JP2009234680A - 糸条巻取り装置および糸条の巻取り方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】糸条束をケースに挿入する場合やテープを巻く場合などにおいて糸条束が損傷するなど、巻姿が後工程に悪影響を及ぼさない良好な巻姿の糸条束を得ることが可能な巻取り装置をおよび巻取り方法を提供する。
【解決手段】巻取り枠に糸条を案内するためのトラバース手段と、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定する糸条の撮像手段と、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいて前記トラバース装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする糸条巻取り装置。
【選択図】図1
【解決手段】巻取り枠に糸条を案内するためのトラバース手段と、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定する糸条の撮像手段と、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいて前記トラバース装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする糸条巻取り装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、糸条の巻取り装置および糸条の巻取り方法に関するものである。
従来、糸条の巻取り装置については、図5に示すように、糸条1を回転する巻取り枠5を備えた巻取り装置7に巻取る方法が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
本来、糸条が巻取り枠に片寄らないように巻取るためには、巻取り枠の同じ位相に糸条が累積しないように糸条または巻取り枠を移動させながら巻取る必要があるが、この方法では巻取り枠に対して決まった位相でのみ糸条を供給するため、巻取った糸条束が巻取り枠の同じ位置に片寄ってしまい、その結果、例えば巻取った糸条束に対して、後工程でテープを巻いたりケースに挿入したりする場合に糸条束に負荷がかかり、糸条束が損傷してしまうなどといった恐れがあった。
本来、糸条が巻取り枠に片寄らないように巻取るためには、巻取り枠の同じ位相に糸条が累積しないように糸条または巻取り枠を移動させながら巻取る必要があるが、この方法では巻取り枠に対して決まった位相でのみ糸条を供給するため、巻取った糸条束が巻取り枠の同じ位置に片寄ってしまい、その結果、例えば巻取った糸条束に対して、後工程でテープを巻いたりケースに挿入したりする場合に糸条束に負荷がかかり、糸条束が損傷してしまうなどといった恐れがあった。
また、あらかじめ糸条を綾振るトラバース装置に理想的な巻姿となるようなトラバースパターンを設定しておいても、巻取り途中で糸条束が崩れてしまったり、巻取り枠そのものの歪みなどにより、やはり巻姿が片寄ってしまうなどの恐れがあった。
このような問題を解決する手段として、巻状態をレーザ変位計で測定しながらモニタリングする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、このような従来例の場合、次のような問題があった。すなわち、巻取り枠が多角形からなる場合に測定する箇所が絶えず変動するため、正確なモニタリングができないといった問題があった。
また、複数本の糸条が供給される巻取り装置においては、巻取る際に供給される糸条の幅が随意に変化してしまうため、正確な巻姿が得られないといった問題があった。
以上のような理由により、従来この方式の巻取り装置による、巻姿が良好な糸束を得る巻取りは困難であった。
特開平10−194606号公報
特開平5−310369号公報
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決することにあり、巻姿が後工程に悪影響を及ぼさない良好な巻姿の糸条束を得ることが可能な巻取り装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
(1)巻取り枠に糸条を案内するためのトラバース手段と、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定する糸条の撮像手段と、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいて前記トラバース装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする糸条巻取り装置。
(2)前記糸条が複数本であることを特徴とする(1)に記載の糸条巻取り装置。
(3)トラバース装置によって巻取り枠に糸条を案内して、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定し、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいてトラバース装置を制御することを特徴とする、糸条の巻取り方法。
(4)前記糸条が複数本であることを特徴とする(3)に記載の糸条の巻取り方法。
(1)巻取り枠に糸条を案内するためのトラバース手段と、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定する糸条の撮像手段と、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいて前記トラバース装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする糸条巻取り装置。
(2)前記糸条が複数本であることを特徴とする(1)に記載の糸条巻取り装置。
(3)トラバース装置によって巻取り枠に糸条を案内して、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定し、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいてトラバース装置を制御することを特徴とする、糸条の巻取り方法。
(4)前記糸条が複数本であることを特徴とする(3)に記載の糸条の巻取り方法。
本発明によれば、以下に説明するとおり、求める巻姿に対して、偏りや乱れの小さい良好な巻姿の糸条束を得ることができる。
本発明による糸条の巻取り装置は、糸条を巻取るための巻取り枠と、巻取り枠に糸条の軌道を案内するためのトラバース手段と、巻姿、すなわち巻取られた糸条の形状を測定するために用いる撮像手段と、前記撮像装置から得た情報を処理し、トラバース手段にフィードバックする制御手段とを備えたものである。
本発明において「トラバース」とは、糸条を巻取り枠に対して移動させる機能を指し、「トラバース手段」とは、かかる機能を有する手段をいう。例えば、図3に示すように、糸条を巻取り枠に対して軸方向に移動させる手段でも構わないし、また、図4に示すように、供給される複数の糸条のガイドの幅を変化させることにより供給する糸条の幅を変える手段であってももちろん構わない。
また、本発明において「撮像手段」とは、対象物の形状をとらえる機能を指す。例えば、CCDカメラのように、対象物を画像としてとらえる手段でも構わないし、また、光学式や超音波式の非接触の変位センサのように、対象物の高さや幅および面積を測定する手段であってももちろん構わない。
以下、図面に示す実施態様に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。
図1、図2は、本発明の一実施形態による糸条の巻取り方法を示すための、糸条巻取り装置の図であり、図1は巻取り枠を正面から見た概略図を示し、図2は巻取り枠を側面から見たときの概略図を示す。
図1、図2において、巻取り枠2に糸条供給部(図示せず)からトラバース装置3を経て供給される糸条1を巻取る。前記巻取り枠2の周辺には、巻取った糸条束の形状を測定する撮像装置4があり、前記トラバース装置周辺には、あらかじめ求める巻姿を登録し、巻取った糸束の形状と比較した情報に基づいてトラバース装置を制御するための制御装置(図示せず)が備え付けられている。
まず、巻取り枠2に糸条1が巻取られる。この巻取り状況を撮像装置4で巻取り実施中に常にモニタリングし、巻姿情報を制御部へ送る。制御部には、正しい巻姿の情報があらかじめ登録されており、ここで、実際の巻姿情報を2値化することで面積を検出し、あらかじめ登録された巻姿の情報に沿うように巻取られているかを比較し、補正の必要があれば実際の巻姿が登録された巻姿となるように、必要に応じてトラバース装置3を制御する。
以上の結果、求める巻姿に対して、偏りや乱れの小さい巻姿の糸条束を得ることができる。
なお、本発明はどのような糸条の巻取りにも用いることができるが、複数本の糸条が供給される糸条の巻取りにおいて好適であり、供給される糸条が中空糸の場合においてさらに好適である。
また、本発明における装置および方法は、「2つ以上の頂点を有している巻取り枠」に適用することにより、その効果がより顕著に現れる。すなわち、「2つ以上の頂点を有している巻取り枠」とは、巻き取った糸条束において2つ以上の屈曲点を有するように巻き取ることが可能な巻取り枠であり、例えば、図7に示すように、2つの屈曲点を有する巻取り枠でも構わないし、また、図8に示すように複数の屈曲点を有する巻取り枠であってももちろん構わない。かかる巻取り枠は、円形の巻取り枠に比べ、巻姿補正が困難である。したがって、本発明における装置および方法を適用することにより、上記巻姿補正を容易に行うことが可能となる。
実施例として、図1、図2、図6に示した実施態様の糸束巻取り装置を用いて糸束の巻取りを実施した。撮像手段としては、市販のCCDカメラを使用した。また、比較例として、従来どおり補正を行わずに糸束の巻取りを実施した。
これらの結果を表1に示す。表1から明らかなように、同一条件で巻取った結果、本発明の巻取り装置で巻取った糸条束は従来の方法で巻取った糸条束よりも、所定の巻姿に近い良好な巻姿を得ることができた。
なお、本実施形態では、巻取り断面が円形になるように巻姿を制御したが、例えば、巻取り断面が矩形となるように巻姿を制御するなど、求める巻姿はどのような形状であってももちろん構わない。
本発明は、血液濾過や水濾過などに用いる中空糸の巻取りに適用することが望ましいが、金属線などのあらゆる線条体の巻取りなど、その応用範囲が、これらに限られるものではない。
1:糸条
2:巻取り枠
3:トラバース装置
4:撮像装置
5:巻取り枠
6:糸条束
7:巻取り装置
8:巻姿情報
2:巻取り枠
3:トラバース装置
4:撮像装置
5:巻取り枠
6:糸条束
7:巻取り装置
8:巻姿情報
Claims (4)
- 巻取り枠と、巻取り枠に糸条を案内するためのトラバース手段と、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定する糸条の撮像手段と、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいて前記トラバース装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする糸条巻取り装置。
- 前記糸条が複数本であることを特徴とする請求項1に記載の糸条巻取り装置。
- トラバース装置によって巻取り枠に糸条を案内して、前記巻取り枠に巻取った糸条の形状を測定し、あらかじめ登録された巻姿情報と比較した情報に基づいてトラバース装置を制御することを特徴とする、糸条の巻取り方法。
- 前記糸条が複数本であることを特徴とする請求項3に記載の糸条の巻取り方法。
Priority Applications (1)
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JP2008080169A JP2009234680A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 糸条巻取り装置および糸条の巻取り方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008080169A JP2009234680A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 糸条巻取り装置および糸条の巻取り方法 |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102015002252B3 (de) * | 2015-02-23 | 2016-05-04 | Hermann Reuschenbach | Vorrichtung und Verfahren zum Handhaben eines aufgehaspelten Fadenstrangs |
DE102015000247B3 (de) * | 2015-01-07 | 2016-05-04 | Hermann Reuschenbach | Vorrichtung und Verfahren zur Weiterverarbeitung eines aufgehapelten Fadenstrangs |
CN110803848A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-02-18 | 中合清源(济南)生态科技有限公司 | 一种有机质固废处理装置用滤布纠偏机构及其纠偏方法 |
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2008
- 2008-03-26 JP JP2008080169A patent/JP2009234680A/ja active Pending
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JPWO2013129004A1 (ja) * | 2012-02-29 | 2015-07-30 | 東レ株式会社 | 束状製品の製造方法および製造装置 |
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DE102015000247B3 (de) * | 2015-01-07 | 2016-05-04 | Hermann Reuschenbach | Vorrichtung und Verfahren zur Weiterverarbeitung eines aufgehapelten Fadenstrangs |
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CN110803848A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-02-18 | 中合清源(济南)生态科技有限公司 | 一种有机质固废处理装置用滤布纠偏机构及其纠偏方法 |
CN110803848B (zh) * | 2019-12-12 | 2024-02-20 | 中合清源(济南)生态科技有限公司 | 一种有机质固废处理装置用滤布纠偏机构及其纠偏方法 |
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