JP2009228524A - 内燃機関の失火判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータ公差を正確に補償し、失火判定を正確に行う。
【解決手段】クランクシャフト20と共に回転するロータ23の外歯の角速度をそれぞれ検出する角速度センサ24を具備する。機関運転停止中にスタータモータ22によりクランキングを行うことによりロータ23をほぼ一定の角速度で回転させると共にこのとき外歯の角速度をそれぞれ検出する。ロータ公差を補償するための補正係数をこれら検出された外歯の角速度に基づいて更新する。機関運転中に検出された外歯の角速度を更新された補正係数でもってそれぞれ補正し、これら補正された外歯の角速度に基づいて失火判定を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の失火判定装置に関する。
クランクシャフトと共に回転するロータの外歯の角速度をそれぞれ検出する角速度センサを具備し、これら外歯の角速度をそれぞれ検出し、ロータ公差を補償するための補正係数をこれら検出された外歯の角速度に基づいて更新し、これら検出された外歯の角速度をこれら更新された補正係数でもってそれぞれ補正し、これら補正された外歯の角速度に基づいて失火判定を行うようにした内燃機関の失火判定装置が公知である(特許文献1参照)。すなわち、特許文献1では、補正係数が機関運転中の外歯の角速度に基づいて更新される。
特許第2853334号公報
しかしながら、機関運転中には、燃焼変動やロータ又は角速度センサの振動といった外乱の影響が大きいので、機関運転中の外歯の角速度に基づいて更新された補正係数はロータ公差を正確に補償するための補正係数を必ずしも正確に表しておらず、したがって、失火判定を正確に行うのが困難であるという問題点がある。
前記課題を解決するために本発明によれば、クランクシャフトと共に回転するロータの外歯の角速度をそれぞれ検出する角速度センサを具備し、機関運転停止中にクランキングを行うことによりロータをほぼ一定の角速度で回転させると共にこのとき前記外歯の角速度をそれぞれ検出し、ロータ公差を補償するための補正係数をこれら検出された外歯の角速度に基づいて更新し、機関運転中に検出された前記外歯の角速度を該更新された補正係数でもってそれぞれ補正し、これら補正された外歯の角速度に基づいて失火判定を行うようにしている。
ロータ公差を正確に補償することができるので、失火判定を正確に行うことができる。
図1は本発明を火花点火式内燃機関に適用した場合を示している。しかしながら、本発明を圧縮着火式内燃機関にも適用することができる。
図1を参照すると、機関本体1は例えば4つの気筒1aを具備する。これら気筒1aはそれぞれ対応する吸気枝管2を介してサージタンク3に連結され、サージタンク3は吸気ダクト4を介してエアクリーナ5に連結される。吸気ダクト4内には、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ6と、ステップモータ7により駆動されるスロットル弁8とが配置される。また、吸気枝管2内には燃料噴射弁9がそれぞれ取り付けられ、気筒1aには点火栓10がそれぞれ設けられる。一方、気筒1aは排気マニホルド11及び排気管12を介して触媒コンバータ13に連結され、触媒コンバータ13は排気管14に連結される。なお、図1に示される内燃機関では1番気筒、3番気筒、4番気筒、2番気筒の順に燃焼が行われる。
機関のクランクシャフト20には電気制御式のクラッチ21を介してスタータモータ22が連結される。クラッチ21がオフであるとクランクシャフト20とスタータモータ22とが互いに分離され、クラッチ21がオンにされるとクランクシャフト20がスタータモータ22に機械的に接続されしたがってスタータモータ22によって回転駆動される。この場合、クランクシャフト20はスタータモータ22によってほぼ一定の角速度ω0で回転される。
また、クランクシャフト20にはクランクシャフト20と共に回転するよう外歯付きロータ23が取り付けられ、ロータ23の外歯に対面して電磁ピックアップからなる角速度センサないしクランク角センサ24が配置される。図2(A)に示されるように、ロータ23の外周上には周方向に互いに離間して複数の外歯23aが形成されている。本発明による実施例では、10°クランク角(CA)ごとに36個の外歯23aが形成されている。したがって、外歯23aが角速度センサ24を通過するごとに、すなわちクランクシャフト20ないしロータ23が10°CA回転するごとに、角速度センサ24は図2(B)に示されるようなパルスを発生する。ここで、i番目の外歯23a(i=1,2,…,36)が角速度センサ24を通過したときに発生するパルスの時間幅T10(i)はi番目の外歯23aが角速度センサ24を通過する際にクランクシャフト20が10°CAだけ回転するのに要した所要時間を表しており、所要時間T10(i)の逆数はi番目の外歯23aが角速度センサ24を通過する際のi番目の外歯23aの角速度ω(i)を表している。したがって、角速度センサ24のそれぞれ対応する出力パルスから所要時間T10(i)を算出しその逆数を算出することにより、i番目の外歯23aの角速度ω(i)が検出される。
また、クランクシャフト20と連動して回転する例えばカムシャフト(図示しない)には気筒判別センサ25が設けられている。この気筒判別センサ25はクランクシャフト20が基準クランク角になるごとに出力パルスを発生する。本発明による実施例では、1番気筒が圧縮上死点にある0°CAに基準クランク角が設定されている。したがって、角速度センサ24からの出力パルスがどの外歯23aによる出力パルスであるかを気筒判別センサ25からの出力パルスに基づいて判別することができる。
再び図1を参照すると、電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって相互に接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33,CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。アクセルペダル39にはアクセルペダル39の踏み込み量DEPに比例した出力電圧を発生する負荷センサ40が接続される。エアフローメータ6及び負荷センサ40の出力電圧はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、入力ポート35には角速度センサ24と気筒判別センサ25とが接続され、角速度センサ24及び気筒判別センサ25からの出力パルスが入力ポート35に入力される。CPU34では角速度センサ24からの出力パルスに基づいて機関回転数Neが算出される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介してステップモータ7、燃料噴射弁9、点火栓10、クラッチ21及びスタータモータ22に接続される。
さて、本発明による実施例では、各気筒に失火が生じているか否かを判定する失火判定が角速度センサ24により検出されるクランクシャフト20の角速度に基づいて行われる。クランクシャフト20の角速度に基づく失火判定には種々の方法を採用できるが、本発明による実施例では次のようにして失火判定が行われる。すなわち、例えば3番気筒で失火が生じると、このときの3番気筒の例えば点火時期直後におけるクランクシャフト20の角速度が、一つ前に燃焼が行われた1番気筒の点火時期直後におけるクランクシャフト20の角速度よりも大幅に低下する。そこで、或る気筒の点火時期直後におけるクランクシャフト20の角速度が、一つ前に燃焼が行われた気筒の点火時期直後におけるクランクシャフト20の角速度よりも一定値以上小さいときには当該或る気筒において失火が生じていると判断し、それ以外は失火が生じていないと判断するようにしている。
この場合、ロータ23又はその外歯23aには一般に製造上の公差が存在しており、角速度センサ24により検出されるi番目の外歯23aの角速度すなわち角速度検出値ω(i)はi番目の外歯23aの角速度を正確に表していない場合がある。そこで本発明による実施例では、この公差を補償するための補正係数km(i)を導入し、この補正係数km(i)でもって角速度検出値ω(i)をそれぞれ補正し、補正された角速度すなわち角速度補正値ωc(i)に基づいて失火判定を行うようにしている。
すなわち、まず、例えば機関1サイクルすなわちクランクシャフト20の2回転ないし720°CAにわたり、i番目の外歯23aの所要時間T10(i)(sec)が角速度センサ24からのそれぞれ対応する出力パルスに基づいて算出される(i=1,2,…,36)。次いで、i番目の外歯23aの角速度検出値ω(i)(rad/sec)が次式に基づいて算出される。
ω(i)=(10/T10(i))・(2π/360)
次いで、次式に示されるように、これら角速度検出値ω(i)がそれぞれ対応する補正係数km(i)でもって補正され、角速度補正値ωc(i)が算出される。
ωc(i)=ω(i)・km(i)
次いで、これら角速度補正値ωc(i)に基づいて失火判定が行われる。
次に、本発明による実施例における補正係数km(i)の更新方法を説明する。
本発明による実施例では、機関運転が停止されると、クラッチ21がオンにされると共にスタータモータ22がオンにされ、したがってクランキングが開始される。なお、このとき燃料噴射及び点火作用は停止されている。その結果、クランクシャフト20及びロータ23がほぼ一定の角速度ω0で回転される。この状態の下で、ロータ23の1回転ないし360°CAにわたり、i番目の外歯23aの所要時間T10(i)(sec)が角速度センサ24からの出力パルスに基づいて算出される(i=1,2,…,36)。次いで、i番目の外歯23aの角速度検出値ω(i)がそれぞれ対応する所要時間T10(i)から算出される。次いで、これら角速度検出値ω(i)の平均値ωaが算出される(ωa=(Σω(i))/36)。次いで、i番目の外歯23aのための補正係数km(i)が次式に基づいて算出される。
km(i)=ωa/ω(i)
このようにしているのは次の理由による。すなわち、角速度検出値ω(i)の平均値がωaであるときには、ロータ23を一定の角速度ωaで回転させたものと考えることができる。この場合、角速度検出値ω(i)は角速度平均値ωaないしω0に一致するはずである。しかしながら、実際には、図3に白丸で示されるように角速度検出値ω(i)は角速度平均値ωaに正確に一致しない場合がある。これはロータ23ないし外歯23aの公差の影響によるものと考えることができ、この公差による影響は角速度平均値ωaに対する角速度検出値ω(i)の偏差(ω(i)/ωa)で表すことができる。そうすると、角速度検出値ω(i)にこの偏差の逆数(ωa/ω(i))を乗算して得られる積は公差の影響を受けないことになる。そこで本発明による実施例では、角速度検出値ω(i)及び角速度平均値ωaに基づいて補正係数km(i)を更新するようにしている。
したがって、一般化して言うと、本発明による実施例では、機関運転停止中のクランキング時にロータ23の角速度が一定値ωaであると仮定して補正係数km(i)を更新しているということになる。
このように本発明による実施例では、燃焼が行われていないときに補正係数km(i)が更新されるので、補正係数km(i)は燃焼変動やロータ又は角速度センサの振動といった外乱の影響を受けず、したがって補正係数km(i)を正確に算出することができる。また、補正係数km(i)が外歯23aごとに設定されており、それぞれ対応する外歯23aの角速度検出値ω(i)に基づいて更新されるので、他の外歯23aの公差の影響を受けることなく、補正係数km(i)を正確に算出することができる。したがって、失火判定を正確に行うことができる。
なお、補正係数km(i)を更新すべくクランキングが開始された後、ロータ23の角速度が安定するまでは角速度検出値ω(i)の検出は行われず、ロータ23の角速度が安定すると、角速度検出値ω(i)の検出が開始される。ロータ23の角速度が安定したか否かは例えば次のようにして判断することができる。すなわち、クランキングが開始された後、例えばロータ1回転にわたりi番目の外歯23aの所要時間T10(i)が繰り返し算出される(i=1,2,…,36)。次いで、各外歯23aにおいて前回の所要時間T10(i)と今回の所要時間T10(i)とが比較される。その上で、今回の所要時間T10(i)が前回の所要時間T10(i)よりも小さくなっている外歯23aの数が一定範囲内にあるときに、ロータ23の角速度が安定していると判断され、それ以外は不安定であると判断される。この一定範囲は例えば外歯23aの総数(36個)の40から60%に設定することができる。
図4は本発明による実施例の失火判定ルーチンを示している。このルーチンはあらかじめ定められた設定時間ごとの割り込みによって実行される。
図4を参照すると、ステップ100では今回の処理サイクルにおける機関回転数Neが読み込まれる。続くステップ101では今回の処理サイクルにおける機関回転数Neがゼロよりも大きいか否かすなわち今回の処理サイクルにおいてクランクシャフト20が回転しているか否かが判別される。Ne=0すなわちクランクシャフト20の回転が停止しているときには次いでステップ102に進み、前回の処理サイクルにおける機関回転数NePがゼロよりも大きいか否かすなわち前回の処理サイクルにおいてクランクシャフト20が回転していたか否かが判別される。NeP>0のときすなわち前回の処理サイクルにおいてクランクシャフト20が回転していたときには、クランクシャフト20の回転が停止した直後であると判断し、次いでステップ103に進んで図5に示される補正係数km(i)の更新ルーチンが実行される。次いでステップ108に進み、今回の処理サイクルにおける機関回転数NeがNePとして記憶される。
その後、機関運転が再開されるまでは、Ne=0かつNeP=0であるので、ステップ100,101,102,108が順次繰り返される。次いで、機関運転が再開されるとNe>0となるので、ステップ101からステップ104に進む。ステップ104ではロータ1回転にわたり所要時間T10(i)が検出される(i=1,2,…,36)。続くステップ105では、ステップ104において検出された所要時間T10(i)から角速度検出値ω(i)がそれぞれ算出される。続くステップ106ではステップ105において算出された角速度検出値ω(i)がそれぞれ対応する補正係数km(i)でもって補正されることにより角速度補正値ωc(i)が算出される。続くステップ107では角速度補正値ωc(i)に基づいて失火判定が行われる。次いでステップ108に進み、今回の処理サイクルにおける機関回転数NeがNePとして記憶される。
補正係数km(i)の更新ルーチンを示す図5を参照すると、ステップ200ではクラッチ21がオンにされ、スタータモータ22がオンにされ、したがってクランキングが開始される。続くステップ201ではロータ23の回転が安定したか否かが判別される。ロータ23の回転が未だ不安定であると判別されたときにはステップ201に戻り、ロータ23の回転が安定したと判別されたときには次いでステップ202に進む。ステップ202ではロータ1回転にわたり所要時間T10(i)が検出される(i=1,2,…,36)。続くステップ203ではステップ202において検出された所要時間T10(i)から角速度検出値ω(i)がそれぞれ算出される。続くステップ204ではステップ203において算出された角速度検出値ω(i)の平均値ωaが算出される。続くステップ205では補正係数km(i)がそれぞれ更新される(km(i)=ωa/ω(i))。続くステップ206ではクラッチ21がオフにされ、スタータモータ22がオフにされ、したがってクランキングが停止される。
なお、上述した本発明による実施例では、機関運転が停止されると直ちに補正係数km(i)の更新が行われる。しかしながら、機関運転停止中であれば、どのような時期に補正係数km(i)の更新を行ってもよい。
次に、本発明による別の実施例を説明する。
上述した本発明による実施例では、クランクシャフト20の回転が停止するごとに補正係数km(i)の更新作用が行われる。ところが、このようにすると、機関始動が完了しなかった場合やアイドリング時に機関運転を停止する場合にも補正係数km(i)の更新作用が行われ、したがってスタータモータ22が頻繁に運転されるおそれがある。
そこで本発明による別の実施例では、機関運転停止中にあらかじめ定められた更新条件が成立しているか否かを判断し、更新条件が成立しているときには補正係数km(i)の更新作用を行い、更新条件が成立していないときには補正係数km(i)の更新作用を行わないようにしている。その結果、スタータモータ22の運転を伴う補正係数km(i)の更新作用が頻繁に行われるのが阻止され、したがってバッテリの電力消費を抑制できる。
更新条件には種々の条件が考えられる。本発明による別の実施例では、機関運転中に機関回転数Neの積算値ΣNeが算出され、この機関回転数積算値ΣNeがあらかじめ定められた閾値THを越えたときに更新条件が成立したと判断され、それ以外は更新条件が成立していないと判断される。
すなわち、図6にXで示される時期に機関運転が停止されてもこのとき機関回転数積算値ΣNeは閾値THよりも小さいので、補正係数km(i)の更新作用は行われない。次いで、図6にYで示される時期に機関運転が停止されるとこのとき機関回転数積算値ΣNeは閾値THよりも大きいので、補正係数km(i)の更新作用が行われる。次いで、機関回転数積算値ΣNeがゼロに戻される。
図7は本発明による別の実施例の失火判定ルーチンを示している。このルーチンはあらかじめ定められた設定時間ごとの割り込みによって実行される。
図7を参照すると、ステップ100では今回の処理サイクルにおける機関回転数Neが読み込まれる。続くステップ101では今回の処理サイクルにおける機関回転数Neがゼロよりも大きいか否かすなわち今回の処理サイクルにおいてクランクシャフト20が回転しているか否かが判別される。Ne=0すなわちクランクシャフト20の回転が停止しているときには次いでステップ102に進み、前回の処理サイクルにおける機関回転数NePがゼロよりも大きいか否かすなわち前回の処理サイクルにおいてクランクシャフト20が回転していたか否かが判別される。NeP>0のときすなわち前回の処理サイクルにおいてクランクシャフト20が回転していたときには、クランクシャフト20の回転が停止した直後であると判断し、次いでステップ102aに進んで機関回転数積算値ΣNeが閾値THよりも大きいか否かが判別される。ΣNe>THのときには次いでステップ103に進んで補正係数km(i)の更新ルーチンが実行される。続くステップ103aでは機関回転数積算値ΣNeがゼロに戻される。次いでステップ108に進み、今回の処理サイクルにおける機関回転数NeがNePとして記憶される。一方、ΣNe≦THのときにもステップ102aからステップ108に進む。したがって、このとき補正係数km(i)の更新ルーチンは実行されない。
その後、機関運転が再開されるまでは、Ne=0かつNeP=0であるので、ステップ100,101,102,108が順次繰り返される。次いで、機関運転が再開されるとNe>0となるので、ステップ101からステップ104に進む。ステップ104ではロータ1回転にわたり所要時間T10(i)が検出される(i=1,2,…,36)。続くステップ105では、ステップ104において検出された所要時間T10(i)から角速度検出値ω(i)がそれぞれ算出される。続くステップ106ではステップ105において算出された角速度検出値ω(i)がそれぞれ対応する補正係数km(i)でもって補正されることにより角速度補正値ωc(i)が算出される。続くステップ107では角速度補正値ωc(i)に基づいて失火判定が行われる。続くステップ107aでは機関回転数積算値ΣNeが算出される(ΣNe=ΣNe+Ne)。次いでステップ108に進み、今回の処理サイクルにおける機関回転数NeがNePとして記憶される。
次に、本発明によるさらに別の実施例を説明する。
図3を参照して説明した本発明による実施例では、機関運転停止中のクランキング時にロータ23の角速度が一定値ωaであると仮定して補正係数km(i)が更新される。しかしながら、ロータ23が正確に一定の角速度で回転するというのは現実的でなく、ロータ23の角速度はほぼ一定の角速度ω0を中心として或る振幅でもって振動すると考えられる。
そこで本発明による更に別の実施例では、機関運転停止中のクランキング時にロータ23の角速度が振動すると仮定して補正係数km(i)を更新するようにしている。その結果、ロータ公差をより正確に補償することができる。
すなわち、本発明による更に別の実施例でも、機関運転が停止されると、スタータモータ22によりクランキングが行われ、このときロータ23の1回転ないし360°CAにわたり、i番目の外歯23aの所要時間T10(i)(sec)が角速度センサ24からの出力パルスに基づいて算出される(i=1,2,…,36)。次いで、i番目の外歯23aの角速度検出値ω(i)がそれぞれ対応する所要時間T10(i)から算出される。
次いで、角速度振動値ωw(i)が次式に基づいて算出される。
ωw(i)=A・sin{(π/180)・10i}+ω0
ここで、AはΣ{ωw(i)−ω(i)}を最小にする値である。
その上で、i番目の外歯23aのための補正係数km(i)が次式に基づいて算出される。
km(i)=ωw(i)/ω(i)
図9は本発明による更に別の補正係数km(i)の更新ルーチンを示している。このルーチンは図4及び図7のステップ103で実行されうる。
図9を参照すると、ステップ200ではクラッチ21がオンにされ、スタータモータ22がオンにされ、したがってクランキングが開始される。続くステップ201ではロータ23の回転が安定したか否かが判別される。ロータ23の回転が未だ不安定であると判別されたときにはステップ201に戻り、ロータ23の回転が安定したと判別されたときには次いでステップ202に進む。ステップ202ではロータ1回転にわたり所要時間T10(i)が検出される(i=1,2,…,36)。続くステップ203ではステップ202において検出された所要時間T10(i)から角速度検出値ω(i)がそれぞれ算出される。続くステップ204aではステップ203において算出された角速度検出値ω(i)から角速度振動値ωwが算出される。続くステップ205では補正係数km(i)がそれぞれ更新される(km(i)=ωw/ω(i))。続くステップ206ではクラッチ21がオフにされ、スタータモータ22がオフにされ、したがってクランキングが停止される。
内燃機関の全体図である。 (A)ロータの詳細図及び(B)角速度センサの出力パルスの一例を示す図である。 角速度検出値ω(i)と角速度平均値ωaとの関係を図である。 失火判定ルーチンを実行するためのフローチャートである。 補正係数km(i)の更新ルーチンを実行するためのフローチャートである。 本発明による別の実施例の補正係数km(i)の更新タイミングを説明するためのタイムチャートである。 本発明による別の実施例の失火判定ルーチンを実行するためのフローチャートである。 角速度検出値ω(i)と角速度振動値ωwとの関係を示す図である。 本発明による更に別の実施例の補正係数km(i)の更新ルーチンを実行するためのフローチャートである。
符号の説明
1 機関本体
20 クランクシャフト
22 スタータモータ
23 ロータ
23a 外歯
24 角速度センサ

Claims (5)

  1. クランクシャフトと共に回転するロータの外歯の角速度をそれぞれ検出する角速度センサを具備し、機関運転停止中にクランキングを行うことによりロータをほぼ一定の角速度で回転させると共にこのとき前記外歯の角速度をそれぞれ検出し、ロータ公差を補償するための補正係数をこれら検出された外歯の角速度に基づいて更新し、機関運転中に検出された前記外歯の角速度を該更新された補正係数でもってそれぞれ補正し、これら補正された外歯の角速度に基づいて失火判定を行うようにした内燃機関の失火判定装置。
  2. 前記補正係数が前記外歯ごとに設定されており、これら外歯の補正係数を、機関運転停止中のクランキング時に検出されたそれぞれ対応する外歯の角速度に基づいて更新するようにした請求項1に記載の内燃機関の失火判定装置。
  3. 機関運転停止中にあらかじめ定められた更新条件が成立しているか否かを判断し、該更新条件が成立しているときには前記補正係数の更新作用を行い、該更新条件が成立していないときには前記補正係数の更新作用を行わないようにした請求項1又は2に記載の内燃機関の失火判定装置。
  4. 機関運転停止中のクランキング時に前記ロータの角速度が一定であると仮定して前記補正係数を更新するようにした請求項1から3までのいずれか一項に記載の内燃機関の失火判定装置。
  5. 機関運転停止中のクランキング時に前記ロータの角速度が振動すると仮定して前記補正係数を更新するようにした請求項1から3までのいずれか一項に記載の内燃機関の失火判定装置。
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