JP2009238280A - 光記録装置、光記録方法およびクロック生成装置 - Google Patents

光記録装置、光記録方法およびクロック生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パルスレーザー光源を用いて所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することが可能な光記録装置、光記録方法およびパルス生成装置を提供する。
【解決手段】(A)に示すパルスレーザー(光源)のパルス発光のタイミングと、(C)に示す記録信号である変調信号とを同期させるので、パルスレーザー(光源)からのパルスレーザー光を変調信号で変調するときに、(D)に示すように記録媒体に照射されるパルス数を正確に制御することができ、(E)に示すように所望の位置に所望の形状の記録マークMを記録することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パルスレーザーを用いた光記録装置、光記録方法およびクロック生成装置に関する。
従来、データが高密度記録されたディスクからデータを読取るときに、チャンネルクロック毎にパルス状の再生光を照射することによって、高密度記録されているデータを再生する技術が開示されている(特許文献1参照)。
上述した技術はデータの再生方法に関する技術であるが、パルス発光型のレーザー光源を用いた記録方式が検討されている。
例えば、従来の連続発光型のレーザー光源をパルス発光型のレーザー光源に置き換えることによって、より強度の強いレーザー光線を発光させることができる。このパルス発光型のレーザー光源から発光されたパルスレーザー光を記録媒体に照射して、記録媒体中に空包を記録するなどにより擬似的に多層記録を行う新しい記録方式(マイクロリフレクター)が検討されている。
ほぼ一定周期で発光するパルスレーザー光源を用いて様々な長さの記録マークを記録媒体に記録するために、変調器を用いてレーザー光線を透過/遮断してレーザー光線を変調する。
特開平4−325948号公報(段落[0014])
しかしながら、レーザー光線を変調する際、レーザー光線を透過もしくは遮断するタイミングと、レーザー光線がパルス発光するタイミングとが同期していない場合には、例えばある所定長さの記録マークを記録しようとして所定の時間だけレーザー光線を透過させるように変調器を操作した場合、パルス発光のタイミングによって、ある時は所望のパルス数分だけレーザー光線が透過され、またある時はパルス発光の途中でレーザー光線が遮断されるなどする。このため、結果的に形成される記録マークの長さ、形状、位置等が不確実となり、再生信号に揺らぎを生じる原因となる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、パルスレーザー光源を用いて所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することが可能な光記録装置、光記録方法およびパルス生成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、パルス状のレーザー光を射出するパルスレーザー光源と、記録信号を発生する記録信号発生手段と、前記パルスレーザー光源より射出されたパルス状のレーザー光を前記記録信号発生手段より発生した記録信号で変調する手段と、前記パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、前記記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期させるための同期手段と、前記変調手段により変調したパルス状のレーザー光を記録媒体に照射する手段とを具備する。
本発明では、パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期手段により同期させるので、パルスレーザー光源より射出されたパルスレーザー光をこの記録信号で変調することで、記録媒体に照射されるパルス数を正確に制御することができ、所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することができる。
前記同期手段は、前記パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換する光電変換手段と、前記光電変換手段により生成された電気信号に基づき前記パルス状のレーザー光の発光タイミングに同期した同期クロック信号を生成する同期クロック生成手段とを有し、前記記録信号発生手段は、前記同期クロック信号に基づき該同期クロック信号に同期した前記記録信号を生成する。
これにより、パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換し、光電変換して生成した電気信号に基づきパルス状のレーザー光に同期した同期クロック信号を生成し、この同期クロック信号に基づき同期クロック信号に同期した記録信号を生成することで、パルス発光のタイミングと、記録信号とを同期させることができる。
このとき、前記同期クロック生成手段は、位相同期回路であり、前記パルス状のレーザー光の発光周期を逓倍して前記同期クロック信号を出力する。これにより、より確実にパルス発光のタイミングと、記録信号とを同期させることができる。
前記同期手段は、前記パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換する光電変換手段を有し、前記記録信号発生手段は、前記光電変換手段により生成された電気信号に基づき該電気信号に同期した前記記録信号を生成する。
これにより、パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換し、光電変換して生成した電気信号に基づき該電気信号に同期した記録信号を生成することで、パルス発光のタイミングと、記録信号とを同期させることができる。
前記パルスレーザー光源は、発光周期を変更可能な可変周期パルスレーザー光源であり、前記同期手段は、基準クロックを生成する基準クロック生成手段と、前記基準クロックと、前記パルスレーザー光源の発光タイミングとの位相を比較して、前記基準クロックに同期するように前記パルスレーザー光源の発光周期を制御する手段とを有し、前記記録信号発生手段は、前記基準クロックに同期して前記記録信号を発生する。
これにより、基準クロックに、それぞれパルスレーザー光源のパルス発光のタイミングと、記録信号とを同期させることで、パルスレーザー光源のパルス発光のタイミングと、記録信号とを同期させることができる。
前記記録媒体には、予め基準クロックの情報が記録されており、前記基準クロック生成手段は、前記記録媒体から前記基準クロックの情報を再生する手段と、前記再生手段により再生された基準クロック信号を光電変換する手段と、前記光電変換手段により生成された電気信号に基づき前記基準クロックを再生する基準クロック再生手段とを有する。
これにより、予め記録媒体に記録された基準クロックに同期して、記録信号を生成すると共にパルスレーザー光源のパルス発光のタイミングを制御することができる。
前記基準クロック生成手段は、基準クロックを生成する基準クロック生成回路と、前記基準クロックに基づき前記記録媒体を回転させる手段と、前記基準クロック再生手段で再生された基準クロックと、前記基準クロック生成回路により生成された基準クロックとを比較して、前記基準クロック生成回路により生成された基準クロックに同期するように前記回転手段による回転数を制御する手段とを有する。
これにより、基準クロック生成回路からの基準クロックと、記録媒体から再生された基準クロックに基づき基準クロック再生手段で再生された基準クロックとが同じになるように、回転手段により記録媒体の回転数を制御することができる。
前記記録媒体は、予め前記基準クロックの情報を記録する溝が形成されており、前記再生手段は、前記溝からの戻り光を前記光電変換手段に照射する。これにより、記録媒体の溝(例えばグルーブ)の蛇行(ウォブリング)にパルス状のレーザー光を照射することで記録媒体から基準クロックの情報を再生することができる。
前記基準クロック生成手段は、前記記録媒体に連続波レーザー光を照射する連続波レーザー光源を有し、前記光電変換する手段は、前記連続波レーザー光の前記記録媒体からの戻り光を光電変換する。
これにより、記録媒体に連続波レーザー光を照射することで記録媒体から基準クロック信号を再生することができ、この基準クロック信号に基づき基準クロック再生手段で基準クロックを再生することができる。
本発明に係る光記録方法は、パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期させ、前記パルスレーザー光源からのパルス状のレーザー光を前記記録信号で変調し、前記変調したパルスレーザー光を記録媒体に照射する。
本発明では、パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期手段により同期させるので、パルスレーザー光源より射出されたパルスレーザー光をこの記録信号で変調することで、記録媒体に照射されるパルス数を正確に制御することができ、所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することができる。
前記同期は、前記パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換し、光電変換により生成された電気信号に基づき前記パルス状のレーザー光の発光タイミングに同期した同期クロック信号を生成し、前記同期クロック信号に基づき該同期クロック信号に同期した前記記録信号を生成する。
これにより、パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換し、光電変換により生成された電気信号に基づきパルス状のレーザー光の発光タイミングに同期した同期クロック信号を生成し、この同期クロック信号に基づき同期クロック信号に同期した記録信号を生成することで、パルス発光のタイミングと、記録信号とを同期させることができる。
前記パルスレーザー光源は、発光周期を変更可能な可変周期パルスレーザー光源であり、前記同期は、基準クロックを生成し、前記基準クロックに同期して前記記録信号を発生し、前記基準クロックと、前記可変周期パルスレーザー光源の発光タイミングとの位相を比較し、前記基準クロックに同期するように前記可変周期パルスレーザー光源の発光周期を制御する。
これにより、記録媒体からの信号に基づき生成された基準クロックに同期して、記録信号を生成すると共にパルスレーザー光源のパルス発光のタイミングを制御することができる。
基準クロックの情報が予め記録された前記記録媒体から該基準クロックの信号を再生し、前記再生された基準クロックの信号を光電変換し、前記光電変換により生成された電気信号に基づき前記基準クロックを再生する。これにより、基準クロックの情報が予め記録された記録媒体から基準クロックの信号を再生し、光電変換し、基準クロックを再生することができる。
前記生成した基準クロックに基づき前記記録媒体を回転させ、前記電気信号に基づき再生した基準クロックと、前記生成した基準クロックとを比較し、前記生成した基準クロックに同期するように前記回転の回転数を制御する。これにより、生成した基準クロックに同期するように記録媒体の回転の回転数を制御することができる。
前記再生された基準クロックの信号は、前記記録媒体に形成されている溝からの戻り光の信号である。これにより、記録媒体に形成されている溝からの戻り光の信号を再生し、光電変換し、基準クロックを再生することができる。
前記記録媒体に連続波レーザー光を照射することで、前記記録媒体から前記基準クロックの信号を再生する。これにより、記録媒体に形成された例えば蛇行する溝(グルーブ)に連続波レーザー光を照射することで、記録媒体から基準クロックの信号(光信号)を生成することができ、この信号に基づき基準クロック(電気信号)を生成することができる。
本発明の他の観点に係るクロック生成装置は、パルス状のレーザー光を射出するパルスレーザー光源と、記録信号を発生する記録信号発生手段と、前記パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、前記記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期させるためのクロック信号を生成する同期手段とを具備する。
本発明では、パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期手段により同期させるので、パルスレーザー光源より射出されたパルスレーザー光をこの記録信号で変調することで、記録媒体に照射されるパルス数を正確に制御することができ、所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することができる。
以上のように、本発明によれば、パルスレーザー光源を用いて所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明に係る一実施形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図、図2は光記録再生装置で生成される各種信号を示す図である。
図1に示すように、光記録再生装置1は、パルスレーザー(光源)2、集光レンズ3、ビームスプリッタ4、集光レンズ5、変調器6、フォトディテクタ7、同期クロック生成回路8、記録信号発生回路(変調信号発生回路)9、反射ミラー11、対物レンズ12、スピンドルサーボ13およびスピンドルモータ14等を備えている。
パルスレーザー(光源)2は、例えば所定周期でパルス状のレーザー光を発光するパッシブモードタイプのレーザー光源である。パルスレーザー(光源)は、内部にミラー等で構成される共振器を備え、この共振器長などに基づいて定まる特定の周期で、レーザー光をパルス状に集光レンズ3に向けて発射する。パッシブタイプのパルスレーザー(光源)2は、外部からパルスの周期を制御することができないレーザー光源である。
集光レンズ3は、パルスレーザー(光源)2からのパルスレーザー光をビームスプリッタ4に向けて照射する。
ビームスプリッタ4は、集光レンズ3から入射したパルスレーザー光を集光レンズ5と、変調器6との方向に分離する。
集光レンズ5は、ビームスプリッタ4からのパルスレーザー光をフォトディテクタ7に集光する。
フォトディテクタ7は、集光レンズ5からのパルスレーザー光を受光し、図2(A)に示す電気信号に変換し、同期クロック生成回路8に信号を出力する。図2(A)は、パルスレーザー光の時間と強度(振幅)との関係を示している。
同期クロック生成回路8は、例えば位相同期回路(PLL回路)等であり、入力した電気信号に基づき図2(A)に示す電気信号の周期を逓倍して図2(A)に示す電気信号に同期した図2(B)に示す同期クロック信号を生成し、記録信号発生回路9に出力する。
記録信号発生回路9は、入力した図2(B)に示す同期クロック信号に基づき、この同期クロック信号に同期した図2(C)に示す変調信号を生成する。記録信号発生回路9は、図2(C)に示す変調信号を変調器6及びスピンドルサーボ13に出力する。これにより、図2(A)に示すパルスレーザー光の発光タイミングと、図2(C)に示す変調信号とは同期がとれた状態が保たれる。
変調器6は、例えば電気光学変調器や音響光学変調器が用いられる。例えば電気光学変調器は、記録信号発生回路9からの図2(C)に示す変調信号に基づき、非線形光学結晶(例えばリン酸二水素カリウムKDP結晶)に電圧を所定時間間隔で印加することができるように構成されている。これにより、例えばパルスレーザー(光源)2から射出されたパルスレーザー光の偏光状態を制御し、非線形光学結晶を透過する光の強度を図2(D)に示すように制御する。
反射ミラー11は、変調器6で変調されたパルスレーザー光を対物レンズ12に向けて反射する。
対物レンズ12は、反射ミラー11で反射した変調されたパルスレーザー光を記録媒体10の所定の位置に集光する。
スピンドルサーボ13は、記録信号発生回路9からの出力信号に基づき、パルスレーザー(光源)2の発光タイミングとスピンドルモータ14の回転とが同期するように、スピンドルモータ14の回転数を制御する。
図7は従来の光記録再生装置で生成される各種信号を示す図である。
図7に示すように、従来では、パルスレーザー(光源)からのパルスレーザー光の発光タイミングと、変調信号との同期がとれていない。つまり、図7に示すように、パルスレーザー光A,B又はCと、変調信号との同期がとれていない場合には、変調器を用いてパルスレーザー光A,B又はCを変調しても、変調された変調出力A,B又はCは、それぞれ、時間軸の方向にずれてしまう。つまり、変調器を通過するパルスレーザー光のタイミングがそれぞれずれてしまい、パルスレーザー光が記録媒体に照射されるタイミングがそれぞれずれてしまう。この結果、記録媒体に形成される記録マークA,B又はCは図7に示すようにそれらの大きさがバラバラになってしまっていた。
本実施形態によれば、図2(A)に示すパルスレーザー(光源)2のパルス発光のタイミングと、図2(C)に示す記録信号である変調信号とを同期させるので、パルスレーザー(光源)2からのパルスレーザー光を変調信号で変調するときに、図2(D)に示すように記録媒体10に照射されるパルス数を正確に制御することができ、図2(E)に示すように所望の位置に所望の形状の記録マークMを記録することができる。
次に本発明に係る光記録再生装置の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施形態以降においては、上記第1の実施形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略し、異なる箇所を中心に説明する。
図3は、第2の実施の形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図、図4は光記録再生装置で生成される各種信号を示す図である。
第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に比べて、図1に示すパルスレーザー(光源)2及び同期クロック生成回路8に代えて、図3に示す可変周期パルスレーザー(光源)21、基準クロック生成回路22、位相比較回路24及び分周器7´を備えている。
可変周期パルスレーザー(光源)21は、例えばパルスレーザー光を発光の周期を変えて発光することが可能なアクティブモードタイプのレーザー光源である。可変周期パルスレーザー(光源)21は、内部に、図示しないミラー等で構成される共振器と、共振器長を可変するピエゾ素子とを備えている。可変周期パルスレーザー(光源)21は、この共振器長などに基づいて定まる可変の周期で、レーザー光をパルス状に集光レンズ3に向けて発射する。
集光レンズ3を透過したパルスレーザー光は、ビームスプリッタ4により分離され、一方が集光レンズ5を介してフォトディテクタ7により図4(A)に示す電気信号に変換され、分周器7´により図4(B)に示すレーザークロックに変換され、位相比較回路24に入力する。一方、ビームスプリッタ4で分離された他方のパルスレーザー光は、変調器6に入射する。
分周器7´の分周比率は、図4(A)に示すパルスレーザー光の発光周期と、基準クロック生成回路22で生成される基準クロックの周期との比率により決定される。図4では、2分周する例を示している。
基準クロック生成回路22は、例えば水晶発振器などを備えた回路であり、基準となる基準クロックの信号を、位相比較回路24及び記録信号発生回路9に発振する。
位相比較回路24は、基準クロック生成回路22から出力された図4(C)に示す基準クロックと、フォトディテクタ7で光電変換して分周器7´で生成された図4(B)に示す電気信号との位相を比較する。そして位相比較回路24は、比較結果に基づき、図4(C)に示す基準クロックと、図4(B)に示すレーザークロック信号との位相差が小さく(0に)なるように、可変周期パルスレーザー(光源)21にパルスの周期を制御するための周期制御信号を出力する。
この周期制御信号は、例えば可変周期パルスレーザー(光源)21の共振器の長さを調整するためのピエゾ素子に印加する電圧を制御する信号である。例えば基準クロックの信号に比べてレーザークロックの信号の位相が所定の位相差よりも遅れているときには、可変周期パルスレーザー(光源)21の共振器の長さが短くなるように、ピエゾ素子に電圧を印加し発光周期を短くする。逆に、基準クロックの信号に比べてレーザークロックの信号の位相が所定の位相差よりも進んでいるときには、この共振器の長さが長くなるようにピエゾ素子に電圧を印加し発光周期を長くする。これにより、可変周期パルスレーザー(光源)21から射出するパルスレーザー光の周期を制御し、このパルスレーザー光の発振タイミングを、基準クロック生成回路22から出力される基準クロックに合わせる。
このように本実施形態によれば、基準クロック生成回路22からの図4(C)に示す基準クロックに基づき、可変周期パルスレーザー21の発光タイミングをこの基準クロックに一致させるようにすることができる。また、記録信号発生回路9により、基準クロックに同期した図4(D)に示す記録信号である変調信号を変調器6に出力することができる。つまり、図4(A)に示す可変周期パルスレーザー(光源)21のパルス発光のタイミングと、図4(D)に示す変調信号とを同期させることができる。このため、可変周期パルスレーザー(光源)21からのパルスレーザー光を変調信号で変調するときに、図4(E)に示すように記録媒体10に照射されるパルス数を正確に制御することができ、図4(F)に示すように所望の位置に所望の形状の記録マークMを記録することができる。結果的に、再生時の再生信号の揺らぎを防止することができる。
次に、本発明に係る光記録再生装置の第3の実施の形態について説明する。
図5は、第3の実施の形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態の光記録再生装置30は、第2の実施の形態に比べて、図5に示すように、偏光ビームスプリッタ31、1/4波長板32、集光レンズ33、フォトディテクタ34、クロック再生回路35を備えており、予め記録媒体10に記録されている基準クロックに基づき、可変周期パルスレーザー(光源)21のパルス発光のタイミングと、変調信号のクロックとを同期させる点が異なる。
偏光ビームスプリッタ31は、変調器6と1/4は波長板32との間に配置されている。偏光ビームスプリッタ31は、可変周期パルスレーザー(光源)21から射出され変調器6で変調されたパルスレーザー光を1/4波長板32に透過する。1/4波長板32で偏光されたパルスレーザー光は、反射ミラー11で対物レンズ12に向けて反射する。
対物レンズ12は、入射したパルスレーザー光を記録媒体10のグルーブ(案内溝)上に集光する。対物レンズ12は、パルスレーザー光がグルーブ上をトレースできるように図示しないフォーカスサーボ機構およびトラッキングサーボ機構によりその位置が制御されている。
記録媒体10のグルーブには記録媒体10のアドレス情報並びにクロック情報が記録されている。
対物レンズ12によりパルスレーザー光を集光してグルーブに照射することで、記録媒体10に形成されたグルーブ(案内溝)に基づく基準クロック信号が生成される。記録媒体10で生成されたこの基準クロック信号は、対物レンズ12、反射ミラー11及び1/4波長板32を介して偏光ビームスプリッタ31に入射する。偏光ビームスプリッタ31に入射した信号は集光レンズ33に向けて反射する。
集光レンズ33は、偏光ビームスプリッタ31からのパルスレーザー光(基準クロック信号)をフォトディテクタ34に集光する。
フォトディテクタ34は、集光レンズ33で集光したパルスレーザー光を電気信号に変換し、プッシュプル信号をクロック再生回路35に出力する。
クロック再生回路35は、例えばフォトディテクタ34から入力されたプッシュプル信号に基づき、このプッシュプル信号からクロック信号の成分を抽出してこのクロック信号に同期した再生クロック信号(基準クロック信号)を再生する。クロック再生回路35は、この生成した再生クロック信号(基準クロック信号)を、記録信号発生回路9、位相比較回路24及びスピンドルサーボ13に出力する。以降、記録信号発生回路9及び位相比較回路24の機能については、第2の実施の形態と同様である。
スピンドルサーボ13は、基準クロック生成回路22から出力された基準クロックと、クロック再生回路35から出力された再生クロック信号(基準クロック信号)とを比較し、比較結果に基づき、基準クロックと再生クロック(基準クロック信号)とが同じになるように、スピンドルモータ14に印加する電圧を制御する。これにより、クロック再生回路35が出力する再生クロック(基準クロック信号)を、基準クロック生成回路22の基準クロックに合わせる。
このように本実施形態によれば、記録媒体10に形成されたグルーブ(案内溝)にパルスレーザー光を照射することで、記録媒体10で基準クロック信号を再生し、この基準クロック信号をフォトディテクタ34でプッシュプル信号に変換し、このプッシュプル信号のうちのクロック信号に基づきクロック再生回路35で再生クロック信号(基準クロック信号)を再生する。再生クロック信号(基準クロック信号)を、記録信号発生回路9、位相比較回路24及びスピンドルサーボ13に出力する。スピンドルサーボ13は、クロック再生回路35からの再生クロック信号(基準クロック信号)に基づき、この再生クロック信号(基準クロック信号)と基準クロック生成回路22からの基準クロック信号(の周期)とが同じになるように、スピンドルモータ14の回転数を制御する。そして、可変周期パルスレーザー(光源)21からのパルスレーザー光を記録信号である変調信号で変調するときに、記録媒体10に照射されるパルス数を正確に制御することができ、所望の位置に所望の形状の記録マークを記録することができる。結果的に、再生時の再生信号の揺らぎを防止することができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。
図6は第4の実施の形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の光記録再生装置40は、第3の実施の形態に比べて、記録媒体にマイクロリフレクター用記録媒体50を用いる場合の例である。つまり、第4の実施形態の光記録再生装置40は、図6に示すように、マイクロリフレクター用記録媒体50の基準面のグルーブに予め記録されたアドレス情報やクロック情報を検出するための光学系Kを備えている点、可変周期パルスレーザー(光源)が波長405nmの青色パルスレーザー光を射出する点、およびリレーレンズRを備えている点などが異なっている。
光学系Kは、CW(Continus Wave)レーザー(光源)41、集光レンズ42、偏光ビームスプリッタ43、1/4波長板44、ダイクロミラー45、集光レンズ46及びフォトディテクタ47を備えている。
CWレーザー(光源)41は、連続波レーザー光源であり、例えば赤色の波長の連続波を集光レンズ42に向けて射出する。
集光レンズ42は、CWレーザー(光源)41からの赤色CWレーザー光を偏光ビームスプリッタ43に向けて照射する。
偏光ビームスプリッタ43は、集光レンズ42からの赤色CWレーザー光を1/4波長板44と、集光レンズ46との方向に分離する。
1/4波長板44は、偏光ビームスプリッタ43からの赤色CWレーザー光を偏光しダイクロミラー45に照射する。
ダイクロミラー45は、赤色の波長の光線を反射し、また青色の波長の光線を透過するようになされており、1/4波長板44からの赤色CWレーザー光を対物レンズ12に向けて反射する。
マイクロリフレクター用記録媒体50には、例えば基準面が形成されている。基準面にはグルーブ(案内溝)が形成されており、グルーブには記録媒体10のアドレス情報並びにクロック情報が記録されている。
対物レンズ12は、入射した赤色CWレーザー光をマイクロリフレクター用記録媒体50の基準面に集光する。対物レンズ12は、集光した赤色CWレーザー光がマイクロリフレクター用記録媒体50の基準面に形成されたグルーブ上をトレースすることができるように、図示しない図示しないフォーカスサーボ機構およびトラッキングサーボ機構によりその位置が制御されている。
対物レンズ12により赤色CWレーザー光を集光してグルーブに照射することで、マイクロリフレクター用記録媒体50に形成されたグルーブに基づく基準クロック信号が再生される。マイクロリフレクター用記録媒体50で再生された基準クロック信号は、対物レンズ12、ダイクロミラー45、1/4波長板44を介して偏光ビームスプリッタ43に入射する。偏光ビームスプリッタ43に入射した基準クロック信号は集光レンズ46に向けて反射する。
集光レンズ46は、偏光ビームスプリッタ43からのCWレーザー光をフォトディテクタ47に集光する。
フォトディテクタ47は、集光レンズ46で集光されたCWレーザー光(戻り光)を電気信号に変換し、クロック再生回路35に出力する。以降、クロック再生回路35等の機能は上記実施形態と同様なのでその説明を省略する。
可変周期パルスレーザー(光源)21は、例えば波長405nmの青色パルスレーザー光を集光レンズ3に向けて射出する。変調器6と反射ミラー11との間には、リレーレンズRが配置されている。リレーレンズRは、例えば凹レンズ、凸レンズで構成されている。
このように本実施形態によれば、マイクロリフレクター用記録媒体50の基準面に形成されたグルーブに、赤色CWレーザー光を照射することで、マイクロリフレクター用記録媒体50から基準クロック信号を再生することができ、この基準クロック信号に基づき、クロック再生回路35で再生クロック(基準クロック)を再生することができる。この再生クロック(基準クロック)に基づき、青色のパルスレーザー光の発光タイミングと、変調信号のクロックとを同期させて、マイクロリフレクター用記録媒体50の所定の深さの位置に、所望の形状のボイドを形成することができる。
なお、本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
上記第1の実施の形態では、同期クロック生成回路8が、入力した電気信号に基づき図2(A)に示す電気信号の周期を逓倍して図2(A)に示す電気信号に同期した図2(B)に示す同期クロック信号を生成し、記録信号発生回路9に出力する例を示した。しかし、図2(A)に示す電気信号を記録信号発生回路9に出力するようにしてもよい。
本発明に係る一実施形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図である。 光記録再生装置で生成される各種信号を示す図である。 第2の実施の形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図である。 光記録再生装置で生成される各種信号を示す図である。 第3の実施の形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態の光記録再生装置の構成を示すブロック図である。 従来の光記録再生装置で生成される各種信号を示す図である。
符号の説明
1、30、40 光記録再生装置
2 パルスレーザー
6 変調器
7、34、47 フォトディテクタ
7´ 分周器
8 同期クロック生成回路
9 記録信号発生回路
10 記録媒体
12 対物レンズ
13 スピンドルサーボ
14 スピンドルモータ
21 可変周期パルスレーザー(光源)
22 基準クロック生成回路
24 位相比較回路
31 偏光ビームスプリッタ
35 クロック再生回路
41 CWレーザー(光源)
50 マイクロリフレクター用記録媒体

Claims (17)

  1. パルス状のレーザー光を射出するパルスレーザー光源と、
    記録信号を発生する記録信号発生手段と、
    前記パルスレーザー光源より射出されたパルス状のレーザー光を前記記録信号発生手段より発生した記録信号で変調する手段と、
    前記パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、前記記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期させるための同期手段と、
    前記変調手段により変調したパルス状のレーザー光を記録媒体に照射する手段と
    を具備する光記録装置。
  2. 請求項1に記載の光記録装置であって、
    前記同期手段は、
    前記パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換する光電変換手段と、
    前記光電変換手段により生成された電気信号に基づき前記パルス状のレーザー光の発光タイミングに同期した同期クロック信号を生成する同期クロック生成手段とを有し、
    前記記録信号発生手段は、前記同期クロック信号に基づき該同期クロック信号に同期した前記記録信号を生成する光記録装置。
  3. 請求項2に記載の光記録装置であって、
    前記同期クロック生成手段は、位相同期回路であり、
    前記パルス状のレーザー光の発光周期を逓倍して前記同期クロック信号を出力する光記録装置。
  4. 請求項1に記載の光記録装置であって、
    前記同期手段は、前記パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換する光電変換手段を有し、
    前記記録信号発生手段は、前記光電変換手段により生成された電気信号に基づき該電気信号に同期した前記記録信号を生成する光記録装置。
  5. 請求項1に記載の光記録装置であって、
    前記パルスレーザー光源は、発光周期を変更可能な可変周期パルスレーザー光源であり、
    前記同期手段は、
    基準クロックを生成する基準クロック生成手段と、
    前記基準クロックと、前記パルスレーザー光源の発光タイミングとの位相を比較して、前記基準クロックに同期するように前記パルスレーザー光源の発光周期を制御する手段とを有し、
    前記記録信号発生手段は、前記基準クロックに同期して前記記録信号を発生する光記録装置。
  6. 請求項5に記載の光記録装置であって、
    前記記録媒体には、予め基準クロックの情報が記録されており、
    前記基準クロック生成手段は、
    前記記録媒体から前記基準クロックの情報を再生する手段と、
    前記再生手段により再生された基準クロック信号を光電変換する手段と、
    前記光電変換手段により生成された電気信号に基づき前記基準クロックを再生する基準クロック再生手段と
    を有する光記録装置。
  7. 請求項6に記載の光記録装置であって、
    前記基準クロック生成手段は、
    基準クロックを生成する基準クロック生成回路と、
    前記基準クロックに基づき前記記録媒体を回転させる手段と、
    前記基準クロック再生手段で再生された基準クロックと、前記基準クロック生成回路により生成された基準クロックとを比較して、前記基準クロック生成回路により生成された基準クロックに同期するように前記回転手段による回転数を制御する手段と
    を有する光記録装置。
  8. 請求項6に記載の光記録装置であって、
    前記記録媒体は、予め前記基準クロックの情報を記録する溝が形成されており、
    前記再生手段は、前記溝からの戻り光を前記光電変換手段に照射する光記録装置。
  9. 請求項6に記載の光記録装置であって、
    前記基準クロック生成手段は、
    前記記録媒体に連続波レーザー光を照射する連続波レーザー光源を有し、
    前記光電変換する手段は、前記連続波レーザー光の前記記録媒体からの戻り光を光電変換する光記録装置。
  10. パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期させ、
    前記パルスレーザー光源からのパルス状のレーザー光を前記記録信号で変調し、
    前記変調したパルスレーザー光を記録媒体に照射する光記録方法。
  11. 請求項10に記載の光記録方法であって、
    前記同期は、
    前記パルスレーザー光源から射出されたパルス状のレーザー光を光電変換し、
    光電変換により生成された電気信号に基づき前記パルス状のレーザー光の発光タイミングに同期した同期クロック信号を生成し、
    前記同期クロック信号に基づき該同期クロック信号に同期した前記記録信号を生成する光記録方法。
  12. 請求項10に記載の光記録方法であって、
    前記パルスレーザー光源は、発光周期を変更可能な可変周期パルスレーザー光源であり、
    前記同期は、
    基準クロックを生成し、
    前記基準クロックに同期して前記記録信号を発生し、
    前記基準クロックと、前記可変周期パルスレーザー光源の発光タイミングとの位相を比較し、
    前記基準クロックに同期するように前記可変周期パルスレーザー光源の発光周期を制御する光記録方法。
  13. 請求項12に記載の光記録方法であって、
    基準クロックの情報が予め記録された前記記録媒体から該基準クロックの信号を再生し、
    前記再生された基準クロックの信号を光電変換し、
    前記光電変換により生成された電気信号に基づき前記基準クロックを再生する光記録方法。
  14. 請求項13に記載の光記録方法であって、
    前記生成した基準クロックに基づき前記記録媒体を回転させ、
    前記電気信号に基づき再生した基準クロックと、前記生成した基準クロックとを比較し、
    前記生成した基準クロックに同期するように前記回転の回転数を制御する光記録方法。
  15. 請求項13に記載の光記録方法であって、
    前記再生された基準クロックの信号は、前記記録媒体に形成されている溝からの戻り光の信号である光記録装置。
  16. 請求項13に記載の光記録方法であって、
    前記記録媒体に連続波レーザー光を照射することで、前記記録媒体から前記基準クロックの信号を再生する光記録方法。
  17. パルス状のレーザー光を射出するパルスレーザー光源と、
    記録信号を発生する記録信号発生手段と、
    前記パルスレーザー光源より射出されるパルス状のレーザー光と、前記記録信号発生手段より発生する記録信号とを同期させるためのクロック信号を生成する同期手段と
    を具備するクロック生成装置。
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