JP2009223121A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着剤を用いることなく樹脂パッケージ本体にスリーブを強固に固定する。
【解決手段】 光送信モジュール1は、リードフレーム4に接続した発光素子2を封止した樹脂パッケージ本体5、およびスリーブ9によって構成する。また、樹脂パッケージ本体5には、発光素子2と対面した位置に嵌合穴6を設けると共に、嵌合穴6の周壁6Aには軸方向溝7および周方向溝8を設ける。一方、スリーブ9の外周面9Bには突起部11を設ける。そして、スリーブ9を取付けるときには、嵌合穴6にスリーブ9の先端部9Aを挿入した状態でスリーブ9を回転させることによって、スリーブ9の突起部11を樹脂パッケージ本体5の周方向溝8に係合させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光素子と光ファイバとを結合させる光モジュールに関する。
一般に、光モジュールとして、光素子を光ファイバとを結合させるために、光素子を樹脂パッケージ本体に封止すると共に、この樹脂パッケージ本体に光ファイバを固定するスリーブを取付けた構成が知られている。このとき、光素子はリードフレーム等の電極端子に接続し、この状態で電極端子の一部と一緒に光素子を樹脂パッケージ本体の内部に封止している。また、スリーブの先端部は、樹脂パッケージ本体に設けられた凹部に嵌合されて固定されている。
特開2006−154084号公報
ところで、特許文献1の光モジュールでは、樹脂パッケージ本体の凹部は底部側の面積に比べて開口側の面積を小さく形成すると共に、スリーブは先端側に向けて太く形成する構成としている。これにより、スリーブの先端部を凹部内に嵌合したときに、樹脂パッケージ本体の凹部からスリーブを抜けるのを防止している。しかし、スリーブを凹部内に挿入するために、凹部の開口面積はスリーブの先端面の面積に近い大きさにする必要があり、必ずしも十分な抜止めを行うことができず、機械的な接合強度が劣る傾向がある。一方、凹部内にスリーブを挿入した状態で接着剤等を用いて固定した場合には、樹脂パッケージ本体にスリーブを取付ける取付工程に加えて、接着工程を行う必要があり、工程が増加して生産性が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、接着剤を用いることなく樹脂パッケージ本体にスリーブを強固に固定することができる光モジュールを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、光信号を発光または受光する光素子と、該光素子に接続された複数の電極端子と、該電極端子の一部を前記光素子と共に封止した樹脂パッケージ本体と、光信号を伝送する光ファイバを固定するために該樹脂パッケージ本体に取付けられた筒状のスリーブとを備えた光モジュールに適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記スリーブの先端部には、径方向外側に向けて突出した複数の突起部を設け、前記樹脂パッケージ本体には、前記光素子との対向部位に位置して、前記スリーブの先端部および突起部が挿入された状態で前記スリーブが嵌合される有底の嵌合穴を設け、該嵌合穴の周壁には、前記スリーブを周方向に回転させることによって前記スリーブの突起部が係合する係合溝を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明では、前記嵌合穴には、開口部から底部に向けて軸方向に延び前記突起部が挿入される軸方向溝を設け、前記係合溝は、該軸方向溝から周方向に向けて延び、先端側が閉塞された周方向溝によって形成し、該周方向溝は、基端側で前記スリーブの突起部との間に径方向および軸方向の隙間を有し、先端側で径方向および軸方向の隙間がなくなる構成としている。
請求項3の発明では、前記スリーブの内部には、前記光素子と光ファイバとの間で光信号を結合させるためのレンズを設ける構成としている。
請求項4の発明では、前記樹脂パッケージ本体には、前記嵌合穴の内部に位置して前記スリーブ内のレンズと一緒に前記光素子と光ファイバとの間で光信号を結合させる他のレンズを設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、スリーブの先端部には複数の突起部を設け、樹脂パッケージ本体の嵌合穴の周壁には係合溝を設けたから、スリーブの先端部を嵌合穴に挿入した状態でスリーブを回転させることによって、スリーブの突起部を嵌合穴の係合溝に係合させることができる。これにより、突起部と係合溝との係合によってスリーブが嵌合穴から抜けるのを確実に防止することができるから、接着剤等を用いることなく、樹脂パッケージ本体にスリーブを強固に固定することができる。
請求項2の発明によれば、嵌合穴には軸方向溝を設けたから、スリーブを嵌合穴に挿入するときには、突起部は、嵌合穴の周壁に干渉することなく、軸方向溝に沿って移動することができる。また、係合溝は軸方向溝から周方向に向けて延びる周方向溝によって形成したから、スリーブの先端部を嵌合穴に挿入した状態でスリーブを回転させたときには、突起部は軸方向溝から周方向溝に沿って周方向に移動することができる。さらに、周方向溝の先端側は閉塞されているから、突起部を周方向溝の先端に当接させることによって、スリーブを廻止め状態で固定することができる。
また、周方向溝は、基端側でスリーブの突起部との間に径方向および軸方向の隙間を有し、先端側で径方向および軸方向の隙間がなくなる構成とした。このため、スリーブの突起部を周方向溝の基端側に配置したときには、突起部と周方向溝の壁面との間に隙間が形成されるから、突起部は周方向溝の壁面に干渉することなく、周方向溝の先端側に向けて移動することができる。また、スリーブの突起部を周方向溝の先端側に配置したときには、突起部と周方向溝の壁面との間の隙間がなくなるから、突起部は径方向および軸方向に位置決め固定される。このため、突起部の径方向の位置決めによって、スリーブの中心軸を光素子の光軸に確実に合わせることができ、光軸の位置ずれに伴う光学損失を低減することができる、また、突起部の軸方向の位置決めによって、例えばスリーブにレンズを設けた場合でも、このレンズの焦点距離に合った位置に光素子等を配置することができ、光素子と光ファイバとの間の光結合を高めることができる。
請求項3の発明によれば、スリーブの内部にはレンズを設けたから、光素子と光ファイバとが離れて配置されるときでも、レンズを用いて光ファイバのコア部や光素子に光信号を集光することができ、光素子と光ファイバとの間で光信号を結合させることができる。また、レンズの焦点距離は予め決まっているから、レンズと光素子との距離を一定に保つ必要がある。これに対し、本発明では、スリーブの突起部と嵌合穴の係合溝とを係合させて樹脂パッケージ本体にスリーブを強固に固定するから、レンズの焦点距離に合わせてレンズと光素子との距離を一定に保持することができる。
請求項4の発明によれば、樹脂パッケージ本体には嵌合穴の内部に位置して他のレンズを設けたから、他のレンズはスリーブ内のレンズと一緒に光素子と光ファイバとの間で光信号を結合させることができる。このため、光素子と光ファイバとが離れて配置されるときでも、2枚のレンズを用いて光ファイバのコア部や光素子に光信号を確実に集光することができ、光学損失を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態による光モジュールを光送信モジュールに適用した場合を例に挙げて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図4は第1の実施の形態による光モジュールとしての光送信モジュール1を示し、該光送信モジュール1は、後述の発光素子2、リードフレーム4、樹脂パッケージ本体5、スリーブ9、レンズ10等によって構成されている。
発光素子2は、例えば発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、面発光ダイオード(VCSEL)等によって構成され、光信号を発光する。また、発光素子2は、駆動回路部品3を介して電極端子としてのリードフレーム4に接続されている。
リードフレーム4は、導電性金属材料によって細長い線状または板状に形成され、基端側が樹脂パッケージ本体5の内部に配置されると共に、先端側が樹脂パッケージ本体5の外部に突出している。さらに、リードフレーム4は、樹脂パッケージ本体5に複数本設けられ、発光素子2および駆動回路部品3の周囲から樹脂パッケージ本体5の外側に向けて互いに平行な状態で延びている。
樹脂パッケージ本体5は、例えば厚みをもった四角形の平板状に形成され、リードフレーム4のうち基端側の一部を発光素子2および駆動回路部品3と共に封止している。また、樹脂パッケージ本体5は、発光素子2の光信号を透過させる透光性をもった樹脂材料を用いて形成されている。具体的には、樹脂パッケージ本体5は、予め用意した金型の内部に発光素子2等を挿入した状態で、金型内に樹脂材料を流し込むことによって金型成型されている。
樹脂パッケージ本体5のうちスリーブ9が取付けられる取付面5Aは、発光素子2の発光部分と対面している。このため、発光素子2による光信号は、樹脂パッケージ本体5の取付面5Aから外部に向けて出力される。
嵌合穴6は、発光素子2との対向部位に位置して、樹脂パッケージ本体5の取付面5A側に設けられている。また、嵌合穴6は、例えば断面が略円形状となった有底穴によって形成されている。さらに、嵌合穴6は取付面5Aに開口すると共に、嵌合穴6の底面中央側には発光素子2が埋設されている。
そして、嵌合穴6に後述するスリーブ9を挿入すると、嵌合穴6の周壁6Aにスリーブ9の外周面9Bが摺接した状態で、スリーブ9の先端部9Aおよび突起部11は嵌合穴6内に進入する。これにより、スリーブ9は、径方向に対して位置決めされた状態で、嵌合穴6に嵌合される。
軸方向溝7は、嵌合穴6の周壁6Aに設けられ、開口部から底部に向けて軸方向(深さ方向)に延びている。このとき、軸方向溝7は、スリーブ9の突起部11と同じく例えば4個設けられ、各突起部11と対応した位置として十字状に配置されている。これにより、軸方向溝7は、嵌合穴6にスリーブ9を挿入するときに、突起部11が周壁6Aに干渉するのを防いでいる。
周方向溝8は、図3および図4に示すように、軸方向溝7と同様に嵌合穴6の周壁6Aに設けられ、軸方向溝7から周方向に向けて延び、先端側が閉塞されている。ここで、周方向溝8は、突起部11と係合する係合溝を構成し、断面四角形状に形成されている。また、周方向溝8および軸方向溝7は、例えばL字状の連続した溝を構成している。
このとき、周方向溝8は、基端部8Aが軸方向溝7の底部に開口すると共に、基端部8Aから例えば反時計回り方向に向けて延びている。一方、周方向溝8の先端部8Bは、周方向に対して2個の軸方向溝7の間に配置されている。
また、周方向溝8は、先端部8Bに比べて基端部8Aの方が溝深さ寸法(径方向寸法)が大きい形成されている。具体的には、周方向溝8の基端部8Aでは溝深さ寸法が突起部11の突出寸法(径方向寸法)よりも大きな値に設定されるのに対し、周方向溝8の先端部8Bでは溝深さ寸法が突起部11の突出寸法とほぼ同じ値に設定されている。これにより、周方向溝8の基端部8Aでは、周方向溝8の底面と突起部11の突出端面(先端面)との間に隙間δ1が形成される。これに対し、周方向溝8の先端部8Bでは、周方向溝8の底面と突起部11の突出端面との間の隙間δ1がなくなり、両者が接触する構成となっている。
また、周方向溝8は、先端部8Bに比べて基端部8Aの方が溝幅寸法(軸方向寸法)が大きいテーパ状に形成されている。具体的には、周方向溝8の基端部8Aでは溝幅寸法が突起部11の軸方向寸法よりも大きな値に設定されるのに対し、周方向溝8の先端部8Bでは溝幅寸法が突起部11の軸方向寸法とほぼ同じ値に設定されている。これにより、周方向溝8の基端部8Aでは、周方向溝8の側壁面と突起部11の側面との間に隙間δ2が形成される。これに対し、周方向溝8の先端部8Bでは、周方向溝8の側壁面と突起部11の側面との間の隙間δ2がなくなり、両者が接触する構成となっている。
これにより、突起部11は、軸方向溝7から周方向溝8の基端部8A内に容易に進入することができる。一方、突起部11が周方向溝8の先端部8Bに到達したときには、突起部11は、周方向溝8の底面に当接すると共に、周方向溝8の側壁面によって軸方向両側から挟持される。この結果、突起部11は、周方向溝8に係合して径方向および軸方向の位置が固定されるものである。
スリーブ9は、図1ないし図3に示すように、樹脂パッケージ本体5の取付面5Aに取付けられ、軸方向に延びる中空な円筒状に形成されている。また、スリーブ9は、樹脂パッケージ本体5と同様に透光性をもった樹脂材料を用いて金型成型されている。そして、スリーブ9は、先端面が嵌合穴6の底面に衝合した状態で樹脂パッケージ本体5に取付けられる。このとき、スリーブ9の軸方向基端側には、中空な内部に光ファイバFが挿入される構成となっている。また、スリーブ9は、その先端部9Aが嵌合穴6に挿入された状態で、樹脂パッケージ本体5に取付けられる。そして、スリーブ9は、外周面9Bが嵌合穴6の周壁6Aに接触することによって、径方向に対する変位が規制されている。さらに、スリーブ9の内部には、光ファイバFを位置決めするための段部9Cが形成されている。
レンズ10は、スリーブ9の先端部9A内に設けられている。このとき、レンズ10は、発光素子2にできるだけ近い位置として、スリーブ9の先端面に配置されている。これにより、レンズ10は、スリーブ9の先端面を閉塞している。
また、レンズ10は、その光軸O1がスリーブ9の軸方向に沿って配置されると共に、光ファイバFに向けて突出した半球面レンズによって形成されている。このとき、レンズ10は、その光軸O1とスリーブ9の中心軸とが一致し、光軸O1上に発光素子2および光ファイバFのコア部Cが配置される構成となっている。また、レンズ10は、軸方向に対して発光素子2による光信号が光ファイバFの端面で焦点を結ぶ位置に配置されている。そして、レンズ10は、スリーブ9と同一の樹脂材料を用いて、スリーブ9と一体化して金型成型されている。
突起部11は、スリーブ9の先端部9Aに設けられ、スリーブ9の外周面9Bから径方向外側に向けて突出している。また、突起部11は軸方向溝7と同じく例えば4個設けられ、これら4個の突起部11は十字状に配置されている。さらに、突起部11は、例えば直方体形状をなし、軸方向溝7および周方向溝8に挿入可能な形状および大きさとなっている。
そして、突起部11は、スリーブ9の先端部9Aを樹脂パッケージ本体5の嵌合穴6に挿入したときには、軸方向溝7に沿って嵌合穴6の開口側から底部側に移動する。また、スリーブ9の先端面が嵌合穴6の底面に衝合した状態でスリーブ9を反時計回りに向けて周方向に回転させると、突起部11は、軸方向溝7から周方向溝8内に進入し、周方向溝8の先端部8Bに当接して廻止め状態で固定される。このとき、突起部11は周方向溝8の壁面によって軸方向両側が挟持されるから、突起部11および周方向溝8によってスリーブ9を軸方向に対して抜止め状態で固定することができる。
本実施の形態による光送信モジュール1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
発光素子2が光信号を発光すると、この光信号はレンズ10によって光ファイバFのコア部Cに集光される。これにより、発光素子2と光ファイバFとの間で光信号が結合する。
然るに、本実施の形態では、スリーブ9の先端部9Aには複数の突起部11を設け、樹脂パッケージ本体5の嵌合穴6の周壁6Aには係合溝としての周方向溝8を設けたから、スリーブ9の先端部9Aを嵌合穴6に挿入した状態でスリーブ9を回転させることによって、スリーブ9の突起部11を嵌合穴6の周方向溝8に係合させることができる。これにより、突起部11と周方向溝8との係合によってスリーブ9が嵌合穴6から抜けるのを確実に防止することができるから、接着剤等を用いることなく、樹脂パッケージ本体5にスリーブ9を強固に固定することができる。このため、スリーブ9の取付け時に、スリーブ9を回転させる簡単な組立作業を行うことによって、樹脂パッケージ本体5に対してスリーブ9を位置決め固定することができる。この結果、生産性を低下させることなく、高い接合強度をもって樹脂パッケージ本体5にスリーブ9を取付けることができる。
また、嵌合穴6には軸方向溝7を設けたから、スリーブ9を嵌合穴6に挿入するときには、突起部11は、嵌合穴6の周壁6Aに干渉することなく、軸方向溝7に沿って移動することができる。また、係合溝は軸方向溝7から周方向に向けて延びる周方向溝8によって形成したから、スリーブ9の先端部9Aを嵌合穴6に挿入した状態でスリーブ9を回転させたときには、突起部11は軸方向溝7から周方向溝8に沿って周方向に移動することができる。さらに、周方向溝8の先端部8Bは閉塞されているから、突起部11を周方向溝8の先端部8Bに当接させることによって、スリーブ9を廻止め状態で固定することができる。
また、周方向溝8は、基端部8Aでスリーブ9の突起部11との間に径方向の隙間δ1および軸方向の隙間δ2を有し、先端部8Bでこれらの隙間δ1,δ2がいずれもなくなる構成とした。このため、スリーブ9の突起部11を周方向溝8の基端部8に配置したときには、突起部11と周方向溝8の壁面との間に隙間δ1,δ2が形成されるから、突起部11は周方向溝8の壁面に干渉することなく、周方向溝8の先端部8Bに向けて移動することができる。また、スリーブ9の突起部11を周方向溝8の先端部8Bに配置したときには、突起部11と周方向溝8の壁面との間の隙間δ1,δ2がなくなるから、突起部11は径方向および軸方向に位置決め固定される。このため、突起部11の径方向の位置決めによって、スリーブ9の中心軸を発光素子2の光軸に確実に合わせることができ、光軸の位置ずれに伴う光学損失を低減することができる、また、突起部11の軸方向の位置決めによって、スリーブ9内のレンズ10の焦点距離に合った位置に発光素子2を配置することができ、発光素子2と光ファイバFとの間の光結合を高めることができる。
また、スリーブ9の内部にはレンズ10を設けたから、発光素子2と光ファイバFとが離れて配置されるときでも、レンズ10を用いて光ファイバFのコア部Cに発光素子2からの光信号を集光することができ、発光素子2と光ファイバFとの間で光信号を結合させることができる。また、レンズ10の焦点距離は予め決まっているから、レンズ10と発光素子2との距離を一定に保つ必要がある。これに対し、本実施の形態では、スリーブ9の突起部11と嵌合穴6の周方向溝8とを係合させて樹脂パッケージ本体5にスリーブ9を強固に固定するから、レンズ10の焦点距離に合わせてレンズ10と発光素子2との距離を一定に保持することができる。
次に、図5および図6は本発明による第2の実施の形態を示している。そして、本実施の形態の特徴は、スリーブ内のレンズに加えて樹脂パッケージ本体に他のレンズを設ける構成したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
光送信モジュール21は、第2の実施の形態による光モジュールをなし、発光素子2、リードフレーム4、樹脂パッケージ本体5、スリーブ9、第1,第2のレンズ22,24等によって構成されている。
第1のレンズ22は、第1の実施の形態によるレンズ10と同様にスリーブ9内に設けられている。但し、第1の実施の形態によるレンズ10がスリーブ9の先端面に配置されるのに対し、第2の実施の形態によるレンズ22は、スリーブ9のうち軸方向の中間位置に配置されている点で異なる。このため、第2の実施の形態によるスリーブ9の先端部9Aには、発光素子2からの光信号をレンズ21に導くための光路形成穴23が形成されている。また、光路形成穴23は、スリーブ9の先端面に開口すると共に、後述する第2のレンズ24を収容可能な内径寸法を有している。
また、第1のレンズ22は、その光軸O1がスリーブ9の軸方向に沿って配置されると共に、例えば光軸O1の両側に向けて突出した球面レンズによって形成されている。このとき、第1のレンズ22は、その光軸O1とスリーブ9の中心軸とが一致し、光軸O1上に光ファイバFのコア部Cが配置される構成となっている。また、第1のレンズ22は、軸方向に対して発光素子2による光信号が光ファイバFの端面で焦点を結ぶ位置に配置されている。そして、第1のレンズ22は、スリーブ9と同一の樹脂材料を用いて、スリーブ9と一体化して金型成型されている。
第2のレンズ24は、発光素子2とスリーブ9との間に位置して樹脂パッケージ本体5の嵌合穴6の底面に設けられている。また、第2のレンズ24は、嵌合穴6の底面からスリーブ9の第1のレンズ22に向けて突出した半球面レンズによって形成されている。そして、第2のレンズ24は、樹脂パッケージ本体5と同一の樹脂材料を用いて、樹脂パッケージ本体5と一体化して金型成型されている。このとき、第2のレンズ24は、樹脂パッケージ本体5の厚さ方向に向けて光軸O2が延びると共に、その光軸O2上に発光素子2が配置されている。
また、スリーブ9の外周面9Bが嵌合穴6の周壁6Aに接触し、スリーブ9は径方向に対して位置決めされるから、スリーブ9の外周面9Bが嵌合穴6の周壁6Aによって、第1のレンズ22の光軸O1と第2のレンズ24の光軸O2が一致する構成となっている。さらに、スリーブ9の突起部11が樹脂パッケージ本体5の周方向溝8に係合することによってスリーブ9の軸方向位置が固定されるから、突起部11および周方向溝8によって、第1,第2のレンズ22,24の間の距離を一定に保持している。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、スリーブ9内に第1のレンズ22を設けるのに加えて、樹脂パッケージ本体5に第2のレンズ24を設けたから、2枚のレンズ22,24を用いて発光素子2と光ファイバFとの間で光信号を結合させることができる。即ち、発光素子2が光信号を発光すると、この光信号は第2のレンズ24によって光軸O2に平行な状態に収束した後に、第1のレンズ22に入射される。そして、第1のレンズ22は、この光信号を光ファイバFのコア部Cに向けて集光する。このため、発光素子2と光ファイバFとが離れて配置されるときでも、2枚のレンズ22,24を用いて光ファイバFのコア部Cに光信号を確実に集光することができ、光学損失を低減することができる。
また、スリーブ9の外周面9Bが嵌合穴6の周壁6Aによって、第1,第2のレンズ22,24の光軸O1,O2を互いに一致させることができる。さらに、突起部11および周方向溝8によって、第1,第2のレンズ22,24の間の距離を一定に保持することができる。これにより、スリーブ9を回転させる簡単な組立作業を行うだけで、容易に第1,第2のレンズ22,24の位置合わせを行うことができ、発光素子2と光ファイバFとの間で良好な光結合効率を得ることができる。
なお、前記各実施の形態では、スリーブ9には4個の突起部11を設ける構成としたが、例えば図7に示す変形例の光送信モジュール31のように、2個の突起部32を設ける構成としてもよい。この場合、スリーブ9を樹脂パッケージ本体5の取付面5Aに垂直な状態で固定するために、各突起部31は、スリーブ9の周方向に所定の長さ寸法(例えば全周長さ寸法の1/8〜1/4)をもって円弧状に延びる構成とするのが好ましい。また、3個の突起部を設ける構成としてもよく、5個以上の突起部を設ける構成としてもよい。
また、前記各実施の形態では、光モジュールとして光送信モジュール1,21に適用した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、光ファイバからの光信号を受光素子を用いて受光する光受信モジュールに適用してもよい。この場合、光素子は、例えばフォトダイオード(PD)、フォトトランジスタ等の受光素子によって構成するものである。
さらに、前記各実施の形態では、スリーブ9内にレンズ10,22を設ける構成としたが、例えば光素子と光ファイバとを近付けて配置することができる場合には、スリーブ内のレンズを省く構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態による光送信モジュールを分解した状態で示す分解斜視図である。 樹脂パッケージ本体にスリーブを取付けた状態で図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。 スリーブの突起部および樹脂パッケージ本体の周方向溝を図2中の矢示III−III方向からみた断面図である。 スリーブの突起部および樹脂パッケージ本体の周方向溝を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 第2の実施の形態による光送信モジュールを分解した状態で示す分解斜視図である。 第2の実施の形態による光送信モジュールを示す図2と同様な断面図である。 変形例によるスリーブの突起部および樹脂パッケージ本体の周方向溝を示す図3と同様な断面図である。
符号の説明
1,21,31 光送信モジュール(光モジュール)
2 発光素子(光素子)
4 リードフレーム(電極端子)
5 樹脂パッケージ本体
6 嵌合穴
7 軸方向溝
9 スリーブ
10 レンズ
11,32 突起部
22 第1のレンズ
24 第2のレンズ(他のレンズ)

Claims (4)

  1. 光信号を発光または受光する光素子と、該光素子に接続された複数の電極端子と、該電極端子の一部を前記光素子と共に封止した樹脂パッケージ本体と、光信号を伝送する光ファイバを固定するために該樹脂パッケージ本体に取付けられた筒状のスリーブとを備えた光モジュールにおいて、
    前記スリーブの先端部には、径方向外側に向けて突出した複数の突起部を設け、
    前記樹脂パッケージ本体には、前記光素子との対向部位に位置して、前記スリーブの先端部および突起部が挿入された状態で前記スリーブが嵌合される有底の嵌合穴を設け、
    該嵌合穴の周壁には、前記スリーブを周方向に回転させることによって前記スリーブの突起部が係合する係合溝を設ける構成としたことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記嵌合穴には、開口部から底部に向けて軸方向に延び前記突起部が挿入される軸方向溝を設け、
    前記係合溝は、該軸方向溝から周方向に向けて延び、先端側が閉塞された周方向溝によって形成し、
    該周方向溝は、基端側で前記スリーブの突起部との間に径方向および軸方向の隙間を有し、先端側で径方向および軸方向の隙間がなくなる構成としてなる請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記スリーブの内部には、前記光素子と光ファイバとの間で光信号を結合させるためのレンズを設ける構成としてなる請求項1または2に記載の光モジュール。
  4. 前記樹脂パッケージ本体には、前記嵌合穴の内部に位置して前記スリーブ内のレンズと一緒に前記光素子と光ファイバとの間で光信号を結合させる他のレンズを設ける構成としてなる請求項3に記載の光モジュール。
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