JP2009240402A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】球送り装置を配設するにあたり、部材コストや設計負担などを掛けることなく、安定した球供給ができる。
【解決手段】供給皿の遊技球を発射装置に送出する球送り装置17を備え、球送り装置17は、球送り機構18と球送り駆動源とを含み、球送り機構18は、前面扉の背面に備えられ、供給皿からの遊技球を受け入れる受入口20と、受入口20から受け入れられた遊技球を発射装置に送り出す送出口21と、受入口20から送出口21への遊技球の流れを規制する規制位置と、この遊技球の流れの規制を解除するとともに、当該規制を解除された遊技球の後続の遊技球を、受入口内の所定位置で堰き止めておく解除位置に切り換え作動可能に構成された規制片36とを含み、球送り駆動源は、本体枠に備えられ、前面扉が本体枠に閉じられた状態で、規制片に作用して、規制片を規制位置と解除位置に切り換え作動する。
【選択図】図9

Description

本発明は遊技機、詳しくは、弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)の球送り装置の改良に関する。
弾球遊技機は、本体枠の一側面前方側に前面扉(開閉扉)を開閉(回動)可能に軸支して備えている。
この前面扉の前面側には遊技球を溜め置く皿部が備えられ、この皿部に溜められた遊技球を本体枠側に備えた発射装置へと送り、発射装置によって遊技球を遊技盤の遊技領域へと発射させる。このように、皿部の遊技球を発射装置へと導き案内するため、遊技機には球送り装置が設けられている。
この球送り装置は、皿部の遊技球を発射装置へと導き案内する球送り機構と、球送り機構を駆動させる球送り駆動源で構成されている。
従来、この種の球送り装置は、球送り機構と球送り駆動源をセットで、前面扉側か本体枠側のいずれか一方に備えられていたものが知られている。
例えば、特許文献1では、本体枠側に球送り装置が備えられており、特許文献2では前面扉側に球送り装置が備えられている。
特開2006−239006号公報 特開2002−17977号公報
この特許文献1に開示の技術的手段は、前面扉を開放した際に、皿部の遊技球が落下するのを防止するため、シャッター機構を別途備えており、部材コストが掛かってしまうものである。
また、特許文献2に開示の技術的手段は、球送り駆動源と制御基板とを結ぶ配線が必要となり、本体枠側から前面扉側への配線回しが必要になってしまう。前面扉側に配線を回すとなると、前面扉を本体枠に対して回動可能に軸支している回動軸部分に配線を回さなければならず、設計上の制約・負担が大きくならざるを得ない。また、回動軸部分を回す関係で耐久性も考慮に入れなければならなくなってしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、球送り装置を配設するにあたり、部材コストや設計負担などを掛けることなく、安定した球供給ができる遊技機を提供することである。
このような目的を達成するために、第1の発明は、遊技球が転動流下する遊技領域を備えた遊技盤を備える本体枠1と、
前記本体枠1に備えられ、遊技盤に向けて遊技球を発射する発射装置12と、
前記本体枠1に対して開閉可能に取り付けられた前面扉2と、
前記前面扉2に備えられ、供給される遊技球を貯留する供給皿3と、
供給皿3の遊技球を発射装置12に送出する球送り装置17とを含み、
前記球送り装置17は、球送り機構18と球送り駆動源47とを含み、
前記球送り機構18は、
前記前面扉2における前記供給皿3の背面に備えられ、
供給皿3からの遊技球を受け入れる受入口20と、
前記受入口20から受け入れられた遊技球を発射装置12に送り出す送出口21と、
前記受入口20から送出口21への遊技球の流れを規制する規制位置A1と、この遊技球の流れの規制を解除するとともに、当該規制を解除された遊技球の後続の遊技球を、受入口20内の所定位置で堰き止めておく解除位置A2に切り換え作動可能に構成された規制片36とを含み、
前記球送り駆動源47は、
前記本体枠1に備えられ、前面扉2が本体枠1に閉じられた状態で、前記規制片36に作用して、規制片36を前記規制位置A1と解除位置A2に切り換え作動することを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、球送り機構18と球送り駆動源47を分離して備え、球送り駆動源47は、前面扉2を閉じた時に作用して規制片36を規制位置A1と解除位置A2に切り換え作動するもので、前面扉2を開放した時には切り換え作動しないため、別途球送り機構18の受入口20や送出口21を塞ぐ機構を備えたりすることなく供給皿3の遊技球が球送り機構18から落下するのを防止でき、部材コストが掛からない。また、球送り駆動源47は本体枠1側に設けるものとしているため、前面扉2側への配線回しも不要であるため、設計上の制約や負担も少なくて済む。
第2の発明は、第1の発明において、前面扉2が本体枠1に閉じられる過程で、球送り機構18と球送り駆動源47を適正位置に位置決め案内するガイド部材53を設けたことを特徴とする遊技機としたことである。
球送り機構18と球送り駆動源47を前面扉2と本体枠1にそれぞれ分離して設けると、前面扉2のがたつき等により、球送り機構18の位置と球送り駆動源47の位置とがずれてくる可能性が高くなる。球送り機構18と球送り駆動源47が適正位置に位置されないと、(1)遊技球が発射装置に送られない、(2)球漏れや球詰まりが生じてしまうなどと言った重大な問題が生じる虞がある。また、前面扉2に球送り機構18、本体枠1に球送り駆動源47と、それぞれを分けて設けるものとした場合、前面扉2のがたつきや前面扉2の閉鎖時の衝撃などが球送り装置17に与える影響は少なくなく、がたつきや衝撃などの負荷が掛かったとしても、球送り機構18と球送り駆動源47が適正位置に導かれなければならない。
本発明によれば、ガイド部材53により、球送り機構18と球送り駆動源47が適正位置にガイドされるので、球送り機構18と球送り駆動源47を前面扉2と本体枠1とにそれぞれ分離して設けた場合でも、球漏れや球詰まりなどの障害が生じることはない。
第3の発明は、第2の発明において、ガイド部材53は、前面扉2側に設けられる第一のガイド部54と、本体枠1側に設けられる第二のガイド部57からなり、
前記第一のガイド部54と第二のガイド部57のいずれか一方に、
前記球送り機構18と球送り駆動源47が適正位置に位置決め案内される際に、前記ガイド部材53が受ける前面扉2の閉鎖方向の力を、所定方向に逃がす嵌合作用部62を設けたことを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、前面扉2と本体枠1との間にがたつきが生じ、第一のガイド部54と第二のガイド部57との間にズレが生じたとしても、前面扉2を本体枠1に閉じる際にそのズレを吸収して第一のガイド部54を第二のガイド部57へと導き、球送り機構18と球送り駆動源47とを適正位置にガイドすることができる。
第4の発明は、第3の発明において、第一のガイド部54が、供給皿3の背面側に設けられた位置決め凸部55で、
第二のガイド部57が嵌合作用部62であり、
前記嵌合作用部62は、前記位置決め凸部55に嵌合する凹部58と、該凹部58を位置決め凸部55に嵌合案内する位置決め調整部60を含むことを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、前面扉2と本体枠1との間にがたつきが生じたとしても、位置決め調整部60が前面扉2側に設けられた位置決め凸部55を凹部58へと導き案内することができる。
第5の発明は、第4の発明において、位置決め調整部60が、前面扉2方向に付勢可能な弾性体(コイルスプリング61)であることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、前面扉2と本体枠1にがたつきが生じ、そのがたつきにより位置決め凸部55と凹部58との間にズレが生じたとしても、そのズレを吸収できる。弾性体(コイルスプリング61)の作用により、凹部58はxyz方向のいずれにも動き、ズレを吸収することができる。
第6の発明は、第5の発明において、球送り駆動源47をケーシングするケース体50を含み、
凹部58は、前面扉2と対向する前記ケース体50の面部に設けられ、
弾性体(コイルスプリング61)は、前記ケース体50を前面扉2方向に付勢可能に備えられていることを特徴とする遊技機としたことである。
本発明によれば、球送り機構18に作用する球送り駆動源47を直接的に適正位置に導くことができる。
本発明によれば、球送り装置を配設するにあたり、部材コストや設計負担などを掛けることなく、安定した球供給が可能な遊技機を提供することができる。
以下、本発明遊技機の一実施形態について説明する。
なお、本実施形態は本発明遊技機の一例にすぎずなんら図示した形態に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で種々の遊技機に設計変更可能である。
すなわち、本発明は、球送り装置17の構成に特徴を有しているものであり、その他の構成及び作用効果は本発明の範囲内で周知技術を援用可能である。
遊技機は、図1に示すように遊技場の島設備に配設される本体枠1を含み、該本体枠1の前面側には図示しない遊技盤が備えられ、該本体枠1の背面側、すなわち、遊技盤の背面側には、該遊技盤との間に所定の空間をあけて、かつ遊技盤表面を遊技球が転動流下する遊技球転動領域(遊技領域)に画像による演出を表示する図示しない画像表示手段(例えば液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)など)が備えられる。なお、画像表示手段は、本実施例では特に限定解釈されず周知の画像表示手段を適用可能である。また、本発明はこのような画像表示手段を備えない形態の遊技機であっても対象である。
本体枠1の側面の前面側には、図1及び図2に示すように、透光性を有する合成樹脂板やガラス板などの透明板(本実施例では間隔をあけて組み込まれる二枚のガラス板5,6を想定している。)を透明板保持枠7にセットして組み込まれ、この透明板(ガラス板5,6)を介して前記遊技盤を視認可能にして開閉可能に枢着される前面扉(開閉扉ともいう。)2が備えられている。
また、該前面扉2の前面側には上皿(供給皿)3、下皿4が備えられている。この前面扉2を開放することで、本体枠1側に備えられた発射装置12が露出するように構成されている(図5乃至図7参照。)。さらに、遊技者によって回転操作することで、前記発射装置12に信号を送り、発射装置12を駆動操作する図示しない発射ハンドルが所定位置に備えられている。
この発射ハンドルにあっては、遊技機に通常使用される形態の発射ハンドルが採用可能である。
そして、この遊技機にあっては、前記前面扉2の背面側2bに備えられる球送り機構18と、本体枠1側に備えられ、前記発射装置12に近接して備えられる球送り駆動源47とで構成される球送り装置17が備えられている。この球送り装置17によって、供給皿3から供給される遊技球が、前記発射装置12方向へと送出される。
本実施例では、図示しないが、本体枠1内で画像表示手段の背面には、遊技の進行を制御する主制御基板(主制御回路)や、該主制御基板(主制御回路)からの信号に従って各演出装置(発光装置、画像表示手段,スピーカなど)を制御する副制御基板(副制御回路)などの制御装置を配した図示しない基板ベースが装着されている。
遊技盤は、全体を透光性部材(透明・半透明の材質を含む、例えばガラス板あるいは合成樹脂板など)で形成した遊技盤ベースの前面領域に、外側のガイドレールと、正面視左側で外側のガイドレールの内側に配され、所定の遊技球発射領域を形成する内側のガイドレールを備え、そのガイドレールによって区画された表面領域には、図示は省略するが、一般入賞装置、遊技状態を大当りとするか否かの抽選処理を起動する始動領域としての始動入賞装置、大当たり遊技状態の発生に基づき、入賞口の開放動作を行うアタッカと称する特別電動役物を構成する大入賞装置、遊技球の流下に変化を与える多数の遊技釘などの遊技部材を備えて前記遊技領域を構成している。
遊技盤ベースは、透光性部材で形成した領域を少なくとも一部に有し、その透光性部材で形成した領域を介して裏側に配設される画像表示手段(液晶表示装置)が遊技者側から視認されることで演出効果・装飾効果などを奏し得るものであればよい。
遊技盤ベースを形成する透光性部材は、例えば、遊技部材を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有し、かつ透明な材質のものを選択する。例えば、透明性の高い硬質の合成樹脂材が一例として挙げられ、さらに具体的には、無色透明のアクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂材、ポリアリレート樹脂材などが任意に選択される。また、樹脂以外の材質、例えばガラスなどを採用することも可能である。
遊技盤ベースの全体を構成する透光性部材は無色透明とするが、有色透明部材を採用することも可能である。また仕様によっては遊技盤ベースを無色透明部材と有色透明部材とで構成したり、遊技盤ベースに色彩・模様を施したりすることも可能であり、前記画像表示手段(液晶表示装置)の表示に悪影響を及ぼさない範囲内で設計変更可能である。この場合、模様は無色透明の線図が好ましいが、遊技盤ベースの裏面側に配設される画像表示手段(液晶表示装置)の構成によっては有色模様を施すことも可能である。
なお、本実施例では、透光性を有する部材で遊技盤ベースを構成するものとしているが、本発明にあっては特に透光性を有する部材で構成されるものに限定解釈されるものではなく、透光性を有しない部材(合成樹脂製・木製など)であってもよいことは言うまでもない。
前面扉2は、本実施例では、図1乃至図3、図19及び図20に示すように、正面側(遊技者対峙側)2aと背面側(遊技盤対峙側)2bに貫通する略楕円形状の窓部8を有している。
そして、図2に示すように、その窓部8の内周に、円環状のパネルリング9を取り付け固定している。
本実施例では、このパネルリング9は、前面扉2の窓部8と同形状の窓部(図示せず)を有し、かつ前面扉2の背面側2b全域を覆う裏側パネル板11によって背面側方向に抜け出ないように固定されている(図2および図3参照)。
そして、図2に示すように、前面扉2の背面側2bには、前記パネルリング9の外径側に、前記窓部8を塞ぐように透明板(ガラス板5,6)を保持した透明板保持枠7を着脱可能に備えている。
発射装置12は、例えば、図5乃至図7に示すように、球送り装置17を介して供給皿3から送出された遊技球を、遊技領域に向けて発射する周知の構成からなるもので、具体的には、球送り装置17によって供給された遊技球を叩打するハンマー13とスプリング14とを有している。
図中、15と16は、前記発射装置12によって発射された遊技球を、遊技盤に備えたガイドレール方向へと案内する上側発射レール及び下側発射レールである。
具体的には、発射装置12は、発射ハンドルの操作に応じて出力されるパルス信号の立上りまたは立下りに基づいて、ハンマー13を動作させ、遊技球を叩打する。より具体的には、発射ハンドルの操作に応じて出力されるパルス信号は、水晶発信器を用いて生成される周期的な信号であり、本実施形態では、発射ハンドルを操作することによって、0.6秒毎に当該パルス信号が出力されるように構成されている。
また、発射装置12では、ハンマー13によって遊技球を叩打するために、発射装置12の内部に具備されたプランジャ(不図示)が用いられ、ハンマー13によって遊技球を叩打するために動作した当該プランジャを元に位置に戻すために、スプリング14が用いられる。
なお、本実施形態では、発射装置12として、直線往復動式のソレノイドが用いられているが、例えば、ロータリーソレノイドや、モータを駆動源とした打球杆を用いた発射装置であってもよい。
球送り装置17は、前面扉2の背面側に備えられる球送り機構18と、該球送り機構18と分離して本体枠1側に備えられ、前記球送り機構18を作動せしめる球送り駆動源47とで構成されている。
球送り機構18は、前記供給皿の背面位置に備えられるように前面扉2の背面側2bに配設されている。
具体的には、球送りケース本体19と、球送りケース本体19内に備えられる規制片36と、球送りケース本体19の前面扉対向面19a側に一体的に取り付けられる球送りケース蓋22と、球送りケース蓋22に一端を固定して揺動可能に備えられる固定部材(球送りストッパともいう。)46で構成されている。
球送りケース本体19は、供給皿3と連通して裏側パネル板11に形成されている図示しない球供給孔と連通するように、前面扉対向面19a側の最も高い位置に設けられ、前記球供給孔からの遊技球を受け入れる受入口20と、本体枠対向面19b側の最も低い位置に設けられ、前記前面扉2を閉じた際に、本体枠1側に備えた誘導孔51bと連通し、前記受入口20から受け入れられた遊技球を発射装置12に送り出す送出口21と、前記受入口20と送出口21とを連絡する球通路29とを備えて構成されている。
また、球送りケース本体19は、その上端面19cを所定の傾斜状に形成するとともに、その傾斜状の上端面19c所定領域に、規制片36の金属板38が臨む開口19dを切欠き形成している。
球送りケース蓋22は、前記球送りケース本体19の前面扉対向面19aと図9にて正面視で略同形状の薄肉状に形成され、最も高い位置には前記受入口20と同一の穴形状で同一の高さ位置に開口する蓋側の受入口23を設けている。そして、前記球送りケース本体19の前面扉対向面19a側に一体的に取り付け固定される。また、この球送りケース蓋22における前面扉対向面22aの所定位置には、上方に開口し、後述する固定部材46の一端(嵌合面46a)を収納する収納凹部24を備えている。
収納凹部24は、上方27を開口した略コの字形状に形成されており左右の縦縁25,25と底部を構成する横縁26のそれぞれに、固定部材46の一端(嵌合面46a)が嵌合する嵌合溝25a,25a,26aが形成されている(図9参照。)。
また、この収納凹部24は、前記上端面19cと同一の傾斜をもって備えられている。すなわち、横縁26及び上方27は、前記上端面19cと平行である。
さらに、球送りケース蓋22は、前記横縁26及び上方27から鉛直上に位置する上端面に、後述する固定部材46が入出可能な切欠き領域22cが形成されている。
図中、符号28,28で示す左右に突出する部位は、球送り機構18を前面扉2の背面側2bにて裏側パネル板11にネジ止めするための取り付け片である。
なお、本実施例では、前記球送りケース本体19と球送りケース蓋22を合わせて、ケース部材とも称する。
前記球送りケース本体19内に設けられる球通路29は遊技球一個が転動流下可能な通路空間としており、本実施例において、受入口20から連続し、送出口21方向に向けて下り傾斜状に形成する第一の通路30と、該第一の通路30と段差部31を介して連続し、さらに下り傾斜状に形成する第二の通路32を有し、該第二の通路32の先には、該第二の通路32と段差部33を介して連続し、送出口21と連通するように形成される空間部34が形成されており、その空間部34内に回動可能に収容される後述する規制片36の遊技球受入部41が、前記第二の通路32と連続するとともに、送出口21に連通する第三の通路35として機能する。
規制片36は、前記受入口20から送出口21への遊技球の流れを規制する規制位置A1と、この遊技球の流れの規制を解除するとともに、当該規制を解除された遊技球の後続の遊技球を、受入口20内方の所定位置で堰き止めておく解除位置A2に切り換え作動可能に構成されている。
本実施例の規制片36は、前記規制位置A1と解除位置A2に切り替え作動可能な球送りテコ37と、該球送りテコ37の上端に一体的に連結して取り付けられ、後述する球送り駆動源47の励磁・非励磁作用で、球送り駆動源47に引き寄せ可能、球送り駆動源47と離間可能な平板状の金属板38とで構成されている。
さらに、以下のように規制片36を詳細に説明する。
球送りテコ37は、前記球送りケース本体19の上端面19c領域の傾斜状態と同一の傾斜状態に形成され、金属板38を一体的に固着連結する平坦板状の上端面部39と、該上端面部39から下方に向けて延設される平坦板状の球接触面部40と、該球接触面部40から連続して凹状に形成される収容空間を備えた遊技球受入部41とを備えて構成されており、前記遊技球受入部41の背面側の上端42に、左右方向に突出する回転軸43,43を備えている。
また、遊技球受入部41は、上述の通り第三の通路35としても機能しているため、遊技球受入部41に受け入れられた(誘導された)遊技球が、送出口21方向へと転動するように、その内底面41aは送出口21方向に向けて下り傾斜している。
この回転軸43は、一方側が球送りケース本体19の本体枠対向面19b側に設けた摺動孔19eに摺動可能に軸支され、他方側が、球送りケース本体19の前面扉対向面19a側に取り付けられる球送りケース蓋22の側面に設けた摺動孔22bに摺動可能に軸支される(図8及び図10参照。)。これにより、その回転軸43,43を中心として規制片36は前後移動可能に構成される。従って、規制片36の前後移動により、金属板38も上下方向に揺動可能となる。
球送りテコ37は、金属板38が、球送りケース本体19の上端面19c領域と同一平面上に位置したとき、遊技球受入部41を構成している下端面部41bは球送りケース本体19の空間部34の内底面34aと接し、かつ前記球接触面部40は、前記球送りケース本体19の球通路29の段差部33の面部33aと所定の距離をおいて平行に位置するように構成されている(図12参照。)。
そして、前記球接触面部40の端縁40aと前記段差部33の縁部である境界縁部33bとで形成される間隔L1を、遊技球の球径よりも小径となるように構成している(図12参照。)。
すなわち、この状態となったとき、遊技球受入部41内に受け入れられていた遊技球は、送出口へと送出されるが、後続の遊技球は、前記球接触面部40の端縁と境界縁部とによって堰き止められる。従って、この位置が本実施例における規制片36の解除位置A2である。
なお、規制片36は、特に球送り駆動源47の励磁作用が金属板38に及んでいない時は、通常、金属板38の重みによりこの解除位置A2にある。
そして、金属板38が上方に向けて揺動(図13において反時計回り方向R1に移動)し、その揺動作動に従って、軸支部分を視点として球送りテコ37が図面上で反時計回り方向R1に移動したとき、第三の通路35として機能していた遊技球受入部41は、送出口21と連通する位置からずれて、該送出口21を塞ぐ位置に配されることとなり、受入口20から送出口21への遊技球の流れを規制する(図13参照。)。
そして、遊技球受入部41の開口41cの全域が、第二の通路32と対向するため、後続の遊技球は、この位置に規制片36が移動したときに、遊技球受入部41内に移動し、次の解除位置A2への移動待ち状態となる。従って、この位置が本実施例における規制片36の規制位置A1である。
また、本実施例では、解除位置A2にあるときの球送りテコ37は、前記下端面部41bが球送りケース本体19の空間部34の内底面34aと接することで、その位置より時計回り方向R2への移動が規制されている(図12参照。)。
すなわち、これにより第三の通路35が確実に所定位置を確保することが可能となる。さらに、前記下端面部41bから回転軸43方向へと延設される面部45は、所定の湾曲面をもって形成し、図13における反時計回り方向R1の移動を阻害しないように構成されている。
固定部材46は、前記球送りケース蓋22の前面扉対向面22a側に備えた収納凹部24に一端(下端)側を取り付け保持し、他端(上端)側で前記規制片36を前記解除位置A2に固定可能な構造を有している。
本実施例では、細長薄肉平板状に一体に成形されている金属性の板バネを想定しており、前記一端(下端)に設けられ、前記収納凹部24に嵌合可能な嵌合面46aと、該嵌合面46aから延設されたバネ作用面46bと、前記バネ作用面46bから水平方向に延設され、前記規制片36に接する規制受面46cと、該規制受面46cから鉛直方向に立ち上がり、前記前面扉2の閉過程で遊技機部材(例えば前面扉2方向に突設されている球送り駆動源47のケース体50)と接する枠受面46dとを有して構成されている。
上述の通り本実施例では金属製の板バネを想定していることから、前面扉2が開放状態で、かつ球送り駆動源47の非励磁状態の時には付勢されておらず、前記規制受面46cが、前記規制片36の金属板38の上面(外面)に接触して規制片36を解除位置A2に固定する(図9で仮想線で示す状態及び図14で示す状態)。
そして、前記前面扉2の閉過程で後述する球送りソレノイド48をケーシングしているケース体50が前記金属板38上に位置し、ケース体50と枠受面46dとが接触することにより、ケース体50が枠受面46dを前面扉2方向に押圧して付勢され、バネ作用面46bが前面扉2方向に向けて屈曲して前記規制受面46cが金属板38との接触位置から非接触位置(前面扉2方向に付勢された位置、すなわち図9にて実線で示す状態及び図15で示す状態)へと移動する。
なお、本実施例では、球送りケース蓋22に備えられる板バネを一例として挙げて説明したが、固定部材46は本発明の範囲内で他の形態に設計変更可能である。たとえば、このような板バネ構造を前面扉2の裏側パネル板11に備えるものとすることも可能である。
また、前面扉2の開放時に規制片36上に位置して規制片36の移動を規制するとともに、前面扉2の閉扉時に所定の遊技機部材によって押圧されて前記規制片36の上方から前面扉2方向に移動し、規制片36の移動を阻害しない構成であれば本発明の範囲内である。例えば、球送りケース蓋22あるいは前面扉2の背面側に一端側を固定し、コイルスプリングなどを介して本体枠1方向に付勢されている所定形状の固定部材であれば本発明の範囲内で適宜選択可能である。
球送り駆動源47は、本実施例では、前記規制片36の金属板38に励磁作用する球送りソレノイド48を想定しており、前記球送り機構18と対向し、かつ球送り機構18と対向した際に、球送り機構18の上方に下端側(磁石部分49)が位置するように本体枠1側に配設される。球送りソレノイド48は、磁石部分49を有しており、磁石部分49を電気的に励磁させることにより、磁石部分49に前記金属板38が引き寄せられて、球送りテコ37が回転軸43を中心として回動するように構成している。また、本実施例では、球送りソレノイド48をケーシングするケース体50を備えて構成されている。
具体的には、本体枠1側に配設されている発射装置12の近傍で、かつ上側発射レール15及び下側発射レール16の配設位置上方に着脱可能にブラケットカバー51が備えられ、該ブラケットカバー51の前面扉対向面51aに球送りソレノイド48を取り付け固定し、その球送りソレノイド48を上方から覆うようにしてケース体50をブラケットカバー51に着脱可能に取り付けている。本実施例では、ケース体50の左右側面から取り付け片50a,50aを突設し、この取り付け片50a,50aを介してブラケットカバー51にネジ52,52などで取り付けている。
また、ブラケットカバー51の所定位置には、前記球送り装置17の送出口21と連通する位置で、かつ送出口21から送られた遊技球を、前記上側発射レール15と下側発射レール16との間で前記発射装置12のハンマー13の前方に案内可能な誘導孔51bが形成されている。
前記球送り駆動源47は、本実施例では、前面扉2が本体枠1に閉じられた状態で、前記規制片36の金属板38の上方に磁石部分49が位置するように、前記球送り機構18の上面に露出している金属板38及び球送りケース本体19の上端面所定領域の傾斜状態と同一の傾斜状態をもって配置設定されており、前記金属板38に励磁・非励磁作用して、前記規制片36を前記規制位置A1と解除位置A2に切り換え作動する。
なお、球送りソレノイド48は、上述した発射装置12と同様に、遊技者による発射ハンドルの回転操作に応じて、所定の間隔(例えば、0.6秒毎)で発射ハンドルから出力されるパルス信号の立上りまたは立下りに基づいて、磁石部分49を励磁させることによって、球送りテコ37を所定方向に回転させる。
本実施例では、前面扉2が本体枠1に閉じられる過程で、前記球送り機構18と球送り駆動源47を適正位置に位置決め案内するガイド部材53を設けている(図5,図6,図8,図16乃至図18参照。)。
ガイド部材53は、前面扉2側に設けられる第一のガイド部54と、本体枠1側に設けられる第二のガイド部57で構成されている。
本実施例では、第一のガイド部54として、前面扉2の背面側2bの裏側パネル板11の所定位置(供給皿3の背面側)に、2個の位置決め凸部55,55を設けている。
位置決め凸部55は、裏側パネル板11における球送り機構18の配設位置の上方にて、それぞれの配設位置をずらして設けられており、その凸部55の周りには、所定の隙間L2を設けて所定深さの円筒状に形成された溝部56が設けられている。
位置決め凸部55は、本実施例では、溝部56の開口縁56aから本体枠1方向に僅かに突出するように形成されている。また、位置決め凸部55の先端55aは先細形状となるようにテーパ面としている。
また、第二のガイド部57として、前記位置決め凸部55,55に嵌合する2個の凹部58,58と、該凹部58を位置決め凸部55に嵌合案内する際に、前記凹部58が受ける前面扉2の閉鎖方向の力を、所定方向に逃がす位置決め調整部60とからなる嵌合作用部62を本体枠1側に設けている。
本実施例では、前記凹部58は、前記球送りソレノイド48をケーシングしているケース体50の表面(前面扉対向面50b)に円筒状に突出して備えた円筒部59の開口59aから内部に向けて中空に形成した中空部が前記凹部58として機能している。
そして、その凹部58内に位置決め凸部55が案内されて嵌合するとともに、凹部58を構成している円筒部59の外周が、前記位置決め凸部55の周りの溝部56に案内されて嵌合する。従って、ガイド機能に優れ位置決めが容易である。
位置決め調整部60は、本実施例では前面扉2方向に付勢可能な弾性体を想定している。
本実施例によると、前記球送りソレノイド48をケーシングしているケース体50の左右の取り付け片50a,50aは、前記したようにネジ52などによってブラケットカバー51に取り付けられているが、この取り付け片50a,50aとブラケットカバー51との間にコイルスプリング61を介在させてネジ止めすることで、ケース体50は前面扉2方向に付勢可能となる。
位置決め調整部60は、前記ケース体50をxyz方向に移動可能とすることにより、前記凹部58が受ける前面扉2の閉鎖方向の力を、所定方向に逃がすことが可能な構成であればよく、本実施例のように前面扉2方向に付勢可能な弾性体以外であってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
嵌合作用部62は、前記第一のガイド部54と第二のガイド部57のいずれか一方に備えられていればよく、例えば位置決め凸部55を前面扉2の裏側パネル板11上で揺動可能に構成するものとすれば、凹部58が受ける前面扉2の閉鎖方向の力を、所定方向に逃がすことが可能であり、本発明の範囲内である。例えば、所定形状の板部材上に位置決め凸部55を設け、その板部材を裏側パネル板11に対して弾性部材などで揺動可能に取り付けるものとすればよい。
また、位置決め凸部55を本体枠1側に備え、凹部58を前面扉2側に備える構成を採用することも可能で本発明の範囲内である。
なお、凹部58は、図18に示すように構成することも可能である。すなわち、位置決め凸部55の嵌合案内をスムーズに行わせしめるために、円筒部59の開口59aの先端領域を外向きに拡開させて構成することができる。このように構成すれば、凹部58方向に下り傾斜状のテーパ面に沿って位置決め凸部55が摺動案内される。
ここで、本実施例の遊技機の球送り装置17の作動について説明する。
遊技を行っている状態のとき、前面扉2は閉じているため、このとき前面扉2側の球送り機構18は、本体枠1側の球送り駆動源47の下方に位置している。そして、遊技者の発射ハンドルの回転操作により発射装置12に信号が送られ、ハンマー13が前後駆動して前方に送られてきた遊技球を遊技領域方向へと打ち出す。このときの球送り装置17の作動を説明する。
まず、供給皿3から受入口20を介して遊技球が球送り機構18内に導かれる。遊技球は、第一の通路30から第二の通路32へと転動流下し、球送りテコ37の球接触面部40の端縁40aと、球通路29の境界縁部33bとによって堰き止められる位置(解除位置A2)まで転動流下する。
次いで、発射ハンドルの回転操作に応じて出力されるパルス信号に基づいて、磁石部分49が励磁状態になると、磁石部分49に金属板38が引き寄せられて、球送りテコ37が、回転軸43を中心として、球送りソレノイド48寄りに位置するように回転移動(図13において反時計回り方向R1に移動)する(規制位置A1)。
球送りテコ37が、球送りソレノイド48寄りに位置するように回転移動すると、球送りテコ37の球接触面部40の端縁40aと球通路29の境界縁部33bとによって形成される間隔L3が大きくなり、解除位置A2で堰き止められていた遊技球は、遊技球受入部41上に流下する。
次に、磁石部分49が非励磁状態になると、磁石部分49による金属板38の引き寄せ作用がなくなるため、磁石部分49から金属板38が離間し、その金属板38の重みと遊技球受入部41内に誘導されている遊技球の重みにより、図12における時計回り方向R2に球送りテコ37が回転移動して再び解除位置A2へと戻る。
このとき遊技球受入部41内に誘導されていた遊技球は送出口21方向へと転動流下し、発射装置12の前方へと送られる。そして、後続の遊技球は、この解除位置A2にある球送りテコ37の球接触面部40の端縁40aと、球通路29の境界縁部33bとによって堰き止められる。
このように、磁石部分49が、発射ハンドルから出力されるパルス信号に基づいて、所定の間隔で励磁状態と非励磁状態を繰り返すことによって、供給皿3から球送り装置17へと導かれた遊技球は、発射装置12による遊技球の発射動作と同期して、1個ずつ発射装置12のハンマー13前方に供給される。
次に、前面扉2の開閉作動の際の球送り装置17の作動について説明する。
前面扉2を開放する場合、基本的に発射ハンドルから遊技者は手を離しているため、球送り駆動源47の磁石部分49は非励磁状態である。すなわち、磁石部分49と球送り機構18の規制片36の金属板38とは離間されている。
この状態で、前面扉2を開放すると、前面扉2の開放過程で球送り機構18は球送り駆動源47の下方位置から外れる。
このとき、前面扉2の閉扉時に球送り駆動源47のケース体50によって前面扉2方向へと付勢され、金属板38上から外れていた固定部材(板バネ)46の上端(枠受面46dと規制受面46c)側が、前面扉2の開放過程で、前面扉2方向への付勢が解除されるため、固定部材(板バネ)46の復元力により、前記固定部材(板バネ)46の上端(枠受面46dと規制受面46c)側が前記規制片36の金属板38上へと移動し、前記規制受面46cが、前記規制片36の金属板38の上面(外面)に接触して規制片36を解除位置A2に固定する(規制片36の回転移動を規制する)。
従って、前面扉2を開放した際に、球送り機構18の規制片36が固定部材46によって解除位置A2に固定されるため、供給皿3から供給される遊技球は、この解除位置A2で堰き止められる。よって、不用意な遊技球の落下などもない。
そして次に、前面扉2の閉過程における球送り装置17の作用について説明する。
前面扉2を本体枠1に閉じると、前面扉2の本体枠1方向への移動とともに球送り機構18も本体枠1方向へと移動する。そして前面扉2の閉過程において、本体枠1側に配設されている前記球送り駆動源47のケース体50の下方に球送り機構18が入り込んで行き、球送り駆動源47の磁石部分49が前記金属板38上に位置する。このとき、ケース体50と枠受面46dとが接触することにより、ケース体50が枠受面46dを前面扉2方向に押圧して付勢し、前記規制受面46cが金属板38との接触位置から非接触位置(前面扉2方向に付勢された位置、すなわち図9にて実線で示す状態及び図15で示す状態)へと移動する。
これにより、固定部材46の規制受面46cによって移動が規制されていた規制片36は規制が解除され、球送り駆動源47の励磁・非励磁作用によって回転移動可能となる。
また、本実施例によれば、前面扉2が本体枠1に閉じられる過程で、前記球送り機構18側、すなわち前面扉2の背面側に設けた位置決め凸部55が、球送り駆動源47のケース体50に設けた凹部58に案内されるため、球送り機構18と球送り駆動源47が適正位置にガイドされる(図16及び図17参照。)。
また、位置決め凸部55と凹部58との位置が多少ずれていたとしても、凹部58を備えているケース体50が、コイルスプリング61からなる位置決め調整部60を介して前面扉2方向に付勢されているため、前記凹部58が受ける前面扉2の閉鎖方向の力を、所定方向に逃がすことが可能となり、位置決め調整が可能である。
従って、球送り機構18と球送り駆動源47を前面扉2と本体枠1とにそれぞれ分離して設けた場合でも、球送り、球漏れや球詰まりなどの障害が生じることはない。
さらに、本実施例では次の構成を採用していることも特徴である(図19乃至図21参照。)。
前面扉2は、本体枠1の側面前面側に開閉可能に枢着しているが、この枢着部分B、すなわち、本体枠1と前面扉2との間の僅かな隙間から針金などの異物を挿入して不正行為をしようとする不正遊技者もいる。あるいはバールなどをこの隙間に挿入して無理矢理に前面扉2をこじ開けようとする不正遊技者もいる。
そこで本実施例では、前記本体枠1と前面扉2との間の隙間からの異物挿入を防止し得る次のような異物進入防止機構70を採用した。以下、具体的な構成を説明する。
異物進入防止機構70は、複数個の防止部材を組み合わせて前面扉2の枢着部分B側の背面領域に配設され、本体枠1との間の隙間を塞いでいる。
具体的には、例えば図19乃至図20に示す構造が採用可能であり、図示例では、第一の防止部材71と第二の防止部材75とで構成される実施例を想定している。
第一の防止部材71は、前面扉2の扉枠2c寄り背面に備えられている。例えば、扉枠2cと略同程度の高さ方向長さの細長い平板に形成された本体72と、該本体72の所定位置、本実施例では長さ方向で所定間隔をあけて3箇所に切り起こして設けられた係合片73,73,73と、長さ方向で上下端に水平方向で延設した取り付け片部74,74とで構成されている。
第二の防止部材75は、前記第一の防止部材71と重なり合うように第一の防止部材71の背面72a側に備えられている。例えば、扉枠2cと略同程度の高さ方向長さの細長い平板に形成された外面板76と内面板77で断面視略L字形状に構成された本体78と、該本体78の所定位置、本実施例では、前記第一の防止部材71と重ね合わせて組み合わせた際に、前記係合片73,73,73と対応する位置に3箇所切欠き形成された切欠き部79,79,79と、長さ方向で上下端に水平方向で延設した取り付け片部80,80とで構成されている。
このように構成したことにより、まず、第一の防止部材71を扉枠2cの枢着部分B側に上下の取り付け片74,74を介して取り付け固定する。このとき、係合片73が背面側(第二の防止部材75と対向する側)に向くように取り付ける。
そして次に、この第一の防止部材71の背面72a側に、内面板77を沿わせるようにして配設し、前記3箇所の係合片73,73,73を、3箇所の切欠き部79,79,79から突出させると、係合片73は、内面板77の背面77a側に沿うように延設される。このとき、第一の防止部材71の側面72bは、第二の防止部材75の外面板76の内面76aと突き当たり密着するように設定する。
従って、このようにして第一の防止部材71と第二の防止部材75を重ね合わせて前面扉2の枢着部分B側に一体に組み込まれることにより、前面扉2と本体枠1との間の隙間は塞がれるだけではなく、図19及び図20に示すような複数の複雑なラビリンス90,90…が形成されるため、前面扉2と本体枠1との間からの異物の進入は極めて困難となり不正行為・不正遊技を防止し得る。
遊技機の一例を示す概略正面斜視図である。 前面扉を背面側から見た状態の概略斜視図である。 前面扉の概略背面図で、本体枠側に備えられる球送り駆動源のソレノイドが仮想的に備えられている状態を示す。 前面扉の裏側パネル板を省略し、供給皿(上皿)と球送り機構との位置関係を示す概略背面図である。 本体枠側にそなえられる発射装置と球送り駆動源を拡大して概略で示す斜視図である。 本体枠側にそなえられる発射装置と球送り駆動源を拡大して概略で示す正面図である。 本体枠側にそなえられる発射装置と球送り駆動源を拡大して概略で示す正面図で、球送り駆動源のケース体を省略してある。 球送り機構と位置決め凸部部分を拡大して示す前面扉背面の概略斜視図である。 前面扉の背面側と接する面から見た状態を示す球送り機構の概略斜視図である。 前面扉の背面側と接する面から見た状態を示す球送り機構の概略背面図である。 球送りケース蓋を取り外した状態を示す球送り機構の概略斜視図である。 球送り駆動源の非励磁状態で、解除位置に規制片がある状態を示す概略図である。 球送り駆動源の励磁状態で、規制位置に規制片がある状態を示す概略図である。 球送り駆動源と規制片と固定部材との関係を示す概略図で、非励磁状態で、かつ固定部材によって規制片が固定されている状態を示す。 球送り駆動源と規制片と固定部材との関係を示す概略図で、励磁状態で、かつ固定部材が球送り駆動源によって押圧されて前面扉方向へと移動して規制片上から外れている状態を示す。 ガイド部材の関係を一部拡大して示す概略断面図で、前面扉が本体枠方向へと移動(閉扉)している状態を示す。 ガイド部材の関係を一部拡大して示す概略断面図で、前面扉が本体枠に閉扉されてガイド部材の凸部と凹部が嵌合されている状態を示す。 凹部の他の形態を示す概略断面図である。 異物進入防止機構の配設状態を一部拡大して示す概略断面図で、係合部分以外の箇所で断面して示す。 異物進入防止機構の配設状態を一部拡大して示す概略断面図で、係合部分で断面して示す。 異物進入防止機構を構成する第一の防止部材と第二の防止部材との全体を示す概略図である。
符号の説明
1 本体枠
2 前面扉
2b 背面側
3 供給皿
12 発射装置
17 球送り装置
18 球送り機構
20 受入口
21 送出口
36 規制片
38 金属板
46 固定部材
46c 規制受面
46d 枠受面
47 球送り駆動源
48 球送りソレノイド
50 ケース体
53 ガイド部材
55 位置決め凸部
58 凹部
60 位置決め調整部
61 コイルスプリング(弾性部材)
62 嵌合作用部
A1 規制位置
A2 解除位置

Claims (6)

  1. 遊技球が転動流下する遊技領域を備えた遊技盤を備える本体枠と、
    前記本体枠に備えられ、遊技盤に向けて遊技球を発射する発射装置と、
    前記本体枠に対して開閉可能に取り付けられた前面扉と、
    前記前面扉に備えられ、供給される遊技球を貯留する供給皿と、
    供給皿の遊技球を発射装置に送出する球送り装置とを含み、
    前記球送り装置は、球送り機構と球送り駆動源とを含み、
    前記球送り機構は、
    前記前面扉における前記供給皿の背面に備えられ、
    供給皿からの遊技球を受け入れる受入口と、
    前記受入口から受け入れられた遊技球を発射装置に送り出す送出口と、
    前記受入口から送出口への遊技球の流れを規制する規制位置と、この遊技球の流れの規制を解除するとともに、当該規制を解除された遊技球の後続の遊技球を、受入口内の所定位置で堰き止めておく解除位置に切り換え作動可能に構成された規制片とを含み、
    前記球送り駆動源は、
    前記本体枠に備えられ、前面扉が本体枠に閉じられた状態で、前記規制片に作用して、規制片を前記規制位置と解除位置に切り換え作動することを特徴とする遊技機。
  2. 前面扉が本体枠に閉じられる過程で、球送り機構と球送り駆動源を適正位置に位置決め案内するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. ガイド部材は、前面扉側に設けられる第一のガイド部と、本体枠側に設けられる第二のガイド部からなり、
    前記第一のガイド部と第二のガイド部のいずれか一方に、
    前記球送り機構と球送り駆動源が適正位置に位置決め案内される際に、前記ガイド部材が受ける前面扉の閉鎖方向の力を、所定方向に逃がす嵌合作用部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 第一のガイド部が、供給皿の背面側に設けられた位置決め凸部で、
    第二のガイド部が嵌合作用部であり、
    前記嵌合作用部は、前記位置決め凸部に嵌合する凹部と、該凹部を位置決め凸部に嵌合案内する位置決め調整部を含むことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 位置決め調整部が、前面扉方向に付勢可能な弾性体であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 球送り駆動源をケーシングするケース体を含み、
    凹部は、前面扉と対向する前記ケース体の面部に設けられ、
    弾性体は、前記ケース体を前面扉方向に付勢可能に備えられていることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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