JP2001132375A - 2重管式現場透水試験方法及び装置 - Google Patents

2重管式現場透水試験方法及び装置

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JP2001132375A
JP2001132375A JP30906999A JP30906999A JP2001132375A JP 2001132375 A JP2001132375 A JP 2001132375A JP 30906999 A JP30906999 A JP 30906999A JP 30906999 A JP30906999 A JP 30906999A JP 2001132375 A JP2001132375 A JP 2001132375A
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cylindrical
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 指定された試験区間全範囲を保持した状態で
地下水の透水測定が可能で精度の良い測定値が得られ、
透水係数の高い地盤でも試験区間位置から透水のスター
トをする測定が可能となって正確なデータを簡単に得る
技術の提供。 【解決手段】 試験区間8の形状と略同一大きさを有し
たストレーナ管5と、ストレーナ管5の上端を一端側に
連通し保護管7内に円筒状の水位上昇路10を形成する
円筒管1と、円筒管1下端外周側に装着され保護管7内
周との間に形成される隙間を密閉するパッカ2と、円筒
管1に摺動自在に密着するバルブボディ16とバルブボ
ディに設けた上下貫通流路を地上側からのロープ20に
より開閉自在に閉塞するバルブ本体17からなるピスト
ン型バルブ3と、水位上昇路に配置される透水測定セン
サと、を備えている構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験区間の崩壊を
防止して指定された試験区間全範囲を保持した状態で地
下水の透水測定が可能となって精度がよく、更に透水係
数の高い地盤でも試験区間位置から透水のスタートをす
る測定が可能となって正確なデータが簡単に採取できる
2重管式現場透水試験方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地下構造物の構築や給排水管などの埋設
工事の際、地下水の状態を把握して支障のないような対
処をしなければならない。通常、この地下水の状態を調
査する方法として現場透水試験が採用されている。従来
の現場透水試験方法では、所定の地盤に試験区間が設定
されると、図5(イ),(ロ)に示すように、まずその
試験区間50の上方までボーリングしてそのボーリング
孔51に保護管52を挿入し前記試験区間上端まで打設
する。この保護管52の打設が終了後、前記試験区間5
0のボーリングを行う。そして前記試験区間のボーリン
グ孔53が穿設された後、このボーリング孔53内に地
下水54が浸出し上方の保護管52内を上昇してくるの
を測定センサ55にて時間単位で測定するようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の現場透水試験方法では、以下に示すような問
題がある。 1.試験区間のボーリング時に使用した孔壁崩壊防止の
ベントナイト液による保護膜は、正確な透水試験を行う
ため洗浄して除去しなければならないが、この保護膜洗
浄時に孔壁が崩壊56(図5(イ)参照)して正常な試
験区間の維持が困難であった。試験区間が長い程、その
対応は困難となる。 2.非正常な試験区間によって測定することにより、そ
の地盤の実態とはかけ離れた測定値しか得られない。 3.透水試験にかかる前に保護管52内の水位57が上
昇していると、ポンプ、ベーラー58(図5(ロ)参
照)などを使用してその水位を下げるのであるが、その
測定区間における透水係数が大きいと水位を下げても短
時間で水位が上昇し、吸水ホースやベーラー58の引き
上げ後測定センサ55の挿入など、極く短時間で測定可
能状態となすのは大変困難である。試験区間の深度が深
い程、その対応は困難となる。 4.前記水位の上昇があってポンプなどで揚水してその
水位を下げる場合、ボイリング現象により前記保護管5
2内に土砂が流入することがあり、その除去には大変手
間がかかるし、十分除去しないで測定すると不正確な測
定値しか得られない。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、試験区間の崩壊を防止して指定された試験区間全範
囲を保持した状態で地下水の透水測定が可能となって精
度の良い測定値が得られ、更に透水係数の高い地盤でも
試験区間位置から透水のスタートをする測定が可能とな
って正確なデータが簡単に採取できる2重管式現場透水
試験方法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明請求項1記載の2重管式現場透水試験方法に
あっては、地盤において指定された試験区間の直前の深
さまで保護管を打設してからその試験区間をボーリング
し、ボーリング後その試験区間内から浸透してくる地下
水の水位を計測することにより地盤の指定位置における
透水率を測定する方法において、前記試験区間の長さ及
びボーリング孔の直径と略同一大きさを有するストレー
ナ管を前記試験区間内に配置すると共にこのストレーナ
管の上端と連通してストレーナ管内に浸透してくる地下
水を導入する円筒状水位上昇路を前記保護管内に配置
し、前記水位上昇路下端外周と前記保護管内周との間の
隙間を密閉し、前記水位上昇路上端からピストン状体を
摺動自在に挿入して前記上昇した地下水を前記試験区間
の略上端位置まで押し下げ、前記地下水を押し下げたピ
ストン状体上部の円筒状水位上昇路内部に透水測定セン
サを配置し、前記ピストン状体に設けたバルブを開くこ
とにより地下水が前記水位上昇路を再上昇する状態を前
記透水測定センサで測定することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、請求項1記載の2重管式現場透水試験方法
に使用する装置であって、前記試験区間の長さ及びボー
リング孔の直径と略同一大きさを有し前記試験区間内に
配置されるストレーナ管と、前記ストレーナ管の上端を
一端側に連通状態にして前記保護管内に配置されること
によりこの保護管内に円筒状の水位上昇路を形成する円
筒管と、前記円筒管下端外周側に装着され前記保護管内
に挿入された状態の円筒管外周と保護管内周との間に形
成される隙間を密閉するパッカと、前記円筒管による水
位上昇路に外周面を摺動自在に密着するバルブボディ及
びこのバルブボディに設けた上下貫通流路を地上側から
の操作手段により開閉自在に閉塞するバルブ本体により
構成されており、このバルブ本体で前記上下貫通流路を
閉塞した状態で前記円筒管上部から挿入され前記上昇し
た地下水を前記試験区間の略上端位置まで押し下げるピ
ストン型バルブと、前記水位上昇路内部であって前記地
下水を押し下げたピストン型バルブ上部の水位上昇路に
配置される透水測定センサと、を備えていることを特徴
とする。
【0007】請求項3記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、請求項2記載の2重管式現場透水試験装置
において、前記バルブ本体は前記バルブボディの上下貫
通流路にその上方側から着脱自在に嵌着するテーパー栓
状に形成されると共に前記上下貫通流路からの引き外し
用ロープが上面に連結され、更にこのバルブ本体上面を
地上側から押圧するピストンロッドを着脱自在に備えて
いることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、請求項2または請求項3に記載の2重管式
現場透水試験装置において、前記バルブボディは前記円
筒管内径に対し隙間を形成可能な小さな外径を有し端部
に雄ねじまたは雌ねじを有する一対の円筒部材と、両端
面を圧縮することにより外径を前記円筒管内径より大き
く拡大させる軟質なリング材とからなり、前記リング材
の両端からそれぞれ前記円筒部材の一端を挿入して前記
ねじ部同士を螺合することにより、ねじ部終端に設けた
段部でリング材を押圧状態にして一体化されていること
を特徴とする。
【0009】請求項5記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、請求項2ないし請求項4のうちいずれかの
項に記載の2重管式現場透水試験装置において、前記バ
ルブ本体は地上側に延設される柔軟なロープと、このロ
ープ先端に一端側が固定されたねじ軸と、このねじ軸に
挿入された一対の座金と、前記ねじ軸に螺合し前記座金
間隔を調整するナットと、前記座金同士の間に配置され
ナットの締め付け状態で外径を拡縮する軟質なバルブ材
とで形成されていることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、請求項2ないし請求項5のうちいずれかの
項に記載の2重管式現場透水試験装置において、前記円
筒管は内周面側が樹脂材にて形成されていることを特徴
とする。
【0011】請求項7記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、請求項2ないし請求項6のうちいずれかの
項に記載の2重管式現場透水試験装置において、前記ス
トレーナ管はストレーナ管部材を複数連結して延長可能
に形成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の2重管式現場透水試験方法及び
請求項2記載の2重管式現場透水試験装置にあっては、
円筒管の先端にストレーナ管が連結されており、まず、
試験区間がボーリングされたらストレーナ管を先にして
保護管内に挿入する。ストレーナ管は前記試験区間であ
るボーリング孔に嵌合状態で配置され、円筒管は保護管
内に配置され、この状態で前記円筒管は保護管内で前記
ストレーナ管上部に円筒状の水位上昇路を形成するので
ある。ボーリング孔はストレーナ管の存在によって崩壊
せず原形を維持した状態となる。ピストン型バルブを円
筒管に挿入して試験区間上端まで押し込むと、ストレー
ナ管を介し水位上昇路内部に浸入していた地下水を逆に
前記ストレーナ管を介して試験区間周りに排出させるこ
とができる。地上側からバルブ本体を開動作させバルブ
ボディの上下貫通流路を開放することにより、地下水が
再度水位上昇路内に浸入しその試験区間位置における水
位まで上昇するから、この水位の上昇を前記透水測定セ
ンサにて測定することにより、その深度における地下水
の特性を知ることができる。つまり、請求項1、請求項
2記載の発明では、試験区間の崩壊を防止して指定され
た試験区間全範囲を保持した状態で地下水の透水測定が
可能となって精度の良い測定値が得られ、更に透水係数
の高い地盤でも試験区間位置から透水のスタートをする
測定が可能となって正確なデータが簡単に採取できるの
である。また、地下水の水位上昇状態を測定する回復
法、逆に水を供給して水位下降状態を測定する注入法共
精度良く測定を行うことができる。
【0013】請求項3記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、ピストン型バルブは上下貫通流路の上方
側、つまり押し込み側から栓をするような簡単なバルブ
が設けられているのである。このピストン型バルブを水
位上昇路に挿入し、ピストンロッドをバルブ本体に当て
て下方に押圧することにより、バルブ本体は水圧によっ
て開放することなくバルブボディと一体となって地下水
を簡単に押し下げることができる。このバルブ本体は引
き外し用ロープを使用して地上側から引き抜き、上下貫
通流路を簡単に開放することができる。
【0014】請求項4記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、前記バルブボディは中間部に有する軟質な
リング材が円筒管内部に接触した状態で摺動する。この
リング材は両円筒部材のねじ回し状態で外径が変化する
ので、使用する円筒管の内径に最良な状態に調整でき、
効率の良い作業を行うことができる。
【0015】請求項5記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、バルブ本体は地下水押し込め時にはバルブ
ボディを降下させ上下貫通流路を開放時にはロープ引き
上げによりバルブボディを停止状態にしてバルブ本体の
みを軽く引き離し可能なようにバルブ材がナットの締め
付けによりバルブ本体の上下貫通流路に対し最良の接触
状態を得るように調整される。
【0016】請求項6記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、円筒管の内周面を樹脂で形成しているた
め、発錆がなく常に手軽く作業を行うことができる。
【0017】請求項7記載の2重管式現場透水試験装置
にあっては、試験区間の様々な長さに簡単に対応し、常
に、どこでも、正確な測定を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本実施の形態の2重管式現場透
水試験装置の水位を下げている状態を示す説明図、図2
は同上昇する水位を測定している状態を示す説明図であ
る。まず、この2重管式現場透水試験装置Aは、円筒管
1と、パッカ2と、ピストン型バルブ3と、ピストンロ
ッド4と、ストレーナ管5と、測定センサ6と、を主要
な構成としている。図中7は保護管、8は試験区間であ
り、保護管7は所定深度の地盤9に設定された試験区間
8の上端まで打設されている。
【0019】前記円筒管1は、前記保護管7内に配置さ
れることによりこの保護管7内に円筒状の水位上昇路1
0を形成するものであり、前記保護管7より適宜小径の
鋼管11が使用され、試験区間8の深い深度に対応可能
なように端部は延設用ねじ部(図示せず)が螺設されて
いる。また、この円筒管1は後述するピストン型バルブ
3が良好に摺動するように内周面側が樹脂の被覆12に
よって形成されている。
【0020】前記パッカ2は、前記保護管7内に挿入さ
れた状態の円筒管1の外周と保護管7の内周との間に形
成される隙間13を密閉するものであって、前記円筒管
1の下端外周側に装着されている。14はパッカ2を地
上側空気圧源に接続するホースである。
【0021】前記ピストン型バルブ3は、前記水位上昇
路10を上昇した地下水15を前記試験区間8の略上端
位置まで押し下げ測定開始時に開放するものであって、
前記円筒管1による水位上昇路10に外周面を摺動自在
に密着するバルブボディ16及びこのバルブボディ16
に設けた上下貫通流路18を地上側からの操作手段によ
り開閉自在に閉塞するバルブ本体17により構成されて
いる。前記バルブ本体17は、図3(イ)に示すよう
に、地上側からの操作手段として地上側に延設される柔
軟なロープ20と、このロープ20の先端に一端側が固
定されたねじ軸21と、このねじ軸21に挿入された一
対の座金22,22と、前記ねじ軸21に螺合し前記座
金22,22同士の間隔を調整するナット23と、前記
座金22,22同士の間に配置されナット23の締め付
け状態で外径を拡縮する軟質(例えばゴム、柔軟な樹脂
材、あるいはそれらを混用したもの)なバルブ材24と
で形成されている。尚、このバルブ材24はテーパ状の
外形で図示しているが、必ずしもテーパ形状でなくても
良く、円柱状、太鼓状などの外形を有していても良い。
【0022】前記バルブボディ16は、前記円筒管1の
内径に対し隙間を形成可能な小さな外径を有し端部に雄
ねじ25または雌ねじ26を有する一対の円筒部材2
7,28と、両端面を圧縮することにより外径を前記円
筒管1の内径より大きく拡大させる軟質(例えば前記バ
ルブ材24と同様)なリング材29とからなり、前記リ
ング材29の両端からそれぞれ前記円筒部材27,28
の一端を挿入して前記ねじ部25,26同士を螺合する
ことにより、ねじ部終端に設けた段部30でリング材2
9を押圧状態にして一体化されている。
【0023】前記ピストンロッド4は、前記水位上昇路
10を上昇した地下水15をピストン型バルブ3で前記
試験区間8の略上端位置まで押し下げるときバルブ本体
17の上面に突き当てて使用するものであって、小径の
鋼管が使用され、先端突き当て部には前記ロープ20に
干渉しないように切欠部31が開設されている。
【0024】前記ストレーナ管5は、ベントナイト保護
膜の除去時や測定時、あるいはボイリングなどによって
試験区間8が崩落するのを防止するものであって、外周
壁あるいは先端部に多数の開口32が開設され、またそ
こから土砂が浸入するのを防止する網33が設けられ、
前記試験区間8の長さ及びボーリング孔34の直径と略
同一大きさに形成されている。また、このストレーナ管
5は、試験区間の様々な長さに簡単に対応し、常に、ど
こでも、正確な測定を行うことができるように、ストレ
ーナ管部材を複数連結して例えば最長2.5mまで延長
可能に形成されている。
【0025】前記測定センサ6は、試験区間8の直上で
測定できるように長いケーブル35の先端に取り付けら
れ、単独でセット、あるいは撤去できるように設けられ
ている。
【0026】次に本実施の形態の作用を説明する。上述
のように構成された2重管式現場透水試験装置Aは、ま
ず、保護管7が打設されボーリングにより試験区間8が
穿孔されたらストレーナ管5を先にして保護管7内に挿
入する。ストレーナ管5は前記試験区間(ボーリング
孔)8に嵌合状態で配置され、円筒管1は保護管7内に
配置され、この状態で前記円筒管1は保護管7内で前記
ストレーナ管5の上部に円筒状の水位上昇路10を形成
する。この後、円筒管1上端からポンプまたはポンプの
ホースをストレーナ管まで挿入し、内部の泥水を排出す
る。または清水を供給した後、吸引排水する。この時、
ボーリング孔8はストレーナ管5の存在によって崩壊せ
ず原形を維持した状態でベントナイト保護膜が除去され
た状態となる。泥水排出後、地上からパッカ2に空気を
圧入することにより、水位上昇路10、つまり円筒管1
と保護管7との間に形成されていた隙間が密閉され、試
験区間8と地上とを連通する空間部は水位上昇路10の
内部のみとなる。これから測定となるが、まず、回復法
を説明する。前記水位上昇路10の上端からピストン型
バルブ3を挿入してピストンロッド4にて試験区間8の
上端まで押し込むと、ストレーナ管5を介し水位上昇路
10内部に浸入していた地下水15が逆に前記ストレー
ナ管5を介して試験区間8周りに排出される。前記ピス
トン型バルブ3を試験区間8上端まで押し込んだ後、測
定センサ6をこのピストン型バルブ3の上部まで挿入
し、地上側19からロープ20を引き上げてバルブ本体
17を開動作させバルブボディ16の上下貫通流路18
を開放する。この上下貫通流路18の開放により、地下
水15が再度水位上昇路10内に浸入しその試験区間位
置における水位まで上昇する。この水位の上昇を前記測
定センサ6にて測定する回復法により、その深度におけ
る地下水の特性を知ることができる。
【0027】次に、注入法は前記回復法が終了後行う。
この場合は、前記水位上昇路10に残留しているバルブ
本体17をカギ付き棒などで撤去する。そして、図4に
示すように、水位上昇路10の上端から清水36を注入
し、水位37の降下による時間単位の圧力を測定センサ
6にて測定することにより、規定の試験間隔を完全に保
持して実施した精度の良い結果が得られる。
【0028】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限定され
るものではない。例えば、ピストン型バルブ3やストレ
ーナ管5の形状などは、任意に設定することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明2重管式
現場透水試験方法及び装置にあっては、前記方法及び構
成としたため、試験区間の崩壊を防止して指定された試
験区間全範囲を保持した状態で地下水の透水測定が可能
となり、精度の良い測定値が得られ、更に透水係数の高
い地盤でも試験区間位置から透水のスタートをする測定
が可能となって正確なデータが簡単に採取することがで
きる。地下水の水位上昇状態を測定する回復法、逆に水
を供給して水位下降状態を測定する注入法共、短時間で
精度良く測定を行うことができる。
【0030】ピストン型バルブは、水位上昇路に挿入し
ピストンロッドをバルブ本体に当てて下方に押圧するこ
とにより、バルブ本体は水圧によって開放することなく
バルブボディと一体となって地下水を簡単に押し下げる
ことができる。このバルブ本体は引き外し用ロープを使
用して地上側から引き抜き、上下貫通流路を簡単に開放
することができる。
【0031】バルブボディは、中間部に有する軟質なリ
ング材が円筒管内部に接触した状態で摺動するが、リン
グ材は両円筒部材のねじ回し状態で外径が変化するの
で、使用する円筒管の内径に最良な状態に調整でき、効
率の良い作業を行うことができる。
【0032】バルブ本体は、地下水押し込め時にはバル
ブボディを降下させ上下貫通流路を開放時にはロープ引
き上げによりバルブボディを停止状態にしてバルブ本体
のみを軽く引き離し可能なようにバルブ材がナットの締
め付けによりバルブ本体の上下貫通流路に対し最良の接
触状態を得るように調整することができる。
【0033】円筒管の内周面を樹脂で形成しているた
め、発錆がなく常に手軽く作業を行うことができる。
【0034】ストレーナ管は、試験区間の様々な長さに
簡単に対応し、常に、どこでも、正確な測定を行うこと
ができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の2重管式現場透水試験装置
Aの水位を下げている状態を示す説明図である。
【図2】実施の形態の2重管式現場透水試験装置Aの上
昇する水位を測定している状態を示す説明図である。
【図3】実施の形態のピストン型バルブを示しており、
(イ)はバルブ本体、(ロ)はバルブボディを示す断面
図である。
【図4】実施の形態の2重管式現場透水試験装置Aの注
水法を示す説明図である。
【図5】(イ),(ロ)は従来の現場透水試験方法を示
す説明図である。
【符号の説明】
A 2重管式現場透水試験装置 1 円筒管 2 パッカ 3 ピストン型バルブ 4 ピストンロッド 5 ストレーナ管 6 測定センサ 7 保護管 8 試験区間 10 水位上昇路 12 円筒管内の樹脂の被覆 13 隙間 16 バルブボディ 17 バルブ本体 18 上下貫通流路 20 ロープ 24 バルブ材 29 リング材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤において指定された試験区間の直前
    の深さまで保護管を打設してからその試験区間をボーリ
    ングし、ボーリング後その試験区間内から浸透してくる
    地下水の水位を計測することにより地盤の指定位置にお
    ける透水率を測定する方法において、 前記試験区間の長さ及びボーリング孔の直径と略同一大
    きさを有するストレーナ管を前記試験区間内に配置する
    と共にこのストレーナ管の上端と連通してストレーナ管
    内に浸透してくる地下水を導入する円筒状水位上昇路を
    前記保護管内に配置し、 前記水位上昇路下端外周と前記保護管内周との間の隙間
    を密閉し、 前記水位上昇路上端からピストン状体を摺動自在に挿入
    して前記上昇した地下水を前記試験区間の略上端位置ま
    で押し下げ、 前記地下水を押し下げたピストン状体上部の円筒状水位
    上昇路内部に透水測定センサを配置し、 前記ピストン状体に設けたバルブを開くことにより地下
    水が前記水位上昇路を再上昇する状態を前記透水測定セ
    ンサで測定することを特徴とする2重管式現場透水試験
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2重管式現場透水試験方
    法に使用する装置であって、前記試験区間の長さ及びボ
    ーリング孔の直径と略同一大きさを有し前記試験区間内
    に配置されるストレーナ管と、 前記ストレーナ管の上端を一端側に連通状態にして前記
    保護管内に配置されることによりこの保護管内に円筒状
    の水位上昇路を形成する円筒管と、 前記円筒管下端外周側に装着され前記保護管内に挿入さ
    れた状態の円筒管外周と保護管内周との間に形成される
    隙間を密閉するパッカと、 前記円筒管による水位上昇路に外周面を摺動自在に密着
    するバルブボディ及びこのバルブボディに設けた上下貫
    通流路を地上側からの操作手段により開閉自在に閉塞す
    るバルブ本体により構成されており、このバルブ本体で
    前記上下貫通流路を閉塞した状態で前記円筒管上部から
    挿入され前記上昇した地下水を前記試験区間の略上端位
    置まで押し下げるピストン型バルブと、 前記水位上昇路内部であって前記地下水を押し下げたピ
    ストン型バルブ上部の水位上昇路に配置される透水測定
    センサと、を備えていることを特徴とする2重管式現場
    透水試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の2重管式現場透水試験装
    置において、 前記バルブ本体は前記バルブボディの上下貫通流路にそ
    の上方側から着脱自在に嵌着するテーパー栓状に形成さ
    れると共に前記上下貫通流路からの引き外し用ロープが
    上面に連結され、更にこのバルブ本体上面を地上側から
    押圧するピストンロッドを着脱自在に備えていることを
    特徴とする2重管式現場透水試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の2重管
    式現場透水試験装置において、 前記バルブボディは前記円筒管内径に対し隙間を形成可
    能な小さな外径を有し端部に雄ねじまたは雌ねじを有す
    る一対の円筒部材と、両端面を圧縮することにより外径
    を前記円筒管内径より大きく拡大させる軟質なリング材
    とからなり、前記リング材の両端からそれぞれ前記円筒
    部材の一端を挿入して前記ねじ部同士を螺合することに
    より、ねじ部終端に設けた段部でリング材を押圧状態に
    して一体化されていることを特徴とする2重管式現場透
    水試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のうちいずれか
    の項に記載の2重管式現場透水試験装置において、 前記バルブ本体は地上側に延設される柔軟なロープと、
    このロープ先端に一端側が固定されたねじ軸と、このね
    じ軸に挿入された一対の座金と、前記ねじ軸に螺合し前
    記座金間隔を調整するナットと、前記座金同士の間に配
    置されナットの締め付け状態で外径を拡縮する軟質なバ
    ルブ材とで形成されていることを特徴とする2重管式現
    場透水試験装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のうちいずれか
    の項に記載の2重管式現場透水試験装置において、 前記円筒管は内周面側が樹脂材にて形成されていること
    を特徴とする2重管式現場透水試験装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし請求項6のうちいずれか
    の項に記載の2重管式現場透水試験装置において、 前記ストレーナ管はストレーナ管部材を複数連結して延
    長可能に形成されていることを特徴とする2重管式現場
    透水試験装置。
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