JP2009243289A - 過給機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベアリング部102側に向くコンプレッサインペラ3の背面3Aに、コンプレッサインペラ3に形成された係合部3Bに係合されて、コンプレッサインペラ3が外方に対して変形することを規制する規制部材40を設けるようにした。
【選択図】図2
Description
このターボチャージャは、タービンとコンプレッサとが同一回転軸上に配置され、タービン内のタービンインペラとコンプレッサ内のコンプレッサインペラが駆動シャフトで連結されて、タービンインペラが排気ガス等により回動すると駆動シャフトを介してコンプレッサインペラが回動し、空気等が圧縮されるものである。
また、このターボチャージャでは、コンプレッサインペラのシャフト取付孔を貫通するように駆動シャフトを挿入し、該駆動シャフト先端の雄ネジ部をナットで締結することで、該駆動シャフトにコンプレッサインペラを取り付けるようにしている。
また、図5(B)に示すように、駆動シャフト90が貫通されないタイプのコンプレッサインペラ91においても、同様に、コンプレッサインペラ91の最大外周部位において、該コンプレッサインペラ91の高速回転に伴う応力集中が生じ(応力集中箇所を符号S2で示す)、この応力集中によって該コンプレッサインペラ91の変形及び破損が発生する場合があった。
本発明は、タービン部とコンプレッサ部との間のベアリング部に回転自在に支持されて、これらタービン部内のタービンインペラとコンプレッサ部内のコンプレッサインペラとを連結する駆動シャフトを有し、タービンインペラで発生した動力を、ベアリング内の駆動シャフトを介してコンプレッサインペラに伝達する過給機であって、前記ベアリング部側に向くインペラの背面に、該インペラに形成された係合部に係合されて、該インペラが外方に対して変形することを規制する規制部材を設けることを特徴とする。
本発明によれば、高速回転に伴うインペラの変形が抑えられ、該インペラ内部で生じる遠心応力を軽減して、インペラの変形及び破損を防止できる効果が奏される。
また、インペラに形成された係合部に規制部材を係合させるという簡易な構成により、該インペラ内部で生じる遠心応力を軽減して該インペラの変形及び破損を防止できるので、従来のように該インペラのシャフト取付孔内に加工が面倒な窪みを設けることなく、面倒な作業によらず上記の効果を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態である過給機1の全体構成を示す正断面図である。
図2に示すように、ベアリング部102側に向くコンプレッサインペラ3の背面3Aには、該コンプレッサインペラ3に形成された係合部3Bに係合されて、該コンプレッサインペラ3が半径方向外方に対して変形することを規制する規制部材40が設けられている。この規制部材40は、リング状部材により構成されるものであって、アルミニウムからなるコンプレッサインペラ3よりも、ヤング率が大きい高い剛性を有する材料、例えば鋼鉄よって形成されている。
なお、規制部材40は、完全な円環形の場合の他、一部が切欠かれている場合であってもよい。また、係合部3Bと規制部材40との嵌め合いは、締まり嵌め(焼き嵌め等)であることが好ましい。或いは、係合部3Bと規制部材40とを螺合してもよい。
また、この規制部材40は一部が切欠かれたリング状部材であるので、この切欠部を広げてコンプレッサインペラ3の係合部3Bより若干大径とすることで、矢印A方向に沿うように係合部3Bに対して圧入されるようになっている。
なお、図2において符号25で示すものは、ベアリング部102内の潤滑油がコンプレッサ部101に至ることを防止するベアリング側シールプレートである。
図3(A),(B)においては、濃色ほど応力が大きい部分を示し、淡色ほど応力が小さい部分を示している。また、図3(A),(B)において、互いに同一の濃さの部分は、同一の応力が発生していることを示している。例えば、図3(A)における領域S3は、図3(B)における領域S4よりも濃色となっており、領域S4よりも高い応力を示している。
そして、これらの応力分布図を参照して分かるように、規制部材40が圧入されないコンプレッサインペラ3では、図3(A)に領域S3で示すように、駆動シャフト4が挿通されるコンプレッサインペラ3内のシャフト取付孔3C内に大きな応力が発生している。
上記実施形態では、規制部材40を単体のリング状部材により構成したが、これに限定されず、図4に示すように、ベアリング部102側に向くコンプレッサインペラ3の背面3Aに固定されるシール部材32の一部に規制部材41を設けても良い。
また、この規制部材41を有するシール部材32は、アルミニウムからなるコンプレッサインペラ3よりも、ヤング率が大きい高い剛性を有する材料、例えば鋼鉄よって形成すると良い。
2…タービンインペラ
3…コンプレッサインペラ
3A…背面
3B…係合部
3C…シャフト取付孔
4…駆動シャフト
32…シール部材
40…規制部材
41…規制部材
100…タービン部
101…コンプレッサ部
102…ベアリング部
Claims (4)
- タービン部とコンプレッサ部との間のベアリング部に回転自在に支持されて、これらタービン部内のタービンインペラとコンプレッサ部内のコンプレッサインペラとを連結する駆動シャフトを有し、タービンインペラで発生した動力を、ベアリング内の駆動シャフトを介してコンプレッサインペラに伝達する過給機であって、
前記ベアリング部側に向くインペラの背面には、該インペラに形成された係合部に係合されて、該インペラが外方に対して変形することを規制する規制部材が設けられていることを特徴とする過給機。 - 前記規制部材は、リング状部材であることを特徴とする請求項1に記載の過給機。
- 前記規制部材は、前記駆動シャフトの外周面と前記ベアリング部側に向くインペラの背面との間に固定されて、該ベアリング部内の潤滑油をシールするシール部材の一部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の過給機。
- 前記規制部材は、インペラよりもヤング率が大きい高い剛性を有する材料により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の過給機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008087916A JP2009243289A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 過給機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008087916A JP2009243289A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 過給機 |
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JP2009243289A true JP2009243289A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41305487
Family Applications (1)
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JP2008087916A Pending JP2009243289A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 過給機 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1181914A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-03-26 | Niigata Eng Co Ltd | 組立て一体型翼車及びその製造方法 |
JP2005226469A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | Komatsu Ltd | コンプレッサインペラとシャフトとの結合構造 |
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2008
- 2008-03-28 JP JP2008087916A patent/JP2009243289A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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