JP2009225544A - 蛇行環状巻線及びその成形方法 - Google Patents

蛇行環状巻線及びその成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造が行い易い蛇行環状巻線及びその成形方法を提供する。
【解決手段】電動機のステータ内に配置され、径方向に巻線を複数層巻装したU相環状巻線22が周方向に複数の蛇行部24を有し、蛇行部24は径方向に渡って軸方向の高さHが一定であり、各蛇行部24の頂部106と左基部102、右基部104とに径方向に隣接して頂部弧状部112、左基部弧状部108、右基部弧状部110が形成されている蛇行環状巻線において、径方向で内側寄りの巻線の弧状部の曲率半径と径方向で外側寄りの巻線の弧状部の曲率半径を異ならせ、環状巻線の各層の弧状部の長さの総和により周方向での内外差を確保したことを特徴とする。
【選択図】図18

Description

この発明は、電動機(モータ)のステータ巻線に使用する蛇行環状巻線及びその成形方法に関する。
ハイブリッド車両用モータ、又は電気自動車用モータとして、ロータに永久磁石を使用した永久磁石式交流同期モータ又はブラシレスDCモータが良く使用されている。この種のモータとして、U相、V相、W相からなる3相の各相毎のステータコアにそれぞれ巻線が集中巻により巻装されたステータを備え、このステータにより永久磁石からなるロータを3相駆動する永久磁石式3相同期モータが知られている(特許文献1参照)。
また、U相、V相、W相からなる3相の各相毎の巻線が周方向で隣り合うティース(クローポール)間を縫うようにして周回させられることで巻線が波状に巻装されたステータを備え、このステータによりロータを3相駆動する永久磁石式3相同期モータが知られている(特許文献2参照)。
ところで、これら従来の3相同期モータにおいては、3相の各相毎の巻線が必要であることから、ステータの構成に要する部品の部品点数の増大を抑制することが困難であり、各相毎の巻線を巻装する作業に煩雑な手間を要するという問題が生じる。
しかも、波巻により巻線が巻装されるステータにおいては、隣り合うティース間での巻線占有率を向上させることが困難であり、更に、コイルエンドの高さを低減してモータの軸線方向の寸法を低減し、車両等への搭載性を向上させることが困難であるという問題が生じる。
このような問題を解決するために、本出願人は3相のステータリングと2相の環状巻線とを、軸線に平行な方向に沿って順次積み重ねるようにして交互に配置させ、しかもそれぞれの環状巻線に複数の蛇行部を形成して、ステータが発生する磁束を増大させるようにしたモータのステータを提案している(特許文献3参照)。
特開平11−299137号公報 特開2002−165396号公報 特開2006−280188号公報
上述した永久磁石式3相同期モータ又はクローポールモータのステータには、環状の蛇行巻線が使用されているが、このような蛇行環状巻線は線材を径方向や軸方向に積層した状態で蛇行部を形成するため、その加工方法の確立が望まれている。
そこで、この発明は、製造が行い易い蛇行環状巻線及びその成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、電動機のステータ内に配置され、径方向に巻線を複数層巻装した環状巻線(例えば、実施形態におけるU相環状巻線22、W相環状巻線26)が周方向に複数の蛇行部(例えば、実施形態における蛇行部24,28)を有し、該蛇行部は径方向に渡って軸方向の高さ(例えば、実施形態における高さH)が一定であり、各蛇行部の頂部(例えば、実施形態における頂部106)と基部(例えば、実施形態における左基部102、右基部104)とに径方向に隣接する複数の弧状部(例えば、実施形態における頂部弧状部112、左基部弧状部108、右基部弧状部110)が形成されている蛇行環状巻線において、径方向で内側寄りの巻線の弧状部(例えば、実施形態における弧状部L1〜L6)の曲率半径(例えば、実施形態における曲率半径R4,R1,R5)と径方向で外側寄りの巻線の弧状部の曲率半径(例えば、実施形態における曲率半径R3,R2,R6)を異ならせ、環状巻線の各層の弧状部の長さの総和により周方向での内外差を確保したことを特徴とする。
このように構成することで、径方向に複数層に巻装された巻線に径方向に渡って軸方向の高さが一定の蛇行部を形成する際に生ずる周方向の内外差を、径方向で内側寄りの巻線の弧状部の曲率半径と径方向で外側寄りの巻線の弧状部の曲率半径を異ならせることで生ずる弧状部の長さの相違を用いて吸収することが可能となる。
請求項2に記載した発明は、前記蛇行した環状巻線の蛇行部の頂部の内面が弧状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、最も曲率半径が小さい蛇行部の頂部を無理なく曲げ加工することが可能となる。
請求項3に記載した発明は、前記蛇行部の頂部の内面において、径方向内側の巻線の弧状部(例えば、実施形態における弧状部L4)よりも径方向外側の巻線の弧状部(例えば、実施形態における弧状部L3)の曲率半径が徐々に大きくなるように構成したことを特徴とする。
このように構成することで、周方向の内外差を曲率半径の差により吸収し、弧状部で均一に分担させることができる。
請求項4に記載した発明は、前記蛇行部の基部の外面において、径方向内側の巻線の弧状部(例えば、実施形態における弧状部L1,L5)よりも径方向外側の巻線の弧状部(例えば、実施形態における弧状部L2.L6)の曲率半径が徐々に小さくなるように構成したことを特徴とする。
このように構成することで、前記蛇行部の頂部の内面において径方向の外側ほど大きく確保した弧状部の長さを、これに対応する蛇行部の基部の外面では径方向の外側ほど小さくして蛇行部にかかる巻線の伸張方向の負担を軽減することができる。
請求項5に記載した発明は、前記蛇行する環状巻線は蛇行しない環状巻線をプレス成形して蛇行部を形成することにより成形し、プレス成形後の蛇行する環状巻線のコイル断面形状はプレス成形前の蛇行しない環状巻線のコイル断面形状とほぼ同一であることを特徴とする。
このように構成することで、環状巻線の巻線に伸縮方向の力が作用するのを防止できる。
請求項6に記載した発明は、円周方向にステータ内に配置され複数の蛇行部(例えば、実施形態における蛇行部83)を有する蛇行環状巻線の成形方法であって、環状巻線(例えば、実施形態における環状巻線82)を、複数の第1金型(例えば、実施形態における第1金型44)を有する第1金型ユニット(例えば、実施形態における上型ユニット30)と複数の第2金型(例えば、実施形態における第2金型68)を有する第2金型ユニット(例えば、実施形態における下型ユニット60)との間に配置する工程と、前記第1金型ユニットと前記第2金型ユニットとを相対的に接近させるようにして移動して、前記環状巻線を前記第1金型と前記第2金型とでプレス成形する工程とを備え、前記プレス成形工程は、前記環状巻線に複数の蛇行部を形成すると同時に前記環状巻線径方向に縮径させるものであり、前記蛇行部の頂部を形成する弧状部と前記蛇行部の基部を形成する弧状部に対応して、一方の金型と他方の金型の上下方向当接面に、径方向の内側寄りと径方向の外側寄りとで曲率半径を異ならせる弧状押圧部(例えば、実施形態における弧状押圧部46’、70’)を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、径方向に複数層に巻装された巻線に径方向に渡って軸方向の高さが一定の蛇行部を形成する際に生ずる周方向の内外差を、径方向で内側寄りの巻線の弧状部の曲率半径と径方向で外側寄りの巻線の弧状部の曲率半径を異ならせることで生ずる弧状部の長さの相違を用いて吸収することが可能となるため、巻線の蛇行部を無理なく成形することができる効果がある。したがって、蛇行部の頂部と基部を、同様の曲率半径の弧状部と直線部とで形成し、とりわけ、弧が小さい頂部の直線部分に径方向の内外で寸法差を持たせるようにした場合に比較して、成形が容易となる。即ち、蛇行部の頂部と基部に直線部分を設ける場合には、プレス成形などによる成形の際に、直線部分の端部における応力集中を回避するために成形を複数回に分けて行う必要があるが、直線部分をなくして弧状部のみとすることで一回で成形を行うことができるのである。
請求項2に記載した発明によれば、最も曲率半径が小さい蛇行部の頂部を無理なく曲げ加工することが可能となるため、成形が行い易い効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、周方向の内外差を曲率半径の差により吸収し、弧状部で均一に分担させることができるため、型成形の際に型に対する追従性を高めコイル皮膜はがれを防止して成形が行い易くなるという効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、前記蛇行部の頂部の内面において径方向の外側ほど大きく確保した弧状部の長さを、これに対応する蛇行部の基部の外面では径方向の外側ほど小さくして蛇行部にかかる巻線の伸張方向の負担を軽減することができるため、型成形の際に型に対する追従性を高めコイル皮膜はがれを防止して成形が行い易くなるという効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、環状巻線の巻線に伸縮方向の力が作用するのを防止できるため、断面積が変化することで生ずる電気特性に対する悪影響を防止できる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、周方向における内外の寸法差を断面形状を変化させることなく蛇行部において吸収できる蛇行環状巻線を製造することができる効果がある。
以下、本発明の望ましい実施形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態にかかる蛇行環状巻線の成形機について説明する前に、図1〜図3を参照して、本発明の成形機で成形した蛇行環状巻線が装着されるステータについて説明する。
この環状ステータ2は、例えばエンジンと共に車両の駆動源としてハイブリッド車両に搭載される永久磁石式交流同期モータ(ブラシレスDCモータ又はクローポール型モータともいう)を構成し、例えば、エンジンとクローポール型モータとトランスミッションとを直列に連結した構造のパラレルハイブリッド車両では、少なくともエンジン又はクローポール型モータのいずれか一方の駆動力は、トランスミッションを介して車両の駆動軸に伝道されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動軸側からクローポール型モータに駆動力が伝達されると、クローポール型モータは発電機として機能して所謂回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。更に、エンジンの出力がクローポール型モータに伝達された場合にも、クローポール型モータは発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
図1を参照すると、蛇行環状巻線が装着される環状ステータ2の分解斜視図が示されている。図2は組立て後のステータ2の斜視図である。
図1に示すように、環状ステータ2は、U相ステータリング(ティースリング)4とV相ステータリング(ティースリング)6と、W相ステータリング(ティースリング)8と、U相環状巻線22と、W相環状巻線26とから構成されている。
U相ステータリング4は、円周方向に等間隔で離間された複数個(本実施形態では10個)のU相ティース(U相クローポール)10と、円周方向に離間された複数個の結合部12を有している。各U相ティース10は軸方向一方側(図1で右側)に突出している。
V相ステータリング6は円周方向に等間隔で離間された複数(本実施形態では10個)のV相ティース14と、円周方向に離間された複数個の結合部16を有している。各V相ティース14は軸方向両側に突出している。
W相ステータリング8は円周方向に等間隔で離間された複数(本実施形態では10個)のW相ティース18と、円周方向に離間された複数の結合部20を有している。各W相ティース18は軸方向他方側(図1で左側)に突出している。即ち、U相ティース10とW相ティース18は互いに近づく方向に突出している。
ここで注意すべきは、U相ティース10、V相ティース14及びW相ティース18は、各結合部12,16,20でU相ステータリング4、V相ステータリング6及びW相ステータリング8を積層結合したとき、互いに重ならないように相対的にずれた位置に配置されている。
U相環状巻線22は導線を環状に巻いて構成され、ステータ2の軸方向に蛇行する複数(本実施形態では10個)の蛇行部24を有している。同様に、W相環状巻線26もステータ2の軸方向に蛇行する複数(本実施形態では10個)の蛇行部28を有している。
各ステータリング4,6,8の結合部12,16,20を揃え、U相環状巻線22及びW相環状巻線26を周方向の所定の位置に配置して、各ステータリング4,6,8をボルト止め固定すると、図2に示すような環状ステータ2が完成する。
図1及び図2を観察すると明らかなように、各ティース10,14,18は円周方向に所定順序(U相ティース10,W相ティース18,V相ティース14,U相ティース10,…)で配置され、周方向で隣り合うティース10,14間にU相環状巻線22の蛇行部24が配置され、周方向で隣り合うティース14,18間にW相環状巻線26の蛇行部28が配置される。
即ち、U相蛇行部24には一つのU相ティース10が配置され、W相蛇行部28には一つのW相ティース18が配置され、周方向で隣り合うU相蛇行部24とW相蛇行部28との間には―つのV相ティース14が配置されている。
U相環状巻線22の蛇行部24とW相環状巻線26の蛇行部28は互いに異なる方向に向かい突出するように設けられ、U相環状巻線22とW相環状巻線26とは、電気角で240°の位相差を有するようにして周方向に沿って相対的にずれた位置に配置されている。
これにより、周方向で隣り合う各ティース10,14間又は14,18間を縫うようにして配置される2相の環状巻線22,26は所謂電気角で120°以下の短節巻きを成すように形成されている。
上述したような複数の蛇行部を有する蛇行環状巻線は一般的に使用されていないため、その製造方法の確立が望まれている。そこで、まず考えられるのは、スロット形状に合わせた巻き駒に導線を巻きつけ、少なくとも一方の外部からスロット形状に合わせた型で押し付けて成形する方法である。
しかしこの方法だと、各ターン毎に導線を巻き駒に巻きつけるためハンドリング性が悪く、複雑な形状なスロットの場合、巻きつけが困難であることから工数が増大するという欠点がある。
この課題を解決する方法として、環状に形成したコイルをスロット形状に合わせた型で少なくとも一方から押し付けて成形する方法がある。しかし、プレスで蛇行部を形成するとコイルの直径が縮小し、要求した径寸法に拘束するのが困難であり、径方向及び軸方向への加工変位量が異なるため、コイルに伸びが生じてしまうという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、蛇行環状巻線の成形の進行に合わせて径方向にコイル径を縮小させる手段を有し、かつ成形型との追従性を良好にした本発明実施形態の蛇行環状巻線の成形機について図4〜図13を参照して詳細に説明する。
成形機について説明する前に、図3を参照して蛇行環状巻線の成形方法について簡単に説明する。まず、図3(A)に示すように、軸方向の溝17を有する円筒体15を用意する。導線19をこの円筒体15に巻きつけて、例えば3列3層の環状巻線21を成形する。23はコイル始端、25はコイル終端である。ここで、この3列3層以外の配列パターンを自由に採用できる。尚、導線19は平角断面(長方形断面)形状の部材で、面取りが施してある線材である。
このように、導線19を円筒体15に巻きつけて環状巻線群を成形した後、溝17に結束バンドを挿入し、環状巻線群を結束することで、環状巻線21を成形する。その後、治具を挿入して環状巻線21を円筒体15から取り外す(図3(B)参照)。そして、図3(C)に示すように、コイル始端23及びコイル終端25を成形して、環状巻線21(成形に用いられる環状巻線82)が完成する。
図4は加工前の上型ユニット(第1金型ユニット)の底面図、図5は加工前の下型ユニット(第2金型ユニット)の平面図である。上型ユニットと下型ユニットでダイセットを構成する。図6は加工前の上型ユニット(第1金型ユニット)及び下型ユニット(第2金型ユニット)の断面図であり、上型ユニットが図4のA−O−A線断面図であり、下型ユニットが図5のB−O−B線断面図である。図7は加工を開始する直前の上型ユニット及び下型ユニットの断面図である。
まず、図4及び図6を参照して、上型ユニット(第1金型ユニット)30の構造について説明する。上型ユニット30のベース32には互いに円周方向に等間隔離間されて複数(本実施形態では10個)の金型支持部34が固定されている。
各金型支持部34には一対のブラケット36,38によりガイドレール40が取り付けられている。このガイドレール40に沿って成形すべき環状巻線82の半径方向に摺動可能にスライダー42が取り付けられている。尚、成形前の環状巻線82は実質的には環状巻線21と同様の構成であるが、金型内にセットされて形状が変化する部材であるので環状巻線82として説明する。
各スライダー42には、第1金型(成形部)44が取り付けられている。各第1金型44は金型ベース46と押さえ部48から構成される。押さえ48は、図14に示すように、環状巻線82の厚さaより長く形成、即ち、b>aに形成することで環状巻線82を確実に保持する。金型ベース46には一対のブラケット50を介してローラ52が回転可能に取り付けられている。
本実施形態では、上型ユニット30は互いに円周方向に等間隔で離間された10個の第1金型44を有しているため、各第1金型44は円周方向に互いに36°離間されて設けられていることになる。
上型ユニット30には更に、円周方向に等間隔で離間され、各々が隣接する第1金型44,44の中間に配置された複数(本実施形態では10個)のローラガイド54が固定されている。
各ローラガイド54の先端には曲面形状のローラ転動面56が形成されている。ローラ転動面56は、半径方向外側に設けられた傾斜が急な概略直線状部分56aと、半径方向内側に設けられた傾斜が緩やかな概略直線状部分56cを円弧状部分56bで結んで構成されている。
次に、図5及び図6を参照して、下型ユニット(第2金型ユニット)60の構造について説明する。下型ユニット60のベース62には、円周方向に等間隔で離間された複数(本実施形態では10個)の金型支持部64が固定されている。
各金型支持部64にはガイドレール66が設けられており、このガイドレール66に沿って第2金型(成形部)68がセットされた環状巻線82の半径方向に摺動可能なように取り付けられている。
各第2金型68はガイドレール66に沿って摺動可能な金型ベース70と、コイル押さえ部材72とから構成される。特に図示しないが、コイル押さえ部材72は第2金型68で環状巻線82を保持した後、金型ベース70にボルト止めされる。
金型ベース70には一対のブラケット74を介してローラ76が回転可能に取り付けられている。各第2金型68のローラ76は上型ユニット30に設けられたローラガイド54のローラ転動面56を転動するように適合しているため、各第2金型68は円周方向に36°離間され、隣接する第1金型44,44の円周方向中間に配置されている。
下型ユニット60には更に、円周方向に等間隔で離間され、各々が隣接する第2金型68,68の円周方向中間に配置された複数(本実施形態では10個)のローラガイド78が固定されている。
各ローラガイド78の先端には曲面状のローラ転動面80が形成されている。ローラ転動面80は、半径方向外側の傾斜が急な概略直線状部分80aと、半径方向内側の傾斜が緩やかな概略直線状部分80cを円弧状部分80bで結んで構成されている。
各ローラガイド78は上型ユニット30に取り付けられた各ローラ52に対向して設けられており、上型ユニット30の各ローラ52が下型ユニット60の各ローラガイド78のローラ転動面80を転動可能なように構成されている。
以下、上述した本実施形態の環状巻線成形機による蛇行環状巻線の成形方法について説明する。まず、図6に示すように、環状巻線82を下型ユニット60の各第2金型68の金型ベース70で保持し、コイル押さえ部材72を金型ベース70にボルト止めする。これにより、環状巻線82が下型ユニット60の第2金型68によって確実に保持されたことになる。
この状態から、上型ユニット30を図7に示す位置まで下降させて、環状巻線82の成形加工を開始する。図7に示す成形加工開始時点においては、上型ユニット30のローラ52は下型ユニット60のローラガイド78のローラ転動面80の傾斜が急な概略直線状部分80aに当接し、下型ユニット60のローラ76は上型ユニット30のローラガイド54のローラ転動面56の傾斜が急な概略直線状部分56aに当接するため、成形加工初期においては、図11に示すように環状巻線82はその軸方向変位量に対し半径方向に僅かばかり縮小されるだけである。
上型ユニット30が軸線方向に更に移動すると、ローラ52がローラ転動面80の円弧状部分80bを転動し、ローラ76がローラ転動面56の円弧状部分56bを転動するため、上型ユニット30の軸方向変位量に対して環状巻線82の半径方向への縮小変位量が徐々に増大し、更にプレス加工が進むと、ローラ52はローラ転動面80の傾斜が緩やかな概略直線状部分80cを転動し、ローラ76はローラ転動面56の傾斜が線やかな概略直線状部分56cを転動するため、環状巻線82の軸方向変位量に対する径方向変位量は図11に示すような曲線を描くことになる。
このように、特殊形状の曲面状ローラ転動面56,80を採用することにより、環状巻線82の軸方向変位量に対して、環状巻線82の径方向変位量の比率を連続的に変化させることができるため、環状巻線82に無理なストレスを与えることなく、図11に示すように環状巻線82に複数の蛇行部83(いずれ蛇行部24、28となる)を容易に自動的に形成することができる。
図8は成形加工終了後の上型ユニット30の底面図を、図9は成形加工終了後の下型ユニット60の平面図をそれぞれ示している。図4及び図5に示した成形加工前に比較して、各ローラ52,76が半径方向内側に移動されている様子が示されている。
図10は成形加工終了時の上型ユニット30及び下型ユニット60の断面図を示しており、上型ユニット30は図8のA−O−A線断面図、下型ユニット60は図9のB−O−B線断面図である。
次に、図12及び図13を参照して、下型ユニット60のコイル押さえ部材の好ましい形状について説明する。図12は環状巻線82の加工前の金型ベース70とコイル押さえ部材72を示しており、図13は環状巻線82の加工後の金型ベース70とコイル押さえ部材72をそれぞれ示している。
図12及び図13から明らかなように、環状巻線82の外周部82aと対面するコイル押さえ部材72の保持面72aは、環状巻線82加工前の外周部82aの曲率半径と同等か又はそれ以上の曲率半径で構成されるのが好ましい。
また、環状巻線82の内周部82bと対面する金型ベース70の保持面70aは、環状巻線82加工後の内周部82bの曲率半径と同等か又はそれ以下の曲率半径で構成されるのが好ましい。
コイル押さえ部材72の曲率半径をこのように構成すると、加工前には図12に示すように、保持面70aと環状巻線82の内周部82bとの間に隙間84が形成され、加工後には図13に示すように、保持面72aと環状巻線82の外周部82aとの間に隙間86が形成される。
下型ユニット60の押さえ部材72の曲率半径をこのように設定すると、加工の前後にわたり環状巻線82に無理なストレスを与えることなく環状巻線82を確実に保持することができる。
上述したプレス加工を行った後、より好ましくは蛇行部83を有する環状巻線82の形状精度を向上するためにリフォーム成形を行う。このリフォーム成形は、図15に示す上型ユニット90及び下型ユニット96からなるリフォーム成形機95を使用して実施する。
図15はリフォーム成形前の上型ユニット90と下型ユニット96の断面図であり、図16はリフォーム成形後の上型ユニット90と下型ユニット96の断面図である。上型ユニット90は、図17(A)に最も良く示されるように、円周方向に交互に形成された複数の第1金型92と複数の第2金型94を有している。
下型ユニット96は、図17(A)に最も良く示されるように、円周方向に交互に形成された第1金型92を受ける複数の第3金型98と、第2金型94を受ける複数の第4金型100を有している。尚、第3金型98は、リフォーム成形後の環状巻線を取り出す際のノックアウトも兼ねている。
図15に示すように、上型ユニット90と下型ユニット96から構成されるリフォーム成形機95の内径枠と外径枠内に蛇行部83を有する環状巻線82をセットし、上型ユニット90を下降して環状巻線82をプレスすると、図16及び図17(B)に示すように、環状巻線82は第1及び第3金型92,98の間及び第2及び第4金型94,100の間に押圧され、蛇行部83を有する環状巻線82の形状精度を整えることができる。
次に、図18〜図22に基づいて、U相環状巻線22の具体的寸法構成について説明する。
ここで、図18は、前述した実施形態におけるU相環状巻線22を示したものである。尚、W相環状巻線26についても同様の構成であるので説明は省略する。ここで、U相環状巻線22は前述した説明では3列3層を例にしているが、蛇行部を成形する際の成形荷重をできるだけ小さくするために、軸方向はより少ない2列とし径方向に5層巻装した場合を例にして同一符号を付して説明する。また、成形が終了したU相環状巻線22を用いて説明をする関係で、蛇行部としては環状巻線82の蛇行部83に替えて蛇行部24で説明する。
U相環状巻線22は、ベース部24’から軸方向に立ち上がる10個の蛇行部24(図18では下側に向かって形成されている)を有している。この蛇行部24は径方向に渡って5層配置された各導線19の各2列分において軸方向の高さ(立ち上がり量)Hが一定となっている。蛇行部24はベース部24’から立ち上がる左右一対の左基部102、右基部104及び頂部106とで構成されていて、左基部102の外面には左基部弧状部108が複数形成され、右基部104の外面には右基部弧状部110が複数形成されている。頂部106の内面には頂部弧状部112が複数形成されている。ここで、頂部弧状部112、左基部弧状部108、右基部弧状部110は径方向の内外で曲率半径を異ならせてある。
ここで、前述したように蛇行部24を有するU相環状巻線22は、蛇行部24が形成されていない状態である環状巻線82をプレス成形により形成するため、図18の2列5層のU相環状巻線22では、導線19を環状に巻くことにより形成される最も内側の巻線と最も外側の巻線とでは周方向の長さが大きく異なる。
しかしながら、前述したように蛇行部24は突出したU相ティース10を受け入れる必要があり、蛇行部24,24間においても前述した他のティース等受け入れるためのスペースを確保する必要があるので、蛇行部24、とりわけ軸方向に立ち上がる部分には径方向の5層の導線19の各2列分による巻線の全てにおいて軸方向で一定の高さHが必要となる。内外で共通するこの高さHの分を除外した残りの部分で径方向の内外において生ずる周長の差分を確保しなければならないのである。
したがって、環状巻線82において最も外側の円周長と最も内側の円周長との差分が、U相環状巻線22の左基部弧状部108と右基部弧状部110と頂部弧状部112を加算した場合の、径方向の最も外側と最も内側の周長差にほぼ等しく設定されている。
図19は左基部102を図18で下側から見た拡大斜視図、図20は頂部106を図18で上側から見た拡大斜視図、図21は右基部104を図18で下側から拡大した斜視図である。
つまり、図19に示すように、左基部弧状部108においては、左基部弧状部108の外面(下列側の)において、径方向で最も内側の巻線の弧状部L1よりも径方向で最も外側の巻線の弧状部L2の曲率半径がR1からR2へと徐々に小さくなるように(L1>L2)構成してある。
また、図21に示すように、右基部弧状部110においては、右基部弧状部110の外面(下列側の)において、径方向で最も内側の巻線の弧状部L5よりも径方向で最も外側の巻線の弧状部L6の曲率半径がR5からR6へと徐々に小さくなるように(L5>L6)構成してある。
一方、図20に示すように、頂部弧状部112においては、頂部弧状部112の内面(上列側の)において、径方向で最も内側の巻線の弧状部L4よりも径方向で最も外側の巻線の弧状部L3の曲率半径がR4からR3へと徐々に大きくなるように(L3>L4)構成してある。
そして、U相環状巻線22の導線19のコイル断面形状は、導線19を巻装しただけで蛇行部24が形成されていない成形前の環状巻線82(環状巻線21と同様)の状態でのコイル断面形状とほぼ同一の形状となっている。即ち、環状巻線82をプレス成形する際には導線19には伸びや縮みを生じさせることなく、曲げ加工のみを作用させて成形するためプレス成形前後でコイルの断面形状が変化しないのである。
したがって、蛇行部24が形成されていない状態の環状巻線82において最も外側の円周長と最も内側の円周長との差分が、U相環状巻線22の左基部弧状部108と右基部弧状部110と頂部弧状部112を加算した場合の、径方向の最も外側と最も内側の周長差、つまり(L2+L3+L6)−(L1+L4+L5)の蛇行部24の個数倍(本実施形態では蛇行部24は10箇所あるため10倍)に等しい(曲げ成形の誤差を加味するとほぼ等しい)こととなる。
ここで、厳密に言うと弧状部L1、L2、L5、L6の位置が弧状部L3、L4の位置と対応していないが、例えば弧状部L3、L4を弧状部L1、L2、L5、L6に対応させる位置にするために、頂部弧状部112の外面(下列側の)での寸法を採用した場合であっても、径方向の最も外側と最も内側の周長差は、頂部弧状部112の内面(上列側の)の弧状部L3、L4の寸法差(L3−L4)とほぼ等しくなるので問題はない。
したがって、このように環状巻線82において最も外側の円周長と最も内側の円周長との差分が、U相環状巻線22の左基部弧状部108と右基部弧状部110と頂部弧状部112を加算した場合の、径方向の最も外側と最も内側の周長差に等しいような寸法となるように設定された弧状部L1、L2、L3、L4、L5、L6は、そのまま金型ベース46、70あるいは第1金型92、第2金型94、第3金型98、第4金型100の弧状部の形状に整合することとなる。
つまり、金型ベース46、第1金型92、及び第3金型98の先端部の当接面には径方向の内側寄りと径方向の外側寄りとで曲率半径の異ならせた弧状押圧部46’、98’、92’が形成され、金型ベース70、第2金型94、及び第4金型100の先端部の当接面の右側と左側とには、内側寄りと径方向の外側寄りとで曲率半径の異ならせた弧状押圧部70’、94’、100’が形成されている(図19〜図21参照)。
上記実施形態によれば、径方向に複数層に巻装された巻線に径方向に渡って軸方向の高さHが一定の蛇行部24を形成する際に生ずる周方向の内外差を、径方向で内側寄りの巻線の弧状部の曲率半径と径方向で外側寄りの巻線の弧状部の曲率半径を異ならせることにより吸収することが可能となる。
つまり 図19に示すように、左基部弧状部108においては、左基部弧状部108の外面(下列側の)において、径方向で最も内側の巻線の弧状部L1よりも径方向で最も外側の巻線の弧状部L2の曲率半径がR1からR2へと徐々に小さくなるように構成し、図21に示すように、右基部弧状部110においては、右基部弧状部110の外面(下列側の)において、径方向で最も内側の巻線の弧状部L5よりも径方向で最も外側の巻線の弧状部L6の曲率半径がR5からR6へと徐々に小さくなるように構成し、図20に示すように、頂部弧状部112においては、頂部弧状部112の内面(上列側の)において、径方向で最も内側の巻線の弧状部L4よりも径方向で最も外側の巻線の弧状部L3の曲率半径がR4からR3へと徐々に大きくなるように構成した。
これにより、環状巻線82において最も外側の円周長と最も内側の円周長との差分を各弧状部の最も外側と最も内側の差分((L2+L3+L6)−(L1+L4+L5))に等しくすることで吸収することができるのである。よって、巻線の蛇行部24を無理なく成形することができる。
その結果、蛇行部24の頂部106と左基部102、右基部104を、同様の曲率半径の弧状部と直線部とで形成し、この直線部分に径方向の内外で寸法差を持たせるようにした場合に比較して、成形が容易となる。
つまり、弧状部が小さくなる、蛇行部24の頂部106に直線部分を設ける場合には、プレス成形などによる成形の際に、直線部分の端部における応力集中を回避するために成形を複数回に分けて行う必要があるが、直線部分をなくして弧状部L3、L4のみとすることで一回で成形を行うことができる。
特に、頂部106の内面は単一の頂部弧状部112で形成されているため、U相ティース10のみを受け入れる関係で最も曲率半径が小さい蛇行部24の頂部106を無理なく曲げ加工することが可能となり成形が行い易い。
そして、蛇行部24の頂部106の内面の巻線の頂部弧状部112において、径方向内側の巻線よりも径方向外側の巻線の曲率半径がR4からR3へと徐々に大きくなるように構成してあるため、周方向の内外差を曲率半径の差により吸収し、頂部弧状部112で均一に分担させることができ、したがって、型成形の際に型に対する追従性を高めコイル皮膜はがれを防止して成形が行い易くなる。
同様にして、前記蛇行部24の左基部102と右基部104の外面の巻線の左基部弧状部108、右基部弧状部110において、径方向内側の巻線よりも径方向外側の巻線の曲率半径R1からR2あるいはR5からR6へと徐々に小さくなるように構成してあるため、蛇行部24の頂部106の内面において径方向の外側ほど大きく確保した頂部弧状部112の長さを、これに対応する蛇行部24の左基部102、右基部104の外面では径方向の外側ほど小さくして蛇行部24にかかる巻線の伸張方向の負担を軽減することができる。よって、型成形の際に型に対する追従性を高めコイル皮膜はがれを防止して成形が行い易くなる。
そしてまた、巻線82の伸縮方向の力が作用するのを防止したことでU相環状巻線22の導線19のコイル断面形状は、導線19を巻装しただけで蛇行部24が形成されていない状態の環状巻線82の状態でのコイル断面形状と変化なく、ほぼ同一の形状とすることができるため、断面積が変化することで生ずる電気特性に対する悪影響を防止できる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、図22に示すように、プレス成形の際にコイルが幅方向に広がり所定の形状に成形できないことを防止するため、蛇行部24の間のベース部24’の部位をゴム系テープ120で結束してよい。この場合には耐熱性を考慮してシリコン系のものが好ましい。このようにすることで、弾性的に結束力を付与して確実な取り付け性を確保できる。
また、初めの蛇行部プレス加工時の第1及び第2金型44,68や、リフォーム成形時の第1、第2、第3、及び第4金型92,94,98,100の配置数はモータのステータの極の数(ティースの数)と同数としたが、初めの蛇行部プレス加工時の第1及び第2金型或いはリフォーム成形時の第1〜4金型の配置数は、モータのステータの極の数と同数以上であれば良い。
また、上型ユニット30と下型ユニット60の相互位置制御は、実施形態に記載したローラ及びローラガイド以外にエアシリングや油圧シリンダ、電動機等を用いて、各々の位置関係をフィードバック制御するようにしても良い。
更に、巻線は3列3層巻き、2列5層巻きのものに限られるものではない。
本発明の実施形態の蛇行環状巻線を有するステータの分解斜視図である。 組立てられたステータの斜視図である。 環状巻線の成形方法説明図である。 加工前の上型ユニットの底面図である。 加工前の下型ユニットの平面図である。 加工前の上型ユニット及び下型ユニットの断面図であり、上型ユニットは図4のA−O−A線断面図、下型ユニットは図5のB−O−B線断面図である。 加工開始直前の上型ユニット及び下型ユニットの断面図である。 加工終了後の上型ユニットの底面図である。 加工終了後の下型ユニットの平面図である。 加工終了後の上型ユニット及び下型ユニットの断面図であり、上型ユニットは図8のA−O−A線断面図、下型ユニットは図9のB−O−B線断面図である。 環状巻線の軸方向変位量に対する径方向変位量の関係を示す図である。 加工前のコイル保持部の保持面の曲率半径と環状巻線の曲率半径との関係を示す図である。 加工終了後のコイル保持部の保持面の曲率半径と環状巻線の曲率半径との関係を示す図である。 押さえ部と環状巻線の関係を示す拡大断面図である。 リフォームプレス前のリフォーム成形機の断面図であって、図6と同様に左半断面図は蛇行環状巻線の蛇行部のリフォーム前の断面、右半断面は非蛇行部のリフォーム前の断面図である。 リフォームプレス後のリフォーム成形機の断面図であって、図10と同様に左半断面図は蛇行環状巻線の蛇行部のリフォーム断面、右半断面は非蛇行部のリフォーム断面図である。 図17(A)は、リフォームプレス前の各金型と環状巻線の位置関係を示す図、図17(B)は、リフォームプレス後の各金型と環状巻線の位置関係を示す図である。 U相環状巻線の斜視図である。 図18の左基部を下側から見た部分拡大図である。 図18の部分拡大図である。 図18の右基部を下側から見た部分拡大図である。 U相環状巻線の他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
22 U相環状巻線(環状巻線)
24、28、83 蛇行部
26 W相環状巻線(環状巻線)
30 上型ユニット(第1金型ユニット)
44 第1金型
46’弧状押圧部
60 下型ユニット(第2金型ユニット)
68 第2金型
70’弧状押圧部
82 環状巻線
83 蛇行部
106 頂部
102 左基部(基部)
104 右基部(基部)
112 頂部弧状部(弧状部)
108 左基部弧状部(弧状部)
110 右基部弧状部(弧状部)
L1〜L6 弧状部
R1〜R6 曲率半径
H 高さ

Claims (6)

  1. 電動機のステータ内に配置され、少なくとも径方向に巻線を複数層巻装した環状巻線が周方向に複数の蛇行部を有し、該蛇行部は径方向に渡って軸方向の高さが一定であり、各蛇行部の頂部と基部とに径方向に隣接する複数の弧状部が形成されている蛇行環状巻線において、径方向で内側寄りの巻線の弧状部の曲率半径と径方向で外側寄りの巻線の弧状部の曲率半径を異ならせ、環状巻線の各層の弧状部の長さの総和により周方向での内外差を確保したことを特徴とする蛇行環状巻線。
  2. 前記蛇行した環状巻線の蛇行部の頂部の内面が弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の蛇行環状巻線。
  3. 前記蛇行部の頂部の内面において、径方向内側の巻線の弧状部よりも径方向外側の巻線の弧状部の曲率半径が徐々に大きくなるように構成したことを特徴とする請求項2記載の蛇行環状巻線。
  4. 前記蛇行部の基部の外面において、径方向内側の巻線の弧状部よりも径方向外側の巻線の弧状部の曲率半径が徐々に小さくなるように構成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の蛇行環状巻線。
  5. 前記蛇行する環状巻線は蛇行しない環状巻線をプレス成形して蛇行部を形成することにより成形し、プレス成形後の蛇行する環状巻線のコイル断面形状はプレス成形前の蛇行しない環状巻線のコイル断面形状とほぼ同一であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の蛇行環状巻線。
  6. 円周方向にステータ内に配置され複数の蛇行部を有する蛇行環状巻線の成形方法であって、環状巻線を、複数の第1金型を有する第1金型ユニットと複数の第2金型を有する第2金型ユニットとの間に配置する工程と、前記第1金型ユニットと前記第2金型ユニットとを相対的に接近させるように移動して、前記環状巻線を前記第1金型と前記第2金型とでプレス成形する工程とを備え、前記プレス成形工程は、前記環状巻線に複数の蛇行部を形成すると同時に前記環状巻線径方向に縮径させるものであり、前記蛇行部の頂部を形成する弧状部と前記蛇行部の基部を形成する弧状部に対応して、一方の金型と他方の金型の上下方向当接面に、径方向の内側寄りと径方向の外側寄りとで曲率半径を異ならせる弧状押圧部を設けたことを特徴とする蛇行環状巻線の成形方法。
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