JP2009238372A - 記録媒体、記録再生装置、記録再生方法 - Google Patents

記録媒体、記録再生装置、記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の記録層を有する記録可能型のディスクにおいて、各記録層でのユーザーデータの記録可能領域の最大アドレスを、記録再生装置が容易に確認できるようにする。
【解決手段】 例えばDVD+R、DVD+RW等の記録可能型で、かつ複数の記録層を有する記録媒体において、ウォブリンググルーブによる物理フォーマット情報により、各記録層(レイヤ)のユーザーデータの記録可能領域(データゾーン)の最大アドレス(レイヤ0の最大PSN)が記録されるようにし、記録再生装置においては、その情報によって各レイヤのデータゾーンの最大アドレスが確認できるようにする。
【選択図】図9

Description

本発明は、複数の情報記録層を有しデータ記録可能とされたディスク等の記録媒体、及びその記録媒体に対応する記録再生装置、記録再生方法に関するものである。
光学的に情報の記録または再生が可能な光記録媒体としては、光ディスク、光カード等が知られている。これらの光記録媒体に対しては、半導体レーザ等のレーザ光を光源として用い、レンズを介して微小に集光した光ビームを照射することで、情報の記録あるいは再生を行う。
特開平11−167725 これら光記録媒体においては、さらに記録容量を高めるための技術開発が盛んに行われている。そして従来の光ディスクの情報記録の高密度化は、当該ディスク記録面における記録密度を上げることを主眼にしてきた。例えば記録ビームを発射する光源の短波長化や再生系の信号処理と組み合わせて、トラックピッチを詰めたり、記録及び読み取り走査における線速方向に記録密度を上げる試みがなされてきた。
しかしながら、光源の短波長化にしても、紫外領域までが限界であることや、ピットサイズについてはカッティングの際にディスクに転写できるサイズまでにしか縮小することができないことなどから、記録密度向上のための試みは、ディスクの2次元の領域ではいずれ限界がくるものである。
そこで大容量化の手法を3次元的に考えることも行われている。すなわちディスクの厚さ方向へ記録情報の高密度化を進めるために情報記録層を積層して形成された多層ディスクが注目されている。
記録層を積層した多層記録媒体は、記録層の数に応じて記録容量を倍増することが可能であり、さらに他の高密度記録技術と組み合わせることが容易であるという特徴を有する。多層記録媒体としては、すでに例えば再生専用光ディスクであるDVD(Digital Versatile Disc)−ROMなどにおいて実用化されている。
例えば上記特許文献1ではDVD−ROM等において2層の記録層とされた場合に適用できる技術が開示されている。
そして今後は、ROMタイプディスクだけではなく、相変化材料、光磁気材料、色素材料などの記録可能な記録層を積層した、記録可能な多層記録媒体の実用化が期待されている。例えばDVD方式のディスクで言えば、DVD−R、DVD+Rなどと呼ばれるライトワンス型のディスク、或いはDVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどと呼ばれるリライタブル型のディスクなどでも、多層記録層の実現が想定されている。
ところで当然ながらライトワンス型或いはリライタブル型の多層記録媒体の場合、各記録層にはユーザーデータの記録が行われていくが、そのために記録装置においては、各記録層においてユーザーデータの記録可能な最大位置(ユーザーデータの記録可能領域としての最大アドレス)を確認しておく必要がある。
一般に、ライトワンス型或いはリライタブル型としての記録可能型のディスクの場合、ユーザーデータの記録可能領域(データゾーン)はフォーマット上設定されるが、その先頭アドレスと最大アドレスの情報はディスクに記録されている。従って記録再生装置は、その情報からデータゾーンとしての範囲を確認し、記録動作を制御できる。
ところが例えば2層ディスクの場合、第1層(レイヤ0)と第2層(レイヤ1)の両方にデータゾーンが存在することになり、データゾーンの先頭アドレスはレイヤ0の或るアドレス、最大アドレスはレイヤ1の或るアドレスというような状態となる。つまりレイヤ0だけを考えた場合、そのデータゾーンの最大アドレスは記録されていないものとなる。
ただし基本的には、ディスクの物理フォーマットとして最大アドレスは規定されているため、各レイヤについての最大アドレスがディスクに記録されていても、それが直接的に記録再生動作にとって不都合となることはない。つまり記録再生装置は、装填されたディスクについて、各レイヤのデータゾーンの最大アドレスはフォーマットで規定されたアドレス値として考えて動作すればよい。
しかしながらこのような状態は、将来的なフォーマットの変更、例えば記録容量の拡張や変更などを考えると好ましくない。
即ち、複数記録層のディスクにおいて、フォーマットの変更に記録再生装置がフレキシブルに対応できるようにするためには、ディスク毎に、各レイヤでのデータゾーンの最大アドレスが容易に確認できることが必要である。
具体例を挙げれば、DVD+R、DVD+RWとしてのディスクでは、ADIP(Address in pregroove)として知られるように、記録トラックをウォブリングさせることでアドレスや物理フォーマット情報を予め記録してある。
その物理フォーマット情報においては、データゾーンの先頭アドレスと最大アドレスが記録される。ところが2層ディスクの場合は、データゾーンが2つの記録層にまたがることで、論理的には中間的な位置となるレイヤ0の最大アドレスは記録されないことになる。従って、記録再生装置は、フォーマット規定されている最大アドレスを適用して動作を行うことになるが、その場合、フォーマット変更などに対応が難しい。
そこで本発明はこのような事情を考慮し、複数の記録層を有する記録可能型のディスクにおいて、各記録層でのユーザーデータの記録可能領域の最大位置を、記録再生装置が容易に確認できるようにすることを目的とする。
本発明の記録媒体は、データ記録が可能な複数の記録層を有するとともに、記録トラックとなるグルーブのウォブリングによって予めアドレス及び物理フォーマット情報が記録されている記録媒体において、上記各記録層におけるユーザーデータ記録可能な最大位置情報が、上記グルーブのウォブリングによる物理フォーマット情報として記録されているものである。
本発明の記録再生装置は、上記記録媒体に対する記録装置として、上記各記録層に対してデータ記録再生を行う記録再生手段と、上記グルーブのウォブリングによるアドレス及び物理フォーマット情報を読み出すグルーブ情報読出手段と、記録再生動作制御のために、上記グルーブ読出手段によって読み出された物理フォーマット情報から、ユーザーデータ記録可能な最大位置を確認する制御手段と、を備える。
また上記制御手段は、ユーザーデータ記録後の所定タイミングにおいて、上記物理フォーマット情報を含む管理情報を、上記記録再生手段により上記記録媒体の所定領域に記録させるとともに、上記管理情報に含ませる上記物理フォーマット情報の内容としての上記ユーザーデータ記録可能な最大位置情報は、実際のユーザーデータ記録状態に応じて値を変更する。
本発明の記録再生方法は、上記記録媒体に対する記録再生方法として、グルーブのウォブリングによるアドレス及び物理フォーマット情報を読み出すグルーブ情報読出ステップと、上記グルーブ読出ステップで読み出された物理フォーマット情報から、ユーザーデータ記録可能な最大位置を確認する確認ステップと、上記確認ステップで確認されたユーザーデータ記録可能な最大位置に基づいて、記録再生動作のための所定の制御を行う制御ステップとを備える。
また、さらに、ユーザーデータ記録後の所定タイミングにおいて、上記物理フォーマット情報を含む管理情報を上記記録媒体の所定領域に記録する管理情報記録ステップを有し、上記管理情報記録ステップでは、上記管理情報に含ませる上記物理フォーマット情報の内容としての上記ユーザーデータ記録可能な最大位置情報は、実際のユーザーデータ記録状態に応じて値を変更する。
即ち本発明では、例えばDVD+R、DVD+RW等の記録可能型で、かつ複数の記録層を有する記録媒体において、ウォブリンググルーブによる物理フォーマット情報により、各記録層(レイヤ)のユーザーデータの記録可能領域(データゾーン)の最大アドレスが記録されるようにし、記録再生装置においては、その情報によって各レイヤのデータゾーンの最大アドレスが確認できるようにする。
以上の説明から理解されるように本発明の記録媒体は、ウォブリンググルーブによる物理フォーマット情報により、各記録層(レイヤ)のユーザーデータの記録可能領域(データゾーン)の最大アドレスが記録される。従って記録再生装置においては、その情報によって各レイヤのデータゾーンの最大アドレスが確認できる。つまり記録再生装置側では、ディスク毎に、そのディスクの各レイヤのデータゾーンの最大アドレスが確認でき、それに応じて記録再生動作制御を行えばよい。
これによっては、将来的なフォーマットの拡張・変更によるデータゾーンの変更に対応することが容易となるという効果がある。
また各レイヤでの記録範囲、アクセス時の移動制限など、記録再生動作に伴う制御を、確認した最大アドレスに基づくことで、多様なフォーマット(データゾーン範囲)の記録媒体が併存しても記録再生装置は対応できる。
また、ウォブリンググルーブにより記録される物理フォーマット情報を拡張して各レイヤのデータゾーンの最大アドレスを記録するものであるため、本発明の記録再生装置、記録再生方法の実現の際には、特別な読出動作やハードウエア構成を必要としないという利点もある。
またユーザーデータ記録後の所定タイミングにおいて、上記物理フォーマット情報を含む管理情報を、記録媒体の所定領域に記録させるとともに、その管理情報に含ませる物理フォーマット情報の内容としての上記ユーザーデータ記録可能な最大位置情報は、実際のユーザーデータ記録状態に応じて値を変更することで、記録後の各レイヤの最大アドレスが管理情報(リードイン)に反映される。従って再生時には、その管理情報から最大アドレスを確認して適正な制御が可能となる。
ディスクのエリア構造及びPSNの説明図である。 ライトワンスディスクのセッション構造の説明図である。 2層ディスクの説明図である。 パラレルトラックパスの説明図である。 オポジットトラックパスの説明図である。 ADIP情報の説明図である。 ADIPのECCブロック単位の説明図である。 ADIPによるPFIの説明図である。 ADIPによるPFIのデータゾーンアロケーションの説明図である。 実施の形態の記録再生装置のブロック図である。 実施の形態のライトワンスディスクに対するクローズ処理のフローチャートである。 実施の形態のリライタブルディスクに対するリードイン更新処理のフローチャートである。 実施の形態のディスク挿入時の処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、次の順序で説明する。
1.ディスク構成
1−1 記録層のエリア構造
1−2 2層ディスク
1−3 ADIP構造
2.ディスクドライブ装置
2−1 装置構成
2−2 ライトワンスディスクに対するクローズ処理
2−3 リライタブルディスクに対するリードイン更新処理
2−4 ディスク挿入時の処理
3.変形例
1.ディスク構成
1−1 記録層のエリア構造
本実施の形態では、大容量ディスク記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc)を例に挙げ、また後述するディスクドライブ装置は、DVDとしてのディスクに対して記録再生を行う装置とする。
DVD方式のディスクにおいて、記録可能タイプとしては、DVD+R、DVD−R、DVD−RW、DVD−RW、DVD−RAMなどの複数の規格が存在する。ここでは、ライトワンスメディアであるDVD+R、及びリライタブルディスクであるDVD+RWを例に挙げて説明していく。
例えば、DVD+R又はDVD+RWとしてのディスクがディスクドライブ装置(記録装置)にローディングされた時には、記録面上のウォブリンググルーブに刻まれたADIP(Address in pre-groove)情報からディスクに固有な情報が読み出されて、DVD+R又はDVD+RWとしてのディスクであることが認識される。認識されたディスクは記録され、やがて記録装置から排出され、再び記録装置に装填されることもある。この時、再び同じ記録装置に装填される事もあれば、データ交換の為に他の記録装置や再生装置に装填される事もある。
このような使用形態を考慮し、DVDの論理フォーマットは装置間の記録互換、再生互換を円滑にする為に策定されている。
まず図1に、DVD+R、DVD+RWの記録層のレイアウトを示す。
図示するように、DVD+R、DVD+RWの記録層における論理的なデータレイアウトとしては、ディスク内周側から外周側にかけて、インフォメーションゾーン(Information Zone)が形成される。このインフォメーションゾーンは、データの記録互換、再生互換を確保するために必要な情報を全て含んでいる領域である。
インフォメーションゾーンは、1つ或いは複数のセッションを含むものとなる。
インフォメーションゾーンは主に以下の5つの領域から構成される。
(1)インナードライブエリア
(2)リードインゾーン(リードインエリアともいう)
(3)データゾーン(データエリアともいう)
(4)リードアウトゾーン(リードアウトエリアともいう)
(5)アウタードライブエリア
ここで、リードインゾーン、データゾーン、リードアウトゾーンは、再生専用装置でも支障なくアクセスできる領域にある。
インナードライブエリアとアウタードライブエリアは記録装置専用の領域である。情報の記録を行う時には、正しい記録マークが形成できるように記録時のレーザーパワーを調整しなくてはならない。このため、最適記録条件を求めるためのテスト記録に使用できるテストゾーンと記録条件にかかわる管理情報を記録できる領域が、インナードライブエリアとアウタードライブに形成される。そしてテストゾーンはテスト記録により記録状態が不均一になることから、再生専用装置で支障なくアクセスできる保障はないので、再生専用装置がアクセスできないところに配置されている。
フィジカルセクターナンバ(PSN:Physical Sector Number, 物理セクターナンバ)は、ディスク上の絶対位置情報として付与されている。
図示するように、例えばディスク内周側から外周側に掛けてフィジカルセクターナンバの値は増加されていく。DVD+Rの場合、PSN=2FFFFh(hを付した数値は16進表現)がリードインゾーンの終端とされ、PSN=3000hからデータゾーンが開始される。
データゾーンは、基本的にはユーザーデータの書込が行われる領域であり、またリードインゾーンは、管理情報の書込が行われる。またリードアウトゾーンは例えば再生専用ディスクとの互換維持などの目的からダミーデータの書込が行われる。
また、DVD+R、DVD+RWにおいてはインフォメーションゾーンの全体はデータ書込可能な領域であり、記録トラックとしてウォブリンググルーブが形成されている。グルーブに沿ってトラッキングを行うことで、ピット(色素変化ピットマーク又は相変化ピットマーク)が形成されていない未記録領域において、記録時に適切にトラックをトレースできる。
また、グルーブがウォブリングされていることでADIP情報が記録されている。上記フィジカルセクターナンバPSNは、ADIPアドレスとしてインフォメーションゾーンに記録されているものとなる。
後述するが、ADIP情報としては、ADIPアドレス以外にPFI(フィジカルフォーマットインフォメーション)と呼ばれる物理フォーマット情報も記録される。
特に図示するように、リードインゾーンとなる位置におけるADIP情報として、PFIが繰り返し記録されている。
ところで、DVD+R、DVD+RWとしての記録可能型ディスクについて、再生専用ディスクとの互換性を望む場合(再生専用装置でも再生可能とする場合)、クローズ処理を行い、リードインゾーン、未記録部分が残っていないデータゾーン、及びリードアウトゾーンから成るセッション構成(「セッション」は「ボーダー」といわれる場合もある)で記録を完結する必要がある。
DVD+Rのようなライトワンスメディアの場合は、記録装置によってデータゾーンへのユーザーデータの書込を行った後、セッション(或いはディスク全体)をクローズ(ファイナライズ)する際に、リードインゾーンに適切な管理情報を記録すること、及びデータゾーンにおいてユーザーデータの書込が行われなかった領域をダミーデータ(リードアウト)で埋め尽くすことで、当該メディアについて他の再生装置でも再生できるようにする。換言すれば、クローズしていない状態(オープン状態)では、リードインゾーンに適切な管理情報が未だ書かれていないため、その時点では再生互換性は無い。また、データエリアにおいてピットが形成されていない未記録領域があると、再生専用装置において適切なトレースができなくなることからダミーデータの書込が行われる。なお、これは記録済領域と未記録領域ではトラッキングエラー検出方式が異なり、再生専用装置では未記録領域でのトラッキングエラー方式に対応していないことによる。
このようにライトワンスディスクの場合、必要なユーザーデータの書込を完了し、新たな書込を行わない時点でクローズ処理することで再生互換性が得られる。そしてその場合は、新たな書込はできないものとなる。一方、オープン状態は、再生互換性は得られていないものの、まだ新たなデータ書込が可能な状態にあるものである。
なお、リライタブルディスクの場合は、一旦ファイナライズしても、消去を行うことで新たなデータ記録は可能である。
ところでこのような事情は、一度DVD+Rとしてのディスクにセッション構成で記録を完結してしまうと、残りの部分が未記録であっても、その未記録部分を永久に利用できなくなってしまうという、ライトワンスディスク特有の問題を生じさせる。
そこで、未記録とされた残りの領域が無駄になるシングルセッションレイアウトの問題を補完し、再生専用装置を最小限に変更するだけで再生互換を確保するマルチセッションの概念が導入されている。
DVD+Rの場合、マルチセッションディスクでは、最大191番目までの複数のセッションが存在できる。
各セッションは、
(1)イントロ(Intro)
(2)データゾーン
(3)クロージャ(Closure)
から構成される。
そして1つのセッションは、オープニング(オープン処理)によりデータ記録が可能になり、クロージング(クローズ処理)により完結する。
ディスク上に未記録のデータゾーンが残っていれば、オープニングによりセッションを追加できる。その時、新しいセッションに内側のセッションのデータを論理的にインポートする事ができる。イントロとクロージャはそれぞれ、先に説明したリードインとリードアウトに類似した役割をする。この2つの領域は、次のセッションが完結して、リードインゾーンやリードインゾーンの情報が更新される間で、一時的に現状の情報を記憶し、属性としては通常のデータとして記録するものなので異なる名称が用いられている。
図2にセッションレイアウトを示す。
図2(a)はシングルセッション構成を示す。
インフォメーションゾーンにおいて、リードインゾーンに続いてユーザーデータが記録されるユーザーデータエリアが形成され、ユーザーデータの後にリードアウトが形成される。
図2(b)はマルチセッション構成を示す。
インフォメーションゾーンにおいて、リードインゾーンからリードアウトゾーンまでの領域に、先頭から順に、セッション#1、セッション#2・・・セッション#Nが形成されていく。
最初のセッション#1は、リードインゾーン、ユーザーデータエリア、クロージャで形成される。
セッション#2は、イントロ、ユーザデータエリア、クロージャで形成される。
最後のセッション#Nは、イントロ、ユーザーデータエリア、リードアウトゾーンで形成される。
上記図1と比較することで理解されるが、マルチセッションディスクの場合、先頭のセッション#1は図1のデータゾーンに先行するリードインゾーンを含むものとなる。
また最後のセッション#Nは、図1のデータゾーンに後続するリードアウトゾーンを含むものとなる。
そして、上記のように1つのセッションは、リードインゾーン、データゾーン、及びリードアウトゾーンにより完結する必要があるが、マルチセッションディスクの場合、全てのセッションが、リードインゾーン及びリードアウトゾーンを含むことはできなくなるため、イントロ及びクロージャとしての領域が形成されるものである。
例えばセッション#1ではリードアウトゾーンに換えてクロージャが形成され、またセッション#2では、リードインゾーンに代わるイントロ及びリードアウトゾーンに代わるクロージャが形成され、最後のセッション#Nではリードインゾーンに代わるイントロが設けられる。
そして、図2に示すセッション#1のユーザーデータエリアから、セッション#Nのユーザーデータエリアまでは、図1で言うデータゾーンに含まれることになる。つまりイントロ及びクロージャは図1で言うデータゾーン内であり、これが上記したように、イントロ及びクロージャが、属性として通常のデータとして記録される理由となる。
1−2 2層ディスク
ここで、記録可能型のDVDにおいて、2つの記録層を有する2層DVDを考えると、色素変化記録膜もしくは相変化記録膜としての記録層を比較的小さな間隔を置いて2層積層した構造を有するものとなる。
図3には、ディスク1において、2つの記録層としてレイヤ0、レイヤ1を積層した状態を模式的に示している。
このような2層ディスクの記録時においては、ディスクドライブ装置の光ピックアップ3から対物レンズ3aを介して出射するレーザ光をいずれかの記録層に絞り込み、その記録層に信号を記録する。
対物レンズ3側から見て、レイヤ0が近い方の記録層、レイヤ1が遠い方の記録層となる。
2層ディスクの場合、パラレルトラックパスとオポジットトラックパスという2つの記録方式が考えられる。
図4にパラレルトラックパスの場合を示す。
なお、上記したように物理セクターナンバPSN(Physical Sector Number)はディスク盤面上に記録されている実アドレスである。これに対して論理ブロックアドレスLBA(Logical Block Number)はコンピューターで扱う論理的なデータの並びに対して付けられるアドレスである。このPSNとLBAは一対一に対応される。
図4(a)に示すパラレルトラックパスの場合、レイヤ0、1ともに、内周側から外周側にかけてリードインエリア、データエリア、リードアウトエリアが形成される。
そしてデータの記録はレイヤ0の内周のStart PSN(=30000h)から始まりレイヤ0のデータエリアの最終であるEnd PSN(0)まで記録される。その、続きはレイヤ1の内周側のStart PSN(=30000h)から外周側のEnd PSN(1)までという記録順序で記録が行われる。
論理ブロックアドレスLBAは、図4(b)に示すように、レイヤ0の内周側から外周側まで、さらにレイヤ1の内周側から外周側までという方向性で、順番に連続に割り振られる。
オポジットトラックパスの場合は図5に示される。オポジットトラックパスとされるディスクでは、レイヤ0の内周から始まりレイヤ0の終わりまで記録した後に、レイヤ1の外周から内周へ向かう記録順序となる。
図5(a)に示すように、オポジットトラックパスの場合、レイヤ0では内周側から外周側にかけてリードインエリア、データエリア、ミドルエリアが形成される。またレイヤ1では外周側から内周側にかけて、ミドルエリア、データエリア、リードアウトエリアが形成される。
そしてデータの記録はレイヤ0の内周のStart PSN(=30000h)から始まりレイヤ0のデータエリアの最終であるEnd PSN(0)まで記録される。その続きはレイヤ1のデータエリアの外周側(反転End PSN(0))から内周側のEnd PSN(1)までという記録順序となる。
論理ブロックアドレスLBAは、図5(b)に示すように、レイヤ0の内周側から外周側まで連続に割り振られた後、レイヤ1では折り返すように外周側から内周側までという方向性で、順番に連続に割り振られる。
このようにパラレルトラックパスとオポジットトラックパスでは、データの物理的な格納方法(順番)の違いがある。
また、オポジットトラックパスの場合、層間折り返し部分より外周にはミドルエリアが付加される。これは次の理由による。オポジットトラックパスの場合は、レイヤ0にリードインエリアが形成され、レイヤ1にリードアウトエリアが形成される。このためデータエリアの外周側には、リードインエリア/リードアウトエリアが形成されない。一方で、再生専用装置ではディスク盤面に記録したピットを読むので、ピットの無い領域ではサーボもかからずデータを安定して読み出す事ができない。その為にガードとなる領域が必要になる。この必要性から、外周側にミドルエリアが形成され、例えばダミーデータが記録されて、リードアウトエリアと同様の機能が持たされるものとしている。
1−3 ADIP構造
ウォブリンググルーブとして記録されるADIP情報の構造を説明する。
図6(a)はウォブリングの単位を示す。1ウォブルは32チャンネルビットの区間に相当し、8ウォブルと85モノトーンウォブルの93ウォブルで1つのADIPユニットを有する単位が形成される。
85モノトーンウォブルは、変調されていない85波のウォブル区間である。そして先頭の8ウォブルが、情報に応じて位相変調されたウォブルとされていることで、1つのADIPユニットとしての情報を備える。
図6(b)はADIPワードの構造を示している。
上記のように8ウォブルで1つのADIPユニットが形成されるが、そのADIPユニットが52個集められて1つのADIPワードが形成される。
図6(b)における「wobble 0」「wobble 1 to 3」「wobble 4 to 7」は、上記ADIPユニットとしての8ウォブルの各ウォブルを示している。
ADIPワードの先頭のADIPユニットはシンクユニットとされ、「wobble 0」及び「wobble 1 to 3」が、ワードシンクとして位相変調されたウォブルとされる。
ADIPワードにおける2番目以降のADIPユニットは、それぞれデータユニットとされ、「wobble 0」によりビットシンクが、また「wobble 4 to 7」がデータビット(つまりデータとしての「1」又は「0」)を表すものとされる。
52ADIPユニットで構成される1つのADIPワードは4フィジカルセクターの区間に相当する。
そして4ADIPワードでADIP情報としての1つのECCブロックが形成される。
図7はECCブロックを構成する4つのADIPワードを示している。
1つのADIPワードからは、上記のようにワードシンクを除いて51ビットのデータが抽出されるが(データビット1〜51)、データビット2〜23によってADIPアドレスが記録される。
またデータビット24〜31はAUXデータとされる。
またデータビット32〜51はECCパリティとされる。
データビット2〜23によるADIPアドレスは、インフォメーションゾーンの全体にわたって記録される。
リードインゾーンにおけるADIP情報としては、1つのADIPワードにつき1バイトのAUXデータ(1ECC単位で4バイトのAUXデータ)によってPFI(フィジカルフォーマットインフォメーション)が記録される。
このPFIは、256バイトで1つの情報単位とされる。つまり、1ECCブロック毎に4バイト得られるAUXデータが256バイト集められて、図8のようなPFIが読み出される。このようなPFIが、リードインゾーンにおいてAUXデータを用いて繰り返し記録されている。
図8にPFIの内容を示すように、PFIには、それぞれ所定のバイト位置に、ディスクカテゴリ/バージョンナンバ、ディスクサイズ、ディスク構造(Disc structure)、記録密度(Recording Density)、データゾーンアロケーション、ディスクアプリケーションコード、エクステンデッドインフォメーションインジケータ、ディスクマニファクチャーID、メディアタイプID・・・など、各種物理フォーマット情報が含まれている。
このPFIによって、ディスク種別、サイズ、ゾーン構成、その他、記録再生動作の際の線速度情報など、ディスクに関する各種情報が得られる。
バイト位置4〜15のデータゾーンアロケーションの情報を図9に詳しく示す。
図9に示すように、バイト位置5〜7の3バイトには、データゾーンの先頭PSN(Physical Sector Number)が記録される。
バイト位置9〜11の3バイトには、データゾーンの最大PSNが記録される。
そして本例の2層ディスク(DVD+R、DVD+RW)においては、特に、バイト位置13〜15の3バイトに、レイヤ0のデータゾーンの最大PSNが記録されるようにする。つまりレイヤ0でデータゾーンとして使用できる最大位置である。
これらの情報で示される各PSNを、上記図4、図5の2層ディスクでいうと次のようになる。
データゾーンの先頭PSNは、図4,図5における「Start PSN」を示す。
データゾーンの最大PSNは、図4,図5における「End PSN(1)」を示す。
レイヤ0の最大PSNは、図4,図5における「End PSN(0)」を示す。
つまり、本例においては、レイヤ0の最大PSNがPFIに記録されることで、レイヤ0のユーザーデータの記録可能領域の最大アドレスが提示される。またレイヤ1についてはデータゾーンの最大PSNによってユーザーデータの記録可能領域の最大アドレスが提示されるため、結局、レイヤ0の最大PSNとしての情報がPFIに含まれることで、各記録層におけるデータゾーンの最大アドレスが、PFIから判別できるものとなる。
即ち本実施の形態では、DVD+R、DVD+RW等の記録可能型で、かつ複数の記録層を有する記録媒体において、ウォブリンググルーブによる物理フォーマット情報により、各記録層(レイヤ)のユーザーデータの記録可能領域(データゾーン)の最大アドレスが記録されるようにしており、これによって記録再生装置においては、その情報によって各レイヤのデータゾーンの最大アドレスが確認できるようにしている。
2.ディスクドライブ装置
2−1 装置構成
上記のような2層ディスク(2層DVD+R、2層DVD+RW等)に対応する本実施の形態のディスクドライブ装置を図10で説明する。
図10は本例のディスクドライブ装置の要部のブロック図である。
ディスク1は、図示しないターンテーブルに積載され、記録再生動作時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そしてピックアップ3によってディスク1にエンボスピット形態、色素変化ピット携帯、或いは相変化ピット形態などで記録されているデータの読み出しが行なわれることになる。
ピックアップ3内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系、対物レンズをトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持しり二軸機構などが形成される。
またピックアップ3全体はスライド駆動部4によりディスク半径方向に移動可能とされている。
ディスク1からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてRFアンプ8に供給される。
RFアンプ8には、ピックアップ3内の複数のフォトディテクタからの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
RFアンプ8から出力される再生RF信号は再生信号処理部9へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボ制御部10へ供給される。
なお、記録可能型のディスクの記録済領域及びROMタイプディスクでは、トラッキングエラー信号はDPD方式で検出される。一方、記録可能型ディスクの未記録領域では、トラッキングエラー信号はプッシュプル方式で検出される。このためRFアンプ8におけるトラッキングエラー信号の生成方式は、ディスク種別やディスク上のエリア(記録済/未記録)に応じて切り換えられる。
また記録可能型のディスクでは、ウォブリンググルーブによってトラックが形成されている。上述のようにグルーブのウォブルによってADIP情報が記録されている。ウォブル成分は、RFアンプ8において例えばプッシュプル信号として得ることができ、このプッシュプル信号は、ADIP情報の検出のためにウォブルデコーダ16に供給される。
RFアンプ8で得られた再生RF信号は再生信号処理部9において、2値化、PLLクロック生成、EFM+信号(8−16変調信号)に対するデコード処理、エラー訂正処理等が行われる。
再生信号処理部9は、DRAM11を利用してデコード処理やエラー訂正処理を行う。なおDRAM11は、ホストインターフェース13から得られたデータを保存したり、ホストコンピューターに対してデータ転送する為のキャッシュとしても用いられる。
そして再生信号処理部9は、デコードしたデータをキャッシュメモリとしてのDRAM11に蓄積していく。
このディスクドライブ装置からの再生出力としては、DRAM11にバファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
また再生信号処理部9では、RF信号に対するEFM+復調並びにエラー訂正により得られた情報の中から、サブコード情報やアドレス情報、さらには管理情報や付加情報を抜き出しており、これらの情報をコントローラ12に供給する。
また、ウォブルデコーダ16では、プッシュプル信号からウォブリンググルーブによるADIP情報(ディスク種別によってはLPP情報、ATIP情報、セクターID情報など)のデコードを行い、ウォブリンググルーブで記録されたアドレス情報(ADIPアドレス)や物理フォーマット情報(PFI)を抽出してコントローラ12に供給する。
コントローラ12は、例えばマイクロコンピュータで形成され、装置全体の制御を行う。
ホストインターフェース13は、外部のパーソナルコンピュータ等のホスト機器と接続され、ホスト機器との間で再生データやリード/ライトコマンド等の通信を行う。
即ちDRAM11に格納された再生データは、ホストインターフェース13を介してホスト機器に転送出力される。
またホスト機器からのリード/ライトコマンドや記録データ、その他の信号はホストインターフェース13を介してDRAM11にバッファリングされたり、コントローラ12に供給される。
ホスト機器からライトコマンド及び記録データが供給されることでディスク1に対する記録が行われる。
データの記録時においては、DRAM11にバッファリングされた記録データは、変調部14において記録のための処理が施される。即ちエラー訂正コード付加、EFM+変調などの処理が施される。
そしてこのように変調された記録データがレーザ変調回路15に供給される。レーザ変調回路15は、記録データに応じてピックアップ3内の半導体レーザを駆動し、記録データに応じたレーザ出力を実行させ、ディスク1にデータ書込を行う。
この記録動作時においては、コントローラ12は、ディスク1の記録領域に対してピックアップ3から記録パワーでレーザー光を照射するように制御される。
ディスク1が色素変化膜を記録層としたライトワンス型のものである場合は、記録パワーのレーザ照射により、色素変化によるピットが形成されていく。
またディスク1が相変化記録層のリライタブルディスクは、レーザー光の加熱によって記録層の結晶構造が変化し、相変化ピットが形成されていく。つまりピットの有無と長さを変えて各種のデータが記録される。また、ピットを形成した部分に再度レーザー光を照射すると、データの記録時に変化した結晶状態が加熱によって元に戻り、ピットが無くなってデータが消去される。
サーボ制御部10は、RFアンプ8からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEや、再生信号処理部9もしくはコントローラ12からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、フォーカス/トラッキング駆動回路6に供給する。フォーカス/トラッキング駆動回路6は、ピックアップ3における二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ3、RFアンプ8、サーボ制御部10、フォーカス/トラッキング駆動回路6、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
なおフォーカスサーボをオンとする際には、まずフォーカスサーチ動作を実行しなければならない。フォーカスサーチ動作とは、フォーカスサーボオフの状態で対物レンズを強制的に移動させながらフォーカスエラー信号FEのS字カーブが得られる位置を検出するものである。公知の通り、フォーカスエラー信号のS字カーブのうちのリニア領域は、フォーカスサーボループを閉じることで対物レンズの位置を合焦位置に引き込むことのできる範囲である。従ってフォーカスサーチ動作として対物レンズを強制的に移動させながら、上記の引込可能な範囲を検出し、そのタイミングでフォーカスサーボをオンとすることで、以降、レーザースポットが合焦状態に保持されるフォーカスサーボ動作が実現されるものである。
また本例の場合、ディスク1は、上述のようにレイヤ0,レイヤ1としての2層構造となっている場合がある。
当然ながら、レイヤ0に対して記録再生を行う場合はレーザ光はレイヤ0に対して合焦状態となっていなければならない。またレイヤ1に対して記録再生を行う場合はレーザ光はレイヤ1に対して合焦状態となっていなければならない。
このようなレイヤ0,1間でのフォーカス位置の移動はフォーカスジャンプ動作により行われる。
フォーカスジャンプ動作は、一方のレイヤで合焦状態にあるときに、フォーカスサーボをオフとして対物レンズを強制的に移動させ、他方のレイヤに対するフォーカス引込範囲内に到達した時点(S字カーブが観測される時点)でフォーカスサーボをオンとすることで実行される。
サーボ制御部10はさらに、スピンドルモータ駆動回路7に対してスピンドルエラー信号SPEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給する。スピンドルモータ駆動回路7はスピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ2に印加し、スピンドルモータ2の回転を実行させる。またサーボ制御部10はコントローラ12からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ駆動回路7によるスピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
またサーボ制御部10は、例えばトラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスライドエラー信号や、コントローラ12からのアクセス実行制御などに基づいてスライドドライブ信号を生成し、スライド駆動回路5に供給する。スライド駆動回路5はスライドドライブ信号に応じてスライド駆動部4を駆動する。スライド駆動部4には図示しないが、ピックアップ3を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スライド駆動回路5がスライドドライブ信号に応じてスライド駆動部4を駆動することで、ピックアップ3の所要のスライド移動が行なわれる。
レーザー変調回路15は、上述のように記録時には記録データに応じたレーザ光がピックアップ3内のレーザダイオードから出力されるように駆動を行うが、記録時にはハイレベルのレーザパワーにおいて、記録レーザによって変調されたレーザ出力を実行させ、再生時にはローレベルのレーザパワーで継続的なレーザ出力を実行させる。
このためレーザ変調回路15内は、記録データに応じてレーザ変調信号や波形整形を行うライトストラテジ回路と、レーザダイオードを駆動するレーザ駆動回路と、さらにレーザパワーを一定に制御するパワーコントロール回路を有する。
再生時及び記録時のレーザパワーとしては、所定の再生レーザパワー及び記録レーザパワーが安定して出力されるようにレーザパワー制御が行われる。即ち図示していないが、ピックアップ内のモニタディテクタからはレーザ変調回路15内のパワーコントロール回路にはレーザパワーのモニタ信号が供給され、パワーコントロール回路は、モニタ信号を基準レベル(再生レーザパワー或いは記録レーザパワーとしての設定レベル)と比較することでレーザ駆動回路の出力を制御し、レーザダイオードから出力されるレーザパワーを安定化する。
また、再生レーザパワー及び記録レーザパワーはディスク1に応じて最適値に設定されなければならない。このためコントローラ12は、例えばディスク1が装填された際などには、ディスク1に対して試し書き記録/再生を行い、レーザパワー最適値を探索する処理を実行させる。例えばレーザパワーを段階的に変化させながらジッターやエラーレートを調べ、最適なレーザパワーを探索する。そして探索された最適値としての記録レーザパワー、再生レーザパワーを、レーザ変調回路15内のパワーコントロール回路に、上記の基準レベルとしてセットする。これによって記録時及び再生時において、最適なレーザパワー制御が行われる。
なお、2層ディスクにおいては、最適なレーザパワーは記録層毎に設定される。従って、最適なレーザパワー設定のための処理は、各記録層毎に行われる。
2−2 ライトワンスディスクに対するクローズ処理
上述したように本例のディスク1は、ADIP情報としてのPFIにより各記録層のデータゾーンの最大アドレス(最大PSN)が記録されており、ディスクドライブ装置では、例えばディスク1が挿入された際に、そのPFIにより各記録層においてデータゾーンとして使用できる最大アドレスを判別できる。
ここで、ディスク挿入時にディスクドライブ装置が実行する処理、即ち各記録層でデータゾーンとして使用できる最大アドレスを確認する処理については後述することとし、まず、ユーザーデータの記録後におけるクローズ処理又はリードイン更新処理を説明する。
まず、ここでは、ライトワンスディスク(DVD+R)に対するセッションクローズ処理を述べる。
図11にはセッションクローズ処理としてのコントローラ12が実行する処理を示している。
例えば装填されたディスク1のデータゾーンにユーザーデータを記録した後、ホスト機器からの指示に応じてセッションクローズを行う場合や、例えばマルチセッション記録において、或るセッションに対するセッションクローズがホスト機器から指示された場合の処理となる。
ホスト機器からセッションクローズが指示(セッションクローズコマンドの発行)されると、コントローラ12の処理は図11のステップF101でセッションクローズが必要と判断し、ステップF102に進む。
ステップF102では、セッションクローズを指示されたセッションが、記録層を跨いでデータ記録されたものであるか否かを判断する。つまりレイヤ0からレイヤ1にかけてユーザーデータ記録が行われたセッションであるか否かを判断する。
そしてコントローラ12は、記録層を跨いでいないと判断した場合は、ステップF106に移行して、当該セッションについてセッションクローズ処理を行う。即ちユーザーデータの終端に隣接して例えばダミーデータによるリードアウトを形成するとともに、リードイン(又はイントロ)を記録する。図2からわかるように、シングルセッション、又はマルチセッションのセッション#1についてのクローズ処理であれば、リードインを記録する。一方、マルチセッションのセッション#2以降の或るセッションのクローズ処理であれば、イントロを記録することになる。
そしてリードイン又はイントロに記録する管理情報としては、記録されたユーザーデータのファイル情報や、ADIP情報としてディスク装填時等に読み出されていたPFI(物理フォーマット情報)を含むものとなる。つまりPFIの内容は、そのままリードイン(イントロ)の管理情報の一部とされる。従ってPFI内の「レイヤ0の最大PSN」の値も、変更されない。
ステップF102で、セッションクローズを指示されたセッションが、記録層を跨いでデータ記録されたものであると判断された場合、ステップF103に進み、ADIP情報として得られていた「レイヤ0の最大PSN」の値と、実際にレイヤ0においてユーザーデータを記録した最終アドレスを比較する。
ユーザーデータを記録した最終アドレスが、「レイヤ0の最大PSN」の値と一致した場合は、レイヤ0においてデータゾーンが最大限利用されてユーザーデータが記録された場合であり、また、一致していない場合とは、レイヤ0のデータゾーンが最大限使用されずに、レイヤ1への記録に移行した場合である。
上記比較の結果、一致していた場合はステップF104からF106に進み、セッションクローズ処理を行う。
即ちユーザーデータの終端に隣接して例えばダミーデータによるリードアウトを形成するとともに、PFIとしての内容を含むリードイン(又はイントロ)を記録する。このときも、PFIにおける「レイヤ0の最大PSN」は変更されない。
ところが、ステップF103での比較の結果、一致していなければ、ステップF104からF105に進み、読み込んであるPFIにおける「レイヤ0の最大PSN」の値を、実際のユーザーデータが記録された最終アドレスの値に変更する。
そしてステップF106のセッションクローズ処理として、ユーザーデータの終端に隣接して例えばダミーデータによるリードアウトを形成するとともに、PFIとしての内容を含むリードイン(又はイントロ)を記録する。従ってこの場合、リードイン(又はイントロ)の管理情報として記録されるPFIにおける「レイヤ0の最大PSN」は、実際のユーザーデータ記録状況に即して変更されたものとなる。
以上のように、ライトワンスディスクに対するセッションクローズ時においては、記録層を跨いだセッションのクローズ処理の際には、レイヤ0のユーザーデータ記録の終端が、ADIPのPFIの「レイヤ0の最大PSN」と異なるものとなった場合は、リードイン又はイントロとしての管理情報には、「レイヤ0の最大PSN」が変更された状態でのPFI内容が含まれるようにするものとなる。
2−3 リライタブルディスクに対するリードイン更新処理
次に、リライタブルディスク(DVD+RW)に対するリードイン更新処理を述べる。
例えば装填されたディスク1のデータゾーンにユーザーデータを記録した後、ホスト機器からの指示があった場合やディスク排出を行う場合には、リードインにおける管理情報の更新処理が行われる。
さらには、ディスク1をファイナライズする場合も、リードインの更新が行われる。
図12には、これら、各種機会としてリードイン更新処理を行う場合のコントローラ12が実行する処理を示している。
ホストからのリードイン更新指示があった場合、或いはディスク排出指示があった場合、或いはホストからのファイナライズ指示があった場合は、コントローラ12の処理はリードイン更新タイミングと判断して図12のステップF201からF202に進む。
ステップF202では、今回のリードイン更新がファイナライズ処理の一環で行われるものであるか否かを判断する。
ファイナライズではない場合は、ステップF202からF206に進み、リードイン更新を行う。即ち、記録されたユーザーデータのファイル情報として、その時点での記録状況を反映させた管理情報をリードインゾーンに記録する。又この際、PFIとしての内容も管理情報に記録されるが、この場合、管理情報における「レイヤ0の最大PSN」は、ADIP情報として得られた値から変更されない。
一方、ファイナライズ処理の一環としてのリードイン更新であるなら、ステップF202からF203に進み、まずその時点で、レイヤ0においてユーザーデータを記録した最終アドレスと、ADIP情報におけるPFIから得られていた「レイヤ0の最大PSN」の値とを比較する。
上記比較の結果、一致していた場合はステップF204からF206に進み、リードイン更新を行う。即ち、記録されたユーザーデータのファイル情報として、最終的な記録状況を反映させた管理情報をリードインゾーンに記録する(或いはリードインを更新する)。又この際、PFIとしての内容も管理情報に記録されるが、この場合、管理情報における「レイヤ0の最大PSN」は、ADIP情報として得られた値から変更されない。
ところが、ステップF203での比較の結果、一致していなければ、ステップF204からF205に進み、読み込んであるPFIにおける「レイヤ0の最大PSN」の値を、実際のユーザーデータが記録された最終アドレスの値に変更する。
そしてステップF206のリードイン更新処理として、最終的なユーザーデータ記録状況を反映させた管理情報をリードインゾーンに記録(更新)する。またこの管理情報に含まれるPFIの内容として、「レイヤ0の最大PSN」は、ステップF205で変更された値となる。つまり実際のユーザーデータ記録状況に即して変更されたものとなる。
以上のように、リライタブルディスクに対するリードイン更新処理においては、そのディスクがファイナライズされる場合であり、しかもレイヤ0のユーザーデータ記録の終端が、ADIPのPFIの「レイヤ0の最大PSN」と異なるものとなった場合は、リードインとしての管理情報には、「レイヤ0の最大PSN」が変更された状態でのPFI内容が含まれるようになる。
2−4 ディスク挿入時の処理
ディスクドライブ装置にディスク1が挿入された際の処理を図13で説明する。
ディスク1が装填されると、まずステップF301として、光学ヘッド3がディスク内周側の位置に機械的に移送される。
次にステップF302では、ディスク内周位置において光学ヘッド3からレーザ照射を行うとともに、対物レンズをフォーカス方向に強制的に移動させ、同様に記録層数やディスク種別を判別する。
公知の通り、対物レンズをフォーカス方向に強制的に移動させると、記録層に対する合焦点付近で、反射光情報として得られるフォーカスエラー信号には、S字カーブが観測される。これを利用すれば、S字カーブの観測によってディスクの記録層の数やディスク種別が判別できる。
例えば対物レンズをディスクから最も遠い位置から最も近い位置まで移動させた期間(或いはその逆方向に移動させた期間)において、S字カーブが1回観測されれば、1層ディスク、2回観測されれば2層ディスクと判断できる。
また、例えばCD、DVD、SACDなどの各種ディスクでは、ディスク厚み方向での記録層の位置や、複数記録層の間隔などがそれぞれ異なるため、フォーカスサーチ動作中におけるS字カーブ観測タイミングや複数のS字カーブの発生間隔などから、ディスク種別が判別できる。
なお、記録可能ディスクを想定した記録再生装置では、記録済/未記録領域での反射率の違いも想定して観測を行うようにされており、反射率が低く、S字カーブが小振幅となった場合にも正確に観測できるように設計されている。
従って記録層による反射率の差などからROMタイプか、リライタブルか、ライトワンスかの違いも検出可能である。また、このことから、グルーブディスクでのピットの有無(記録済/未記録)の判定も可能となる。
ステップF302の判別処理によってグルーブディスクではない、つまり再生専用ディスクと判別された場合はステップF303からF306に進んでピットによるリードイン管理情報読出を行う。
一方、グルーブディスク、つまり記録可能型のディスクであると判別された場合は、ステップF303からF304に進んで、まずリードインゾーンのウォブリンググルーブによって記録されている物理フォーマット情報、即ちPFIの読出を行う。
本例のディスク1が装填されていた場合は、コントローラ12は、PFIを読み込むことによって、図8の各種情報が判別でき、特には図9のデータゾーンアロケーションの情報により、データゾーンの先頭PSN、データゾーンの最大PSN、及びレイヤ0の最大PSNを知ることができる。
ここで、上記ステップF302の判別処理で、その記録可能型のディスクのリードインゾーンが、ピット未記録であると判定されていた場合は、ステップF305からF307に進んで、上記ADIPのPFIによって読み出された「レイヤ0の最大PSN」の値を、実際のレイヤ0の最大PSNとして確認する。
つまり、リードインゾーン書込がまだ行われていない状態のディスク(ブランクディスクを含む)については、コントローラ12は、ADIP情報としての「レイヤ0の最大PSN」の値から、そのディスク1について実際のレイヤ0の最大PSNを判別する。
上記ステップF302の判別処理で、記録可能型のディスクのリードインゾーンがピット記録済(リードイン管理情報が書込済)であると判定されていた場合は、ステップF305からF306に進んで、リードインゾーンにピットとして記録された管理情報の読出を行う。なお、ライトワンスディスクであってマルチセッション記録の場合において、2つ目以降のセッションが存在すれば、それらのセッションのイントロの情報も読み込むことになる。
上記図11,図12の処理からわかるように、リードイン又はイントロでの管理情報にはPFIの内容が含まれる。
そしてステップF306で管理情報を読み出した場合は、ステップF308で、その管理情報に記録されているPFI内容での、「レイヤ0の最大PSN」の値を、実際のレイヤ0の最大PSNとして確認する。
つまり、クローズ処理によりリードイン(又はイントロ)の管理情報書込が行われたライトワンスディスクや、リードインゾーン書込が1回でも行われたリライタブルディスクについては、コントローラ12は、ADIP情報としての「レイヤ0の最大PSN」の値から、そのディスク1について実際のレイヤ0の最大PSNを判別する。
以上のように、コントローラ12は、記録可能型ディスクが装填された場合には、まずADIP情報を読み込むため、そのADIP情報によるPFIから、各レイヤの最大アドレスを確認できる。
従って、各レイヤのデータゾーンの最大アドレスを正確に確認した上でユーザーデータの記録処理を行う。例えばユーザーデータ記録範囲、再生範囲、アクセス限度設定などの動作制御の際に、各レイヤのデータゾーンの最大アドレスの情報を参照して処理を行う。
そしてこのように、レイヤ0のデータゾーンとして使用できる最大PSNを取得できることは、ディスク単位で各レイヤのデータゾーンの最大アドレスを判別できることになり、従って将来のフォーマットの拡張・変更によるデータゾーンの変更があってもディスクドライブ装置側で容易に対応できる。つまり、ADIPのPFIから得られたデータゾーンアロケーションの情報に基づいて記録再生動作制御を行うことで、ディスク毎のデータゾーンフォーマットに対応した動作が実行される。
そして各レイヤのデータゾーンの最大PSNを知ることにより、ディスクドライブ装置では、アドレスサーチの際の移動制限や、ユーザーデータ記録過程での層間折り返し位置制御など、適切な動作制御が可能となる。
なお、上述した「レイヤ0の最大PSN」は、ADIPのPFI情報を拡張して記録したものであるため、ディスクドライブ装置側では、ハードウエア上の構成変更は不要であり、PFI内容の認識処理のためのソフトウエアを変更するのみでよい。
また、図13の処理からわかるように、PFIがリードイン(又はイントロ)の管理情報に反映された後は、その管理情報におけるPFIのデータゾーンアロケーションの情報(「レイヤ0の最大PSN」等)から、各レイヤの最大PSNを確認する。そして、レイヤ0の記録が完了されている状態(クローズ又はファイナライズ)において、レイヤ0の最大PSNは、実際のユーザーデータ記録の最終アドレスが反映された値となっている。従って、ユーザーデータ記録及びその確定によってレイヤ0の最大PSNが変化してしまった後も、コントローラ12は正確な最大PSNを確認できる。これによって的確な再生制御が可能となる。
また、データゾーンの変更に容易に対応できることは述べたが、これはディスクサイズの変更にも対応できることも意味する。例えばディスクサイズ規格の追加(直径8cmディスクなど)による容量変更にも対応できる。
3.変形例
本発明としての変形例や適用例は、各種考えられる。
まずDVD方式の2層の記録可能タイプのディスクとしてDVD+R、DVD+RWを挙げて述べたが、もちろん同様にDVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなどとしての2層ディスクについても、適用できる。
また、DVD方式のディスクに限らず、CD方式、ブルーレイディスク方式など、他の種のディスク、さらにはディスク以外のメディアでも、複数記録層の記録媒体として、本発明は有用である。
また本発明での2層ディスクとは、いわゆる張り合わせの両面ディスクについても含むものである。
さらに、実施の形態では2層ディスクとしたが、3層以上の記録層を有する記録媒体においても、本発明が好適であることは言うまでもない。
上記図9のようなデータゾーンアロケーションの情報によれば、最後の記録層のデータゾーンの最大アドレスは、「データゾーンの最大PSN」として記録される。従って、N層ディスクであれば、第1層から第(N−1)層についてのそれぞれの最大PSNが、PFIに記録されればよい。
例えば図8のPFI構造においてリザーブバイト(set to (00)とされているバイト)を利用して、各層のデータゾーンの最大PSNが記録されるように定義されればよい。
なお、ディスクにおいてADIP情報としての「レイヤ0の最大PSN」を含むデータゾーンアロケーションの情報は、リードインゾーンにおけるAUXデータとして構築されるPFIにおいて記録されることに限定されるものではない。
例えばデータゾーンその他におけるADIP情報によって、データゾーンアロケーションの情報が記録されても良い。
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3 光ピックアップ、8 RFアンプ、9 再生信号処理部、10 サーボ制御部、11 DRAM、12 コントローラ、13 ホストインターフェース、14 変調部、15 レーザ変調回路、16 ウォブルデコーダ

Claims (5)

  1. データ記録が可能な複数の記録層を有するとともに、記録トラックとなるグルーブのウォブリングによって予めアドレス及び物理フォーマット情報が記録されている記録媒体において、
    上記各記録層におけるユーザーデータ記録可能な最大位置情報が、上記グルーブのウォブリングによる物理フォーマット情報として記録されていることを特徴とする記録媒体。
  2. データ記録が可能な複数の記録層を有するとともに、記録トラックとなるグルーブのウォブリングによって予めアドレス及び物理フォーマット情報が記録され、さらに上記物理フォーマット情報には、上記各記録層におけるユーザーデータ記録可能な最大位置情報が記録されている記録媒体に対する記録装置として、
    上記各記録層に対してデータ記録再生を行う記録再生手段と、
    上記グルーブのウォブリングによるアドレス及び物理フォーマット情報を読み出すグルーブ情報読出手段と、
    記録再生動作制御のために、上記グルーブ読出手段によって読み出された物理フォーマット情報から、ユーザーデータ記録可能な最大位置を確認する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  3. 上記制御手段は、ユーザーデータ記録後の所定タイミングにおいて、上記物理フォーマット情報を含む管理情報を、上記記録再生手段により上記記録媒体の所定領域に記録させるとともに、
    上記管理情報に含ませる上記物理フォーマット情報の内容としての上記ユーザーデータ記録可能な最大位置情報は、実際のユーザーデータ記録状態に応じて値を変更することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
  4. データ記録が可能な複数の記録層を有するとともに、記録トラックとなるグルーブのウォブリングによって予めアドレス及び物理フォーマット情報が記録され、さらに上記物理フォーマット情報には、上記各記録層におけるユーザーデータ記録可能な最大位置情報が記録されている記録媒体に対する記録再生方法として、
    上記グルーブのウォブリングによるアドレス及び物理フォーマット情報を読み出すグルーブ情報読出ステップと、
    上記グルーブ読出ステップで読み出された物理フォーマット情報から、ユーザーデータ記録可能な最大位置を確認する確認ステップと、
    上記確認ステップで確認されたユーザーデータ記録可能な最大位置に基づいて、記録再生動作のための所定の制御を行う制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする記録再生方法。
  5. さらに、ユーザーデータ記録後の所定タイミングにおいて、上記物理フォーマット情報を含む管理情報を上記記録媒体の所定領域に記録する管理情報記録ステップを有し、
    上記管理情報記録ステップでは、上記管理情報に含ませる上記物理フォーマット情報の内容としての上記ユーザーデータ記録可能な最大位置情報は、実際のユーザーデータ記録状態に応じて値を変更することを特徴とする請求項4に記載の記録再生方法。
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