JP2009235810A - 孔壁崩落抑制方法、ケーシング、及び試験方法 - Google Patents

孔壁崩落抑制方法、ケーシング、及び試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009235810A
JP2009235810A JP2008084456A JP2008084456A JP2009235810A JP 2009235810 A JP2009235810 A JP 2009235810A JP 2008084456 A JP2008084456 A JP 2008084456A JP 2008084456 A JP2008084456 A JP 2008084456A JP 2009235810 A JP2009235810 A JP 2009235810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
packer
casing
fresh water
borehole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008084456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4968135B2 (ja
Inventor
Kenichi Ando
賢一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2008084456A priority Critical patent/JP4968135B2/ja
Publication of JP2009235810A publication Critical patent/JP2009235810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4968135B2 publication Critical patent/JP4968135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で清水条件下の試験を実施する際に、孔壁の崩落を抑制することが可能な方法、それに用いるケーシング、及びその方法を実施した孔内で行われる試験方法を提供する。
【解決手段】泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔20の孔内で、清水条件下の試験を実施する際に、孔壁の崩落を抑制する方法は、鋼管12と、鋼管12の外周に設けられた膨縮自在なパッカー14とを備えるケーシング10を、ボーリング孔20の孔内に所定深度まで挿入するケーシング設置工程S10と、ボーリング孔20の孔内に挿入されたケーシング10が備えるパッカー14を、ボーリング孔20の孔壁に密着させるように膨張させるパッカー膨張工程S20と、膨張したパッカー14より下方及び鋼管12の内側の泥水を清水に置換する置換工程S30とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で、清水条件下の試験を実施する際に係り、特に孔壁の崩落を抑制する技術に関する。
ボーリング掘削の際にボーリング孔の孔内に注入される泥水は、掘削ビットの冷却及び潤滑を維持し、掘り屑がボーリング孔の孔内に沈殿するのを抑制するとともに、掘り屑をボーリング孔の孔外に運搬排除し、また孔壁の崩落を抑制する役割を担っており、ほとんどのボーリング掘削で使用されている(例えば、特許文献1)。
ところが、ボーリング掘削後、掘削孔内おいて各種試験を行う際に、試験によっては孔内が泥水で満たされたままでは測定することができないものがある。
例えば、光学カメラで孔壁を撮影するボアホールテレビの場合には、孔内が泥水で満たされたままでは、泥水の透明度が低いために孔壁を明瞭に撮影することができない。また、孔内周辺の地下水を採水してその性状を調査する場合には、採水した地下水に泥水が混入してしまうため正確な性状を分析することができない。さらに、孔内周辺の水理学的特性を調査するフローメーター検層を行う場合には、泥水中に含まれるベントナイトによって孔壁表層に不透水性のマッドケーキが形成されることにより、地盤から孔内への地下水の流入が抑制されるために正確な流速を測定できない。
そこで、従来よりこれら試験を実施する場合には、孔内の泥水を清水に置換して行っていた。
特開平9−239292号公報
しかしながら、孔内の泥水を清水に置換した場合には、孔壁が崩落してしまうおそれがある。そして、万一、孔壁が崩落してしまった場合には、孔内が土砂によって閉塞されてしまい、崩落が試験装置の設置前であれば所定深度に試験装置を下ろせなかったり、試験装置の設置後であれば試験装置が孔内に埋没して孔内から引き上げられないなどの問題が生ずる。また、孔壁の崩落が試験装置を引き上げた後であってもその後ボーリング孔を利用する場合には、再度掘削が必要となる等の不具合が生じてしまう。
したがって、上記のように清水でないと実施できない試験は、ボーリング孔の全域の地盤が、ある程度硬質であって、孔内の泥水を清水に置換しても孔壁の崩落が生じにくいような健全な岩盤等からなる場合でしか実施することができなかった。
また、その場合においても、試験を実施するにあたって、孔壁の崩落の可能性を想定した、例えば、試験装置を使い捨てることや再度掘削を行うことなどを前提とした施工計画を立てる必要があった。そして実際に孔壁崩落が生じてしまうと、試験のコストが増大するとともに工期が延長していた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で清水条件下の試験を実施するに際に、孔壁の崩落を抑制する方法、それに用いるケーシング、及びその試験方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で、清水条件下の試験を実施する際に、孔壁の崩落を抑制する方法であって、
筒形状を有する本体部と、前記本体部の外周に設けられた膨縮自在なパッカーとを備えるケーシングを、前記ボーリング孔の孔内に所定深度まで挿入するケーシング設置工程と、
前記孔内に挿入された前記ケーシングが備えるパッカーを、前記ボーリング孔の孔壁に密着させるように膨張させるパッカー膨張工程と、
前記膨張したパッカーより下方及び前記本体部の内側の泥水を清水に置換する置換工程と、を備える(第1の発明)。
本発明の孔壁の崩落を抑制する方法によれば、孔内に挿入されたケーシングが備えるパッカーを膨張させるようにボーリング孔の孔壁に密着させることから、ボーリング孔の孔内領域のうち、パッカーの設置位置より下側及びケーシング本体部の内側の領域(第1の領域)と、パッカーの設置位置より上側であってケーシング本体部の外側の領域(第2の領域)との間の流体の往来が遮断されることになる。これにより、置換工程で第1の領域の泥水を清水に置換しても、第2の領域の泥水はその領域に停留する。この結果、パッカーの設置位置より上側の孔壁は、泥水と接触する状態が保持されるので孔壁に崩落が生じることはなく、パッカーの設置位置より下方、すなわちケーシング先端より下方の孔内において、清水条件下の試験を行うことができる。
また、試験の終了後、孔内の清水を再び泥水に置換し、パッカーを収縮させてケーシングをボーリング孔から引き抜くことにより、ボーリング孔の孔内を元の泥水のみの状態に戻すことができる。これにより、ボーリング孔を利用することができる。
第2の発明は、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で、清水条件下の試験を行うために用いられるケーシングであって、筒形状を有する本体部と、前記本体部の外周に設けられた膨縮自在なパッカーとを備えることを特徴とする。
本発明のケーシングによれば、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で清水条件下の試験を実施する際に、孔壁の崩落を抑制するために用いられることはもとより、試験の終了後、ケーシングの内側に充填される清水を再び泥水に置換し、パッカーを収縮させて、ボーリング孔から引き抜くことができるので、別のボーリング孔や別深度で再度同じような試験を実施する場合に、何度も繰り返して使用可能である。これにより、施工コスト軽減に寄与することができる。
第3の発明は、前記パッカーは、前記本体部の先端部に設けられていることを特徴とする。
第4の発明は、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で清水条件下の試験を実施する方法であって、筒形状を有する本体部と、前記本体部の外周に設けられた膨縮自在なパッカーとを備えるケーシングを、前記孔内に所定深度まで挿入するケーシング設置工程と、前記ボーリング孔の孔内に挿入された前記ケーシングが備えるパッカーを、前記ボーリング孔の孔壁に密着させるように膨張させるパッカー膨張工程と、前記膨張したパッカーより下方及び前記ケーシングの内側の前記泥水を清水に置換する置換工程と、前記清水に置換された前記ボーリング孔の孔内の領域で、清水条件下の試験を行う試験工程と、を備える。
本発明によれば、泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で清水条件下の試験を実施する際に、孔壁の崩落を抑制することが可能な方法、それに用いるケーシング、及びその方法を実施した孔内で行われる試験方法を提供できる。
以下、本発明の好ましい一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
本実施形態に係るケーシングは、ボアホールテレビ、採水、又はフローメーター検層等のボーリング孔の孔内が清水に満たされた状態でなければ実施することができない試験(以下、清水条件下試験という)を行う際に用いられるものである。
図1は、本実施形態に係るケーシング10の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るケーシング10は、本体である鋼管12と、鋼管12の先端部の外周に設けられた膨縮自在のパッカー14とを備えたものである。
鋼管12としては、例えば、市販されるケーシングパイプ等を用いることができるが、寸法として、掘削したボーリング孔の孔径よりも小さい外径と、清水条件下試験で使用する試験装置を挿通させることが可能な内径と、パッカー14を所定深度に設置するための長さとを有するものを選定する。
鋼管12は、例えば、パッカー14を備えるパッカー付鋼管121と、パッカー付鋼管121の端部と連結可能な延長用鋼管122とから構成され、延長用鋼管122の連結数を増加させることにより、ケーシング10の長さを延長して所定深度にパッカー14を配置できるようになっている。ここで、鋼管12間の連結部123は、連結時には鋼管12の外側の泥水が鋼管12の内部に浸入してこないような密閉構造となっている。
パッカー14は、例えば、天然ゴム等の伸縮性素材からなるとともに、外形が鋼管12の周囲を取り囲むような円筒形状を有し、かつ、内部が中空の袋体となっている。
また、パッカー14には、ボーリング孔の孔口から延長し、当該袋体の内部に連通するようにホース16が接続されている。このホース16の孔口側の基端には、流体の注入又は吸出しを制御するためのポンプ18が設けられている。このポンプ18によって、ホース16を通じて水などの流体を袋体の内部に注入し又は内部から吸い出すことにより、パッカー14の膨縮を制御できるようになっている。
ポンプ18としては、パッカー14をボーリング孔の孔壁に充分に密着させるように膨張させることができる出力を有するものであれば、例えば、手押しポンプ、又は注入圧や注入流量等を自動的に制御可能な機能を備える機械式ポンプ等どのようなものを用いてもよい。ただし、パッカー14を膨張させたときにパッカー14が孔壁に密着したかどうかを判断するため、注入圧を監視できる圧力計を備えるものを用いることが好ましい。
なお、円筒形を有するパッカー14の外径は、収縮時に掘削したボーリングの孔径よりも小さくなるように、また膨張時にボーリングの孔径よりも大きくなるように設計されている。
次に、ケーシング10を用いて、清水条件下試験を行う手順について説明する。
図2は、本実施形態に係る清水条件下試験を行う手順を示す工程図である。
なお、本手順は、既にボーリング孔20がボーリング掘削により形成され、その孔内が泥水により満たされた状態から開始するものとする。
図2に示すように、本実施形態に係る試験方法は、ケーシング設置工程S10、パッカー膨張工程S20、置換工程S30、試験工程S40とを備える。
ケーシング設置工程S10では、ケーシング10を、泥水で満たされたボーリング孔20に所定深度まで挿入する。
具体的には、クレーン等を用いて、先ずパッカー付鋼管121から垂直に吊上げて孔内部に建て込み、パッカー付鋼管121に延長用鋼管122を連結することによりケーシング10を延長させながら、パッカー14が孔内の所定の深度に到達するまで孔内に建て込んでいく。なお、パッカー14の設置深度が浅く、パッカー付鋼管121のみを孔内に挿入することでパッカー14を所定の深度に到達することができる場合には、延長用鋼管122を連結しなくてもよい。また、ケーシング10の延長と同時にパッカー14に接続するホース16も孔口から延長していく。また、ケーシング10をボーリング孔20の孔内に建て込む際には、パッカー14は収縮した状態にしておく。
パッカー膨張工程S20では、所定深度に配置したパッカー14を、ボーリング孔20の孔壁に密着させるように膨張させる。
具体的には、孔外に設置されたポンプ18により、ホース16を通じてパッカー14内に流体(例えば、水や空気)を注入していく。この時、ポンプ18の圧力を監視しておき、この圧力が、パッカー14が孔壁に密着したことを示す所定圧以上に上昇した時に流体の注入を止め、その後その圧力が所定圧を下回らないように保持させる。
置換工程S30では、膨張したパッカー14より下側及びケーシング10の内側の泥水を清水に置換する。
具体的には、ボーリング孔20に泥水吸出用パイプ22を、ケーシング10の内側を通してその先端がボーリング孔20の孔底付近まで到達するように挿入し、泥水吸出用パイプ22の孔口側からバキュームポンプ等を用いて泥水を吸い上げる。これと同時に、ボーリング孔20の孔内上部から清水注入用パイプ24により清水を注入する。これにより、比重の大きい泥水は孔内の下部から泥水吸出用パイプ22を通じて吸い出され、孔内上部に注入された清水が下部へと移動していき、次第にケーシング10の内側及びパッカー14の設置位置より下側の泥水が清水に置換されていく。
以上のS10〜S30の工程により、パッカー14の設置位置より上側の孔壁が泥水と接触した状態を保持しつつ、ケーシング10の内側及び膨張したパッカー14の位置より下側を清水に置換することができる。
試験工程S40では、試験装置26をケーシング10の内側からパッカー14より下方の清水に置換した位置まで下降させ、清水条件下試験を行う。
なお、清水条件下試験が終了後、さらにボーリング孔20を掘進する場合には、以下のようにする。
図3は、第1の掘進形態を示す図である。
図3に示すように、ボーリング孔20をさらに掘進する場合には、試験装置26を撤去し(工程S50)、パッカー14の設置位置より下側及びケーシング10の内側の清水を再び泥水に置換し(工程S60)、パッカー14を収縮させてケーシング10をボーリング孔20から引き抜いて(工程S70)、孔内を元の泥水のみの状態に戻す。これにより、当初ボーリング孔20を掘削する際に用いた掘削機28を再度用いて掘削を再開することができる(工程S80)。
なお、工程S60においての清水から泥水への置換は、例えば、泥水吸出用パイプ22を、孔内に泥水を注入するパイプとして、清水注入用パイプを、清水を吸い出すパイプとして逆に用いることにより、実施することができる。
また、図4は、パッカー14を収縮させることなく実施可能な第2の掘進形態を示す図である。
図4に示すように、パッカー14より下方の地盤が、清水条件下でも孔壁の崩落が生じにくいような健全な岩盤等からなるような場合には、試験終了後に試験装置26を撤去し(工程S50)、ボーリング孔20の内部の清水を泥水に置換することなく、ケーシング10の内側に挿通可能な形状を有する専用の掘削機280を、ケーシング10の内側を挿通してボーリング孔20の孔底まで下ろすことにより掘進してもよい(工程S82)。
また、図5は、ケーシング自体を用いて掘進する第3の掘進形態を示す図である。
図5に示すように、図2で説明したケーシング設置工程S10で、ケーシング10の先端の鋼管12に、予め、鋼管12と同径の円筒形を有し、その周縁部に掘削ビットを備えるリングビット30を装着したパッカー付鋼管221を用いてボーリング孔20に建て込んでおく。
そして試験終了後、パッカー14の設置位置よりボーリング孔20の孔内の清水を泥水に置換し(工程S60)、パッカー14を収縮させて、リングビット30がボーリング孔20の孔底に接触するまで、ケーシング10を、延長用鋼管122を連結しながらボーリング孔20の孔内に下ろしていき、リングビット30と孔底との接触を保ちながらケーシング10を周方向に回転させることにより、ボーリング孔20を掘進する(工程S84)。これにより、ケーシング10をボーリング孔20から引き抜くことなく、また、専用の掘削機280を使用することなく掘進することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、本体である鋼管12と、鋼管12の外周に膨縮自在なパッカー14とを備えるケーシング10を、泥水で満たされたボーリング孔20の内部に所定深度まで挿入し、ケーシングに備えるパッカー14を孔壁に密着させるように膨張させて設置することより、ボーリング孔20の孔内領域のうち、パッカー14の設置位置より下側及び鋼管12の内側の領域(第1の領域)と、パッカー14の設置位置より上側であって鋼管12の外側の領域(第2の領域)との間の流体の往来が遮断されることになる。これにより、置換工程S30で第1の領域の泥水を清水に置換しても、第2の領域の泥水はその領域に停留する。この結果、パッカー14の設置位置より上側の孔壁は、泥水と接触する状態が保持されるので孔壁に崩落が生じることはなく、パッカー14の設置位置より下方、すなわちケーシング10の先端より下方の孔内において、清水条件下の試験を行うことができる。
本実施形態はこのような特徴を有することにより、清水条件下試験を行なうべくボーリング孔が掘削された地盤の地質条件が、孔内全域の泥水を清水に置換した際に、孔内の下層は孔壁の安定が保たれるような健全な地盤であっても、孔内の上層は孔壁の崩落が生じるような軟弱地盤である場合に、ケーシング10を用いて、パッカー14を孔内の健全な地盤と軟弱地盤との間に設置することにより、軟弱地盤からなる上層における孔壁の崩落を抑制することができる。
また、地質条件が、ボーリング孔20の全域が健全な岩盤等からなる場合においても、ケーシング10を用いることにより、より一層孔壁の崩落の発生を抑制できるため、試験装置26の使い捨てによるコスト増や再度掘削による工期延長のリスクを低減する。
また、地質条件が、ボーリング孔20の全域が軟弱な岩盤等からなる場合においても、少なくともパッカー14が設置された位置よりも上層の孔壁の崩落を抑制することができる。また、パッカー14が設置された位置よりも下層の孔壁においても、清水で満たされる区間が、孔内全域の泥水を清水に置換したときと比べて短くなるので、孔壁の崩落を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、試験の終了後、孔内の清水を再び泥水に置換し、パッカー14を収縮させてケーシング10をボーリング孔20から引き抜くことにより、孔内を元の泥水のみの状態に戻すことができる。これにより、ボーリング孔20を利用することができる。
また、ケーシング10は、ボーリング孔20から引き抜いた後、別のボーリング孔や別深度で再度同じような試験を実施する場合に、何度も繰り返して使用可能である。これにより、施工コスト軽減に寄与することができる。
本実施形態に係るケーシング10の断面図である。 本実施形態に係る清水条件下試験を行う手順を示す工程図である。 第1の掘進形態を示す図である。 パッカー14を収縮させることなく実施可能な第2の掘進形態を示す図である。 ケーシング自体を用いて掘進する第3の掘進形態を示す図である。
符号の説明
10 ケーシング
12 鋼管
14 パッカー
16 ホース
18 ポンプ
20 ボーリング孔
22 泥水吸出用パイプ
24 清水注入用パイプ
26 試験装置
28,280 掘削機
30 リングビット
121,221 パッカー付鋼管
122 延長用鋼管
123 連結部
S10 ケーシング設置工程
S20 パッカー膨張工程
S30 置換工程
S40 試験工程

Claims (4)

  1. 泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で、清水条件下の試験を実施する際に、孔壁の崩落を抑制する方法であって、
    筒形状を有する本体部と、前記本体部の外周に設けられた膨縮自在なパッカーとを備えるケーシングを、前記ボーリング孔の孔内に所定深度まで挿入するケーシング設置工程と、
    前記孔内に挿入された前記ケーシングが備えるパッカーを、前記ボーリング孔の孔壁に密着させるように膨張させるパッカー膨張工程と、
    前記膨張したパッカーより下方及び前記本体部の内側の泥水を清水に置換する置換工程と、を備えることを特徴とする孔壁崩落抑制方法。
  2. 泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で、清水条件下の試験を行うために用いられるケーシングであって、
    筒形状を有する本体部と、前記本体部の外周に設けられた膨縮自在なパッカーとを備えることを特徴とするケーシング。
  3. 前記パッカーは、前記本体部の先端部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のケーシング。
  4. 泥水を使って地盤に掘削されたボーリング孔の孔内で清水条件下の試験を実施する方法であって、
    筒形状を有する本体部と、前記本体部の外周に設けられた膨縮自在なパッカーとを備えるケーシングを、前記孔内に所定深度まで挿入するケーシング設置工程と、
    前記ボーリング孔の孔内に挿入された前記ケーシングが備えるパッカーを、前記ボーリング孔の孔壁に密着させるように膨張させるパッカー膨張工程と、
    前記膨張したパッカーより下方及び前記ケーシングの内側の前記泥水を清水に置換する置換工程と、
    前記清水に置換された前記ボーリング孔の孔内の領域で、清水条件下の試験を行う試験工程と、を備えることを特徴とする試験方法。
JP2008084456A 2008-03-27 2008-03-27 孔壁崩落抑制方法、及び試験方法 Active JP4968135B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008084456A JP4968135B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 孔壁崩落抑制方法、及び試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008084456A JP4968135B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 孔壁崩落抑制方法、及び試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009235810A true JP2009235810A (ja) 2009-10-15
JP4968135B2 JP4968135B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=41250088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008084456A Active JP4968135B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 孔壁崩落抑制方法、及び試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4968135B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103046528A (zh) * 2013-01-04 2013-04-17 天津大学 一种用于实验室竖向高效抽取低渗透含水介质中地下水的井管及使用方法
JP2017137719A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 株式会社奥村組 ボーリング装置の位置決め装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179792A (ja) * 1990-11-13 1992-06-26 Takenaka Komuten Co Ltd ボーリング孔のスライム除去及び孔壁の洗浄装置
JP2000160978A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Nishi Nippon Gijutsu Kaihatsu Kk ボーリング孔内撮像装置
JP2001132375A (ja) * 1999-10-29 2001-05-15 Nishi Nippon Chishitsu Chiyousashiyo:Kk 2重管式現場透水試験方法及び装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179792A (ja) * 1990-11-13 1992-06-26 Takenaka Komuten Co Ltd ボーリング孔のスライム除去及び孔壁の洗浄装置
JP2000160978A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Nishi Nippon Gijutsu Kaihatsu Kk ボーリング孔内撮像装置
JP2001132375A (ja) * 1999-10-29 2001-05-15 Nishi Nippon Chishitsu Chiyousashiyo:Kk 2重管式現場透水試験方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103046528A (zh) * 2013-01-04 2013-04-17 天津大学 一种用于实验室竖向高效抽取低渗透含水介质中地下水的井管及使用方法
CN104820079A (zh) * 2013-01-04 2015-08-05 天津大学 井管在人工岸带污染物迁移转化室内模拟装置中的应用
JP2017137719A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 株式会社奥村組 ボーリング装置の位置決め装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4968135B2 (ja) 2012-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104775433B (zh) 一种拔桩施工的方法
CN109667537B (zh) 一种勘察充填卵石土溶洞的钻进工艺
CN105064336A (zh) 一种三段式扩底桩的成孔施工方法
AU2012393654B2 (en) Drilling and grouting method and apparatus
KR100885302B1 (ko) 지하수 관정개발 시공 방법
JP4968135B2 (ja) 孔壁崩落抑制方法、及び試験方法
KR100543727B1 (ko) 암반 이중굴착을 통한 지반천공 공법
KR20090115702A (ko) 대구경 기초파일 시공을 위한 지반 굴착공법
KR100334451B1 (ko) 지하수심정용그라우팅파이프장치및그라우팅방법
JP2008002199A (ja) 掘削底盤の地盤強化工法
JP5522685B2 (ja) 封止装置
JP4062127B2 (ja) ディープウエル工法、ディープウエル、覆水井、揚水井、vocの揚水曝気システム、ガス吸引井
CN111733802A (zh) 一种穿越溶洞的灌注桩施工方法
JP4979829B1 (ja) 地盤注入工法および地盤注入装置
CN106759652A (zh) 平原地区配套水质监测仪使用的监测水井
JP2955170B2 (ja) 現場透水試験装置
KR200314983Y1 (ko) 접이식튜브에 의한 굴착공의 지표수 유입차단장치
JP2003147757A (ja) 集水管および集水管の設置方法
JP7264793B2 (ja) 井戸の補修方法
JPS6015789Y2 (ja) 掘削孔のコンクリ−ト打設装置
JP2526333B2 (ja) 立坑の構築方法
KR100438863B1 (ko) 이중필터를 이용한 취수정 및 그 시공법
CN212104228U (zh) 一种用于辅助安装测斜管的套管
KR100908283B1 (ko) 통수구를 형성하여 수중 침강속도를 개선한 폐공 팩카장치
JP2011099212A (ja) 井戸の設置方法、及び井戸

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4968135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150