JP2009223128A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱ロールと加圧部材との圧接部における加圧状態と解除状態とを簡易な操作で切り替えることができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置15を収容する筐体100に、開閉自在に形成されたカバーCと、加熱ロール151に対する加圧部材153の圧接力を切り替える切り替えレバー155と、カバーCの開閉動作に連動して、切り替えレバー155を駆動する切り替え駆動手段160とを備え、切り替え駆動手段160は、圧接部における圧接力を解除する切り替えレバー155の所定の位置をカバーCが閉じている状態で保持すると共に、カバーCの1回の開閉操作により、切り替えレバー155を駆動して圧接部に所定の圧接力を付与する。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱加圧することにより未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置の改良及びこれを備えた画像形成装置に関する。
特開2002−229373号公報
従来、電子写真方式などを利用した複写機やプリンタ等の画像形成装置では、加熱部材(例えば、加熱ロール)と加圧部材(例えば、加圧ロール)とから構成される一対の定着部材の間に記録媒体を挿通し、当該記録媒体上に転写された未定着トナー像を加熱加圧することにより永久画像とする定着装置が広く用いられている。
このような定着装置においては、加熱ロールと加圧部材とで形成される圧接部に、定着の際の適切な加圧力を付与する加圧位置と、輸送等の際の定着部材の変形等を防止するために、上記圧接部における荷重を解除する解除位置とを操作レバーにより切り替え可能に構成した定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1には、出荷時のレバー操作により、圧接部のニップ圧を弱めて、シッピングスペーサをレバーに対して取り外し可能に装着すると共に、テープを当該シッピングスペーサに接続し、設置時に当該テープを引っ張ってシッピングスペーサを取り外すことにより、圧接部に所定のニップ圧を付与する定着装置が開示されている。
本発明の目的とするところは、加熱ロールと加圧部材との圧接部における加圧状態と解除状態とを簡易な操作で切り替えることができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の定着装置は、その内部に加熱源を有して回転自在に形成された加熱ロールと、この加熱ロールに対して圧接する加圧部材とを有し、加熱ロールと加圧部材との間で形成される所定の圧接部に未定着トナー像が形成された記録用紙を挿通させて加熱加圧することにより、該トナー像を定着する定着装置において、前記定着装置を収容する筐体に、開閉自在に形成されたカバーと、前記加熱ロールに対する加圧部材の圧接力を切り替える切り替えレバーと、前記カバーの開閉動作に連動して、前記切り替えレバーを駆動する切り替え駆動手段とを備え、前記切り替え駆動手段は、前記圧接部における圧接力を解除する前記切り替えレバーの所定の位置を前記カバーが閉じている状態で保持すると共に、前記カバーの1回の開閉操作により、前記切り替えレバーを駆動して前記圧接部に所定の圧接力を付与することを特徴とするものである。
請求項2に記載された定着装置は、請求項1に記載の構成において、前記切り替え駆動手段は、前記カバーに対して揺動可能に取り付けられ所定の方向に付勢された駆動部材と、前記カバーの開閉操作に応じて該駆動部材の先端を前記切り替えレバーと係合可能なように導くガイド部材とを備え、前記駆動部材は、前記切り替えレバーとの係合を可能とする所定の姿勢を保持する保持状態と、前記カバーを閉じた状態で前記切り替えレバーと干渉しないように、前記カバーと略平行な状態に収容される収容状態とに設定可能であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の定着装置は、請求項2に記載の構成において、前記カバーに突設され、前記駆動部材の基端部を係止する係止面を有する突起部をさらに備え、前記駆動部材は、その基端部が弾性部材を介して前記カバーに対して揺動可能に取り付けられていると共に、その先端部が前記切り替えレバーと係合可能に形成されており、前記保持状態は、前記駆動部材の基端部を前記突起部の係止面に係止させることにより設定され、前記収容状態は、前記駆動部材の基端部と前記突起部の係止面との係止が解除されることにより設定されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の定着装置は、請求項2又は3に記載の構成において、前記カバーの1回の開閉操作の際に、前記駆動部材と切り替えレバーとは互いに逆方向に回転すると共に、前記駆動部材は、前記保持状態から収容状態に移行することを特徴とするものである。
請求項5に記載の定着装置は、請求項2ないし4のいずれかに記載の構成において、輸送時には、前記加熱ロールに対する加圧部材の圧接力を解除した状態に前記切り替えレバーを設定すると共に、前記切り替え駆動手段の駆動部材を前記保持状態に設定してカバーを閉じ、設置時には、かかる状態からカバーの開閉操作を1回行うことを特徴とするものである。
請求項6に記載に定着装置は、請求項5に記載の構成において、前記カバーは、前記駆動部材の接触を検知する接触センサーを備え、設置時に前記駆動部材が収容状態にない場合には、カバーの開閉操作の指示を表示することを特徴とするものである。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置と、記録用紙に所定の画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、輸送期間中において、圧接部のニップ荷重を解除した状態を安定して維持して、定着部材の変形等を未然に防止すると共に、製品設置時において、簡易なカバー操作により圧接部に所定のニップ荷重を付与することができる。
請求項2に記載の発明によれば、切り替えレバーの駆動を可能とする所定の姿勢を保持する保持状態と、駆動部材のコンパクトな収容を可能とする収容状態とを設定可能とすることにより、輸送時におけるニップ解除状態と、製品設置時における所定のニップ荷重の付与とを簡易なカバー操作により可能とする切り替え駆動手段を容易に実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、切り替え駆動手段を構成する駆動部材の収容状態及び保持状態を簡易な構成で容易に設定可能とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、カバーの1回の開閉操作の際に、駆動部材と切り替えレバーとを互いに逆方向に回転させて所定の姿勢に保持された駆動部材により切り替えレバーを所定の方向に確実に駆動して操作信頼性の向上に寄与すると共に、駆動部材の基端部と突起部の係止面との係止を解除し、駆動部材を保持状態から収容状態に円滑に移行させることにより、所定の姿勢であった駆動部材をコンパクトに収容可能とし、駆動部材の特別な収容スペースを要することなく、装置の小型化に寄与することができる。
請求項5に記載の発明によれば、製品出荷後の輸送状態において、圧接部に対する不要な加圧を解除した解除状態を安定して維持すると共に、製品設置時における所定のニップ荷重の付与を簡易なカバー操作で容易に実現することができる。
請求項6に記載の発明によれば、接触センサーにより駆動部材が収容状態にあるか否かを検知し、製品設置時において駆動部材が収容状態にない場合には、操作者にカバーの開閉操作を促すことにより、加熱ロールと加圧部材との間に所定の圧接力を確実に付与して、設置の際のニップ荷重の設定忘れによる画像欠陥の発生を未然に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、上記いずれかの定着装置を画像形成装置に好適に適用することができる。
以下に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の一実施形態の概略構成について、図1を参照して説明する。ここで、図1は本発明が適用可能なタンデム型カラー画像形成装置の概略構成図である。
本実施の形態に係る画像形成装置100では、例えば、画像読取装置102より読み取られたカラー原稿のカラー画像情報、図示しないパーソナルコンピュータや画像データ入力装置等から送られてくるカラー画像情報等が入力され、入力された画像情報に対して画像処理が行われるようになっている。
図1において、1Y,1M,1C,1Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー画像を形成する画像形成ユニットであり、複数の張架ロールにより張架された無端状の中間転写ベルト9の進行方向に沿って1Y,1M,1C,1Kの順で直列に配設されている。また、中間転写ベルト9は、これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kで順次形成された各色のトナー像が、互いに重ね合わされた状態で転写される中間転写体であり、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kに対応する静電潜像保持体である感光ドラム2Y,2M,2C,2Kのそれぞれに対向して配設される一次転写ロール6Y,6M,6C,6Kとの間に挿し込まれ、矢印方向に循環移動可能に形成されている。そして、中間転写ベルト9上に多重に転写された各色のトナー像は、給紙カセット17等から給紙された記録媒体としての記録用紙18上に一括して転写された後、ユニット構造の定着装置(以下、定着ユニットと称する)15によって記録用紙18上に定着され、カラー画像が形成された記録用紙18が外部に排出されるようになっている。
ここで、画像読取装置102は、プラテンガラス上に載置された原稿を不図示の光源によって照明し、原稿からの反射光像を、走査光学系を介してCCDセンサー等からなる画像読取素子によって所定の解像度で読み取るように構成されている。
また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、同様に構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転する感光ドラム2Y,2M,2C,2Kと、この感光ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面を一様に帯電する帯電ロール3Y,3M,3C,3Kと、当該感光ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する露光装置4Y,4M,4C,4Kと、感光ドラム2Y,2M,2C,2K上に形成された静電潜像を現像する現像装置5Y,5M,5C,5Kと、現像装置5Y,5M,5C,5Kに所定の色のトナーを供給する着脱自在のトナーカートリッジ10Y,10M,10C,10Kと、ドラムクリーニング装置7Y,7M,7C,7K等とから構成されている。
さらに、本実施の形態において、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kは、矢印方向に回転する金属製ドラムの表面に有機系感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層が形成されており、帯電ロール3Y,3M,3C,3Kは、この感光ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面と接触し、該感光体層を所定の電位に帯電するように構成されている。
このように構成した画像形成装置における画像形成工程について、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット1Yを代表例として説明する。
まず、感光ドラム2Yは、帯電ロール3Yにより、その表面が一様に帯電される。次に、例えば、画像読取装置102によって読み取られた画像情報に基づき、露光装置4Yから出力されるレーザービームによりイエロー画像に対応する走査露光がなされ、感光ドラム2Yの表面にはイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
このイエロー画像に対応する静電潜像は現像装置5Yによってイエロートナー像となり、一次転写手段の一部を構成する一次転写ロール6Yの圧接力及び静電吸引力によって中間転写ベルト9上に一次転写される。一次転写後の感光ドラム2Y上に残留したイエロートナーは、ドラムクリーニング装置7Yによって掻き取られる。その後、感光ドラム2Yの表面は除電装置8Yによって除電された後、次の画像形成サイクルのために帯電ロール3Yにより再び帯電される。
多色のカラー画像形成を行う本画像形成装置100では、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が画像形成ユニット1M,1C,1Kにおいても行われ、中間転写ベルト9上にフルカラートナー像が重ね合わされた状態で形成される。この中間転写ベルト9としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものを用いることができる。
中間転写ベルト9上に一次転写されたフルカラートナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録用紙18上に、中間転写ベルト9を支持するバックアップロール13と、このバックアップロール13に所定のタイミングで圧接する二次転写ロール12との圧接力及び静電吸引力によって二次転写される。なお、記録用紙18上に二次転写できなかった中間転写ベルト9上の残トナーは、そのまま中間転写ベルト9上に付着した状態でベルトクリーニング装置14まで搬送され、このベルトクリーニング装置14により中間転写ベルト9上から除去されて次の画像形成に備える。
一方、記録媒体の一例である記録用紙18は、画像形成装置100内の下部に配置された給紙カセット17から、所定のサイズのものが給紙ロール17aによって給紙される。給紙された記録用紙18は、複数の搬送ロール19及びレジストロール20によって、所定のタイミングで中間転写ベルト9の二次転写位置まで搬送される。そして、記録用紙18には、上述したように、二次転写手段としてのバックアップロール13と二次転写ロール12とによって、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が一括して転写される。
また、中間転写ベルト9上からフルカラートナー像が二次転写された記録用紙18は、中間転写ベルト9から分離された後、二次転写手段の下流側に配設された定着ユニット(定着装置)15へと搬送され、この定着ユニット15によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙18上に定着されるようになっている。定着後の記録用紙18は、排出ロール23を介して排出トレイ24上に排出される。
次に、本実施の形態に係る定着ユニット15及び切り替え駆動手段160の構成について、図2及び図3を参照して説明する。ここで、図2は、定着ユニット15及び切り替え駆動手段160の構成を説明するための模式図であり、図3は、カバーC側の切り替え駆動手段160の構成を説明するための模式図であり、(a)は駆動部材163の姿勢を保持している状態を示す模式図、(b)は駆動部材163が接触センサーS0に当接している状態を示す模式図である。
本実施の形態において、定着ユニット15は、画像形成装置100本体に対して着脱自在に形成されたユニット構造を有しており、その内部に定着部材である一対の加熱ロール151と、この加熱ロール151に圧接する加圧部材(例えば、加圧ロール)153とを備えている(図1参照)。
加熱ロール151は、その表面に低摩擦係数の離型層(膜厚30μmのPFAからなるチューブ)を設けた中空の芯金(肉厚0.5mm〜1.5mmの鉄またはアルミ素管)からなり、その内部に不図示のヒーターが配置されており、所定の温度に加熱されるようになっている。
加圧ロール153は、上記加熱ロール151との間で、記録用紙18を圧接するものであり、ステンレス又は鉄製の芯金に耐熱性の弾性体層(シリコーンスポンジ、アスカーC硬度40°)を備え、さらに表層に低摩擦係数の離型層(膜厚30μmのPFAからなるチューブ)が設けられている。
また、図2に示すように、定着ユニット15は、ユニットの側面(定着ユニット15の長手方向一端部側)に加熱ロール151に対する加圧ロール153の圧接力を切り替える断面略く字状の切り替えレバー155を備えており、この切り替えレバー155を操作することにより、加熱ロール151と加圧ロール153とにより形成される圧接部における荷重(以下、ニップ荷重とも称する)を、未定着トナー像を定着処理するための適切なニップ荷重に設定する加圧位置と、例えば、ユニット輸送時等の定着部材151,153等の変形を未然に防止するために圧接部におけるニップ荷重を解除する解除位置とに切り替えられるようになっている。
具体的には、本実施の形態において、切り替えレバー155が図示の状態にあるとき、圧接部におけるニップ荷重が解除された解除位置に設定されており、この状態から反時計回り方向に切り替えレバー155を回転させると圧接部に所定のニップ荷重が付与される加圧位置に設定されようになっている。なお、切り替えレバー155により、上記圧接部のニップ荷重を切り替える機構等は、従来公知の切り替え機構を採用することができる。
そして、定着ユニット15に対応する画像形成装置100本体の筐体部分には、回転軸Cs回りに開閉自在に形成された断面略逆L字状のカバーCが設けられており、このカバーCを開閉することにより、本発明に係る切り替え駆動手段160を介して、定着ユニット15の上記加圧位置と解除位置との切り替えが可能となっている。なお、本発明が適用可能な画像形成装置は、上述のような構成に限定されるものではなく、開閉カバーを有して着脱可能な定着ユニットを備えた、例えばプリンタ等にも当然に適用可能である。
本実施の形態において、切り替え駆動手段160は、切り替えレバー155の係合部155aの下方に配置された断面略台形状のガイド部材161と、回転軸Csを有するカバーCの対向面Caに設けられ、この対向面Caに対して揺動するようにトーションスプリングTSにて所定の方向(本例では、時計回り方向)に付勢された駆動部材163とを備えている。また、本実施の形態において、カバーCの対向面Caには、駆動部材163の先端部に対応する位置に、当該先端部の接触を検知する接触センサーS0が配設されている。
切り替えレバー155は、回転軸155s回りに回転可能に取り付けられた略く字状のレバー部材であり、回転軸155sの上方に操作者が操作する把手部155bが形成されていると共に、回転軸155sの下方に切り替え駆動手段160と係合する係合部155aが形成されている。係合部155aは、断面略台形状に形成されており、後述する駆動部材163の先端部163aと係合する係合面155cを有している。
ガイド部材161は、切り替えレバー155の係合部155aと対向するガイド面161aを有しており、このガイド面161aは、駆動部材163側から定着ユニット15側に上昇する傾斜面として形成されている。
駆動部材163は、断面略L字状に形成されたアーム状の部材であり、その基端部163bが対向面Caに設けられた支持部164の回転軸164sにトーションスプリングTSを介して揺動可能に取り付けられており、その先端部163aがカバーCの対向面Ca側に回転するように付勢されている。なお、通常の状態において、駆動部材163は、図3(a)に示すように、カバーCの対向面Caと略平行となるように回転して、その先端部163aが接触センサーS0と接触している状態(以下、この状態を収容状態とも称する)となっている。
より詳細には、図3(b)に最も良く示されるように、駆動部材163は、その先端にフック状に形成された先端部163aを有し、この先端部163aに形成された係合面163cが、上述した切り替えレバー155の係合部155aに形成された係合面155cと係合するようになっている。一方、駆動部材163の基端部163bは、トーションスプリングTSを介して回転軸164sに取り付けられており、先端部163aがカバーCの対向面Caに設けられた接触センサーS0と接触する方向(本例では、図中、時計回り方向)に回転するように付勢されている。なお、図3(b)では、明瞭化のため支持部164を除いた状態を模式的に示している。
さらに、駆動部材163の支持部164内には、断面略三角形状の突起部165が配設されており、この突起部165の上部には係止面165aが形成されている。
そして、駆動部材163を収容状態から所定の方向(本例では、反時計回り方向)に回転させると、駆動部材163の基端部163bが突起部165を乗り越えた時点で、係止面165aに係止されて、駆動部材163の姿勢が保持された状態となる(以下、この状態を保持状態とも称する)。一方、駆動部材163を上記保持状態から逆方向(本例では、時計回り方向)に回転させると、駆動部材163の基端部163bが突起部165を逆方向に乗り越えた時点で係止面165aによる係止が解除され、トーションスプリングTSにより駆動部材163が時計回り方向に回転し、その先端部163aがカバーCの対向面Caに設けられた接触センサーS0と接触して、再び収容状態(図3(a)参照)となる。
次に、このように構成した本発明に係る切り替え駆動手段160による定着ユニット15の設定動作について、図4及び図5を参照して説明する。ここで、図4は、製品出荷時(輸送時)における設定動作を示す模式図であり、図5は、製品設置時における設定動作である。
図4(a)に示すように、製品出荷時には、その後の製品輸送に備えて、まず、カバーCを開放して、収容状態にある駆動部材163を引き下げ(反時計方向に回転させ)て、その基端部163bが突起部165を乗り越えるように回転させて係止面165aに係止させ、駆動部材163を保持状態にセットする。併せて、定着ユニット15の切り替えレバー155を所定の方向(本例では、時計回り方向)に回転させ、圧接部におけるニップ荷重を解除した解除位置に設定する。
次に、図4(b)に示すように、カバーCを閉鎖方向(図中、反時計回り方向)に回転させると、保持状態にある駆動部材163の先端部163aがガイド部材161のガイド面161aと接触して、当該ガイド面161aの斜面に沿って切り替えレバー155の係合部155aの背面側に導かれる。このとき駆動部材163の基端部163bは突起部165を乗り越えている。そして、図4(c)に示すように、カバーCの閉鎖動作と共に、駆動部材163の先端部163aの係合面163cが、切り替えレバー155の係合面155cに導かれて係合し、切り替えレバー155を解除位置にて固定する。これにより、出荷後の輸送期間中において、定着ユニット15の切り替えレバー155の動作がロックされ、加熱ロール151と加圧ロール153との間で、ニップ荷重が解除された解除状態を安定して維持することができ、輸送期間中の未使用状態での不要な圧接による定着部材151,153の変形等を未然に防止することができる。
一方、製品設置時においては、図5(a)に示すように、駆動部材163は保持状態(図4(c)と同様な状態)に設定されており、切り替えレバー155を解除位置にてロックしている。この状態から、図5(b)に示すように、閉鎖状態にあったカバーCを一旦開放すると、駆動部材163の先端部163aが所定の方向(本例では、時計回り方向)に回転し、切り替えレバー155の係合部155aを逆方向(本例では、反時計回り方向)に回転駆動し、切り替えレバー155を解除位置から加圧位置に変更する。なおこの際、駆動部材163と切り替えレバー155とは互いに逆方向に回転するので、駆動部材163による回転駆動の途中で、駆動部材163の先端部163aと切り替えレバー155の係合部155aとの係合が解除されると共に、駆動部材163の保持状態が解除される。すると、トーションスプリングTSの弾性力により、図5(c)に示すように、駆動部材163が所定の方向(本例では、時計回り方向)に回転し、その先端163aが接触センサーS0と接触した収容状態となる。その後、開放されたカバーCを再び閉鎖する(反時計回り方向に回転させる)ことにより、収容状態の駆動部材163は、定着ユニット15(切り替えレバー155)と干渉することなく、カバーCが閉じられた状態となる。
さらに、本実施の形態では、駆動部材163の状態(収容状態にあるか否か)を接触センサーS0により検知可能としているので、例えば、設置時に駆動部材163が収容状態でない場合(操作者が設置時における1回のカバー開閉操作を忘れている場合)には、例えば、不図示の操作パネルにカバーの開閉指示を表示し、操作者にカバー開閉操作を促すことにより、製品設置時におけるニップ荷重の設定忘れを未然に防止することができる。
このように構成した本発明に係る切り替え駆動手段160によれば、製品出荷時のニップ解除状態を安定して維持することができると共に、製品設置時には、カバーCの1回の開閉操作により、加熱ロール151と加圧ロール153とで形成される圧接部に所定のニップ荷重の設定付与が可能となり、操作性の向上やコンパクト化に寄与することができる。また、接触センサーS0を設けることにより、ニップ解除状態のままでの定着ユニット15の使用を未然に防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置及び切り替え駆動手段の構成を説明するための模式図である。 カバー側の切り替え駆動手段の構成を説明するための模式図であり、(a)は保持状態を示す模式図であり、(b)は収容状態を示す模式図である。 本発明に係る定着装置の製品出荷時(輸送時)における設定動作を示す模式図である。 本発明に係る定着装置の製品設置時における設定動作を示す模式図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K:画像形成ユニット、2Y,2M,2C,2K:感光ドラム、3Y,3M,3C,3K:帯電ロール、4Y,4M,4C,4K:露光装置、5Y,5M,5C,5K:現像装置、6Y,6M,6C,6K:一次転写ロール、7Y,7M,7C,7K:ドラムクリーニング装置、8Y,8M,8C,8K:除電装置、9:中間転写ベルト、10Y,10M,10C,10K:トナーカートリッジ、12:二次転写ロール、13:バックアップロール、14:ベルトクリーニング装置、15:定着ユニット、17:給紙カセット、18:記録用紙、100:画像形成装置、151:加熱ロール、153:加圧ロール、155:切り替えレバー、155a:係合部、155b:把手部、155c:係合面、160:切り替え駆動手段、161:ガイド部材、161a:ガイド面、163:駆動部材、163a:先端部、163b:基端部、163c:係合面、164:支持部、164s:回転軸、165:突起部、165a:係止面、C:カバー、Ca:対向面、Cs:回転軸、S0:接触センサー、TS:トーションスプリング

Claims (7)

  1. その内部に加熱源を有して回転自在に形成された加熱ロールと、この加熱ロールに対して圧接する加圧部材とを有し、加熱ロールと加圧部材との間で形成される所定の圧接部に未定着トナー像が形成された記録用紙を挿通させて加熱加圧することにより、該トナー像を定着する定着装置において、
    前記定着装置を収容する筐体に、開閉自在に形成されたカバーと、
    前記加熱ロールに対する加圧部材の圧接力を切り替える切り替えレバーと、
    前記カバーの開閉動作に連動して、前記切り替えレバーを駆動する切り替え駆動手段と
    を備え、
    前記切り替え駆動手段は、前記圧接部における圧接力を解除する前記切り替えレバーの所定の位置を前記カバーが閉じている状態で保持すると共に、前記カバーの1回の開閉操作により、前記切り替えレバーを駆動して前記圧接部に所定の圧接力を付与することを特徴とする定着装置。
  2. 前記切り替え駆動手段は、前記カバーに対して揺動可能に取り付けられ所定の方向に付勢された駆動部材と、前記カバーの開閉操作に応じて該駆動部材の先端を前記切り替えレバーと係合可能なように導くガイド部材とを備え、
    前記駆動部材は、前記切り替えレバーとの係合を可能とする所定の姿勢を保持する保持状態と、前記カバーを閉じた状態で前記切り替えレバーと干渉しないように、前記カバーと略平行な状態に収容される収容状態とに設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記カバーに突設され、前記駆動部材の基端部を係止する係止面を有する突起部をさらに備え、
    前記駆動部材は、その基端部が弾性部材を介して前記カバーに対して揺動可能に取り付けられていると共に、その先端部が前記切り替えレバーと係合可能に形成されており、
    前記保持状態は、前記駆動部材の基端部を前記突起部の係止面に係止させることにより設定され、前記収容状態は、前記駆動部材の基端部と前記突起部の係止面との係止が解除されることにより設定されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記カバーの1回の開閉操作の際に、前記駆動部材と切り替えレバーとは互いに逆方向に回転すると共に、前記駆動部材は、前記保持状態から収容状態に移行することを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 輸送時には、前記加熱ロールに対する加圧部材の圧接力を解除した状態に前記切り替えレバーを設定すると共に、前記切り替え駆動手段の駆動部材を前記保持状態に設定してカバーを閉じ、設置時には、かかる状態からカバーの開閉操作を1回行うことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記カバーは、前記駆動部材の接触を検知する接触センサーを備え、設置時に前記駆動部材が収容状態にない場合には、カバーの開閉操作の指示を表示することを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置と、記録用紙に所定の画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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