JP2009243478A - ケーブル式チェンジ装置の配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブル式チェンジ装置を配設するに際して、カウンタウエイトをより省スペースで配設できるようにする。
【解決手段】変速機ケース5内で回動及び軸方向移動することによって変速を行うコントロール軸3と、変速機ケース外部においてコントロール軸に固定されると共にチェンジレバーにケーブル接続され、チェンジレバーのシフト方向操作で回動するアウタレバー40と、コントロール軸の回動動作に連動して回動するカウンタウエイト20と、を備えたケーブル式チェンジ装置の配設構造であって、車体前部の左右側方において前後方向に延びるフロントサイドフレーム7に、カウンタウエイトの一部を収容し得る収容部8が設けられ、カウンタウエイトの一部がフロントサイドフレームと平面視で重なるように配置した、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車両に装備される変速機のケーブル式チェンジ装置の配設構造に関する。
従来、自動車等の車両に装備される変速機のチェンジ装置として、運転席に設けたチェンジレバーにより操作されるケーブルを介して、変速機のコントロール軸を変速機ケース内で回動及び軸方向移動させて変速操作を行うようにした、所謂ケーブル式のものは、一般に良く知られている。
また、かかるケーブル式のチェンジ装置において、コントロール軸の回動動作に連動して回動するカウンタウエイトを変速機ケースの外部に設けておき、このカウンタウエイトの重錘部のイナーシャを利用して、チェンジレバーのシフト操作感の向上を図るようにしたものも公知である。
このようなカウンタウエイトを設ける場合、回動軸で支持された片持ち梁の先端に重錘部を設けるのが、従来、一般的であるが、かかる構成を採用した場合、片持ち梁の重錘部による大きなモーメント荷重が回動軸に作用し、回動を繰り返すうちにコジレ(拗れ)が発生することがある。
この問題に対して、例えば特許文献1には、重錘を2つに分け、この2つの重錘を両持ちアームで支持するようにした構成が提案されている。かかる構成を採用することにより、カウンタウエイトの倒れを抑制し、拗れを防止することができる。
特開2006−105165号公報
ところで、近年では、車載の電装品の増加およびエンジン制御の高度化等に伴って、エンジンルーム内にも多数のハーネスが配索され、その一部はクラッチケースや変速機ケースの近傍にも配策される。この場合、大径のクラッチケースを回避して、これよりはやや小径の変速機ケースの上方にハーネスを配策することが考えられる。
しかしながら、変速機ケースの外部には、回動動作する重錘部を備えたカウンタウエイトが位置しているので、このカウンタウエイトとハーネスとの干渉を確実に回避する必要がある。尚、アームの先端に塊状の重錘を設けた従来のカウンタウエイトでは、所要のイナーシャを確保するには、アーム長さ及び重錘の大きさを一定以上に維持する必要があるので、重錘の回動半径を小さくすることは難しく、変速ケースの上方に配策されたハーネスとの干渉がより生じ易い。
このため、カウンタウエイトの位置自体を、反ハーネス側(つまり反変速機ケース側)に移動させることも考えられるが、この場合には、エンジンルーム内の他の部品や車体部材等との干渉が生じるという問題がある。特に、例えば横置きエンジンのFF車では、多くの場合、変速機ケースの外側が、車体前部の左右側方において前後方向に延びるフロントサイドフレームに近接して配置され、カウンタウエイトの側方にはフロントサイドフレームが位置しており、カウンタウエイトがこのフロントサイドフレームと干渉することになる。
この発明は、前述の技術的課題に鑑みてなされたもので、ケーブル式チェンジ装置において、車幅方向スペースが限られた下でも、フロントサイドフレームとの干渉を確実に回避してカウンタウエイトをより省スペースで配設できるようにすることを、基本的な目的としてなされたものである。
このため、本願の第1の発明(請求項1に係る発明)は、変速機ケース内で回動及び軸方向移動することによって変速を行うコントロール軸と、前記変速機ケースの外部において前記コントロール軸に固定されると共にチェンジレバーにケーブル接続され、前記チェンジレバーのシフト方向操作で回動するアウタレバーと、前記コントロール軸の回動動作に連動して回動するカウンタウエイトと、を備えたケーブル式チェンジ装置の配設構造であって、
車体前部の左右側方において前後方向に延びるフロントサイドフレームに、カウンタウエイトの一部を収容し得る収容部が設けられ、前記カウンタウエイトの一部が、フロントサイドフレームと平面視で重なるように配置した、ことを特徴としたものである。
また、本願の第2の発明(請求項2に係る発明)は、前記第1の発明において、前記カウンタウエイトが前記コントロール軸の軸方向移動に連動して挙動することを防止する防止手段が設けられている、ことを特徴としたものである。
更に、本願の第3の発明(請求項3に係る発明)は、前記第1又は第2の発明において、前記防止手段は、前記アウタレバーと前記カウンタウエイトの所定部位とを連結し該連結点から離間した枢支点を中心にカウンタウエイトを回動させるリンク部材と、前記アウタレバーから上下方向に延設された軸部とを備え、該円柱軸を前記リンク部材に形成された孔部に上下方向へ摺動可能に挿通させて構成されており、前記連結点が前記枢支点よりも車幅方向における内側に位置している、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第4の発明(請求項4に係る発明)は、前記第1から第3の発明の何れかにおいて、前記収容部は、前記フロントサイドフレームの車幅方向における内面側に形成され車体前後方向に延びる凹状の溝部で構成されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第5の発明(請求項5に係る発明)は、前記第1から第4の発明の何れかにおいて、前記カウンタウエイトは、該カウンタウエイトの回動支持部から第1の方向に伸長する第1アーム部と、前記回動支持部から前記第1の方向とは異なる第2の方向に伸長する第2アーム部と、両アーム部に接続されるように配設された重錘部とを備えている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第6の発明(請求項6に係る発明)は、前記第5の発明において、前記重錘部は、前記回動支持部を中心とする略円弧状に形成されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第7の発明(請求項7に係る発明)は、前記第1から第3の発明の何れかにおいて、前記収容部は、前記フロントサイドフレームの中空部と、該フロントサイドフレームの車幅方向における内面側に形成された開口部とで構成されている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第8の発明(請求項8に係る発明)は、前記第7の発明において、前記フロントサイドフレームの少なくとも車幅方向における内面側に、内側へ張り出すと共に車体前後方向に延びる凸状部が形成され、該凸状部に前記開口部が設けられている、ことを特徴としたものである。
また更に、本願の第9の発明(請求項9に係る発明)は、前記第7又は第8の発明において、前記重錘部は、カウンタウエイトの回動支持部を中心とする略円弧状に形成されている、ことを特徴としたものである。
本願の第1の発明によれば、カウンタウエイトの側方に位置するフロントサイドフレームに、カウンタウエイトの一部を収容し得る収容部が設けられているので、この収容部内にカウンタウエイトの一部を収容させることにより、両者の干渉を確実に回避した上で、カウンタウエイトの一部がフロントサイドフレームと平面視で重なるように配置することができる。すなわち、車幅方向スペースが限られた下でも、フロントサイドフレームとの干渉を確実に回避して、カウンタウエイトをより省スペースで配設することができる。
また、本願の第2の発明によれば、基本的には前記第1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記カウンタウエイトが前記コントロール軸の軸方向移動に連動して挙動することを防止する防止手段が設けられているので、コントロール軸の軸方向におけるカウンタウエイトの設置スペースを、よりコンパクトなものとすることができ、前記収容部の上下方向幅を小さくすることができる。或いは、収容部の上下方向幅が同じであれば、カウンタウエイトの上下方向厚さをより大きく設定してより大きなイナーシャを得ることができる。
更に、本願の第3の発明によれば、基本的には前記第1又は第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、アウタレバーとカウンタウエイトの所定部位とを連結する連結点が、カウンタウエイトの枢支点よりも車幅方向における内側に位置しているので、フロントサイドフレームによってスペースが制限される車幅方向における外側に連結点が位置する場合に比して、連結点を設定する際のレイアウトの自由度を高めることができ、より大きなイナーシャを得るように設定することが可能となる。
また更に、本願の第4の発明によれば、基本的には前記第1から第3の発明の何れかと同様の作用効果を奏することができる。特に、前記収容部は、フロントサイドフレームの車幅方向における内面側に形成され車体前後方向に延びる凹状の溝部で構成されているので、凹状の溝部を有する断面構造とすることにより、フロントサイドフレームの剛性を高めることができる。すなわち、フロントサイドフレームの剛性向上を図りつつ、フロントサイドフレームとの干渉を確実に回避して、カウンタウエイトをより省スペースで配設することができる。
また更に、本願の第5の発明によれば、基本的には前記第1から第4の発明の何れかと同様の作用効果を奏することができる。特に、カウンタウエイトは、その回動支持部から第1の方向に伸長する第1アーム部と、前記回動支持部から前記第1の方向とは異なる第2の方向に伸長する第2アーム部と、両アーム部に接続されるように配設された重錘部とを備えているので、重錘部の所要ウエイトを第1アームに対する接続部と第2アームに対する接続部との間で分散して付与することができる。従って、アームの先端に塊状の重錘を設けていた従来構造に比して、より小さい回動半径で所要のイナーシャを確保することができる。このように、アーム先端に局所的に塊状の重錘が配置されることを回避できるので、カウンタウエイトの設置スペースをより小さくすることができる。また、重錘によるモーメント荷重が比較的均一に回動支持部に作用するようにできるので、カウンタウエイトの倒れによる拗れの発生も有効に抑制することができる。
また更に、本願の第6の発明によれば、基本的には前記第5の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、重錘部が回動支持部を中心とする略円弧状に形成されているので、カウンタウエイトとして効率的に機能させつつ、角部が形成されているものと比較し回動支持部を中心に回動するカウンタウエイトの回動半径を小さくして、その設置スペースをより小さくすることができる。また、重錘部の回動軌跡が略一定となるので、凹状の溝部の壁面により近接させて重錘部を配設することができる。
また更に、本願の第7の発明によれば、基本的には前記第1から第3の発明の何れかと同様の作用効果を奏することができる。特に、前記収容部は、フロントサイドフレームの中空部とその車幅方向における内面側に形成された開口部とで構成されているので、フロントサイドフレームの中空部を利用することで、フロントサイドフレームとの干渉を確実に回避して、カウンタウエイトをより省スペースで配設することができる。
また更に、本願の第8の発明によれば、基本的には前記第7の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記フロントサイドフレームの少なくとも車幅方向における内面側に、内側へ張り出すと共に車体前後方向に延びる凸状部を形成したことにより、フロントサイドフレームの断面剛性を高めることができ、しかも、かかる場合においても、カウンタウエイトをフロントサイドフレーム側に寄せてより省スペースで配設することができる。
また更に、本願の第9の発明によれば、基本的には前記第7又は第8の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、重錘部が回動支持部を中心とする略円弧状に形成されているので、カウンタウエイトとして効率的に機能させつつ、角部が形成されているものと比較し回動支持部を中心に回動するカウンタウエイトの回動半径を小さくして、その設置スペースをより小さくすることができる。また、重錘部の回動軌跡が略一定となるので、フロントサイドフレームに形成する開口部をより小さくすることができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。本実施形態では、横置きエンジンを採用し、マニュアル操作の変速機を備えたFF車について例示的に説明する。
まず、第1の実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して示す平面図である。図2は、前記カウンタウエイト及びその近辺を斜め前方から見て示した前方斜視図である。図3は、コントロール軸の軸端部分および上下駆動部材を拡大して示す図2の部分拡大斜視図である。また、図4は図1のY4−Y4線に沿った模式的な断面図である。
前述のように、本実施形態に係る自動車は横置きエンジンのFF車であり、変速機はエンジンルーム内の車幅方向における側部(例えば左側部)に配置され、図1及び図4に示すように、変速機ケース5の側端部(例えば左側端部)は、車体前部の左右側方において前後方向に延びるフロントサイドフレーム7の内側部近傍の下方に位置している。尚、変速機ケース5の上方には、車幅方向における内側に隣接したより大径のクラッチケース(不図示)を回避するようにして、ハーネス10が配索されている。
変速機ケース5の比較的前側で車幅方向における比較的外側部分には、変速機のコントロール軸3が位置している。このコントロール軸3は、変速機ケース5内で回動及び軸方向移動することによって変速を行うもので、変速機ケース5から上方へ突出している。コントロール軸3の変速機ケース5外部に突出した軸端部分3bに、イナーシャを利用してシフト操作感の向上を図るカウンタウエイト20が固定されている。
カウンタウエイト20及びコントロール軸3の後方には、これらの動作を操作するための第1及び第2のケーブル11及び12が延設されている。これらケーブル11,12は、カウンタウエイト20及びコントロール軸3に比較的近い途中部が、変速機ケース5の上面に取り付けられたブラケット(不図示)にそれぞれ固定され、その後部は車室側へ延び運転席近傍のチェンジレバー(不図示)に接続されている。チェンジレバーの変速操作は、これらケーブル11,12を介して、変速機の一部として付設されたケーブル式チェンジ装置に伝えられる。
より詳しく説明すれば、チェンジレバーのシフト方向の操作は、第1ケーブル11を駆動し、変速機ケース5の上方に位置するアウタレバー40を介してコントロール軸3に伝えられる。アウタレバー40は、チェンジレバーが2速,4速またはR(Reverse)にシフトされた場合に、コントロール軸3の軸線を中心として図における時計方向に回動し、チェンジレバーが1速,3速,5速にシフトされた場合に、図における反時計方向に回動する。
アウタレバー40は、略平板状に形成され、その一端はコントロール軸3の上端に(軸端部分3bに)固定されており、該コントロール軸3と共に略水平面内で回動するものである。従って、アウタレバー40が回動すると、コントロール軸3も回動する。そして、変速機ケース5の内部においては、コントロール軸3の回動に応じて、シフト方向の変速ギア(不図示)の選択が行なわれるようになっている。このアウタレバー40の他端側に、第1ケーブル11が当該アウタレバー40に対して略直交する方向に接続されている。この接続は、例えば、従来公知の所謂ボールジョイント機構を内蔵した自在継手の接続ブッシュ13によって行われる。
一方、チェンジレバーのセレクト方向の操作は、第2ケーブル12を介してコントロール軸3の上端側に(軸端部分3bに)伝えられる。これにより、チェンジレバーが1速または2速を選択可能な位置にある場合には、コントロール軸3は下方向に位置し、チェンジレバーが5速またはRを選択可能な位置に操作されると、コントロール軸3は上方向に移動する。このようなコントロール軸3の上下移動に応じて、変速機ケース5の中において、セレクト方向の変速ギアの選択が行なわれる。
次に、前記カウンタウエイト20の構造およびコントロール軸3の上下移動機構について説明する。
図1及び図2に示されるように、カウンタウエイト20は、その回動支持部25と、該回動支持部25から第1の方向(例えば、図1及び図2等に示す組付状態で車幅方向における略車体中心側に向かう方向)に伸長する第1アーム部21と、回動支持部25から前記第1の方向とは異なる第2の方向(例えば、図1及び図2等に示す組付状態で車幅方向における略車体外側に向かう方向)に伸長する第2アーム部22と、両アーム部21,22に接続されるように配設された重錘部23と、を備えている。尚、この重錘部23は、補強アーム24により補強され、その剛性および回動安定性の向上が図られている。
このように、重錘部23を、第1アーム部21と第2アーム部22とに接続されるように配設された構造としたことにより、重錘部23に求められる必要なウエイトを第1アーム部21に対する接続部と第2アーム部22に対する接続部との間で分散して付与することができる。従って、アームの先端に塊状の重錘を設けていた従来構造に比して、より小さい回動半径で所要のイナーシャを確保することができる。すなわち、アーム先端に局所的に塊状の重錘が配置されることを回避できるので、カウンタウエイト20の設置スペースをより小さくして、ハーネス10を含めて他の部品や車体部材等との干渉を防止することができる。また、重錘23によるモーメント荷重が比較的均一に回動支持部25に作用するようにできるので、カウンタウエイト20の倒れによる拗れの発生も有効に抑制することができるのである。
前記重錘部23は、より好ましくは、回動支持部25を中心とする略真円の一部をなす円弧状に形成されている。
重錘部23をかかる形状とすることにより、カウンタウエイトとして効率的に機能させつつ、角部が形成されるものと比較し回動支持部25を中心に回動するカウンタウエイト20の回動半径を最小にすることができる。
前述のように、カウンタウエイト20の第1アーム部21が伸長する第1の方向は車幅方向における略車体中心側に向かう方向で、第2アーム部22が伸長する第2の方向は車幅方向における略車体外側に向かう方向である。そして、重錘部23は、コントロール軸3の前方を通って、第1アーム部21と第2アーム部22とに接続されている。
かかるレイアウトを採用したことにより、車体後方から延びるケーブル11,12とフロントサイドフレーム7との間における前側スペースをできるだけ利用して、車幅方向の所要スペースを抑制しつつ、カウンタウエイト20をレイアウトすることができる。
カウンタウエイト20の回動支持部25には、コントロール軸3からと離間した前方位置において上下方向に延設された支軸42が、軸受42b及び42c(図4参照)を介して嵌挿されており、カウンタウエイト20はこの支軸42の軸線を中心にして略水平面内で回動するようになっている(図1における破線表示および2点鎖線表示参照)。前記支軸42は、変速機ケース5の上面に設けられたボス部5bにより支承されている。
カウンタウエイト20の第1アーム部21とアウタレバー40とは略平行となるようにレイアウトされ、第1ケーブル11は、これらとほぼ直角を為すようにアウタレバー40に接続されている。
本実施形態では、第1アーム部21とアウタレバー40とを連結し、アウタレバー40の回動に連動して、カウンタウエイト20全体を、支軸42を中心に回動させるリンク部材44が設けられている。
図3により詳しく示すように、アウタレバー40は、上下方向に延設された円柱軸41を備え、リンク部材44はこの円柱軸41を挿通するための円孔45を備えている。この円孔45は、リンク部材44の一端(後端)に設けられており、リンク部材44の他端(前端)は、カウンタウエイト20の第1アーム部21に連結される連結部21bとなっている。
一方、第2ケーブル12の先端部は、コントロール軸3を上下方向に駆動する上下駆動部材30に連結されている。該上下駆動部材30は、板状の縦レバー部31と横レバー部32とで略L字状に形成されており、両レバー部31,32が繋がる角部33が変速機ケース5上面の取付座(不図示)に枢支され、この枢支部34を中心にして略垂直面内で揺動するように構成されている。第2ケーブル12の先端部は、この上下駆動部材30の縦レバー部31の上端側に連結されている。この連結構造は、第1ケーブル11の先端部とアウタレバー40との連結構造と同様である。
また、図3から良く分かるように、上下駆動部材30の横レバー部32は、例えば、従来公知の所謂ボールジョイント機構を内蔵した自在継手の係合ブッシュ37を介して、コントロール軸3の軸端部分3bに形成された溝部3gに係合している。つまり、横レバー部32の先端側はコントロール軸3に直接に係合している。
チェンジレバーのセレクト方向の操作に応じて第2ケーブル12が駆動されると、上下駆動部材30が枢支部34を中心にして略垂直面内で揺動し、コントロール軸3の軸端部分3bの溝部3gに係合した横レバー部32を介して、コントロール軸3が軸方向(上下方向)に駆動される。
このとき、コントロール軸3の上下動に応じてアウタレバー40の高さが変わるので、リンク部材44とアウタレバー40とは上下方向に相対移動することになる。
しかし、本実施形態では、アウタレバー40とリンク部材44との接続は、アウタレバー40に設けた円柱軸41を、リンク部材44に設けた円孔45に挿通することによって行なわれているので、アウタレバー40が上下動しても、これに伴ってリンク部材44が上下動することはなく、このリンク部材44に結合されたカウンタウエイト20も上下動することはない。つまり、カウンタウエイト20がコントロール軸3の軸方向移動に連動して挙動することが防止されている。尚、円柱軸41の長さは、コントロール軸3の上下動ストローク以上であることが必要である。
このように、本実施形態では、カウンタウエイト20は、コントロール軸3の上下動には連動せず、コントロール軸3の回動にのみ連動するようになっている。これにより、チェンジレバーのセレクト方向への操作荷重を軽減することができる。
その上、カウンタウエイト20がコントロール軸3の軸方向移動に連動して挙動することが防止されているので、コントロール軸3の軸方向におけるカウンタウエイト20の設置スペースを、よりコンパクトなものとすることができるのである。
尚、ここでは、アウタレバー40に円柱部分41を形成しリンク部材44に円孔45を設けたが、逆に、アウタレバー側に円孔を設け、リンク部材の端部に円柱部分を形成するようにしても良い。
本実施形態では、車体前部の車幅方向における側方に延設された前記フロントサイドフレーム7に、カウンタウエイト20の一部を収容し得る収容部8が設けられ、前記カウンタウエイト20の一部がフロントサイドフレーム7と平面視で重なるように配置されている。
図4に示すように、フロントサイドフレーム7は、アウタパネル7aとインナパネル7bとで構成されており、インナパネル7bの一部を曲折成形して上面部7cが形成され、アウタパネル7aの一部を曲折成形して下面部7dが形成されている。
前記フロントサイドフレーム7の車幅方向における内面側(つまり、インナパネル7b側)には、車体前後方向に延びる凹状の溝部8が形成され、この溝部8内にカウンタウエイト20の一部が収容されている。すなわち、前記溝部8が、カウンタウエイト20の一部を収容し得る「収容部」を構成している。
このように、カウンタウエイト20の側方に位置するフロントサイドフレーム7に、カウンタウエイト20の一部を収容し得る収容部8が設けられているので、この収容部8内にカウンタウエイト20の一部を収容させることにより、両者7,20の干渉を確実に回避した上で、カウンタウエイト20の一部がフロントサイドフレーム7と平面視で重なるように配置することができる。すなわち、車幅方向スペースが限られた下でも、フロントサイドフレーム7との干渉を確実に回避して、カウンタウエイト20をより省スペースで配設することができる。
特に、前記収容部8は、フロントサイドフレーム7の車幅方向における内面側に形成され車体前後方向に延びる凹状の溝部8で構成されているので、凹状の溝部8を有する断面構造とすることにより、フロントサイドフレーム7の剛性を高めることができる。すなわち、フロントサイドフレーム7の剛性向上を図りつつ、フロントサイドフレーム7との干渉を確実に回避して、カウンタウエイト20をより省スペースで配設することができるのである。
尚、好ましくは、フロントサイドフレーム7の車幅方向における外面側(つまり、アウタパネル7a側)にも、車体前後方向に延びる凹状の溝部9が形成されている。これにより、フロントサイドフレーム7の断面を左右対称形状とすることができ、車両が正面衝突した際における衝撃吸収性をより良好なものとすることができる。
以上の場合において、コントロール軸3が上下方向に移動しても、カウンタウエイト20がコントロール軸3の軸方向移動に連動して挙動することが防止されているので、コントロール軸3の軸方向におけるカウンタウエイト20の設置スペースを、よりコンパクトなものとすることができ、前記収容部8の上下方向幅を小さくすることができる。或いは、収容部8の上下方向幅が同じであれば、カウンタウエイト20の上下方向厚さをより大きく設定してより大きなイナーシャを得ることができる。
特に、カウンタウエイト20がコントロール軸3の軸方向移動に連動して挙動することを防止する手段(防止手段)は、アウタレバー40とカウンタウエイト20の所定部位とを連結し該連結部21bから離間した枢支点(支軸42)を中心にカウンタウエイト20を回動させるリンク部材44と、アウタレバー40から上下方向に延設された円柱軸41とを備え、該円柱軸41を前記リンク部材44に形成された孔部45に上下方向へ摺動可能に挿通させて構成されており、前記連結部21bが前記支軸42よりも車幅方向における内側に位置している。従って、フロントサイドフレーム7によってスペースが制限される車幅方向における外側に連結部21bが位置する場合に比して、連結部21bを設定する際のレイアウトの自由度を高めることができ、より大きなイナーシャを得るように設定することもできるようになる。
また重錘部23が回動支持部を中心とする略真円の一部をなす円弧状に形成されているので、カウンタウエイトとして効率的に機能させつつ、角部が形成されているものと比較し回動支持部25を中心に回動するカウンタウエイト20の回動半径を小さくして、その設置スペースをより小さくすることができる。また、重錘部23の回動軌跡が略一定となるので、凹状の溝部8(収容部)の壁面により近接させて重錘部23を配設することができる。
尚、重錘部は回動支持部を中心とする略真円の一部をなす円弧状が最良ではあるが、その回動動作がフロントサイドフレーム7のインナパネル7bに形成された溝部8(収容部
)と干渉しない限り、略真円からは遠いある程度扁心した円弧状であってもよく、その場合でも、前記の作用効果を十分に奏することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下の説明では、前記第1の実施形態における場合と実質的に同様の構成を備え実質的に同様の作用をなすものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
前述の第1の実施形態では、カウンタウエイト20は、第1アーム部21及び第2アーム部22と、両アーム部21,22に接続されるように配設された重錘部23とを備えて構成されている。つまり、重錘部23は、第1アーム部21と第2アーム部22とで両持ち支持されている。これに対して、第2の実施形態に係るカウンタウエイトでは、重錘部が片持ち支持されている。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して示す平面図である。図6は、前記カウンタウエイト及びその近辺を斜め前方から見て示した前方斜視図である。また、図7は図5のY7−Y7線に沿った模式的な断面図である。
図5及び図6に示されるように、本実施形態では、カウンタウエイト50は、支軸42が嵌挿される回動支持部55と、該回動支持部55から略車体前方に向かって伸長するアーム部51と、該アーム部51の端末部に接続され片持ち支持された重錘部53とを備えている。前記第1アーム51の先端近傍に、リンク部材44との連結部51bが位置している。
この重錘部53は、より好ましくは、第1の実施形態における場合と同様に、回動支持部55を中心とする略真円の一部をなす円弧状に形成されている。重錘部53をかかる形状とすることにより、回動支持部55を中心に回動するカウンタウエイト50の回動半径を最小にすることができる。
本実施形態では、フロントサイドフレーム57の車幅方向における内面側(つまり、インナパネル57b側)の所定部位に、カウンタウエイト50の重錘部53を挿通させ得る開口部58が形成されている。この開口部58は、前記インナパネル57bの重錘部53の回動軌跡に対応する部位に設けられている。
図7に示すように、フロントサイドフレーム57は、アウタパネル57aとインナパネル57bとで構成されており、インナパネル57bの一部を曲折成形して上面部57cが形成され、アウタパネル57aの一部を曲折成形して下面部57dが形成されている。そして、これらアウタパネル57aとインナパネル57bとで、閉断面状のフレーム中空部59が形成されている。
本実施形態においても、カウンタウエイト50の一部がフロントサイドフレーム57と平面視で重なるように配置されているが、重錘部53の先端側から所定範囲の部分が、フロントサイドフレーム57のインナパネル57bに形成した開口部58を挿通してフレーム中空部59内に収容されることにより、フロントサイドフレーム57との干渉が確実に回避されている。
すなわち、本実施形態では、フロントサイドフレーム57の中空部59と、該フロントサイドフレーム57のインナパネル57bに形成された開口部58とで、カウンタウエイト50の一部を収容し得る収容部が構成されており、フロントサイドフレーム57の中空部59を利用することで、フロントサイドフレーム57との干渉を確実に回避して、カウンタウエイト50をより省スペースで配設することができるのである。
特に、カウンタウエイト50の重錘部53が片持ち支持であって、フロントサイドフレーム57の中空部59内に容易に挿入して収容でき、しかも、中空部59内で重錘部53の回動軌跡がアウタパネル57aの内面と干渉しない限り、中空部59内の車幅方向における外側部分まで収容領域として利用できる。従って、カウンタウエイト50とフロントサイドフレーム57との平面視での重なり量が、第1の実施形態における場合よりもかなり大きい場合でも、支障なく適用することができる。
この場合において、重錘部53が回動支持部55を中心とする略真円の一部をなす円弧状に形成されているので、カウンタウエイト50として効率的に機能させつつ、角部が形成されているものと比較し回動支持部55を中心に回動するカウンタウエイト50の回動半径を小さくして、その設置スペースをより小さくすることができる。また、重錘部53の回動軌跡が略一定となるので、フロントサイドフレーム57に形成する開口部58の前後方向長さをより小さくすることができる。
尚、重錘部は回動支持部を中心とする略真円の一部をなす円弧状が最良ではあるが、その回動動作がフロントサイドフレーム57のインナパネル57bに形成された開口部58と干渉しない限り、略真円からは遠いある程度扁心した円弧状であってもよく、その場合でも前記の作用効果を十分に奏することができる。
以上のように、フロントサイドフレーム57の中空部59と、該フロントサイドフレーム57のインナパネル57bに形成された開口部58とで、カウンタウエイト50の一部を収容し得る収容部を構成した場合、カウンタウエイト50が自在に回動し得るものであるので、エンジンルーム内へのカウンタウエイト50の組付時には、カウンタウエイト50とフロントサイドフレーム57との干渉を確実に回避することが求められる。
次に、カウンタウエイトのエンジンルーム内への組付時に、カウンタウエイトがフロントサイドフレームに干渉することを確実に防止するようにした第3の実施形態について説明する。
図8は本発明の第3の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して模式的に示す平面図であり、図8(a)はカウンタウエイトのフロントサイドフレーム内への挿入前の状態を示し、図8(b)はカウンタウエイトのフロントサイドフレーム内への挿入完了状態を示している。
この第3の実施形態では、カウンタウエイト70は、回動支持部75から略車幅方向内方に伸びる第1アーム71と、回動支持部75から略車体前方に向かって延びる第2アーム部72と、該第2アーム部72の先端に一体的に保持された中空のガイド菅74と、該ガイド管74内に挿通された重錘部73とを備えている。前記第1アーム71の先端近傍に、リンク部材44との連結部71bが位置している。
一方、フロントサイドフレーム57は、第2の実施形態におけるものと同様の構成を備えている。
前記重錘部73及びガイド管74は共に、回動支持部75を中心とする略真円の一部をなす円弧状に形成されており、左右の止め輪78を取り外した状態では、重錘部73は、ガイド管74内でガイドされて、回動支持部75を中心にして自在に回動することができる。
本実施形態では、カウンタウエイト70は、エンジンルーム内で変速機をフロントサイドフレーム57に対して位置決めし取り付けた後に、後付けで上方からコントロール軸3の軸端部分3bに取り付けることができる。
そして、図8(a)に示すように、カウンタウエイト70のフロントサイドフレーム57内への挿入前の状態では、重錘部73は、フロントサイドフレーム57との干渉を十分に回避した回動位置で、左右の止め輪78,79によりガイド管74に対して回動不能に係止されている。
従って、カウンタウエイト70を上方からコントロール軸3の軸端部分3bに組み付けても、重錘部73がフロントサイドフレーム57に干渉することはない。こうしてカウンタウエイト70を組み付けた後、左右の止め輪78を取り外して重錘部73をガイド管74に沿って回動させ、フロントサイドフレーム57のインナパネル57bに設けた開口部58から中空部59内に重錘部73の先端側を挿入する。
そして、図8(b)に示すように、重錘部73の端末鍔部73dがガイド管74の一端に当て止められるまで重錘部73を回動させた後、一方の止め輪78を用いて、重錘部73をガイド管74に対して係止し、両者73,74を一体化させる。以上により、コントロール軸3の軸端部分3bへのカウンタウエイト70の組付が完了する。
このように、本実施形態によれば、カウンタウエイト70のエンジンルーム内への組付時に、カウンタウエイト70がフロントサイドフレーム57に干渉することを確実に防止することができる。
また、この場合においても、重錘部73及びガイド管74は共に回動支持部75を中心とする略真円の一部をなす円弧状に形成されており、重錘部の形状に関して前記第2の実施形態における場合と同様の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
この第4の実施形態は、フロントサイドフレームの断面形状が異なる点を除いては、前述の第2の実施形態と同様の基本構成を備えており、従って、基本的には第2の実施形態と同様の作用効果を奏するものである。
図9は、本発明の第4の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して示す模式的な断面図で、第2の実施形態における図7に相当する図である。
この図に示すように、フロントサイドフレーム87は、基本的には、前述の各実施形態における場合と同様に、アウタパネル87aとインナパネル87bとで構成されており、インナパネル87bの一部を曲折成形して上面部87cが形成され、アウタパネル87aの一部を曲折成形して下面部87dが形成されている。そして、これらアウタパネル87aとインナパネル87bとで、閉断面状のフレーム中空部90が形成されている。
但し、本実施形態では、フロントサイドフレーム87の少なくとも車幅方向における内面側に、内側へ張り出すと共に車体前後方向に延びる凸状部89が形成されている。また、より好ましくは、車幅方向における外面側にも、外側へ張り出すと共に車体前後方向に延びる凸状部89が形成されており、全体としては略十字状の断面形状を備えている。
フロントサイドフレーム87の断面形状をこのような十字状とすることにより、当該フロントサイドフレーム87の断面剛性を大いに高めることができる。
そして、内側の凸状部89に開口部88が設けられており、該開口部88から中空部90内に重錘部53の先端側を挿入することができるようになっている。
このように、本実施形態によれば、フロントサイドフレーム87の側壁部に車体前後方向に延びる凸状部89を形成したことによって当該フロントサイドフレーム87の断面剛性を高めることができ、しかも、かかる場合においても、カウンタウエイト50をフロントサイドフレーム87側に寄せて、より省スペースで配設することができるのである。
尚、カウンタウエイトは、エンジンや変速機と共に上下および前後に振動するものであるので、第2,第3及び第4の実施形態においては、カウンタウエイトの重錘部とフロントサイドフレームの開口部との干渉を確実に回避する観点から、重錘部と開口部の縁部との間隔を少なくとも20mm程度は確保することが好ましい。
尚、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、変更および改良等がなされるものであることは、いうまでもない。
本発明は、自動車等の車両に装備される変速機のケーブル式チェンジ装置の配設構造に関するもので、ケーブル式チェンジ装置を配設するに際して、カウンタウエイトをより省スペースで配設することができ、変速機ケース内で回動及び軸方向移動することによって変速を行うコントロール軸と、変速機ケース外部においてコントロール軸に固定されチェンジレバーにケーブル接続されてチェンジレバーのシフト方向操作で回動するアウタレバーと、コントロール軸の回動動作に連動して回動するカウンタウエイトと、を備えた変速機のケーブル式チェンジ装置の配設構造として、有効に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して示す平面図である。 前記カウンタウエイト及びその近辺を斜め前方から見て示した前方斜視図である。 コントロール軸の軸端部分および上下駆動部材を拡大して示す図2の部分拡大斜視図である。 図4は図1のY4−Y4線に沿った模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して示す平面図である。 第2の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を斜め前方から見て示した前方斜視図である。 図5のY7−Y7線に沿った模式的な断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して模式的に示す平面図であり、(a)はカウンタウエイトのフロントサイドフレーム内への挿入前の状態を示し、(b)はカウンタウエイトのフロントサイドフレーム内への挿入完了状態を示している。 本発明の第4の実施形態に係るカウンタウエイト及びその近辺を含むエンジンルームの一部を拡大して示す模式的な断面図で、第2の実施形態における図7に相当する図である。
符号の説明
3 コントロール軸
5 変速機ケース
7,57,87 フロントサイドフレーム
8 (フロントサイドフレームの)溝部
11 第1ケーブル
12 第2ケーブル
20,50,70 カウンタウエイト
21,71 第1アーム部
22,72 第2アーム部
23,53,73 重錘部
25,55,75 回動支持部
30 上下駆動部材
31 縦レバー部
32 横レバー部
40 アウタレバー
41 円柱軸
42 支軸
44 リンク部材
45 円孔
51 アーム部
58,88 (フロントサイドフレームの)開口部
59,90 (フロントサイドフレームの)中空部
89 (フロントサイドフレームの)凸状部

Claims (9)

  1. 変速機ケース内で回動及び軸方向移動することによって変速を行うコントロール軸と、前記変速機ケースの外部において前記コントロール軸に固定されると共にチェンジレバーにケーブル接続され、前記チェンジレバーのシフト方向操作で回動するアウタレバーと、前記コントロール軸の回動動作に連動して回動するカウンタウエイトと、を備えたケーブル式チェンジ装置の配設構造であって、
    車体前部の左右側方において前後方向に延びるフロントサイドフレームに、前記カウンタウエイトの一部を収容し得る収容部が設けられ、
    前記カウンタウエイトの一部が、前記フロントサイドフレームと平面視で重なるように配置した、
    ことを特徴とするケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  2. 前記カウンタウエイトが前記コントロール軸の軸方向移動に連動して挙動することを防止する防止手段が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  3. 前記防止手段は、前記アウタレバーと前記カウンタウエイトの所定部位とを連結し該連結点から離間した枢支点を中心にカウンタウエイトを回動させるリンク部材と、前記アウタレバーから上下方向に延設された軸部とを備え、該円柱軸を前記リンク部材に形成された孔部に上下方向へ摺動可能に挿通させて構成されており、前記連結点が前記枢支点よりも車幅方向における内側に位置している、ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  4. 前記収容部は、前記フロントサイドフレームの車幅方向における内面側に形成され車体前後方向に延びる凹状の溝部で構成されている、ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  5. 前記カウンタウエイトは、該カウンタウエイトの回動支持部から第1の方向に伸長する第1アーム部と、前記回動支持部から前記第1の方向とは異なる第2の方向に伸長する第2アーム部と、両アーム部に接続されるように配設された重錘部とを備えている、ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  6. 前記重錘部は、前記回動支持部を中心とする略円弧状に形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  7. 前記収容部は、前記フロントサイドフレームの中空部と、該フロントサイドフレームの車幅方向における内面側に形成された開口部とで構成されている、ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  8. 前記フロントサイドフレームの少なくとも車幅方向における内面側に、内側へ張り出すと共に車体前後方向に延びる凸状部が形成され、該凸状部に前記開口部が設けられている、ことを特徴とする請求項7に記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
  9. 前記重錘部は、カウンタウエイトの回動支持部を中心とする略円弧状に形成されている、ことを特徴とする請求項7又は8に記載のケーブル式チェンジ装置の配設構造。
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