JP2009224960A - 撮像装置 - Google Patents

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Shoichi Mimura
詳一 三村
Masato Tobinaga
真人 飛永
Yukihiro Iwata
進裕 岩田
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Abstract

【課題】比較的簡単な構造にて、固体撮像素子に加わる外力負荷を低減させる撮像装置を提供する。
【解決手段】複数のプリズム部材で構成され、撮像レンズを通して入射された光を複数の色成分に分解する色分解プリズムと、複数のプリズム部材に個別に固定された複数の信号端子を有する複数の固体撮像素子と、複数の固体撮像素子のそれぞれと接続される複数の撮像素子基板と、複数の撮像素子基板のそれぞれと接続されるフレキシブル基板とを備えられる。撮像素子基板は、固体撮像素子の各信号素子と個別に接続され、撮像素子基板から分離された信号端子接続部と、複数の信号端子接続部のそれぞれと撮像素子基板とを接続する伝送径路を有するとともに、複数の信号端子接続部のそれぞれの一部と撮像素子基板とを連結する複数の連結部とを備えられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、固体撮像素子を備えるテレビジョンカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置に関する。
近年、固体撮像素子を3個用いる撮像装置として3板式カラーカメラ(以下3板カメラという)が開発され広く用いられるようになってきている。また、このような固体撮像素子を用いたデジタルカメラ及びデジタルビデオカメラの高画質化が進んでいる。特にデジタルビデオカメラにおいて、テレビのハイビジョン化により、従来のスタンダード画質からハイビジョン画質へと進んでいる。その結果、画素数の拡大及び色分解能力の向上が図られ、光の3原色ごとに固体撮像素子を割り当てる3CCD(Charge Coupled Device)方式及び3CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)方式が主流となりつつある。このような従来の3板カメラの構造について、図面を用いて説明する。
図1は、従来の3板カメラにおける撮像ブロック10の模式断面図である。図1に示すように、撮像ブロック10は、3板カメラにおける図示しない撮像レンズを通過して入射された光を所定の色成分に分解する色分解プリズム1と、複数の固体撮像素子2r、2g、2bと、各々の固体撮像素子が搭載された撮像素子基板3r、3g、3bとにより構成されている。
このような構成を有する従来の3板カメラでは、3色の被写体像の重ね合わせを精度良く行う必要がある。重ね合わせの精度、すなわちレジストレーションの精度が悪いと色ずれやモアレ偽信号が発生し、画質は微妙に劣化する。従って、レジストレーションの精度低下が生じないように、それぞれの固体撮像素子2r、2g、2bへ加わる外力負荷を低減させる必要がある。
また、このような従来の3板カメラにおける撮像ブロック10には、フレキシブル基板(図示せず)が用いられている。また、フレキシブル基板は、各固体撮像素子2r、2g、2bと接続されている。これにより、フレキシブル基板を介して各固体撮像素子2r、2g、2bに、フレキシブル基板の曲げによる応力や外力負荷が加えられる。
そのため、従来の撮像装置においては、フレキシブル基板の曲げによる応力の発生を低減させるフレキシブル基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1においては、固定撮像素子と電子回路基板とを接続するフレキシブル基板の長手方向(配線方向)に長尺のスリット(開口)を設けた構造のフレキシブル基板が提案されている。さらに、特許文献1で提案されているフレキシブル基板においては、信号を伝送する伝送径路(配線パターン)が形成されている面の反対面に網目状のグランドパターンを形成している。このようなフレキシブル基板の構造においては、より一層の柔軟性を得ることができるため、フレキシブル基板の曲げによる応力の発生を小さくすることができる。
特開平9−298626号公報
近年、このような3板カメラにおけるそれぞれの固体撮像素子の位置決めは、μmオーダの精度が要求されつつあり、例えばそれぞれの固体撮像素子2r、2g、2bの位置決めは光軸方向では焦点深度があるため数十μm、被写体映像面内方向ではμmオーダの精度を必要とするようになりつつある。
ここで、図2及び図3を用いて、特許文献1の撮像ブロックにおける固体撮像素子とフレキシブル基板との接続構造について説明する。図2は、フレキシブル基板11、固体撮像素子2r及び撮像素子基板3rの接続構造を説明するための模式斜視分解図である。また、図3は、フレキシブル基板11が固体撮像素子2r及び撮像素子基板3rと電気的に接続された状態を示す模式斜視図である。なお、フレキシブル基板11と、各固体撮像素子2g、2bと、各撮像素子基板3g、3bとの接続構造は、フレキシブル基板11と、固体撮像素子2rと、撮像素子基板3bとの接続構造と同様である。
図2及び図3に示すように、フレキシブル基板11の端部における図示上面には、撮像素子基板3rが固定されるとともに電気的にも接続されており、さらにこの撮像素子基板3rは、固体撮像素子2rと電気的に接続されている。
具体的には、固体撮像素子2rに設けられた複数の信号端子14のそれぞれは、フレキシブル基板11の端部に設けられた信号端子用開口部16を通って、撮像素子基板3rに設けられた複数の信号端子接続部15のそれぞれと接続されている。また、信号端子14は、信号端子接続部15と、例えば半田付けにより接続されている。この結果、固体撮像素子2rで受光した光が、撮像素子基板3rによって撮像信号が生成され、撮像信号は、フレキシブル基板11の伝送経路を通して伝送されて画像制御基板(図示せず)に入力される。
しかしながら、このような特許文献1の接続構造では、固体撮像素子2rに設けられた信号端子14は、撮像素子基板3rと一体的に形成された信号端子接続部15に接続され、フレキシブル基板11は、撮像素子基板3rと固定された構造が採用されている。これにより、温度変化や応力負荷(フレキシブル基板11の曲げによる応力)などによりフレキシブル基板に付加される外力負荷がそのまま固体撮像素子へ伝達され、作用する外力の大きさによっては、撮像素子の位置決め精度に影響を与える場合があり、この位置ずれによるレジストレーションの精度低下が問題となる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、固体撮像素子を備える撮像装置において、比較的簡単な構造にて、固体撮像素子に加わる外力負荷を低減させる撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、複数のプリズム部材で構成され、撮像レンズを通して入射された光を複数の色成分に分解する色分解プリズムと、複数の上記プリズム部材に個別に固定された複数の信号端子を有する複数の固体撮像素子と、複数の上記固体撮像素子のそれぞれと接続される複数の撮像素子基板と、複数の上記撮像素子基板のそれぞれと接続されるフレキシブル基板とを備え、上記撮像素子基板は、上記固体撮像素子の各信号素子と個別に接続され、上記撮像素子基板から分離された信号端子接続部と、複数の上記信号端子接続部のそれぞれと上記撮像素子基板とを接続する伝送径路を有するとともに、複数の上記信号端子接続部のそれぞれの一部と上記撮像素子基板とを連結する複数の連結部とを備える撮像装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、上記撮像素子基板は、開口部を有し、上記開口部の内側に複数の上記信号端子接続部が配置され、複数の上記信号端子接続部のそれぞれの一部が上記開口部の端部に上記連結部を介して連結されている、第1態様に記載の撮像装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記連結部の幅は、上記信号端子接続部の幅より小さく、線状で形成される、第1態様に記載の撮像装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、複数の上記連結部のそれぞれは、折れ線形状又は波線形状で形成される、第1態様に記載の撮像装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、複数の上記信号端子接続部のそれぞれは、別の連結部を、さらに備える、第1態様に記載の撮像装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、隣り合う上記信号端子接続部同士において、一方の上記信号端子接続部の中心に対して連結された上記連結部の位置は、他方の上記信号端子接続部の中心に対して連結された上記連結部の位置に対して反対側にある、第1態様に記載の撮像装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、複数のプリズム部材で構成され、撮像レンズを通して入射された光を複数の色成分に分解する色分解プリズムと、複数の上記プリズム部材に個別に固定された複数の信号端子を有する複数の固体撮像素子と、複数の上記固体撮像素子のそれぞれと接続される複数の撮像素子基板と、複数の上記撮像素子基板のそれぞれと接続されるフレキシブル基板とを備え、上記撮像素子基板は、上記固体撮像素子の各信号素子と個別に接続される複数の信号端子接続部のそれぞれが結合され、上記撮像素子基板から分離された信号端子接続部結合体と、上記信号端子接続部結合体と上記撮像素子基板とを接続する伝送径路を有するとともに、上記信号端子接続部結合体の一部と上記撮像素子基板とを連結する連結部とを備える撮像装置を提供する。
本発明によれば、撮像素子基板において、固体撮像素子の信号端子と接続される信号端子接続部が、撮像素子基板本体から分離されて設けられ、この分離された信号端子接続部の一部を撮像素子基板本体と連結する連結部が設けられている。これにより、フレキシブル基板から外力負荷が撮像素子基板に加えられても、この外力負荷を連結部にて吸収することができ、信号端子接続部に加えられる外力負荷を低減させることができる。その結果、固体撮像素子へ付加されるプリングバックなどの応力負荷を著しく低減させることができる。従って、比較的簡単な構造にて、固体撮像素子へ付加される応力負荷を低減することができ、レジストレーションの精度低下を抑制可能な撮像装置を提供することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る固体撮像素子とプリズムとが接合された固体撮像デバイスを備えた撮像装置の一例である3板カメラ構造を有するビデオカメラ20の模式斜視図を図4に示す。
ここで、図4に示すビデオカメラ20について説明する。本実施形態の撮像装置(ビデオカメラ20)は、撮像部21、操作部22、表示部23を備える。撮像部21は、例えばCCDやCMOS等を利用した3板カメラで構成される。撮像部21は、撮像レンズ前方方向を撮像する。操作部22は、撮影開始ボタン及び停止ボタンなどを備え、撮像装置の動作を操作する。表示部23は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成され、撮像部21で撮像された画像を表示する。
ここで、ビデオカメラ20における3板カメラの構造を有する撮像ブロック30及びフレキシブル基板41の模式斜視図を図5に示し、図5に示す撮像ブロック30の模式断面図を図6に示す。図5に示すように、本実施形態の撮像ブロック30は、3つのプリズム部材1r、1g、1bが接着剤を介して接合され、それぞれの固体撮像素子2r、2g、2bが接着剤を介して接合された構造を有している。さらに、それぞれの固体撮像素子2r、2g、2bには、それぞれの撮像素子基板3r、3g、3b及びフレキシブル基板41が接続されている。なお、図5及び図6に示す撮像ブロック30の構造自体は、図1に示す撮像ブロック10と同じ構造であるため、同じ構成部材には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る撮像装置に用いられる3板カメラにおける撮像ブロック30の構造及びその原理ついて説明する。図6に示すように、3色分解プリズム1は、3つのプリズム部材1r、1g、1bが互いに密着して接合されることより構成され、入射光を3つの色成分に分解する3色分解プリズム1である。それぞれのプリズム部材1r、1g、1bの接合界面は、ダイクロイックミラー4、5となっている。また、3つのプリズム部材1r、1g、1bの光の出射面には、個別に固体撮像素子32r、32g、32bが接着剤を介して固定されている。
図6において、3色分解プリズム1に入射した光束7は、ダイクロイックミラー4、5によって、3つの色成分、すなわち光の3原色の光束6a、6b、6cに色分解され、各々の固体撮像素子2r、2g、2bに受光される。ダイクロイックミラー4、5にて3原色に分解反射された光束のうちの光束6a、6bは、それぞれのプリズム部材1g、1b内にて再度全反射されることで、裏返し像(鏡像)ではなく表像を形成する光束として固体撮像素子32g、32bに受光される。それぞれの固体撮像素子32g、32b、32rにて受光されたそれぞれの光束は、それぞれの撮像素子基板33r、33g、33bにて撮像信号の処理がなされて、撮像信号が合成されたカラーテレビジョン信号が得られる。
図5に戻って、本実施形態の撮像装置において、撮像ブロック30の各固体撮像素子32g、32b、32rの信号素子に接続された各撮像素子基板33r、33g、33bには、フレキシブル基板41が接続されている。このようなフレキシブル基板41としては、例えばFFC(Flexible Flat Cable)、FPC(Flexible Printed Circuit)などが用いられ、各撮像端子基板33r、33g、33bとコネクタ42が接続される画像制御基板(図示せず)との間の電気信号の伝送を行う機能と、柔軟性を有している。
次に、図7及び図8を用いて、フレキシブル基板41と、各固体撮像素子32g、32b、32rと、撮像素子基板33g、33b、33rとの接続構造について説明する。図7は、本実施形態のフレキシブル基板41と、固体撮像素子32rと、撮像素子基板33rの接続構造を説明するための模式分解図である。また、図8は、本実施形態の固体撮像素子32rにフレキシブル基板41及び撮像素子基板33rが固定された状態を示す模式斜視図である。なお、フレキシブル基板41と、各固体撮像素子32g、32bと、各撮像素子基板33g、33bとの接続構造の説明については、フレキシブル基板41と、固体撮像素子32rと、撮像素子基板33rとの接続構造と同様であるので、その説明を省略する。
図7に示すように、フレキシブル基板41は、回路部41a及びケーブル部41bを備えている。回路部41aは、信号端子接続部45、連結部47及び開口部48を有している。開口部48は、例えば矩形に形成されており、その内部に、複数の信号端子接続部45及び複数の連結部47が配置されている。
信号端子接続部45は、例えば円環状に形成され、回路部41aから分離されて形成されている。また、複数の信号端子接続部45のそれぞれは、例えば半田付けにより、固体撮像素子32rに設けられた複数の信号端子44のそれぞれと接続されている。
連結部47は、例えば直線状に形成され、伝送径路を有している。連結部47は、信号端子接続部45の幅より小さく形成されている。また、連結部47は、その一方端が信号端子接続部45の一部と結合し、その他方端が信号端子接続部45のそれぞれを開口部48の内壁に連結させる。これにより、固体撮像素子32rに付加される外力負荷を吸収することができる。
連結部47は、例えば帯状形状にて直線状に形成され、その一方端が信号端子接続部45の一部に固定され、その他方端が開口部48の内縁部に固定されている。すなわち、開口部48から分離して形成された信号端子接続部45の一部と、開口部48の内縁部とが連結部47により連結されている。これにより、回路部41aに加えられた外力が、開口部48の内縁部から連結部47を介して信号端子接続部45に伝達される際に、帯状形状を有する連結部47が弾性変形することで、外力の少なくとも一部を吸収することができる。このような連結部47における外力吸収の効果を向上させるためには、連結部47がより容易に弾性変形することが好ましく、例えば、連結部47の幅が信号端子接続部45の幅よりも小さく形成されていることが好ましい。また、連結部47には、信号端子接続部45と回路部41aとを電気的に接続する伝送経路(例えば導体配線等、図示せず)が形成されている。
撮像素子基板33rは、フレキシブル基板41の回路部41aと固定され、かつ、電気的にも接続されている。また、撮像素子基板33rには、フレキシブル基板41の開口部48に相当する位置に信号端子用開口部46が形成されている。これにより、信号端子44の先端の干渉が防止される。さらに、撮像素子基板33rが、フレキシブル基板41の回路部41aよりも硬い材料で形成されている場合には、撮像素子基板33rの信号端子用開口部46の周部が、フレキシブル基板41の開口部48の周部を補強することができる。したがって、信号端子接続部45及び連結部47がフレキシブル基板41外部の部材と干渉して損傷することが防止される。なお、撮像素子基板33rが、固体撮像素子32rに配置された信号端子44と干渉しない形状を有していれば、撮像素子基板33rに信号端子用開口部46が形成されない場合であってもよい。
図8に示すように、このように配置して接続されたフレキシブル基板41、固体撮像素子32r及び撮像素子基板33rにおいて、固体撮像素子32rで受光した光が、信号端子44から信号端子接続部45を介して連結部47を通り、撮像素子基板33rに伝送される。次に、固体撮像素子32rから伝送された光は、撮像素子基板33rによって撮像信号が生成され、撮像信号は、フレキシブル基板41の回路部41aに戻され、フレキシブル基板41のケーブル部41bの伝送経路を通して伝送されて画像制御基板(図示せず)に入力される。
また、本実施形態では、フレキシブル基板41の回路部41aと撮像素子基板33rとから構成される部分が本発明の撮像素子基板に相当する。また、撮像素子基板33rは、撮像素子基板33rの機能を含むフレキシブル基板41の回路部41aであってもかまわない。また、撮像素子基板は、フレキシブル基板41の回路部41aの機能を含んで形成されていてもよい。
このように、本実施形態の固体撮像素子32rに設けられたフレキシブル基板41の回路部41aにおいて、固体撮像素子32rの信号端子44と接続される信号端子接続部45は、回路部41aから分離されて設けられ、かつ、この分離された信号端子接続部45の一部を回路部41aと連結する連結部47を介して回路部41aと連結されているので、連結部47が弾性変形することで、固体撮像素子32rに接続されるフレキシブル基板41から加えられる外力負荷を吸収することができる。その結果、固体撮像素子に付加される外力負荷を低減させることができる。
ここで、本実施形態の変形例であるフレキシブル基板51と、固体撮像素子32rと、撮像素子基板33rの接続構造を説明するための模式分解図を図9に示す。図8に示すように、フレキシブル基板51の回路部51aに形成された連結部57の形状が図7又は図8に示される連結部47の形状と異なるだけで、図9に示す固体撮像素子32r、フレキシブル基板51のケーブル部41b及び撮像素子基板33rなどが配置された構造自体は、図7と同じ構造であるため、同じ構成部材には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態の変形例において、連結部57は、折れ線形状で形成され、連結部47と同様に、その一方端が信号端子接続部45の一部に連結され、その他方端が開口部48の内縁部に連結されている。このような形状が採用された連結部57は、弾性変形しやすい構造となっているため、直線状で形成された連結部47に比べて、連結部57は、フレキシブル基板51を介して付加される外力負荷をY軸方向にさらに吸収することができる。その結果、フレキシブル基板51は、固体撮像素子32rに付加される外力負荷をさらに低減させることができる。また、連結部57は、例えばS字形状のように湾曲させた波線形状であってもよい。
また、本実施形態の別の変形例である信号端子接続部45と、連結部47a及び47bとの接続構造を説明するためのフレキシブル基板41の回路部41aの模式拡大図を図10に示す。図10に示すように、1つの信号端子接続部45に対して、2つの連結部47a及び47bが連結されている。この場合、各連結部47a及び47bの一方端が信号端子接続部45の一部に接続され、その他方端が、フレキシブル基板41の回路部41aに形成された開口部48の内縁部に接続されている。これにより、連結部47a及び47bが、フレキシブル基板41から付加される外力負荷を吸収するとともに、信号端子接続部45及び連結部47a及び47bがフレキシブル基板41外部の部材と干渉して損傷することが防止される。また、1つの連結部が各信号端子接続部45の2カ所で接続される構造であってもよい。
また、本実施形態のさらに別の変形例である信号端子接続部45と、連結部47c及び47dとの接続構造を説明するためのフレキシブル基板41の回路部41aの模式拡大図を図11に示す。図11に示すように、隣接する信号端子接続部45同士において、一方の信号端子接続部45の中心に対して接続される連結部47cの位置が、他方の信号端子接続部45の中心に対して接続される連結部47dの位置の反対側に形成されている。これにより、隣接する信号端子接続部45は、互いにより一層近づく位置で配置させることができる。
また、本実施形態のさらに別の変形例である複数の信号端子接続部45が連結された信号端子接続部結合体49と、連結部47との接続構造を説明するためのフレキシブル基板41の回路部41aの模式拡大図を図12に示す。図12に示すように、複数の信号端子接続部45のそれぞれが一体的に連結されて、信号端子接続部結合体49が形成されている。連結部47は、その一方端が信号端子接続部結合体49の一部に接続され、その他方端が開口部48の内縁部に接続されている。この場合、連結部47は、信号端子接続部結合体49を形成している信号端子接続部45の数に対応していてもよい。これにより、開口部48に配置される信号端子接続部45及び連結部47の構成を簡単にすることができる。また、連結部47が複数設けられる場合には、信号端子接続部結合体49及び連結部47がフレキシブル基板41外部の部材と干渉して損傷することが防止される。
以上のように、比較的簡単な構造にて、固体撮像素子へ付加される外力負荷を低減することができ、レジストレーションの精度低下を抑制可能な撮像装置を提供することができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明に係る撮像装置は、比較的簡単な構造にて、固体撮像素子へ付加される外力負荷を低減する効果を有し、固体撮像素子を備えるテレビジョンカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置等に有用である。
従来の3板式カラーカメラにおける撮像ブロックの模式構成図 従来のフレキシブル基板、固体撮像素子及び撮像素子基板の接続構造を説明するための模式分解図 従来のフレキシブル基板が固体撮像素子及び撮像素子基板が電気的に接続されている状態を示す模式斜視図 本実施形態の撮像装置を示す概略模式斜視図 本実施形態における3板カメラの構造を有する撮像ブロック及びフレキシブル基板の模式斜視図 本実施形態の図5に示す撮像ブロックの模式断面図 本実施形態の固体撮像素子、フレキシブル基板及び撮像素子基板の接続構造を説明するための模式斜視図 本実施形態の固体撮像素子にフレキシブル基板及び撮像素子基板が固定された状態を示す模式斜視図 本実施形態の変形例である固体撮像素子にフレキシブル基板及び撮像素子基板が固定された状態を示す模式斜視図 本実施形態の別の変形例である信号端子接続部と、連結部との接続構造を説明するためのフレキシブル基板の回路部の模式拡大図 本実施形態のさらに別の変形例である信号端子接続部と、連結部との接続構造を説明するためのフレキシブル基板の回路部の模式拡大図 本実施形態のさらに別の変形例である複数の信号端子接続部が連結された信号端子接続部結合体と、連結部との接続構造を説明するためのフレキシブル基板の回路部の模式拡大図
符号の説明
1 3色分解プリズム
1r プリズム部材(赤色)
1g プリズム部材(緑色)
1b プリズム部材(青色)
2r、32r 固体撮像素子(赤色用)
2g、32g 固体撮像素子(緑色用)
2b、32b 固体撮像素子(青色用)
3r、33r 撮像素子基板(赤色用)
3g、33g 撮像素子基板(緑色用)
3b、33b 撮像素子基板(青色用)
4、5 ダイクロイックミラー
6a 原色の光束(赤色用)
6b 原色の光束(緑色用)
6c 原色の光束(青色用)
7 光束
10、30 撮像ブロック
11、41、51 フレキシブル基板
14、44 信号端子
15、45 信号端子接続部
16、46 信号端子用開口部
20 ビデオカメラ(撮像装置)
21 撮像部
22 操作部
23 表示部
41a、51a 回路部
41b ケーブル部
47、57 連結部
48 開口部
49 信号端子接続部結合体

Claims (7)

  1. 複数のプリズム部材で構成され、撮像レンズを通して入射された光を複数の色成分に分解する色分解プリズムと、
    複数の上記プリズム部材に個別に固定された複数の信号端子を有する複数の固体撮像素子と、
    複数の上記固体撮像素子のそれぞれと接続される複数の撮像素子基板と、
    複数の上記撮像素子基板のそれぞれと接続されるフレキシブル基板とを備え、
    上記撮像素子基板は、
    上記固体撮像素子の各信号素子と個別に接続され、上記撮像素子基板から分離された信号端子接続部と、
    複数の上記信号端子接続部のそれぞれと上記撮像素子基板とを接続する伝送径路を有するとともに、複数の上記信号端子接続部のそれぞれの一部と上記撮像素子基板とを連結する複数の連結部とを備える撮像装置。
  2. 上記撮像素子基板は、開口部を有し、
    上記開口部の内側に複数の上記信号端子接続部が配置され、
    複数の上記信号端子接続部のそれぞれの一部が上記開口部の端部に上記連結部を介して連結されている、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記連結部の幅は、上記信号端子接続部の幅より小さく、線状で形成される、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 複数の上記連結部のそれぞれは、折れ線形状又は波線形状で形成される、請求項1に記載の撮像装置。
  5. 複数の上記信号端子接続部のそれぞれは、別の連結部を、さらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  6. 隣り合う上記信号端子接続部同士において、一方の上記信号端子接続部の中心に対して連結された上記連結部の位置は、他方の上記信号端子接続部の中心に対して連結された上記連結部の位置に対して反対側にある、請求項1に記載の撮像装置。
  7. 複数のプリズム部材で構成され、撮像レンズを通して入射された光を複数の色成分に分解する色分解プリズムと、
    複数の上記プリズム部材に個別に固定された複数の信号端子を有する複数の固体撮像素子と、
    複数の上記固体撮像素子のそれぞれと接続される複数の撮像素子基板と、
    複数の上記撮像素子基板のそれぞれと接続されるフレキシブル基板とを備え、
    上記撮像素子基板は、
    上記固体撮像素子の各信号素子と個別に接続される複数の信号端子接続部のそれぞれが結合され、上記撮像素子基板から分離された信号端子接続部結合体と、
    上記信号端子接続部結合体と上記撮像素子基板とを接続する伝送径路を有するとともに、上記信号端子接続部結合体の一部と上記撮像素子基板とを連結する連結部とを備える撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014017635A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Japan Photo Finish Co Ltd 走行競技の順位判定方法及びその装置

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