JP2009225954A - 医療検査プローブの安全装置、及び医療検査システム - Google Patents

医療検査プローブの安全装置、及び医療検査システム Download PDF

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Abstract

【課題】バルーンが破裂すること、もしくは取付け箇所から脱落すること、またはバルーンと取付け箇所との間に隙間が生じることを防止する。
【解決手段】体腔内に挿入される挿入部14の先端部25には、超音波信号の減衰を防止するために、超音波振動子34を覆うようにバルーン36が配置されている。バルーン36は、加圧ポンプ20が駆動することで貯留容器18の水17が供給され、膨張する。貯留容器18からバルーン36に水17を供給する経路の途中に、安全装置13を配置する。安全装置13に、伸縮自在なラテックスゴムによって球形状に形成された監視バルーン45を設ける。監視バルーン45を、所定量を超える水17が供給されると、バルーン36が破裂等する前に、破裂する構成にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、挿入部の先端にバルーンを備えた医療検査プローブの安全装置、及びそれを備えた医療検査システムに関する。
医療検査プローブの一つに、超音波振動子を備えた超音波プローブがある。超音波プローブを用いて検査を行う際には、超音波振動子で超音波パルスを発生させるとともに検査部位(体腔内壁)で反射した超音波パルス(エコー信号)を受信し、受信したエコー信号を基に生成した超音波画像をモニタに表示する。
空気中における超音波パルスの減衰率は高いので、超音波プローブを用いた検査では、減衰率の低い物質、例えば水を、超音波振動子と検査部位との間に介在させるためのバルーンが用いられる。バルーンは、伸縮性を有する膜で構成され、超音波振動子を覆うように装着される。バルーンは、注水されることによって膨張し、検査部位に密着する。
従来、バルーンへの注水にはシリンジ(注射器)が用いられていた。一人の医師(術者)が超音波振動子の位置決めをしながらシリンジの操作を行うことは困難であり、シリンジの操作は看護士などの補助者が行っていた。
近年では、ボタン操作でバルーンへの注水を行う超音波プローブが導入され、医師一人で簡単に操作することが可能となっている。その一方で、ボタン操作では注水量を正確に把握することは容易でなく、また、注水装置が故障して注水が止まらなくなることもあり、過剰な注水によりバルーンが破裂し、もしくは脱落し、またはバルーンと取付け箇所との間に隙間が生じ(以下、まとめて「破裂・脱落・隙間」という。)てしまう危険性をはらんでいた。
特許文献1に記載の発明では、バルーン内の水圧を管理することで、バルーンの破裂・脱落・隙間が起こることの防止を図っている。また、非特許文献1には、バルーンの膨らみ具合を視覚的に示すパイロットバルーンが記載されている。
特開平2004−337249号公報 日本工業規格T3234号 内視鏡固定用バルーン 秋の分科会講演予稿集Vol.1980,No.4(19800910)p.206,社団法人日本物理学会「4a-D-4 ゴム風船の力学実験」
横軸をバルーンの半径とし、第1の縦軸をバルーンの表皮に掛かる張力とし、且つ、第2の縦軸をバルーンの内圧とした図7のグラフに示すように、バルーンの表皮に掛かる張力は、バルーンの半径とは単調増加関数で表現される関係にあり、注水量を増加させてバルーンを大きくすれば、バルーンの表皮に掛かる張力は増加し、張力が限界を超えると、バルーンの破裂・脱落・隙間が起こる。他方、バルーンに掛かる内圧は、バルーンの半径とは単調増加関数で表現される関係にはなく、注水量を増加させてバルーンを大きくしたからといって、バルーンに掛かる内圧が単調的に増加するわけでない(例えば、非特許文献2参照)。つまり、特許文献1に記載の発明のように、バルーンに掛かる内圧を管理したからといって、バルーンの破裂・脱落・隙間が起こることが防止されるわけではない。
非特許文献1は、バルーンの膨らみ具合が視覚的に分かるというだけで、バルーンの破裂・脱落・隙間が起こることを防止する機能はない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、バルーンの破裂・脱落・隙間が起こることを確実に防止することが可能な医療検査プローブの安全装置、及び医療検査システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の医療検査プローブの安全装置は、医療検査プローブの体腔内に挿入する挿入部の先端に取り付けられ、流体の供給により膨張するバルーンの表皮に掛かる張力を監視し、前記バルーンが破裂し、もしくは前記先端から脱落し、または前記バルーンと前記先端との間に隙間が生じる限界張力が前記表皮に掛かる前に、前記バルーンへの流体の供給を止める張力監視手段を備えている。
請求項2に記載の発明では、前記張力監視手段は、体腔内に挿入されない箇所に取り付けられ、前記バルーンと同じ管路および供給源によって、流体が供給されて膨張する監視バルーンであり、前記監視バルーンは、前記限界張力が前記表皮に掛かる前に破裂し、もしくは取付け箇所から脱落し、または取付け箇所との間に隙間が生じ、流体を漏出させる。
請求項3に記載の発明では、前記監視バルーンの取付け箇所は、前記バルーンと前記供給源との間の管路途中で分岐した分岐管路に設けられている。
請求項4に記載の発明では、前記分岐管路は、前記監視バルーンの取付け箇所の、前記流体の供給方向上流側で分離自在である。
請求項5に記載の発明では、前記監視バルーンは、2つの開口部を有しており、前記2つの開口部を介して、取付け箇所に串刺し様に取り付けられている。
請求項6に記載の発明では、前記2つの開口部の一方は、他方よりも取付け箇所への取付け力が弱く、取付け力が弱い方の開口部によって、取付け箇所との間に隙間が生じるようになっている。
本発明の医療検査システムは、体腔内に挿入する挿入部の先端に取り付けられ、流体の供給により膨張するバルーンを有する医療検査プローブと、前記バルーンの表皮に掛かる張力を監視し、前記バルーンが破裂し、もしくは前記先端から脱落し、または前記バルーンと前記先端との間に隙間が生じる限界張力が前記表皮に掛かる前に、前記バルーンへの流体の供給を止める張力監視手段を有する安全装置とを備えている。
請求項8に記載の発明では、前記張力監視手段は、体腔内に挿入されない箇所に取り付けられ、前記バルーンと同じ管路および供給源によって、流体が供給されて膨張する監視バルーンであり、前記監視バルーンは、前記限界張力が前記表皮に掛かる前に破裂し、もしくは取付け箇所から脱落し、または取付け箇所との間に隙間が生じ、流体を漏出させる。
請求項9に記載の発明では、前記医療検査プローブは、前記先端に超音波振動子が配された超音波プローブである。
本発明の医療検査プローブの安全装置によれば、医療検査プローブの体腔内に挿入する挿入部の先端に取り付けられ、流体の供給により膨張するバルーンの表皮に掛かる張力を監視し、前記バルーンが破裂し、もしくは前記先端から脱落し、または前記バルーンと前記先端との間に隙間が生じる限界張力が前記表皮に掛かる前に、前記バルーンへの流体の供給を止める張力監視手段を備えているから、バルーンが破裂すること、もしくは取付け箇所から脱落すること、またはバルーンと取付け箇所との間に隙間が生じることを確実に防止することができる。
[第1実施形態]
図1に示すように、医療検査システム11は、超音波内視鏡(医療検査プローブ)12と安全装置13とからなる。超音波内視鏡12は、体腔内に挿入される挿入部14と、挿入部14の基端部分に連結された操作部15と、操作部15に接続されたユニバーサルコード16と備えている。この超音波内視鏡12は、超音波伝達媒体である水(流体)17を収容した貯留容器18を介して、水17を挿入部14へ送水するための給水装置19に接続されている。給水装置19は、貯留容器18の内部を加圧して水17を送水する加圧ポンプ20と、送水した水17を一時的に戻すために減圧する吸引ポンプ21と、加圧と減圧を切り替える切替えバルブ22とによって構成されている。
挿入部14は、細径かつ長尺の軟性部23と、この軟性部23の先端に連設された湾曲自在な湾曲部24と、湾曲部24の先端に設けられた先端部25とから構成されている。湾曲部24は、操作部15に設けられたアングルノブ26が操作されることにより、所望の方向に湾曲される。
ユニバーサルコード16は、接続コード27と、連結部28と、超音波用コード29と、内視鏡用コード30とからなり、超音波内視鏡12を超音波プロセッサ装置や光源制御装置(いずれも図示せず)などの外部機器に接続する。超音波用コード29は、超音波用コネクタ31を介して超音波用プロセッサ装置に接続される。一方、内視鏡用コード30は、スコープコネクタ32及び光源用コネクタ33を介して内視鏡用プロセッサ装置及び光源制御装置(いずれも図示せず)に接続される。
図2に示すように、先端部25には、超音波断層画像を得るための超音波振動子34が内蔵されており、この超音波振動子34と、給排水口35とを覆うようにバルーン36が装着されている。また、先端部25には、体腔内の検査部位を撮影して内視鏡画像を得るための対物光学系及びCCDなどからなる撮像ユニット(図示せず)が内蔵されている。
超音波振動子34は、検査部位に向けて超音波を照射し、そのエコー信号を受信する。超音波を照射するための駆動信号及び受信されたエコー信号は、超音波振動子34に接続された電線(図示せず)によって入出力される。
バルーン36は、例えば、伸縮自在なラテックスゴムによって略球形状に形成され、対面する2箇所には、開口部を形成する弾性リング37、38が設けられている。先端部25の外周面には、超音波振動子34より先端側及び基端側に円環状の溝39、40が形成されており、弾性リング37、38が溝39、40に嵌合することで、バルーン36が先端部25に装着される。バルーン36は、給排水路41の給排水口35から給排水される水17によって膨張し、あるいは収縮する。バルーン36に対する給排水は、給水装置19に設けられたスイッチ(図示せず)の操作により行われる。
図1に戻って、安全装置13は、光源用コネクタ33の側面に設けられ、その一端が、バルーン36につながる給排水路41の出口に接続されたパイプ42を有している。パイプ42の他端は、接続チューブ43によって貯留容器18に接続されており、安全装置13は、バルーン36への給水経路の一部を担う。
安全装置13は、パイプ42の側面から分岐する支管44を有し、支管44の先端には、監視バルーン45が配されている。支管44は、2つの管がネジ留めなどにより接続された構成であり、ネジ留めを解除することにより接続箇所44aで分離自在である。
監視バルーン45は、支管44の接続箇所44aで取り外すことで、支管44ごと交換可能である。監視バルーン45は、図3に示すように、例えば、伸縮自在なラテックスゴムによって略球形状に形成され、開口部を形成する弾性リング46を有している。支管44の先端には、弾性リング46を係止する係止部47が形成されており、弾性リング46が係止部47に係止することで、監視バルーン45が支管44の先端に装着される。給水装置19からバルーン36に供給される水17の一部は支管44から取り込まれ、取り込まれた水17によって監視バルーン45は膨張し、あるいは収縮する。つまり、監視バルーン45の膨張・収縮は、バルーン36の膨張・収縮と連動しており、医師(術者)は、監視バルーン45の膨張度合を視認することで、バルーン36の膨張度合を把握することができる。
また、監視バルーン45は、所定量を超える水17が供給されると、表皮に掛かる張力が限界を超え、破裂する構成である。具体的には、加圧ポンプ20を駆動してバルーン36及び監視バルーン45に水17を供給したときに、バルーン36の表皮に掛かる張力が限界に達する前に、監視バルーン45の表皮に掛かる張力が限界を超え、監視バルーン45が破裂する。
これにより、バルーン36に対して過剰な量の水17を供給しようとしても、監視バルーン45が破裂して、支管44から水17が漏れることになるので、バルーン36に過剰な量の水17が供給されることはなく、バルーン36が破裂すること、もしくは先端部25から脱落すること、または弾性リング37、38と溝39、40との間に隙間が生じることはない。
次に、上記構成の作用を説明する。医師は、挿入部14を体腔内に挿入し、撮影された内視鏡画像を視認しながら、先端部25を検査部位まで導く。先端部25が検査部位に到達したときにアングルノブ26を操作して、先端部25を適宜観察する方向に向けて体腔内の検査を行う。患部などが発見された場合には、超音波振動子34を作動させて超音波画像を取得し、この超音波画像をモニタに表示させることで、体内組織断層に関する情報が得られる。
超音波検査を行う際には、先端部25に設けられた超音波振動子34を検査すべき体腔内壁に対面させるが、この時に超音波振動子34と体腔内壁との間に空気が介在していると超音波信号が著しく減衰するため、モニタに表示される超音波画像が極めて不鮮明となってしまう。そこで、スイッチを操作して給水装置19を駆動し、バルーン36に水17を供給する。給水装置19が駆動されると、監視バルーン45にも水17が供給され、監視バルーン45は膨張する。監視バルーン45の膨張度合と、バルーン36の膨張度合とは相関関係を有しており、医師(術者)は、監視バルーン45の膨張度合を視認することで、バルーン36の膨張度合を把握することができる。
水17が供給されたバルーン36は、膨張して体腔内壁に密着する。バルーン36が体腔内壁に密着することで、超音波振動子34と体腔内壁との間に介在していた空気は排除され、超音波信号の著しい減衰が防止される。これにより、モニタに表示される超音波画像は鮮明になる。
バルーン36が所定の大きさに膨張するまで加圧ポンプ20が駆動され、監視バルーン45に対して所定量を超える水17が供給されると、監視バルーン45は破裂し、漏水する。これにより、バルーン36に対して過剰な量の水17が供給されることはなく、バルーン36が破裂すること、もしくは先端部25から脱落すること、または弾性リング37、38と溝39、40との間に隙間が生じることはない。すなわち、バルーン36が破裂して体腔内壁にキズを付けたり、脱落したバルーン36が体腔内に遺留したりすることを防止することができる。
なお、上記実施形態では、監視バルーン45が破裂して漏水する場合を例に説明したが、監視バルーン45は、バルーン36に対して過剰な量の水17が供給されないように漏水させることができればどのような形態でもよい。例えば、次に説明する第2実施形態の監視バルーン51が挙げられる。
[第2実施形態]
第2実施形態の監視バルーン51は、図4に示すように、所定量を超える水17が供給されると、弾性リング52に掛かる張力が限界を超え(弾性リング52の締付け力よりも、水17による弾性リング52に掛かる張力が上回り)、弾性リング52が伸長し、弾性リング52と係止部53との間に隙間が生じて漏水する構成である。具体的には、加圧ポンプ20を駆動してバルーン36及び監視バルーン51に水17を供給したときに、バルーン36の表皮に掛かる張力が限界に達する前に、弾性リング52に掛かる張力が限界を超え、弾性リング52と係止部53との間に隙間が生じて漏水する構成とする。
これにより、バルーン36に対して過剰な量の水17を供給しようとしても、弾性リング52と係止部53との間に隙間が生じて漏水することになるので、バルーン36に過剰な量の水17が供給されることはなく、バルーン36が破裂すること、もしくは先端部25から脱落すること、または弾性リング37、38と溝39、40との間に隙間が生じることはない。なお、上記第1実施形態の監視バルーン45と同様の構成については、詳しい説明を省略する。また、監視バルーン51の作用は、上記第1実施形態の監視バルーン45の作用と同様であり、その説明は省略する。
なお、上記構成の監視バルーン51は、弾性リング52が伸長することで支管44から脱落する。次に説明する管理用バルーンによれば、支管から脱落することが防止される。
[第3実施形態]
第3実施形態の監視バルーン56は、図5に示すように、例えば、伸縮自在なラテックスゴムによって略円筒形状に形成され、対面する2箇所に、開口部を形成する弾性リング57、58が設けられている。監視バルーン56は、弾性リング57、58で形成される開口部を介して、先端が塞がれた支管59に串刺し様に取り付けられる。支管59の外周面には、弾性リング57、58を係止する係止部60、61が形成されているとともに、係止部60と61との間に通水口62が形成されている。監視バルーン56は、弾性リング57、58が係止部60、61に係止することで、支管59に装着される。給水装置19からバルーン36に供給される水17の一部は、支管59の通水口62から取り込まれ、取り込まれた水17によって監視バルーン56は膨張し、あるいは収縮する。なお、接続箇所59aは、上記第1実施形態の接続箇所44aと同様の構成である。
監視バルーン56は、弾性リング57の支管59への取付け力が、弾性リング58の支管59への取付け力よりも弱くなるように構成されており、所定量を超える水17が供給されると、弾性リング57に掛かる張力が限界を超え、弾性リング57だけが伸長し、弾性リング57と係止部60との間に隙間が生じて漏水する。具体的には、加圧ポンプ20を駆動してバルーン36及び監視バルーン56に水17を供給したときに、バルーン36の表皮に掛かる張力が限界に達する前に、弾性リング57に掛かる張力が限界を超え、弾性リング57と係止部60との間に隙間が生じて漏水する。
これにより、バルーン36に対して過剰な量の水17を供給しようとしても、弾性リング57と係止部60との間に隙間が生じて漏水することになるので、バルーン36に過剰な量の水17が供給されることはなく、バルーン36が破裂すること、もしくは先端部25から脱落すること、または弾性リング37、38と溝39、40との間に隙間が生じることはない。このとき、他方の弾性リング58は伸長せずに係止部61に係止されたままであり、監視バルーン56が脱落することが防止されている。なお、上記第1実施形態の監視バルーン45と同様の構成については、詳しい説明を省略する。また、監視バルーン56の作用は、上記第1実施形態の監視バルーン45の作用と同様であり、その説明は省略する。
なお、上記各構成の監視バルーン45、51、56は、略球形状あるいは略円筒形状に形成されているが、供給された水17によって膨張することができればどのような形状に形成されていてもよい。例えば、次に説明する第4実施形態の監視バルーン72が挙げられる。
[第4実施形態]
図6に示す安全装置66は、光源用コネクタ33(図1参照)の側面に設けられ、その一端が、バルーン36につながる給排水路41(ともに図2参照)の出口に接続されたパイプ67を有している。パイプ67の他端は、接続チューブ43によって貯留容器18(ともに図1参照)に接続されており、安全装置66は、バルーン36への給水経路の一部を担う。
安全装置66は、パイプ67の側面から分岐する支管68を有し、支管の68の先端には筒状のバルーン取付け部材69が嵌合されている。バルーン取付け部材69は、給水装置19から供給される水17が作用しただけでは支管68から脱落しない力で締め付けられている。このバルーン取付け部材69は、所定以上の力で引っ張ることで支管68から取り外すことが可能となっている。支管68の外周面には円環状の溝70が形成され、その溝70にはOリング71が取り付けられている。Oリング71は、支管68とバルーン取付け部材69との間の隙間を塞ぎ、その隙間から水17が漏れることを防止するパッキンとして機能する。バルーン取付け部材69の先端には、監視バルーン72が配されている。
監視バルーン72は、支管68からバルーン取付け部69を取り外すことで、バルーン取付け部69ごと交換可能である。監視バルーン72は、例えば、伸縮自在なラテックスゴムによって円盤形状に形成されている。バルーン取付け部69の先端には、監視バルーン72の周囲を挟持する挟持部73が環状に形成されており、監視バルーン72の周囲が挟持部73に挟持されることで、監視バルーン72がバルーン取付け部69の先端に装着される。給水装置19からバルーン36に供給される水17の一部は支管68から取り込まれ、取り込まれた水17によって監視バルーン72は膨張し、あるいは収縮する。なお、図6において、膨張した状態を二点鎖線で示している。
また、監視バルーン72は、所定量を超える水17が供給されると、表皮に掛かる張力が限界を超え、破裂する構成である。具体的には、加圧ポンプ20を駆動してバルーン36及び監視バルーン72に水17を供給したときに、バルーン36の表皮に掛かる張力が限界に達する前に、監視バルーン72の表皮に掛かる張力が限界を超え、監視バルーン72が破裂する。なお、上記第1実施形態の監視バルーン45と同様の構成については、詳しい説明を省略する。また、監視バルーン72の作用は、上記第1実施形態の監視バルーン45の作用と同様であり、その説明は省略する。
なお、上記第4実施形態では、監視バルーン72が破裂して漏水する場合を例に説明したが、監視バルーン72は、バルーン36に対して過剰な量の水17が供給されないように漏水させることができればどのような形態でもよい。例えば、バルーン36の表皮に掛かる張力が限界に達する前に、監視バルーン72に掛かる張力が限界を超え、監視バルーン72と挟持部73との間に隙間が生じて漏水する形態が挙げられる。
なお、上記各実施形態では、超音波内視鏡12の場合を例に説明したが、上記監視バルーン45、51、56のいずれかを備えた超音波プローブであればどのような形態でもよく、撮像ユニットを備えている必要はない。また、超音波プローブには、鉗子口から挿入されるタイプのものを含むものとする。さらに、超音波プローブに限らず、小腸内視鏡など、バルーンを用いて検査を行うものであれば、本発明は適用可能である。
また、上記各実施形態では、支管44を構成する2つの管がネジ留めされることで接続された場合を例に説明したが、分離自在に接続されていればどのような態様でもよく、例えば、パッキン留めなどであってもよい。いずれの場合であっても、超音波内視鏡12の洗浄などを行う際には、監視バルーン45、51、56側の管を取り外し、盲フタを取り付けることも可能である。
また、上記各実施形態では、監視バルーン45、51、56を取り付ける箇所に、弾性リング46、52、57、58を係止する係止部47、53、60、61を設けたが、弾性リング46、52、57、58を係止することができればよく、溝を設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、監視バルーン45、51、56が破裂などした場合には、漏れた水17によって各種機器が故障する原因となり得る。このため、監視バルーン45、51、56の周囲を防水袋などで覆うようにすれば、漏水による機器の故障を防止することができる。
また、上記各実施形態で示した安全装置13は、一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しなければ、如何様な態様にも適宜変更することができる。例えば、監視バルーン45、51、56の代わりに、バルーン36が破裂等する前に抜けるような構成の栓を用いてもよい。
医療検査システムの構成を示す概略図である。 バルーンを装着した超音波内視鏡の先端部の断面図である。 第1実施形態における監視バルーンの一部断面図である。 第2実施形態における監視バルーンの一部断面図である。 第3実施形態における監視バルーンの一部断面図である。 第4実施形態における監視バルーンの断面図である。 バルーンの半径とバルーンの表皮に掛かる張力との関係、及びバルーンの半径とバルーンに掛かる内圧との関係を示すグラフである。
符号の説明
11 医療検査システム
12 超音波内視鏡(超音波プローブ)
13、66 安全装置
14 挿入部
17 水(流体)
36 バルーン
41 給排水路
42、67 パイプ
44、68 支管
44a 接続箇所
45、51、56、72 監視バルーン
57、58 弾性リング
69 バルーン取付け部

Claims (9)

  1. 医療検査プローブの体腔内に挿入する挿入部の先端に取り付けられ、流体の供給により膨張するバルーンの表皮に掛かる張力を監視し、前記バルーンが破裂し、もしくは前記先端から脱落し、または前記バルーンと前記先端との間に隙間が生じる限界張力が前記表皮に掛かる前に、前記バルーンへの流体の供給を止める張力監視手段を備えたことを特徴とする医療検査プローブの安全装置。
  2. 前記張力監視手段は、体腔内に挿入されない箇所に取り付けられ、前記バルーンと同じ管路および供給源によって、流体が供給されて膨張する監視バルーンであり、
    前記監視バルーンは、前記限界張力が前記表皮に掛かる前に破裂し、もしくは取付け箇所から脱落し、または取付け箇所との間に隙間が生じ、流体を漏出させることを特徴とする請求項1に記載の医療検査プローブの安全装置。
  3. 前記監視バルーンの取付け箇所は、前記バルーンと前記供給源との間の管路途中で分岐した分岐管路に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の医療検査プローブの安全装置。
  4. 前記分岐管路は、前記監視バルーンの取付け箇所の、前記流体の供給方向上流側で分離自在であることを特徴とする請求項3に記載の医療検査プローブの安全装置。
  5. 前記監視バルーンは、2つの開口部を有しており、前記2つの開口部を介して、取付け箇所に串刺し様に取り付けられたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の医療検査プローブの安全装置。
  6. 前記2つの開口部の一方は、他方よりも取付け箇所への取付け力が弱く、取付け力が弱い方の開口部によって、取付け箇所との間に隙間が生じることを特徴とする請求項5に記載の医療検査プローブの安全装置。
  7. 体腔内に挿入する挿入部の先端に取り付けられ、流体の供給により膨張するバルーンを有する医療検査プローブと、
    前記バルーンの表皮に掛かる張力を監視し、前記バルーンが破裂し、もしくは前記先端から脱落し、または前記バルーンと前記先端との間に隙間が生じる限界張力が前記表皮に掛かる前に、前記バルーンへの流体の供給を止める張力監視手段を有する安全装置とを備えたことを特徴とする医療検査システム。
  8. 前記張力監視手段は、体腔内に挿入されない箇所に取り付けられ、前記バルーンと同じ管路および供給源によって、流体が供給されて膨張する監視バルーンであり、
    前記監視バルーンは、前記限界張力が前記表皮に掛かる前に破裂し、もしくは取付け箇所から脱落し、または取付け箇所との間に隙間が生じ、流体を漏出させることを特徴とする請求項7に記載の医療検査システム。
  9. 前記医療検査プローブは、前記先端に超音波振動子が配された超音波プローブであることを特徴とする請求項7又は8に記載の医療検査システム。
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