JP2009237786A - 情報提示装置及びコンピュータプログラム、並びに情報提示方法 - Google Patents
情報提示装置及びコンピュータプログラム、並びに情報提示方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信処理の応答待ち時間を短縮させて対話の中断を低減することにより、ユーザにストレスを与えることなく所望の情報を提示することのできる情報提示装置及びコンピュータプログラム、並びに情報提示方法の提供。
【解決手段】ユーザの行動予定を取得する行動予定取得手段と、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、ユーザの行動予定に基づいて、前記確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を前記外部サーバ装置から取得する情報取得手段と、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を前記情報取得手段により予め取得された情報の中から検索して前記ユーザに提示する情報提示手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザの行動予定を取得する行動予定取得手段と、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、ユーザの行動予定に基づいて、前記確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を前記外部サーバ装置から取得する情報取得手段と、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を前記情報取得手段により予め取得された情報の中から検索して前記ユーザに提示する情報提示手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ユーザから入力される情報に基づき、対話形式で検索内容の絞り込みを行って、ユーザが所望する情報を外部サーバ装置から検索して提示する情報提示装置及びコンピュータプログラム、並びに情報提示方法に関するものである。
従来より、マイクやスピーカ等を用いて、ユーザが所望する情報を対話形式で検索して提示する情報提示装置が知られており、主に、駅や空港などの公共施設に設置されている。
また、近年の情報通信技術の発達に伴い、インターネット等の通信経路を介して外部のサーバ装置から情報を取得して提示することのできる情報提示装置も開発され、オフィスや家庭内等においても利用されつつある。
このような情報提示装置として、例えば、特許文献1には、ユーザとの対話を複数回繰り返して検索すべき内容を特定した後、当該特定した内容に基づいてインターネットを介して外部のサーバ装置から応答すべき内容を検索し、当該検索結果をユーザに対して提示する情報提示装置が開示されている。かかる情報提示装置を用いることにより、インターネット上の情報をユーザとの対話に反映させることができるとともに、ユーザに対してリアルタイムな情報を提供することができる。
特開2002−163171
しかしながら、外部サーバ装置には膨大な量の情報が記憶されているため、特許文献1に記載の情報提示装置のように、ユーザとの対話により検索すべき内容を特定した後に検索処理を実行することとした場合、通信経路の種類や外部サーバ装置の混雑度合い等によっては当該検索処理に多大な時間がかかる場合があり、ユーザとの対話が中断されるおそれがある。
そこで、本発明は、通信処理の応答待ち時間を短縮させてユーザとの対話の中断を低減することにより、ユーザにストレスを与えることなく所望の情報を提示することのできる情報提示装置及びコンピュータプログラム、並びに情報提示方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザから入力される情報に基づき、対話形式で検索内容の絞り込みを行って、前記ユーザが所望する情報を外部サーバ装置から検索して提示する情報提示装置において、前記ユーザの行動予定を取得する行動予定取得手段と、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、ユーザの行動予定に基づいて、前記確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を前記外部サーバ装置から取得する情報取得手段と、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を前記情報取得手段により予め取得された情報の中から検索して前記ユーザに提示する情報提示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ユーザからの要求に応じて、前記情報提示手段で提示した情報を前記行動予定へ組み込む行動予定更新手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記情報取得手段は、前記外部サーバ装置から情報を取得する処理を行なっている途中で、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報をすでに取得しているときには、前記情報を取得する処理を中止することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記情報取得手段は、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、それまでに前記ユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容に対応する前記ユーザの行動予定の日又は日時に基づいて、前記確定される検索内容を予測することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記情報取得手段は、現在日時に近い情報から優先して検索を行うことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記情報取得手段は、現在日時から所定期間の範囲内にある情報の検索を行うことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記情報取得手段は、前記行動予定取得手段によって取得した前記ユーザの行動予定に含まれる情報を除いた情報を前記外部サーバ装置から取得することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明において、前記情報取得手段は、前記行動予定取得手段によって取得した前記ユーザの行動予定のうち複数日に跨った行動予定を出張を示す予定であると判定し、当該出張に必要な宿泊施設の情報を前記確定される検索内容として予測することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明において、前記情報取得手段は、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、それまでに前記ユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容を、さらに前記ユーザの行動予定と絞り込みが確定した過去の検索内容とに基づいて絞り込むことによって、前記確定される検索内容を予測することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、コンピュータに、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報提示装置の各手段を実行させることを特徴とするコンピュータプログラムとした。
また、請求項11に記載の発明は、ユーザから入力される情報に基づき、対話形式で検索内容の絞り込みを行って、前記ユーザが所望する情報を外部サーバ装置から検索して提示する情報提示方法において、前記ユーザの行動予定を取得するステップと、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、それまでに前記ユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容をさらに前記ユーザの行動予定に基づいて絞り込むことによって、前記確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を前記外部サーバ装置から取得して記憶手段に記憶するするステップと、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を前記記憶手段に記憶された情報の中から検索して前記ユーザに提示するステップと、を有することを特徴とする情報提示方法とした。
請求項1、10、11に記載の発明によれば、ユーザの行動予定に基づいて、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されるよりも前に当該確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を外部サーバ装置から取得するとともに、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を情報取得手段により予め取得された情報の中から検索することとしたため、通信処理の応答待ち時間を短縮することができ、対話の中断が低減し、ユーザにストレスを与えることなく所望の情報を提示することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ユーザからの要求に応じて、情報提示手段で提示した情報を行動予定へ組み込む行動予定更新手段を備えた構成としたため、予約完了したイベントの情報をユーザが自らスケジューラへ組み込む手間を省くことができる。
請求項3に記載の発明によれば、情報取得手段は、外部サーバ装置から情報を取得する処理を行なっている途中で、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報をすでに取得しているときには、情報を取得する処理を中止することとしたため、不要な通信処理を行うことを防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、情報取得手段は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、それまでにユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容に対応するユーザの行動予定の日又は日時に基づいて、確定される検索内容を予測することとしたため、効率的な検索が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、情報取得手段は、現在日時に近い情報から優先して検索を行うこととしたため、より効率的な検索が可能となる。すなわち、一般的に、現在日時に近いほど検索対象となるイベントである確率が高いため、現在日時に近いイベントを優先して検索を実行することで不要な検索を行うことを可及的に低減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、情報取得手段は、現在日時から所定期間の範囲内にある情報の検索を行うこととしたため、より効率的な検索が可能となる。すなわち、一般的に、現在日時に近いほど検索対象となるイベントである確率が高く、所定期間の範囲外のイベントが検索対象となる確率は低いため、所定期間の範囲内にあるイベントのみを検索対象とすることにより不要な検索を行うことを可及的に低減することができる。
請求項7に記載の発明によれば、情報取得手段は、行動予定取得手段によって取得したユーザの行動予定に含まれる情報を除いた情報を外部サーバ装置から取得することとしたため、不要な通信処理を行うことを防止できる。
請求項8に記載の発明によれば、情報取得手段は、行動予定取得手段によって取得したユーザの行動予定のうち複数日に跨った行動予定を出張を示す予定であると判定し、当該出張に必要な宿泊施設の情報を確定される検索内容として予測することとしたため、よりユーザの意に沿った情報提示を行うことが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、情報取得手段は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、それまでにユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容を、さらにユーザの行動予定と絞り込みが確定した過去の検索内容とに基づいて絞り込むことによって、確定される検索内容を予測することとしたため、一次検索を行うための情報が不足している場合であっても、過去のイベント履歴から不足した情報を補完して一次検索を精度よく実行することができる。
[1.情報提示装置の概要]
以下に、本発明の実施の形態における情報提示装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる情報提示装置の概略図である。
以下に、本発明の実施の形態における情報提示装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる情報提示装置の概略図である。
本実施形態にかかる情報提示装置は、ユーザから入力される情報として、ユーザの音声入力信号に基づき、対話形式で検索内容の絞り込みを行って、ユーザが所望する情報を外部サーバ装置から検索して提示するものである。
すなわち、図1に示すように、情報提示装置1は、ユーザが、専用のマイク11を介してディスプレイ10に表示されるキャラクタと対話するようにしながら検索内容を絞り込んでいくものであり、高度な検索技術を持たないユーザやコンピュータの操作が苦手なユーザでも親しみやすく、手軽に所望の情報を得ることができる構成となっている。
本実施形態にかかる情報提示装置1は、ユーザとの対話を行うためのシナリオデータを複数記憶しており、ユーザの発話内容に応じたシナリオデータ選択し、当該選択したシナリオデータに基づく会話シナリオに沿ってユーザとの対話を進めていくこととしている。
例えば、ユーザがマイク11に向かって「会議室の予約をお願い。」と発話した場合、情報提示装置1は、当該発話内容に基づき、複数のシナリオデータの中から会議室予約用のシナリオデータを選択する。そして、情報提示装置1は、当該会議室予約用のシナリオデータのシナリオに沿って、スピーカ12から「会議の日時を教えて下さい。」や「利用時間などを教えて下さい。」などの音声を出力してユーザとの対話を行いながら検索内容の絞込みを行う。
特に、本実施形態にかかる情報提示装置1は、検索内容の絞込みを行う際に、ユーザの行動予定に基づいて検索内容を予測して、当該予測した範囲の情報を、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、インターネット等の通信経路を介して外部サーバ装置から予め取得しておくことにより、絞込み検索を行う際に生じる通信処理の応答待ち時間を短縮することを可能としたことを特徴とするものである。
ここで、本実施形態にかかる情報提示装置1は、ユーザの行動予定を、ユーザのスケジュールを管理するために提供されるスケジュール管理ソフトウエアやスケジュール管理用のインターネットサービス(以下、「スケジューラ」とする。)から取得する。
すなわち、情報提示装置1は、ユーザの発話内容に基づいてシナリオデータを選択すると、スケジューラに書き込まれたユーザの行動予定の中から、選択したシナリオデータに対応する種別のイベント(ユーザの行動予定)を抽出する。そして、情報提示装置1は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、一次検索として、当該抽出したイベントに含まれる情報に基づいて、確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を外部サーバ装置から取得する。
例えば、ユーザの発話内容に基づいて、会議室予約用のシナリオデータが選択された場合、情報提示装置1は、スケジューラに書き込まれたユーザの行動予定の中から、「会議」に関するイベントを抽出する。そして、例えば、「3月12日の15〜17時」、「3月20日の10〜11時」、「4月5日の13時〜20時」に会議が予定されていた場合、情報提示装置1は、ユーザに対して会議の日時を質問する前に、これらの日時をキーワードとして一次検索を開始し、当該検索結果を外部サーバ装置から取得しておく。
そして、情報提示装置1からの質問に対してユーザが「3月12日の15〜17時」の会議である旨の返答をしたとき、情報提示装置1は、取得しておいた一次検索結果の中から3月12の15時から17時までの時間帯に空いている会議室の情報を取得して、当該取得した情報を表示画面に表示してユーザに提示する。
このように、本実施形態にかかる情報提示装置1は、ユーザの行動予定に基づき予め取得しておいた一次検索結果の中から、検索内容の絞り込みを行うこととしたため、従来の情報提示装置と比較して通信処理の応答待ち時間を短縮することが可能となる。この結果、対話の中断が低減するため、ユーザにストレスを与えることなく所望の情報を提示することができる。
なお、本実施形態にかかる情報提示装置1と通信経路を介して接続される外部サーバ装置は、一般的なサーバ装置を適用することができる。
以下、上述した情報提示装置1のさらに具体的な構成及び動作の一例を図面を参照しながら具体的に説明する。
[2.情報提示装置等の具体的構成]
(情報提示装置の構成について)
先ず、本実施形態にかかる情報提示装置の構成について説明する。図2は本実施形態における情報提示装置の構成図である。
(情報提示装置の構成について)
先ず、本実施形態にかかる情報提示装置の構成について説明する。図2は本実施形態における情報提示装置の構成図である。
本実施形態にかかる情報提示装置1は、図2に示すように、透過型液晶パネルで構成されるディスプレイ10と、ユーザの音声を収集するマイク11と、音声や効果音等を出力するスピーカ12と、ユーザの操作により所定の情報を入力可能なキーボード13及びマウス14と、通信経路を介して外部サーバ装置との間で通信を行うためのインターフェイス15と、ユーザを認証するための認証用カードリーダ16と、各種データ等を記憶するハードディスク装置17と、情報提示装置1全体を制御する制御部18と、を備えて構成されており、これらの各種要素はシステムバス19を介して相互に接続される。
インターフェイス15は、外部サーバ装置等との通信を行うことができるUSBインターフェイスであり、外部サーバ装置から検索結果の情報を取得したり、その他のコンピュータ装置と通信したりするときに制御部18によって用いられる。なお、インターフェイス15としてUSBインターフェイスに代えて、無線或いは有線のLANインターフェイスなどを用いるようにしてもよい。
認証用カードリーダ16は、各ユーザが所有する認証用カードに基づいてユーザを特定するための装置であり、ユーザがこの認証用カードリーダ16により個人認証を行い情報提示装置1にログインすることにより、情報提示装置1は、当該ユーザのスケジューラを読み込む等して、当該ユーザが情報提示装置1を利用可能な状態とする。なお、この認証用カードリーダ16は、接触型、非接触型の何れであってもよい。また、この認証用カードリーダ16による個人認証に代えて、指紋認証装置などのバイオメトリクス認証による個人認証を利用してもよく、キーボードを用いたユーザ名及びパスワードの入力による個人認証であってもよい。
ハードディスク装置17には、会話シナリオを管理する会話シナリオ管理テーブルを記憶する会話シナリオ記憶領域20、ユーザの情報を管理するユーザ管理テーブルを記憶するユーザ情報記憶領域21、スケジューラに登録されるイベントの種別と会話シナリオとの対応関係を管理するイベントシナリオ対応テーブルを記憶するイベントシナリオ記憶領域22、会話シナリオ毎の検索キーワードを管理する検索キーワード管理テーブルを記憶する検索キーワード記憶領域23、一次検索の結果を管理する一次検索結果管理テーブルを記憶する一次検索結果記憶領域24を有する。
また、このハードディスク装置17には、スケジュール管理用のソフトウエアを含む各種アプリケーションプログラムの他、このアプリケーションプログラムにより作製されるデータファイルが格納されている。さらに、上記アプリケーションプログラムとは別に、情報提示装置1用の処理プログラムとしての情報提示プログラムが格納されている。
なお、この情報提示プログラムは、例えば、通信経路に接続された外部サーバ装置から、インターフェイス15を介して、制御部18のハードディスク装置17にダウンロードされるようにしてもよく、又CD−ROM等の記録媒体に記録されてから記録媒体ドライブ(図示せず)を介して、制御部18のハードディスク装置17に読み込まれるようにしてもよい。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などを内蔵しており、CPUがハードディスク装置17に格納された情報提示プログラムを読み出して実行することによって、情報提示装置1を、行動予定取得手段、情報取得手段、情報提示手段、行動予定更新手段等として機能させる。
以下に、上述の各種テーブルや各手段について、基本的な処理の流れに沿って説明する。図3は本実施形態にかかる情報提示装置の基本処理シーケンス図である。また、図4〜8は本実施形態にかかる情報提示装置のハードディスク装置に記憶される各種管理テーブルの一例を示す図であり、図4は会話シナリオ管理テーブルの一例、図5はユーザ管理テーブルの一例、図6はイベントシナリオ対応テーブルの一例、図7は検索キーワード管理テーブルの一例、図8は一次検索結果管理テーブルの一例である。なお、図3の処理シーケンス図は、認証用カードリーダ16による個人認証後の処理について説明するものである。
図3に示すように、ユーザが、例えば、「会議室の予約をお願い。」などの所定の発話をすると(ステップS10)、情報提示装置1の制御部18は、マイク11を介して当該ユーザの音声を受信し、当該音声から発話の内容を特定するとともに、当該特定した発話内容に対応する会話シナリオを選択する(ステップS11)。この処理は、制御部18が、図4に示す会話シナリオ管理テーブルを参照して行うものである。
図4に示すように、会話シナリオ管理テーブルには、ユーザの発話内容に含まれるキーワード、会話シナリオのシナリオ名、会話シナリオのシナリオデータが、シナリオIDと関連付けられて記憶されている。
例えば、制御部18は、マイク11を介して受信したユーザの音声入力信号から、当該ユーザの発話内容を特定した際、「会議室」というキーワードが含まれていると判定すると、会話シナリオ管理テーブルを参照して会議室予約のシナリオを選択し、当該シナリオに対応する会議室予約用のシナリオデータを読み込む。かかる処理により、以降は、会議室予約のシナリオに沿ってユーザとの対話が進められることとなる。
次に、制御部18は、読み込んだシナリオデータに基づいてユーザとの対話を開始する(ステップS12)とともに、一次検索処理を開始する(ステップS13)。
先ず、ステップS12において、制御部18は、ステップS13の一次検索処理により得られる結果をさらに絞り込む二次検索を行うためのキーワードをユーザから得るために、所定の質問文をスピーカ12から出力(発話)する。具体的には、対話が会議室予約のシナリオである場合は、会議が行われる日時等を質問する。
また、ステップS13の一次検索処理において、制御部18は、個人認証を行ったユーザのスケジューラへのアクセスに必要な情報を取得する(ステップS14)。この処理は、制御部18が、図5に示すユーザ情報管理テーブルを参照して行われる。
すなわち、ユーザ情報管理テーブルには、図5に示すように、ユーザの氏名、当該ユーザの使用するスケジューラのソフトウエア名或いはURL、当該スケジューラにアクセスするためのID及びパスワードがユーザIDと関連付けられて記憶されている。
制御部18は、ユーザが認証用カードリーダ16を用いて個人認証を行った際に、当該ユーザのユーザIDを取得しており、このユーザ情報管理テーブルを参照して、ユーザIDに関連付けられたユーザのスケジューラにアクセスするためのID及びパスワードを取得する。
次に、制御部18は、取得したID及びパスワードを用いて、ユーザのスケジューラにアクセスし、ステップS11において特定した会話シナリオに関連する種別のイベントを抽出する(ステップS15)。この処理は、制御部18が、図6に示すイベントシナリオ対応管理テーブルを参照して行うものである。
図6に示すように、イベントシナリオ対応テーブルには、スケジューラに書き込まれたユーザの行動予定のイベント種別が、シナリオIDと関連付けられて記憶されている。ここで、イベント種別とは、「出張」や「外出」、「会議」などユーザの行動予定の種別を示すものである。また、ユーザのスケジューラには、ユーザの行動予定(イベント)が上記イベント種別のうちの何れかに分類されて書き込まれている。
すなわち、例えば、ステップS11において選択された会話シナリオが「会議室予約」である場合、制御部18は、イベントシナリオ対応管理テーブルを参照して、当該会話シナリオに対応するイベント種別として「会議」を選択する。そして、制御部18は、ユーザのスケジューラから「会議」の種別に属するイベントを抽出する。
このように、制御部18は、ユーザの行動予定を取得する行動予定取得手段として機能する。
次に、制御部18は、抽出したイベントに登録されている情報をキーワードとして一次検索を行う(ステップS16)。この処理は、制御部18が、図7に示す検索キーワード管理テーブルを参照して行うものである。
図7に示すように、検索キーワード管理テーブルには、会話シナリオ毎に設定された複数の検索キーワードが、シナリオIDと関連付けられて記憶されている。
すなわち、例えば、ステップS11において選択された会話シナリオが「会議室予約」である場合、制御部18は、検索キーワード管理テーブルを参照して、ステップS15において抽出した「会議」に分類されるイベントに登録されている情報から、「開始日時」、「終了日時」、「人数」に関する情報を取り出し、これらを検索キーワードとして外部サーバ装置に対して一次検索を行う。
このように、制御部18は、情報取得手段として機能することにより、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、それまでにユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容に対応するユーザの行動予定の日又は日時に基づいて、確定される検索内容を予測する。かかる構成とすることにより、効率的な検索が可能となる。
次に、制御部18は、ステップ16において実施した一次検索により得られた検索結果を、検索キーワードとともに一次検索結果管理テーブルに記憶する(ステップS17)。
次に、制御部18は、ステップS15において抽出したイベント全てに対して一次検索が行われたか否かを判定する(ステップS18)。この処理において、ステップS15において抽出したイベント全てに対して一次検索が行われていないとき(ステップS18:No)、制御部18は、処理をステップS16へ移行する。一方、ステップS15において抽出したイベント全てに対して一次検索が行われたと判定すると(ステップS18:Yes)、制御部18は、一次検索処理を終了する。
一次検索結果管理テーブルには、図8に示すように、イベント毎の一次検索結果がシナリオ実行IDと関連付けられて記憶されている。ここで、シナリオ実行IDとは、会話シナリオの実行を開始する際に発行されるIDである。
このように、制御部18は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、ユーザの行動予定に基づいて、確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を外部サーバ装置から取得する情報取得手段として機能する。
一方、ステップS12において発話した質問文に対して、ユーザが返答すると(ステップS19)、制御部18は、当該ユーザの発話内容に含まれる二次検索用のキーワードを取得する(ステップS20)。
次に、制御部18は、ステップS18において一次検索結果管理テーブルに記憶された一次検索結果をシナリオ実行IDに基づいて取得し(ステップS21)、取得した一次検索結果の中から、ステップS20において取得した二次検索用のキーワードに基づいて二次検索を行う(ステップS22)。
次に、制御部18は、検索キーワード管理テーブル(図7参照)に記憶されている、会話シナリオ毎に設定された検索キーワードを全て取得したか否かを判定する(ステップS23)。この処理において、二次検索用のキーワードを全て取得していないとき(ステップS23:No)、制御部18は、処理をステップS12へ移行し、二次検索用のキーワードを全て取得したと判定すると(ステップS23:Yes)、処理をステップS24へ移行する。
ステップS24において、制御部18は、二次検索の結果をディスプレイ10に1件ずつ表示するとともに、ユーザの確認を促す文章をスピーカ12を介して発話する。
そして、ユーザが二次検索結果への返答がなされると(ステップS25)、制御部18は、当該ユーザの発話を受信し(ステップS26)、当該発話の内容が検索完了を示すものであるか否かを判定する(ステップS27)。
すなわち、会話シナリオが会議室予約であり、二次検索結果として「402会議室」、「404会議室」、「503会議室」に空きがあった場合、制御部18は、先ず、「402会議室」に関する情報(場所、空き時間帯、料金、設備等)をディスプレイ10に表示するとともに、「402会議室はいかがでしょうか。」などの確認文をスピーカ12を介して発話する。そして、ユーザの返答が「他はありませんか。」など否定的なものであった場合、制御部18は、検索が完了していないと判定し(ステップS27:No)、処理をステップS24に移行し、次の検索結果に対して同様の処理(ステップS24〜S27までの処理)を行う。
一方、ユーザの返答が「そこを予約して下さい。」など肯定的な発話内容であった場合、制御部18は、検索が完了したと判定して(ステップS27:Yes)、該当する検索結果に対して予約処理を行い(ステップS28)、全ての処理を終了する。
このように、制御部18は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を予め取得された情報の中から検索してユーザに提示する情報提示手段として機能する。
以上のように、本実施形態にかかる情報提示装置1は、ユーザの行動予定に基づいて、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されるよりも前に当該確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を外部サーバ装置から取得するとともに、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を情報取得手段により予め取得された情報の中から検索することとしたため、通信処理の応答待ち時間を短縮することができ、対話の中断が低減し、ユーザにストレスを与えることなく所望の情報を提示することができる。
ここで、制御部18は、外部サーバ装置から情報を取得する処理(一次検索)を行なっている途中で、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報をすでに取得しているときには、情報を取得する処理を中止することとしている。
すなわち、制御部18は、ユーザの発話により二次検索用のキーワードを取得した際に、一次検索結果管理テーブルを参照し、当該キーワードに基づく検索が終了しているか否かを判定する。そして、制御部18は、当該キーワードに基づく検索が終了している場合には、一次検索を中止することとしている。かかる構成とすることにより、不要な通信処理を行うことを防止できる。
また、制御部18は、一次検索を実行する際、現在日時に近い情報から優先して行うこととしている。
すなわち、ステップS15において抽出したイベントの日時が「3月10日」、「3月17日」、「3月24日」である場合、制御部18は、現在日時に近い情報として「3月10日」のイベントから順に一次検索を実行する。かかる構成とすることにより、より効率的な検索が可能となる。すなわち、一般的に、現在日時に近いほど検索対象となるイベントである確率が高いため、現在日時に近いイベントを優先して検索を実行することで不要な検索を行うことを可及的に低減することができる。
また、制御部18は、現在日時から所定期間の範囲内にある情報の検索を行うこととしている。
すなわち、検索実行日が「3月2日」である場合、当該検索実行日から起算して3ヶ月の範囲にあるイベントのみを一次検索の対象とする。かかる構成とすることにより、より効率的な検索が可能となる。すなわち、一般的に、現在日時に近いほど検索対象となるイベントである確率が高く、所定期間の範囲外のイベントが検索対象となる確率は低いため、所定期間の範囲内にあるイベントのみを検索対象とすることにより不要な検索を行うことを可及的に低減することができる。
また、制御部18は、ユーザのスケジューラから取得したユーザの行動予定に含まれる情報を除いた情報を外部サーバ装置から取得することとする。
すなわち、制御部18は、会話シナリオに関連するイベントをスケジューラから抽出する際(ステップS15参照)、既に提示すべき情報がスケジューラに行動予定として登録されている場合は、当該イベントを検索対象のイベントから除外し、その他のイベントのみを検索対象とする。かかる構成とすることにより、不要な通信処理を行うことを防止できる。
また、制御部18は、スケジューラから取得したユーザの行動予定のうち複数日に跨った行動予定を出張を示す予定であると判定し、当該出張に必要な宿泊施設の情報を確定される検索内容として予測する。
すなわち、例えば、スケジューラに3月9日〜3月10に跨ったイベントが登録されている場合、制御部18は、当該イベントを「出張」の種別に属するイベントであると判定し、会話シナリオとして「ホテル予約」或いは「経路検索」が選択された際、当該イベントを検索対象のイベントとして選択する。かかる構成とすることにより、よりユーザの意に沿った情報提示を行うことが可能となる。
また、制御部18は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、それまでにユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容を、さらにユーザの行動予定と絞り込みが確定した過去の検索内容とに基づいて絞り込むことによって、確定される検索内容を予測する。
すなわち、例えば、会話シナリオとして「ホテル予約」が選択された場合において、スケジューラに登録されているイベントの情報の中に、出張先に関する情報がない場合、制御部18は、スケジューラに記憶された過去のイベントを参照して、出張回数の多い出張先を特定し、当該出張先を検索キーワードとして一次検索を行う。かかる構成とすることにより、一次検索を行うための情報が不足している場合であっても、過去のイベント履歴から不足した情報を補完して一次検索を精度よく実行することができる。
また、制御部18は、行動予定更新手段として機能することにより、ユーザからの要求に応じて、提示した情報を行動予定へ組み込むことができる。
すなわち、制御部18は、ステップS28の予約処理を完了させた後、予約完了したイベントの情報をスケジューラに反映させるか否かの質問文を発話する。そして、ユーザから当該情報をスケジューラに反映させるべき旨の発話応答がなされた場合、制御部18は、当該情報をスケジューラへ組み込む。かかる構成とすることにより、予約完了したイベントの情報をユーザが自らスケジューラへ組み込む手間を省くことができる。
[3.情報提示装置の具体的動作]
次に、本実施形態にかかる情報提示装置1を用いてユーザが所望の情報を取得するまでの動作の具体例を、ユーザがホテル予約を行う場合を例にして説明する。図9及び図10は本実施形態における、「ホテル予約」の会話シナリオに沿って実行される処理の一例を示すシーケンス図であり、図11は本実施形態におけるスケジューラに登録されたユーザの行動予定の一例を示す図である。
次に、本実施形態にかかる情報提示装置1を用いてユーザが所望の情報を取得するまでの動作の具体例を、ユーザがホテル予約を行う場合を例にして説明する。図9及び図10は本実施形態における、「ホテル予約」の会話シナリオに沿って実行される処理の一例を示すシーケンス図であり、図11は本実施形態におけるスケジューラに登録されたユーザの行動予定の一例を示す図である。
図9に示すように、ユーザが「ホテルの予約をお願い。」と発話をすると(ステップS40)、情報提示装置1の制御部18は、マイク11を介して当該ユーザの音声を受信し、当該音声からユーザの発話内容に「ホテル」、「予約」というキーワードが含まれることを特定する(ステップS41)。そして、制御部18は、会話シナリオ管理テーブルを参照して、当該特定した発話内容に対応する会話シナリオとして「ホテル予約」のシナリオを選択する(ステップS42)。
次に、制御部18は、読み込んだ「ホテル予約」の会話シナリオに基づいてユーザに対して、「お出かけの日にちを教えて下さい。」と発話するとともに(ステップS43)、一次検索処理を開始する(ステップS44)。この一次検索処理は、図10に示すステップS70〜S82までの処理であり、後述する。
一方、ステップS43において発話した質問文に対して、ユーザが返答として「12月5日です。」と発話すると(ステップS45)、制御部18は、当該ユーザの発話内容から、宿泊日が「12月5日」であることを特定する(ステップS46)。そして、このとき、一次検索が終了していない場合、制御部18は、「12月5日」以外の日時の検索を中止する(ステップS47)。
次に、制御部18は、スピーカ12を介して、「どちらにお出かけですか。」という質問文を発話する(ステップS48)。そして、当該質問に対して、ユーザが返答として「京東大学です。」と発話すると(ステップS49)、制御部18は、ユーザの発話内容から、出張先が「京東大学」であることを特定する(ステップS50)。そして、このとき、一次検索が終了していない場合、制御部18は、「京東大学」以外の出張先の検索を中止する(ステップS51)。
このように、本実施形態にかかる情報提示装置1は、外部サーバ装置から情報を取得する処理(一次検索)を行なっている途中で、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報をすでに取得しているときには、情報を取得する処理を中止することとしたため、不要な通信処理を行うことを防止できる。
次に、制御部18は、一次検索結果管理テーブルに記憶された一次検索結果をシナリオ実行IDに基づいて取得し、取得した一次検索結果の中から、「12月5日」、「京東大学」のキーワードに基づいて二次検索を行う(ステップS52)。
次に、制御部18は、該当する検索結果があるか否かを判定する(ステップS53)。この処理において、該当する検索結果がない場合(ステップS53:No)、制御部18は、スピーカ12を介し、「その日は開いているホテルがありません。」と発話し、ユーザに対して該当する検索結果がない旨を報告する(ステップS54)。
一方、該当する検索結果があると判定すると(ステップS53:Yes)、制御部18は、二次検索の結果の中からホテルの詳細情報を1件取り出してディスプレイ10に表示し(ステップS55)、スピーカ12を介して「OOホテルはいかがでしょうか。」と、ディスプレイ10に表示されたホテルを予約するか否かの質問文を発話する(ステップS56)。
次に、当該質問に対して、ユーザが返答として、「そこを予約してください。」と発話すると(ステップS57)、制御部18は、当該発話の内容が予約を指示するものであることを特定し(ステップS58)、ディスプレイ10に表示されているホテルの予約を実行する(ステップS59)。
なお、ステップS57において、ユーザが返答として「他にはありませんか。」など否定的な発話をした場合、制御部18は、当該発話の内容を特定し、処理をステップS55へ移行する。
ステップS59の処理を終えたとき、制御部18は、全ての処理を終了する。
次に、ステップS44の一次検索処理について、図10を参照して具体的に説明する。
図10に示すように、一次検索処理を開始すると、制御部18は、先ず、個人認証を行ったユーザのスケジューラへのアクセスに必要な情報として、ID及びパスワードを取得する(ステップS70)。この処理は、制御部18が、図5に示すユーザ情報管理テーブルを参照して行われる。
次に、制御部18は、取得したID及びパスワードを用いて、ユーザのスケジューラにアクセスするとともに、イベントシナリオ対応管理テーブルを参照して、「ホテル予約」の会話シナリオに関連する種別のイベントを抽出する。具体的には、制御部18は、複数日を跨ぐ「出張」イベントを抽出する(ステップS71)。この際、制御部18は、既に宿泊先が登録済みのものに関しては、抽出の対象から除外することとし、また、抽出するイベントは、検索日から1ヶ月の範囲内にあるもののみとする。
このように、本実施形態にかかる情報提示装置1は、ユーザのスケジューラから取得したユーザの行動予定に含まれる情報を除いた情報を外部サーバ装置から取得するとともに、現在日時から所定期間の範囲内にある情報の検索を行うこととしたため、不要な通信処理を行うことを防止できる。
ここで、当該ユーザのスケジューラには、図11に示すように、12月3日の10〜11時に行われる予定の会議と、12月4日の14〜16時に行われる予定の会議と、12月5日の8時〜12月6日の18時までの出張と、12月7日の10〜11時に401会議室にて行われる予定の会議と、17〜18時半に行われる予定の会議と、19〜20時に開かれる予定の飲み会とが登録されているものとする。すなわち、制御部18は、ステップS71の処理において、「12月5日の8時〜12月6日の18時までの出張」のイベントを抽出する。
次に、制御部18は、抽出したイベントに出張先の情報が登録されているか否かを判定する(ステップS72)。この処理において、抽出したイベントに出張先の情報が登録されていると判定すると(ステップS72:Yes)、制御部18は、抽出したイベントから出張先の情報を取得し(ステップS73)、出張先である「京東大学」の最寄り駅の検索を実行する(ステップS74)。そして、取得した最寄り駅の情報に基づいて、当該最寄り駅周辺にあり、当該イベントの発生日に空室のあるホテルの検索を実行する(ステップS75)。
次に、制御部18は、ステップS75において実行して得たホテルの検索結果を検索キーワードとともに一次検索結果管理テーブルに記憶する(ステップS76)。
一方、ステップS72において、抽出したイベントに出張先の情報が登録されていないとき(ステップS72:No)、制御部18は、過去半年間のスケジュールからイベント種別が「出張」のイベントを検索し、当該イベントに登録されている出張先の情報を取得する(ステップS77)。そして、取得した出張先の情報を出張回数が多い順にランキングする(ステップS78)。
次に、制御部18は、取得した各出張先について、最寄り駅の検索を実行する(ステップS79)。そして、取得した最寄り駅の情報に基づいて、当該最寄り駅周辺にあり、当該イベントの発生日に空室のあるホテルの検索を実行する(ステップS80)。
次に、制御部18は、ステップS75において実行して得たホテルの検索結果を検索キーワードとともに一次検索結果管理テーブルに記憶する(ステップS81)。
次に、制御部18は、ステップS78においてランキングした上位5つの出張先についてステップS79〜S81の処理を行ったか否かを判定する(ステップS82)。この処理において、上位5つの出張先についてステップS78、S79の処理を行っていないとき(ステップS82:No)、制御部18は、処理をステップS79へ移行する。
ステップS76の処理を終了したとき、或いは、ステップS82において、上位5つの出張先についてステップS79〜S81の処理を行ったと判定したとき(ステップS82:Yes)、制御部18は、ステップS71において抽出したイベント全てに対して一次検索が行われたか否かを判定する(ステップS83)。この処理において、ステップS71において抽出したイベント全てに対して一次検索が行われていないとき(ステップS83:No)、制御部18は、処理をステップS72へ移行する。一方、ステップS71において抽出したイベント全てに対して一次検索が行われたと判定すると(ステップS83:Yes)、制御部18は、一次検索処理を終了する。
このように、本実施形態にかかる情報提示装置1は、検索内容の絞り込みの確定に必要な情報がユーザから入力される前に、それまでにユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容を、さらにユーザの行動予定と絞り込みが確定した過去の検索内容とに基づいて絞り込むことによって、確定される検索内容を予測することとしたため、一次検索を行うための情報が不足している場合であっても、過去の検索履歴から不足した情報を補完して一次検索を精度よく実行することができる。
ステップS82の処理を終えたとき、制御部18は、一次検索処理を終了する。
以上、本発明の実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
例えば、本実施形態では、ユーザから入力される情報として、ユーザの音声入力信号に基づいて対話を行うこととしたが、これに代えて、キーボード13及びマウス14により入力された情報に基づいて対話を行うこととしてもよい。かかる場合、図2に示す情報提示装置1の構成において、マイク11及びスピーカ12は不要となる。
1 情報提示装置
10 ディスプレイ
11 マイク
12 スピーカ
17 ハードディスク装置
18 制御部
10 ディスプレイ
11 マイク
12 スピーカ
17 ハードディスク装置
18 制御部
Claims (11)
- ユーザから入力される情報に基づき、対話形式で検索内容の絞り込みを行って、前記ユーザが所望する情報を外部サーバ装置から検索して提示する情報提示装置において、
前記ユーザの行動予定を取得する行動予定取得手段と、
前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、前記ユーザの行動予定に基づいて、前記確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を前記外部サーバ装置から取得する情報取得手段と、
前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を前記情報取得手段により予め取得された情報の中から検索して前記ユーザに提示する情報提示手段と、を備えた
ことを特徴とする情報提示装置。 - 前記ユーザからの要求に応じて、前記情報提示手段で提示した情報を前記行動予定へ組み込む行動予定更新手段を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、前記外部サーバ装置から情報を取得する処理を行なっている途中で、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報をすでに取得しているときには、前記情報を取得する処理を中止する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、それまでに前記ユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容に対応する前記ユーザの行動予定の日又は日時に基づいて、前記確定される検索内容を予測する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、現在日時に近い情報から優先して検索を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、現在日時から所定期間の範囲内にある情報の検索を行う
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、前記行動予定取得手段によって取得した前記ユーザの行動予定に含まれる情報を除いた情報を前記外部サーバ装置から取得する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、前記行動予定取得手段によって取得した前記ユーザの行動予定のうち複数日に跨った行動予定を出張を示す予定であると判定し、当該出張に必要な宿泊施設の情報を前記確定される検索内容として予測する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報提示装置。 - 前記情報取得手段は、前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、それまでに前記ユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容を、さらに前記ユーザの行動予定と絞り込みが確定した過去の検索内容とに基づいて絞り込むことによって、前記確定される検索内容を予測する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報提示装置。 - コンピュータに、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報提示装置の各手段を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
- ユーザから入力される情報に基づき、対話形式で検索内容の絞り込みを行って、前記ユーザが所望する情報を外部サーバ装置から検索して提示する情報提示方法において、
前記ユーザの行動予定を取得するステップと、
前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力される前に、それまでに前記ユーザから入力された情報で絞り込んだ検索内容をさらに前記ユーザの行動予定に基づいて絞り込むことによって、前記確定される検索内容を予測し、当該予測した範囲の情報を前記外部サーバ装置から取得して記憶手段に記憶するするステップと、
前記検索内容の絞り込みの確定に必要な情報が前記ユーザから入力されたとき、当該入力された情報に対応する情報を前記記憶手段に記憶された情報の中から検索して前記ユーザに提示するステップと、を有することを特徴とする情報提示方法。
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