JP2009219042A - 車両用周辺監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、近赤外線投光器をオフとした場合であっても、近赤外線カメラの映像表示を継続しつつ、出力される映像のノイズを低減し、ザラ付き感を与えない車両用周辺監視装置を提供することを目的とする。
【解決手段】近赤外線投光器10で車両の周辺に近赤外線を照射し、反射光を含む近赤外線を近赤外線カメラ20で集光して車両周辺の映像を表示パネル40に出力する車両用周辺監視装置であって、
前記車両の車速が所定値以下のときには、前記近赤外線投光器を消灯させるとともに、前記映像の最大許容輝度を変更することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用周辺監視装置に関し、特に、近赤外線を利用した車両用周辺監視装置に関する。
従来から、車両の前方に赤外線を照射する赤外線投光器と、車両の前方からの赤外線を受光して画像信号を出力する赤外線カメラとを有し、車速が所定速度以上に加速した場合に、赤外線投光器を点灯させて車両前方に近赤外線を照射し、続いて近赤外線カメラをオンにして近赤外線照射領域の撮像を開始し、近赤外線カメラ画像をヘッドアップディスプレイでフロントガラスに投影して障害物の有無を確認する赤外画像撮像装置において、赤外線カメラにより受光された赤外線画像の輝度が予め設定された閾値未満である場合、異常判定手段により赤外線投光器の異常を判定するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる赤外画像撮像装置においては、車速が所定速度未満であり、車両が低速走行をしているときには、赤外線投光器をオフとし、またヘッドアップディスプレイによる輝度は、最大値の10%に抑えられているので、画像は表示されない状態となる。
特開2007−15660号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の赤外画像撮像装置による近赤外線カメラ画像を、ヘッドアップディスプレイではなく、例えばインストルメントパネル内のメータ内等の車両内に設置された表示パネルに表示する場合には、車速が所定値未満のときには、車両内に設置された表示パネルの表示が暗い状態となるので、意匠上好ましくないという問題を生ずる。車速が低いときには、歩行者等への影響を考慮して、近赤外線投光器は消灯させることが好ましいが、赤外線撮像装置がオンとなっているのに、表示パネルが暗い表示のままであると、ユーザの装置利用に対する意欲や期待感を薄れさせてしまうおそれがある。特に、表示パネルが大画面である場合には、その影響が大きい。
これを防止するため、近赤外線カメラ画像の表示輝度の設定を、赤外線投光器がオフとなっても、赤外線投光器オン時と同じレベルにしておくと、表示パネルには暗いながらも映像が表示され続け、真っ暗な表示よりは意匠的には良好となる。しかしながら、赤外線カメラには弱い近赤外線信号しか入ってこないので、赤外線カメラを制御するカメラ制御手段がカメラゲインを上げる制御を行ってしまい、今度は近赤外線カメラ画像にノイズが多くなり、ザラ付き感を与えてしまうという問題を新たに生じてしまう。
そこで、本発明は、近赤外線投光器をオフとした場合であっても、近赤外線カメラの映像表示を継続しつつ、出力される映像のノイズを低減し、ザラ付き感を与えない車両用周辺監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る車両用周辺監視装置は、近赤外線投光器で車両の周辺に近赤外線を照射し、反射光を含む近赤外線を近赤外線カメラで集光して車両周辺の映像を表示パネルに出力する車両用周辺監視装置であって、
前記車両の車速が所定値以下のときには、前記近赤外線投光器を消灯させるとともに、前記映像の最大許容輝度を変更することを特徴とする。
これにより、近赤外線投光器が消灯されても、映像の最大許容輝度を変更することにより、映像は表示しつつノイズの少ない映像に調整することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明に係る車両用周辺監視装置において、
前記最大許容輝度の変更は、最大許容輝度設定値を下げる変更であることを特徴とする。
これにより、映像の最大輝度を抑制することができ、適正な輝度の映像はそのまま表示し、輝度の大きい映像については、最大輝度を抑制することにより、表示映像のノイズを低減することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る車両用周辺監視装置において、
前記最大許容輝度の変更は、前記近赤外線カメラを制御するカメラ制御手段のゲイン最大値を変更することにより行われることを特徴とする。
これにより、映像の表示輝度を制御するのに適切なカメラ制御手段のゲイン最大値を利用して、適正な輝度の映像を表示パネルに表示させる調整を行うことができる。
第4の発明は、第3の発明に係る車両用周辺監視装置において、
前記ゲイン最大値の変更は、前記ゲイン最大値を下げる変更であることを特徴とする。
これにより、近赤外線カメラに集光される近赤外線の信号量が少ない場合でも、信号を増幅しようとしてゲインが徒に高くなり、ノイズの大きい映像となってしまうことを防止することができる。
本発明によれば、近赤外線投光器が消灯している場合であっても、適正な輝度でノイズの少ない映像を表示パネルに表示させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例に係る車両用周辺監視装置の概略構成を示した機能ブロック図である。図1において、本実施例に係る車両用周辺監視装置は、近赤外線投光器10と、近赤外線カメラ20と、作動制御部31と、表示パネル40とを有する。また、関連構成要素として、ライトスイッチ50、ナイトビュースイッチ60と、車速センサ70と、歩行者検知部32と、歩行者枠画像合成部33とを備えてもよい。
近赤外線投光器10は、夜間、車両の周辺に近赤外線を照射し、車両から見え難い先を明るく映像化するための手段である。一般的には、近赤外線投光器10は、車両の前方を照射し、ヘッドライトでは光が届かず、視認が困難な前方を照射して、歩行者等を検知する。近赤外線は、可視光よりも長い波長を有し、例えば可視光が480〜780〔nm〕であれば、近赤外線は、780〜1200〔nm〕の波長の帯域である。かかる可視光以外の波長の光を用いて、車両前方の照射対象となる歩行者には眩しさを与えずに、歩行者の存在を検知する。よって、ヘッドライトがロービームの状態のときに、近赤外線投光器10による近赤外線は、ハイビームの状態で車両前方を照射することができるので、ヘッドライトより先の運転者から見え難い領域まで映像化することができる。なお、近赤外線投光器10には、例えば近赤外線ランプが適用されてもよい。
近赤外線カメラ20は、近赤外線を集光するための撮像手段であり、近赤外線投光器10の照射により生じた反射光の他、周囲光の近赤外線成分も集光する。近赤外線カメラ20は、例えば、撮像素子にフォトダイオード等を用いたCCD(Charge Coupled Device)カメラが適用されてもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラが適用されてもよい。近赤外線カメラ20は、近赤外線を集光して撮像できるカメラであればその種類は問わず、他の種類のデジタルカメラの他、例えばアナログカメラが適用されてもよい。
作動制御部31は、近赤外線投光器10、近赤外線カメラ20の作動を制御するための手段である。また、作動制御部31は、表示パネル40を更に作動制御してもよい。作動制御部31には、ライトスイッチ50、ナイトビュースイッチ60及び車速センサ70が接続されており、ライトスイッチ50及びナイトビュースイッチ60のオン・オフ信号と、車速センサ70からの車速検出値が入力されるようになっている。そして、作動制御部31は、これらの入力信号に基づいて、近赤外線投光器10及び近赤外線の動作を制御する。
具体的には、作動制御部31は、ナイトビュースイッチ60がユーザによりオンとされ、周囲が暗く、ヘッドライトが点灯しているという条件を満たしたときに、近赤外線投光器10を点灯させ、表示パネル40にナイトビュー映像を表示させる。このとき、表示パネル40は、ユーザが調整した一定輝度とされる。なお、ヘッドライトの点灯は、ライトスイッチ50がユーザによりオン操作されて点灯してもよいし、車両側で暗さを検出して自動的にライトスイッチ50がオンとされてもよい。
一方、上記条件を満たしていても、車速が所定の速度以下又は速度未満のときには、作動制御部31は、近赤外線投光器10を消灯させる作動制御を行う。これは、近赤外線投光器10からは、人間の目には見えないものの、ある程度のエネルギーを有する近赤外線が投射されているため、近赤外線の車外の人への影響を軽減するため、車速が一定値以下又は一致値未満の場合には、近赤外線を投射しないようにしたものである。なお、近赤外線投光器10を消灯させる車速は、例えば時速15〔km/h〕以下のときに消灯し、時速15〔km/h〕を超えたときに点灯させるようにしてもよいし、また例えば時速30〔km/h〕未満のときに消灯させ、時速30〔km/h〕以上のときに点灯させる制御を行ってよい。かかる閾値となる車速は、近赤外線のエネルギーの強さ等を考慮して、種々適切な値を設定してよい。
なお、本実施例に係る車両用周辺監視装置においては、車速が所定値以下又は所定値未満となったときに、近赤外線カメラ20又は表示パネル40を制御し、表示パネル40に出力される映像の最大許容輝度を制御するが、詳細については後述する。
作動制御部31は、本実施例に係る車両用周辺監視装置の全体を制御するナイトビュー制御部30の一部として構成されてよい。ナイトビュー制御部30では、車両周辺監視装置全体の制御を行うため、作動制御部31の他、歩行者検知部32及び歩行者枠画像合成部33を備えてもよい。また、ナイトビュー制御部30は、制御演算処理を行うため、例えば所定のMPU(Micro Processing Unit)、電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成された制御ECU(Electronic Control Unit、電子制御ユニット)として構成されてもよい。
歩行者検知部22は、近赤外線カメラ20で撮像した映像を画像認識し、映像中に含まれる歩行者を検知する手段である。例えば、歩行者を特徴点として、パターンマッチング等を用いて、歩行者の存在の有無と存在する場合にはその位置を検知するようにしてよい。これにより、ヘッドライトでは見え難い前方にいる歩行者を、夜間であっても確実に認識することができる。
歩行者枠画像合成部33は、歩行者検知部32で画像認識して検出した歩行者を枠で囲むため、枠画像を作成して映像に合成する手段である。これにより、近赤外線カメラ20で撮像し、歩行者検知部32で検知した歩行者を枠で囲うことにより、運転者に注意を喚起することができる。
表示パネル40は、近赤外線カメラ20で撮像した映像を表示する手段である。図1に示す構成においては、近赤外線カメラ20で撮像された映像に歩行者が検知されている場合には、歩行者が枠で囲まれた合成画像が表示される。
本実施例に係る表示パネル40は、フロントガラスに映像を投影して表示するヘッドアップディスプレイではなく、固定化された画面ディスプレイとしての機能を有し、表示パネル40には、専ら映像を表示する。従って、近赤外線カメラ20で撮像された映像が暗い場合には、表示パネル40は画面全体が暗くなってしまう。
表示パネル40は、関連要素として調光装置41を備え、ユーザの好みに応じて、調光装置41により、画面の明るさが調整可能なように構成されてよい。従って、表示パネル40は、ナイトビュー表示をユーザが選択した場合、ユーザが調整した明るさで車両の停車時又は車速が所定値以下の低速走行時も映像が表示される。
表示パネル40は、運転者が視認容易な車両内の所望の位置に配置されてよいが、例えば、インストルメントパネル内のメータ部に組み込まれて配置されてもよい。ヘッドアップディスプレイと異なり、表示パネル40は表示画面として機能するので、車両内の運転者が視認可能ないずれかの位置に配置される必要があるが、例えば、インストルメントパネル内のメータ部に組み込むと、他のメータ類とともに、表示パネル40を容易に視認することができる。また、例えば、表示パネル40が、8インチ程度の大画面で構成された場合であっても、インストルメントパネル内であれば、上部に飛び出して視界を遮ることなく配置することができる。
図2は、表示パネル40が、インストルメントパネルのメータ部に配置された例を示した図である。図2において、表示パネル40が中央部に配置され、その両側にメータ80が配置されている。このとき、ナイトビュー表示を行っている表示パネル40は、近赤外線投光器10のオン・オフに関係なく、ユーザが調光装置41により選択した適正輝度に固定したままナイトビュー映像を表示する。
しかしながら、近赤外線カメラ20は、近赤外線投光器10が投射された状態で遠くを明るく映像化するようにしているため、車両が低速走行して近赤外線投光器10をオフとして消灯すると、周囲光の少ない暗い環境においては、近赤外線カメラ20への入力光が少なくなり、近赤外線カメラ20が内部でゲインを上げて、明るい映像を作りだそうとする制御が働く。このとき、ゲインがあるレベルを超えてしまうと、表示パネル40の表示映像が、ノイズが目立つような表示映像となり、ホワイトバランスが崩れたザラ付き感のある表示映像となる場合がある。ここで、図2に示したような、表示パネル40がインストルメントパネルのメータ部に配置された構成であると、運転者によい印象を与えないおそれがある。一方、図2の構成で、表示パネル40を減光すると、中央の画面全体が暗い映像となってしまうので、これも運転者にあまり良い印象を与えないおそれがある。
そこで、本実施例に係る車両用周辺監視装置においては、以下のような制御を行い、かかる問題を解決している。以下、図3を用いて、本実施例に係る車両用周辺監視装置の制御内容について説明する。
図3は、本実施例に係る車両用周辺監視装置の近赤外線カメラ20の構成を示した機能ブロック図である。図3において、本実施例に係る車両用周辺監視装置の近赤外線カメラ20は、CCDカメラ21と、カメラ制御手段22とを有する。
CCDカメラ21は、上述のように、フォトダイオード等で構成された光電変換素子からなる画素を有する撮像手段である。CCDカメラ21は、カメラ表面に配置された受光素子で近赤外線を受光し、光信号の大きさに応じて電気信号を出力する。上述のように、780〜1200〔nm〕の波長を有する近赤外線に感度を有するCCDカメラ21が適用される。なお、本実施例においては、近赤外線カメラ20の撮像部分にCCDカメラ21を適用した例を用いて説明するが、光電変換が可能であれば、他の種類のカメラが適用されてもよい。
カメラ制御手段22は、近赤外線カメラ20の撮像条件又は撮像状態を制御するための手段であり、CCDカメラ21から出力された電気信号に基づいて映像信号を出力する際、映像信号が適正となるような制御を行う。本実施例に係る車両用周辺監視装置においては、カメラ制御手段22は、表示パネル40に表示される映像の最大許容輝度を変化させる制御を行う。
カメラ制御手段22は、A/D変換器24と、デジタルゲイン制御手段25と、明るさ制御手段26と、通信手段28とを備える。また、必要に応じて、アナログゲイン制御手段23と、映像制御手段27とを備える。
A/D変換器24は、CCDカメラ21から出力されたアナログ電気信号を、数値化してデジタル信号に変換する手段である。
デジタルゲイン制御手段25は、A/D変換器24から出力されたデジタル信号のゲインを調整、制御する手段である。デジタルゲイン制御手段25は、入力されたデジタル映像信号の大きさに応じて、映像信号が適正な大きさの出力となるように制御する。従って、デジタル入力信号が小さいときには、出力を上げるべくゲインは大きくなり、デジタル入力信号が大きいときには、出力を抑えるべくゲインは小さくなる。
デジタルゲイン制御手段25には、ゲイン制御を行う際、ゲインの変化上限であるゲイン最大値が設定されている。ゲイン制御は、上述のように、デジタル入力信号の大きさに応じてなされるが、デジタル入力信号があまりに小さくても、ゲインを上げ過ぎるとデジタル出力信号に歪みを生じたり、ノイズが多くなったりするという弊害が生じることから、上限としてゲイン最大値を設定している。本実施例に係る車両用周辺監視装置においては、赤外線投光器10の点灯時と消灯時において、CCDカメラ21に入力される近赤外線の信号レベルが大きく異なることから、ゲイン最大値の設定値を変化させることとしている。
具体的には、車両が低速走行中で近赤外線投光器10が消灯しているときには、反射光がなく、CCDカメラ21に入光する近赤外線のエネルギーが小さいので、デジタルゲイン制御手段25に入力されるデジタル信号は小さくなり、デジタルゲイン制御手段25は、カメラゲインを上げる制御を行う。しかしながら、ゲインを上げ過ぎると、上述のように、ノイズが目立つ映像が出力されてしまう。そこで、近赤外線投光器10が消灯しているときには、ゲイン最大値を下げる制御を行う。このような制御を行うことにより、表示パネル40に出力される映像が、ノイズが目立たないレベルに抑えられ、ユーザにザラ付き感を与えない映像とすることができる。
例えば、デジタルゲイン制御手段25で設定されるゲイン最大値が、通常の赤外線投光器10が点灯してナイトビュー表示を行っているときに、25〔dB/m〕に設定されていて性能が出せる場合には、赤外線投光器10が消灯したら、20〔dB/m〕に設定し、ゲインノイズに制限をかける状態にする。このようなゲイン最大値を変化させる制御を行うことにより、常に適正な輝度の映像を提供することができ、赤外線投光器10が消灯し、表示パネル40にナイトビュー表示がなされないときであっても、目障りと違和感無く、ある程度の明るさが確保された映像を表示パネル40に表示しておくことができる。
なお、近赤外線投光器10の点灯状態又は消灯状態の情報は、通信手段28から受信する信号により取得する。通信手段28は、近赤外線投光器10のオン・オフ信号が入力される通信手段であり、近赤外線投光器10の点灯・消灯状態を受信し、これをデジタルゲイン制御手段25に出力する。
通信手段28は、近赤外線投光器10の点灯状態又は消灯状態を受信及び出力できる通信手段であれば、種々の通信方式が適用されて良いが、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)通信が適用されてもよい。UART通信によれば、シリアルデータを用いて、容易に通信を行うことができる。
通信手段28に送られてくるオン・オフ信号は、図1で示した作動制御部31から、通信手段28に送られてよい。図1で説明したように、作動制御部31は、近赤外線投光器10の作動を制御しているので、オン・オフ信号を近赤外線カメラ20の方にも並行して送るようにすればよい。
明るさ制御手段26は、映像の明るさ、つまり輝度を制御する手段であり、映像信号の輝度を制御するとともに、その結果をデジタルゲイン制御手段25に反映させ、ゲイン調整も行う。明るさ制御手段26は、カメラゲインも含めて映像の輝度を制御しているので、明るさ制御手段26で表示パネル40の最大許容輝度設定値が定められ、これがゲイン最大値に反映されると考えてもよい。最大許容輝度は、映像中の許容される輝度の上限値を意味し、映像の輝度の制御において、制御可能な範囲内の輝度上限値を意味する。映像の輝度が大きくなり過ぎると、映像のホワイトバランスが崩れ、例えば上述のように、白いノイズが増加したり、また通常の制御状態であっても、映像が真っ白な状態となったりする等の好ましくない状態となり得るため、明るさ制御手段26は、何らかのパラメータを用いて最大許容輝度を設定し、最大許容輝度の上限を設けることとしている。本実施例に係る車両用周辺監視装置においては、カメラゲインのゲイン最大値を用いて、映像輝度に上限を設けた例を挙げて説明している。
よって、明るさ制御手段26は、カメラゲインだけでなく、他のパラメータを用いて、表示パネル40の最大許容輝度を変化させるようにしてもよい。この場合には、近赤外線投光器10がオフ状態のときには、オン状態のときよりも、最大許容輝度設定値を下げる制御を行い、表示パネル40に表示される映像のノイズを抑制する。
アナログゲイン制御手段23は、CCDカメラ21によりアナログ電気信号が出力された段階で、アナログ信号が小さい場合に、アナログ信号を増幅するか否かを制御する手段である。例えば、デジタルゲイン制御手段25のゲイン制御のみでは不足する場合等に必要に応じて設けられてよく、必要な場合には、2段階の増幅を行うようにしてもよい。
映像制御手段27は、カメラ制御手段22から映像が出力される最後の段階で、調整的な映像信号の制御を行う手段であり、必要に応じて備えられてよい。
次に、図4を用いて、本実施例に係る車両用周辺監視装置の動作について説明する。図4は、本実施例に係る車両用周辺監視装置の処理フロー図である。なお、今までの説明と同様の構成要素については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
ステップ100では、本実施例に係る車両用周辺監視装置が作動状態か否かが判定される。具体的には、ナイトビュースイッチ60がオンとされているか否かが、ナイトビュー制御部30の作動制御部31により認識される。
ステップ100において、ナイトビュースイッチ60がオフ状態であり、車両用周辺監視装置が作動していないときには、処理フローを終了する。一方、ナイトビュースイッチ60がオン状態であり、車両用周辺監視装置が作動しているときには、ステップ110に進む。
ステップ110では、カメラ制御手段22により、近赤外線投光器10が点灯してオン状態であるか否かが検出される。具体的には、車速センサ70から車速信号が作動制御部31に入力され、車速が所定値以上、又は所定値を超えていれば、作動制御部31により、近赤外線投光器10は、オン状態とされ、そのオン状態を示す信号が、カメラ制御手段22の通信手段28に送信され、デジタルゲイン制御手段25に出力される。同様に、車速が所定値未満又は所定値以下の場合には、作動制御部31により近赤外線投光器10はオフ状態とされ、そのオフ状態を示す信号が、カメラ制御手段22の通信手段28を介してデジタルゲイン制御手段25に送られる。なお、車速の所定値は、例えば時速15〔km/h〕や、時速20〔km/h〕程度の、近赤外線が車両前方の人間に長く投射されるおそれの無い適切な速度に設定されてよい。
ステップ110において、近赤外線投光器10がオン状態であることが検出されたらステップ120に進み、近赤外線投光器10がオフ状態であることが検出されたら、ステップ130に進む。
ステップ120では、カメラ制御手段22のデジタルゲイン制御手段25により、カメラのゲイン最大値が通常レベルに設定され、処理フローを終了する。近赤外線投光器10がオン状態であるので、CCDカメラ21から出力される電気信号に応じてカメラゲインを制御することにより、明るい映像を表示することが可能となる。よって、表示パネル40の最大許容輝度の設定値は通常レベルとしてよく、カメラゲインの最大値も、通常の設定として近赤外線カメラ20が最大の能力を発揮できる設定とする。
一方、ステップ130では、カメラ制御手段22のデジタルゲイン制御手段25により、カメラのゲイン最大値が、制限をかけたレベルに設定され、処理フローを終了する。近赤外線投光器10がオフ状態であるので、CCDカメラ21に入光する近赤外線の量は限度があり、カメラゲインを上げても逆にノイズが目立ってしまう状態を招く。よって、表示パネル40の最大許容輝度の設定値を下げる制御を行い、具体的には、デジタルゲイン制御部25において、カメラゲインの最大値を通常レベルよりも下げる変更制御を行う。例えば、通常レベルのゲイン最大値が25〔dB/m〕とすれば、これを20〔dB/m〕に下げるようにしてもよい。これにより、近赤外線投光器10が消灯状態のときには、徒にゲインが上げられて映像のノイズが目立つ状態となることを防ぐことができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施例に係る車両用周辺監視装置においては、カメラゲインの制御は、デジタルゲイン制御手段25で実行するようにした例を説明したが、アナログゲイン制御手段23で行うようにしてもいし、アナログゲイン制御手段23とデジタルゲイン制御手段25の双方で行うようにしてもよい。
本発明を適用した実施例に係る車両用周辺監視装置の機能ブロック図である。 表示パネル40のインストルメントパネルのメータ部への配置例の図である。 本実施例の車両用周辺監視装置の近赤外線カメラ20の機能ブロック図である。 本実施例に係る車両用周辺監視装置の処理フロー図である。
符号の説明
10 近赤外線投光器
20 近赤外線カメラ
21 CCDカメラ
22 カメラ制御手段
23 アナログゲイン制御手段
24 A/D変換器
25 デジタルゲイン制御手段
26 明るさ制御手段
27 映像制御手段
28 通信手段
30 ナイトビュー制御部
31 作動制御部
32 歩行者検知部
33 歩行者枠画像合成部
40 表示パネル
41 調光装置
50 ヘッドライトスイッチ
60 ナイトビュースイッチ
70 車速センサ

Claims (4)

  1. 近赤外線投光器で車両の周辺に近赤外線を照射し、反射光を含む近赤外線を近赤外線カメラで集光して車両周辺の映像を表示パネルに出力する車両用周辺監視装置であって、
    前記車両の車速が所定値以下のときには、前記近赤外線投光器を消灯させるとともに、前記映像の最大許容輝度を変更することを特徴とする車両用周辺監視装置。
  2. 前記最大許容輝度の変更は、最大許容輝度設定値を下げる変更であることを特徴とする請求項1に記載の車両用周辺監視装置。
  3. 前記最大許容輝度の変更は、前記近赤外線カメラを制御するカメラ制御手段のゲイン最大値を変更することにより行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用周辺監視装置。
  4. 前記ゲイン最大値の変更は、前記ゲイン最大値を下げる変更であることを特徴とする請求項3に記載の車両用周辺監視装置。
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