JP2009241179A - インサートクランプ用クサビおよびインサート着脱式カッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】切削インサートのコーナチェンジ作業を容易として、多刃化による高い加工効率や経済性を損なうことのないクランプクサビおよびインサート着脱式カッタを提供する。
【解決手段】カッタ本体に形成されたインサート取付座に着座させられる穴付きインサートをクランプして固定するインサートクランプ用クサビ10であって、カッタ本体内に押し込まれるクサビ本体12に、穴付きインサートの穴あき面に密着するクランプ面14と、クサビ本体12の押し込み方向に向けてこのクランプ面12との間隔が漸次小さくなるクサビ面16とを備え、クランプ面14に、クランプ面14から突出し、かつクランプ面14に沿った断面が円形をなす突起15を、穴付きインサートの穴あき面にあいた穴に収容可能に形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、正面フライス等のインサート着脱式のカッタにおいてカッタ本体のインサート取付座に切削インサートを着脱可能にクランプして固定するためのインサートクランプ用クサビ(以下、クランプクサビと称する。)、および該クランプクサビが装着されて切削インサートが取り付けられるインサート着脱式カッタに関するものである。
このようなクランプクサビを用いたインサート着脱式カッタとしては、例えば特許文献1〜3に記載されているように、カッタ本体に形成されたインサート取付座に着座させられた多角形平板状の切削インサートを、このインサート取付座に連通するカッタ本体の凹所に挿入したクランプクサビをクランプネジ等の押し込み手段によってカッタ本体内に押し込むことにより、このクランプクサビのクランプ面によって切削インサートをその厚さ方向にインサート取付座に押圧してクランプし、固定する構造となっている。
特公平1−44443号公報 特開平1−295709号公報 国際公開第2008/023361号パンフレット
ところで、近年このようなインサート着脱式カッタでは、カッタ本体に設けられる切刃の数を増やして加工の高能率化を図る、いわゆる多刃化が要望されてきており、これに伴い切削インサートおよびこれを固定するクランプクサビの数も増える傾向にある。また、1つの切削インサートに形成する切刃の数も増やして、1の切刃が摩耗したときには、クランプクサビによる押圧を緩めて切削インサートを回転させ、他の1の切刃を順次切削に使用できるようにコーナチェンジして再びクランプクサビにより切削インサートを固定し、経済性を高めるようにもしている。
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載されたクランプクサビおよびインサート着脱式カッタでは、いずれもクランプクサビの平坦なクランプ面が切削インサートの平坦面を押圧して固定するだけのものであったため、特に当該インサート着脱式カッタが正面フライスのように専らインサート取付座を下向きにしてカッタ本体が工作機械の主軸に取り付けられる場合には、クランプクサビによる押圧を緩めると切削インサートが落下してしまうことになる。
このため、従来は作業者が切削インサートを手で押さえながら押圧を緩めて切削インサートを回転させ、再びクランプクサビによって押圧、固定するか、あるいはカッタ本体を一旦工作機械から取り外して上下反転させた上でコーナチェンジを行うようにしなければならず、特に多刃化したカッタではコーナチェンジ作業に多大な時間と労力とを費して、加工の高能率化や経済性の向上を阻害する結果となっていた。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上記正面フライス等のインサート着脱式カッタにおいても切削インサートのコーナチェンジ作業を容易として、多刃化による高い加工効率や経済性を損なうことのないクランプクサビおよびインサート着脱式カッタを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のクランプクサビは、カッタ本体に形成されたインサート取付座に着座させられる穴付きインサートを、上記インサート取付座にクランプして固定するクランプクサビであって、上記カッタ本体内に押し込まれるクサビ本体に、上記穴付きインサートの穴あき面に密着するクランプ面と、上記クサビ本体の押し込み方向に向けてこのクランプ面との間隔が漸次小さくなるクサビ面とを備え、上記クランプ面には、該クランプ面から突出し、かつ該クランプ面に沿った断面が円形をなす突起が、上記穴付きインサートの穴あき面にあいた穴に収容可能に形成されていることを特徴とする。
また、本発明のインサート着脱式カッタは、このようなクランプクサビが、インサート取付座に連通するようにカッタ本体に形成された凹所に、上記クサビ面を該凹所の内壁に摺接させながら押し込み手段によって押し込まれて装着されることを特徴とするものである。
このようなクランプクサビおよびインサート着脱式カッタでは、クランプクサビのクランプ面に形成された突起が、穴付きインサートの穴に収容可能とされているため、該インサートをクランプする際にはこうして突起が穴に収容された状態で、クランプ面が穴付きインサートの穴の周りの面を押圧することにより、この穴付きインサートをクランプすることができる。
そして、この穴付きインサートをコーナチェンジをする際には、クサビ本体をその上記クサビ面に沿って押し込み方向の後方側に移動させることにより、クランプクサビによる押圧を緩めるとともにクランプ面と穴付きインサートとの間に僅かに間隔をあけると、上記穴に収容されていた突起を、この穴から完全に抜け外れない範囲で該穴から後退させることができ、この状態で穴付きインサートは断面円形をなす上記突起に係合してインサート取付座に保持されたまま、突起を中心として穴の周方向に回転自在となる。
従って、たとえインサート取付座が下向きのままでも切削インサートが落下したりすることはなく、このためいちいち作業者が手で押さえたりする必要もなくなり、この状態でインサートをコーナチェンジして再びクランプクサビを押し込み、クランプ面によってインサートを押圧して固定することにより、短時間で容易にコーナチェンジ作業を行うことが可能となる。
ところで、このようなクランプクサビのクランプ面は、インサートを確実に押圧して固定するために高い平面度に仕上げられていなければならず、通常は例えばエンドミルや研削砥石等の工具によって該クランプ面の全面を、これと平行な1方向に1度の送りで切削したり研磨したりすることにより仕上げられる。ところが、本発明のクランプクサビのようにクランプ面に突起があると、このような1方向への1度の送りで切削や研磨を行うことはできず、突起の周りを周回するように工具を送り出さなければならないが、その場合には工具がクランプ面から離れる部分で前の周回時に仕上げられた部分と仕上げ面が重なり合ってその間に微小な段差が生じることが避けられない。
そこで、このような場合には、上記クランプ面における上記突起の周囲に、該クランプ面から凹み、かつ該クランプ面の縁部に延びて開口する凹溝部を形成することにより、この凹溝部によってクランプ面を例えばU字状とすることができるので、このU字に沿って工具を送り出すことで、工具がクランプ面から離れる部分で既に仕上げられた部分と仕上げ面が重なり合って段差を生じることなく、1度の送りでクランプ面を仕上げることが可能となる。
また、上記突起を球面状に形成することにより、突起が潰れたりするのを防ぐことができるとともに、上述のようにクランプ面と穴付きインサートとの間に僅かに間隔をあけて突起をインサートの穴から後退させたときには、この穴の内周と突起との間の隙間を大きくすることができるのでインサートを回転させ易くなり、コーナチェンジ作業の一層の簡略化を図ることができる。
一方、このようなクランプクサビによって切削インサートを確実に固定するには、そのクランプ面の面積を大きく確保することが必要である。特に、本発明のようにクランプ面に突起が形成されている場合には、この突起の部分はインサートの穴に収容されて押圧に寄与しないため、クランプ面全体により大きな面積が求められる。
ところが、上記特許文献1〜3に記載のクランプクサビは、いずれもその押し込み方向に直交する断面が、上記クランプ面側が方形であるとともにクサビ面側がこの方形に滑らかに連なる半円形とされた、すなわちカマボコ形状とされているため、クランプ面の面積を大きくしようとして、この断面におけるクランプ面の幅を拡げると、クサビ面側の半円の半径も大きくなって、すなわちクサビ本体が単純に大型化してしまうだけとなる。
そして、これに伴い当該クランプクサビが装着されるカッタ本体の凹所も大きくなり、それとは逆にこの凹所とカッタ本体の外周面との間の肉厚は小さくなるため、クランプクサビを押し込んでインサートをクランプしたときのクランプ強度が損なわれたり、場合によってはこうして肉厚が小さくなった部分に変形や損傷を招いたりするおそれもある。また、特に上述のようにカッタの多刃化を図る場合には、隣接するインサート取付座および凹所同士の間隔も制限されざるを得ないため、このような大きな凹所を形成すること自体、困難でもある。
そこで、上記クサビ本体は、この押し込み方向に直交する断面における外形が、上記クサビ面側が半円弧状の凸曲線をなすとともに、この凸曲線の両端から上記クランプ面側に向かうに従い凹曲線をなして幅広となって該クランプ面に至るベル型形状とされるのが望ましい。このような形状とすることにより、クサビ面側では上記半円弧状の凸曲線の両端が凹曲線をなしてくびれた形状となるため、クサビ本体および凹所の押し込み方向に直交する断面積が必要以上に大きくなるのを防いでカッタ本体の肉厚を維持しつつ、クランプ面は幅広としてその面積を大きく確保することができる。
さらに、このようなクランプクサビにおいて、上記クサビ本体を、上記押し込み方向に直交する断面において上記凸曲線をなす部分から、少なくともその両端の上記凹曲線をなす部分までが上記クサビ面となるように、すなわちこの押し込み方向に向けてクランプ面との間隔が漸次小さくなるように形成すれば、このクサビ面の両端部でも、クサビ本体の押し込みによって確実にその反対側のクランプ面に押圧力を作用させることができ、切削インサートをより安定して固定することが可能となる。
また、上述のようなクランプ強度の低下を、インサート着脱式カッタのカッタ本体側で防ぐには、このカッタ本体における上記凹所の開口部の周辺を、上記押し込み方向に直交する断面において上記クランプ面が延びる方向の両端側に向かうに従い、該押し込み方向とは反対側に漸次せり出す凹面状に形成するのが望ましく、これにより、カッタの多刃化によって隣接するインサート取付座および凹所同士の間隔が制限されても、カッタ本体における凹所の周りの上記両端側で押し込み方向に大きな肉厚を確保することができ、この凹所の周りでカッタ本体の剛性を確保してクランプ強度の向上を図ることができる。
さらに、例えば上記凹所がインサート取付座に固定される切削インサートのすくい面側に位置しているときには、こうして上記両端側が漸次せり出す凹面状とされる凹所の開口部の周辺を凹曲面状とすることにより、上述のようにカッタ本体の剛性を確保しつつも、この開口部周辺と上記クサビ本体とによって形成されるチップポケットの容量を大きくして、切削インサートの切刃により生成されて上記すくい面を擦過する切屑を円滑に排出することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、たとえ多刃化されたインサート着脱式カッタにおいても、穴付きインサートのコーナチェンジ作業に要する時間や労力を低減することができ、これにより、切削作業が中断する時間も短縮して効率的で経済的な切削加工を促すことが可能となる。
図1ないし図8は、本発明のクランプクサビおよびインサート着脱式カッタのそれぞれ一実施形態を示すものである。本実施形態のインサート着脱式カッタは、そのカッタ本体1が鋼材等により図1に示すように概略円盤状に形成されて、その中心軸線方向後端側(図1において上側)が工作機械の主軸に取り付けられる取付部2とされるとともに、先端側(図1において下側)はこの取付部2よりも一段拡径させられた刃部3とされ、この中心軸線回りにカッタ回転方向Tに回転させられて被削材の切削加工に使用される。
上記刃部3の先端外周側には、該刃部3を後端内周側に切り欠くようにして、図1では示されていない穴付きインサートが着座されて固定されるインサート取付座4と、該インサート取付座4のカッタ回転方向T側にそれぞれ連通するチップポケット5および凹所6とが、各インサート取付座4、チップポケット5、および凹所6の組ごとに周方向に間隔をあけて複数形成されており、このうち凹所5に本実施形態のクランプクサビ10が挿入されて、両端部に雄ネジ部が形成されたクランプネジ11によりカッタ本体1の後端内周側に押し込まれることにより、穴付きインサートがインサート取付座4に押圧されてクランプされ、固定される。
本実施形態のインサート着脱式カッタに取り付けられる穴付きインサートは、超硬合金等の硬質材料により正多角形(例えば正7角形)の平板状に形成されたものであって、その一方の正多角形面がすくい面とされるとともにこれと平行な他方の正多角形面はインサート取付座4への着座面とされ、上記すくい面の辺稜部には切刃が形成されるとともに、該すくい面の中央には断面円形の穴が開けられており、従ってこのすくい面が当該穴付きインサートにおける穴あき面とされる。
このような穴付きインサートが着座させられるインサート取付座4は、カッタ回転方向Tを向いた平坦な底面4Aと、この底面4Aのカッタ本体1内周側と後端側の辺稜部からそれぞれ立ち上がる一対の壁面4Bとを備えており、これらの壁面4Bに穴付きインサートの2つの側面が当接させられて、上記すくい面をカッタ回転方向Tに向けるとともに底面4Aに上記着座面が密着させて穴付きインサートは着座させられる。このとき、当該インサート着脱式カッタが正面フライスである場合には、上記切刃のうちの1つが中心軸線に垂直な1の平面上に位置させられる。
一方、上記チップポケット5は、図4に示すようにカッタ本体1の外周側(図4において上側)に向かうに従いカッタ回転方向T側に広がるように形成されており、凹所6はこのチップポケット5のカッタ本体1外周側を向く底面5Aの中央部に、インサート取付座4側に連通するとともにカッタ本体1の周面とは間隔をあけるようにして開口し、カッタ本体1の後端内周側に延びるように形成されている。
凹所6は、カッタ本体1の後端内周側に位置する底面6Aと、チップポケット5の上記底面5Aからこの底面6A側に向けてカッタ本体1の後端内周側に延びる内壁面6Bとを有している。底面6Aには、上記クランプネジ11の一端側の雄ネジ部がねじ込まれるネジ穴6Cが、このカッタ本体1の後端内周側に向けてインサート取付座4の底面4A側に向かうとともに一対の壁面4Bが交差する方向に形成されており、内壁面6Bはこのネジ穴6Cの中心線に平行に延びるように形成されていて、この中心線に沿ってカッタ本体1の内側(後端内周側)に向かう方向が、本実施形態におけるクランプクサビ10の押し込み方向となる。
このような凹所6に挿入されて押し込まれるクランプクサビ10は、そのクサビ本体12が鋼材等により、図5および図6に示すように中空の駒状に形成されている。この中空の部分は、上記クランプネジ11の他端側の雄ネジ部がねじ込まれるネジ穴13とされていて、クサビ本体12は、その一方の端面12Aをカッタ本体1の先端外周側(表面側)に向けるとともに他方の端面12Bを上記凹所6の底面6Aに対向させるようにして凹所6に挿入され、このネジ穴13と上記ネジ穴6Cとに両端部の雄ネジ部がそれぞれ螺合させられた上記クランプネジ11をねじ込むことにより、カッタ本体1の後端内周側に向けて凹所6内に押し込まれる。従って、クランプクサビ10においては、そのネジ穴13の中心線Cに沿って端面12Aから端面12Bに向かう方向が、その押し込み方向となる。
また、クサビ本体12のこれら両端面12A、12Bの間に延びる側面の1つは、クランプクサビ10が凹所6に押し込まれた際にインサート取付座4側を向いて穴付きインサートの上記すくい面に密着するクランプ面14とされており、そしてこのクランプ面14の中央部には、突起15が形成されている。ここで、この突起15とクランプ面14との境界部には、該クランプ面14から極僅かに凹む凹溝部14Aが形成されており、本実施形態ではクランプ面14は、これら突起15および凹溝部14Aを除いてその全面が、上記ネジ穴6Cの中心線がインサート取付座4の底面4Aに対してなす傾斜角と等しい角度で、上記端面12A側に向かうに従いネジ穴13の中心線Cに対して近づく傾斜平面状とされていて、突起15および凹溝部14Aを取り囲むように形成されている。
さらに、上記突起15は、本実施形態ではその表面が球面状とされていて、上記クランプ面14に沿った断面、およびクランプ面14に平行な断面がいずれも円形をなすように形成されている。ただし、図6に示すようにそのクランプ面14からの突出高さは、該クランプ面14に沿った断面における突起15がなす円の半径よりも十分小さくされるとともに、この断面における円の上記半径は、穴付きインサートに形成された穴のすくい面への開口部がなす円の半径よりも小さくされていて、クランプクサビ10を凹所6内に押し込んでクランプ面14が穴付きインサートの上記穴付き面に密着したときにその穴内に突起15が収容されるようになされている。
一方、クランプ面14とは反対側を向くクサビ本体12の側面は、クランプクサビ10を凹所6に押し込んだ際にその内壁面6Bに摺接するクサビ面16とされており、このクサビ面16は上記両端面12A、12B間にわたって、中心線Cに直交する断面すなわち押し込み方向に直交する断面が一定のものとなるように中心線Cと平行に延びている。なお、このクサビ面16とクランプ面14との間にはクランプ面14に垂直な側面部が中心線Cに平行に形成され、クランプ面14が中心線Cに対して傾斜していることから、この側面部は端面12B側に向けて漸次幅狭となる。
また、クサビ面16が上記断面においてなす形状は、本実施形態では上記中心線Cを中心とする半円弧(1/2円弧)状の凸曲線をなす凸曲部16Aと、この凸曲部16Aの両端から該凸曲部16Aに滑らかに接する凹円弧等の凹曲線をなしてクランプ面14側に向かうに従い、上記断面においてクランプ面14が延びる方向(図6(a)における上下方向、(c)における左右方向)に広がり上記側面部に連なる凹曲面部16Bとから構成されている。従って、本実施形態ではクサビ本体12の押し込み方向に直交する形状が図6(a)に示すようにベル型の形状をなすことになる。
このようなクランプクサビ10が押し込まれる際にクサビ面16が摺接する凹所6の内壁面6Bの断面形状は、このクサビ面16の断面形状とは凹凸が逆の、ネジ穴6Cの中心線を中心とする半円弧(1/2円弧)状の凹曲線をなす凹曲部と、この凹曲部の両端から該凹曲部に滑らかに接する凸円弧等の凸曲線をなしてインサート取付座6側に向かうに従い広がる凸曲部とから形成される。
また、この凹所6が開口する開口部周辺であるカッタ本体1の上記チップポケット5の底面5Aは、上記押し込み方向に直交する断面すなわちネジ穴6Cの中心線に直交する断面において、この凹所6に押し込まれるクランプクサビ10のクランプ面14が延びる方向の両端側、つまり同断面においてインサート取付座4の底面4Aが延びる方向(図3、図8における上下方向)の両側に向かうに従い、この押し込み方向とは反対側(図3、図8において図面の手前側)に漸次せり出す凹面状に形成されている。
特に、本実施形態では、この底面5Aがなす凹面は凹曲面状とされており、すなわちこの底面5Aは、ネジ穴6Cの中心線を含んでインサート取付座4の底面4Aに直交する断面において、凹所6側が凹んだ凹曲線をなしていて、該断面をなす平面に対し垂直な方向に、カッタ本体1の後端外周側と先端内周側とに向かうに従い、凹曲面をなしつつカッタ本体1の先端外周側に漸次せり出して、カッタ本体1の周面に連なるように形成されている。
このように構成されたインサート着脱式カッタに上記穴付きインサートを取り付けるには、まず内壁面6Bにクサビ面16を摺接させて凹所6にクランプクサビ10を挿入し、クサビ本体12のネジ穴13と凹所6のネジ穴6Cとにクランプネジ11を螺合させて、クランプクサビ10をカッタ本体1に仮止めする。次いで、穴付きインサートを上述のようにインサート取付座4に着座させてから、クランプネジ11をさらにねじ込んでクランプクサビ10を凹所6内に押し込んでゆくと、クランプクサビ10の突起15が穴付きインサートの穴に収容されるとともにクランプ面14が上記穴付き面に密着してインサート取付座4の底面4A側に押圧し、これによって穴付きインサートがクランプされて固定される。なお、このときには突起15が穴の開口部周縁に当接して穴付きインサートを上記一対の壁面4Bが交差する方向に引き込むようにしてもよい。
そして、こうしてクランプされた穴付きインサートを切削に使用して切刃に摩耗等が生じた場合にインサートのコーナチェンジを行うときには、クランプネジ11を僅かに緩めて穴付きインサートの押圧を解除し、突起15が穴に収容されて係合した状態が維持される範囲で、クランプクサビ10と穴付きインサートを上記押し込み方向の後方側に引き出してずらす。すると、穴付きインサートは突起5に係合してインサート取付座4からの脱落が阻止された状態のまま、この突起15を中心に回転自在となるので、次に使用する切刃を所定の方向に向けて穴付きインサートをインサート取付座4に着座させ、再びクランプネジ11をねじ込んでクランプすればよい。
従って、当該インサート着脱式カッタが正面フライス等であって、インサート取付座4が下向きで工作機械の主軸に取り付けられたままでも、穴付きインサートを落下させたりすることはなくコーナチェンジ作業を行うことができ、作業者がいちいちインサートを手で押さえて作業を行ったり、カッタ本体1を一旦主軸から取り外して作業を行ったりする必要がない。このため、多刃化されたカッタであって、インサートやクランプクサビ10の数が多くても、短時間でしかも容易にコーナチェンジ作業を終了して速やかに切削加工を続行することが可能となり、加工時間全体の短縮を図って効率性や経済性を向上させることができる。
また、本実施形態では突起15が球面状であり、コーナチェンジを繰り返しても潰れ難いとともに、クランプクサビ10を凹所6の内壁面6Bに沿って上述のように後退させてクランプ面14とインサートの穴付き面との間に僅かな間隔をあけるだけで、穴と突起との間の隙間を大きくすることができ、インサートを回転させ易くなって一層コーナチェンジ作業を簡略化することができる。
ただし、突起15としては、上述のように突起15が穴に収容されて係合した状態が維持される範囲でクランプクサビ10と穴付きインサートを押し込み方向後方側に引き出した際に、穴付きインサートが突起15を中心に回転自在とされてコーナチェンジ可能な形状であればよく、例えば円錐状や円錐台状であってもよい。また、穴付きインサートも、その穴あき面の辺稜部にコーナチェンジされる複数部分の切刃が形成されたものであれば正多角形平板状でなくてもよく、例えば円板状の穴付きインサートであってもよい。さらに、この穴付きインサートの穴も、穴あき面から反対の面にまで貫通する貫通穴であってもよく、また貫通しない止まり穴であってもよい。
また、本実施形態のクランプクサビ10においては、そのクサビ本体12の上記押し込み方向に直交する断面形状が、クランプ面14とは反対のクサビ面16側が半円弧状の凸曲線をなす凸曲部16Aとその両端から凹曲線状をなして幅広となる一対の凹曲部16Bとから構成されたベル型形状とされており、これにより、クサビ本体12およびこれが押し込まれるカッタ本体1の凹所6の上記押し込み方向に直交する断面積を必要以上に大きくすることなく、クランプ面14は幅広としてその面積を確保することができる。このため、穴付きインサートをより広い面積でクランプすることができるとともに、凹所6の内壁面6Bとカッタ本体1の表面との間の肉厚を大きくしてクランプクサビ10自体の取付剛性を高めることができ、これらによって穴付きインサートのクランプ強度を向上させてより安定した切削を図ることが可能となる。
特に、本実施形態では上述のように、凸曲部16Aからその両端の凹曲部16Bまでがクサビ面16とされていて、すなわちクサビ本体12の端面12Aから押し込み方向側の端面12Bに向かうに従いクランプ面14との間隔が漸次小さくなるように傾斜させられているので、この凹曲部16Bの裏側の幅広となったクランプ面14の両側部にまで確実に押圧力を作用させることができる。このため、一層強固に切削インサートをクランプして固定することができ、さらに安定的な切削を図ることが可能となる。
一方、本実施形態のインサート着脱式カッタにおいては、そのカッタ本体1の上記凹所6が開口する開口部の周辺であるチップポケット5の底面5Aが、上述のように押し込み方向に直交する断面において該凹所6に押し込まれるクランプクサビ10のクランプ面14が延びる方向の両端側に向かうに従い、この押し込み方向とは反対側に漸次せり出す凹面状に形成されている。このため、たとえ多刃化によってインサート取付座4、チップポケット5、および凹所6の組同士の間隔が小さく制限されても、該凹所6の周辺においてカッタ本体1に大きな肉厚を確保することができて剛性を高めることができ、これによりさらに確実にクランプ強度を確保してインサートを安定的かつ強固に取り付けることが可能となる。
また、このチップポケット5の底面5Aがなす凹面は、例えばネジ穴6Cの中心線を含んでインサート取付座4の底面4Aに直交する上記平面に垂直な断面がV字状をなすようなものであってもよいが、本実施形態では同断面において凹所6側が最も凹んだ凹曲線をなすようにして、上記クランプ面14が延びる方向の両端側、すなわちカッタ本体1の後端外周側と先端内周側とに向かうに従い漸次せり出すように形成されている。このため、上述のように断面V字状に形成されている場合などに比べてチップポケット5の容量を大きくすることができるので、切削インサートの切刃によって生成された切屑をこのチップポケット5に確実に収容して円滑に排出することが可能となる。
ところで、本実施形態のクランプクサビ10では、その突起15の周りが凹溝部14Aを介してクランプ面14により取り囲まれるように形成されているが、この凹溝部14Aを、例えば図9に示す本発明の第2の実施形態のクランプクサビ20のように、クランプ面14の縁部にまで延びて、この縁部に開口するように形成してもよい。なお、この第2の実施形態において、上記実施形態のクランプクサビ10と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。
従って、この第2の実施形態のように凹溝部14Aを形成した場合には、図9(c)に示すようにクランプ面14がU字状となるので、クランプ面14を平滑に仕上げる場合の仕上げ用のエンドミルや研削工具等の仕上げ用工具を、このU字に沿ってその軌跡が重なり合うことがないように1度送り出すだけで仕上げることができる。すなわち、この仕上げ用工具がクランプ面14に切り込まれる部分とクランプ面14から離れる部分とで仕上げ面同士が重なり合うことがないため、この重なり合う部分で仕上げ面同士の間に微小な段差が生じることもなく、クランプ面14を穴付きインサートの穴あき面に確実に密着させることが可能となる。
本発明のインサート着脱式カッタの一実施形態を示す、カッタ本体1の先端外周側から見た斜視図である。 図1に示す実施形態のカッタ本体1の先端外周部を先端側から見た拡大斜視図である。 図1に示す実施形態のインサート取付座4、チップポケット5、および凹所6周辺を、ネジ穴6Cの中心線方向に見た拡大図である。 図1に示す実施形態のインサート取付座4、チップポケット5、および凹所6周辺を、インサート取付座4の底面4Aに平行でネジ穴6Cの中心線に垂直な方向から見た拡大図である。 本発明の第1の実施形態のクランプクサビ10を示す斜視図である。 図5に示す実施形態を(a)ネジ穴13の中心線Cに沿って端面12A側から見た図、(b)クランプ面14に平行で中心線Cに垂直な方向から見た図、(c)中心線Cに垂直にクランプ面14に対向する方向から見た図である。 図4に示した凹所6に第1の実施形態のクランプクサビ10を挿入した状態を示す図である。 図3示した凹所6に第1の実施形態のクランプクサビ10を挿入した状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態のクランプクサビ20を(a)ネジ穴13の中心線Cに沿って端面12A側から見た図、(b)クランプ面14に平行で中心線Cに垂直な方向から見た図、(c)中心線Cに垂直にクランプ面14に対向する方向から見た図である。
符号の説明
1 カッタ本体
4 インサート取付座
5 チップポケット
5A チップポケット5の底面(凹所6の開口部周辺)
6 凹所
6A 凹所6の底面
6B 凹所6の内壁面
6C ネジ穴
10、20 クランプクサビ(インサートクランプ用クサビ)
11 クランプネジ
12 クサビ本体
13 ネジ穴
14 クランプ面
14A 凹溝部
15 突起
16 クサビ面
16A クサビ面16の凸曲部
16B クサビ面16の凹曲部
C ネジ穴13の中心線
T カッタ本体1の回転方向

Claims (8)

  1. カッタ本体に形成されたインサート取付座に着座させられる穴付きインサートを、上記インサート取付座にクランプして固定するインサートクランプ用クサビであって、上記カッタ本体内に押し込まれるクサビ本体に、上記穴付きインサートの穴あき面に密着するクランプ面と、上記クサビ本体の押し込み方向に向けてこのクランプ面との間隔が漸次小さくなるクサビ面とを備え、上記クランプ面には、該クランプ面から突出し、かつ該クランプ面に沿った断面が円形をなす突起が、上記穴付きインサートの穴あき面にあいた穴に収容可能に形成されていることを特徴とするインサートクランプ用クサビ。
  2. 上記クランプ面における上記突起の周囲には、該クランプ面から凹み、かつ該クランプ面の縁部に延びて開口する凹溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインサートクランプ用クサビ。
  3. 上記突起が球面状をなしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインサートクランプ用クサビ。
  4. 上記クサビ本体は、上記押し込み方向に直交する断面における外形が、上記クサビ面側が半円弧状の凸曲線をなすとともに、この凸曲線の両端から上記クランプ面側に向かうに従い凹曲線をなして幅広となって該クランプ面に至るベル型形状とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインサートクランプ用クサビ。
  5. 上記クサビ本体は、上記押し込み方向に直交する断面において上記凸曲線をなす部分から、少なくともその両端の上記凹曲線をなす部分までが上記クサビ面とされていることを特徴とする請求項4に記載のインサートクランプ用クサビ。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のインサートクランプ用クサビが、インサート取付座に連通するようにカッタ本体に形成された凹所に、上記クサビ面を該凹所の内壁に摺接させながら押し込み手段によって押し込まれて装着されることを特徴とするインサート着脱式カッタ。
  7. 上記カッタ本体における上記凹所の開口部の周辺は、上記押し込み方向に直交する断面において上記クランプ面が延びる方向の両端側に向かうに従い、該押し込み方向とは反対側に漸次せり出す凹面状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のインサート着脱式カッタ。
  8. 上記凹所の開口部の周辺が凹曲面状とされていることを特徴とする請求項7に記載のインサート着脱式カッタ。
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