JP2009240682A - 消火器 - Google Patents
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Abstract
【課題】消火剤を無駄なく炎に当てて効率よく消火を行うことのできる消火器を提供すること。
【解決手段】 消火剤が充填された容器1と、その容器1に接続されたホース2と、消火剤を放出するノズルとを備えた消火器において、ホースの先端に、内部に流路6を有する平板部5を接続し、その平板部5の流路6にノズル8を複数接続した。
ホース2の途中には、手動で開閉される元弁3が設けられ、平板部5のノズル8が接続されるノズル面に難燃性の紐状体10を取り付けた。平板部5によって火災の炎をはたくことで火災を消火する。
【選択図】図1
【解決手段】 消火剤が充填された容器1と、その容器1に接続されたホース2と、消火剤を放出するノズルとを備えた消火器において、ホースの先端に、内部に流路6を有する平板部5を接続し、その平板部5の流路6にノズル8を複数接続した。
ホース2の途中には、手動で開閉される元弁3が設けられ、平板部5のノズル8が接続されるノズル面に難燃性の紐状体10を取り付けた。平板部5によって火災の炎をはたくことで火災を消火する。
【選択図】図1
Description
この発明は、消火器に関するものである。
火災を消火する消火器としては、例えば特許文献1のようなものがある。消火器は、
消火剤が充填された容器と、その容器に接続されたホースと、容器とホースとの間に設けられた操作レバー付きの弁機構と、ホースの先端に設けられたノズルとから構成されている。
消火剤が充填された容器と、その容器に接続されたホースと、容器とホースとの間に設けられた操作レバー付きの弁機構と、ホースの先端に設けられたノズルとから構成されている。
火災を消火する際には、弁機構から安全栓を取り外した後、操作レバーを握ることで、ノズルから消火剤を放出する。
特開2000−167079号公報
消火器を使用して火災を消火するには、ホースの先端側を持って、ノズルを火災に向けて消火剤を放出する。この際、炎から離れた所で消火器を操作して、ノズルから出る棒状の消火剤を炎に当てるので、初心者では、炎に上手く消火剤を当てることができず、効率よく消火を行うことができない。
そこで、本発明は、消火剤を無駄なく炎に当てて効率よく消火を行うことのできる消火器を提供することを目的とする。
本発明は、消火剤が充填された容器と、該容器に接続されたホースと、前記消火剤を放出するノズルとを備えた消火器において、ホースの先端に、内部に流路を有する平板部を接続し、該平板部の流路に前記ノズルを複数接続したことを特徴とするものである。
本発明は以上のように構成され、消火器のホースの先端に、内部に流路を有する平板部が接続され、この平板部にはノズルが複数接続されている。このため、平板部を炎の上部に位置させて消火剤を放出すれば、ノズルから放出する消火剤を無駄なく炎に当てることができ、効率よく火災を消火できる。
また、ホースの途中に、手動で開閉される元弁が設けられるので、従来の消火器のように、操作レバーを握りながらの操作が不要となって、消火器の操作が行いやすくなる。
また、平板部のノズルが接続されるノズル面には、難燃性の紐状体が取り付けられているので、消火剤の放出によって紐状体が湿り気を帯びる。このため、平板部で炎をはたくようにして、火災を消火することもでき、消火剤がなくなった後、火災が消火しきれていない場合などに対処できる。
また、平板部には伸縮自在な把持棒が設けられるので、把持棒を伸ばして、平板部を炎の位置まで伸ばすことで、炎に必要以上近づくことなく、離れた位置で火災を消火できる。
本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本実施形態の使用状態を示す図面である。図2は消火器の側面図で、一部を断面図で示している。図3は消火器のノズル面側から見た正面図である。図において、1は消火剤が充填された容器で、例えば水や強化液などの液状の消火剤が加圧式又は蓄圧式によって充填されている。2は容器1の上部にある取出口に接続されたホースである。ホース2の途中には、手動で開閉される元弁3が設けられる。元弁3は常時は閉じた状態にあり、図示しないレバーを回動させることで、元弁を閉止状態から開放状態にすることができる。この操作用のレバーは特に回動されない限りは、その位置を保持する。
5は平板部であり、ホース2の先端に接続されている。平板部5は、図2の断面図に示すように、内部に流路6が設けられるように内部は空洞になっている。平板部5の背面側にはホース2の接続口7があり、ここにホース2の先端が接続されている。平板部5は難燃性物質で形成され、火災の炎をはたいて消せる程度の大きさであって、例えば団扇よりは大きく、数十cmの長さを有する。
また、平板部5の前面側(以下、ノズル面という)には、複数、例えば8個の消火剤を放出するノズル8が設けられる。より詳しく言えば、平板部5のノズル面側にノズル8をねじ込んで、流路6に複数のノズル8が等間隔で接続されている。
10は難燃性素材からなる紐状体又は布状体であり、平板部5のノズル8が接続されるノズル面に取り付けられている。ノズル面への紐状体10の取り付けは、例えば、接着または埋込によるものである。この紐状体は例えば、数cmから十数cmの長さである。
11は伸縮自在な把持棒であり、平板部5の短辺方向の側面に設けられる。把持棒11は、径の異なる複数個の円筒から構成され、径の大きい円筒の中にそれよりわずかに径の小さい円筒が連続して入ることで、伸縮自在となっている。
次にこの消火器を使用して火災を消火する場合について説明する。まず、火災を発見したら、火災を消せる位置まで消火器を持っていき、床面に消火器の容器1を置く。そして、容器1の図示しない安全栓を外して消火剤を放出できる状態にする。続いて、把持棒11を伸ばして平板部5を炎の上方に持っていく。このように、平板部5には伸縮自在な把持棒11が設けられているので、把持棒11を伸ばして、平板部5を炎の位置まで伸ばせば、炎に必要以上近づくことなく、離れた位置で、火災の消火活動を行える。
この状態で、元弁3の操作レバーを回動して弁を開放状態にすると、容器1内で加圧された消火剤がホース2を通って平板部5の流路6に流れ込む。それから、ノズル8から消火剤が放出され、炎の上方から、シャワーのように消火剤が降り注ぐ。このように平板部5を炎の上部に位置させて消火剤を放出すれば、ノズル8から放出する消火剤を無駄なく炎に当てることができ、効率よく火災を消火できる。
また、ホース2の途中に、手動で開閉される元弁3が設けられるので、操作レバーを握りながらの操作は不要であり、また容器1も床面に置いたまま、消火剤を炎に当てられるので、消火器の操作は行いやすい。
以上のようにノズル8からの消火剤を炎に当てることで、火災を消火してもよいが、平板部5によって炎をはたくことで、火災を消火するようにしてもよい。この「はたく」という方法は、火源付近の可燃物ガスを除去する効果、および平板部への熱移動による冷却効果を利用した消火方法である。
はたきによる消火効果を向上させるために、平板部5のノズル8が接続されるノズル面には、難燃性の紐状体10が取り付けられている。消火剤を放出した後、炎の大きさが十分に小さくなったら、炎を平板部5ではたくようにして消火してもよい。紐状体10は、消火剤の放出によって湿り気を帯びているので、平板部5で炎をはたくようにすると、前述したように、可燃性ガスが除去されると共に、紐状体10へ熱が移動して冷却され、火災を消火することができる。特に、毛布などの乾いたもので炎をはたく場合に比べ、平板部5というノズル8を備えたもので、消火剤を放出しながら火源をはたく場合は、冷却効果が向上し、消火しやすくなる。なお、平板部5および紐状体10は共に難燃性であるから、炎によって燃えることはない。このように消火器は、平板部5を有しているので、消火剤がなくなった後、火災が消火しきれていない場合などに対処することができる。
なお、消火器1の使用方法は、特に限定されず、消火剤を出して紐状体10を濡らして、炎をはたいて、また消火剤を出して炎をはたくというようなことを繰り返して火災を消火するようにしてもよい。
以上、本実施形態では、消火剤を強化液などの液状のものを使用して説明したが、消火剤は窒素などの不活性ガスであってもよく、この場合には、ノズルをガス放出用のノズルにすればよい。ノズルからガスを放出する際には、紐状体によって消火ガスはゆるやかに放射される。
1 容器、 2 ホース、 3 元弁、 5 平板部、6 流路、
7 接続口、 8 ノズル、 10 紐状体、 11 把持棒、tt
7 接続口、 8 ノズル、 10 紐状体、 11 把持棒、tt
Claims (4)
- 消火剤が充填された容器と、該容器に接続されたホースと、前記消火剤を放出するノズルとを備えた消火器において、
前記ホースの先端に、内部に流路を有する平板部を接続し、
該平板部の流路に前記ノズルを複数接続したことを特徴とする消火器。 - 前記ホースの途中に、手動で開閉される元弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の消火器。
- 前記平板部の前記ノズルが接続されるノズル面に難燃性の紐状体を取り付けたことを特徴とする請求項2記載の消火器。
- 前記平板部に伸縮自在な把持棒を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の消火器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008093537A JP2009240682A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 消火器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008093537A JP2009240682A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 消火器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009240682A true JP2009240682A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41303296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008093537A Pending JP2009240682A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 消火器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009240682A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110025906A (zh) * | 2019-04-28 | 2019-07-19 | 宿州大地网络科技有限公司 | 一种背负式森林消防灭火装置 |
CN111450446A (zh) * | 2020-05-19 | 2020-07-28 | 刘芹 | 一种组合式多功能森林火灾救援设备 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008093537A patent/JP2009240682A/ja active Pending
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CN110025906B (zh) * | 2019-04-28 | 2023-04-11 | 安徽华中机器人技术开发有限公司 | 一种背负式森林消防灭火装置 |
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CN111450446B (zh) * | 2020-05-19 | 2021-12-10 | 泉州台商投资区星诺科技有限公司 | 一种组合式多功能森林火灾救援设备 |
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