JP2009244917A - 再配置装置および再配置プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】処理の煩雑化を回避しつつ複数の充実度に対応した配置調整を実現する。
【解決手段】 複数の看護場所それぞれにおける看護者の充実度を複数の観点それぞれで算出する充実度算出部と、
充実度算出部で算出された複数の観点の充実度に基づいて、看護者を応援に出す応援場所と、応援を受け入れる受入場所とを決める応援受入決定部と、
応援場所から受入場所へ移動する看護者を、複数の観点の充実度が総合的に接近するように決める移動者決定部とを備える。
【選択図】図1

Description

本件開示は、各看護場所における看護者の配置を調整する再配置装置および再配置プログラムに関する。
診療報酬制度では、病院に対し、患者の数に応じた看護師の配置が求められており、複数の病棟を有する病院の場合には、各病棟における配置数を満足するように、病棟間で看護師の配置数が調整されている。また、各病棟での忙しさは、病棟毎の患者の状態などが変化することに伴って日々変化しており、そのような日々の変化に応じた再配置(看護師の応援)を行うことも求められている。このような再配置における配置数などを算出するツールとして、患者に必要な看護を表した看護度と、各看護師の技能を表した技能量とを考慮して看護師の適正配置数を算出する技術が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
また、医療以外の分野でも、人員の適切な配置を行うにあたって作業員の習熟度合などを考慮すべきことが提案されている(例えば特許文献2参照。)。
特開2005−267521号公報 特開2007−79768号公報
しかし、従来提案されている技術では、看護師や作業員の配置の充実度を判断するに際しては複数の観点を統合した1つの指標が必要となるが、医療の分野では、診療報酬制度に基づく配置数のように、他の観点とは独立に充実度を判断することが必要な観点が存在し、結局、複数の指標が併存したままで適正な配置を求めることが必要となる。このため、1つの観点による充実度(例えば診療報酬制度で求められる配置数に対する充実度)に基づいた配置を従来技術のツールで求め、他の観点での充実度(例えば経験年数のバランス)などについては責任者が自分で判断しながら配置を調整するという運用が現状となっている。
コンピュータ資源に負担をかけてもよい環境が存在する場合には、種々の配置をコンピュータで全部試して複数の充実度もすべて算出して比較するという手法が考えられるが、実際にはこのような単純な手法を実行できるような環境は存在しないことが多い。
本件開示は、上記事情に鑑み、処理の煩雑化を回避しつつ複数の充実度に対応した配置調整を実現することができる再配置装置および再配置プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する再配置装置の基本形態は、
看護場所で看護にあたる看護者の情報と既定の算出ルールとに基づいて複数の看護場所それぞれにおける看護者の充実度を算出する、充実度の観点が異なる複数の算出ルールを有し、それら複数の算出ルールを看護場所毎に適用して各看護場所について複数種類の充実度を算出する充実度算出部と、
上記充実度算出部で算出された複数種類の充実度に基づいて、上記複数の看護場所のうち、他の看護場所へ看護者を応援に出すことが出来る応援場所と、その応援場所から看護者を受け入れる受入場所とを決める応援受入決定部と、
上記応援場所から上記受入場所へ移動する看護者を、上記複数種類の充実度に基づいて、それら応援場所と受入場所とでそれら複数種類の充実度が総合的に接近するように決める移動者決定部とを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成する再配置プログラムの基本形態は、
コンピュータシステムに組み込まれてそのコンピュータシステム上に、
上記充実度算出部と、上記応援受入決定部と、上記移動者決定部とを構築することを特徴とする。
このような基本形態の再配置装置および再配置プログラムによれば、一旦配置済みの情報を利用して再配置に複数種類の充実度を用いる。しかも、応援と受け入れの場所を決める段階と、応援として移動する看護者を決める段階とに分けてそれぞれの段階で複数種類の充実度を利用する。この結果、各段階では、試行が必要になっても少ない回数の試行で済み、処理の煩雑化を回避しつつ複数の充実度に対応した配置調整を実現することができる。
なお、上記の再配置プログラムが組み込まれるコンピュータシステムは、1台のコンピュータと周辺機器からなるものであってもよく、あるいは複数台のコンピュータを含むものであってもよい。
さらに、上記の再配置プログラムがコンピュータシステム上に構築する充実度算出部などといった構成要素は、1つの構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよく、1つの構成要素の機能が複数のプログラム部品によって担われるものであってもよく、複数の構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
以上説明した基本形態の再配置装置および再配置プログラムによれば、処理の煩雑化を回避しつつ複数の充実度に対応した配置調整を実現することができる。
ここで、上記の基本形態の再配置装置および再配置プログラムに対し、
「上記充実度算出部が、上記複数種類の充実度として、充実度の高さが所定程度に達することが望ましい充足型の充実度と、充実度の高さが高ければ高いほどよい追求型の充実度とを算出するものであり、
上記移動者決定部が、上記応援場所における上記充足型の充実度が上記所定程度に達している範囲内で移動可能な看護者の最大人数を算出し、上記追求型の充実度が上記応援場所と上記受入場所とで接近するようにその最大人数以内の移動人数を算出するものである」
という応用形態は好適である。このような応用形態によれば、充足型および追求型という性格の異なる充実度を上記のように利用して再配置を適切かつ効率よく実現することが出来る。
また、上記の基本形態の再配置装置および再配置プログラムに対し、
「上記充実度算出部が、上記複数種類の充実度として、看護者の数に基づいた総数型の充実度と、各看護者の個別の状態に基づいた個別型の充実度とを算出するものであり、
上記移動者決定部が、上記総数型の充実度が上記応援場所と上記受入場所とで接近するように移動人数を算出し、上記個別型の充実度が上記応援場所と上記受入場所とで接近するように看護者個人を特定するものである」
という応用形態も好適である。このような応用形態によれば、総数型および個別型という性格の異なる充実度を上記のように利用して再配置を適切かつ効率よく実現することが出来る。
さらに、上記の基本形態の再配置装置および再配置プログラムに対し、
「上記充実度算出部が、上記複数種類の充実度のうち少なくとも1種類として、看護者の勤務経過の情報と既定の算出ルールとに基づいて、看護者の疲労度を勘案した充実度を算出するものである」
という応用形態も好適である。このような応用形態によれば、看護者の疲労度が再配置に反映されて、看護者にとっても働きやすい再配置が実現する。
上記で基本形態及び応用形態について説明した再配置装置および再配置プログラムについて、以下図面を参照して具体的な実施形態を説明する。
図1は、再配置装置および再配置プログラムの具体的な一実施形態を示す図である。
この図1には、病院に勤務している看護師の勤務スケジュールの作成と調整を行うスケジュール作成調整装置10の機能ブロックが示されており、このスケジュール作成調整装置10には、基本的な制約条件の下で看護師の勤務スケジュールを作成するスケジューラ20と、勤務スケジュールの作成や調整に必要な情報、および作成された勤務スケジュールを記憶する記憶部30と、勤務スケジュールにおける看護師の配置を調整する配置調整プログラム40が組み込まれている。このスケジュール作成調整装置10はコンピュータシステムで構成されており、配置調整プログラム40は再配置プログラムの一実施形態に相当し、この配置調整プログラム40がコンピュータシステム内で動作することにより、スケジュール作成調整装置10は、再配置装置の一実施形態として動作する。
記憶部30には、病院に入院している患者に関する患者情報31と、この病院に勤務している看護師に関する人事情報32と、看護師の勤務スケジュール33と、各看護師がどの患者を受け持つかを表した業務分担情報34が記憶されている。
配置調整プログラム40は、記憶部30の情報を用いて病院の各病棟における看護師の充実度を算出する充実度算出部41と、応援を出す病棟を選択する応援病棟選択部42と、応援のために病棟を移動する看護師を選択する応援者選択部43と、勤務スケジュールを変更するスケジュール変更部44をコンピュータシステム内に構築している。この充実度算出部41が、上記基本形態における充実度算出部の一例に相当し、応援病棟選択部42が、上記基本形態における応援受入決定部の一例に相当し、応援者選択部43が、上記基本形態における移動者決定部の一例に相当する。
図2は、スケジュール作成調整装置を構成するコンピュータシステムのハードウェア構成図である。
ここに示すようにコンピュータシステム100には、中央演算処理装置(CPU)111、RAM112、ハードディスクコントローラ113、フレキシブルディスクドライブ114、CDドライブ115、マウスコントローラ116、キーボードコントローラ117、およびディスプレイコントローラ118が備えられており、それらはバス110で相互に接続されている。
フレキシブルディスクドライブ114、CDドライブ115は、フレキシブルディスク210、CD200が装填されて、装填されたフレキシブルディスク210、CD200をアクセスするものである。
また、ここには、ハードディスクコントローラ113によりアクセスされるハードディスク220、マウスコントローラ116により制御されるマウス104、キーボードコントローラ117により制御されるキーボード103、およびディスプレイコントローラ118により制御されるCRTディスプレイ102も示されている。
CD200には図1に示す配置調整プログラム40が記憶されており、CDドライブ115により、そのCD200から配置調整プログラム40が読み込まれ、バス110を経由し、ハードディスクコントローラ113によりハードディスク220内に格納される。実際の実行にあたっては、そのハードディスク220内の配置調整プログラム40はRAM112上にロードされ、CPU111により実行される。
図1に示す記憶部30は、患者情報31や人事情報32などがハードディスク220に記憶されて構成されている。
なお、図1では図示を省略したが、スケジュール作成調整装置10には、各種の情報をキーボード103やマウス104の操作で入力するための入力画面や、各種の情報をCRTディスプレイ102に表示するための表示画面などを作成し表示するGUI(Graphical User Interface)も備えられている。
以下、記憶部30に記憶されている各情報について図を参照して説明する。ただし、以下で参照する各図では、各情報の概念を示すために、各情報を入力する入力画面が示されている。
まず、患者情報31について説明する。
図3は、患者情報を表す図である。
患者情報31には、病棟毎に、その病棟に入院している患者の情報が含まれている。なお、「病棟」という単位は、近年の医療現場では病院の建物の棟を必ずしも意味しておらず、建物の棟の各階が「病棟」と称される場合も多い。本実施形態では、そのような階毎の「病棟」という概念を用いて以下説明する。
患者情報31を構成している項目としては、この図3に示すように、部屋番号311、氏名312、年齢313、性別314などといった、患者を特定する項目と、創傷処置の有無315、蘇生術施行の有無316、血圧測定の回数317、時間用測定の有無318などといった、患者の状態を表した項目が含まれている。また、この図3では図示が省略されているが、患者情報31には、各患者の入退院の日時も含まれている。
次に、図1の記憶部30に記憶されている人事情報32について説明する。
図4は、人事情報を表す図である。
この図4に示すように人事情報32には、病院の職員としての人事に関する各種の情報が含まれているが、看護師の配置に関して特に重要な項目として勤続年数321や評価322が含まれている。
次に、図1の記憶部30に記憶されている勤務スケジュール33について説明する。
図5は、勤務スケジュールを表す図である。
図5に示すように、勤務スケジュール33には、各病棟に勤務する看護師毎の勤務内容が含まれている。勤務の種類としては日勤331、深夜勤332、準夜勤333が存在し、休日334としてはこの図5では区別されていないが全日の休日と半日の休日が存在する。
次に、図1の記憶部30に記憶されている業務分担情報34について説明する。
図6は、業務分担情報を表す図である。
業務分担情報34では、看護師を表す情報341と患者を表す情報342とが対応づけられており、この対応によって各看護師が担当する患者が表されている。
なお、図示は省略するが、図4,図5,図6に示された各情報は、同じ看護師に関する情報が、例えば看護師のIDなどによって互いに対応付けられており、その対応付けを介して各情報間を参照し合うことができる。
図1に示すスケジューラ20は、記憶部30の患者情報31から各病棟の患者数を算出し、その患者数に応じた、診療報酬制度で求められている看護師の配置数を算出して、その配置数を満たすように、人事情報32に基づいて看護師を選択することで勤務スケジュール33を作成する。
また、配置調整プログラム40中の充実度算出部41は、記憶部30に記憶されている上述した各種の情報を用いて3種類の充実度を算出する。この3種類の充実度とは、1種類目は、診療報酬制度で求められている配置数に対する実際の配置数の割合であり、2種類目は、患者の重症度(看護必要度)に応じて求められる配置数に対する実際の配置数の割合(充足率)であり、3種類目は、看護師の経験年数や疲労度を勘案したマンパワーである。1種類目の充実度の算出については、診療報酬制度で求められている配置数はスケジューラ20で既に求められており、その配置数で、勤務スケジュールから確認できる配置数を割ることで求められる。この1種類目の充実度は、上述した応用形態における充足型の充実度の一例に相当するとともに、総数型の充実度の一例にも相当する。
以下、2種類目の充実度(充足率)の算出方法について説明する。
図7は、看護必要度に応じた看護師の充足率の算出を説明する図である。
ここでは、充足率の算出過程および算出結果を表示する表示画面が示されている。
充実度算出部41は、充足率を算出するための基礎データとして患者の看護必要度(重症度)を患者情報に基づいて求める。詳細には、この図7の重症度分類410に示すように、各病棟(即ち各棟の各階)の患者を、A〜Dの4段階の重症度に分類する。
図8は、患者の重症度分類を説明する図である。
重症度の分類には、図3に示す患者情報31中の、創傷処置の有無315、蘇生術施行の有無316、血圧測定の回数317、時間用測定の有無318などといった、患者の状態を表した項目が用いられる。このような項目は、図3では図示されているものも含めて全部で28項目存在しており、これらの項目は厚生労働省によって指定された項目である。厚生労働省では、これらの項目によって患者の状態を把握して、その把握した状態に応じた看護を行うことを病院に指導している。
図1に示す充実度算出部41は、各患者について、この28項目それぞれに記述されている内容を確認し、この図8に示すように、各項目411に対し、確認された内容に従った規定の点数412を割り当てる。そして、28項目分の合計点数413に従って、20点以上であれば重症度Aに分類し、15点以上19点以下であれば重症度Bに分類し、10点以上14点以下であれば重症度Cに分類し、9点以下であれば重症度Dに分類する。
分類の結果は、図7の重症度分類410に示すように、病棟毎かつ看護時間帯毎に、各重症度に分類された人数としてまとめられる。
また、各病棟の各看護時間帯に実際に勤務する看護師数(実勤務者数)414が、図5に示す勤務スケジュール33から求められる。
また、各重症度に分類された患者全てに十分な看護を実現するために必要な看護師数(必要配置数)415が、以下説明するように算出される。
A〜Dの各重症度には、各重症度の患者を十分に看護するために必要と考えられる規定人数が予め決められており、重症度Aの場合には患者2人に対して看護師が1人と決められている。同様に、重症度Bの場合にも患者2人に対して看護師が1人、重症度Cの場合には患者4人に対して看護師が1人、重症度Dの場合には患者7人に対して看護師が1人と決められている。このように決められた規定人数と、重症度分類410に分類されている患者数との積が合計されて得られた看護師数が図8に示す必要配置数415である。
そして、この必要配置数415に対する実勤務者数414の割合(%)が充足率416として求められる。このように求められた充足率416が、上述した2種類目の充実度である。この2種類目の充実度は、上述した応用形態における追求型の充実度の一例に相当すると共に、総数型の充実度の一例にも相当している。
以下、3種類目の充実度(マンパワー)の算出方法について説明する。
図9は、マンパワーの算出を説明する図である。
マンパワーの算出には、この図9のパート(A)に示すように、基礎データとして、経験年数501と、評価点502と、疲労度割合503が用いられ、このうち経験年数501と評価点502については、図1に示す充実度算出部41が図4に示す人事情報32中の勤続年数321および評価322から抽出して算出に用いる。この経験年数501と評価点502との積が求められて、各看護師の基礎的な技能量を表した得点506が得られる。
一方、疲労度割合503については、各看護師の過去3日分の勤務に基づいて、以下説明するように算出される。
この図9のパート(B)に示す勤務表507は、図1に示す充実度算出部41が図5に示す勤務スケジュール33から抽出したものであり、ここでは一例として「富士A子」さんの勤務表が示されている。また、このように充実度算出部41が抽出する勤務表507と照らし合わせて疲労度を求めるための疲労度表508が図9のパート(C)に示されている。この疲労度表508に示されているように、「日勤」に対して疲労値「+1」が割り当てられており、以下同様に、「深夜勤」に対して疲労度「+3」、「準夜勤」に対して疲労度「+3」、全日の「休日」に対して疲労度「−2」、「半日」の休みに対して疲労度「−1」が割り当てられている。プラスの疲労度は疲労が蓄積することを表し、マイナスの疲労度は疲労が減ることを表しており、疲労度の単位は「割」である。そして、本日(即ち看護師の再配置を行っている対象日)が7日であるとすると、勤務表507中の5日、6日、7日の勤務が「日勤」「深夜勤」「深夜勤」であることから、図9のパート(D)に示すように、「富士A子」さんの疲労度割合として「7割」という値が算出される。このように算出された「富士A子」さんの「7割」という疲労度割合は、この図のパート(A)では疲労度割合503の最上段に示されている。
このように算出された疲労度割合503の分だけ、上述した得点506が差し引かれることにより、マンパワー504が算出される。例えば「富士A子」さんの場合「115」点から「7割」が差し引かれた残り3割に相当する「34.5ポイント」というマンパワーとなっている。
各看護師についてこのようなマンパワー504が算出された後、病棟毎にマンパワー504が合計されて合計のマンパワー505が算出される。この合計のマンパワー505が、上述した3種類目の充実度である。なお、このように算出されたマンパワーの単位は、上述した2種類の充実度とは単位が異なるので、本実施形態では、病院全体のマンパワーを病棟数で除した平均値を100%とする規格化を行って、全ての充実度を割合で表している。なお、規格化としては、その平均値に対して病棟間での忙しさの相違や規模の相違などに応じた重み付けを付した値を100%とする規格化なども考えられる。
この3種類目の充実度は、上述した応用形態における追求型の充実度の一例に相当すると共に、個別型の充実度の一例にも相当している。
図1に示す充実度算出部41では、以上説明した3種類の充実度が算出される。
図10は、各病棟について算出された充実度の例を表すグラフである。
この図10の横軸は各病棟を表しており、縦軸は割合を表している。この図10のグラフには、各病棟(即ち各階)について3本ずつの棒グラフが示されており、3本のうち左端の棒グラフ509は、診療報酬制度に基づいた1種類目の充実度を表しており、各病棟でいずれも10割を越えている。また、3本の棒グラフの内真ん中の棒グラフ510は、看護必要度に基づいた2種類目の充実度(充足率)を表しており、3本のうち右端の棒グラフ511は、個人の評価や疲労度を考慮した3種類目の充実度(マンパワー)を表している。
図1に示す充実度算出部41が、この図10に例示されているように3種類の充実度それぞれを算出すると、次に、応援病棟選択部42は、このような充実度を総合的に勘案して、応援の看護師を出す応援病棟と応援を受ける受入病棟とを選択する。
図11は、応援病棟と受入病棟の選択を説明する図である。
本実施形態では、上述した1種類目の充実度はいずれの病棟も10割を超えているので、残りの2種類の充実度の平均が最も大きい病棟が応援病棟となり、最も小さい病棟が受入病棟となる。この図11の例では、4階から3階へ応援が送られることとなる。個々で説明したような病棟選択は、単純な演算処理によって実現することが出来ることは明らかである。
このように選択された応援病棟から受入病棟に応援で移動する看護師が、図1に示す応援者選択部43によって選択される。この応援者選択部43による看護師の選択方法について、以下詳細に説明する。
この看護師の選択に際しても、上述した3種類の充実度が利用される。
応援者選択部43は、まず、1種類目の充実度を用いて、応援病棟(ここに示す例では4階)から応援者として出すことが出来る看護者の上限を求める。即ち、1種類目の充実度が10割を越えている分に相当する看護師数を求める。
次に、その上限の応援者数の範囲内で応援として実際に移動する看護師数を、2種類目の充実度を用いて、応援病棟と受入病棟とで2種類目の充実度が最も近くなるように求める。例えば、上限の応援者数全てを移動させたと仮定しても応援病棟と受入病棟とでは充実度に開きがある場合にはその上限の応援者数が実際に移動する人数となるし、上限よりも少ない応援者数で応援病棟と受入病棟とで充実度の差が最小に達する場合にはそのときの応援者数が実際に移動する人数となる。また、応援病棟からある応援者数を出した時に充実度の差が最小となり、もう1人多く応援者数を出したら応援病棟と受入病棟とで充実度が逆転するが充実度の差は最小のままであるという場合には、その2パターンの応援者数の両方を実際の移動数の候補として次に進む。
最後に、応援病棟に勤務している看護師のうち、実際に移動する人数分の看護師の組み合わせを全て試して(移動数の候補が2パターン存在する場合には両方とも全て試して)、上述した3種類目の充実度の差が応援病棟と受入病棟とで最も小さくなる組み合わせを見つける。ここまでに十分な絞り込みがなされているので、全ての組み合わせを試しても計算負荷は十分に小さい。また、上述した1種類目の充実度を用いた上限数の算出も、2種類目の充実度を用いた移動人数の決定も単純な演算処理で実現することが明らかである。
図1に示す応援者選択部43によって見つかった組み合わせの看護師は、スケジュール変更部44に送られ、スケジュール変更部44は、その見つかった組み合わせの看護師を勤務スケジュール上に表示して、このスケジュール作成調整装置10のユーザ(例えば看護師長など)に提示する。
図12は、見つかった組み合わせの看護師が勤務スケジュール上に表示された状態を示す図である。
この図12には、図5にも示した勤務スケジュール33が再度示されており、この勤務スケジュール33は応援病棟の勤務スケジュールである。そして、この図12では、勤務スケジュール33中に枠335が示されており、この枠335が付いた看護師(ここの例では2名)がその枠335が付けられた日に受入病棟に応援に出ることを表している。
このように表示された結果をユーザ(例えば看護師長など)が見て、その応援が妥当であると判断した場合には、図1に示すスケジュール変更部44に対して所定の操作によってスケジュールの変更を許可し、スケジュール変更部44は、図12に枠335で示された看護師の勤務を、その枠335で示された日だけ受入病棟の勤務スケジュールに書き加え、応援病棟での該当箇所には、応援に出ることを示す記号を書き込む。そして、このように書込みがなされた勤務スケジュールが、図1の記憶部30に送られて勤務スケジュール33が更新され、これにより看護師の配置調整が実現する。
以上説明したように、図1に示すスケジュール作成調整装置10は、単純な演算処理によって看護師の適切な再配置(配置調整)を実現することが出来る装置である。
なお、上記説明した具体的な実施形態では、スケジューラで自動作成された勤務スケジュールが調整されることとなっているが、上述した基本形態の再配置装置および再配置プログラムに対する応用としては、ユーザの操作によって作成された勤務スケジュールが調整されることとした応用も考えられる。
また、上記説明した具体的な実施形態では、再配置プログラムの実施形態を記憶する記憶媒体の一例としてCDが示されているが、上記で基本形態が説明された再配置プログラムを記憶する記憶媒体は、プログラムを記憶することができるものであればその種類を問うものではなく、例えばハードディスク装置の磁気ディスクであってもよく、あるいはフレキシブルディスクやMOディスクやDVDであってもよく、あるいはカード型やテープ型の記憶媒体であってもよい。また、上記で基本形態が説明された再配置プログラムの応用形態としては、記憶媒体に記憶されている形態に限定されず、例えば通信回線で通信される形態もあり得る。
再配置装置および再配置プログラムの具体的な一実施形態を示す図である。 スケジュール作成調整装置を構成するコンピュータシステムのハードウェア構成図である。 患者情報を表す図である。 人事情報を表す図である。 勤務スケジュールを表す図である。 業務分担情報を表す図である。 看護必要度に応じた看護師の充足率の算出を説明する図である。 患者の重症度分類を説明する図である。 マンパワーの算出を説明する図である。 各病棟について算出された充実度の例を表すグラフである。 応援病棟と受入病棟の選択を説明する図である。 見つかった組み合わせの看護師が勤務スケジュール上に表示された状態を示す図である。
符号の説明
10 スケジュール作成調整装置
20 スケジューラ20
30 記憶部30
31 患者情報
32 人事情報
33 勤務スケジュール
34 業務分担情報
40 配置調整プログラム
41 充実度算出部
42 応援病棟選択部
43 応援者選択部
44 スケジュール変更部

Claims (5)

  1. 看護場所で看護にあたる看護者の情報と既定の算出ルールとに基づいて複数の看護場所それぞれにおける看護者の充実度を算出する、充実度の観点が異なる複数の算出ルールを有し、それら複数の算出ルールを看護場所毎に適用して各看護場所について複数種類の充実度を算出する充実度算出部と、
    前記充実度算出部で算出された複数種類の充実度に基づいて、前記複数の看護場所のうち、他の看護場所へ看護者を応援に出すことが出来る応援場所と、その応援場所から看護者を受け入れる受入場所とを決める応援受入決定部と、
    前記応援場所から前記受入場所へ移動する看護者を、前記複数種類の充実度に基づいて、それら応援場所と受入場所とで該複数種類の充実度が総合的に接近するように決める移動者決定部とを備えたことを特徴とする再配置装置。
  2. 前記充実度算出部が、前記複数種類の充実度として、充実度の高さが所定程度に達することが望ましい充足型の充実度と、充実度の高さが高ければ高いほどよい追求型の充実度とを算出するものであり、
    前記移動者決定部が、前記応援場所における前記充足型の充実度が前記所定程度に達している範囲内で移動可能な看護者の最大人数を算出し、前記追求型の充実度が前記応援場所と前記受入場所とで接近するように該最大人数以内の移動人数を算出するものであることを特徴とする請求項1記載の再配置装置。
  3. 前記充実度算出部が、前記複数種類の充実度として、看護者の数に基づいた総数型の充実度と、各看護者の個別の状態に基づいた個別型の充実度とを算出するものであり、
    前記移動者決定部が、前記総数型の充実度が前記応援場所と前記受入場所とで接近するように移動人数を算出し、前記個別型の充実度が該応援場所と該受入場所とで接近するように看護者個人を特定するものであることを特徴とする請求項1または2記載の再配置装置。
  4. 前記充実度算出部が、前記複数種類の充実度のうち少なくとも1種類として、看護者の勤務経過の情報と既定の算出ルールとに基づいて、看護者の疲労度を勘案した充実度を算出するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の再配置装置。
  5. コンピュータシステムに組み込まれて該コンピュータシステム上に、
    看護場所で看護にあたる看護者の情報と既定の算出ルールとに基づいて複数の看護場所それぞれにおける看護者の充実度を算出する、充実度の観点が異なる複数の算出ルールを有し、それら複数の算出ルールを看護場所毎に適用して各看護場所について複数種類の充実度を算出する充実度算出部と、
    前記充実度算出部で算出された充実度に基づいて、前記複数の看護場所のうち、他の看護場所へ看護者を応援に出すことが出来る応援場所と、その応援場所から看護者を受け入れる受入場所とを決める応援受入決定部と、
    前記応援場所から前記受入場所へ移動する看護者を、前記複数種類の充実度に基づいて、それら応援場所と受入場所とで該複数種類の充実度が総合的に接近するように決める移動者決定部とを構築することを特徴とする再配置プログラム。
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