JP2009224259A - 加熱調理装置 - Google Patents

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Yoshihiro Ashizaki
能広 芦崎
Hitoshi Fujimoto
仁志 藤本
Takenori Kawamata
武典 川又
Tomoteru Tsukada
智輝 束田
Atsushi Tanaka
田中  敦
Kenichiro Nishi
健一郎 西
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Abstract

【課題】透明な天板の下方から照射した光を被加熱物等に反射させて加熱動作等を調理者等に示す加熱調理装置を得る。
【解決手段】天板1の下方に配置され被加熱物の方向及び調理者の方向に複数の光を照射する発光素子4a〜4fと、発光素子4a〜4fから照射されて被加熱物に反射した光を受光する受光素子9a〜9fと、発光素子4a〜4fから光を照射させたときの受光素子9a〜9fの出力信号に応じて加熱器2a〜2dの加熱動作を制御すると共に発光素子4a〜4fを制御して被加熱物の加熱状況を示す光を調理者に視認させる制御部5とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、電磁誘導コイルを用いた加熱器によって被加熱物を加熱し、加熱や残熱等の有無を発光によって表示する加熱調理装置に関するものである。
鍋などの被加熱物を加熱する調理装置には、耐熱ガラスの裏面と接する表示板を備え、耐熱ガラスに残熱があるとき上記の表示板の光源を点灯させて、当該表示板の表面に印刷されている警告メッセージを表示するもの(例えば、特許文献1参照)、注意喚起マークを明滅させるもの(例えば、特許文献2参照)、トッププレート下面に配置された表示筒の下部残熱ランプを点灯させて高温となっている部分を明示するもの(例えば、特許文献3参照)、加熱時には注意喚起マークを緩やかに点滅させ、残熱があるときにはこきざみに点滅させるもの(例えば、特許文献4参照)、及び、残熱の注意喚起マークの点滅中に調理をするときには点滅を解除するもの(例えば、特許文献5参照)がある。
また、トッププレートの裏面に光の透過率の高いスリットを設けた膜を配置し、トッププレート上に載置された被加熱物を加熱するときにスリット下方の発光手段を点灯させて、トッププレート上に光の明暗による模様を描くものがある(例えば、特許文献6参照)。
また、鍋等に反射した光を検知する光検知手段として、複数のフォトトランジスタを備え、各フォトトランジスタの光検知の有無から「小物または小鍋が載置されている」や「鍋ズレ」などを判定するものがある(例えば、特許文献7参照)。
また、放射温度検出手段を備え、調理機器の底面から放射される赤外線量を検出し、この検出結果を用いて調理機器を加熱する加熱コイルへの入力電力を制御するものがある(例えば、特許文献8参照)。
また、空隙距離を記憶させたICタグを鍋に配設しておき、読取手段によってICタグから当該鍋の空隙距離を読み出して、この空隙距離を元に鍋の温度を算出して鍋の加熱量を制御するものがある(例えば、特許文献9参照)。
特許第2844976号公報(第2頁、図1) 特許第2790487号公報(第2頁、第1図) 特開平3−263520号公報(第3頁、第1図) 特許第2605429号公報(第2,3頁、第1図) 特許第2605430号公報(第2,3頁、第1図) 特許第3736477号公報(第3〜5頁、図1〜図3) 特開2004−22304号公報(第5〜8頁、図1〜図4) 特開2004−241220号公報(第5,6頁、図1) 特開2006−156006号公報(第5〜7頁、図1〜図3)
従来の加熱調理装置は以上のように構成されているので、残熱の存在や加熱動作を表す光等がトッププレートなどの天板に表示される、もしくは被加熱物に反射した前述の光等を確認する、また反射光等を用いて加熱調整を行うものなので、被加熱物自身の熱量/温度等を調理者に伝えることがなく、また、調理者が当該加熱調理装置から離れているときには加熱の最中であるか否かを確認することも難しいという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、透明な天板の下方から照射した光を被加熱物等に反射させて加熱動作等を調理者等に示す加熱調理装置を得ることを目的とする。
この発明に係る加熱調理装置は、天板の下方に配置され被加熱物及び調理者に複数の光を照射する発光手段と、発光手段から照射されて被加熱物に反射した光を受光する受光手段と、発光手段から光を照射させたときの受光手段の出力信号に応じて加熱手段の加熱動作を制御すると共に発光手段を制御して被加熱物の加熱状態を示す光を調理者に視認させる制御手段とを備えたものである。
この発明によれば、制御手段が、発光手段から光を照射させたときの受光手段の出力信号に応じて加熱手段の加熱動作を制御すると共に被加熱物の加熱状態を示す光を調理者に視認させるようにしたので、被加熱物の加熱量や温度等の加熱状況を調理者に容易に把握させることができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による加熱調理装置の構成を示す説明図である。この図は実施の形態1による加熱調理装置の概略構成を示したもので、また、当該加熱調理装置を側方視したときの天板1ならびにその下方に配置される加熱器2a〜2d、発光素子4a〜4f、受光素子9a〜9f、集光プリズム10a,10b等の概略配置、ならびに加熱器2a〜2d、発光素子2a〜2f、受光素子9a〜9fと制御手段である制御部5との接続構成を示している。
図2は、実施の形態1による加熱調理装置の構成を示す上面図である。この図は実施の形態1による加熱調理装置を上方から観たときの各部分の配置構成を示している。図1に示したものと同一部分に同じ符号を使用し、その重複説明を省略する。また、図2には加熱器2a,2bの上方に鍋などの被加熱物3aを載置し、天板1の上面において各加熱器から離れた位置に加熱対象ではない小さな調理器具のさじ11を載置した状態を示している。
天板1は、高温に耐え得ると共に可視光を透過させる透明な耐熱ガラス等から成る板状部材で、当該加熱調理装置の上面を構成するものである。天板1の下側の面に接するように、もしくは当該天板1の極めて近傍に、自ら備える電磁誘導コイルによって発熱する加熱手段の加熱器2a〜2dを、当該上面において直線上に並べて配置している。また、加熱器2a〜2dと同一直線上に配置される発光手段としてLED等の発光素子4a〜4fが備えられている。なお、照射光が拡散しない、換言すると照射範囲が比較的狭い微小プロジェクタやスポット照明機構などを上記の発光手段として備えてもよい。
加熱器2aと加熱器2bとの間には集光プリズム10aが配置され、加熱器2cと加熱器2dとの間には集光プリズム10bが配置されている。集光プリズム10aには発光素子4a〜4cが埋設され、集光プリズム10bには発光素子4d〜4fが埋設されている。なお、上記の各発光素子は、発した光が埋設された集光プリズム内部で集光することなく、当該集光プリズム上面から射出するように例えば集光プリズム上面近傍に設置されている。即ち、各発行素子が発した光は集光プリズムの集光面に当たらない。
発光素子4a〜4fは、前述のように集光プリズム10a,10bに埋設されて天板1の下方に配置され、各々が発した光が天板1の上面で全反射することなく当該天板1の上方空間へ射出されるように備えられている。即ち、各発光素子は、天板1の上面に全反射しない程度に傾け、当該上面に対して斜めになる角度を有するように設置されている。詳しくは、加熱調理装置を操作する調理者が該装置と任意の距離よりも近い位置に居るときには各発光素子の発した光がほぼ見えなくなるように天板1と射出光との間に角度が生じ、かつ、天板1の上面で全反射することのない程度に当該上面に対して斜めになる角度をもって設置されている。
また、例えば図1に例示したように発光素子4a〜4cを一組の発光ユニットとし、同様に発光素子4d〜4fを一組の発光ユニットとして、各発光ユニットにおいて各々異なる方向へ光を射出し、また各発光ユニットにおいて複数の色の光を発するカラー発光手段として構成する。ここで例示する各発光ユニットは、図1において左側、即ち加熱器2aと加熱器2bとの間に配置され、集光プリズム10aに備えられた発光ユニットは、発光素子4bを当該ユニットの図中左側に向けて、換言すると加熱器2aへ照射方向を傾けて設置し、発光素子4aを照射の中心位置が図1において真上となるように設置し、発光素子4cを当該ユニットの図中右側に向けて、換言すると加熱器2bへ照射方向を傾けて設置している。また、図1において右側、即ち加熱器2cと加熱器2dとの間に配置され、集光プリズム10bに備えられる発光ユニットは、発光素子4eを当該ユニットの図中左側に向けて、換言すると加熱器2cへ照射方向を傾けて設置し、発光素子4dを照射の中心位置が図1において真上となるように設置し、発光素子4fを当該ユニットの図中右側に向けて、換言すると加熱器2dへ照射方向を傾けて設置している。
前述の加熱器2a〜2d及び発光素子4a〜4fは、加熱調理装置の各部を制御する制御部5に接続されている。
集光プリズム10a,10bは、空気よりも屈折率の高いガラスやアクリルなどの素材から成るもので、多角柱状、円筒状、もしくは逆さまの角錐や円錐を輪切りにして底面が上面よりも小さくなるように形成されている。また、上面から入射した光が内壁等に反射して底面側へ集光するように構成されている。集光プリズム10a,10bの内壁は、各発光素子から射出される光が任意の指向性を有することから、当該集光プリズム10a,10bに入射する反射光等が後述する各受光素子へ到達する反射角度を有するものとなるように形成されている。なお、当該内壁を曲面で構成してもよい。また、天板1と各集光プリズム10a,10bを溶着や成型で一体化してもよい。
集光プリズム10aの底面部分には、当該集光プリズム10aによって集められた光を受光する受光素子9aが備えられ、集光プリズム10bの底面部分には当該集光プリズム10bによって集められた光を受光する受光素子9dが備えられている。換言すると、集光プリズム10aは受光素子9aの受光範囲を広げるように備えられ、集光プリズム10bは受光素子9dの受光範囲を広げるように備えられている。
なお、前述の集光プリズム10a,10bの内壁を放物線に近い曲面で構成したときには、この放物面の焦点付近または少し下側に受光素子を配置する。
加熱器2aの側方であって加熱調理装置の一端の近傍には、この位置において天板1の上面に入射する光を受けるように受光素子9bが備えられている。また、加熱器2bの側方であって加熱調理装置の中央近傍には、この位置において天板1の上面に入射する光を受光するように受光素子9cが備えられている。また、加熱器2cの側方であって加熱調理装置の中央近傍には受光素子9eが備えられている。また、加熱器2dの側方であって加熱調理装置の他端の近傍には、この位置において天板1の上面に入射する光を受光するように受光素子9fが備えられている。受光手段である受光素子9a〜9fは、可視光ならびに赤外線を受光したとき当該受光色を示す色情報、換言すると受光色の判別が可能な信号を出力する光電センサで、当該受光素子9a〜9fの出力信号を各々制御部5へ入力するように接続されている。
なお、前述の各発光素子から照射される光は一定の狭い範囲に拡散することから、一つの発光素子の発した光を複数の受光素子が受光することも可能である。ここで説明した各発光素子及び受光素子は、一つの発光素子からの光を一つの受光素子、または二つの受光素子が受光できるように配置されている。換言すると、発光素子と受光素子との位置関係は二種類あって、後述する制御部5の処理動作では、ある発光素子の発光に対していずれか一方の位置関係の受光素子の出力信号、または両方の受光素子の出力信号を用いて判定等の処理に用いている。ここでは説明を簡単にするため、発光素子と受光素子とを一対一に対応させて動作を説明する。
次に動作について説明する。
図3は、実施の形態1による加熱調理装置の動作を示す説明図である。図1及び図2に示したものと同一部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。この図は加熱調理装置を側方視したもので、加熱器2a,2bを用いて被加熱物3a等を加熱している状態を示している。ここでは、図2及び図3に示したように加熱器2a,2bの上方に載置された被加熱物3aを加熱するときの動作を例示して説明する。
図示を省略した操作部等を調理者が操作し、当該操作部の出力信号が制御部5へ入力されると、制御部5は、加熱器2a〜2dのいずれか、または全てを稼動させる。このように各加熱器による加熱動作を行うとき、予め設定されている属性に基づいて各発光素子を発光させる。この制御部5の発光動作の制御は、発光色、明るさ、明滅パターン等の一定の発光動作を属性として設定しておき、各属性が異なる発光動作を表すものとして定めておいて当該属性毎に行われる。
加熱調理装置が被加熱物3aを加熱するとき、制御部5は、例えば発光素子4a〜4fを制御して、発光素子4aから光6aを照射させ、発光素子4bから光6bを照射させ、発光素子4cから光6cを照射させる。また、発光素子4dから光6dを照射させ、発光素子4eから光6eを照射させ、発光素子4fから光6fを照射させる。
例えば、発光素子4aの発した光6aは、天板1を透過する際に屈折して被加熱物3aの底部に反射する。この反射した光7aは、受光素子9aに達して検知され、受光素子9aから受光を示す信号が出力される。制御部5は、受光素子9aの出力信号が有意を示しているとき、発光素子4aの上方に、即ち加熱器2a,2bの上方に被加熱物3aが在ると判定する。詳しくは、制御部5に予め天板1のみを介して受光したときの受光素子9aの出力信号値を記憶/設定しておく。この制御部5は、当該予め設定されている値と発光素子4aの発光に対応して受光素子9aが受光したときの出力信号値とを比較し、予め設定されている値よりも上記の受光したときの受光素子9aの出力信号値が大きいときに被加熱物3aが存在すると判定する。なお、前記の予め設定されている値を、受光素子9aが捉えた状態の時間変化に合わせて逐次補正してもよい。また、受光素子9aの出力信号値を、発光素子4aの明滅の差分値を捕らえて外光をキャンセルするように補正してもよい。
また、図3に例示したように発光素子4cの照射した光6cが被加熱物3aの底面に反射し、この反射した光7cを受光素子9cが検知したときも、前述の判定動作と同様な処理により被加熱物3aの存在を認識する。
例えば発光素子4dが光6dを照射したとき、この光6dの反射光が受光素子9d等に受光されないとき、または発光素子4fが照射した光6fの反射光が、いずれかの受光素子にも受光されないときには、当該発光素子4dの上方、即ち加熱器2c,2dの上方には被加熱物3aが無いと判定する。
また、加熱器2a〜2dは前述のように電磁誘導コイルによって発熱するものなので、加熱器2a〜2dの動作を制御している制御部5は、当該加熱器2a〜2dを駆動させている例えばインバータ回路の入力電流等から、加熱器2a〜2dのいずれか、あるいは全てと被加熱物3aが加熱可能な位置関係にあるか否かを判定し、前述の発光動作によって被加熱物3aの有無の判定と共に行うことによって、より確実に被加熱物3aの存在もしくは載置された位置を認識するようにしている。
前述の制御部5による発光動作の制御は、全ての発光素子を同時に、あるいは各発光素子を順に発光させるもので、後述する加熱状況に関する情報を示すときの発光に比べて短い発光期間で明滅する。
加熱器2a,2bの上方に被加熱物3aが存在し、また加熱器2c、2dの上方には何もないと判定した制御部5は、加熱器2a,2bを制御して加熱動作を行わせる。この加熱動作を行うとき、図示されない熱センサ等を用いて加熱器2a,2bの熱量、もしくはその周辺の温度を測定し、この熱センサの出力信号から認識した熱量等に応じて、上方に被加熱物3aが存在しない発光素子4dの発光動作を変化させ、例えば光量を増加させる、また発光色や明滅動作等を変化させる。このように属性を変化させて発光素子4dから照射された光6dは、天板1で屈折して図示した光7dのような光路を経て調理者の肉眼8aに達する。調理者は光7dを視認することにより、加熱器2a,2bの加熱量や被加熱物3a温度などの加熱状況に関する情報を把握する。
また、制御部5は、前述のように天板1の上面に全反射しない程度の斜めの角度に備えられた発光素子4eの照射した光6gが被加熱物3aの側面下部に反射し、その反射した光7gを受光素子9eが検知したときに被加熱物3aが当該発光素子4eの上方ではない位置、例えば前述のように加熱器2a,2bの上方に在ると判定し、この判定に対応する所定の属性にて発光するように発光素子4eを制御する。上記の属性にて発光素子4eが発した光6eは、天板1を透過する際に屈折し、またさらに天板1と比較的屈折率が低い空気との境界において、より大きく斜めの角度をもって射出され、図3に示したように加熱器2a,2bの上方に位置する被加熱物3aの側面下部に反射する。この反射光の一部の光7eが調理者の肉眼8aに達する。調理者は光7eを視認し、光7eの光源である発光素子4eの発光状態/発光パターン等から被加熱物3aの加熱状態等を認識し、前述の属性毎に設定されている被加熱物3aの温度または加熱量等の加熱状況に関する情報を把握する。
また、制御部5は、前述のように加熱器2c,2dの上方に被加熱物3aが無いと判定したときには、発光素子4fの上方にも被加熱物3aが存在しないことから、当該発光素子4fを制御して前述の熱量等に対応する属性による発光動作を行わせ、例えば発光素子4fの光量をアップするように発光動作を変化させて、加熱調理装置から離れている調理者の肉眼8bが光7fを視認することができるように当該光7fを照射する。なお、光7fは、発光素子4fから照射された光6fが天板1によって屈折したもので、この屈折によって照射方向が変わって加熱調理装置から離れている調理者へ向って照射されたものである。光7fの発光動作は、加熱調理装置の近傍にいないと知ることができない加熱状況を表すもので、換言すると、加熱調理装置から離れている調理者に対して知らせることに適する加熱状況に関する情報を示すものである。万が一、発光素子4fが図示していない調理室の壁面に向いた側にあった場合でも、さらに強い光で発光することで、光で照らされた当該壁面を離れている調理者が見て、状態を察することができる。この場合、図示していない壁面検知センサを付加して、このセンサ出力が有意のときに上記のように強く発光させるようにしてもよい。
このように被加熱物3aから離れている発光素子4fを用いて加熱状況に関する情報を示す発光を行うことにより、調理者が加熱調理装置から遠くに離れていても被加熱物3aの加熱状況に関する情報を容易に認識することができる。
また、加熱対象ではない小型の調理器具などが加熱調理装置に載置されているとき、例えば、さじ11が天板1の端部近傍に置かれているときには、さじ11の近傍に配置されている発光素子4fからの光を受光素子9fが受光し、制御部5が受光素子9fの出力信号が示す検知光量を任意の閾値と比較して、発光素子4fもしくは受光素子9fの近傍に存在するさじ11が加熱対象であるか否かを判定する。上記の検知光量が小さいときには加熱対象ではない、または加熱すべきではない小さな物体であると判定し、安全機能を発動し、例えば発光素子4fならびに受光素子9fの近傍に配置されている加熱器2d等の加熱制御を行わない。なお、制御部5は、加熱対象物であるか否かを前述の加熱器2a〜2dのインバータ回路の入力電流等から判定することができ、上記の発光素子ならびに受光素子9fなどを用いた判定と併せて行うようにしてもよい。
このように制御部5が、例えば受光素子9fの出力信号から受光強度即ち反射した光量が小さいことを検知したときに加熱すべきではない小さな物体であると判定し、安全機能として加熱器の加熱量の抑制や発光素子による警告表示などを行うことにより、加熱調理装置の安全性を向上させることができる。
また、調理者が被加熱物である調理器具をあおりながら料理を行っているとき、例えばあおり料理が行われている被加熱物3aが加熱調理装置の天板1から浮き上がって、図3に破線で示した位置に被加熱物3bとして存在するときには、発光素子4aから照射された光6aが被加熱物3bの底部に反射し、反射した光7hが集光プリズム10aによって受光素子9aに導かれる。制御部5は、受光素子9aの出力信号から、あおり料理によって加熱器2a,2bから離れている被加熱物3bを検知する。この処理動作は、予め天板1のみを介して受光したときの受光素子9aの出力信号の値を記憶/設定しておき、この予め設定されている値と上記のように集光プリズム10aなどを介して受光した受光素子9aの出力信号の値とを比較し、当該集光プリズム10aなどを介して受光した受光素子9aの出力信号値が、予め設定されている値よりも大きいときに被加熱物3bは天板1から離れているが比較的近い位置に存在すると判定する。
また、同様な処理によって発光素子4cと受光素子9cとの組合せによる受光動作でも加熱対象となる物体を検知することができる。
制御部5は、前述の判定を行うとき、受光素子9aの出力信号を用いた判定と受光素子9cの出力信号を用いた判定とを組み合わせて判定処理を行い、両方の判定結果が共に被加熱物3bの存在を示したときに被加熱物の存在を確定し、発光素子4dや発光素子4eを制御して被加熱物3bが在ることを示す色や光量で発光させ、また被加熱物3bの位置に対応する加熱器2a,2bを稼動させる。上記の各判定条件、即ち各受光素子の出力信号値等の比較結果が揃わないときには、被加熱物3bが存在しないと判定し、加熱動作を行わない等の安全を確保する処理を行う。上記のような複数の判定条件の組合せは製品設計を行う際に酌量される。
また、制御部5は、受光素子9aの出力信号値が変動するとき、発光素子4aの明るさを変化させ、例えば発光強度の強弱を二回変化させて、その強弱の振幅が予め受光素子9aで受光した振幅よりも極端に小さいときには、図示されない例えば屋内に備えられている照明の点灯や消灯による変化を検知していると判断し、被加熱物3bは無いと判定するようにしてもよい。
被加熱物3bのように加熱器2a,2bから加熱対象物が離れているときには、制御部5は加熱器2a,2bのインバータ回路の入力電流等から被加熱物3bを検知することができなくなる。上記のように被加熱物3bに反射した光7hを受光することにより、加熱器2a,2bの加熱対象物として被加熱物3bを認識することが可能になる。このように、集光プリズム10aならびに集光プリズム10bを備えることによって被加熱物の検知範囲を広げることができる。
なお、透明な天板1の内部で発生する全反射を抑圧するため、光が射出する部分及び受光素子が受光を行う検出エリア等を除いた天板1の下面を、砂面に代表される光拡散構造として構成してもよい。
また、天板1には部分的に塗装を施してもよく、光が射出する部分は無塗装もしくは透明な素材で塗装して、光を吸収必要な部分は黒色塗装もしくは光吸収素材で塗装してもよい。
また、天板1の内部の全反射量を予め測定して、各受光素子が光を検出したときのキャンセル量として任意の校正値を設定しておき、この校正値を用いた演算によって各受光素子の受光量を求めるようにしてもよい。このようにすると制御部5の各制御の精度が向上し、加熱調理装置の動作安定化を図ることができる。
なお、天板1は、概ね透明であればよく、着色されたり、弱い光拡散を奏する素材が加えられたものでもよい。ここで、拡散素材を加えるときには、光の全反射が各受光素子の検知に影響を与えない程度となるように留意する。
また、実施の形態1による加熱調理装置では三個の発光素子を一組の発光ユニットとして使用したが、一個の発光素子と可動ミラーに代表される偏向手段とを組み合わせて照射方向が可変となるように構成し、制御部5が時分割で異なる方向に光を射出するように制御してもよい。また、一個の発光素子とプリズムや回折格子に代表される光偏向素子と液晶に代表される光バルブとを組合せて構成したものでも、上記のものと同様な作用効果が得られる。
また、実施の形態1による加熱調理装置では発光素子のみで加熱状況を表したが、LCDなどの表示器を併用して表示を行い、高い視認性が得られるように構成してもよい。
以上のように実施の形態1によれば、制御部5が発光素子4a〜4fの発光動作を制御して各々から光6a〜6fを照射させ、当該照射された光が被加熱物3aに反射し、この反射した光を受光素子9a〜9fによって受光したとき、各受光素子の出力信号を用いて加熱器2a〜2d等の加熱状態または被加熱物3aの温度を表すように各発光素子の発光状態を制御して調理者に視認させるようにしたので、被加熱物3aの加熱量や温度などの加熱状況を調理者に容易に把握させることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による加熱調理器の構成を示す説明図である。 実施の形態1による加熱調理装置の構成を示す上面図である。 実施の形態1による加熱調理装置の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 天板、2a〜2d 加熱器、3a,3b 被加熱物、4a〜4f 発光素子、5 制御部、6a〜6g,7a〜7h 光、8a,8b 肉眼、9a〜9f 受光素子、10a,10b 集光プリズム、11 さじ。

Claims (6)

  1. 被加熱物を載置する透明な天板の下方に加熱手段を備える加熱調理装置において、
    前記天板の下方に配置され前記被加熱物及び調理者に複数の光を照射する発光手段と、
    前記発光手段から照射されて前記被加熱物に反射した光を受光する受光手段と、
    前記発光手段から光を照射させたときの受光手段の出力信号に応じて前記加熱手段の加熱動作を制御すると共に前記発光手段を制御して前記被加熱物の加熱状況を示す光を前記調理者に視認させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする加熱調理装置。
  2. 各々異なる方向に光を射出する複数の発光素子から成る発光ユニットを複数備えることを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。
  3. 発光手段は、天板に全反射しない程度に該天板に対して斜めに光を射出するように発光素子を備えることを特徴とする請求項2記載の加熱調理装置。
  4. 制御手段は、前記発光手段から被加熱物へ照射させる光の発光動作及び調理者へ照射させる光の発光動作を各々変化させて加熱状況に関する情報を示すように制御することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の加熱調理装置。
  5. 制御手段は、発光手段から照射された複数の光の一部が被加熱物の無い方向に照射されていることを受光手段の出力信号から検知したとき、前記発光手段を制御して被加熱物の無い方向に照射されている光を用いて離れた位置の調理者に適する情報を示すことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の加熱調理装置。
  6. 制御手段は、被加熱物に反射した光が小さいことを受光手段の出力信号から検知したとき加熱手段の加熱量の抑制及び発光手段による警告表示の制御を行って安全機能を稼動させることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の加熱調理装置。
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