JP2009229016A - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱源の加熱運転を所定のタイミングにより制御する貯湯式給湯システムにおいて、残湯量の変化に対する加熱制御の追従性を良くして、所定のタイミングより早めに加熱運転して湯切れを未然に防ぐようにする。
【解決手段】貯湯式給湯システムは、加熱源によって加熱された高温湯を貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクから高温湯を出湯する高温出湯配管と、高温湯と給水とを混合した混合湯を出湯する混合出湯配管と、システムを制御する制御部と、高温給湯熱量検出部と、混合給湯熱量検出部とを備える。制御部は、残湯量変化となる総給湯熱量Qtの増加速度を、しきい値Qsと比較し、Qtr≧Qsのときは(S4でYES),残湯量Pがしきい値Psの大小に拘わらず加熱源を加熱する。これにより、残湯量の変化に対する加熱制御の追従性が良なり、残湯量のしきい値Psに基く所定のタイミングより早めに加熱運転させて、湯切れを未然に防ぐことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、貯湯タンクの残湯量を基に加熱源の運転を制御する貯湯式給湯システムに関する。
この種の貯湯式給湯システムとして、貯湯タンクに複数の温度センサを設けて残湯量を検出し、この残湯量が一定量以下になったときに加熱源の加熱運転を開始して沸き上げ、所定量の残湯量が確保できた段階で加熱運転を停止するような制御がなされている。しかしながら、このような従来のシステムでは、給湯量の給湯負荷を配慮した加熱制御が行われていないため、急激に大量の湯が使用されたような場合において、残湯量不足を検出した段階では、既に湯切れが発生してしまうことがあった。
ところで、貯湯タンクの所定高さ位置における湯温を検出する複数の温度センサを設け、この検出湯温Twが基準温度Tth以下になったときにヒートポンプの加熱運転を開始し、検出湯温Twの温度低下速度ΔTを把握し、この温度低下速度が大なるときには、小なるときよりも基準温度Tthを高く設定し、給湯量が多いときの湯切れを抑制するヒートポンプ式給湯装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この装置においては、貯湯タンクの上層部に設けた残湯量検出用の温度センサにより温度低下速度を測定するので、温度センサの位置する上層部では、略同じ温度の高温湯が溜まっているため、貯湯タンクから出湯があるにも拘わらず直ぐには温度低下が検知されず、残湯量がある程度減少するまで温度低下速度変化が顕著に検出され難い。従って、残湯量に対する温度低下速度変化の追従性が良くなく、急激な出湯が生じた場合に、湯が不足すると判定した時点では、湯切れ寸前まで残湯量が減っていて湯切れを起こすことがあった。
また、複数の貯湯タンク内の残湯量が基準量以下に減少したときに、ヒートポンプの追い炊き運転を開始すると共に、各貯湯タンクに付設された複数の温度センサ間の温度低下時間に基いて出湯量を把握し、この出湯量を基に各貯湯タンクの加熱運転開始基準量を変更可能にしたヒートポンプ式給湯装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかし、本装置では、単位時間当りの出湯量を、高さの異なる位置に配設された2つの温度センサの一方が作動してから他法が作動するまでの時間差により把握するので、温度検出手段間の途中では、出湯量の速さを把握できず、この場合も出湯量に対する加熱制御の追従性が良くなかった。
特開2001−263803号公報 特開2005−134064号公報
本発明は、上記問題を解消するものであり、加熱源の加熱運転を所定のタイミングにより開始する貯湯式給湯システムにおいて、残湯量の減少に対する加熱運転の追従性を良くし、所定のタイミングより早めに加熱運転し、湯切れを未然に防ぐことができる貯湯式給湯システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、加熱源によって加熱された高温湯を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンクから供給される高温湯を出湯する高温出湯配管と、前記貯湯タンクから供給される高温湯と給水とを混合した混合湯を出湯する混合出湯配管と、システムを制御する制御手段とを備え、前記加熱源の加熱運転を所定のタイミングにより開始する貯湯式給湯システムにおいて、前記高温供給配管から出湯される単位時間当たりの高温給湯熱量を検出する高温給湯熱量検出手段と、前記混合出湯配管から出湯される単位時間当たりの混合給湯熱量を検出する混合給湯熱量検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記高温給湯熱量検出手段及び混合給湯熱量検出手段によりそれぞれ検出された高温給湯熱量と混合給湯熱量とを加算した総給湯熱量の増加速度を算出し、該増加速度が所定のしきい値より速い場合は、前記所定のタイミングより早く前記加熱源の加熱運転を開始させるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の貯湯式給湯システムにおいて、前記高温給湯熱量は、前記高温出湯配管から出湯される高温湯の温度と湯量とから検出し、前記混合給湯熱量は、前記混合出湯配管から出湯される混合湯の温度と湯量とから検出するものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の貯湯式給湯システムにおいて、前記しきい値を前記熱源機の加熱能力に応じて可変させるものである。
請求項1の発明によれば、総給湯熱量の増加速度の検出により、貯湯タンクからの出湯量の速さが連続して検出され、残湯量の時間変化を常に把握できるので、残湯量の変化に対して加熱制御の追従性が良くなり、増加速度が所定のしきい値より速い場合に、所定のタイミングより早く加熱源の加熱運転を開始させて、湯切れを未然に防止することができる。
請求項2の発明によれば、高温給湯熱量と混合給湯熱量を、高温出湯配管及び混合出湯配管から出湯されるそれぞれの高温湯及び混合湯の温度と湯量とから検出するので、これらの検出に汎用の温度センサやフローメータ等を利用することにより、専用の高温給湯熱量検出手段及び混合給湯熱量検出手段を別途設ける必要がなく低コストにできる。
請求項3の発明によれば、加熱源の故障や増設などにより、加熱源の加熱能力が変わった場合にも、所定のしきい値を変えて加熱運転のタイミングを変えることができるので、湯切れや、無駄な沸上げを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯システムについて図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の貯湯式給湯システム1(以下、本システムという)を示す。本システム1は、給水を貯留する貯湯タンク2と、貯湯タンク2の水を加熱するヒートポンプ等の熱源機を有する加熱源3と、貯湯タンク2からの高温湯と給水とを混合する混合弁4と、本システム全体を制御する制御部5と、各種しきい値を入力設定するための設定部6とを備えている。また、制御部5は、各種制御処理を行うCPUを有する。設定部6は、しきい値等のデータを入力する入力部と、入力部より入力されたデータ及びCPUの制御処理に必要な各種情報を記憶する記憶部とを備える。なお、設定部6は、制御部5のCPUの中に、プログラムにより組み込んで形成することができる。
貯湯タンク2の底部には、給水のための給水配管71が接続され、また、加熱配管72を介して加熱源3が接続されている。加熱源3は、湯水を送る循環ポンプ31を備えている。加熱源3により加熱された高温湯は高温供給配管73を介して貯湯タンク2の頂部に送られ、貯湯タンク2内に溜められる。給水配管71には、給水の温度と水量を検出する温度センサ81cとフローメータ82cが配設されている。なお、循環ポンプ31は、貯湯タンク2側など、加熱源3以外に備えることができる。
また、貯湯タンク2の側壁には、頂部から底部にかけて、複数(ここでは、4個)の温度センサ10(10a、10b、10c、10d)が設けられている。温度センサ10は、貯湯タンク2内の温湯量を検出するためのものであり、各温度センサ10a、10b、10c、10dによる検知温度が所定温度(例えば、90度)以上であれば、それより上部には温湯が存在し、検知温度が所定温度よりも低ければ、それより下部には未加熱水が存在すると判断する。温度センサ10の検知温度出力は、制御部5に送出される。制御部5は、温度センサ10で検知された検知温度を基に、貯湯タンク2内の高温湯の残湯量Pを検出する。例えば、上側の温度センサ10bによる検知温度が所定温度以上であり、下側の温度センサ10cによる検知温度が所定温度以下であれば、貯湯タンク2における温度センサ10bの配置された高さより上方にある貯湯タンク2内の湯量を残湯量Pと見なすことができる。
貯湯タンク2の頂部には、貯湯タンク2からの高温湯を出湯する主高温出湯配管74が接続されている。主高温出湯配管74は、配管途中で高温出湯口11に繋がる高温出湯配管75と、混合弁4に繋がる分岐配管76に分岐され、分岐配管76は、混合弁4に接続される。混合弁4には、給水配管71から分岐した配管77がさらに接続され、混合弁4は、分岐配管76から出湯される高温湯と配管77からの低温の給水とを混合した混合湯を混合出湯配管78を介して混合出湯口12に出湯する。また混合弁4は、高温湯と給水の混合比を変えて混合湯温度を制御できるようになっている。
高温出湯配管75には、出湯される高温湯の温度と湯量をそれぞれ検出する温度センサ81aとフローメータ82aが配設されており、これら温度センサ81aとフローメータ82aは、高温給湯熱量を検出する高温給湯熱量検出部(高温給湯熱量検出手段)8aを構成する。また、混合出湯配管78には、出湯される混合湯の温度と湯量をそれぞれ検出する温度センサ81bとフローメータ82bが配設されており、これら温度センサ81bとフローメータ82bは、混合給湯熱量を検出する混合給湯熱量検出部(高温給湯熱量検出手段)8bを構成する。また、高温湯の温度を検出する温度センサ81aは、貯湯タンク2に配設された高温湯温度を検出する温度センサ10aと兼用することができる。また、温度センサ81bは、検出した混合湯温度に基き、制御部5が混合弁4を制御して混合湯を所定の混合湯設定温度にするためにも使用される。このとき、制御部5は、検出された混合湯温度を混合湯設定温度と比較して、混合湯温度が混合湯設定温度に近づくように混合弁4の混合比を可変してフィードバック制御する。また、フローメータ82bは、その検出した混合湯量を基に混合弁4の開閉が行われたかどうかを検出するためにも用いられる。また、フローメータ82cは、その検出した給水量により高温湯、混合湯の総出湯量が分かるので、少なくともそれらのいずれかが出湯されているかどうかの有無を判定するためにも用いられる。なお、フローメータ82aで測定される出湯量は、フローメータ82cで検出される給水量からフローメータ82bで検出される混合湯量を減算することによって得られるので省くこともできる。
次に、本システム1の動作について説明する。高温出湯口11が開かれると、給水圧によって水が給水配管71を通って貯湯タンク2の底部に入る。加熱源3は、循環ポンプ31によって貯湯タンク2の底部の水を加熱配管72を介して吸引して、貯湯タンク2の残湯量が少ないなど必要に応じて加熱する。加熱された湯は、高温供給配管73を通り貯湯タンク2の頂部に供給され、頂部に貯湯されていた高温湯が主高温出湯配管74、高温出湯配管75を通って高温出湯口11から出湯する。なお、貯湯タンク2は、上層部から出湯が行われると、貯湯タンク2の下層部にその出湯分だけ給水配管71より給水される。
混合湯を出湯口12が開かれると、高温湯の場合と同様に、給水圧によって水が給水配管71を通って貯湯タンク2の底部に入る。加熱源3は、循環ポンプ31によって貯湯タンク2の底部の水を加熱配管72を介して吸引して必要に応じて加熱する。加熱された湯は、高温供給配管73を通り貯湯タンク2の頂部に供給され、頂部に貯湯されていた高温湯が主高温出湯配管74から分岐された分岐配管76を介して混合弁4に送られ、混合弁4で給水と混合される。この混合された混合湯が混合出湯配管78を通って混合出湯口12から出湯される。
制御部5は、貯湯タンク2内の湯水を沸かし上げるときは、加熱源3内の循環ポンプ31を駆動し、貯湯タンク2内の湯水を加熱源3で所定の温度に加熱する。制御部5は、貯湯タンク2内の湯水の沸かし上げを貯湯タンク2の残湯量に基いて行う。また、制御部5は、貯湯タンク2の底部から供給された水を高温に加熱したときには、高温供給配管73を介して高温湯を貯湯タンク2の上層部に供給する。貯湯タンク2内の湯は、上層部が最も高温の湯となり、主高温出湯配管74から出湯され、また、分岐配管76を介して混合弁4に供給される。
また、制御部5は、貯湯タンク2の温度センサ10により検出した残湯量Pが所定のしきい値Ps以下となったときのタイミング(所定のタイミング)で、加熱源3が加熱運転を開始するように制御する。これにより、残湯量Pが減少したとき、貯湯タンク2の湯切れを防ぐことができるようにしている。
また、制御部5は、高温湯熱量測定部8aと混合湯熱量測定部8bにより、高温出湯配管75及び混合出湯配管78から出湯する高温湯及び混合湯の高温給湯熱量と混合給湯熱量をそれぞれ求め、これらの給湯熱量を加算した総給湯熱量の増加速度を算出する。この総給湯熱量の増加速度は、残湯量の低減速度と略比例する。そして、この増加速度が所定のしきい値Qsより速い場合は、貯湯タンク2からの給湯量が増加して、残湯量の低減が速くなると判断して、所定のタイミングより早く加熱源3の加熱運転を開始させ、未然に湯切れを抑制するように制御する。
ここで、総給湯熱量の増加速度を算出について説明する。ここでの総給湯熱量の増加速度を算出は、単位時間当たりの総給湯熱量の値でもって増加速度とする。また、総給湯熱量の増加速度は、単位時間当たりの高温給湯熱量Qh及び混合給湯熱量Qmの加算により求める。ここで、単位時間当たりの高温給湯熱量Qh及び混合給湯熱量Qmの算出方法について説明する。温度センサ81a、81b、81cによりそれぞれ検出された高温給湯温度、混合給湯温度及び給水温度をそれぞれTh〔℃〕,Tm〔℃〕及びTw〔℃〕とし、フローメータ82a、82bでそれぞれ検出された単位時間(ここでは、分)当りの高温湯量(リットル)及び混合湯量(リットル)をそれぞれFh〔L/min〕,Fm〔L/min〕とすると、高温給湯熱量Qh及び混合給湯熱量Qmは、式1、2で表される。
(数1)
Qh〔kW/min〕=Fh×(Th−Tw)×4.2
(数2)
Qm〔kW/min〕=Fm×(Tm−Tw)×4.2
このとき、給湯タンク2から給湯される総給湯熱量Qtは、Qt=(Qh+Qm)となり、分当りの熱量となる。従って、総給湯熱量Qtは、分当りの熱量の増加速度を示す。ここで、加熱源3の加熱能力をQhpとし、加熱源3を運転開始するための熱量のしきい値をkQhp〔kJ/min〕(kは、任意の定数)とし、このQhpは、加熱源3の加熱能力を示す。ここでは、しきい値kQhpをQsと表す。また、総給湯熱量Qtとしきい値Qsとを比較する際、ここでは、過去10分間の高温給湯熱量及び混合給湯熱量の平均値Qhr、Qmrを求める。これらの平均値Qhr、Qmrの合計値を総給湯熱量の平均値Qtrとし、この平均された総給湯熱量Qtrをしきい値Qsと比較する。このとき、Qhr、Qmrは、Qhr〔kJ/min〕=(ΣQh)/10、Qmr〔kJ/min〕=(ΣQm)/10として表され、それぞれの過去10分間の平均増加速度を示す。
制御部5は、総給湯熱量Qtrに基く加熱源3の運転開始の判断を、式3に示す総給湯熱量Qtrとしきい値Qsとの比較により行う。
(数3)
Qtr=Qhr+Qmr>Qs
制御部5は、上記式3において、総給湯熱量Qtrがしきい値Qsを超えたときは、熱量の増加速度が速くなり、貯湯タンク2内の残湯量Pの低下が速くなったと判断して、所定のタイミングより早めに加熱源3の加熱運転を開始するように制御する。これにより、湯切れを早めに防ぐことができる。
このような本システム1の加熱源3の制御方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。先ず、ユーザは、設定部6より予め所定のタイミングを決めるための残湯量Pのしきい値をPsとして設定し、設定部6の記憶部に記憶する(S1)。また、総給湯熱量Qtr(ここでは、総給湯熱量の増加速度と同じ)のしきい値をQsとして設定して記憶しておく(S2)。次に、制御部5は、貯湯タンク2から給湯される給湯熱量を検出する(S3)。
このS3内における給湯熱量の検出は、先ず、給水配管71の温度センサ81cにより検出した給水温度Twを記憶部に記憶し(S31),温度センサ81aとフローメータ82aにより検出した高温湯温度Thと高温湯量Fhを記憶し(S32),温度センサ81bとフローメータ82bにより検出した混合湯温度Tmと混合湯量Fmを記憶する(S33)。次に、制御部5は、高温出湯口11と混合出湯口12の両方、又はいずれかが開かれ、貯湯タンク2からの高温湯の給湯が始まると、記憶部から読出した高温湯温度Thと高温湯量Fhと給水温度Twを基に、10分間の平均の高温給湯熱量Qhrを算出し(S34)、混合湯温度Tmと混合湯量Fmと給水温度Twから10分間の平均の混合給湯熱量Qmrを算出して(S35)、高温給湯熱量Qhrと混合給湯熱量Qmから総給湯熱量Qtrを算出する(S36)。
次に、制御部5は、総給湯熱量Qtrをしきい値Qsと比較し、総給湯熱量Qtrがしきい値Qsより大きくなったとき(S4でYES)は、加熱源3の加熱運転(沸き上げ)をオンして(S6)、S5に進む。また、S4でNOのときは、残湯量Pとしきい値Psとを比較し、残湯量Pがしきい値Psより小さいときには(S5でYES)、同様に加熱源3の加熱運転をオンする(S6)。これにより、残湯量Pがしきい値Psの大小に拘わらず加熱源3を加熱運転をオフすることができる。従って、残湯量Pがしきい値Ps以下となっていないときでも、総給湯熱量Qtrがしきい値Qsより大きくなったときは、優先して加熱源3の加熱運転を開始することができ、運転開始のタイミングを、しきい値Psに基く運転開始のタイミングより早めることができる。また、S5でNOのときは、残湯量Pの貯湯タンク2に貯湯できる所定の最大残湯量Pmaxと比較し、残湯量Pが最大残湯量Pmaxに近付いたときは(S7でYES)、加熱源3の沸き上げをオフにした後(S8)、S3に戻り,S7でNOのときも、S3に戻って、同様の動作を行う。
このように、本システム1によれば、貯湯タンク2からの給湯熱量の増加速度の変化を時間的に連続的に検出できるので、貯湯タンク内2の残湯量の時間変化を常に把握できる。これにより、残湯量の変化に対して加熱運転制御の追従性が良くなり、給湯熱量の増加速度が所定のしきい値Qsより速い場合は、所定のタイミングより早く加熱源の加熱運転を開始させて、未然に湯切れを防止することができる。なお、上記高温給湯熱量Qh及び混合給湯熱量Qmの計算では、高温湯温度Thと混合湯温度Tmからそれぞれ給水温度Twを引いた温度差(Th−Tw,Tm−Tw)を用いて計算したが、温度差による熱量でなく、高温湯温度Thと混合湯温度Tmとそれぞれの高温湯量Fh、混合湯量Fmとの積による個々の絶対熱量(Tw=0)として計算しても、給湯湯量の時間変化を検出することができる。
また、高温給湯熱量Qhと混合給湯熱量Qmを、高温出湯配管75及び混合出湯配管78から出湯されるそれぞれの高温湯及び混合湯の温度と湯量とから検出するので、これらの検出に汎用の温度センサ81a、81bやフローメータ82a、82b等を利用することにより、専用の高温給湯熱量検出手段及び混合給湯熱量検出手段を別途設ける必要がなく低コストにできる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯システムについて図3を参照して説明する。図3は、本実施形態の本システム1を示す。本実施形態においては、総給湯熱量の増加速度のしきい値を熱源機の加熱能力に応じて可変させる点が第1の実施形態と異なる。本システム1は、複数(ここでは、3台)の加熱源3(3a、3b、3c)を備え、各加熱源3a、3b、3cは、それぞれ故障を含む動作状態を診断する動作診断部32(32a、32b、32c)を有する。動作診断部32は、制御部5と通信回線等で接続され、動作診断結果が常に制御部5に送信されるようになっている。また、各動作診断部32a、32b、32cは、それぞれ加熱源3a、3b、3cの加熱能力データを予め記憶しており、これらのデータも通信回線を介して制御部5に送られるようになっている。
制御部5は、動作診断部32a、32b、32cから送られてきた各加熱源3a、3b、3cの加熱能力Qhpを基に総合加熱能力を予め算出し、この総合加熱能力を基に加熱源3の沸き上げによる貯湯タンク2内における総給湯熱量Qtrの増加速度の所定のしきい値Qsを設定する。このとき、制御部5は、例えば、複数の加熱源3の内、何台かが故障した場合は、その分、総合加熱能力が低下するので、湯切れが発生するのを避けるために、しきい値Qsを下げ、加熱運転による沸き上げのタイミングを早めるように制御する。
このような本システム1の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。ここでは、図2と相違する部分のみ示す。先ず、ユーザが設定部6により予め複数n台の加熱源3の総合加熱能力を考慮したしきい値Qsの初期値Qを設定して記憶部に記憶し(S21)、加熱源3の台数nの初期値nを記憶する(S22)。次に、制御部5は、動作診断部32からのそれぞれの診断情報を基に、加熱源3の台数nを検出し(S23),故障がなくn=nのときは(S24でYES)、増加速度のしきい値Qsを記憶部に記憶されている初期値Qに設定して(S25)、上記S3(図2)へ進む。また、S24でNOのときは、検出した故障していない稼働台数n(n<n)を基に、増加速度のしきい値QsをQに設定して(S26)、上記S3(図2)へ進む。ここで、例えば、Qの値をQに対して台数比例とする場合は、Qs=Q/nとすることができる。これにより、複数の加熱源3の内、何台かが故障して、加熱能力が低下したときに、しきい値Qsを下げることにより、加熱源3の加熱運転のタイミングを、さらに早めることができ、湯切れを避けることができる。また、S3からS8に進んだのち、S8からS23に戻り、同様の動作を繰り返す。これにより、稼働台数nを常に検出することにより、故障修理が終わった場合や、新しい加熱源3に取り替えたり、加熱源3を増設した場合に稼働台数nの数を更新して、しきい値Qsを設定し直すことができる。これにより、加熱源3が故障して加熱能力が低下にも拘わらず、高いしきい値Qsの状態で加熱運転して湯切れを起こしたり、加熱能力が高くなったにも拘わらず、低いしきい値Qsの状態で加熱運転して、無駄な沸上げをすることを無くすことができる。
本システム1によれば、加熱源3の故障や、加熱源3の増設などにより、加熱能力が変わった場合に、加熱能力に合わせて加熱運転のタイミングを変えることができるので、湯切れや、無駄な沸上げを防止することができる。
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、主高温出湯配管に温度センサとフローメータを配設することにより、総給湯熱量を検出することもできる。また、貯湯タンクから給湯する配管は、高温出湯配管と混合出湯配管以外に、貯湯タンクの側面から取り出す中温湯配管など2本以上あっても同様に熱量を検出して加熱源の加熱制御を行うことができる。また、上記第2の実施形態において、熱源機の加熱能力を検出のために、例えば、必要な加熱能力の仕様を記憶したICチップを熱源機に設けておき、熱源機を取り替えた際、ICチップの情報が制御部に伝達されるようにすることにより、給湯熱量のしきい値を自動的に設定するようにすることができる。これにより、熱源器の能力仕様が変わっていても能力に対応した最適な給湯熱量の増加速度のしきい値を自動的に設定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る貯湯式給湯システムの構成図。 上記システムの動作を説明するためのフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る貯湯式給湯システムの構成図。 上記システムの動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 貯湯式給湯システム
2 貯湯タンク
3 加熱源
5 制御部
8a 高温給湯熱量検出部(高温給湯熱量検出手段)
8b 混合給湯熱量検出部(混合給湯熱量検出手段)
81a 温度センサ(高温給湯熱量検出手段)
81b 温度センサ(混合給湯熱量検出手段)
82a フローメータ(高温給湯熱量検出手段)
82b フローメータ(混合給湯熱量検出手段)
74 主高温出湯配管(高温出湯配管)
75 高温出湯配管
78 混合出湯配管
Qh、Qhr 高温湯給湯熱量
Qm、Qhr 混合湯給湯熱量
Qt、Qtr 総給湯熱量(総給湯熱量の増加速度)
Qs 総給湯熱量のしきい値
P 残湯量
Ps 残湯量のしきい値

Claims (3)

  1. 加熱源によって加熱された高温湯を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンクから供給される高温湯を出湯する高温出湯配管と、前記貯湯タンクから供給される高温湯と給水とを混合した混合湯を出湯する混合出湯配管と、システムを制御する制御手段とを備え、前記加熱源の加熱運転を所定のタイミングにより開始する貯湯式給湯システムにおいて、
    前記高温供給配管から出湯される単位時間当たりの高温給湯熱量を検出する高温給湯熱量検出手段と、
    前記混合出湯配管から出湯される単位時間当たりの混合給湯熱量を検出する混合給湯熱量検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記高温給湯熱量検出手段及び混合給湯熱量検出手段によりそれぞれ検出された高温給湯熱量と混合給湯熱量とを加算した総給湯熱量の増加速度を算出し、該増加速度が所定のしきい値より速い場合は、前記所定のタイミングより早く前記加熱源の加熱運転を開始させることを特徴とする貯湯式給湯システム。
  2. 前記高温給湯熱量は、前記高温出湯配管から出湯される高温湯の温度と湯量とから検出し、
    前記混合給湯熱量は、前記混合出湯配管から出湯される混合湯の温度と湯量とから検出することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯システム。
  3. 前記しきい値を前記熱源機の加熱能力に応じて可変させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の貯湯式給湯システム。
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