する。
出力アンプ204は、水平電荷転送部203により転送された信号電荷を電圧信号に変換し固体撮像装置200外部へ出力する。
図3は、垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203の構造(図2のA部の構造)を示す概略平面図である。図4は、垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203の断面構造(図3のA−B線における断面構造)とチャンネル領域300のポテンシャル分布を示す図であり、図5は垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203の断面構造(図3のC−D線における断面構造)とチャンネル領域300のポテンシャル分布を示す図である。
垂直電荷転送部202は、ポリシリコンから構成される同一層の転送電極V1〜V12と、信号電荷の転送路となる埋め込みチャンネル領域300と、転送電極V1〜V12とチャンネル領域300の間に介在するゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜302と、転送電極V1〜V12の隣り合う転送電極間に形成されたシリコン窒化膜(SiN)306と、転送電極V1〜V12及びシリコン酸化膜302表面に形成された絶縁膜としてのシリコン酸化膜308とを有する12相駆動のCCDである。垂直電荷転送部202では、1つのフォトダイオード201に対して2つの転送電極が配置されている。
水平電荷転送部203は、同一層のポリシリコンから構成される転送電極H1及びH2と、チャンネル領域300と、転送電極H1及びH2とチャンネル領域300の間に介在するゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜302と、転送電極H1及びH2の隣り合う転送電極間に形成されたシリコン窒化膜(SiN)306と、転送電極H1及びH2並びにシリコン酸化膜302表面に形成された絶縁膜としてのシリコン酸化膜308とを有する2相駆動のCCDである。
転送電極V1〜V12は、垂直電荷転送部202のチャンネル領域300上に信号電荷の転送方向に並んで形成され、垂直電荷転送部202のチャンネル領域300に電圧を印加する。転送電極V1〜V12には、それぞれ駆動パルスφV1〜φV12が印加され、駆動パルスφV1〜φV12の印加に応じてフォトダイオード201から信号電荷を読み出し、垂直方向に転送する。
なお、転送電極V1、V3、V5、V7、V9及びV11がフォトダイオード201から垂直電荷転送部202への信号電荷の読み出し及び転送を担う転送電極であり、転送電極V2、V4、V6、V8、V10及びV12が信号電荷の転送のみを担う転送電極である。従って、転送電極V1、V3、V5、V7、V9及びV11の信号電荷の転送方向の長さは転送電極V2、V4、V6、V8、V10及びV12の信号電荷の転送方向の長さより長い。
転送電極H1及びH2は、転送電極V1〜V12と同一層に形成される。転送電極H1及びH2は、水平電荷転送部203のチャンネル領域300上に信号電荷の転送方向に交互に並んで形成され、水平電荷転送部203のチャンネル領域300に電圧を印加する。転送電極H1及びH2には、それぞれ駆動パルスφH1及びφH2が印加され、駆動パルスφH1及びφH2の印加に応じて信号電荷を水平方向に転送する。
チャンネル領域300は、垂直方向及び水平方向に走るようにp型の半導体基板の表面部に形成されたn型の不純物領域である。チャンネル領域300は、転送電極V1〜V12並びにH1及びH2による電圧印加に応じてポテンシャルのバリア領域及びストレージ領域として動作する。
シリコン酸化膜302の膜厚は、転送電極V1〜V12、H1及びH2とチャンネル領域300との間の第1部分と、シリコン窒化膜(SiN)306とチャンネル領域300との間の第2部分で異なる。具体的には、シリコン酸化膜302の第2部分の膜厚は、シリコン酸化膜302の第1部分の膜厚より薄い。従って、シリコン窒化膜(SiN)306とチャンネル領域300との間に介在する第1絶縁膜(シリコン酸化膜302及び308)の膜厚(図4の膜厚A)は、転送電極V1〜V12、H1及びH2とチャンネル領域300との間に介在する第2絶縁膜(シリコン酸化膜302)の膜厚(図4の膜厚B)よりも薄い。
シリコン窒化膜(SiN)306は、転送電極V1〜V12並びにH1及びH2と同一層に形成され、ゲート絶縁膜より高い誘電率を持つ誘電材料である。
ここで、垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203では、チャンネル領域300にキャリア濃度(不純物濃度)の変化がつけられている。具体的に、転送電極V1、V3、V5、V7、V9及びV11並びに最終段のV12下方のチャンネル領域300において、該チャンネル領域300と異なるキャリア濃度の第1不純物領域303及び第2不純物領域304が信号電荷の転送方向に並んで形成されている。さらに、転送電極H1及びH2下方のチャンネル領域300においても、該チャンネル領域300と異なるキャリア濃度の第1不純物領域305が形成されている。
第1不純物領域303は、垂直電荷転送部202のチャンネル領域300へのn型不純物の注入により形成された、チャンネル領域300より高キャリア濃度のn+型の不純物領域である。第1不純物領域303は転送電極から突き出ており、第1不純物領域303における信号電荷の転送方向の下流側の端部はシリコン窒化膜(SiN)306下方に位置する。そして、第1不純物領域303における信号電荷の転送方向の下流側の端部の位置は、シリコン窒化膜(SiN)306の信号電荷の転送方向の中心と一致する。
第1不純物領域305は、水平電荷転送部203のチャンネル領域300へのp型不純物の注入により形成された、チャンネル領域300より低キャリア濃度のn-型の不純物領域である。第1不純物領域305は転送電極から突き出ており、第1不純物領域305における信号電荷の転送方向の上流側の端部はSiN306下方に位置する。そして、第1不純物領域305における信号電荷の転送方向の上流側の端部の位置は、シリコン窒化膜(SiN)306の信号電荷の転送方向の中心と一致する。第1不純物領域305は垂直電荷転送部202と水平電荷転送部203の結合部に位置しないように形成される。これにより、第1不純物領域305が垂直電荷転送部202から水平電荷転送部203への電荷転送に悪影響を与えることを防止できる。
なお、水平電荷転送部203のチャンネル領域300に注入されたp型不純物は熱拡散するため、幅方向(転送方向と直交する方向)において、第1不純物領域305の端部は水平電荷転送部203のチャンネル領域300の端部と実質的に一致する。特に、第1不純物領域305の垂直電荷転送部202側の端部が水平電荷転送部203のチャンネル領域300の垂直電荷転送部202側の端部と実質的に一致する。これにより、垂直電荷転送部202から水平電荷転送部203に転送された信号電荷が垂直電荷転送部202から水平電荷転送部203に転送される際に、信号電荷を受けるべき水平電荷転送部203の転送電極H1に隣接する転送電極H2側へ信号電荷が転送され、水平方向に信号電荷が混合することを防ぐことができる。
第2不純物領域304は、垂直電荷転送部202のチャンネル領域300へのp型不純物の注入により形成された、チャンネル領域300より低キャリア濃度のn-型の不純物領域である。第2不純物領域304における信号電荷の転送方向の上流側の端部は、転送電極における信号電荷の転送方向の上流側の端部とその位置が一致する。
このような構造を有する固体撮像装置では、図4(a)及び(b)に示されるように、転送電極V11にLowレベルの電位VLを印加した状態で転送電極V12にMiddleレベルの電位VMが印加され、垂直電荷転送部202から水平電荷転送部203に信号電荷が転送される。また、図5(a)及び(b)に示されるように、転送電極H2にLowレベルの電位VLを印加した状態で転送電極V1にHighレベルの電位VMが印加され、水平電荷転送部203の信号電荷が水平方向に転送される。
隣り合う転送電極間にシリコン窒化膜(SiN)306が形成されなかった場合、図4(a)及び(b)の破線で示されるように、隣り合う転送電極間に大きなポテンシャルディップ310が発生し、電荷転送において信号電荷がポテンシャルディップ310にトラップされる。しかしながら、本実施の形態の固体撮像装置においては、隣り合う転送電極間に誘電率の高いシリコン窒化膜(SiN)306が形成されるため、隣り合う転送電極間の電気的な距離が短くなる。ポテンシャルは距離の関数として表され該距離が短くなるとポテンシャルディップ310の深さが浅くなり、ポテンシャルディップ310の発生が軽減され電荷転送効率が向上する。
さらに、本実施の形態の固体撮像装置においては、シリコン窒化膜(SiN)306とチャンネル領域300との間に介在する第1絶縁膜の膜厚が転送電極V1〜V12、H1及びH2とチャンネル領域300との間に介在する第2絶縁膜の膜厚よりも薄くされる。従って、電荷転送部内でのポテンシャルディップの発生をさらに軽減することができ、転送電極と転送電極下方のチャンネル領域300との間の実質的な距離を短縮させることができ、電荷転送効率をさらに向上することが出来る。
また、転送電極下のチャンネル領域300には、キャリア濃度の濃度勾配が形成される。従って、図4(b)及び図5(b)に示されるように、信号電荷の転送方向に漸次上がる(3段階又は2段階でステップ状に上がる)ポテンシャル分布が転送電極下に形成される。その結果、本実施の形態の固体撮像装置においては、垂直電荷転送部202及び水平電荷転送部203の電荷転送効率が向上する。
さらに、転送電極V1〜V12は転送電極H1及びH2と同一層のポリシリコンから構成される。従って、垂直電荷転送部202の最終段を構成する転送電極V12と転送電極H1の距離を短くし、転送電極V12と転送電極H1の間でのポテンシャルディップの発生を軽減することができる。その結果、本実施の形態の固体撮像装置においては、垂直電荷転送部202から水平電荷転送部203への電荷転送効率が向上する。
図6は、本実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。
まず、p型の半導体基板500上にシリコン酸化膜302及びポリシリコン材料501を順次形成する(図6(a))。そして、ポリシリコン材料501をパターニングして転送電極502を形成する(図6(b))。
次に、CVD法により半導体基板500全面にシリコン酸化膜308を形成する(図6(c))。そして、半導体基板500全面にSiNを堆積した後、シリコン窒化膜(SiN)に対して全面エッチングを行ってシリコン窒化膜(SiN)306を形成する(図6(d))。
(変形例1)
ここで、本実施の形態における第1の変形例について説明する。本変形例の固体撮像装置200では、信号電荷の転送方向の幅が転送電極H1及びH2で異なり、転送電極H1は転送電極H2より信号電荷の転送方向の幅が大きい。
図7は、本変形例に係る固体撮像装置200における垂直CCD202及び水平CCD203の構造を示す概略平面図である。
図7に示されるように、垂直CCD202から水平CCD203への信号電荷を受け取る転送電極H1は、信号電荷の転送方向の幅が水平CCD203と垂直CCD202の結合部に向かって階段状に広がるテーパ形状を有し、該結合部に最も近い部分で転送電極H2より信号電荷の転送方向の幅が大きい。一方、垂直CCD202から水平CCD203への信号電荷の読み出しを行わない転送電極H2は、信号電荷の転送方向の幅が水平CCD203と垂直CCD202の結合部に向かって階段状に幅が狭まるテーパ形状を有する。
図8は、本変形例に係る垂直CCD202及び水平CCD203の断面構造(図5のA−B線における断面構造)と、チャンネル領域300のポテンシャル分布を示す図である。
水平CCD203と垂直CCD202の結合部に近い部分において転送電極H1は大きな面積を有する。従って、転送電極H1下に実質的に大きな電圧をかけることが可能となり、図8に示されるように、転送電極H1下方のチャンネル領域300のポテンシャルは、図4の固体撮像装置200のポテンシャル(図8の破線で示されるポテンシャル)と比較して深くなる。その結果、本実施の形態の固体撮像装置においては、垂直CCD202から水平CCD203への電荷転送効率が向上する。
(変形例2)
ここで、本実施の形態における第2の変形例について説明する。本変形例の固体撮像装置200では、第2不純物領域304がテーパ形状を有する。
図9は、本変形例に係る固体撮像装置200における垂直CCD202及び水平CCD203の構造を示す概略平面図である。
図9に示されるように、第2不純物領域304は、信号電荷の転送方向の下流側に向かって漸次幅が狭まるテーパ形状を有する。電荷の転送はテーパ部に垂直の方向に行われるため、テーパ形状部では垂直電荷転送部202のチャンネル領域300の実質的な転送路の幅が広くなるので、垂直電荷転送部202の電荷転送効率が向上する。
以上、本発明の固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、隣り合う転送電極間に形成する誘電材料としてシリコン窒化膜(SiN)を例示したが、転送電極と半導体基板の間に形成される絶縁膜(シリコン酸化膜)より高い誘電率を持つ誘電材料であればこれに限られず、例えばTiO2(チタン酸化膜)であってもよい。
また、本実施の形態においては転送電極が同一層のポリシリコンで形成されている例を示しているが、転送電極の一部がポリシリコンなどの材質で積層構造を成すものであっても、転送路に面して転送電極としての機能を有するゲート電極が同一層として形成されているものであれば、同様の効果が得られる。
本発明は、固体撮像装置に利用でき、特にCCD型固体撮像装置等に利用することができる。
本発明の実施の形態に係るカメラの概略構成を示す図である。 同実施の形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。 垂直電荷転送部及び水平電荷転送部の構造(図1のA部の構造)を示す概略平面図である。 垂直電荷転送部及び水平電荷転送部の断面構造(図3のA−B線における断面構造)と、チャンネル領域のポテンシャル分布を示す図である。 垂直電荷転送部及び水平電荷転送部の断面構造(図3のC−D線における断面構造)と、チャンネル領域のポテンシャル分布を示す図である。 同実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 変形例1に係る固体撮像装置における垂直電荷転送部及び水平電荷転送部の構造を示す概略平面図である。 変形例1に係る固体撮像装置の垂直電荷転送部及び水平電荷転送部の断面構造(図7のA−B線における断面構造)と、チャンネル領域のポテンシャル分布を示す図である。 変形例2に係る固体撮像装置における垂直電荷転送部及び水平電荷転送部の構造を示す概略平面図である。
符号の説明
200 固体撮像装置
201 フォトダイオード
202 垂直電荷転送部
203 水平電荷転送部
204 出力アンプ
210 クロックドライバ
220 前処理部
230 デジタル信号処理部
240 タイミングジェネレータ
300 チャンネル領域
302、308 シリコン酸化膜
303、305 第1不純物領域
304 第2不純物領域
306 SiN
310 ポテンシャルディップ
500 半導体基板
501 ポリシリコン材料
502 転送電極

Claims (10)

  1. 半導体基板に形成した行列状に配置された複数の光電変換素子と、信号電荷の転送路となるチャンネル領域と、前記半導体基板の上に形成した絶縁膜と、前記絶縁膜の上に前記信号電荷の転送方向に並んで形成され前記チャンネル領域に電圧を印加する同一層に形成された複数の転送電極と、を備え、
    前記転送電極と前記チャンネル領域により電荷転送部を構成し、
    隣り合う前記転送電極の間で、かつ、前記転送電極と同一層に形成された、前記絶縁膜より高い誘電率を持つ誘電材料を有し、
    前記絶縁膜は、前記誘電材料と前記半導体基板との間に介在する第1の絶縁膜と前記転送電極と前記半導体基板との間に介在する第2の絶縁膜とからなり、前記第1の絶縁膜の膜厚は前記第2の絶縁膜の膜厚よりも薄い
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記誘電材料は、シリコン窒化膜(SiN)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記チャンネル領域内には、前記転送電極の下方に位置し、前記チャンネル領域と異なるキャリア濃度の第1不純物領域が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1不純物領域の前記転送方向における端部は、前記誘電材料の下方に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記電荷転送部は、信号電荷を列方向に転送する垂直電荷転送部と、信号電荷を行方向に転送する水平電荷転送部とから構成され、
    前記垂直電荷転送部の第1不純物領域は、前記チャンネル領域よりキャリア濃度の高い領域であり、
    前記垂直電荷転送部の第1不純物領域における前記転送方向の下流側の端部は、前記誘電材料の下方に位置する
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記水平電荷転送部の第1不純物領域は、前記チャンネル領域よりキャリア濃度の低い領域であり、
    前記水平電荷転送部の第1不純物領域における前記転送方向の上流側の端部は、前記誘電材料の下方に位置する
    ことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記垂直電荷転送部のチャンネル領域内には、さらに、前記転送電極の下方に位置し、前記チャンネル領域より低いキャリア濃度の第2不純物領域が形成され、
    前記垂直電荷転送部の第2不純物領域における前記転送方向の上流側の端部は、前記転送電極における前記転送方向の上流側の端部と一致する
    ことを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2不純物領域は、前記転送方向の下流側に向かって幅が狭まるテーパ形状を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記水平電荷転送部の第1不純物領域の端部は、前記水平電荷転送部のチャンネル領域の端部と一致する
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記水平電荷転送部の転送電極は、交互に配置された、前記転送方向における幅が異なる第1転送電極及び第2転送電極から構成され、
    前記第1転送電極は、前記水平電荷転送部における前記垂直電荷転送部からの信号電荷を受け取り、前記水平電荷転送部における前記垂直電荷転送部からの信号電荷の受け取りを行わない前記第2転送電極よりも前記転送方向の幅が大きい
    ことを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012032712A1 (ja) * 2010-09-10 2012-03-15 パナソニック株式会社 固体撮像装置及びその製造方法

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