JP2009230527A - 電子コンテンツ提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 破損データとの交換を条件に電子コンテンツデータを再取得できるコンテンツ提供システム。
【解決手段】 クライアント装置は、コンテンツ提供サーバに対して破損した電子コンテンツデータを送信する。サーバは破損した電子コンテンツデータを受信すると、該破損した電子コンテンツデータを解析して購入情報を抽出する。購入情報を抽出でき、その購入情報に一致する購入履歴が記憶されている場合、破損した電子コンテンツデータに対応する電子コンテンツデータをクライアント装置に返信する。クライアント装置はサーバから破損していない電子コンテンツデータを受信すると、受信した電子コンテンツデータの利用を開始する。これにより、通信ネットワークを介して送受信される電子コンテンツデータにおいても、ユーザに破損データと交換することを条件にデータを再取得させることができるようになる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、購入済みの電子コンテンツデータを通信ネットワークを介して再取得することができる電子コンテンツ提供システムに関する。特に、破損した電子コンテンツデータの元データをサーバ装置から再取得する際に、該破損したデータと交換して元データを再取得するようにした電子コンテンツ提供システムに関する。
従来から、インターネットに代表される有線あるいは無線の通信ネットワークを介して電子コンテンツ配信サーバ(以下、単にサーバとも呼ぶ)にアクセスし、該アクセスしたサーバからユーザ所望の電子コンテンツデータをいつでも好きなときに購入して利用(再生等)することができる電子コンテンツ提供システムが知られている。この種の電子コンテンツ提供システムにおいて、有償でダウンロードされた(つまり購入済みの)電子コンテンツデータをユーザが何らかの理由で破損ないし消失してしまった場合には、ユーザが購入時にサーバから取得し保持しておいた購入IDをサーバ装置に通信ネットワークを介して送信することにより、ユーザが破損ないし消失してしまった前記電子コンテンツデータに関して、サーバから再度同じデータ(元のデータと呼ぶ)をダウンロードすることができるようにしたものがある。こうしたものの一例を示すと、例えば以下に示す特許文献1に記載の発明がある。
特開2007-264552号公報
ところで、実社会においては、電子コンテンツデータが物理的媒体(例えばCD-ROM等)に記憶された状態でメーカ等から配布されることも多くある。こうした場合には、物理的媒体が破損して記憶した電子コンテンツデータを使用することができなくなると、ユーザは該物理的媒体をメーカ等に送付するとともに手数料を支払うことによって、破損前と同じ電子コンテンツデータが記憶された新しい物理的媒体と交換してもらえる、といったユーザサポートサービスが用意されている。あるいは、電子コンテンツデータではないが例えば紙幣に関し、紙幣の面積が2/3以上残っている状態の破損紙幣を銀行に持参することで、新しい紙幣に交換してもらえることは広く知られたことである。このように、実社会においてユーザが購入等により所持する何らかのもの(前記物理的媒体や紙幣など)が破損した場合、ユーザはその破損したものと交換することを条件にして新しい同じものを再取得できることが一般的に認知されている。
しかしながら、通信ネットワークを介して流通する「もの」である電子コンテンツデータを取得するネットワーク環境において、破損した電子コンテンツデータを再取得する方法として上述した「購入IDを入力して再ダウンロード」という方式は、ユーザが手元にある破損されたデータ自体に関して何らの操作を行うこともなく、単にデータ購入済みであるか否かをサーバ装置側で確認するだけの「購入ID」を入力する操作を行うだけで簡単にデータを再取得できるものであって、これは上記したような「破損したものを新品のものと交換してもらう」という交換を条件とした実社会での作法(方式)とは大きく異なって現実味がなく、ユーザに安易なデータ再取得を勧めることに繋がることから、ユーザがデータ管理の重要性に疎くなり非常に都合が悪い、という問題点があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ユーザが既に購入済みである電子コンテンツデータを通信ネットワークを介してサーバ装置から再取得する際に、ユーザに破損したデータと元データとを交換する操作を行わせて、破損データ(破損した電子コンテンツデータ)と交換することを条件に電子コンテンツデータを再取得することができるようにした電子コンテンツ提供システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電子コンテンツ提供システムは、購入情報とコンテンツ実体データとを少なくとも含んでなる電子コンテンツデータを記憶する記憶手段と、前記電子コンテンツデータの全部又は一部が破損しており、購入情報とコンテンツ実体データの少なくともいずれかを読み取れず該電子コンテンツデータを利用することができない場合に、通信ネットワークを介して接続されたコンテンツ提供サーバに対して当該破損した電子コンテンツデータを送信する送信手段と、前記破損した電子コンテンツデータの送信に応じて前記サーバから返信される、前記破損した電子コンテンツデータに対応する破損していない電子コンテンツデータを受信する受信手段と、前記受信した破損していない電子コンテンツデータを前記記憶手段に記憶し、該記憶した電子コンテンツデータに含まれる購入情報とコンテンツ実体データとに基づいて当該電子コンテンツデータの利用を開始するコンテンツ利用手段とからなるクライアント装置と、多数の電子コンテンツデータを記憶するコンテンツ記憶手段と、電子コンテンツデータの購入履歴を記憶する購入履歴記憶手段と、通信ネットワークを介して接続されたクライアント装置から破損した電子コンテンツデータを受信し、該破損した電子コンテンツデータを解析する解析手段と、前記解析に応じて該破損した電子コンテンツデータに含まれる購入情報を抽出できた場合に、前記抽出した購入情報に一致する購入履歴が前記購入履歴記憶手段に記憶されているか否かを比較する比較手段と、前記抽出した購入情報に一致する購入履歴が記憶されている場合には、前記コンテンツ記憶手段から前記受信した破損した電子コンテンツデータに対応する電子コンテンツデータを読み出して前記クライアント装置に返信する返信手段とからなるコンテンツ提供サーバとを具える。
この発明によると、クライアント装置は、電子コンテンツデータの全部又は一部が破損しており該電子コンテンツデータを利用することができない場合に、コンテンツ提供サーバに対して当該破損した電子コンテンツデータを送信することに応じて、前記サーバから前記破損した電子コンテンツデータに対応する破損していない電子コンテンツデータを受信する。そして、前記受信した破損していない電子コンテンツデータに含まれる購入情報とコンテンツ実体データとに基づいて当該電子コンテンツデータの利用を開始する。一方、コンテンツ提供サーバは、クライアント装置から破損した電子コンテンツデータを受信すると、該破損した電子コンテンツデータを解析して購入情報を抽出し、抽出した購入情報に一致する購入履歴が購入履歴記憶手段に記憶されている場合には、コンテンツ記憶手段から前記受信した破損した電子コンテンツデータに対応する電子コンテンツデータを読み出して前記クライアント装置に返信する。このように、クライアント装置から破損した電子コンテンツデータをサーバに送信することに応じて、サーバから電子コンテンツデータを再取得するようにした。すなわち、通信ネットワークを介して送受信されるデータにおいても、ユーザは破損データと交換することを条件に新たに同じ電子コンテンツデータを取得する。これは「破損したものを新品のものと交換してもらう」という交換を条件とした実社会での作法(方式)と同じで現実味があって従来と比較して安易なデータ再取得を許すものではなく、またデータ消失の際にはデータ再取得できないことから、ユーザに対してデータ管理の重要性を理解させやすい。
本発明によれば、破損した電子コンテンツデータ(破損データ)をサーバに送信することに応じて、サーバから前記破損データに対応した電子コンテンツデータを再取得できるようにしたことから、通信ネットワークを介して送受信されるデータにおいても、ユーザは破損データと交換することを条件に新たに同じ電子コンテンツデータを取得することになる。これは「破損したものを新品のものと交換してもらう」という交換を条件とした実社会での作法(方式)と同じで現実味があって従来と比較して安易なデータ再取得を許すものではなく、またデータ消失の際にはデータ再取得できないことから、ユーザに対してデータ管理の重要性を理解させやすい、という効果が得られる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
この発明に係る電子コンテンツ提供システムは、通信ネットワークを介して接続された電子音楽装置(クライアント装置)と電子コンテンツ提供サーバ(以下、単にサーバ)とにより構成され、これらの装置間では電子コンテンツデータなどの各種情報を相互に送受信することができるようになっている。図1は、この発明に係る電子コンテンツ提供システムにおける電子音楽装置の全体構成を示したハード構成ブロック図である。本実施例に示す電子音楽装置(クライアント装置)は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される、例えば音楽コンテンツを再生可能な電子楽器やパーソナルコンピュータ等である。
CPU1は、この電子音楽装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してROM2、RAM3、検出回路4,5、表示回路6、音源・効果回路7、記憶装置8、通信インタフェース(I/F)9がそれぞれ接続されている。更に、CPU1は、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマを具えている。例えば、タイマはクロックパルスを発生し、発生したクロックパルスをCPU1に対して処理タイミング命令として与えたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与える。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。
ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムや各種データを格納するものである。RAM3は、CPU1がプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。例えば電子コンテンツデータを利用(再生等)する際には、所定の鍵により復号されたコンテンツ実体チャンクデータ(後述する図2参照)をRAM3に一時記憶する。
演奏操作子4Aは楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた例えば鍵盤等のようなものであり、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子4A(鍵盤等)は楽音演奏のために使用できるのは勿論のこと、購入済みの電子コンテンツデータを利用指示するための操作子(例えば、コンテンツ実体チャンクデータを利用した自動演奏の開始・停止・終了等を指示する再生スイッチなど)などとして使用することもできる。検出回路4は、演奏操作子4Aの各鍵の押圧及び離鍵を検出することによって検出出力を生じる。
設定操作子(スイッチ等)5Aは、例えば購入済みの電子コンテンツデータを利用指示するためのスイッチ(例えば再生スイッチなど)、サーバにログイン(アクセス)するのに必要なログイン情報やサーバに登録するユーザ情報を入力するための操作子などである。勿論、これら以外にも、電子コンテンツデータ利用の際に用いられる各種パラメータ(例えば音高、音色、効果等)を選択・設定・制御するための数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインティングデバイスを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んでいてよい。検出回路5は、上記設定操作子5Aの操作状態を検出し、その操作状態に応じた情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路6はアクセスした電子コンテンツサーバA内に記憶されている多数の電子コンテンツに関する各種情報を、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに表示することは勿論のこと、取得した電子コンテンツに関する各種情報や電子コンテンツ再生時に用いる各種情報(例えば楽音生成にかかるパラメータ等)あるいはCPU1の制御状態などを表示する。ディスプレイ6Aはタッチパネルであってよい。
音源・効果回路8は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与えられた演奏情報(例えば、ユーザによる鍵盤操作に基づき発生されたMIDIデータや、電子コンテンツ(音楽再生用データ)の再生に応じて発生されたMIDIデータなど)を入力し、この演奏情報に基づいて楽音を合成して楽音信号を発生する。また、音源・効果回路8は、発生した楽音信号に対して効果を付与する。音源・効果回路8から発生された楽音信号は、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム8Aから発音される。こうした音源・効果回路8とサウンドシステム8Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源・効果回路8はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。
記憶装置8は、例えば通信インタフェース9を介してサーバから取得した電子コンテンツデータ等の各種データ、あるいはCPU1が実行する各種制御プログラム等の制御に関するデータなどを記憶する。なお、前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この記憶装置8(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、記憶装置8はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD‐ROM・CD‐RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の様々な形態の記憶媒体を利用する記憶装置であればどのようなものであってもよい。あるいは、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。
通信インタフェース(I/F)9は、図示を省略した外部機器と当該電子音楽装置との間で、MIDI形式のデータを送受信する音楽専用のMIDI入出力インタフェース、あるいはMIDI形式以外のデータや制御プログラムなどの各種情報を送受信する、例えばRS-232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)、ブルートゥース(商標)、赤外線送受信器等の汎用のデータ入出力インタフェースである。さらには、LAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークを介して、電子音楽装置とネットワーク上の外部機器(例えば、電子コンテンツ販売サイトを運営する電子コンテンツサーバ)とを接続することができ、該接続された電子音楽装置とサーバとの間で電子コンテンツパッケージやその他のデータあるいは制御プログラムなどの各種情報を送受信することができるネットワークインタフェースであってよい。こうした通信インタフェース9は1乃至複数具えていてよく、また有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
なお、本電子音楽装置と通信インタフェースを介して接続される電子コンテンツ提供サーバは、演奏操作子4A,音源・効果回路7を除いて上記した電子音楽装置とほぼ同じようなハード構成を用いるものとして説明することができることから、その説明を省略する。ただし、電子コンテンツ提供サーバの記憶装置8には、コンテンツ実体チャンクデータを多数蓄積したコンテンツデータベースや、ユーザにより登録された氏名や住所等の個人情報を蓄積したユーザデータベース、個々のユーザ毎に電子コンテンツデータの購入履歴を蓄積した購入データベースなどが記憶されていることは言うまでもない。購入データベースは、購入履歴として例えば電子コンテンツデータの購入時にサーバから発行される伝票番号や該電子コンテンツデータの購入日時などを蓄積する他に、購入時に登録される該電子コンテンツデータをダウンロードして利用する個々の電子音楽装置やダウンロードした電子コンテンツデータを保存しておく記憶媒体に関する情報(具体的には各装置に固有のユニークな番号である固有IDや媒体ID等)などを記憶する。
なお、上述した電子音楽装置において、演奏操作子4Aは鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、電子音楽装置は演奏操作子4Aやディスプレイ6Aあるいは音源回路7などを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。さらに、電子音楽装置は電子楽器やパーソナルコンピュータに限らず、携帯電話等の携帯型通信端末あるいはカラオケ装置やゲーム装置など、どのような形態の装置・機器に適用してもよい。
本発明に係る電子コンテンツ提供システムにおいて、電子音楽装置はユーザによる購入手続きに応じてサーバから該購入済みの電子コンテンツデータを受信して記憶することができ、ユーザは必要に応じて該購入済みの電子コンテンツデータを読み出して利用することができるようになっている。ただし、電子音楽装置に記憶された購入済みの電子コンテンツデータは何らかの理由により破損することがあり、ユーザはそうした破損した電子コンテンツデータ(破損データとも呼ぶ)については記憶装置8から読み出すことができたとしてもそれを正しく利用することができないのは勿論であり、こうした場合にはサーバから元データを再取得する必要がある。そこで、ここでは図1に示した電子音楽装置で利用する購入済みの電子コンテンツデータのデータフォーマットについて説明する。図2は、電子コンテンツデータのデータフォーマットを説明するための概念図である。図2(A)は、破損していない(破損前の)正常な電子コンテンツデータのデータフォーマットを示したものである。
図2(A)から理解できるように、購入済みの電子コンテンツデータは、管理情報チャンクデータとコンテンツ実体チャンクデータとが組み合わされた形態のデータフォーマットで構成されており、それぞれのデータは異なる鍵(又は共通の鍵であってもよい)で暗号化されている。管理情報チャンクデータは、ユーザが当該電子コンテンツデータを購入したことを特定できる情報、例えば購入時にサーバから発行された伝票番号や該電子コンテンツデータを購入した購入日時などの「購入情報」を含むものである。この「購入情報」は、サーバが記憶する購入データベースに記録された購入履歴に基づき生成される情報である。さらに、「購入情報」は購入履歴以外にも、コンテンツ実体チャンクデータを復号化するための鍵(後述する第2鍵)などを含んでいてもよい。この管理情報チャンクデータは、所定の第1鍵で暗号化されている。管理情報チャンクデータを暗号化(又は復号化)する際に用いる第1鍵は、この電子コンテンツデータを利用可能な全ての機器で共通に利用される鍵であって、一般には知られていない鍵である。
一方、コンテンツ実体チャンクデータは、例えばMIDIデータ、オーディオデータ、楽譜データ、動画データ等の音楽コンテンツを構成する再生/表示用の実体データそのものであって、同じデータがサーバのコンテンツデータベースに蓄積されている。勿論、電子コンテンツデータは複数種類のデータを含んで構成されていてよく、その場合コンテンツ実体チャンクデータには複数の異なる種類の実体データが記憶されてよい(この場合、電子コンテンツデータは複合コンテンツである)。このようなコンテンツ実体チャンクデータは、所定の第2鍵で暗号化されている。コンテンツ実体チャンクデータを暗号化(又は復号化)する際に用いる第2鍵は、例えば当該コンテンツ実体チャンクデータを利用可能な個々の電子音楽装置に予め付されている各装置に固有のユニークな番号である固有IDに基づき生成される鍵、あるいは当該コンテンツ実体チャンクデータの保存がコンテンツ配信者により許諾されている所定の記憶媒体の媒体ID等に基づき生成される鍵である(当然に一般には秘密の鍵である)。すなわち、鍵を生成する際に参照された固有IDや媒体IDをもつ特定の機器や記憶媒体でしか、暗号化されたコンテンツ実体チャンクデータを復号することはできない。
図2(B)は、破損した(破損後の)電子コンテンツデータをその破損態様毎に分けて示したものである。ここでは、図の左から順にコンテンツ実体チャンクデータが破壊(破損)された場合、管理情報チャンクデータが破壊(破損)された場合、電子コンテンツデータ全体が破壊(破損)された場合の3つの破損態様についてそれぞれ説明する。図の左に示したコンテンツ実体チャンクデータのみが破壊された場合、電子音楽装置は該コンテンツ実体チャンクデータを当然に読めないのでこれを利用することができない一方で、サーバは管理情報チャンクデータを読み出すことができるので、これを参照することができる。図の中央に示した管理情報チャンクデータのみが破壊された場合、電子音楽装置は該管理情報チャンクデータを読めないので、これによりコンテンツ実体チャンクデータを読み出すことができずにこれを利用することができない。一方、サーバも管理情報チャンクデータを読めないことから、これを参照することができない。図の右端に示した電子コンテンツデータ全体が破壊された場合、電子音楽装置及びサーバのどちらにおいても、管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体チャンクデータのいずれも読めないことから、これらのデータを利用することができない。
上述したように、電子音楽装置は上記3つの破損態様のいずれかを含む破損した電子コンテンツデータについて、前記電子コンテンツデータから管理情報チャンクデータやコンテンツ実体チャンクデータのいずれか一方を読むことができたとしても、電子音楽装置ではその電子コンテンツデータを全く利用することができない。一方、サーバは上記3つの破損態様のいずれかを含む電子コンテンツデータについて、その破損態様によっては管理情報チャンクデータを読み出すことができる場合がある(図2(B)の左端図参照)。そこで、この発明に係る電子コンテンツ提供システムでは、破損データのうち管理情報チャンクデータを読み出すことができる電子コンテンツデータについては、該破損した電子コンテンツデータを電子音楽装置からサーバに送付させて、サーバ側で該送付された破損データから読み出した管理情報チャンクデータを元に購入履歴と照らし合わせ、正規に購入された電子コンテンツデータであることを確認できた場合には、破損データを送付したユーザに対してデータ破損していない新たな電子コンテンツデータ(元のデータ)を再提供する。以下、こうした動作を行う処理について図3を用いて詳細に説明する。
図3は、「電子コンテンツ利用/再取得処理」の一実施例を示すフローチャートである。この実施例では電子音楽装置側で電子コンテンツ利用処理を、サーバ側で電子コンテンツ再提供処理をそれぞれ独立に実行することにより、電子音楽装置側で利用しようとした電子コンテンツデータが破損しておりそのままでは利用できない場合に、サーバから同じ電子コンテンツデータを再提供する一連の処理を実現するが、各装置間では所定の情報を送受信しながら並行して各々の処理を行う。そこで、ここでは説明を理解しやすくするために、電子コンテンツデータの利用指示開始からサーバによる電子コンテンツデータの再提供を経て電子コンテンツデータを利用するまでの一連の処理の流れに沿って上記各処理の動作について説明する。
まず、電子音楽装置はサーバから取得し記憶装置8に記憶した多数の購入済み電子コンテンツデータの中から、ユーザによる電子コンテンツデータの指定操作(例えば、電子コンテンツデータ毎に付されたファイル名の入力など)に応じたユーザが利用(再生等)を希望する電子コンテンツデータを特定する(ステップC1)。ユーザが利用を希望する電子コンテンツデータの指定が行われると、該指定された電子コンテンツデータを記憶装置8から読み出してRAM3に一時記憶すると共に、該読み出した電子コンテンツデータから管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体データを読み取れるか否かを判定する(ステップC2)。すなわち、ユーザが利用を希望した電子コンテンツデータが破損したデータであるか否かを判定する。
前記読み出した電子コンテンツデータから管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体データのいずれをも読み取れる場合には(ステップC2のYES)、当該電子コンテンツデータを利用する(ステップC3)。この場合、電子コンテンツデータは破損していないデータであって、所定の鍵により復号された後に該データを再生するなどして、ユーザは希望通りに指定した電子コンテンツデータを利用することができる。一方、前記読み出した電子コンテンツデータから管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体データの少なくとも一方が読み取れなかった場合には(ステップC2のNO)、ディスプレイ6Aにユーザに対する警告メッセージ画面を表示する(ステップC4)。
ここで、電子音楽装置のディスプレイ6Aに表示される警告メッセージ画面について、図4を用いて説明する。図4は、警告メッセージ画面の一実施例を示す概念図である。図4に示すように、警告メッセージ画面は、ユーザが利用を希望した電子コンテンツデータが何らかの理由により破損されており、今のままでは管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体データの少なくとも一方が読み取れない(したがって、当該電子コンテンツデータを利用することができない)旨を表示する。この実施例では、「エラー:コンテンツを読み取れません。」及び「コンテンツデータが壊れています」の各表示がそれに相当する。また、上記表示に加えて、管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体データの少なくとも一方が読み取れなかった電子コンテンツデータをサーバに送付することで、このデータを新しいデータと交換できる旨を表示する。ここでは「コンテンツ提供サーバにコンテンツデータを送付すると、新しいデータと交換できる可能性があります」の表示がそれに相当する。そして、この表示に対応してデータ交換をサーバに対して要求するための「交換希望」ボタンA1が表示されている。なお、「キャンセル」ボタンA2は当該「警告メッセージ画面」を終了し、「警告メッセージ画面」移行前の表示にディスプレイ6Aの表示を復帰させるためのものである。
図3の説明に戻って、電子音楽装置は上記警告メッセージ画面の「交換希望」ボタンA1が操作されてデータ交換要求がなされたか否かを判定する(ステップC5)。データ交換要求がなされていないと判定した場合には(ステップC5のNO)、当該処理を終了する。すなわち、ユーザが利用を希望した電子コンテンツデータが何らかの理由により破損しているが、ユーザはこのデータの交換を希望しておらずデータ交換がなされないため、ユーザはこのデータを利用することができない。一方、データ交換要求がなされたと判定した場合には(ステップC5のYES)、通信ネットワークを介して接続された所定のコンテンツ提供サーバに対してログイン要求を送りサーバにログインする(ステップC6)。また、サーバにログインするのにあわせて、ユーザが利用を希望したが破損しているためにそのままでは利用できない電子コンテンツデータをサーバに対して送信する(ステップC7)。勿論、サーバに正常にログインできなかった場合には、ユーザが利用を希望したが破損していたために管理情報チャンクデータ及びコンテンツ実体データの少なくとも一方を読み取ることができなかった電子コンテンツデータを送信しない。
ここで、電子音楽装置に表示されるサーバにログインするためのログイン画面について、図5を用いて説明する。図5は、ログイン画面の一実施例を示す概念図である。図5に示すように、ログイン画面はコンテンツ提供サーバにログインするための画面であって、ログインするユーザのユーザIDとパスワードとを入力する入力領域X3を具える。そして、「ログイン」ボタンX1は、その操作に応じて前記入力領域X3に入力された内容に従ってサーバに対してログイン要求を送信してサーバにログインするためのものである。なお、「キャンセル」ボタンX2は当該「ログイン画面」を終了し、「ログイン画面」移行前の表示にディスプレイ6Aの表示を復帰させるためのものである。また、「ログイン画面」には、ログイン後にユーザが利用を希望したが破損していた電子コンテンツデータが自動的にサーバに送られることを表示して、ユーザに注意を促している。
図3の説明に戻って、サーバでは電子音楽装置からログイン要求を受信すると、ログイン手続きを実行する(ステップS1)。すなわち、ログイン要求に含まれる前記「ログイン画面」から入力されたユーザIDとパスワードに従ってユーザデータベースを参照し、該ユーザが予め登録済みのユーザであるか否かを判定する。ユーザが過去に当該サーバから電子コンテンツデータを購入したことがあれば、ユーザデータベースにはそのユーザに関する個人情報等が当然に登録済みであることは言うまでもない。ユーザが登録済みであるのでサーバがログインを許可した場合には、電子音楽装置から送信された破損した電子コンテンツデータを解析する(ステップS2)。この解析の結果、破損した電子コンテンツデータに含まれる購入情報を読み取ることができたか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、上記電子コンテンツデータの解析手順を簡単に説明すると、まず電子コンテンツデータから暗号化された管理チャンクデータのみを抽出する。この際に、電子コンテンツデータが図2(B)右に示す全体的に破損したデータである場合には管理チャンクデータを抽出することができないので、この場合には購入情報を読み取ることができないと判定される。次に、電子コンテンツデータから暗号化された管理チャンクデータのみを抽出できた場合には、それを共通鍵である第1鍵で復号化する。この際に、電子コンテンツデータが図2(B)中央に示すような管理情報チャンクデータのみが破損したデータである場合には管理チャンクデータを復号することができないので、この場合にも購入情報を読み取ることができないと判定される。そして、管理チャンクデータを第1鍵で復号化できた場合(図2(B)左に示すようなコンテンツ実体チャンクデータのみが破損したデータである場合)には、復号した管理チャンクデータから購入情報を読み取ることができるので、この場合には購入情報を読み取ることができたと判定される。
上記のようにして、破損した電子コンテンツデータから購入情報を読み取れたと判定した場合には(ステップS3のYES)、ログイン手続きで取得したユーザID及び読み取れた購入情報に従って購入データベースに記録された購入履歴を比較する(ステップS4)。そして、購入情報が購入履歴と一致するか否かを判定する(ステップS5)。購入情報が購入履歴に一致すると判定した場合には(ステップS5のYES)、ユーザに対して成功メッセージを送信する(ステップS6)。サーバはダウンロード要求を受信することに応じて、コンテンツデータベースから読み出した該当のコンテンツ実体チャンクデータと購入データベースから読み出した関連の購入履歴を含ませた管理情報チャンクデータとをそれぞれ暗号化した後に、それらを組みあわせて1つの電子コンテンツデータとし、ユーザに対して再提供すべく電子音楽装置に送信する(ステップS7)。すなわち、この場合にはサーバからデータの再提供が行われる。一方、破損した電子コンテンツデータから購入情報を読み取れなかったと判定した場合(ステップS3のNO)、あるいは購入情報と購入履歴とが一致しないと判定された場合には(ステップS5のNO)、ユーザに対して失敗メッセージを送信する(ステップS8)。この場合には、上記ステップS7の処理によるサーバからのデータの再提供が行われない。
ところで、ユーザは購入済みの電子コンテンツデータのファイル名を変更して記憶しておくことがある。そうした場合、サーバは電子音楽装置に対して元のデータを再提供する際に(図3のステップS7参照)、破損したデータと再提供する元のデータのファイル名の整合性をとるために、取得した破損データに基づいて元のデータのファイル名をユーザにより変更された変更後のファイル名に変換してから送信する。
電子音楽装置はサーバから成功メッセージを受信したか、それとも失敗メッセージを受信したかを判定する(ステップC8)。電子音楽装置はサーバから成功メッセージ又は失敗メッセージのいずれかを受信すると、成功メッセージ画面又は失敗メッセージ画面のいずれかをディスプレイ6Aに表示する。そこで、電子音楽装置に表示される成功メッセージ画面又は失敗メッセージ画面について、図6又は図7を用いて説明する。
図6は、成功メッセージ画面の一実施例を示す概念図である。図6に示すように、成功メッセージ画面は、電子音楽装置から送られた破損した電子コンテンツデータを元に、当該ユーザが該電子コンテンツデータを購入したユーザである旨を確認できたことを通知すると共に、ユーザに対して破損したデータを元の新しい(破損していない)データと交換(ダウンロード)するよう促す旨を表示する。そして、「ダウンロード」ボタンY1は、その操作に応じてサーバから元のデータを再取得するべくサーバに対してダウンロード要求を送信するためのものである。なお、「キャンセル」ボタンY2は、サーバからの元のデータの再取得(ダウンロード)を取り消すためのものである。
図7は、失敗メッセージ画面の一実施例を示す概念図である。図7に示すように、失敗メッセージ画面は、電子音楽装置から送られた破損した電子コンテンツデータを元に、当該ユーザが該電子コンテンツデータを購入したユーザである旨を確認できなかったことを通知すると共に、ユーザに対して破損したデータを元の新しい(破損していない)データと交換する場合の手順等を表示する。破損した電子コンテンツデータの購入履歴を確認できない場合、通信ネットワークを介してサーバから直接電子音楽装置に元のデータをダウンロードすることができないことから、図示のように失敗メッセージ画面にデータ交換手順として例えば電話やメール等の連絡先を表示する。この場合、ユーザは画面に表示された電話やメール等を用いてコンテンツ配信者と連絡をとった上で、さらにユーザからコンテンツ配信者に対して破損したデータを添付したメールを送り、一方そのようなメールを受けたコンテンツ配信者はメールの内容に従って購入履歴を確認した上でそのユーザに対して元のデータを添付したメールを返信する、などの人手を介した手順に従ってデータ再提供(再取得)が行われることとなる。なお、「OK」ボタンZ1は、当該「失敗メッセージ画面」を終了し、「失敗メッセージ画面」移行前の表示にディスプレイ6Aの表示を復帰させるためのものである。
図3の説明に戻って、電子音楽装置はサーバから失敗メッセージを受信したと判定した場合には(ステップC8のNO)、当該処理を終了する。この場合には、サーバからデータの再提供が行われないので(ダウンロード要求を発し得ないため)、ユーザは利用を希望した電子コンテンツデータを利用できない。他方、サーバから成功メッセージを受信したと判定した場合には(ステップC8のYES)、ダウンロード要求に基づいてサーバから再提供された電子コンテンツデータ(元の新しいデータ)を受信し、これを破損したデータと差し替えて記憶、つまりデータを上書きする(ステップC9)。ステップC10は、該差し替えた電子コンテンツデータを利用する。この場合には、サーバからデータの再提供が行われて破損したデータが新しいデータに書き換えられるので、ユーザは利用を希望した電子コンテンツデータを利用することができるようになる。
以上のように、ユーザが利用しようとした電子コンテンツデータが何らかの理由で破損されており、そのままではそのデータを利用することができない場合において、ユーザはその破損したデータを交換条件としてコンテンツ配信サーバに当該電子コンテンツデータの再提供を要求する。すなわち、電子音楽装置からコンテンツ配信サーバに対して前記破損データが送付されて、コンテンツ配信サーバでは該データが購入済みのデータであることを確認できると、破損データの代わりに新しい電子コンテンツデータ(元のデータ)を電子音楽装置に対して再提供する。電子音楽装置では、再提供された電子コンテンツデータを破損したデータに上書きする。このようにすると、あたかも破損したデータと新しい電子コンテンツデータとが交換されたような感覚で、ユーザは電子コンテンツデータを再取得することができる。これにより、通信ネットワークを介して送受信されるデータにおいても、ユーザは交換を条件に同じものを再取得できる実社会での感覚と同じように、破損したデータと交換することで元データを再取得することができるようになる。
また、購入済みであって破損した電子コンテンツデータをサーバに対して送信しないと元データを再取得することができないようにしたことから、従来のように単に「購入ID」を入力する操作だけでデータ再取得動作が行われることによる、サーバダウンを狙った故意の意味のないデータ再取得(つまりサーバ攻撃)を防止することができる。すなわち、サーバは破損したデータを取得しないとデータの再提供を行わず、破損したデータを取得することでコンテンツ配信者側でデータ破損を把握することができ、従来のような単にユーザの申告に基づいてデータを再提供することに比べると不正なデータ取得や意味のない再取得操作などを防止しやすくなる。
なお、上述した実施例では、破損したデータと再取得した元のデータとを差し替えて記憶するようにしたがこれに限らず(図3のステップC9)、破損したデータと元のデータとを両方とも記憶する(つまり破損したデータを残しておく)ようにしてもよい。その場合、電子音楽装置では元のデータとファイル名が異なるようにして、破損したデータのファイル名を変更する必要がある(例えばファイル名の末尾に新たにbak,dedを足した名前とするなど)。あるいは、予めサーバ側で再提供したデータであることを表すファイル名を付して(例えば購入時のファイル名の末尾に新たにnew、rofを足した名前など、また再提供の回数に従ってnew1、rof2などのようにさらに回数に対応する番号を足した名前としてもよい)、元のデータを再提供するようにするとよい。
なお、サーバから成功メッセージを受信した場合に「成功メッセージ画面」(図6参照)を表示することなく、ユーザによるダウンロード指示が特に行われていなくとも自動的にサーバから元のデータをダウンロードするようにしてもよい。また、その際には、元のデータをダウンロードする前に電子音楽装置に記憶されている破損データを予め消去しておくとよい。
なお、購入データベースに例えば再提供した回数などの再提供履歴を記憶するようにしておき、サーバはこの再提供履歴に従ってデータ再提供を制限するようにしてもよい。また、サーバから再提供する元のデータの管理情報チャンクデータに含ませる購入情報を、破損したデータに含まれていた情報(つまり購入時の購入履歴等)と同じものとしてもよいし、例えば再提供日時や再提供履歴等の再提供に関連した情報としてもよい。
なお、コンテンツ実体チャンクデータは上記したような音楽コンテンツに限らない。例えば本電子音楽装置(クライアント装置)が電子楽器の場合、MIDIデータ、オーディオデータ、動画データ等の音楽再生用、あるいは楽譜データ等の楽譜表示用の音楽コンテンツの他に、波形データやパラメータ等の電子楽器における音色データ、あるいは電子楽器のレジストレーションデータや自動伴奏用スタイルデータなどであってもよい。また、コンテンツ実体チャンクデータは音楽コンテンツに限らず、その場合、クライアント装置は上記したような電子音楽装置でなくてよく、コンテンツ実体チャンクデータに対応してこれを利用できる機器であればどのようなものであってもよい。
この発明に係る電子コンテンツ提供システムにおける電子音楽装置の全体構成を示したハード構成ブロック図である。 電子コンテンツデータのデータフォーマットを説明するための概念図であって、図2(A)は破損していない電子コンテンツデータ、図2(B)は破損した電子コンテンツデータを破損態様毎に分けて示したものである。 「電子コンテンツ利用/再取得処理」の一実施例を示すフローチャートである。 警告メッセージ画面の一実施例を示す概念図である。 ログイン画面の一実施例を示す概念図である。 成功メッセージ画面の一実施例を示す概念図である。 失敗メッセージ画面の一実施例を示す概念図である。
符号の説明
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4、5…検出回路、4A…演奏操作子、5A…設定操作子、6…表示回路、6A…ディスプレイ、7…音源・効果回路、7A…サウンドシステム、8…記憶装置、9…通信インタフェース、1D…通信バス(データ及びアドレスバス)、A1…交換希望ボタン、X1…ログインボタン、Y1…ダウンロードボタン、Z1…OKボタン、A2(X2,Y2)…キャンセルボタン

Claims (2)

  1. 購入情報とコンテンツ実体データとを少なくとも含んでなる電子コンテンツデータを記憶する記憶手段と、
    前記電子コンテンツデータの全部又は一部が破損しており、購入情報とコンテンツ実体データの少なくともいずれかを読み取れず該電子コンテンツデータを利用することができない場合に、通信ネットワークを介して接続されたコンテンツ提供サーバに対して当該破損した電子コンテンツデータを送信する送信手段と、
    前記破損した電子コンテンツデータの送信に応じて前記サーバから返信される、前記破損した電子コンテンツデータに対応する破損していない電子コンテンツデータを受信する受信手段と、
    前記受信した破損していない電子コンテンツデータを前記記憶手段に記憶し、該記憶した電子コンテンツデータに含まれる購入情報とコンテンツ実体データとに基づいて当該電子コンテンツデータの利用を開始するコンテンツ利用手段と
    からなるクライアント装置と、
    多数の電子コンテンツデータを記憶するコンテンツ記憶手段と、
    電子コンテンツデータの購入履歴を記憶する購入履歴記憶手段と、
    通信ネットワークを介して接続されたクライアント装置から破損した電子コンテンツデータを受信し、該破損した電子コンテンツデータを解析する解析手段と、
    前記解析に応じて該破損した電子コンテンツデータに含まれる購入情報を抽出できた場合に、前記抽出した購入情報に一致する購入履歴が前記購入履歴記憶手段に記憶されているか否かを比較する比較手段と、
    前記抽出した購入情報に一致する購入履歴が記憶されている場合には、前記コンテンツ記憶手段から前記受信した破損した電子コンテンツデータに対応する電子コンテンツデータを読み出して前記クライアント装置に返信する返信手段と
    からなるコンテンツ提供サーバと
    を具える電子コンテンツ提供システム。
  2. 前記コンテンツ提供サーバは、前記クライアント装置に返信する電子コンテンツデータのファイル名を、前記受信した破損した電子コンテンツデータのファイル名に変換する変換手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ提供システム。
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