JP2009219537A - 空気清浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 静止型流体混合器を使用することにより、装置コストが低く、かつ気液接触効率が高い空気清浄化装置を提供する。
【解決手段】 循環ポンプ5を駆動して、水槽1から清浄化液2を送水管6を通じて下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bに向けて圧送し、清浄化液2をミキサーパイプ3内に噴射する。次に、ブロワー10を駆動すると、被清浄化空気がミキサーパイプ3内に吸引され、ミキサーパイプ3を下から上に通流する間に下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bによって分割・転換・反転を繰り返し、噴射された清浄化液2と気液接触される。これにより、被清浄化空気中の有形無形の混入物質は、清浄化液2に取り込まれて殺菌・洗浄・除去・脱臭される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気清浄化装置に関し、より詳しくは病院,医院等の医療機関における待合室,診察室,手術室等の浮遊・付着雑菌類の殺菌・洗浄・除去・脱臭対策等のための空気清浄化装置に関する。
病院,医院等の医療機関における待合室,診察室,手術室等の空気中には、細菌,ウイルス,カビ等の雑菌類が多数浮遊している。また、待合室,診察室,手術室等の壁,机,椅子,手すり等の備品には、細菌,ウイルス,カビ等の雑菌類が多数付着している。このため、医療機関では、院内感染を防止するために、浮遊・付着雑菌類の殺菌対策が必要不可欠であった。近年は、MRSA(Methicillin-Resistant Staphylococcus Aureus),多剤耐性緑膿菌等の耐性菌,SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)ウイルス,新型インフルエンザウイルスの等の強力な感染力を有する雑菌類も多く、医療機関では、確実な浮遊・付着雑菌類の殺菌対策が望まれている。特に、子供やお年寄りは雑菌類に対する免疫力が弱く、症状によっては重大な事態になりかねないので、子供やお年寄りの患者の多い医療機関では、浮遊・付着雑菌類の殺菌対策は急務であった。
また、病院,医院等の医療機関における待合室,診察室,手術室等の空気中には、有形無形の混入物質、例えば塵埃,タバコの煙,各種大気汚染物質等の不所望の極小微粒子や、接着剤・塗料等の化学物質からの有機揮発ガス(シックハウス症候群で問題になるホルムアルデヒド等),人体や各種製品等からの臭気等を含む各種ガス類のような不所望の気体が含まれている。このため、医療機関では、極小微粒子や各種ガス類等の洗浄・除去・脱臭対策も必要であった。
空気清浄化を行うための先行技術としては、イオン,オゾン等の殺菌作用や光触媒作用を利用する空気清浄化装置(例えば、特許文献1,特許文献2等参照)や、さらには高性能フィルターを使用する空気清浄化装置(例えば、特許文献3等参照)等の様々なものが提案されている。しかし、これらの適用環境は様々であり、あるものは局部的な効果に止まり、他方では効果が不十分であるもの、優れた効果を発揮するものの保守が難しいもの等の問題点を有するものが多く、広い範囲で有効に機能する空気清浄化装置を提供することは難しかった。
病院,医院等の医療機関においては、一般住宅やオフィスにおいて必要とされる空気清浄化のレベルに比して、より高いレベルの空気清浄化が要求されるので、従来のこの種の空気清浄化装置において使用されている紫外線,イオン,オゾン,光触媒物質等の作用では十分な殺菌・洗浄・除去・脱臭効果を得ることができない。このため、より強力な殺菌・洗浄・除去・脱臭効果に優れる二酸化塩素(ClO)を使用する空気清浄化装置が提案されている。例えば、特許文献4には、気液接触部にノズルを設け、通過空気中の有形無形の混入物質を除去する空気清浄化装置において、二酸化塩素水溶液をノズルから噴射して殺菌・洗浄・除去・脱臭効果を高めるようにした空気清浄化装置が開示されている。特許文献5には、さらに、紫外線照射手段を設け、ノズルから噴射した二酸化塩素水溶液中の二酸化塩素成分を活性化するようにした空気清浄化装置が開示されている。
一方、特許文献6には、二酸化塩素よりも毒性が低い次亜塩素酸を含む電解水を生成して使用する空気清浄化装置が開示されている。
特開平05−285420号公報 特開平11−057368号公報 特開2000−000417号公報 特開2005−110703号公報 特開2007−068612号公報 特開2005−305100号公報
しかしながら、上述した二酸化塩素や次亜塩素酸を使用する従来の空気清浄化装置は、単に流動する被清浄化空気に、清浄化液をシャワーとして噴射したり、泡ミストとして供給したりしていただけであったので、被清浄化空気と清浄化液との気液接触が十分でなく、期待していたほどの殺菌・洗浄・除去・脱臭効果が得られないという問題点があった。
ところで、被清浄化空気と清浄化液との十分な気液接触が行われるようにするためには、流動する被清浄化空気を攪拌しながら清浄化液をシャワーとして噴射することが考えられるが、一般に流動する被清浄化空気を攪拌するためには攪拌用モーター等の動力源を必要とし、装置コストが高くなるという問題点があった。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、静止型流体混合器を使用することにより、装置コストが低く、かつ気液接触効率が高い空気清浄化装置を提供することにある。
請求項1に記載の空気清浄化装置は、清浄化液が収容される水槽と、前記水槽の上位に立設されたミキサーパイプと、前記ミキサーパイプ内に配設され、旋回方向が交互に反転する螺旋状の羽根を有するミキサーエレメントと、前記ミキサーパイプ内に配置されたシャワーヘッドと、前記ミキサーパイプの下端開口から被清浄化空気を吸引し、前記ミキサーパイプの上端開口より清浄化された空気を排出する送気手段と、前記水槽から清浄化液を吸引し、前記シャワーヘッドから清浄化液を前記ミキサーパイプ内に噴射させる送水手段とを備え、前記ミキサーパイプ内を分割・転換・反転しながら上昇する被清浄化空気と、前記シャワーヘッドから噴射されて前記ミキサーパイプ内を自重で落下する清浄化液とを気液接触させることを特徴とする。請求項1に記載の空気清浄化装置によれば、駆動源を使用しない静止型のミキサーエレメントにより被清浄化空気を分割・転換・反転するようにしたので、装置コストが低く、かつ気液接触効率が高い空気清浄化装置を実現することができる。
請求項2に記載の空気清浄化装置は、請求項1記載の空気清浄化装置において、前記ミキサーエレメントが上位側ミキサーエレメントと下位側ミキサーエレメントとに分離され、前記上位側ミキサーエレメントと前記下位側ミキサーエレメントとの中間位置に下位側シャワーヘッドが、前記上位側ミキサーエレメントの上位位置に上位側シャワーヘッドが配置されていることを特徴とする。請求項2に記載の空気清浄化装置によれば、ミキサーエレメントおよびシャワーヘッドを上位側と下位側とに分離することにより、被清浄化空気と清浄化液との気液接触効率をより一層向上させることができる。
請求項3に記載の空気清浄化装置は、請求項1または2記載の空気清浄化装置において、前記清浄化液が、次亜塩素酸ソーダ水であることを特徴とする。請求項3に記載の空気清浄化装置によれば、清浄化液が次亜塩素酸ソーダ水であるので、病院,医院等の医療機関での使用に十分に耐え得る殺菌・洗浄・除去・脱臭効果が得られるとともに、有効殺菌成分である次亜塩素酸の濃度等の制御を容易に行うことができる。
静止型流体混合器を使用することにより、装置コストが低く、かつ気液接触効率が高い空気清浄化装置を提供するという目的を達成した。
以下、本発明の実施の形態に係る空気清浄化装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る空気清浄化装置の内部構成を示す概略断面図である。本実施例1に係る空気清浄化装置は、水槽1と、水槽1内に収容された清浄化液2と、水槽1に起立されるように配設されたミキサーパイプ3と、ミキサーパイプ3の下半部内に配置された下位側ミキサーエレメント4aと、ミキサーパイプ3の上半部内に配置された上位側ミキサーエレメント4bと、水槽1から清浄化液2を吸引する循環ポンプ5(本発明の送水手段に相当)と、循環ポンプ5に連結されミキサーパイプ3に並行するように立設された送水管6と、送水管6の中程に取り付けられたT字形管継手7と、送水管6の上端に取り付けられたL字形管継手8と、T字形管継手7に連結されミキサーパイプ3内の中程に延び出した下位側シャワーヘッド9aと、L字形管継手8に連結されミキサーパイプ3内の上位位置に延び出した上位側シャワーヘッド9bと、ミキサーパイプ3の上端開口に取り付けられたブロワー10(本発明の送気手段に相当)と、ブロワー10から延出されたL字形通風管11と、L字形通風管11の先端開口に取り付けられたフィルター12とから、その主要部が構成されている。
水槽1は、耐食性の金属または合成樹脂で液漏れしないように形成された箱体状でなり、給水バルブ1a,排水バルブ1b,空気取入孔1c,連通孔1dおよび送水孔1eが設けられている。給水バルブ1aは水槽1の側壁の上位位置に取り付けられ、排水バルブ1bは水槽1の側壁の下位位置に取り付けられている。空気取入孔1cは、水槽1の上面壁に穿設され、ゴミ等の混入を防ぐためのスリーブが突設されている。連通孔1dは、水槽1の上面壁に穿設され、ミキサーパイプ3に連通されている。送水孔1eは、水槽1の側壁の下位位置に取り付けられ、循環ポンプ5に連通されている。
清浄化液2は、本実施例1では、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)を水(HO)と反応してできる、次亜塩素酸(HOCl)を大量に含んだ次亜塩素酸ソーダ水であるものとする。次亜塩素酸および次亜塩素酸の塩類は、酸化剤,漂白剤,外用殺菌剤,消毒剤として広く利用されている。次亜塩素酸は、人体の殺菌成分と同じものであるので、この含有量が多ければ多いほど殺菌力は増すことになる。清浄化液2は、次亜塩素酸ソーダのpHを調整することによって、次亜塩素酸ソーダに含有されている殺菌成分である次亜塩素酸を大量に生成して、それを使うようにしている。詳しくは、次亜塩素酸ソーダは、食品衛生,環境衛生等のさまざまな場面で殺菌剤として広く使われているが、食品等人体に直接影響する場合は、濃度12%程度の原液を200ppmに薄めて使用するように、との指導が厚生労働省よりなされている。しかし、次亜塩素酸ソーダは、200ppmに薄めると、pHは8.2〜8.8位のアルカリ性になり、このpHの範囲であると、有効殺菌成分の次亜塩素酸の存在比は10数%しかない。これを、pH7.0以下の弱酸性にすると、存在比は70〜100%へと飛躍的に高まり、殺菌力が強化される。pH8.2〜8.8の次亜塩素酸ソーダでも、水で薄めてpH7に近づけることはできる(水は通常pH7であるから、大量に水を加えれば限りなく水と同じpHに近づく)。しかし、このやり方は、濃度が薄くなりすぎて殺菌力が弱くなり、実用には向かない。清浄化液2では、濃度8.5%程度という低濃度の希塩酸を、極微量に次亜塩素酸ソーダに混合しpH6.0〜7.3にすることにより、有効殺菌成分である次亜塩素酸を大量に含んだものを生成するようにしている。このようにして生成した清浄化液2は、原液である次亜塩素酸ソーダの約8倍の殺菌力がある。なお、清浄化液2は、pH5位にすると、より一層殺菌力は高まる。しかし、pHを低く(すなわち酸性度を高く)しすぎると、有害な塩素ガス(Cl)が発生しやすくなる。そのため、清浄化液2では、通常はpH5以上の塩素ガスが発生しない弱酸性の状態で使用することが望ましい。なお、次亜塩素酸は不安定な物質であって水溶液中で徐々に分解するため、また取り込まれた有形無形の混入物質、例えば浮遊雑菌類,塵埃,タバコの煙,各種ガス類,その他大気汚染物質等で次第に汚染するので、水槽1中の清浄化液2は、3ヶ月に1回程度は交換することが望ましい。
ミキサーパイプ3は、耐食性の金属または合成樹脂で形成された管体であり、下端開口は水槽1の連通孔1dに連結されている。ミキサーパイプ3は、下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bから噴射されてミキサーパイプ3内を自重で落下する清浄化液2と、下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bにより分割・転換・反転しながら下方から上方に通流する被清浄化空気とを混合して気液接触させる役目をする。ミキサーパイプ3内において、被清浄化空気中に含まれる有形無形の混入物質、例えば浮遊雑菌類,塵埃,タバコの煙,各種ガス類,その他大気汚染物質等が清浄化液2中に取り込まれて、殺菌・洗浄・除去・脱臭される。ミキサーパイプ3を伝って自重で落下する清浄化液2の水滴は、水槽1内に回収される。
図2は、180°回転型のミキサーエレメント4a,4bを示す正面図である。このミキサーエレメント4a,4bは、図3に示すように、複数(図示は4つ)の長板部41を長手方向に幅細部42で順次連結したベルト状部材を捻り加工することにより製造される。詳しくは、最上位の長板部41の下辺を固定して上辺が反時計方向(下方から上方を見て。以下同様)に180°捻られて反時計方向に螺旋状に旋回する左旋回羽根部43とされ、2番目の長板部41の上辺が時計方向(下方から上方を見て。以下同様)に90°捻られるとともに下辺が反時計方向に90°捻られて時計方向に螺旋状に旋回する右旋回羽根部44とされ、3番目の長板部41が上辺を固定して下辺が時計方向に180°捻られて時計方向に螺旋状に旋回する左旋回羽根部43とされ、最下位の長板部41の上辺が時計方向に90°捻られるとともに下辺が反時計方向に90°捻られて時計方向に螺旋状に旋回する右旋回羽根部44とされている。なお、左旋回羽根部43および右旋回羽根部44の直径(幅)は、ミキサーパイプ3の内径とほぼ同じ長さに設定されており、左旋回羽根部43および右旋回羽根部44の軸方向の長さは、それらの直径の約1.5倍に設定されている。なお、ミキサーエレメント4a,4bの製造方法の詳細については、米国特許No.5,312,185および日本特許3339692を参照することができる。
下位側ミキサーエレメント4aは、図1に示すように、ミキサーパイプ3内の下半部に軸方向が一致するように嵌入されて固定配置され、上位側ミキサーエレメント4bは、ミキサーパイプ3内の上半部に軸方向が一致するように嵌入されて固定配置されている。ミキサーパイプ3と、下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bとから、静止型流体混合器30が構成されている。ミキサーパイプ3内を通流する流体である被清浄化空気および清浄化液2は、下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bによって分割作用・転換作用・反転作用を受けることになる。ここで、分割作用とは、流体が左旋回羽根部43または右旋回羽根部44を通過するごとに2分割されることをいう。転換作用とは、流体が左旋回羽根部43または右旋回羽根部44の旋回面に沿ってミキサーパイプ3の中央部から壁部へ、壁部から中央部へと並び換えられることをいう。反転作用とは、流体が左旋回羽根部43または右旋回羽根部44ごとに旋回方向を換え、急激な慣性力の反転を受けて乱流攪拌されることをいう。なお、左旋回羽根部43および右旋回羽根部44の直径(幅)は、ミキサーパイプ3の内径とほぼ同じ長さに設定されており、左旋回羽根部43および右旋回羽根部44の軸方向の長さは、それらの直径の約1.5倍に設定されている。
循環ポンプ5は、水槽1から送水孔1eを通じて清浄化液2を吸引し、清浄化液2を送水管6に圧送して、下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bからミキサーパイプ3内に噴射させる。
下位側シャワーヘッド9aは、基端がT字形管継手7に連結され、先端がミキサーパイプ3の周壁を貫通して下位側ミキサーエレメント4aと上位側ミキサーエレメント4bとの間の中間位置に延出されている。下位側シャワーヘッド9aは、格子状または列状に配設されたノズル群(図示せず)を有する。
上位側シャワーヘッド9bは、基端がL字形管継手8に連結され、先端がミキサーパイプ3の周壁を貫通して上位側ミキサーエレメント4bの上位位置に延出されている。上位側シャワーヘッド9bは、格子状または列状に配設されたノズル群(図示せず)を有する。
ブロワー10は、ミキサーパイプ3の上端開口に気密的に取り付けられ、ミキサーパイプ3の下端開口から被清浄化空気を吸引し、L字形通風管11の先端開口からフィルター12を通じて清浄化された空気を排出する。なお、本実施例1では、ブロワー10をミキサーパイプ3の上端開口側に配設しているが、空気清浄化装置によってはブロワー10をミキサーパイプ3の下端開口側に配設してもよし、ミキサーパイプ3の任意の位置に配設してもよい。
図1には示していないが、本実施例1に係る空気清浄化装置は、図4に示すように、筐体100内に収納し、かつ筐体100に複数のキャスター101を取り付けて移動可能に設置するようにするにしてもよい。
次に、このように構成された本実施例1に係る空気清浄化装置の動作について説明する。
空気清浄化装置の使用にあたり、水槽1には給水バルブ1aから予め所定量の水を供給し、また、濃度8.5%程度という低濃度の希塩酸を極微量に次亜塩素酸ソーダに混合しpH6.0〜7.3にすることにより、有効殺菌成分である次亜塩素酸を大量に含んだ清浄化液2を生成する。
次に、循環ポンプ5を駆動して、水槽1から送水孔1eを通じて清浄化液2を吸引し、送水管6を通じて下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bに向けて圧送する。圧送された清浄化液2を受けた下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bは、格子状または列状に配設されたノズル群から清浄化液2を噴射し、噴射面から全周に拡散する水膜を形成する。
続いて、清浄化液2の水膜が形成された状態でブロワー10を駆動する。すると、被清浄化空気が空気取入孔1cから水槽1内に吸引され、水槽1内からさらに連通孔1dを通じてミキサーパイプ3内に吸引される。被清浄化空気は、ミキサーパイプ3を通流する間に下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bによって分割・転換・反転を繰り返し、周辺に形成されている清浄化液2の水膜を拡散しながら上方に移動する。詳しくは、ミキサーパイプ3内に下方から通流した被清浄化空気は、まず、下位側ミキサーエレメント4aの最下位の右旋回羽根部44で時計方向に分割・転換・反転され、3番目の左旋回羽根部43で反時計方向に分割・転換・反転され、2番目の右旋回羽根部44で時計方向に分割・転換・反転され、最上位の左旋回羽根部43で反時計方向に分割・転換・反転される。このように分割・転換・反転が繰り返される間に被清浄化空気は、清浄化液2と気液接触され、この間、下位側ミキサーエレメント4aを通過する被清浄化空気中の有形無形の混入物質、例えば浮遊雑菌類,塵埃,タバコの煙,各種ガス類,その他大気汚染物質等は、下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bから噴射された清浄化液2の水膜中に取り込まれて殺菌・洗浄・除去・脱臭される。
次に、下位側ミキサーエレメント4aを通流した被清浄化空気は、上位側ミキサーエレメント4bの最下位の右旋回羽根部44で時計方向に分割・転換・反転され、3番目の左旋回羽根部43で反時計方向に分割・転換・反転され、2番目の右旋回羽根部44で時計方向に分割・転換・反転され、最上位の左旋回羽根部43で反時計方向に分割・転換・反転される。このように分割・転換・反転が繰り返される間に被清浄化空気は、清浄化液2と気液接触され、この間、上位側ミキサーエレメント4bを通過する被清浄化空気中の有形無形の混入物質、例えば、浮遊雑菌類,塵埃,タバコの煙,各種ガス類,その他大気汚染物質等は、上位側シャワーヘッド9bから噴射された清浄化液2の水膜中に取り込まれて殺菌・洗浄・除去・脱臭される。
一方、上位側シャワーヘッド9bから噴射され上位側ミキサーエレメント4bに流れ込んだ清浄化液2は、上位側ミキサーエレメント4bの左旋回羽根部43および右旋回羽根部44に沿って分割・転換・反転されながら自重で落下する間に、被清浄化空気と気液接触して被清浄化空気中の有形無形の混入物質、例えば、浮遊雑菌類,塵埃,タバコの煙,各種ガス類,その他大気汚染物質等を取り込み、さらに下位側シャワーヘッド9aから噴射された清浄化液2とともに、下位側ミキサーエレメント4aに流れ込む。
次に、上位側シャワーヘッド9bおよび下位側シャワーヘッド9aから噴射され下位側ミキサーエレメント4aに流れ込んだ清浄化液2は、下位側ミキサーエレメント4aの左旋回羽根部43および右旋回羽根部44に沿って分割・転換・反転されながら自重で落下する間に、被清浄化空気と気液接触して被清浄化空気中の有形無形の混入物質、例えば浮遊雑菌類,塵埃,タバコの煙,各種ガス類,その他大気汚染物質等を取り込み、連通孔1dを通じて水槽1内に回収される。
このように、清浄化液2は、その大部分が水滴となってミキサーパイプ3から水槽1内に回収されるが、その一部は清浄化された空気に含まれたままフィルター12から空気清浄化装置が設置されている、医療機関の待合室,診察室,手術室等の装置設置箇所の空間に放出される。その結果、空気清浄化装置を通流して清浄化された空気はもとより、清浄化された空気中に残留する清浄化液2あるいは次亜塩素酸成分によって装置設置箇所の空間の空気も清浄化され、さらに殺菌・洗浄・除去・脱臭効果が持続する。加えて、医療機関の待合室,診察室,手術室等の壁,机,椅子,手すり等の備品に清浄化された空気中に残留する清浄化液2あるいは次亜塩素酸成分が付着することにより、これらに付着した細菌,ウイルス,カビ等の雑菌類も殺菌されることになる。
また、上位側シャワーヘッド9bおよび下位側シャワーヘッド9aから噴射された清浄化液2が水膜となる際、さらには清浄化液2がミキサーパイプ3や下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bとの衝突等により極微細水滴に分裂する際には、マイナスイオンが発生され、かかるマイナスイオンは清浄化された空気に混じった状態でフィルター12を通して医療機関の待合室,診察室,手術室等の装置設置箇所の空間に放出される。これにより、マイナスイオンによる殺菌・洗浄・除去・脱臭効果も得られる。
本実施例1に係る空気清浄化装置によれば、ミキサーパイプ3内を下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bにより分割・転換・反転しながら上昇する被清浄化空気と、下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bによって噴射されてミキサーパイプ3内を自重で落下する清浄化液2とを気液接触させることにより、装置コストが低く、かつ気液接触効率が高い空気清浄化装置を実現することができる。
以上、本発明の実施例1を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例1では、ミキサーエレメントを下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bの2段にし、かつシャワーヘッドを下位側シャワーヘッド9aおよび上位側シャワーヘッド9bの2段にしたが、ミキサーエレメントを1段または3段以上にするようにしてもよいし、シャワーヘッドを1段または3段以上にするようにしてもよい。
また、上記実施例1では、下位側ミキサーエレメント4aおよび上位側ミキサーエレメント4bを180°回転型のミキサーエレメントとしたが、90°等の他の回転型のミキサーエレメントとすることができる。
さらに、上記実施例1では、清浄化液2を次亜塩素酸ソーダ水としたが、二酸化塩素水溶液等に他の殺菌性を有する水溶液とするようにしてもよい。
さらにまた、上記実施例1では、空気清浄化装置を病院,医院等の医療機関に設置するように説明したが、本発明の空気清浄化装置は、医療機関ばかりでなく、ホテル,レストラン,飲食店,電車,航空機等の客室,ロッカールーム,倉庫,生ゴミ置き場,トイレ等に設置するようにしてもよい。このようにしても、医療機関に設置した場合と同様の作用および効果が得られることはいうまでもない。
本発明の実施例1に係る空気清浄化装置の構成を示す概略断面図。 180°回転型のミキサーエレメントを示す正面図。 図2のミキサーエレメントを製造するベルト状部材を示す正面図。 本実施例1に係る空気清浄化装置を筐体に収納して示す外観斜視図。
符号の説明
1 水槽
1a 給水バルブ
1b 排水バルブ
1c 空気取入孔
1d 連通孔
1e 送水孔
2 清浄化液
3 ミキサーパイプ
4a 下位側ミキサーエレメント
4b 上位側ミキサーエレメント
5 循環ポンプ(送水手段)
6 送水管
7 T字形管継手
8 L字形管継手
9a 下位側シャワーヘッド
9b 上位側シャワーヘッド
10 ブロワー(送気手段)
11 L字形通風管
12 フィルター
30 静止型流体混合器
41 長板部
42 幅細部
43 左旋回羽根部
44 右旋回羽根部

Claims (3)

  1. 清浄化液が収容される水槽と、
    前記水槽の上位に立設されたミキサーパイプと、
    前記ミキサーパイプ内に配設され、旋回方向が交互に反転する螺旋状の羽根部を有するミキサーエレメントと、
    前記ミキサーパイプ内に配置されたシャワーヘッドと、
    前記ミキサーパイプの下端開口から被清浄化空気を吸引し、前記ミキサーパイプの上端開口より清浄化された空気を排出する送気手段と、
    前記水槽から清浄化液を吸引し、前記シャワーヘッドから清浄化液を前記ミキサーパイプ内に噴射させる送水手段とを備え、
    前記ミキサーパイプ内を前記ミキサーエレメントによって分割・転換・反転させられながら上昇する被清浄化空気と、前記シャワーヘッドから噴射されて前記ミキサーパイプ内を自重で落下する清浄化液とを気液接触させることを特徴とする空気清浄化装置。
  2. 前記ミキサーエレメントが上位側ミキサーエレメントと下位側ミキサーエレメントとに分離され、前記上位側ミキサーエレメントと前記下位側ミキサーエレメントとの中間位置に下位側シャワーヘッドが、前記上位側ミキサーエレメントの上位位置に上位側シャワーヘッドが配置されている請求項1記載の空気清浄化装置。
  3. 前記清浄化液が、次亜塩素酸ソーダ水である請求項1または2記載の空気清浄化装置。
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