JP2009244188A - 電気化学センサ及び電気化学センサシステム - Google Patents

電気化学センサ及び電気化学センサシステム Download PDF

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Abstract

【課題】電気化学センサの感度の更なる改善を図ること。
【解決手段】0.002原子%以上1原子%以下の塩素を含む導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜を有する作用極2を備える、化学物質の濃度を測定する電気化学センサ1。
【効果】前記電気化学センサの感度が改善され、感度が良好であることから、例えば細胞外液のグルコース濃度を測定するための非侵襲のグルコースセンサとしても用いられ得る。また、前記電気化学センサにおいては残余電流が小さいことから、電気信号のドリフトが抑制され、精度を確保するための校正を必ずしも必要とされず、測定の作業性も良好である。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気化学センサ及び電気化学センサシステムに関する。
電気化学反応を利用した電気化学センサは微量な電流を検出可能であることから、酸化還元反応を生じる微量な化学物質の検出に原理的に適している。従来、気相法により基体上に形成した導電性ダイヤモンド類を電気化学的分析用の電極として用いることが提案されている(特許文献1)。また、白金電極を電気化学的分析用の電極として用いることが提案されている(特許文献2)。さらには、ポリマーマトリックス中に分散された白金を含む電極を用いたサンプリングシステムも検討されている(特許文献3)。
特許第2767124号公報 特開昭61−50054号公報 特許第3155523号公報
しかし、従来の電気化学センサにおいては残余電流が大きいという問題があった。残余電流は、溶媒や溶質が電極に吸着して生じる酸化還元反応を含む内圏反応に起因すると考えられる。この残余電流が大きいと、検出種の酸化還元反応に基づく微小な電流が残余電流内に埋没するため、十分な検出感度を得ることができなくなる。
白金やパラジウムは化学的に安定で触媒活性に優れるものの、金属のもつ自由電子が水分子や電解質などの吸着サイトとなるため、内圏反応に起因する残余電流が大きくなりやすい。また、グラファイト電極、例えばグラシーカーボンやsp結合が主体の従来のDLCの場合、π結合が水分子などの吸着サイトとなることから、残余電流が大きくなり易い。ポリマーマトリックスに白金を分散させる上記特許文献3のような方法によればある程度改善されるものの、更に改善の余地がある。
そこで、本発明の目的は、電気化学センサの感度の更なる改善を図ることにある。
本発明は、化学物質の濃度を測定する電気化学センサに関する。本発明に係る電気化学センサは、0.002原子%以上1原子%以下の塩素を含む導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜を有する作用極を備える。
本発明者らの知見によれば、上記特定の組成を有する導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜を作用極として用いることにより、電気化学センサの感度を飛躍的に高めることが可能である。
上記ダイヤモンド膜及びDLC膜は、窒素、リン、ヒ素、アンチモン及びビスマスからなる群から選ばれる5原子%以上30原子%以下の元素を更に含むn型半導体膜であってもよい。
上記ダイヤモンド膜及びDLC膜は、ホウ素、ガリウム及びインジウムからなる群から選ばれる5原子%以上30原子%以下の元素を更に含むp型半導体膜であってもよい。
上記DLC膜は、10原子%以上40原子%以下の水素と30原子%以上85原子%の炭素とを含んでもよい。これにより感度向上の効果がより一層顕著に奏される。
作用極は、ダイヤモンド膜又はDLC膜上に形成された、測定対象の化学物質の電気化学反応を選択的に生じさせる機能膜を更に有していてもよい。これにより特定の化学物質を選択的に高感度で検出することが可能になる。
本発明に係る電気化学センサシステムは、上記電気化学センサと、該電気化学センサにおいて生じる酸化還元電流を検出する制御部とを具備する。このシステムによれば、高い感度で化学物質を検出することが可能である。
本発明によれば、電気化学センサの感度が改善される。感度が良好であることから、例えば細胞外液のグルコース濃度を測定するための非侵襲のグルコースセンサとしても用いられ得る。また、本発明の電気化学センサにおいては残余電流が小さいことから、電気信号のドリフトが抑制される。そのため、精度を確保するための校正を必ずしも必要とされず、測定の作業性も良好である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、電気化学センサシステムの一実施形態の概略を示すブロック図である。図1に示す電気化学センサシステム100は、作用電極2、対極3及び参照電極5を有する電気化学センサ1と、電気化学センサ1を検体中の分析対象化学物質の酸化還元電流が検出されるように制御する制御部10とを備える。作用電極2、対極3及び参照電極5はそれぞれ制御部10と電気的に接続されている。作用電極2は参照電極5を基準として所定の電位に維持されるように制御部10によって制御される。そして、作用電極2と対極3との間の電流が制御部10によって検出される。
本発明に係る電気化学センサシステムは、例えば図2に示す実施形態のように、参照電極を備えていなくてもよい。この場合、作用電極2の電位は対極3を基準として制御される。
図3は、電気化学センサの一実施形態を示す平面図である。図3に示す電気化学センサ1は、第1の基板21と、第1の基板21の一方面において一方の端部近傍に設けられた作用電極2、対極3及び参照電極5と、作用電極2、対極3及び参照電極5にそれぞれ接続されるとともに第1の基板21の他方の端部まで延在するように第1の基板21上に形成されたリード線2a,3a及び5aと、第1の基板21に接着された、作用電極2、対極3及び参照電極5が露出するような窓25が形成されている第2の基板22とから構成される。第2の基板22は、リード線2a,3a及び5aのうち第1の基板21の他方の端部近傍以外の部分を覆っている。
作用電極2は、第1の基板21上に形成された導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜である。ダイヤモンド膜は、sp結合した炭素の4面体構造(ダイヤモンド構造)の結晶から構成された膜である。ダイヤモンド膜を特定の結晶方位に配向するように成膜すると、電極表面において均一な電気化学反応を行える。
DLC膜は、一般にダイヤモンド状炭素膜、ダイヤモンド様炭素膜、ダイヤモンドライクカーボン膜、又はi−カーボン膜とも呼ばれる。DLC膜は主として炭素及び水素から構成され、sp結合及びsp結合が混在する非晶質炭素膜である。
DLC膜とダイヤモンド膜はラマン分光分析によって明確に区別できることが知られている。ラマンスペクトルにおいて、ダイヤモンド膜の場合1333cm−1に明確なピークが観測されるのに対して、DLC膜の場合1350cm−1付近のDisorderedバンドおよび1550cm−1付近のGraphiticバンドにブロードなピークが観測される。
DLC膜は、10原子%以上40原子%以下の水素と、30原子%以上85原子%以下の炭素とを含むことが好ましい。DLC膜が係る特定範囲の組成を有していることにより、適正な抵抗率を維持しつつ、電気化学センサとしての感度がより改善される。また、水素がこの範囲で含まれると、膜中の炭素原子のうち水素終端のダングリングボンドを含むsp結合を形成するものの割合が高くなって、膜が非晶質化する。非晶質なDLC膜は、成膜温度が低く、均一な品質の成膜が容易であり、成膜速度も高いので、工業的な生産に有利である。
また、sp結合の炭素を主体とするDLC膜は、電気化学反応によって酸化または還元される化学物質が吸着する過程が極めて少ないので、例えば水に起因する水素や水酸化物やそれらのイオンによる電極への吸着を経る内圏酸化還元反応が極めて起こりににくい。その結果、残余電流と言われるノイズ電流が極端に小さくなるので、検出対象である化学物質の電気化学反応を高SN比で検出することが可能である。
ダイヤモンド膜及びDLC膜は、窒素、リン、ヒ素、アンチモン及びビスマスからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含んでいてもよい。これらの元素が5原子%以上30原子%以下含まれることにより、ダイヤモンド膜及びDLC膜がn型半導体膜となる。あるいは、ダイヤモンド膜及びDLC膜は、ホウ素、ガリウム及びインジウムからなる群から選ばれる元素を更に含むんでいてもよい。これら元素が5原子%以上30原子%以下含まれることにより、ダイヤモンド膜及びDLC膜がp型半導体膜となる。
ダイヤモンド膜及びDLC膜は、0.002原子%以上1原子%以下の塩素を含む。塩素の割合がこの範囲内にない場合、感度向上の効果が十分に得られなくなる傾向がある。また、塩素の割合が0.002原子%未満であると、絶縁化がおこりやすくなる傾向があり、1原子%を超えると導電性が低下し易くなる傾向がある。
感度向上効果を特に顕著に得るために、ダイヤモンド膜及びDLC膜の抵抗率は、好ましくは10−3〜10Ωcm、より好ましくは10−3〜10Ωcm、さらに好ましくは10−3〜10Ωcmである。
ダイヤモンド膜及びDLC膜の膜厚は、0.01〜20μmが望ましい。ダイヤモンド膜及びDLC膜の膜厚が0.01μmより薄いとダイヤモンド膜及びDLC膜の抵抗率が大きくなったり、ピンホールが生じやすくなる傾向がある。ピンホールが多く生じるとセンサ用の電極として正常に機能しなくなるおそれがある。また、ダイヤモンド膜及びDLC膜の膜厚が20μmを超えると、下地としての第1の基板21が反ったりクラックが入ったりし易くなる傾向がある。さらに、ダイヤモンド膜及びDLC膜の膜厚が大きいと第1の基板21と溶液の間における電流と抵抗との積に比例して生じる電圧降下が大きくなって、感度が低下し易くなる傾向もある。また、ダイヤモンド膜及びDLC膜の膜厚はセンサの小型化の観点からも出来るだけ小さいことが望ましい。同様の観点から、ダイヤモンド膜及びDLC膜の膜厚は、より望ましくは0.05〜10μm、更に望ましくは0.1〜5μmである。
導電性のダイヤモンド膜及びDLC膜は、例えば、第1の基板21を加熱しながら、炭化水素ガス及び塩素化合物(塩化メチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等)のガスを含む原料ガスを用いた気相法により形成することができる。気相法としては、イオン化蒸着法及び高周波プラズマCVD法が好適である。原料ガスの組成、成膜の際の第1の基板21の加熱温度、プラズマ条件を調節することにより、上述の特定組成を有するDLC膜を形成させることができる。具体的には、例えば、第1の基板21の温度を常温〜900℃に加熱しながら成膜することにより、0.002原子%以上1原子%以下の塩素を含む導電性のダイヤモンド膜やDLC膜が形成される場合が多い。より好ましくは、例えば、導電性ダイヤモンドの場合は基板温度700〜900℃、プラズマ周波数2.65GHz、200〜500Wの条件で、導電性DLCの場合は、プラズマ周波数13.56MHz、出力200〜500Wの条件で形成することができる。
成膜の際、炭素源としての炭化水素ガスとともに、窒素ガス、アンモニアガス及びピリジン等の含窒素有機物、酸化ホウ素とアルコール類若しくはケト類、又はホウ素アルコキシドのようなガスを併用することにより、窒素、ホウ素等によりドープされたダイヤモンド膜又はDLC膜が形成される。例えば、炭化水素ガスと、窒素ガスと、場合により水素、ネオン、ヘリウム、アルゴン及び酸素からなる群より選ばれる少なくとも1種の添加ガスとを含む混合ガスを真空成膜装置内に原料ガスとして導入しながら、原料ガスに13.56MHz又は2.45GHzなどの周波数の電圧を印加してプラズマ化させ、プラズマ化した原料ガスから生成した炭化水素を堆積させる方法により、導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜を形成することができる。
作用極2は、上記ダイヤモンド膜又はDLC膜上に形成された機能膜を有していてもよい。この機能膜は、検体中の分析対象化学物質の電気化学反応を選択的に生じさせる機能を有する。係る機能を発揮するために、機能膜は好ましくは酵素、抗体、又はアプタマーを含む。この場合、機能膜はメディエータを更に含むことが好ましい。また、機能膜がクロマトグラフィーとしての分離機能を有していてもよい。
酵素の具体例としては、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、キサンチンオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、クレアチンホスホキナーゼ、グリセロールオキシダーゼ、アシル−コエンザイムAオキシダーゼ、チラミンオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼ、グリコレートオキシダーゼ、ピリドキサール−4−オキシダーゼ、ソルボースオキシダーゼ、グロノラクトースオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、ピラノースオキシダ−ゼ、ウリカーゼ、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ及びビリルビンオキシダーゼが挙げられる。これらの中でも、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、アルコールオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、キサンチンオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、フルクトースデヒドロゲナーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ及びビリルビンオキシダーゼからなる群より選ばれる少なくとも1種の酵素を機能膜が含むことが好ましい。
グルコースオキシダーゼの作用により、電極に必要な電位が印加されたときに試料液中のグルコースがグルコン酸に酸化され、過酸化水素が発生する。このときフェリシアン化カリウム、フェロセン、1,1’−ジメチルフェロセン、フェロセンカルボン酸及びフェロセンカルボキシアルデヒド等のフェロセン誘導体、ハイドロキノン、クロラニル及びブロマニル等のキノン類、または、フェリシアンイオン、オクタシアノタングステン酸イオン及びオクタシアノモリブデン酸イオン等の金属錯体イオンのようなメディエータを用いると、グルコースの濃度に比例した電流をダイヤモンド膜又はDLC膜によって選択的且つ高感度に検知できる。
抗体に電気化学的に酸化還元を行う標識を固定することで、特定の化学物質と抗体が選択的に結合し、標識の電気化学反応で化学物質の量を検出することができる。測定対称の化学物質は特に限定されないが、例えば8−OHdGに特異なN45.1がある。抗体は、IgG、IgM、IgA、IgD、及びIgEのいずれであってもよい。抗体は無数にあるが、8−OHdG抗体、イソプラスタン抗体、過酸化脂質抗体、コルチゾール抗体、ヘモグロビンA1c抗体、及びLDLコレステロール抗体などが挙げられる。
酵素を含む機能膜は、例えば、酵素及び必要によりメディエータ等の他の成分を含む溶液の膜をダイヤモンド膜又はDLC膜上に形成し、これを乾燥する方法により形成することができる。
第1の基板21は、作用電極2、対極3及び参照電極5を支持する支持体である。第1の基板21は、電気化学センサとしての使用に耐え得る物理的強度を有していればよい。
DLC膜がn型半導体膜であるとき、第1の基板21はn型結晶性シリコン基板であることが好ましい。これにより第1の基板21とDLC膜との間にショットキー障壁などの界面抵抗が生じにくくなる。電気化学センサの検出電流は通常1mA以下程度の微小電流であることから、IRドロップの発生が十分に防止される。同様の観点から、DLC膜がp型半導体膜であるとき、第1の基板21はp型結晶性シリコン基板であることが好ましい。
対極3は、電気化学反応において通常用いられる電極用の導電性材料から構成される。好ましくは、対極3は、白金及び金のような貴金属、または作用極2と同様の導電性のDLC膜から構成される。
参照電極5は、典型的には、銀−塩化銀、又は水銀−塩化水銀から構成される。参照電極5はペーストを用いる方法により形成することができる。
リード線2a,3a,5aは、銅等の導電性材料から構成され、メタルマスクを用いた通常の方法により形成することができる。
第2の基板22は、第1の基板21と同様の基板が用いられる。第1の基板21と第2の基板22は作用電極2等を間に挟んで接着剤により接着される。
図4は、参照電極を備えていない電気化学センサの一実施形態を示す平面図である。図4に示す電気化学センサ1は、参照電極5及びこれに接続されるリード線5aが形成されていないことの他は、図3の電気化学センサ1と同様の構成を有する。
電気化学センサシステム100を構成する制御部10は、例えば、作用電極2の参照電極5に対する電位を制御するポテンシオスタットと、作用電極2と対極3との間に流れる電流を計測する電流計と、ポテンシオスタット及び電流計を制御するプロセッサと、ポテンシオスタット及び電流計を制御するためのソフトウエアとから構成される。プロセッサ(CPU=中央演算装置)は、上記ソフトウエアを実行することにより、ポテンシオスタット及び電流計を制御する。ポテンシオスタットは、作用電極2の電位を検体中の分析対象化学物質に固有の酸化還元電流が適切に検出されるような所定の電位に維持するように制御される。また、プロセッサは、所定の電位における検体中の分析対象化学物質の濃度と酸化電流値との関係に関する検量線を読み込んでこの検量線に基づいて検体中の分析対象化学物質の濃度を算出する。電気化学センサシステム100は、算出された結果を表示するモニターを備えていることが好ましい。
図5は、検体中の分析対象化学物質の濃度を測定する方法の一実施形態を示すフロー図である。ステップS1では予め作成された検量線データがプロセッサに読み込まれる。ステップS2で作用電極を所定の電位Eに保持し、ステップS3で作用電極−対極間の電流値Iを電圧印加の開始から所定の時間t秒後に測定する。ステップS4で電流値Iを読み込み、ステップS5で検量線からの内挿に基づいて検体中の分析対象化学物質の濃度Cが算出される。ステップS6で算出結果の妥当性を判断し、妥当であればステップS7で結果が表示される。算出結果が妥当でないと判断された場合、ステップS2に戻る。
このような電気化学センサシステムによれば、検体中の分析対象化学物質に固有の酸化還元電位を利用した電位設定により、複数種の化学物質を分離して検出することが可能である。この点で本実施形態に係るシステムは、複数種の化学物質を区別して検出することができない半導体式センサよりも優れる。
本実施形態に係る電気化学システムは、血液、唾液、尿、汗、涙、細胞外液及びリンパ液から選ばれる体液に含まれるメタボロームを測定対象とすることができる。メタボロームとは、一般的に代謝物を指す。メタボロームの具体例としては、糖(グルコース等)、アミノ酸及び蛋白質がある。これらの中には、基本的代謝物のほかに、酸化ストレスマーカー、精神的ストレスマーカーとして扱うことが可能な物質も含まれており、これらのメタボロームの濃度を検出することは臨床的意義がある。
酸化ストレスマーカーは、細胞の老化やDNAの損傷、動脈硬化などの指標となる物質である。酸素ストレスマーカーは、例えば、ミトコンドリアから生成されるスーパーオキシドや、一酸化窒素、ペルオキシナイトライド、次亜塩素酸又はそれらのフリーラジカル、金属イオン、リポキシゲナーゼ、及びミエロペルオキニダーゼによって引き起こされる酸化反応により生成する。代表的な酸化ストレスマーカーである8−ヒドロキシ−2’−デオキシシデグアノシン(8−OHdG)、8−ヒドロキシグアニン(8−OH−Gua)、8−オキソ−7,8−ジヒドロ−2’−デオキシグアノシン(8−oxodG)、及び8−ニトログアノシンなどのDNA障害マーカーは、DNAの酸化ストレス損傷によって生ずる。他の酸化ストレスマーカーとしては、アラキドン酸のフリーラジカル酸化生成物である8−イソプラスタンや、アミノ酸・蛋白質酸化障害マーカーであるヒドロキシロイシン、ヒドロキシバリン、ニトロチロシン、カルボキシメチルリジン、ペントシジン、ニトロチロシン及びチミングリコール、生体内の酸化成分であるα−トコフェノール、バイオピリン、オレイン酸、チレオドキシン、酸化型コエンザイムQ10、カルボキシメチルリジン、パーオキシナイトライト、一酸化窒素などの窒素酸化物、ニトロソチオール反応物、lipid Peroxide(LPO)、マロンジアルデヒド、酸化LDL及び酸化LP(a)、クレアトールMDA−LDLなどが挙げられる。
精神的ストレスマーカーとしては、例えば、コルチゾール、ノルエピネフリン、クロモグラニンA、IgA及びβ−エンドルフィンが挙げられる。
その他の検体中分析対象化学物質は、酸化還元反応を生じるメタボロームである化学物質であれば特に限定されないが、例えば、コレステロール、乳酸、クレアチニン、蛋白質、過酸化水素、アルコール、グルタミン酸、アルコールアミノ酸、フルクトサミン、グリセロール、アシル−コエンザイムA、チラミン、アミノ酸、グリコレート、ピリドキサール−4−、ソルボース、グロノラクトース、ガラクトース、ピラノース、尿酸、ピルビン酸、アンモニア、トリメチルアミン、アセトン、エタン、ペンタン、水素、酸素、メタン、プロパン、ブタン、イソプレン、メルカプタン類がある。そのほかの分野では農工業試料または食品試料中の多様な有機物または無機物が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明についてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
n型(100)面単結晶シリコンウエハを、対向して配置された電極を備える真空成膜装置内に置いた。そして、シリコンウエハを400℃に加熱しながら、原料ガスとしてエチレン、塩化メチレン及び窒素を5:0.01:5sccmで導入し、13.56MHzの周波数で500Wの電力にて真空装置内をプラズマ化させることにより、シリコンウエハ上に導電性のDLC膜を形成させた。形成されたDLC膜の抵抗率は0.2Ωcmであった。その組成分析を、二次イオン質量分析法(SIMS)により、一次イオン種Cs、一次加速電圧14.5kV、検出領域30μmΦにて行ったところ、水素10原子%、窒素5原子%、塩素0.002原子%、炭素85原子%であった。DLC膜を成膜したシリコンウエハを5mm角に切り分けて、n型単結晶シリコン基板上にDLC膜が形成されたチップを得た。
DLC膜を作用極として用い、銀/塩化銀ペーストの印刷により参照電極としての銀−塩化銀電極を形成し、対極としてのDLC膜を上記と同様の方法で形成して、図1に示すような回路を有する電気化学センサを構成した。
作製した電気化学センサを、駆動用ソフトウェアが読み込まれたプロセッサによって制御される自作ポテンシオスタットに接続し、作用電極−対極間に流れる電流値が計測されるように電気化学センサシステムを構成した。駆動用ソフトウェアは検出電位を参照電極に対して1.0Vとなるように設定した。
ブランクとして、0.05Mリン酸水素ニナトリウム−リン酸ニ水素カリウムによるpH7.2の緩衝溶液を電気化学センサで測定したところ、電流値は4μA・cm−1と観測された。
検出種としての0.1μMの8−OHdGを、0.05Mリン酸水素ニナトリウム−リン酸ニ水素カリウムによるpH7.2の緩衝溶液に溶解した。そこに電気化学センサを浸したところ、電流値は78nA・cm−1と測定された。この電流値から、予め作成した検量線を読み出こんだプロセッサによって計算すると、8−OHdGの濃度は0.097μMと計算された。測定誤差は3%であった。
また、上記電気化学センサシステムの残余電流を測定したところ、0.2μA/cm以下であった。
実施例2〜7
実施例1と同様の方法で、エチレン、塩化メチレンと窒素ガスの導入比率を、それぞれ1〜10sccm、0.001〜0.1sccm、0.1〜1sccmの間で変化させることにより、組成の異なる導電性のDLC膜をシリコン基板上に形成させた。それぞれのDLC膜について、その組成、膜厚及び抵抗率を測定した。さらに、実施例1と同様の手順で電気化学センサシステムを構成し、ブランク及び8−OHdGの濃度の測定を行った。結果を表1に示す。また、いずれの電気化学センサシステムの残余電流も0.2μA/cm以下であった。40torr、2.45GHzの周波数で500Wの電力にて真空装置内をプラズマ化させ、800℃に加熱したシリコンウエハ上に導電性のダイヤモンド膜を形成させた。形成したダイヤモンド膜について、その組成、膜厚及び抵抗率を測定した。さらに、実施例1と同様の手順で電気化学センサシステムを構成し、ブランク及び8−OHdGの濃度の測定を行った。結果を表1に示す。また、残余電流は0.2μA/cm以下であった。
Figure 2009244188
比較例1
作用電極として白金板を用いたことの他は実施例1と同様の方法で電気化学センサシステムを準備した。得られた電気化学センサシステムを用いて、実施例1と同様の手順でブランク及び8−OHdGの濃度の測定を行ったところ、0.20μMと計算された。測定誤差は77%であった。また、残余電流は48μA/cmであった。
比較例2
作用電極としてグラシーカーボンを用いたことの他は実施例1と同様の方法で電気化学センサシステムを準備した。得られた電気化学センサシステムを用いて、実施例1と同様の手順でブランク及び8−OHdGの濃度の測定を試みたところ、残余電流が98μA/cmと大きいために、有効に測定を行うことができなかった。
比較例3
作用電極としてスパッタリングによって成膜された導電性のDLC膜を用いたことの他は実施例1と同様の方法で導電性のDLC膜をシリコン基板上に形成した。電気化学センサシステムを準備した。このDLC膜は、グラファイトをターゲットとし用い、プラズマ中でスパッタリングによって成膜されたものであり、sp結合が主体のアモルファス状の膜である。得られた電気化学センサシステムを用いて、実施例1と同様の手順でブランク及び8−OHdGの濃度の測定を試みたところ、残余電流が98μA/cmと大きいために、有効に測定を行うことができなかった。
比較例4
原料ガスとしてエチレン、塩化メチレン及び窒素を5:0.02:5sccmで導入した以外は、実施例1と同様の方法で、導電性のDLC膜をn型シリコン基板上に形成させ、その組成、膜厚及び抵抗率を測定した。さらに、実施例1と同様の手順で電気化学センサシステムを構成し、ブランク及び8−OHdGの濃度の測定を試みた。抵抗率は3.2Ωcmであり、8−OHdGの濃度は0.13μMと計算された。測定誤差は30%であった。
比較例5
原料ガスとしてエチレン、塩化メチレン及び窒素を5:0.05:1sccmで導入した以外は、実施例1と同様の方法で、導電性のDLC膜をn型シリコン基板上に形成させ、その組成、膜厚及び抵抗率を測定した。さらに、実施例1と同様の手順で電気化学センサシステムを構成し、ブランク及び8−OHdGの濃度の測定を試みた。抵抗率は5.0Ωcmであり、抵抗が大きいため8−OHdGの濃度を測定することが出来なかった。
比較例6
成膜の際に、原料ガスとしてエチレン及び窒素を5:5sccmで導入し、13.56MHzの周波数で500Wの電力にて真空装置内をプラズマ化させることの他は、実施例1と同様の方法で電気化学システムを準備した。形成したダイヤモンド膜について、その組成、膜厚及び抵抗率を測定した。さらに、実施例1と同様の手順で電気化学センサシステムを構成し、ブランク及び8−OHdGの濃度の測定を行った。ダイヤモンド膜の抵抗率が1.0×10−1Ωcmであり、8−OHdGは0.13μMと検出され、その誤差は30%であった。
Figure 2009244188
実施例11〜20
実施例1〜10と同様の方法で、n型単結晶シリコン基板上にダイヤモンド膜又はDLC膜を形成したチップを得た。実施例11〜17ではDLC膜、実施例18〜20ではダイヤモンド膜を形成させた。成膜条件は、DLC膜は実施例1〜7、ダイヤモンド膜は実施例8〜10と同様である。形成されたダイヤモンド膜およびDLC膜の抵抗率、組成を表3に示す。
次いで、酵素として2Uのグルコースデヒドロゲナーゼ、補酵素として0.025mgのフラビンアデニンジヌクレオチド、及びメディエータとして0.025mgフェリシアン化カリウムを、pH7.2の0.05Mリン酸緩衝溶液5μLに溶解させた。得られた溶液を導電性DLC膜上に適下し、更に、pH7.2の0.05Mリン酸緩衝溶液を用いて調製した1wt%ウシアルブミン溶液1μL、20wt%グルタルアルデヒド溶液1μLを順に適下した。その後、30℃、湿度10%の環境で30分乾燥させて、ダイヤモンド膜およびDLC膜上に機能膜を形成させた。
上記機能膜及びDLC膜を作用極として用いたことの他は実施例1と同様にして電気化学センサシステムを構成した。駆動用ソフトウェアは検出電位を参照電極に対して1.2Vとなるように設定した。
0.05Mリン酸水素ニナトリウム−リン酸ニ水素カリウムによるpH7.2の緩衝溶液にグルコースを3mMの濃度で溶解したグルコース溶液を準備し、そこに電気化学センサを浸して電流値を測定した。また、ブランクとしてグルコースを溶解していない緩衝液の電流値も測定した。測定結果から算出されたグルコース濃度を、SN比とともに表3に示す。
Figure 2009244188
比較例7〜12
比較例1〜6で作成した電極上に、実施例11〜20で行ったのと同様に機能膜を形成した。上記機能膜及びDLC膜を作用極として用いたことの他は実施例1と同様にして電気化学センサシステムを構成した。駆動用ソフトウェアは検出電位を参照電極に対して1.2Vとなるように設定した。
0.05Mリン酸水素ニナトリウム−リン酸ニ水素カリウムによるpH7.2の緩衝溶液にグルコースを3mMの濃度で溶解したグルコース溶液を準備し、そこに電気化学センサを浸して電流値を測定した。また、ブランクとしてグルコースを溶解していない緩衝液の電流値も測定した。測定結果から算出されたグルコース濃度を、SN比とともに表4に示す。
Figure 2009244188
以上の実験結果から、0.002原子%以上1原子%以下の塩素を含む導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜を有する作用極を用いた電気化学センサによれば、残余電流が小さいことから、高いS/N比でグルコース等の特定の化学物質の濃度を高精度に測定できることが確認された。
電気化学センサシステムの一実施形態を示すブロック図である。 電気化学センサシステムの一実施形態を示すブロック図である。 電気化学センサの一実施形態を示す平面図である。 電気化学センサの一実施形態を示す平面図である。 検体中の分析対象化学物質の濃度を測定する方法の一実施形態を示すフロー図である。
符号の説明
1…電気化学センサ、2…作用電極、3…対極、5…参照電極、10…制御部、21…第1の基板(支持体)、22…第2の基板、100…電気化学センサシステム。

Claims (6)

  1. 0.002原子%以上1原子%以下の塩素を含む導電性のダイヤモンド膜又はDLC膜を有する作用極を備える、化学物質の濃度を測定する電気化学センサ。
  2. 前記ダイヤモンド膜及び前記DLC膜が、窒素、リン、ヒ素、アンチモン及びビスマスからなる群から選ばれる0.01原子%以上30原子%以下の元素を含むn型半導体膜である、請求項1記載の電気化学センサ。
  3. 前記ダイヤモンド膜及び前記DLC膜が、ホウ素、ガリウム及びインジウムからなる群から選ばれる0.01原子%以上30原子%以下の元素を含むp型半導体膜である、請求項1記載の電気化学センサ。
  4. 前記DLC膜が10原子%以上40原子%以下の水素と30原子%以上85原子%以下の炭素とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気化学センサ。
  5. 前記作用極が、前記ダイヤモンド膜又は前記DLC膜上に形成された、前記化学物質の電気化学反応を選択的に生じさせる機能膜を更に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気化学センサ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気化学センサと、該電気化学センサにおいて生じる酸化還元電流を検出する制御部と、を具備する電気化学センサシステム。
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