JP2007008711A - 線条体の自動整列巻き方法及びその装置 - Google Patents

線条体の自動整列巻き方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007008711A
JP2007008711A JP2005195290A JP2005195290A JP2007008711A JP 2007008711 A JP2007008711 A JP 2007008711A JP 2005195290 A JP2005195290 A JP 2005195290A JP 2005195290 A JP2005195290 A JP 2005195290A JP 2007008711 A JP2007008711 A JP 2007008711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
cable
wound
winding
collar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005195290A
Other languages
English (en)
Inventor
Reishi Fujita
玲史 藤田
Hiroyasu Hirayama
博康 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2005195290A priority Critical patent/JP2007008711A/ja
Publication of JP2007008711A publication Critical patent/JP2007008711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Winding Filamentary Materials (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Abstract

【課題】ドラムの鍔が変形していても、ケーブルの崩れを生じないように、また、より多くのケーブルを巻き付ける。
【解決手段】線条体の自動整列巻き方法は、両側に鍔3Bを備えた回転するドラム3に線条体5を相対的にトラバースさせながら自動整列して多層巻きする際に、n層に線条体5を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層に巻付けられる線条体5の中心を通る直線上のつば内幅を非接触式のつば幅検出装置21により測定し、この測定されたつば内幅と線条体5の外径に基づいて、(n+1)層に巻付けられる線条体5の巻数と各線条体5の配置ピッチPを計算し、この計算された配置ピッチPに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体5と前記鍔3との間の上、並びに前記n層目の線条体5の間の上に前記線条体5を巻付ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、線条体の自動整列巻き方法及びその装置に関し、特に両側に鍔を備えた回転するドラムに線条体を相対的にトラバースさせながら自動整列して多層巻きする際に、様々なドラムのつば幅に対して整列巻きを行う線条体の自動整列巻き方法及びその装置に関する。
従来、図14(A)に示されているように、両側に鍔101を備えたドラム103に線条体としての例えばケーブル105を多層巻きする場合、1層目において前記ケーブル105を隙間なく前記ドラム103に巻付けており、さらに、2層目においても、前記1層目のケーブル105の間の上層に配されるようにして、ケーブル105を隙間無く巻付けられており、3層目以降も同じようにケーブル105を隙間無くドラム103に巻付ける方法が知られている。
例えば、特許文献1にあるように、線条体(上記のケーブル105に該当)を巻取ボビン(上記のドラム103に該当)にこれをトラバースさせながら巻き取る際に、前記巻取ボビンのトラバース中心線(Y−Y)上に位置する案内ローラと前記巻取ボビンの中心軸線(X−X)との間の適宜の位置(前記案内ローラからの距離y)に線条体の走行位置に近接して通過位置検出装置を設ける。この通過位置検出装置によりその通過位置の前記トラバース中心線(Y−Y)からの偏り距離(x)を測定し、さらにその時点における近接しつつある側の鍔板の内壁面と前記トラバース中心線間の距離を測定し、前記中心軸線(X−X)と前記案内ローラとの距離をa、前記線条体の外径をdとして、前記鍔板の内壁面と線条体との間隙cの値を計算式c=L−(ax/y )により算出し、この値がd/2以下になった時点で前記巻取ボビンのトラバース方向を反転させるものが知られている。
また、従来の他のケーブル巻付け方法としては、特許文献2にあるように、線条体(上記のケーブル105に該当)を巻取ボビン(上記のドラム103に該当)にこれをトラバースさせながら巻き取る際に、前記巻取ボビンのトラバース中心線(Y−Y)上に位置する案内ローラと前記巻取ボビンの中心軸線(X−X)との間に前記線条体の走行位置に近接して2枚の通過位置検出装置を前記案内ローラからのトラバース中心線(Y−Y)に沿う距離がそれぞれ異なる数値b,cとなる位置に設け、通常の巻取作業中における線条体の前記トラバース中心線(Y−Y)からの偏り距離(x,x)を前記2枚の通過位置検出装置によってそれぞれ測定して両者の比(x/x)の値を算出し、この値が等しかるべき一定値(b/c)から変動した時点で前記トラバース方向を反転させるものが知られている。
また、特許文献3では、ケーブルを整列巻き取りするときに、ケーブルの乗り上げや目飛びなどの巻き取り異常を検知するために、ケーブルの巻き取り状態を静止画像として捉え、この画像におけるケーブルの最高点Hからd/x(d=が層上でのケーブル径、x=任意の数値)だけ低い位置をモニタリングラインMとし、同ライン上の明暗パターンから巻き取り点及び巻き取り状態を判別する方法が知られている。
また、別の例として、特許文献4及び特許文献5では、ドラムへのケーブルの巻き状態を撮像カメラが逐次撮像し、この撮像画像を記憶した制御部(CPU)が整列状態で巻装されているか否かを判別する。整列状態になく乱巻き状態であると判別されたときには、制御部からの制御信号によって旋回機構及び又は移動機構の動作が制御されてケーブルに乱巻き状態を自動的に修正する方向の力が付与され、乱巻きされたケーブルが整列された密巻状態となるように自動的に修正される装置が知られている。
特開平8−217333号公報 特開平9−255226号公報 特開平7−117924号公報 実開平6−27816号公報 実開平6−27818号公報
ところで、従来のケーブル巻付け方法においては、ケーブル105は張力をかけてドラム103に巻きつけられるためにドラム103への巻き締まりが生じる。この巻き締まりによって、図14(B)に示されているようにケーブル105の位置がドラム103の中心側に移動するためにケーブル105の巻き幅が広がる。その分、鍔101の内面がケーブル105で押されてつば内幅Wが広がっていく事態が生じる。この状態になると、ケーブル送りピッチP2が初めの計算値P1と異なってくるので、ケーブル105を均一に巻き付けられないことやケーブル105が落ち込んで崩れが生じるという問題点があった。
また、ドラム103の寸法は、当初から組立状態が悪い場合や経年変化などによりドラム103ごとに異なっており、実際には図14(C)に示されているように鍔101が変形している場合がほとんどである。また、同じドラム103でも、位置によってつば内幅Wは変化している。このような場合も上記の場合と同様に、ケーブル105を均一に巻き付けられないことやケーブル105の崩れが生じるという問題点があった。
特許文献1及び2においては、ドラムの鍔の反りや加工誤差などがあっても、そのターンの納まるべきその場所の鍔までの距離を実測してトラバース反転を決定するので、正確な整列巻き取りを行うという点では効果があるが、ケーブルが鍔の内面に近づくときに、その都度、ケーブルをターンすべきか否かを、瞬時に判断してトラバース反転を行っているので、トラバース反転の遅れを生じることや、トラバース反転の決定を瞬時に高速判断するための高価な制御装置を必要とするなどの問題点があった。
また、鍔の端部やケーブルの位置が例えばリミットスイッチなどを用いて接触式で検出して測定される場合は、測定までの時間がかかり、さらにドラム交換時に多くの時間が必要になるという問題点があった。
また、従来、ケーブルの巻取り状態を判別する方法においては、特許文献3では画像処理が画像の濃淡で処理が行なわれており、ケーブル位置とそれ以外の部分とを認識させて画像処理させている。しかし、この画像処理では光の当たり具合などにより誤差が生じてしまい、測定すべき箇所を絞りこみにくいために、ケーブル位置の認識を誤るなどの不具合が起こるという問題点があった。
また、特許文献4及び5では、前のケーブルの巻装時に乱巻き状態であると判別されたときに、次のケーブルの巻装時に巻き方を修正するので、その都度、微妙な処理を行わなければならず複雑であるので、高価な処理装置を使用する必要があるという問題点があった。このように高価な処理装置を使用する必要があるという点では、特許文献3でも同様である。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の線条体の自動整列巻き方法は、両側に鍔を備えた回転するドラムに線条体を相対的にトラバースさせながら自動整列して多層巻きする線条体の自動整列巻き方法において、
n層目に線条体を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を非接触式のつば幅検出装置により測定し、この測定されたつば内幅と前記線条体の外径に基づいて、(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチを計算し、この計算された配置ピッチに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体と前記鍔との間の上、並びに前記n層目の線条体間の上に前記線条体を巻付けることを特徴とするものである。
また、この発明の線条体の自動整列巻き方法は、前記線条体の自動整列巻き方法において、前記非接触式のつば幅検出装置が、両側の鍔間でドラムの回転中心側から外周側へ移動することにより、前記両側の各鍔までの距離をそれぞれ検出することが好ましい。
また、この発明の線条体の自動整列巻き方法は、前記線条体の自動整列巻き方法において、前記非接触式のつば幅検出装置が、レーザ変位検出器であることが好ましい。
この発明の線条体の自動整列巻き装置は、両側に鍔を備えた回転するドラムに線条体を相対的にトラバースさせながら自動整列して多層巻きする線条体の自動整列巻き装置において、
各層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を測定する非接触式のつば幅検出装置と、
n層目に線条体を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を測定する指令を前記非接触式のつば幅検出装置に与えると共に、前記(n+1)層目のつば内幅と線条体の外径に基づいて、(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチを計算し、この計算された配置ピッチに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体と前記鍔との間の上、並びに前記n層目の線条体間の上に前記線条体を巻付ける指令を与える制御装置と、
で構成されていることを特徴とするものである。
また、この発明の線条体の自動整列巻き装置は、前記線条体の自動整列巻き装置において、前記非接触式のつば幅検出装置が、両側の鍔間でドラムの回転中心側から外周側へ移動自在であると共に両側の各鍔までの距離をそれぞれ検出する検出部を備えていることが好ましい。
また、この発明の線条体の自動整列巻き装置は、前記線条体の自動整列巻き装置において、前記非接触式のつば幅検出装置が、レーザ変位検出器であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の線条体の自動整列巻き方法によれば、鍔が変形してつば内幅が広がっても、n層目に線条体を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を非接触式のつば幅検出装置により測定し、この測定されたつば内幅と線条体の外径に基づいて(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチを計算しておき、この計算された配置ピッチに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体と前記鍔との間の上、並びに前記n層目の線条体間の上に前記線条体を巻付け、鍔の変形に追従した巻き付けができるので、線条体が崩れ落ちることが無くなる。また、より多くの線条体を巻き付けることができる。また、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチが設定されるので、時間的な余裕があるために、瞬時に高速判断するための高価な制御装置を必要としない安価なもので十分に対応できる。
また、この発明の線条体の自動整列巻き装置によれば、制御装置の指令により、n層目に線条体を巻付けているときに、予め、非接触式のつば幅検出装置により、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を測定する。さらに、制御装置により、前記つば内幅と線条体の外径に基づいて(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチが計算され、この計算された配置ピッチに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体と前記鍔との間の上、並びに前記n層目の線条体間の上に前記線条体を巻付け、鍔の変形に追従した巻き付けができるので、線条体が崩れ落ちることが無くなる。また、より多くの線条体を巻き付けることができる。また、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチが設定されるので、時間的な余裕があるために、瞬時に高速判断するための高価な制御装置を必要としない安価なもので十分に対応できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係るケーブル巻付け装置1は、ドラム3の外周に線条体としての例えばケーブル5を1層ずつ多層巻きするための装置であり、基台7上に、ドラム回転装置9とケーブルガイド装置11と図示しない制御装置とが設けられている。
上記のドラム回転装置9は、ドラム3の中心軸CL1を中心にして、基台7に対してドラム3を回転自在に支持する装置である。この実施の形態ではドラム3の中心軸CL1が水平方向に延伸しており、ドラム3は基台7の上方で回転するように設置されている。すなわち、ドラム回転装置9は、図1に示されているように、基台7に設けられてドラム3を回転自在に支持する門型のドラム支持部材13と、ドラム3を回転させるためのサーボモータ等のアクチュエータ15と、が備えられている。前記アクチュエータ15を回転駆動することにより、図1に示す矢印AR1の方向にドラム3が回転する。なお、図2ではドラム回転装置9が図示省略されている。
また、ドラム3は、図4に示されているように、円柱状に形成されたドラム本体部3Aと、このドラム本体部3Aの両端部に設けられた円板状の鍔3Bと、で構成されており、ドラム本体部3Aの外周にケーブル5を巻付けるようになっている。
ここで、説明の便宜のために、ドラム3の回転中心軸CL1の延伸方向(図1の紙面に垂直な方向)をX軸方向とし、鉛直方向をY軸方向とし、X軸およびY軸に直交する方向(図1の左右方向)をZ軸方向とする。
また、上記のドラム回転装置9のドラム支持部材13には、つば幅検出装置移動アーム17が、図1において右側に位置してつば内幅Wの方向(X軸方向)の所定位置、この実施の形態ではつば内幅Wのほぼ中央の位置に直交し、且つ前記ドラム3の回転中心軸CL1に直交する直線CL2上を移動自在に設けられている。なお、つば幅検出装置移動アーム17はサーボモータ等のアクチュエータ19により図1において矢印B方向に移動する構成である。また、前記つば幅検出装置移動アーム17の図1において下端には、両側の各鍔3Bの内面までの距離をそれぞれ測定するための非接触式のつば幅検出装置としての例えばレーザ変位検出器21が設けられている。
このレーザ変位検出器21は、図5に示されているように検出部21A,21Bとしての例えばレーザ光を照射する投光部と各鍔3Bの内面に照射されたレーザ光の画像を撮像する例えばCCDカメラなどの撮像手段とが、つば幅検出装置移動アーム17のX軸方向の左右両側に設けられている。例えば、前記左右の投光部からつば内幅Wの方向(X軸方向)へレーザ光が照射され、各鍔3Bの内面に照射されたレーザ光の画像が前記CCDカメラで検出される。CCDカメラで検出された画像に基づいて制御装置の演算装置で前記左右の各検出部21A,21Bから各鍔3Bの内面までの距離が計算される。なお、上記の非接触式のつば幅検出装置としてはレーザ変位検出器21に限定されず、他の装置であっても構わない。
また、上記のケーブルガイド装置11は、ドラム3の適宜の位置にケーブル5を巻付けるためにケーブル5をガイドする装置である。すなわち、基台7の上部でケーブルガイド装置用支持台7Aに設けたリニアガイドベアリング23を介してX軸方向に移動自在なX軸キャリッジ25が備えられ、このX軸キャリッジ25はサーボモータ等のアクチュエータ27によりX軸方向に移動する構成である。
また、上記のX軸キャリッジ25の上部には、Y軸ベース部材29がX軸キャリッジ25に対して一体的に立設されており、前記Y軸ベース部材29には、Y軸キャリッジ31がリニアガイドベアリング33を介してY軸方向に移動自在に係合されている。前記Y軸キャリッジ31は、サーボモータ等のアクチュエータ35によりY軸方向に移動する構成である。
また、上記のY軸キャリッジ31の側方には、ローラ支持部材37が設けられている。このローラ支持部材37は、その基端部がY軸キャリッジ31に回転自在に支持されており、先端部側がZ軸方向であってドラム3が設置される側に延出している。前記ローラ支持部材37の先端部側の下方には、ドラム3に巻付けられる直前のケーブル5をガイドするためのローラ39(常態においては、回転中心軸CL3がX軸方向に延伸しているローラ)がローラ支持部材37に対して回転自在に設けられている。また、ローラ39より後方側には、前記ケーブル5を下から押さえてガイドするためのローラ41がローラ支持部材37に対して回転自在に設けられている。
上記のローラ39は、図3に示されているように両端部に鍔39Aが備えられており、これらの各鍔39Aの間にケーブル5を挟んでケーブル5を上から押さえてガイドする構成である。ローラ41も両端部に同様の鍔が備えられている。
上記構成により、ローラ39はX軸、Y軸方向に移動し、ローラ39の下端部に位置している接触点Q1(ケーブル5との接触点)の位置が、X軸方向では、たとえば図4に示されているようにドラム3のつば内幅Wにわたって移動し、Y軸方向では、たとえばドラム3に巻付けられるケーブル5の層の厚さ(図1に示すドラム本体部3Aの上端部の近傍から鍔3Bの上端部)にわたって移動できるように構成されている。
また、前記ローラ支持部材37の後端側はY軸キャリッジ31の後端から後方へ突出しており、図2に示されているようにサーボモータ等のアクチュエータ43によりローラ支持部材37が図2の紙面上において時計回りと反時計回り方向に回動する構成である。これにより、ローラ39がドラム3の鍔3Bの近傍でケーブル5をドラム3に巻付ける際に、ローラ支持部材37が回転することにより、図3に示されているようにローラ39が鍔3Bに干渉しないように斜めに傾くことになる。
図6を参照するに、前述した制御装置45は、予め記憶されたプログラムに基づいて、図4に示されているように同層に巻付けられるケーブル5間に互いがほぼ等しい僅かな大きさの隙間Gを形成したり、隙間無く巻付けたり、また、レーザ変位検出器21で各層におけるつば内幅Wを検出したり、ケーブル5を多層巻きするように上記のドラム回転装置9とケーブルガイド装置11とつば幅検出装置移動アーム17とを制御する装置である。
より詳しくは、制御装置45は、中央処理装置としてのCPU47を備えており、このCPU47には、種々のデータやプログラム等を入力するキーボードやタッチパネルなどの入力装置49と、CRTや液晶などの表示装置51と、入力装置49から入力されたプログラムやレーザ変位検出器21で検出された両側の各鍔3Bの内面までの距離データなどを記憶するメモリ53とが備えられている。
さらに、前記CPU47には、多層巻きされるケーブル5のうちの任意のn層目にケーブル5を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられるケーブル5の中心を通る直線上のつば内幅L(n+1)を検出する指令をレーザ変位検出器21に与える第1指令部55と、前記(n+1)層目のつば内幅L(n+1)とケーブル5の外径dに基づいて、(n+1)層目に巻付けられるケーブル5の巻数mと各ケーブル5の配置ピッチPを計算する演算装置57と、この演算装置57で計算された配置ピッチPに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられたケーブル5と前記鍔3との間の上、並びに前記n層目のケーブル5間の上に前記ケーブル5を巻付ける指令を与える第2指令部59と、が備えられている。
なお、上記のメモリ53へのプログラムの入力は、ドラム3の本体部3Aの外径D、つば内幅W、鍔3Bの外径D1、ケーブル5の外径dが入力され、これらに基づいてプログラムが自動的に作成されてメモリ53に記憶される。あるいは、前記メモリ53にドラム3のIDとこのドラム3の仕様(本体部3Aの外径等)とを対応させて予め記憶しておき、同様にケーブル5のIDとケーブル5の仕様(外径d)とを記憶しておき、ドラム3のIDとケーブル5のIDとを入力するだけで、プログラムを自動的に作成し格納するようにしてもよい。
次に、ケーブル巻付け装置1の動作について説明する。
ケーブル5の巻付けを開始する前においては、ケーブル5が巻付けられていないドラム3が、ケーブル巻付け装置1にセットされている。図5に示されているように前記ドラム3の1層目のケーブル5の中心を通る直線M1上のつば内幅Wの距離がレーザ変位検出器21により検出される。すなわち、つば幅検出装置移動アーム17が移動してレーザ変位検出器21の検出部21A,21Bのレーザ光照射位置(投光部)が1層目のケーブル5の中心を通る直線M1上にあり、レーザ変位検出器21の図5において左右の検出部21A,21Bからそれぞれ鍔3Bの内面までの距離La,Lbが検出される。この検出データが図示しない制御装置45に送られ、制御装置45内で次の計算が行われる。
制御装置45内の演算装置57により、レーザ変位検出器21の検出データから1層目のつば内幅Wの距離L1(La+Lb+Lc)が計算される。なお、前記Lcは左右のレーザ変位検出器21の間の距離である。
なお、ケーブル5をドラム3に巻付けるには幾通りもの方法があるが、この発明の実施の形態においてはどのような巻き方であっても構わない。
例えば、図4に示されているように、ドラム3のつば内幅Wの方向の両端部のそれぞれに、ケーブル5の外径dの半分の隙間(d/2)を設けてケーブル5が巻付けられることを想定して求められる場合について説明する。
制御装置45では、演算装置57で計算された距離L1(=W)と、予め入力されたケーブル5の外径dとから、図7に示されているようにつば内幅Wから両端にd/2の隙間をあけて巻数mを計算すると、
m=[(L1−d)/d]・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
ただし、[ ]はガウス記号、
となる。
上記の(L1−d)の間を鍔3Bの内面から隙間無くm回巻付けたとき隙間Gが余る。この余った隙間Gが図8に示されているようにケーブルピッチPのそれぞれに均等に補正量としてP’(隙間G)で分散して割り付けると、
上記の補正量P’(隙間G)は、
P’=G={(L1−d)−(m×d)}/(m−1)
={(L1−d)−([(L1−d)/d]×d)}/([(L1−d)/d]−1)・・・・・(2)
となる。
したがって、何回(巻数m回)も巻付けられるケーブル5の間に僅かな大きさの隙間G(互いがほぼ同じ大きさの隙間)が形成されるようなケーブル5の巻付けピッチp(ドラムの幅方向のピッチ;ケーブル5の外形dよりも僅かに大きいピッチ)が次の(3)式で求められる。
P=d+P’ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
上記の計算値に基づいて、1層目のケーブル5がドラム3に巻付けられるときは、まず、図4に示されているように、ケーブル5の先端部5Aが、鍔3Bに設けられた貫通孔3Cから外部に延出し、この延出した部分が図示しない固定具で前記鍔3Bに固定されているものとする。
また、図1に示されているように、ケーブル5は、ドラム3とローラ39との間ではZ軸方向に延伸している。なお、上記の延出しているケーブル5には、たるみを防止するために、たとえばY軸キャリッジ31に設けられた図示しないテンション付与装置によって僅かなテンションが与えられている。
このような初期状態から、前記ケーブル巻付け装置1が制御装置45の制御の下で動作し、同層に巻付けられるケーブル5間に互いがほぼ等しい僅かな大きさの隙間Gを形成するようにケーブル5がドラム3に巻付けられる。例えば、1層目では、図1に示されているように、ドラム3が矢印AR1の方向にほぼ一定の速度で回転しつつ、ローラ39の位置をドラム3のつば内幅Wの方向(X軸方向)に適宜ずらして、ケーブル5が上記の制御装置45の演算装置57で計算されたピッチPでドラム3のつば内幅Wの一端側から他端側にわたって巻付けられる。
また、レーザ変位検出器21による測定時期は、上記のように1層目は巻き取り開始前に測定され、2層目以降は1層前の巻き取り中に先行してつば内幅Wが測定されていくものである。
したがって、上記のように1層目のケーブル5が巻付けられている間に、図5に示されているように、つば幅検出装置移動アーム17が上昇してレーザ光照射位置(投光部)が2層目のケーブル5の中心を通る直線M2上に移動し、2層目のケーブル5の中心を通る直線M2上のつば内幅Wの距離L2がレーザ変位検出器21により検出される。すなわち、レーザ変位検出器21の図5において左右からそれぞれ鍔3Bの内面までの距離La,Lbが検出される。この検出データが図示しない制御装置45に送られ、制御装置45内で、1層目の場合と同様に計算が行われる。
すなわち、レーザ変位検出器21の検出データから2層目のつば内幅Wの距離L2(=La+Lb+Lc)が計算され、この距離L2と予め入力されたケーブル5の外径dとから、2層目に巻付けられるケーブル5は、1層目の巻付け終了後、ドラム3のつば内幅Wの他端側から一端側にわたって、1層目の場合と同様に、ドラム3が回転しつつローラ39が移動し、1層目に巻付けられているケーブル5間の隙間Gの上の箇所に巻付けられる。したがって、鍔3が、図5の実線に示されているように正常な位置にあるときは、例えば2層目のつば内幅Wの距離L2が1層目のつば内幅Wの距離L1とほぼ同じである場合、2層目におけるケーブル5のピッチpは、1層目におけるピッチpと等しいことになる。
以上のように、3層目以降の層を巻付ける場合も、2層目を巻付ける場合と同様の巻付けが行なわれる。すなわち、上層に巻付けられるケーブル5は、下層に巻付けられているケーブル5間の隙間Gの上の箇所に巻付けられることにより、ケーブル5がドラム3に多層巻きされる。
もし、鍔3が、図5の二点鎖線に示されているように外側に変形しているときは、例えば2層目のつば内幅Wの距離L2が1層目のつば内幅Wの距離L1より広くなるので、2層目は距離L2に合わせてケーブル3の配置ピッチPを隙間Gを僅かに変えて変化させることができる。3層目以降も同様である。
上記の例では、主として、ドラム3のつば内幅Wがほぼ一定の正常な状態の場合で説明したので、この場合は、ケーブル5が巻付けられる層のつば内幅Wの距離が予めレーザ変位検出器21で測定されなくてもほぼ均一に巻付けることができる。しかし、ドラムの鍔3Bが変形している場合、レーザ変位検出器21によって予めケーブル5が巻付けられる層のつば内幅Wの距離を測定し、この測定された距離に基づいてケーブル5を巻付けるので、ドラムの鍔3Bの変形状態に合わせてケーブル5が崩れ落ちることの無いようにほぼ均一に巻付けることが可能となる。
そこで、ドラムの鍔3Bが変形している場合について詳しく説明する。なお、前述した巻き方(ケーブル5間に隙間Gを開ける巻き方)とは異なる巻き方で説明する。
図9〜図12を参照するに、この巻き方は、例えば図9に示されているように、1層目がドラム3の鍔3Bのつば内幅Wの方向の一方側(図9において右側)の端部にケーブル5を接触させて、前述した(1)式におけるつば内幅Wの間を端から隙間無くm回巻付けると共に、鍔3Bのつば内幅Wの方向の他方側(図9において左側)の端部は、余った隙間Gのままにしてケーブル5が巻付けられる方法である。
レーザ変位検出器21による測定時期は、前述した例と同様に、1層目は巻き取り開始前に測定し、2層目以降は、1層前の巻き取り中に先行してつば内幅Wを測定していくものである。
図9を参照するに、レーザ変位検出器21により、まず、ドラム3の1層目のケーブル5の中心を通る直線M1上のつば内幅Wの距離L1が検出される。つば幅検出装置移動アーム17のレーザ変位検出器21の図9において左右の検出部21A,21Bからそれぞれ鍔3Bの内面までの距離La,Lbが検出され、この検出データが図示しない制御装置45に送られて、1層目のつば内幅Wの距離L1(La+Lb+Lc)が計算される。なお、前記Lcは左右のレーザ変位検出器21の間の距離である。制御装置45の演算装置57では前記距離L1と、予め入力されたケーブル5の外径dとから、巻数m(=L1/d)が計算される。
上記の計算に基づいて、図10に示されているように、ケーブル巻付け装置1が制御装置45の制御の下で動作し、上記の1層目の距離L1の間を端から隙間無くm回巻付けられ、余った隙間Gがそのままとされる。このように1層目のケーブル5が巻付けられている間に、つば幅検出装置移動アーム17が上昇して前記レーザ光照射位置が2層目のケーブル5の中心を通る直線M2上に移動し、2層目のケーブル5の中心を通る直線M2上のつば内幅Wの距離が、図10に示されているようにレーザ変位検出器21により測定される。すなわち、レーザ変位検出器21の図10において左右の検出部21A,21Bからそれぞれ鍔3Bの内面までの距離La,Lbが検出される。この検出データが図示しない制御装置45に送られ、制御装置45内で、1層目の場合と同様に計算が行われる。
すなわち、レーザ変位検出器21の検出データから2層目のつば内幅Wの距離L2(=La+Lb+Lc)が計算され、この距離L2と予め入力されたケーブル5の外径dとから、2層目に巻付けられるケーブル5は、1層目の巻付け終了後、ドラム3のつば内幅Wの他端側から一端側にわたって、1層目の場合と同様に、ドラム3が回転しつつローラ39が移動し、1層目に巻付けられているケーブル5間の上に巻付けられる。このとき、1層目のケーブル5の端と、2層目の測定位置の鍔3Bの内面との隙間Gがd/2より小さい場合は、1層目のケーブル5と鍔3Bとの間の上には2層目のケーブル5が巻付けられない。一方、前記隙間Gがd/2以上の場合は、図10に示されているように1層目のケーブル5と鍔3Bとの間の上に2層目のケーブル5が巻付けられることになる。
図11を参照するに、上記のように2層目のケーブル5が巻付けられている間に、つば幅検出装置移動アーム17が上昇して前記レーザ光照射位置が3層目のケーブル5の中心を通る直線M3上に移動し、3層目のケーブル5の中心を通る直線M3上のつば内幅Wの距離L3(=La+Lb+Lc)が、1層目及び2層目の場合と同様にレーザ変位検出器21で検出されて制御装置45内で計算される。この距離L3と予め入力されたケーブル5の外径dとから、3層目に巻付けられるケーブル5の配置ピッチPが計算される。
したがって、3層目に巻付けられるケーブル5は、2層目の巻付け終了後、ドラム3のつば内幅Wの他端側から一端側にわたってドラム3が回転しつつローラ39が移動し、2層目に巻付けられているケーブル5間の上に巻付けられる。このとき、2層目のケーブル5の端と、3層目の測定位置の鍔3Bの内面との隙間Gがd/2より小さい場合は、2層目のケーブル5と鍔3Bとの間の上には3層目のケーブル5が巻付けられない。一方、前記隙間Gがd/2以上の場合は、図11に示されているように2層目のケーブル5と鍔3Bとの間の上に3層目のケーブル5が巻付けられることになる。
なお、点線で示した鍔3Bの正常な位置ではケーブル5が巻付けられないのであるが、図11においては、ケーブル5が巻付けられるほどの鍔3Bの変形量であり、前記隙間Gがほぼd/2であるために、3層目のケーブル5の端と鍔3Bとの間が接触した状態となって巻付けられる。点線で示した鍔3Bの正常な場合より巻数が1回多くなる。また、1層目と2層目のケーブル5の端と鍔3Bとの間にそれぞれ隙間があるが、3層目のケーブル5の端と鍔3Bとの間が接触した状態であるので2層目のケーブル5が崩れ落ちることがない。
図12を参照するに、上記のように3層目のケーブル5が巻付けられている間に、つば幅検出装置移動アーム17が上昇して前記レーザ光照射位置が4層目のケーブル5の中心を通る直線M4上に移動し、4層目のケーブル5の中心を通る直線M4上のつば内幅Wの距離L4(=La+Lb+Lc)が、1層目及び2層目の場合と同様にレーザ変位検出器21で検出されて制御装置45内で計算される。この距離L4と予め入力されたケーブル5の外径dとから、4層目に巻付けられるケーブル5の配置ピッチPが計算される。
したがって、4層目に巻付けられるケーブル5は、3層目の巻付け終了後、ドラム3のつば内幅Wの他端側から一端側にわたってドラム3が回転しつつローラ39が移動し、3層目に巻付けられているケーブル5間の上に巻付けられる。このとき、3層目のケーブル5の端と、4層目の測定位置の鍔3Bの内面との隙間Gがd/2より小さい場合は、図12に示されているように4層目のケーブル5と鍔3Bとの間の上には4層目のケーブル5が巻付けられない。一方、前記隙間Gがd/2以上の場合は、3層目のケーブル5と鍔3Bとの間の上に4層目のケーブル5が巻付けられることになる。
以上のように、5層目以降の層を巻付ける場合も、2〜4層目を巻付ける場合と同様な巻付けが行なわれることにより、ケーブル5がドラム3に多層巻きされる。
図13では、上記のようにして6層巻きされた状態が示されており、点線で示した鍔3Bの正常な位置では巻付けられないが、この実施の形態による巻き方によれば3層目、5層目、6層目のハッチングで示されているケーブル5が巻付けられている。したがって、より多くのケーブル5を巻き付けることができる。また、もし、このハッチングで示されているケーブル5が巻付けられないとすれば、ケーブル5が崩れ落ちる事態が生じることになるが、この実施の形態による巻き方によれば鍔の変形に追従した巻き付けができるので、ケーブル5が崩れることが無くなる。なお、点線で示したケーブル5の部分は巻付けられないので、ケーブル5の端と鍔3Bとの間に隙間が生じていることを示している。
また、上記のレーザ変位検出器21は、鍔3Bのいかなる寸法変化でも測定することができ、この測定によりケーブル5を所定の位置に移動させることできる。また、例えば任意のn層目にケーブル5を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられるケーブル5の巻数と各ケーブル5の配置ピッチPが設定されるので、時間的な余裕がある。そのために、従来のように瞬時に高速判断するための高価な制御装置を必要としない安価な制御装置で十分に対応できる。
さらに、この実施の形態のつば幅検出装置としてのレーザ変位検出器21は機械的な検出装置に比べて検出時間が短くなるために、各層への段替えの作業を早く行うことができる。また、従来の画像処理に比べて外乱が少なく、正確であり、従来の画像処理のような複雑な処理を行う必要がなく、NCやシーケンサなどの安価な装置を使用することにより早い処理を行うことができる。
なお、前述した実施の形態ではケーブル5をドラム3に巻き付ける場合について説明したが、ケーブル以外の線条体であっても、一定でない寸法内の箇所へ隙間無く詰めこんで巻き付ける場合などにも応用できる。
この発明の実施の形態のケーブル巻付け装置の正面図である。 図1の左側から視た側面図である。 ドラム本体と鍔のコーナ部におけるローラの状態説明図である。 ドラムに1層目のケーブルを巻き付けた状態説明図である。 1層目と2層目のつば幅測定の状態説明図である。 制御装置のブロック構成図である。 ドラムの両側にd/2の隙間を設けるとして一方側から隙間無しでケーブルをm回巻き付けたときの状態説明図である。 図7の状態から各ケーブル間に隙間G(補正ピッチP’)を分散させたときの状態説明図である。 鍔が変形した状態における1層目のつば幅測定の状態説明図である。 図9の状態から次の2層目のつば幅測定の状態説明図である。 図10の状態から次の3層目のつば幅測定の状態説明図である。 図11の状態から次の4層目のつば幅測定の状態説明図である。 図9〜図12の状態を経て6層目までケーブルを巻き付けたときの状態説明図である。 (A)は従来の鍔が正常な状態にあるドラムにケーブルが巻き付けられたときの概略的な断面図で、(B),(C)は、従来の鍔が変形状態にあるドラムにケーブルが巻き付けられたときの概略的な断面図である。
符号の説明
1 ケーブル巻付け装置
3 ドラム
3A ドラム本体部
3B 鍔
5 ケーブル
7 基台
9 ドラム回転装置
11 ケーブルガイド装置
13 ドラム支持部材
17 つば幅検出装置移動アーム
21 レーザ変位検出器(つば幅検出装置)
21A,21B 検出部
25 X軸キャリッジ
29 Y軸ベース部材
31 Y軸キャリッジ
33 リニアガイドベアリング
37 ローラ支持部材
39 ローラ
39A 鍔
45 制御装置
53 メモリ
55 第1指令部
57 演算装置
59 第2指令部
CL1 中心軸
CL2 直線(つば幅検出装置移動アーム17の)
M1〜M4 直線(測定位置の)
L1〜L4,La,Lb,Lc 距離

Claims (6)

  1. 両側に鍔を備えた回転するドラムに線条体を相対的にトラバースさせながら自動整列して多層巻きする線条体の自動整列巻き方法において、
    n層目に線条体を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を非接触式のつば幅検出装置により測定し、この測定されたつば内幅と前記線条体の外径に基づいて、(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチを計算し、この計算された配置ピッチに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体と前記鍔との間の上、並びに前記n層目の線条体間の上に前記線条体を巻付けることを特徴とする線条体の自動整列巻き方法。
  2. 前記非接触式のつば幅検出装置が、両側の鍔間でドラムの回転中心側から外周側へ移動することにより、前記両側の各鍔までの距離をそれぞれ検出することを特徴とする請求項1記載の線条体の自動整列巻き方法。
  3. 前記非接触式のつば幅検出装置が、レーザ変位検出器であることを特徴とする請求項2記載の線条体の自動整列巻き方法。
  4. 両側に鍔を備えた回転するドラムに線条体を相対的にトラバースさせながら自動整列して多層巻きする線条体の自動整列巻き装置において、
    各層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を測定する非接触式のつば幅検出装置と、
    n層目に線条体を巻付けているときに、予め、次の(n+1)層目に巻付けられる線条体の中心を通る直線上のつば内幅を測定する指令を前記非接触式のつば幅検出装置に与えると共に、前記(n+1)層目のつば内幅と線条体の外径に基づいて、(n+1)層目に巻付けられる線条体の巻数と各線条体の配置ピッチを計算し、この計算された配置ピッチに基づいて、状況に応じて前記n層目に巻付けられた線条体と前記鍔との間の上、並びに前記n層目の線条体間の上に前記線条体を巻付ける指令を与える制御装置と、
    で構成されていることを特徴とする線条体の自動整列巻き装置。
  5. 前記非接触式のつば幅検出装置が、両側の鍔間でドラムの回転中心側から外周側へ移動自在であると共に両側の各鍔までの距離をそれぞれ検出する検出部を備えていることを特徴とする請求項4記載の線条体の自動整列巻き装置。
  6. 前記非接触式のつば幅検出装置が、レーザ変位検出器であることを特徴とする請求項4又は5記載の線条体の自動整列巻き装置。
JP2005195290A 2005-07-04 2005-07-04 線条体の自動整列巻き方法及びその装置 Pending JP2007008711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005195290A JP2007008711A (ja) 2005-07-04 2005-07-04 線条体の自動整列巻き方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005195290A JP2007008711A (ja) 2005-07-04 2005-07-04 線条体の自動整列巻き方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007008711A true JP2007008711A (ja) 2007-01-18

Family

ID=37747691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005195290A Pending JP2007008711A (ja) 2005-07-04 2005-07-04 線条体の自動整列巻き方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007008711A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010240514A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Ksk:Kk 配管清掃機及び配管清掃方法
EP2360111A1 (en) * 2008-11-21 2011-08-24 Furukawa Electric Co., Ltd. Wire body take-up device and wire body take-up method
CN104670987A (zh) * 2014-12-26 2015-06-03 西安泰力松新材料股份有限公司 一种全自动收卷装置排线的控制方法及全自动收卷装置
CN105329703A (zh) * 2013-12-13 2016-02-17 郯城县明珠发展有限公司 一种电力线缆收线机
CN106441409A (zh) * 2016-08-25 2017-02-22 武汉船用机械有限责任公司 一种卷筒缆绳层数的测量方法和装置
WO2018185856A1 (ja) * 2017-04-04 2018-10-11 株式会社エフ・エー電子 巻取装置
CN108761247A (zh) * 2018-07-17 2018-11-06 北科电子科技(苏州)有限公司 全自动电缆线电测装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2360111A1 (en) * 2008-11-21 2011-08-24 Furukawa Electric Co., Ltd. Wire body take-up device and wire body take-up method
EP2360111A4 (en) * 2008-11-21 2012-08-15 Furukawa Electric Co Ltd DEVICE AND METHOD FOR WIRE BODY RECEPTION
JP2010240514A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Ksk:Kk 配管清掃機及び配管清掃方法
CN105329703A (zh) * 2013-12-13 2016-02-17 郯城县明珠发展有限公司 一种电力线缆收线机
CN104670987A (zh) * 2014-12-26 2015-06-03 西安泰力松新材料股份有限公司 一种全自动收卷装置排线的控制方法及全自动收卷装置
CN106441409A (zh) * 2016-08-25 2017-02-22 武汉船用机械有限责任公司 一种卷筒缆绳层数的测量方法和装置
WO2018185856A1 (ja) * 2017-04-04 2018-10-11 株式会社エフ・エー電子 巻取装置
CN108761247A (zh) * 2018-07-17 2018-11-06 北科电子科技(苏州)有限公司 全自动电缆线电测装置
CN108761247B (zh) * 2018-07-17 2024-05-03 北科电子科技(苏州)有限公司 全自动电缆线电测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007008711A (ja) 線条体の自動整列巻き方法及びその装置
JP5036069B2 (ja) タイヤの測定方法、同測定装置及びタイヤ成形装置
WO2016175083A1 (ja) 線材巻き取り装置
JPS6097168A (ja) 自動トラバ−ス制御装置
JP2008074502A (ja) 線条体の自動整列巻き方法及びその装置
US20050155242A1 (en) Method for determining coordinate system for device under measurement, and coordinate measuring apparatus
JP6113600B2 (ja) フィラメントワインディング方法及びフィラメントワインディング装置
JP2010235332A (ja) 光ファイバ巻取装置及び光ファイバ巻取方法
JP4339902B2 (ja) ワイヤカット放電加工機のワイヤ支持位置測定方法およびワイヤ支持位置測定用部材
JP4869000B2 (ja) ビードフィラ検査装置
JP2005255359A (ja) フィラメントワインディング装置
JP3990343B2 (ja) スプールの回転および可変巻取りピッチを使用した、巻付けられた材料中の欠陥の正確なマッピングおよび除去のためのシステムおよび方法
JP6695330B2 (ja) スプール上にワイヤを正しく巻き取るための方法およびマシン
JP2006008310A (ja) 線材巻取方法及びその装置
JP2003341932A (ja) 線材の巻取り方法及び線材巻取り装置
CN111756282B (zh) 电机转速控制方法、设备及可读存储介质
JP2008304399A (ja) 撚線の残留トーション測定装置並びにそれを備えた撚線機および撚線の巻取り機
JP7274832B2 (ja) 巻線装置
KR102545910B1 (ko) 오차보정이 용이한 케이블 자동 정렬권취 시스템
KR100505477B1 (ko) 영상정보를 이용한 선재 자동정렬 권취방법 및 이를이용한 권취장치
JPH06248531A (ja) ワープビームに糸を巻直す方法及び該方法に使用される荒巻整経機
JPH08231097A (ja) 薄板巻き取りコイルの巻き乱れ検出方法および装置
JPH05229733A (ja) 線材の拘束装置
JP2001086711A (ja) 集中巻コイル巻線装置
JP4074808B2 (ja) 整列巻乱れ検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090818

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091215