JP2009221588A - パーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲット - Google Patents

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賢一郎 三関
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Abstract

【課題】スパッタリング時にパーティクル発生が少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットを提供する。
【解決手段】原子%でGe:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30%を含有し、さらにFe:1〜20ppmを含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

この発明は、パーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットに関するものであり、この発明の相変化膜形成用スパッタリングターゲットはパーティクルの発生が少ないことからDVD−RAMなどの相変化記録媒体や半導体不揮発メモリー(Phase Change RAM(PCRAM))のための相変化記録膜をスパッタリングにより歩留良く成膜することができる。
DVD−RAMなどの相変化記録媒体や半導体不揮発メモリー(Phase Change RAM(PCRAM))などには相変化膜が記録膜として用いられており、レーザー光照射による加熱またはジュール熱によって結晶/非晶質間の可逆的な相変化を生じさせ、結晶/非晶質間の反射率または電気抵抗の違いを1と0に対応させることにより不揮発の記憶を実現している。この相変化膜の一つとして、原子%で(以下、%は原子%を示す)Ge:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有する相変化膜が知られており、そしてこの相変化膜はこの相変化膜とほぼ同じ成分組成を有するターゲットを用いてスパッタリングすることにより形成され、このスパッタリングターゲットは、Ge:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有することが知られている。
そしてこのスパッタリングターゲットは、Ge、SbおよびTeの各原料を、Ge:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30.0%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有するように溶解し鋳造して合金インゴットを作製し、この合金インゴットを粉砕して原料合金粉末を作製し、この原料合金粉末を圧力:19〜35MPa、温度:450〜550℃、1〜3時間保持の条件で真空ホットプレスや熱間静水圧プレスなどの手法により加圧焼結を行って作製することも知られている(特許文献1参照)。
特開2005−290404号公報
しかし、このようにして作製したGe:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30.0%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有する従来のターゲットを用いてスパッタリングを行うとパーティクルが多く発生し、不良品が多く発生して歩留よく相変化記録膜を成膜することができない。
そこで、本発明者らは、パーティクル発生の少ないターゲットを得るべく研究を行なった。その結果、通常のGe:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30.0%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる成分組成に、さらに微量のFe:1〜20ppmを含有する成分組成を有するターゲットは、スパッタリングに際してパーティクル発生が極めて少なくなる、という研究結果が得られたのである。
この発明は、かかる研究結果に基づいて成されたものであって、
Ge:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30%を含有し、さらにFe:1〜20ppmを含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有するパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲット、に特徴を有するものである。
この発明のパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットに含まれるFeを1〜20ppmに定めた理由は、Feが1ppm未満含まれていてもパーティクル発生を抑制する効果がないので好ましくなく、一方、Feが20ppmを超えて含まれると、パーティクル発生抑制効果の更なる改善は無く、かえって記録特性に悪影響を及ぼすようになるので好ましくないという理由に基づくものである。
なお、GeおよびSbの含有量は通常知られている範囲内であるのでそれらの限定理由の説明は省略する。
この発明のパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲットは、Ge、SbおよびTeの各原料を溶解してGe:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30.0%を含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有する溶湯を作製し、得られた溶湯に微細なFe粉末を添加し、このFe粉末を添加した溶湯を鋳造して合金インゴットを作製し、得られた合金インゴットを粉砕して得られた原料合金粉末を作製し、この原料合金粉末を真空ホットプレス法または熱間静水圧プレス法などの加圧焼結することにより得られる。
前記原料合金粉末を加圧焼結するには真空ホットプレス法または熱間静水圧プレス法を用いることが好ましく、その加圧焼結条件は、従来と同じ圧力:19〜35MPa、温度:450〜550℃、1〜3時間保持の範囲内で行われ、この条件は通常行われている条件であるのでその限定理由の説明は省略する。
この発明のスパッタリングターゲットは、スパッタリングを行うに際してパーティクルの発生が少なく、したがって不良品の発生が少ないことから、歩留良く相変化膜を作製することができ、光記録ディスク産業および新しい半導体メモリー産業の発展に大いに貢献し得るものである。
まず、Feの含有量が1ppm未満である純度:99.999質量%以上のGe、Sb、Teの各原料と、粒径:45μm以下の微細なFe粉末を用意し、Ge、Sb、Teの各原料を石英坩堝に投入して、Ar雰囲気で溶解したのち、前記微細なFe粉末を添加し撹拌し、得られた溶湯を鋳造してインゴットを作製し、このインゴットを冷却後粉砕して合金粉砕粉を作製し、この合金粉砕粉を分級して粒径:150μm以下を有する合金粉砕粉を作製した。
これら合金粉砕粉を金型に充填し、真空中にて温度:420℃、加圧力:58.8MPa、キープ時間:2時間の条件にて成形し、取り出して機械加工することにより直径:154mm、厚さ:6mmの寸法を有し、表1に示される成分組成を有する本発明ターゲット1〜10、比較ターゲット1〜2および従来ターゲットを作製した。これら発明ターゲット1〜10、比較ターゲット1〜2および従来ターゲットを無酸素銅製のバッキングプレートにInハンダにてボンディングし、スパッタ装置に装着し、到達真空圧力:5×10-5Pa、スパッタガス(Ar):ガス圧:1.0Pa、異常放電回数を計測できるENI社製直流電源:RPG−50を用い、スパッタパワー:50Wにて2時間プレスパッタした。
かかる条件でプレスパッタした後、一旦スパッタチャンバーを開放し、チャンバー内の防着板を交換し、直径:120mm、厚さ:1.2mmのポリカーボネート基板をターゲット−基板間距離:70mmに設定し、ターゲットに対向させて装着し、再び到達真空圧力::5×10-5Pa、スパッタガス(Ar):ガス圧:1.0Pa、異常放電回数を計測できるENI社製直流電源:RPG−50を用い、スパッタパワー:50Wにて連続して1時間スパッタを継続し、その間に発生した異常放電回数を計測し、その結果を表1に示した。
Figure 2009221588
表1に示される結果から、本発明ターゲット1〜10は、従来ターゲットと比較して、スパッタリングに際して異常放電回数が少ないことからパーティクルの発生が少ないことがわかる。しかし、比較例1〜2に見られるようにこの発明の範囲を外れると好ましくない特性が現れることが分かる。

Claims (1)

  1. 原子%でGe:15.0〜30.0%、Sb:5.0〜30%を含有し、さらにFe:1〜20ppmを含有し、残部がTeおよび不可避不純物からなる組成を有することを特徴とするパーティクル発生の少ない相変化膜形成用スパッタリングターゲット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100632A (ja) * 1986-10-16 1988-05-02 Sony Corp 光記録媒体
WO1998047142A1 (fr) * 1997-04-16 1998-10-22 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Procede de production d'un support optique d'enregistrement d'informations et support optique d'enregistrement d'informations produit avec ce procede
WO2005005683A1 (ja) * 2003-07-15 2005-01-20 Nikko Materials Co., Ltd. スパッタリングターゲット及び光記録媒体

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