JP2009240848A - 有機物分解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃液中の有機物を効率的に分解処理可能な有機物分解装置を提供する。
【解決手段】有機物分解装置1は、第2移送管5内を移送される有機廃液に酸化剤を供給する酸化剤供給部としての供給管11と、第2移送管5内の有機廃液に旋回流を発生させる旋回流発生部としての羽根部材12と、羽根部材12よりも下流側に配置されて第2移送管5内の流路を複数の分割流路に区画した区画部14とを備える。旋回流として区画部14に到達した有機廃液中に含まれる酸化剤は、区画部14を形成する板状部材の表面に衝突することによって微細化される。そして、この微細化された酸化剤が流路内を移送される有機廃液中の有機物に接触することで有機物が分解される。
【選択図】図2

Description

本発明は、廃液中の難分解性有機物を分解・脱色するための有機物分解装置に関し、例えば、バイオエタノール、清酒等の生産に伴って産出される難分解性有機物としてのメラノイジン様物質の分解・脱色に好適な有機物分解装置に関する。
近年、地球温暖化問題に対する関心の高まりから、石油等の化石燃料の代替燃料として、さとうきび、とうもろこし、非食用のセルロース等のバイオマスを原料として生成されるバイオエタノールが脚光を浴びている。バイオエタノールは、上記の各種バイオマスを化学的、酵素的に単糖類に分解し、この単糖類を、微生物反応を利用して低濃度エタノールへと変換した後、低濃度エタノールを濃縮、蒸留等することにより生産される。一方、バイオエタノールの生産に伴う副産物として、難分解性有機物であるメラノイジン様物質を含む廃液(有機廃液)が多量に産出される。この有機廃液をそのまま海洋や河川に投棄すると環境汚染が甚大となることから、廃液処理に関する研究が活発になされている。
例えば特開平9−248562号公報(特許文献1)には、オゾン水による再生工程とアルカリ水による再生工程とを適宜組み合わせて有機廃液の脱色(有機物の分解)に用いた活性炭素繊維の再生を行いながら、活性炭素繊維に有機物を吸着させることによって廃液中の有機物を分解する方法が開示されている。この他、オゾン等の酸化剤による酸化作用を利用して廃液中の有機物を分解する方法も公知である。この方法は、例えば特開平10−290928号公報(特許文献2)に記載のように、移送管内の廃液(文献中「浴用水」)にエジェクタを介してオゾンを注入・溶解させ、このオゾンを含む廃液を浄化槽に移送した後、主に浄化槽内でオゾンを有機物に接触・反応させることによって廃液中の有機物を分解するものである。
特開平9−248562号公報 特開平10―290928号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、オゾン水による再生工程が、水洗、温水洗、オゾン水洗、温水洗、水洗の各処理からなることに加え、アルカリ水による再生工程が、水洗、温水洗、アルカリ水洗、温水洗、水洗の各処理からなることから、工程が複雑化して多大な処理費用を要する。
また特許文献2の方法も含め、従来のオゾン処理法は、上述のとおり、移送管内を移送される廃液にオゾンを注入し、これを浄化槽に移送した後、浄化槽内で有機物の分解を行うようにするのが一般的である。しかしながら、容量が大きくかつ開放された浄化槽内ではオゾンが分散し易いために、オゾンと有機物とを高密度にかつ長時間接触させるのは困難である。そのため廃液処理を効率的に行うのが難しく、処理時間の長大化が避けられない。例えばポンプ能力を大きくして流速を速め、浄化槽への到達時間を短縮することによって処理時間の短縮を図ることも可能ではあるが、その場合には消費電力量が増大し、かつポンプの設置スペースが増大するという問題が生じる。また、有機物の分解を主に行う浄化槽が必要なため、処理装置の大型化・複雑化が避けられない。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、簡単かつコンパクトな構成でありながら、廃液中の有機物を効率的に分解することができる有機物分解装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明では、廃液中の有機物を分解する装置であって、廃液を移送する移送管と、移送管内の廃液に酸化剤を供給する酸化剤供給部と、移送管内の廃液に旋回流を発生させる旋回流発生部と、酸化剤供給部および旋回流発生部よりも下流側に配置され、移送管内の流路を管軸方向に延びる複数の分割流路に区画した区画部とを備えることを特徴とする有機物分解装置を提供する。なお、本発明で使用可能な酸化剤は、気体、液体、固体を問わない。気体の酸化剤の一例としてはオゾンを、また液体の酸化剤の一例としては過酸化水素水を挙げることができる。
上記の構成を備える有機物分解装置を用いた場合、以下示す態様で有機物が分解されるものと考えられる。なお、便宜上、ここでは気体の酸化剤を使用する場合を例にとって説明する。まず、区画部に旋回流として供給される酸化剤を含む廃液は、管軸方向に延びる複数の分割流路に分流される。このとき、区画部の表面が、廃液の旋回方向成分の流れに対して抵抗する抵抗体として機能する。そのため、廃液中に含まれる酸化剤は、区画部の表面に酸化剤を含む廃液が衝突することによって微細化されて散乱し、そして、微細化した酸化剤は、廃液中の有機物に対して高密度に接触(吸着)する。また、区画部に旋回流として供給される酸化剤を含む廃液は、区画部の表面にこれが衝突することにより、区画部で区画された分割流路に沿った流れ、すなわち管軸方向に沿った流れに概ね整流される。そのため、微細化された酸化剤(有機物を吸着した酸化剤)は、整流された流れに沿って相互に整列された状態を維持しながら管軸方向に沿って下流側に移送され、微細化された酸化剤が、衝突・結合等して再び粗大化する事態が効果的に防止される。従って、微細化された酸化剤がそのままの状態で残存する確率が高められ、有機物を効率的に分解することができると考えられる。
このように、本発明に係る有機物分解装置では、廃液が連続的に移送され、かつ閉空間である移送管内において、酸化剤を微細化すると共に、この微細化された酸化剤で有機物が分解されるものと考えられる。そのため、酸化剤としてオゾン等の気体を用いる場合であっても、廃液中の酸化剤含有量の低下を極力抑制することができることに加え、酸化剤が分散するような事態を効果的に抑制あるいは防止することができる。従って、酸化剤と有機物とを高密度にかつ長時間接触させることができ、廃液中の有機物を効率的に分解することが可能になる。また、有機物を効率的に分解することが可能となる分、必要なポンプ能力が小さくて済み、消費電力量を抑制することができる。また、比較的小さなポンプを用いることができることに加え、有機物の分解を移送管内で行うことができ、酸化剤を有機物に反応させるための浄化槽も特段必要としないので、簡単かつコンパクトな構成である。
区画部は、管軸方向の一箇所のみならず、管軸方向の複数箇所に設けることができる。区画部を管軸方向の複数箇所に設ければ、上記の作用によって酸化剤を一層微細化することが可能となる。
旋回流として下流側に移送される廃液は、移送管の内壁面を沿うように旋回しながら下流側に移送されるため、移送管内の流路のうち、旋回流発生部よりも下流側の領域(より厳密には旋回流発生部と区画部の間の領域)では、内径側の領域が外径側の領域に比べて低圧となる。そのため、例えば、旋回流発生部を、複数の羽根を放射状に配した羽根部材で形成し、この羽根部材の内周に設けた酸化剤供給部の供給口を設ければ、酸化剤の供給が水圧によって妨げられるような事態を可及的に防止することができる。また、供給口を介して移送管内(廃液)に供給される酸化剤に対して陰圧による引き込み力が作用する。従って、酸化剤を効率的に供給することが可能となる。
旋回流発生部と区画部との間にオリフィス部(絞り部)を設けることもできる。このようにすれば、オリフィス部を通過して下流側に移送される酸化剤を含む廃液(旋回する廃液)の旋回速度が加速されるため、酸化剤を含む廃液が区画部の表面に衝突した際に廃液中に含まれる酸化剤に対して付与される衝撃力はより一層高まる。従って、酸化剤をより一層微細化することが可能となる。
また、区画部の下流側には、流路断面積を局所的に縮小させる断面積縮小部をさらに設けることもできる。このようにすれば、これを設けない場合に比べて、区画部と断面積縮小部との間に介在する廃液の水圧を高めることができる。そのため、区画部を通過して微細化された酸化剤は、このような高い水圧下に置かれることによって一層微細化する。なお、断面積縮小部の形態は任意であるが、これを例えば複数の羽根を放射状に配した羽根部材とし、かつこれを移送管の開放端に固定すれば、移送管の開放端に接続される貯水槽(貯留槽)等に酸化剤を効率良く分散させることも可能となる。このように、貯留槽内に酸化剤を効率良く分散させることができれば、貯留槽内においても有機物の分解を行うことが可能となる。
以上に示すように、本発明によれば、廃液中の有機物を効率的に分解することができるので、処理時間を短縮して、また過大なポンプ能力も不要化して廃液処理コストの低廉化を図ることができる。また、かかる効果を、コンパクトな装置で達成することができる。これにより、例えばバイオエタノールの製造過程において多量に産出される有機廃液の処理を効率的に行うことが可能となり、バイオエタノールの普及に貢献することができる。もちろん、本発明はこのような工業的用途に限定されるものではなく、例えば風呂水の浄化装置等、家庭用の浄化装置に応用することも可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る有機物分解装置の概念図である。同図に示す有機物分解装置1は、有機物を含む廃液(以下、有機廃液とも言う)を貯留する貯留槽2の排出側および流入側にそれぞれ接続された第1移送管3および第2移送管5と、第1および第2移送管の間に配設されたポンプ4とを備え、貯留槽2→第1移送間3→ポンプ4→第2移送管5→貯留槽2という経路で有機廃液を循環させながら、有機廃液中に供給した酸化剤の酸化作用を利用して有機廃液中の有機物の分解処理(廃液の脱色)を行うものである。
図2に示すように、第2移送管5には、有機廃液に酸化剤を供給(注入)する酸化剤供給部としての供給管11と、有機廃液を下流側に旋回状の流れ(旋回流)として供給する旋回流発生部としての羽根部材12と、供給管11および羽根部材12よりも下流側に配置された区画部14とが設けられる。本実施形態では酸化剤としてオゾンを用いており、従って、供給管11には、図示しないオゾン発生装置が接続されている。
羽根部材12は、図3に示すように、管軸中心よりも所定量外径側で連結されて径方向外側に放射状に延びる複数枚(本実施形態では4枚)の羽根12aからなり、この羽根部材12の内周には供給管11の供給口11aが配設されている。各羽根12aには、図2に示すように、扇風機の羽根のような捻れが設けてあり、この捻れによって隣接する各羽根12a間に径方向に延びる放射状の溝12bが形成される。また、図3に示すように、この羽根部材12は、各羽根12aの外径面の周方向一部領域に設けた突起12a1を、第2移送管5の内周面に対して嵌合させることにより、第2移送管5の内周に固定されている。
区画部14は、図4にも示すように、管軸方向の3箇所に隙間無く連設された第1〜第3の区画部14a〜14cで構成される。各区画部14a〜14cは、それぞれ、管軸方向に延びる4枚の板状部材14a1〜14a3を断面十字形状に配したものとされる。各区画部14a〜14cは、第2移送管5の内周面に設けた凹溝5aに嵌合されており、これにより、第2移送管5に対する各区画部14a〜14cの相対移動が規制される。そして、各区画部14a〜14cは、これをそれぞれ形成する板状部材14a1〜14c1の表面で、第2移送管5の流路を中心角90°の断面扇状の流路(分割流路)に区画している。なお、第1〜第3の区画部14a〜14cは、これらが区画する分割流路の周方向位置がそれぞれ異なるように、第2移送管5に対する周方向の位相をそれぞれずらして配設されている。
ところで、第2移送管5は、図2に示すように、複数の管状部材を連結して形成されており、各管状部材はそれぞれの両端部に設けられたフランジ部を相互に付き合わせた状態で締結されている。そのため、第2移送管5のうち、区画部14を管内に配した管状部材は1つのユニットとして取り外し可能であり、これにより、区画部14の配置態様や配設数の変更を容易に行うことができるようになっている。
次に、この有機物分解装置1の動作を以下説明する。
まず、図1および図2に示すように、貯留層2から排出された有機廃液が、第1移送管3およびポンプ4を介して第2移送管5の流路内に流入して羽根部材12まで到達すると、有機廃液は、羽根部材12の各羽根12a間に設けられた放射状の溝部12bに案内される結果、流速が加速されると共にこれに旋回方向成分の流動力が付与されて、螺旋状に旋回する旋回流(図2に細線Xで示す流れ)として下流側に供給される。羽根部材12よりも下流側に旋回流として供給された有機廃液には、図示しないオゾン発生装置で発生させたオゾンが供給管11(供給口11a)を介して供給され、供給されたオゾンは有機廃液の旋回流の流れに乗って旋回状に旋回する流れ(図2に細線Yで示す流れ)として下流側に移送される。このとき、羽根部材12よりも下流側に移送される流れは、内径側の気相と外径側の液相とにほぼ分離した流れとなる。これは、有機廃液とオゾンとでは有機廃液の方がオゾンよりも比重が大きいため、遠心力の影響で有機廃液が外径側に偏る一方でオゾンは内径側に偏った状態で、それぞれ螺旋状に旋回するからである。
ここで、羽根部材12によって第2移送管5の流路断面積が縮小化されている分、羽根部材12の上流側では有機廃液の水圧が高められる。そのため、第2移送管5のうち、羽根部材12よりも上流側の流路内を移送される有機廃液に対してオゾンを効率的に供給するのは困難である。これに対し、本実施形態では、羽根部材12の内周に供給管11の供給口11aを配し、この供給口11aから旋回流として供給された有機廃液に対してオゾンを供給するようにしているので、オゾンを効率的に供給することができる。上述のとおり、羽根部材12を通過して旋回流として下流側に供給される有機廃液は、外径側に偏った状態で下流側に流動するので、流路のうち、管軸中心近傍の領域(相対的に内径側の領域)の圧力が、外径側の領域に比べて低くなっているからである。またこのとき、オゾンに対しては陰圧による引き込み力が作用するので、よりスムーズにオゾンを供給することができる。
そして、旋回しながら最も上流側に位置する第1の区画部14aに到達したオゾンを含む有機廃液は、第1の区画部14aを形成する板状部材14a1の表面で区画された管軸方向に延びる4つの分割流路へと分流される。このとき、第1の区画部14aを形成する板状部材14a1の表面がオゾンを含む有機廃液の旋回方向成分の流動力に対して抵抗するため、有機廃液中に含まれるオゾンは板状部材14a1の表面に衝突することにより微細化されて散乱する。本実施形態では、第1の区画部14aよりも下流側に第2および第3の区画部14b,14cがさらに設けられており、上記の作用が繰り返し行われるので、有機廃液中に含まれるオゾンはより一層微細化される。このようにして微細化された多数のオゾン(オゾン気泡)は廃液中に含まれる有機物に高密度に接触あるいは吸着し、これにより、有機物の分解が進行する。
また、各区画部14a〜14cを形成する板状部材の表面がオゾンを含む有機廃液の旋回方向成分の流動力に対して抵抗することにより、オゾンを含む有機廃液は、この区画部14の下流側では管軸方向に沿った流れに概ね整流される。そのため、多数の微細なオゾンが吸着した有機物は、この流れに乗って相互に所定の間隔を保った状態で、管軸方向に沿って直進するように下流側に移送される。従って、一旦微細化されたオゾン同士が衝突・結合等して気泡径が再び粗大化し、これによって有機物の分解効率が低下するような事態は、効果的に抑制あるいは防止される。
そして、本実施形態で示す装置構成においては、有機廃液を、貯留槽2→第1移送管3→ポンプ4→第2移送管5という経路を循環させながら、第2移送管5の流路内で、以上で説明したプロセスを繰り返し行うことにより、有機廃液中の有機物が分解される。
以上に示すように、本発明に係る有機物分解装置1では、有機廃液が連続的に移送され、かつ閉空間である移送管(第2移送管5)内において、オゾンが微細化されると共に、この微細化されたオゾンで有機廃液中の有機物が分解される。そのため、酸化剤として気体であるオゾンを用いる場合であっても、廃液中のオゾン含有量の低下を極力抑制することができることに加え、オゾンが分散するような事態を効果的に抑制あるいは防止することができる。従って、有機物とを高密度にかつ長時間接触させることができ、有機物を効率的に分解処理することが可能となる。また、有機物の分解を効率的に行い得る分、過大なポンプ能力が不要となり、消費電力量を抑制することができる。また、比較的小さなポンプ4を用いることができるのに加え、オゾンを有機物に反応させるための浄化槽も特段必要としないので、装置の簡素化およびコンパクト化を図ることができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る有機物分解装置の全体構成を模式的に示す一部断面図である。同図に示す有機物分解装置1が、図2に示す構成と異なる主な点は、供給管11をポンプ4の上流側の第1移送管3に設けた点、第2移送管5の流路内に配設された羽根部材12と区画部14との間に環状のオリフィス部15を設け、流路断面積を局所的に縮小した点、および区画部14の下流側、より厳密に言えば、第2移送管5の開放端に複数の羽根16aを放射状に配した羽根部材16を固定した点にある。これ以外の構成については、以上で説明した第1実施形態と実質的に同一であるので、共通の参照番号を付して重複説明を省略することとし、異なる構成のみについて以下詳述する。
まず、オリフィス部15を設けた領域では、第2移送管5の流路断面積が局所的に縮小する分、オリフィス部15を通過する旋回流の旋回半径が小さくなり、これを通過して下流側に供給される有機廃液の流速(旋回速度)が増す。そのため、旋回流として供給されるオゾンを含む有機廃液が区画部14を形成する板状部材に衝突した際に有機廃液中に含まれるオゾンに対して付与される衝撃力は一層高まる。従って、オゾンを一層微細化することができる。
一方、羽根部材16の構成は、上述した旋回流発生部としての羽根部材12と基本的に同一であるが、この羽根部材16は第2移送管5の流路断面積を局所的に縮小させる断面積縮小部として機能するものである。このような羽根部材16を設ければ、これを設けない第1実施形態に比べて、区画部14と羽根部材16との間の領域における水圧を高めることができる。そのため、区画部14を通過して微細化されたオゾンは、高い水圧下に置かれることによって一層微細化し、その結果、より一層効率的に有機物を分解することが可能となる。さらに、本実施形態では、この羽根部材16を第2移送管5の開放端に固定していることから、羽根部材16に到達した微細化されたオゾンを貯留槽2内に効率良く分散することができる。このようにすることで、貯留槽2内においても、オゾンによる酸化作用によって有機廃液中の有機物を分解することが可能になるものと考えられる。
なお、当該第2実施形態では、ポンプ4の上流側(第1移送管3)に配した供給管11からオゾンを供給するようにしているが、オゾンの酸化作用によってポンプ4の内部機構(羽根等)が痛み易くなってポンプ寿命の低下を招くおそれがある。また、特にオゾン等の気体酸化剤を用いる場合には、ポンプ4のキャビテーションの問題を回避する観点から、過大なポンプ能力が必要となるか、あるいは流路内を移送される有機廃液に供給するオゾン量を抑制する必要が生じる。ポンプ能力を増大させると使用電力量が増大するという問題が生じ、供給するオゾン量を抑制すると処理時間が増大するという問題が生じる。
本実施形態はあくまでも一例であるから、供給管11をポンプ4の上流側に配置しているが、本願に係る分解装置を実使用する場合には、上記の問題点を回避する観点から、供給管11はポンプ4の下流側に配置するのが望ましく、さらに言えば、オゾンを効率的に供給し、有機物を効率的に分解可能とする観点から、図2に示す実施形態と同様の態様で供給管11を配置するのが望ましい。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定適用されるものではない。
例えば、ポンプ4をベーンポンプ等の回転部分を有するような軸流式ポンプとすれば、このポンプ4から第2移送管5に供給される有機廃液に旋回方向成分の流動力を付与することができ、旋回流発生部としての羽根部材12を通過して下流側に供給される有機廃液の旋回速度をより一層速めることができる。これはすなわち、区画部14を形成する板状部材にオゾンを含む有機廃液が衝突した際に、有機廃液中に含まれるオゾンに付与される衝撃力がより一層増すことを意味し、従ってオゾンをより一層微細化して有機物の分解効率を一層高めることが可能になるもとの考えられる。
また、以上では、区画部を、管軸方向の3箇所に隙間なく連設した場合について説明を行ったが、区画部は、所定の間隔を空けて管軸方向の複数箇所に配設するようにしても良い。また、以上では、各区画部14a〜14cを、4枚の板状部材を断面十字状に配設してなるものとした場合について説明を行ったが、各区画部は、1枚〜3枚、あるいは5枚以上の板状部材からなるものであっても良い。また、区画部14を複数設ける場合には、各区画部14で板状部材の配置態様(配置枚数)を異ならせるようにしても良い。また、区画部は、管軸方向の複数箇所に設ける他、管軸方向の一箇所のみに設けるようにしても良い。
また、以上では、酸化剤としてオゾンを用いる場合について説明を行ったが、使用可能な酸化剤はこれに限定されず、例えば、空気等のその他の気体や過酸化水素水等の液体、あるいは固体(粒子状)の酸化剤を用いることも可能である。
また、以上では、酸化剤供給部(供給管11)、旋回流発生部(羽根部材12)、および区画部14で構成される組(ユニット)を管軸方向で一つ設けた有機物分解装置について説明を行ったが、上記のユニットを管軸方向で複数設けることもできる。かかる構成を採用する場合、供給管11から供給する酸化剤の種類や濃度等は、全て共通にしても良いし、相互に異ならせても良い。また、供給管11の配置態様も任意である。さらに、旋回流発生部(羽根部材12)と区画部14との間のオリフィス部15は、全てのユニットに組み込んでも良いし、選択したユニットにのみ組み込むようにしても良い。
本発明の有用性を実証すべく確認試験を行った。ここでは、まず、酸化剤の注入方式の違いによる廃液中の酸化剤濃度の差異、に関する確認試験を行う。具体的には、図1に示すような循環式の装置に充填した40Lの水道水に、後述する複数の注入方式(注入方式1〜3)で酸化剤としてのオゾンを注入(供給)する。そして、これら各注入方式でオゾンを注入した際における水温、pH、および水中オゾン濃度を10分毎に測定し、各測定値(特にオゾン濃度)を比較検証するというものである。この試験では、pHの測定に井内盛栄堂製のラコムテスターpH計を用い、水中オゾン濃度の測定に荏原実業株式会社製のオゾン検知器CX−100IIを用いた。また、オゾン注入量は5g/時(酸素発生量2.5L/分)であり、ポンプ排出量は65L/分である。
ここで、上記の「注入方式1」とは、図示は省略するが、第2移送管5内に羽根部材12や区画部14を設けていない装置を用いて、ポンプ4の排出口近傍に設けた供給管11からオゾンを注入する方式(すなわち、従来の装置構成)であり、「注入方式2」とは図2に示す装置構成を、また「注入方式3」とは図5に示す装置構成を採用してオゾンを注入する方式である。後述する第2の確認試験においても同様である。
以上に示す試験条件で行った確認試験の試験結果を図6に示す。まず、水温およびpHは、何れの注入方式においても上昇した。水温の上昇速度には注入方式間で特段の差異は見られなかったが、pHの上昇速度には若干量の差異が見られ、注入方式2(0.32/30min)、注入方式3(0.27/30min)、注入方式1(0.17/30min)の順であった。一方、水中オゾン濃度は、何れの注入方式においても試験開始後10分で上昇し、その後はほぼ一定であった。図中の「平均オゾン濃度」の値からも明らかなように、オゾン濃度は注入方式3で最も高く、次いで注入方式2、注入方式1の順であった。このように、本発明の構成を採用すれば水中のオゾン濃度が高くなり、従って、有機廃液中の有機物を効率的に分解可能であると言える。なお、注入方式3では、試験開始後20分から30分に移行した時点で水中オゾン濃度が急激に低下しているが、これは30分で試験装置を停止した後に測定したためである。すなわち、注入方式3ではオゾンが極めて微細化される結果、微細気泡が発生したが、10分および20分では、試料採取時に微細気泡を完全に除外することは困難であり、微細気泡を含んだまま水中オゾン濃度を測定しているためである。
次に、上記各注入方式(注入方式1〜3)の違いによる有機物の分解速度の差異、に関する確認試験を行った。ここでは、模擬排水試料として、45Lのイオン交換水(例えば、イオン交換樹脂を用いて水中のイオンを除去した水)に対し、難分解性有機物であるメラノイジン様物質の原液80mlを加えたものを用いると共に、酸化剤としてオゾンを用いた。そして、運転開始後、一定時間毎に一定量の試料を採取し、試料毎にOD(吸光値)、CODCr(Cr法による化学的酸素要求量)、CODMn(Mn法による化学的酸素要求量)、TOC(全有機炭素)、BOD(生物化学的酸素要求量)を測定した。なお、本試験で用いるメラノイジン様物質は、アミノ酸であるグリシン1molおよび単糖類であるグルコース1molを1Lの蒸留水に溶解した後、121℃1気圧のオートクレーブ中で3時間処理することによって得られたものであり、茶褐色を呈する。そのため、試験開始段階において模擬排水試料は茶褐色である。
まず、吸光分析結果の一例を図7に示す。同図に示す吸光分析結果は、注入方式2で得られたものである。同図からも明らかなように、時間経過と共に吸光値が減少、すなわち、模擬排水試料の脱色が進行していることが理解される。ここで、0時間の吸光値を示す線分から、本試料は285nmにピークを有し、また350nm付近に若干のピークを有していることがわかる。また、茶褐色を呈するメラノイジン様物質の代表的な吸光値は黄色の410nmである。そのため、以下示す試験結果では、285nm、350nm、および410nmの値を比較することとした。なお、各吸光値は、OD285、OD350、OD410として以下示す。
ここで、有機物の分解を一次反応と仮定すると、t時間後の物質濃度(Ct)は以下の式で求めることができる。
Ct=C×e-kt
なお、Ct:t時間後の物質濃度、C:初期物質濃度、k:分解速度定数、t:時間(hr)であり、分解速度定数(k)は、その値が大きくなるほど分解速度が早いことを意味する。
上記の一次反応式を用いて、注入方式1〜3の各採取試料からOD285、OD350、OD410、CODCr、CODMn、TOC、およびBODの分解速度定数を求めた。そして、これらのうち、OD410の経時変化を図8(a)に、CODCrの経時変化を図8(b)にそれぞれ示す。なお、物質濃度は一次反応式を用いて算出するため、図8(a)(b)は対数表示としている。また、図8(a)から明らかなように、OD410については、2段階の分解過程と考えられるので「0−2時間」と「2−6時間」とに分けて分解速度定数を算出することとする一方、図8(b)から明らかなように、CODCrについては、6時間まで直線的に減少していることから「0−6時間」における分解速度定数を算出することとした。そして図示は省略しているが、OD280およびOD350については、OD410と同様の経時変化を示したことから、OD410と同様にして分解速度定数を算出することとし、またCODMn、TOC、およびBODについては、CODCrと同様の経時変化を示したことから、CODCrと同様にして分解速度定数を算出することとした。
上記の算出方法をもとに算出した各項目についての分解速度定数を図9にまとめて示す。なお、同図に示す「誤差」は、回帰分析における傾きの95%信頼限界である。同図からも明らかなように、分解速度定数は、全ての項目において、本発明の構成を採用した注入方式2および注入方式3で、本発明の構成を採用していない注入方式1よりも優位な値を示している。これはすなわち、本発明の構成を採用すれば、有機物の分解効率が高まることを意味している。また、OD285、OD350、OD410における初期段階(0-2時間)の分解速度定数も、注入方式1に比べて注入方式2および注入方式3で優位に高く、メラノイジン様物質を含む有機廃液の脱色にも効果的であることが判明した。
また、初期物質濃度(C)と、図9に示す分解速度定数とを用いてオゾン1gあたりで分解可能な有機物の量を図10に示す。同図からも明らかなように、この値を比較しても、ほぼ全ての項目において、注入方式2および注入方式3が、注入方式1よりも高い値を示しており、従って、有機物の分解効率が高いことを示している。
ここで、有機物としてのグルコース(C12)を、オゾン(O)を用いて分解する場合の分解式は以下のとおりである。
12+12O→6CO+6HO+12O
本式によれば、1molのグルコースを完全に分解するためには12molのオゾンが必要である。分子量の観点から述べると、グルコース180gを完全に分解するには576gのオゾンが必要であり、従って重量比で言えば、グルコース:オゾン=0.313:1である。
本試験におけるCODCrは全有機物と考えられる。そして図10を参照すると、注入方式2および注入方式3では、オゾン1gで約0.3gの有機物を分解したことになり、ほぼ理論値どおりに有機物を分解していることとなる。つまり、本発明の構成を採用すれば、難分解性有機物をグルコースと同様に極めて効率的に分解することが可能となる。
また、分解段階で有害物が発生するかどうかを検討するために、注入方式1および注入方式2において、試験開始から1.5時間および6時間後の模擬排水試料内に含まれるシアン化合物、n-ヘキサン抽出物、フェノール類を測定した。何れの段階においても、シアン化合物は0.01mg/L以下、n-ヘキサン抽出物は0.5mg/L以下、フェノール類は0.005mg/L以下であり、水質排出基準をクリアしていた。なお、注入方式3については、模擬排水試料内に含まれる上記各種有害有機物の測定を割愛したが、注入方式3よりも有機物分解効率の低い注入方式1、および注入方式3とほぼ同等の有機物分解効率を有する注入方式2において有害有機物が発生していないことから、注入方式3においても有害有機物が発生することはないものと考えられる。従って本発明に係る有機物分解装置1は有害有機物を発生させることなく、難分解性有機物を効率的に分解することが可能である。
以上に示すように、本発明の構成を採用することで、有機廃液中の有機物を、有害有機物を発生させることなく効率的に分解することが可能となる。従って、本発明は、バイオエタノールや清酒の製造工程等、実使用される製品に比して多量の有機廃液(この場合、難分解性有機物であるメラノイジン様物質を含む有機廃液)が産出される製造工程に好適に適用可能である。もちろん、本発明は、このような工業的用途のみならず、風呂水の浄化装置等、家庭的用途に対しても好適に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る有機物分解装置の概念図である。 本発明の一実施形態に係る有機物分解装置の要部を模式的に示す一部断面図である。 図2のS1−S1断面図である。 図2のS2−S2断面図である。 本発明の他の実施形態に係る有機物分解装置の要部を模式的に示す一部断面図である。 確認試験1の試験結果を示すもので、「オゾン注入方式の違いによる水道水中のオゾン濃度の差異」について示すものである。 確認試験2の試験結果を示すもので、吸光分析結果の一例を示すものである。 確認試験2の試験結果を示すもので、(a)図は「OD410における分解速度定数の経時変化」を示すもの、(b)図は「CODCrにおける分解速度定数の経時変化」をそれぞれ示すものである。 確認試験2の試験結果を示すもので、「注入方式の違いによる分解速度定数の違い」を示すものである。 確認試験2の試験結果を示すもので、「注入方式の違いによるオゾン1g当たりの有機物分解量の違い」を示すものである。
符号の説明
1 有機物分解装置
2 貯留槽
3 第1移送管
4 ポンプ
5 第2移送管
11 供給管(酸化剤供給部)
11a 供給口
12 羽根部材(旋回流発生部)
12a 羽根
14 区画部
15 オリフィス部
16 羽根部材(断面積縮小部)

Claims (5)

  1. 廃液中の有機物を分解する装置であって、
    廃液を移送する移送管と、
    移送管内の廃液に酸化剤を供給する酸化剤供給部と、
    移送管内の廃液に旋回流を発生させる旋回流発生部と、
    酸化剤供給部および旋回流発生部よりも下流側に配置され、移送管内の流路を管軸方向に延びる複数の分割流路に区画した区画部とを備えることを特徴とする有機物分解装置。
  2. 区画部が、管軸方向の複数箇所に設けられた請求項1に記載の有機物分解装置。
  3. 旋回流発生部を、複数の羽根を放射状に配した羽根部材で形成し、羽根部材の内周に酸化剤供給部の供給口を設けた請求項1又は2に記載の有機物分解装置。
  4. 旋回流発生部と区画部との間にオリフィス部が設けられた請求項1〜3の何れかに記載の有機物分解装置。
  5. 区画部の下流側に、流路断面積を局所的に縮小させる断面積縮小部がさらに設けられた請求項1〜4の何れかに記載の有機物分解装置。
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