JP2009228467A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁において、噴射する燃料の微粒化を促進する。
【解決手段】燃料噴射弁1は、ノズルプレート53と、このノズルプレート53における弁座15b側に積層された中間プレート51とを備える。中間プレート51は、ノズルプレート53の噴射孔21aに連通したプレート間流路55をノズルプレート53との間に形成している。中間プレート51には、弁座15bおよび弁体17との間を通過した燃料をプレート間流路55に導く連通孔51cが形成されており、ノズルプレート53の噴射孔21aは、弁座15bの軸心線aに対して連通孔51cよりも遠い位置に位置するとともに、当該噴射孔21aの上流部から下流部に向うにしたがい弁座15bの軸心線aに近づくように当該弁座15bの軸心線aに対して傾斜している。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料を噴射する噴射孔が形成されたノズルプレートを備える燃料噴射弁に関する。
従来より種々の燃料噴射弁が提案されている。特許文献1は、その一例としての燃料噴射弁を開示している。
特許文献1に開示された燃料噴射弁は、弁座と、この弁座に離着座可能な弁体と、この弁体を駆動する駆動部と、燃料を噴射するノズルプレートと、を備えている。この燃料噴射弁では、駆動部に駆動されて弁体が開弁すると、弁体と弁座との間を通過した燃料がノズルプレートの噴射孔から噴射される。このように、ノズルプレートを備える燃料噴射弁では、ノズルプレートの噴射孔によって燃料を所定の方向に噴射できるようになっている。
特開2004−3518号公報
燃料噴射弁においては、噴射する燃料の微粒化が要求される。燃料の微粒化の一つの手段として、燃料と空気との混合を促進することが挙げられる。
しかしながら、上記従来の燃料噴射弁では、弁体と弁座との間を通過した燃料同士がノズルプレート上をノズルプレートの中心部に向かって流れてノズルプレート上で衝突した後、噴射孔へ流入するので、燃料が噴射孔の周面に強く押し付けられず、このため、噴射孔の周面に燃料膜が十分に形成されないため、噴射孔内での燃料と空気との十分な接触面積が得られず、それら燃料と空気との混合が促進され難く燃料の微粒化が促進されないという問題がある。
そこで、本発明は、燃料噴射弁において、噴射する燃料の微粒化を促進することを目的とする。
本発明は、弁座が形成された弁座部材と、前記弁座に離着座可能な弁体と、前記弁体を駆動する駆動部と、前記弁座の下流側に配置され、前記弁座および前記弁体との間を通過した燃料を噴射する噴射孔が形成されたノズルプレートと、を備える燃料噴射弁において、前記ノズルプレートにおける前記弁座側に積層され、前記噴射孔に連通したプレート間流路を前記ノズルプレートとの間に形成している中間プレートを備え、前記中間プレートには、前記弁座および前記弁体との間を通過した燃料を前記プレート間流路に導く連通孔が形成されており、前記噴射孔は、前記弁座の軸心線に対して前記連通孔よりも遠い位置に位置するとともに、当該噴射孔の上流部から下流部に向うにしたがい前記弁座の軸心線に近づくように当該弁座の軸心線に対して傾斜していることを特徴とする燃料噴射弁。
本発明によれば、噴射孔が、弁座の軸心線に対して連通孔よりも遠い位置に位置するとともに、当該噴射孔の上流部から下流部に向うにしたがい弁座の軸心線に近づくように当該弁座の軸心線に対して傾斜していることにより、連通孔を通過した燃料がプレート間流路に導かれて噴射孔に至り噴射孔から噴射される際に、燃料を噴射孔の周面に強く押し付けることができ、これにより噴射孔の周面に沿って燃料膜を広い範囲で形成することができるので、噴射孔内で燃料と空気との混合を促進させることができ、よって、噴射する燃料の微粒化を促進することができる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図1ないし図8を参照して説明する。本実施形態は、四輪車や二輪車などの車両に搭載される内燃機関に用いられる燃料噴射弁への適用例である。以下の説明では、便宜上、燃料噴射弁において燃料を噴射する端部を燃料噴射弁の先端部(軸方向の先端部)、燃料噴射弁に燃料配管から燃料が供給される端部を燃料噴射弁の基端部(軸方向の基端部)と称することにする。また、説明において単に軸方向という場合は、燃料噴射弁の軸方向を指す。図1は、本実施形態にかかる燃料噴射弁を内燃機関と共に示す断面図、図2は、本実施形態にかかる燃料噴射弁を示す断面図(軸方向に沿った断面図)、図3は、本実施形態にかかる燃料噴射弁の先端部を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。
図1に示すように、燃料噴射弁1は、その基端部が接続配管101を介して燃料配管103に接続される一方、その先端部が内燃機関105の挿入口105aに挿嵌される。ここで、本実施形態では、挿入口105aは、内燃機関105の吸気管105bに形成されている。燃料噴射弁1から噴射された燃料は、吸気弁105cが開弁することで開放されたエンジンブロック105dのシリンダ105e内に供給されるようになっている。
図2に示すように、燃料噴射弁1は、内部に流路3が形成された略円筒状の金属製の筒体5と、この筒体5の先端部の内部に設けられて流路3を開閉する弁部7と、この弁部7を駆動する駆動部9と、を備えている。
筒体5は、例えば、磁性を有するステンレス等の金属素材に深絞り加工等のプレス加工を施すことにより、段差を有する比較的薄肉の金属管として形成されている。この筒体5には、その基端側に大径部5aが形成されるとともに、その先端側に大径部5aよりも小径な小径部5bが形成されている。筒体5の基端部は、接続配管101に挿入され、筒体5の基端部の外周面には、筒体5と接続配管101との隙間を塞いでそれらの間の液密および気密を確保するOリング11が外挿されている。そして、筒体5の内部には、フューエルポンプ(図示せず)から圧送され燃料配管103内を流れた燃料が接続配管101を介して供給され、供給された燃料は、流路3に沿って筒体5の基端部から先端部に向けて流れるようになっている。
筒体5の基端部には、燃料を濾過する燃料フィルタ13が装着されている。燃料フィルタ13は、筒体5の大径部5aの内部に圧入された筒状の芯金13aと、筒体5よりも軟質な樹脂材料、例えばナイロン、フッ素樹脂等を用いて芯金13aと一体に形成されたフレーム13bと、このフレーム13bに取り付けられて燃料を濾過するメッシュ状のフィルタ本体13cと、を備えている。
弁部7は、筒体5の先端部の内部に配置されて筒体5に固定された金属製の弁座部材15と、筒体5の内部に配置された金属製の弁体17と、を備えている。
弁座部材15は、筒状に形成されており、軸方向に弁体用孔15aが貫通形成されている。この弁体用孔15aの内部に弁体17が軸方向に移動可能に収容されている。弁体用孔15aの内周面には、円環状の弁座15bが形成されている。詳しくは、弁体用孔15aの内径が基端から先端に向って段差状に小さく形成されており、その段面の一つが弁座15bとして形成されている。弁座部材15は、筒体5の外側からの全周レーザ溶接によって筒体5に固定されている。この溶接箇所は、図中符号19で示してある。
弁座部材15の先端には、弁体用孔15aを塞ぐ噴射部材21が固定されている。噴射部材21には、図3に示すように、オリフィスとしての噴射孔21aが形成されており、この噴射孔21aが内燃機関105の吸気管105b内に開口していて、弁座15bと弁体17との間を通過した燃料を噴射する。噴射部材21は、噴射孔21aを囲繞する円環状のレーザ溶接によって弁座部材15に固定されている。この溶接箇所は、図3中に符号23で示してある。
弁体17は、図2および図3に示すように、球状に形成されて、弁座15bに離着座可能となっている。弁体17は、駆動部9の駆動力によって弁座部材15の弁座15bに着座する着座位置(図3の位置)と、弁座部材15の弁座15bから離座する開弁位置(図7の位置)との間で軸方向に往復駆動される。
駆動部9は、電磁アクチュエータであり、弁部7のうち具体的には弁体17を駆動するようになっている。駆動部9は、図2に示すように、筒体5の内部に配置されて筒体5に固定された固定鉄心(コア筒)25と、筒体5の内部において固定鉄心25の先端側に配置され軸方向に移動可能な可動鉄心(アンカ)27と、固定鉄心25および可動鉄心27の外側の位置で筒体5に外挿された電磁コイル29と、この電磁コイル29の内周側に配置されたボビン31と、電磁コイル29の外周側に配置されたヨーク33と、を備えている。これら固定鉄心25、可動鉄心27、電磁コイルおよびヨーク33は、閉磁路を形成する。
固定鉄心25は、磁性金属材料によって軸方向に延びる筒状に形成されている。固定鉄心25は、筒体5の小径部5bに圧入されており、その先端面は、燃料噴射弁1が閉弁状態の場合には、可動鉄心27の基端面に比較的小さな隙間δをあけて対面する。固定鉄心25には、軸方向に延在するアジャスタ筒体35が嵌挿されており、固定鉄心25に流入した燃料は、アジャスタ筒体35の内部を経由して、固定鉄心25から流出するようになっている。即ち、固定鉄心25およびアジャスタ筒体35は、流路3の一部を形成している。
可動鉄心27は、磁性金属材料によって軸方向に延びる段付き筒状に形成されており、固定鉄心25に対向する大径部27aと、この大径部27aよりも小径に形成され大径部27aの端部から燃料噴射弁1の先端側へ突出する小径部27bと、を備えている。可動鉄心27の先端部には弁体17が溶接によって固定されており、かかる構造によって、弁体17が可動鉄心27と一体に移動するようになっている。可動鉄心27の大径部27aには、固定鉄心25に向けて開口した凹部27cが形成されており、小径部27bには、凹部27cに連通した開口部27dが側面に形成されている。また、可動鉄心27の小径部27bが外周面と筒体5の内周面との間には、背圧室37が形成されている。かかる構造の可動鉄心27では、固定鉄心25から凹部27cに流入した燃料が開口部27dから背圧室37へ流出するようになっている。即ち、可動鉄心27は、流路3の一部を形成している。
可動鉄心27と固定鉄心25との間には、付勢部材としてのコイルバネ39が圧縮状態で介在している。コイルバネ39は、可動鉄心27の凹部27cに挿入された状態で、その一端部(基端部)がアジャスタ筒体35の先端面に当接している一方、その他端部(先端部)が凹部27cの底面に当接している。このコイルバネ39は、可動鉄心27および弁体17を弁体17の閉弁方向に付勢しており、弁体17を弁座15bに着座させる。
ヨーク33は、段付き筒状に形成されており、電磁コイル29の外周を覆う大径部33aと、この大径部33aよりも小径に形成され大径部33aの端部から燃料噴射弁1の先端側へ突出する小径部33bと、を備えている。ヨーク33は、その小径部33bが筒体5の小径部5bに圧入されて固着されている。
ボビン31は、樹脂材料によって筒状に形成されて筒体5に外挿されている。このボビン31に電磁コイル29が巻装された状態で電磁コイル29が筒体に外挿されている。電磁コイル29には、コネクタ41に設けられたピン43および導電経路45を介して外部電源(図示せず)からの電力が供給されるようになっている。
かかる構成の駆動部9では、電磁コイル29が通電されていない場合には、コイルバネ39の付勢力によって弁体17が弁座15bに着座した状態が維持される(閉弁状態)。この場合、固定鉄心25と可動鉄心27との間には、軸方向に隙間δが形成されている。一方、電磁コイル29が通電されると、電磁コイル29、固定鉄心25、可動鉄心27およびヨーク33によって閉磁路が形成され、これにより、可動鉄心27に固定鉄心25へ向う方向の磁力が作用する。この磁力によって、可動鉄心27がコイルバネ39の付勢力に抗して固定鉄心25に引き寄せられ、可動鉄心27と一体となって移動する弁座部材15が弁座15bから離座する(開弁状態)。
また、駆動部9のヨーク33の小径部33bには、Oリング46が外挿されており、このOリング46が、内燃機関105の挿入口105aの内周面とヨーク33の外周面との隙間を塞いで、それらの間の液密および気密を確保する。
また、燃料噴射弁1は、筒体5の中間部を被覆するカバー47と筒体5の先端部を被覆するプロテクタ49とを備えている。カバー47は、例えば樹脂製であり、筒体5の外周側に、ヨーク33や、電磁コイル29等を組み付けた状態で射出成形することによって形成される。カバー47は、コネクタ41と一体成形されているとともに、このカバー47内に導電経路45が形成されている。プロテクタ49は、円筒状に形成されて筒体5の先端部に外装され、筒体5の先端部を保護している。
かかる構成の燃料噴射弁1において、電磁コイル29が通電されて、弁体17が離座して開弁状態となると、筒体5内に供給された燃料は、流路3を流下する。即ち、燃料は、燃料フィルタ13で濾過された後、固定鉄心25および可動鉄心27を経由して背圧室37に流入し、背圧室37から開弁時弁体17と弁座部材15の弁座15bとの間に形成される隙間を通過して、噴射部材21の噴射孔21aから噴射される(図7参照)。
次に、噴射部材21について図3ないし図8を参照して詳しく説明する。ここで、図4は、本実施形態にかかるノズルプレートを示す底面図、図5は、本実施形態にかかる中間プレートを示し、(a)は、底面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、図6は、本実施形態にかかる燃料噴射状態のノズルプレートを示す底面図、図7は、本実施形態にかかる燃料噴射状態の燃料噴射弁の先端部を示す断面図(軸方向に沿った断面図)、図8は、本実施形態にかかる燃料噴射状態の噴射部材を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。なお、図2、図3および図7中のノズルプレート53には、図4のB−B線に沿った断面を適用してあり、図8中のノズルプレート53には、図4のC−C線に沿った断面を適用してある。また、図6、図7および図8中の一点鎖線は、噴射孔21aから噴射される燃料を概略的に示している。
図3に示すように、噴射部材21は、中間プレート51とノズルプレート53とが軸方向に積層された2重プレート構造となっている。中間プレート51とノズルプレート53とは、弁座15bの下流側に配置されている。具体的には、中間プレート51は、弁座部材15の先端面(図3での下端面)に接合され、ノズルプレート53は、中間プレート51の先端面(図3での下端面)に接合されている。これらの接合は、前述した溶接箇所23の溶接によってなされている。これら中間プレート51とノズルプレート53とは、例えばステンレス等の金属によって形成さている。
図3および図4に示すように、ノズルプレート53は、円板状に形成されて外周が筒体5の内周に当接している。ノズルプレート53には、円環状の第1の平板部53aと、当該ノズルプレート53の中央部に位置し第2の平板部51aの内周に連設された第1の膨出部53bとが形成されている。第1の膨出部53bは、弁体17側とは反対側に向けて球面状に湾曲して膨出している。この第1の膨出部53bに複数の噴射孔21aが形成されている。
図3および図5に示すように、中間プレート51は、円板状に形成されて外周が筒体5の内周に当接している。中間プレート51は、ノズルプレート53における弁座15b側に積層されて、ノズルプレート53との間にプレート間流路55を形成しており、このプレート間流路55は、噴射孔21aに連通している。中間プレート51には、略円環状の第2の平板部51aと、当該中間プレート51の中央部に位置し第2の平板部51aの内周に連設された第2の膨出部51bとが形成さている。第2の膨出部51bは、弁体17側とは反対側に向けて球面状に湾曲して膨出し第1の膨出部53bに離間して対面している。そして、この第2の膨出部51bと第1の膨出部53bとの間にプレート間流路55が形成されている。第2の膨出部51bには、連通孔51cが形成されており、連通孔51cは、弁座15bおよび弁体17との間を通過した燃料をプレート間流路55に導く。連通孔51cは、本実施形態では、第2の膨出部51bの中央部に、弁座15bの軸心線aに沿って一つだけ形成されており、連通孔51cの軸心線は、弁座15bの軸心線aに一致している。
噴射孔21aと連通孔51cとの位置関係を説明する。図3に示すように、噴射孔21aは、弁座15bの軸心線aに対して連通孔51cよりも遠い位置に位置するとともに、当該噴射孔21aの上流部から下流部に向うにしたがい弁座15bの軸心線aに近づくように当該弁座15bの軸心線aに対して傾斜している。即ち、噴射孔21aの軸心線bと弁座15bの軸心線aとの間の角度をθとすると、0°<θ<90°となっている。ここで、前述した通り、連通孔51cの軸心線は、弁座15bの軸心線aに一致しているので、噴射孔21aは、当該噴射孔21aの上流部から下流部に向うにしたがい連通孔51cの軸心線に近づくように連通孔51cの軸心線に対して傾斜している。
また、噴射孔21aは、図4に示すように、本実施形態では、4つ設けられており、2つ一組で、ノズルプレート53の軸心線に対して線対称に設けられている。図6に示すように、一組中の2つの噴射孔21aは、同じ方向に燃料を噴射するように配置されている。また、噴射孔21aは、異なる組同士から噴射した燃料が干渉しないように配置されている。
かかる構成の噴射部材21において、図7および図8に示すように、弁座15bと弁体17との間を通過して弁座部材15の弁体用孔15aから流出した燃料は、中間プレート51の連通孔51cを通過してプレート間流路55内に流入する。その後、プレート間流路55内に流入した燃料は、プレート間流路55に導かれて、円状に広がりながら噴射孔21aに至り、噴射孔から噴射される。
ここで、本実施形態では、噴射孔21aが、弁座15bの軸心線aに対して連通孔51cよりも遠い位置に位置するとともに、当該噴射孔21aの上流部から下流部に向うにしたがい弁座15bの軸心線aに近づくように当該弁座15bの軸心線aに対して傾斜している。したがって、燃料をプレート間流路55から噴射孔21a内部に導く際に、図8に示すように、燃料の流れを鋭角に屈曲させて、燃料を噴射孔21aの周面21bに強く押し付けることができる。これにより噴射孔21aの周面に沿って薄い燃料膜を広い範囲で形成することができるので、噴射孔21a内での燃料と空気との接触面積を増大させてそれら燃料と空気との混合を促進させることができ、よって、噴射する燃料の微粒化を促進することができる。なお、図8では、説明の便宜上、各部を誇張して記載してある。
また、本実施形態では、ノズルプレート53は、第1の膨出部53bを有する一方、中間プレート51は、第2の膨出部51bを有し、第1の膨出部53bと第2の膨出部51bとの間にプレート間流路55が形成されているので、プレート間流路55中においてノズルプレート53の表面に沿って燃料を導くことができる。これにより、中間プレートが平板の場合に比べて、プレート間流路55から噴射孔21a内部に燃料を導く際に、燃料の流れをより鋭角にすることができ、燃料を噴射孔21aの周面により一層強く押し付けることができる。
また、このように、ノズルプレート53が第1の膨出部53bを有する一方、中間プレート51が第2の膨出部51bを有し、第1の膨出部53bと第2の膨出部51bとの間にプレート間流路55が形成されているので、プレート間流路55の厚さ(第1の膨出部53bと第2の膨出部51bとの間の距離)が略一定となり、プレート間流路55における燃料の流速を略一定に保つことができる。これにより、燃料を噴射孔21aの周面により確実に強く押し付けることができる。
また、本実施形態では、ノズルプレート53が、第1の膨出部53bを有する一方、中間プレート51が、第1の膨出部53bに沿った形状の第2の膨出部51bを有しているので、例えばノズルプレートおよび中間プレートが両方とも平板である場合に比べて、ノズルプレート53および中間プレート51の強度が増大し、燃料噴射弁1の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、噴射孔21aは、複数個(本実施形態では2つ)を一組として設けられ、異なる組同士から噴射した燃料が干渉しないようにそれら噴射孔21aが配置されているので、噴射孔21aで微粒化した後の燃料同士が干渉して燃料粒子が増大化することを抑制することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図9を参照して説明する。図9は、本実施形態にかかる燃料噴射弁の先端部を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。なお、本実施形態にかかる燃料噴射弁201は、第1の実施形態にかかる燃料噴射弁1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態は、燃料噴射弁201の噴射部材221が第1の実施形態と異なり、その他の構成は第1の実施形態と同じである。
本実施形態の噴射部材221は、中間プレート251とノズルプレート53とが積層された2重プレート構造となっており、中間プレート251の形状が第1の実施形態と異なり、ノズルプレート53は第1の実施形態と同じである。
中間プレート251は、平板状に形成されており、中間プレート251の中心部に連通孔51cが一つ形成されている。連通孔51cの軸心線は、弁座15bの軸心線aと一致している。そして、ノズルプレート53の噴射孔21aは、弁座15bの軸心線aに対して連通孔51cよりも遠い位置に位置している。
以上説明した構成の本実施形態の燃料噴射弁201では、第1の実施形態と同様に、燃料をプレート間流路255から噴射孔21a内部に導く際に、ノズルプレート53に第1の膨出部53bがあるため、燃料の流れを鋭角に屈曲させて、燃料を噴射孔21aの周面に強く押し付けることができる。これにより噴射孔21aの周面に沿って薄い燃料膜を広い範囲で形成することができるので、噴射孔21a内での燃料と空気との接触面積を増大させてそれら燃料と空気との混合を促進させることができ、よって、噴射する燃料の微粒化を促進することができる。
また、本実施形態では、中間プレート251が平板状であることにより、中間プレート251を比較的容易に製造することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、噴射部材のノズルプレートおよび中間プレートは、両方とも平板であっても良い。この場合には、ノズルプレートおよび中間プレートとの間に部材を介在させることでノズルプレートおよび中間プレートを離間させてプレート間流路を形成すれば良い。
また、第1の実施形態ではプレート間流路の厚さを均一としたが、これに限ることなく、燃料を噴射孔に強く押し付ける範囲で流路の厚さを不均一(例えば中間プレート外周に向けて徐々に厚さが小さくなる)にしても良い。
更に、中間プレートの噴射孔を複数個形成しても良い。
本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射弁を内燃機関と共に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射弁を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射弁の先端部を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。 本発明の第1の実施形態にかかるノズルプレートを示す底面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる中間プレートを示し、(a)は、底面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射状態のノズルプレートを示す底面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射状態の燃料噴射弁の先端部を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料噴射状態の噴射部材を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。 本発明の第2の実施形態にかかる燃料噴射弁の先端部を示す断面図(軸方向に沿った断面図)である。
符号の説明
1,201 燃料噴射弁
9 駆動部
15 弁座部材
15b 弁座
17 弁体
21a 噴射孔
51,251 中間プレート
51b 第2の膨出部
51c 連通孔
53 ノズルプレート
53b 第1の膨出部
55,255 プレート間流路
a 弁座の軸心線

Claims (3)

  1. 弁座が形成された弁座部材と、
    前記弁座に離着座可能な弁体と、
    前記弁体を駆動する駆動部と、
    前記弁座の下流側に配置され、前記弁座および前記弁体との間を通過した燃料を噴射する噴射孔が形成されたノズルプレートと、
    を備える燃料噴射弁において、
    前記ノズルプレートにおける前記弁座側に積層され、前記噴射孔に連通したプレート間流路を前記ノズルプレートとの間に形成している中間プレートを備え、
    前記中間プレートには、前記弁座および前記弁体との間を通過した燃料を前記プレート間流路に導く連通孔が形成されており、
    前記噴射孔は、前記弁座の軸心線に対して前記連通孔よりも遠い位置に位置するとともに、当該噴射孔の上流部から下流部に向うにしたがい前記弁座の軸心線に近づくように当該弁座の軸心線に対して傾斜していることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ノズルプレートは、前記弁体側とは反対側に向けて球面状に湾曲して膨出した第1の膨出部を有し、当該第1の膨出部に前記噴射孔が形成されており、
    前記中間プレートは、前記弁体側とは反対側に向けて膨出し前記第1の膨出部に離間して対面した第2の膨出部を有し、当該第2の膨出部に前記連通孔が形成されており、
    前記第1の膨出部と前記第2の膨出部との間に前記プレート間流路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記ノズルプレートは、前記弁体側とは反対側に向けて球面状に湾曲して膨出した第1の膨出部を有し、当該第1の膨出部に前記噴射孔が形成されており、
    前記中間プレートは、平板状であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
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