JP2009228379A - 隔離エリアへの前室設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前室設備10は、前室11と洗浄室12と更衣室13とにより構成され、洗浄室12に有害物を吸引除去するための洗浄装置14を設置する。洗浄室12の前後に気密扉15を設置し、更衣室13と前室11とを直接連通させるバイパスダクト16を設け、バイパスダクト16には逆流防止機構17を設ける。逆流防止機構17としては、自重により閉じかつ更衣室から前室への空気の流入により自重に抗して開かれる柔軟なシート材を弁体18とする逆流防止弁を用いる。
【選択図】図2
Description
図3〜図4はそのための従来の前室設備5の一例を示すものである。これは特許文献1に示されている石綿除去作業者用クリーンルームと同様のものであって、隔離エリア1への出入口の外側に前室11、洗浄室12、更衣室13の3室を区画形成するとともに、洗浄室12にエアシャワー装置等の洗浄装置14を設置したものである。
また、作業者が隔離エリア1から外部に出る際には、まず前室11において保護具を装着したまま作業衣を脱ぎ、洗浄室12でエアシャワーを浴びて身体に付着しているアスベストを払い落とし吹き飛ばして吸引除去したうえで、更衣室13で保護具を外して外部に出るという手順を踏むことになる。
勿論、前室11で脱いだ作業衣にはアスベストが付着しているのでそれは別途回収されて清浄化され、エアシャワーにより払い落とされ吹き飛ばされたアスベストは洗浄装置14が備えるフィルターあるいは別途備えられる適宜のフィルターにより捕集されて回収されることになる。
すなわち、隔離エリア1内には負圧除じん機2が設置されていて、その負圧除じん機2によって隔離エリア1内から常時強制排気がなされることにより隔離エリア1内は常に適正な負圧に維持されるのであるが、その排気量に見合う空気が前室設備5を通して隔離エリア1内に常に吸引されて流入するようになっており、したがって前室設備5内においては隔離エリア1から外部に向かうような逆流が生じる余地がなく、それ故にこの前室設備5を通してのアスベストの流出や漏出が確実に防止されるようになっている。
そして、前室設備5を通して流入する流入外気に対して適度の圧力損失を与えるべく、図4に示すように隔離エリア1に設けられている出入口に加えて前室設備5の各室間および更衣室13にもそれぞれ出入口が設けられており、かつそれらの出入口にはそれぞれビニールシート等の柔軟なシート材による簡易扉3が設けられている。それらの簡易扉3はそれぞれ内外の差圧に応じて自ずと内側に適度に開かれる(より正確には、風圧によりあおられて内側になびくことによって自ずと若干の隙間が形成される)ようになっており、それにより外部からこの前室設備5を通って隔離エリア1に流入する空気流には適度の通風抵抗すなわち圧力損失が生じ、その圧力損失相当分の負圧が隔離エリア1内に維持されるようになっている。
しかし、上述したように従来の前室設備5は隔離エリア1への空気の流入経路を兼ねていることから、洗浄室12の前後にはシート材からなる簡易扉3が設けられているに過ぎず、そのような簡易扉3では洗浄室12を密閉することは困難である。
勿論、洗浄室12を密閉するために敢えてその前後の簡易扉3をたとえば気密扉に変更するようなことは、空気の流入経路が遮断されてしまって隔離エリア1内が過度の負圧になって崩壊してしまう懸念があるし、それを防止するために前室設備5以外のどこかに別途流入経路を確保するようなことは前室設備5内に逆流が生じてアスベストが流出してしまう懸念があり、いずれも好ましくないし現実的ではない。
また、洗浄室をバイパスするバイパスダクトを設けたので、洗浄室を気密扉により密閉しても前室設備を空気流入経路として支障なく機能させることができ、そのため他に格別の空気流入経路を設ける必要はないし、前室設備を通して外部への逆流が生じることもない。
さらに、バイパスダクトには逆流防止機構を備えているので、万一隔離エリア側が正圧になっても、隔離エリアから外部への空気の逆流を有効に防止することができる。
バイパスダクト16はその両端が前室11と更衣室13に開放されてそれら両室を直接連通する状態で(つまり洗浄室12をバイパスする状態で)設置されており、その断面は隔離エリア1内を適正な負圧に維持するために必要とされる空気流入量を考慮して適正な圧力損失が生じるように設定し、通常は通過流速が0.1〜5.0m/s程度の範囲内に納まるようにすると良いが、洗浄室12の有効天井高さがあまり小さくならないように設置スペースを考慮して図示しているように扁平な角形断面とすることが好ましい。
したがって、本実施形態の前室設備10では、外部からの空気が簡易扉3を通って更衣室13に吸引され、その空気は更衣室13からバイパスダクト16を通って(つまり洗浄室12をバイパスして)前室11に流入し、前室11から簡易扉3を通って隔離エリア1に流入することになり、これにより、洗浄室12の前後の気密扉15を閉じた場合であっても空気流入経路が支障なく確保されて隔離エリア1内を適正な負圧に維持できるものであるし、隔離エリア1が過度の負圧になったり、前室設備10内で逆流が生じる余地もない。
また、洗浄室12をバイパスするバイパスダクト16を設けたので、洗浄室12を気密扉15により密閉しても前室設備10を空気流入経路として支障なく機能させることができ、そのため他に格別の空気流入経路を設ける必要はないし、前室設備10を通して外部への逆流が生じることもない。
さらに、バイパスダクト16には逆流防止機構17を備えているので、万一隔離エリア1側が正圧になっても、隔離エリア1から外部への空気の逆流を有効に防止することができる。
つまり、従来においては隔離エリア1内が適正な負圧となっているかどうかを確認するために隔離エリア1内の圧力を微差圧計により直接計測したり、あるいは前室設備5内を適正に空気が流通しているかどうかを確認するためにスモークを流してテストを行ったりする必要があったが、本実施形態の前室設備10による場合にはそれらの作業に代えて逆流防止機構17の弁体18を目視観察することで足り、そのような簡便かつ単純な手法により作業の軽減と施設全体の安全性、信頼性の向上にも寄与し得る。
その場合、洗浄室12としてのユニットには、その両側に気密扉15を取り付けておき、内部あるいは外部に洗浄装置14に設置しておき、天井部にはバイパスダクト16と逆流防止機構17を組み込んでおけば良く、そのようなユニットを適宜の規格、仕様で工場製作しておけば、それを現地に搬入してその前後に前室11と更衣室13とを設置することのみで前室設備10の全体を簡単に設置することができるし、そこでの作業が終了した後には適宜の清浄化処理を行ったうえで他の作業施設において転用して繰り返し使用することも可能である。
勿論、洗浄室12のみならず前室11や更衣室13も含めた全体を一体化したユニットとしたり、各室のそれぞれを適宜連結可能な所望規格のユニットとして工場製作することも可能である。
また、上記実施形態のように各室を一列に配置するばかりでなくL型に配置することも考えられる。その場合には上記実施形態のように洗浄室12の対向している2壁面に対して前室11と更衣室13を連設ないし連結することに代えて、それらを直交状態で隣り合う2壁面に対して連設ないし連結し、その2壁面にそれぞれ気密扉15を設ければ良い。
2 負圧除じん機
3 簡易扉
10 前室設備
11 前室
12 洗浄室
13 更衣室
14 洗浄装置
15 気密扉
16 バイパスダクト
17 逆流防止機構(逆流防止弁)
18 弁体
Claims (2)
- アスベスト等の有害物を取り扱うべく周囲より気密裡に隔離されてその内部が負圧状態に維持される隔離エリアに付設され、該隔離エリア内の負圧状態を維持しつつ、かつ該隔離エリアから外部への有害物の流出を防止しつつ、該隔離エリア内に作業員が出入りするための通路として機能するとともに、該隔離エリア内が負圧状態に維持されることにより生じている内外の差圧によって外部より隔離エリア内に流入する空気の流入経路としても機能する前室設備であって、
前記隔離エリアへの出入口の外側に配置された前室と、該前室に通じる洗浄室と、該洗浄室に通じる更衣室とにより構成されて、前記更衣室に外部に通じる出入口が設けられ、
前記洗浄室に有害物を吸引除去するための洗浄装置が設置されているとともに、該洗浄室と前記前室との間、および該洗浄室と前記更衣室との間には、前記洗浄装置を使用する際に閉じられて該洗浄室を前記更衣室および前記前室の双方に対して気密裡に区画可能な気密扉がそれぞれ設置され、
かつ、前記更衣室と前記前室との間には、前記洗浄室をバイパスしてそれら更衣室と前室とを直接連通させるバイパスダクトが設けられているとともに、該バイパスダクトには更衣室から前室への空気の流入を可能としかつ前室から更衣室への空気の逆流を防止する逆流防止機構が設けられていることを特徴とする隔離エリアへの前室設備。 - 請求項1記載の隔離エリアへの前室設備であって、
前記逆流防止機構は、自重により閉じかつ前記更衣室から前記前室への空気の流入により自重に抗して開かれる柔軟なシート材を弁体とする逆流防止弁であることを特徴とする隔離エリアへの前室設備。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012225156A (ja) * | 2012-06-07 | 2012-11-15 | Totetsu Kogyo Co Ltd | 有害物流出防止システム及び有害物の除去方法 |
JP2021092070A (ja) * | 2019-12-10 | 2021-06-17 | 株式会社秋田建設 | 塗材除去システム |
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JPH02306038A (ja) * | 1989-05-02 | 1990-12-19 | Gpac Inc | 負空気圧囲いのドア |
JP2006063640A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Blest:Kk | クリーンルームおよびその組立方法 |
JP2007303165A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Daiwarakuda Industry Co Ltd | 石綿除去作業者用クリーンルーム |
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