JP2009218962A - 色変換出力装置、色変換出力方法、色変換出力プログラム、色変換テーブル、色変換テーブル記録媒体並びに色変換集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の色域圧縮あるいは色域拡張は、所定の色空間内での色度点のシフトや変更で圧縮や拡張を行うため、空間内で色データの分布に偏りや不連続性が生じてしまうという課題があった。
【解決手段】本発明の色変換出力装置は、第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する色変換出力装置であって、前記第一の色域の色データを入力する色入力部10と、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングする第1の色マッピング部11と、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングする第2の色マッピング部12と、前記第1の色マッピング部11でマッピングした第一の色データと前記第2の色マッピング部12でマッピングした第二の色データを合成する色合成部13と、前記合成部で合成した色データを出力デバイスに出力する色出力部14とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の色変換出力装置は、第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する色変換出力装置であって、前記第一の色域の色データを入力する色入力部10と、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングする第1の色マッピング部11と、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングする第2の色マッピング部12と、前記第1の色マッピング部11でマッピングした第一の色データと前記第2の色マッピング部12でマッピングした第二の色データを合成する色合成部13と、前記合成部で合成した色データを出力デバイスに出力する色出力部14とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力色データの色域と異なる色域のデバイスへ色データを変換して出力する色変換出力装置、色変換出力方法、色変換出力プログラム、色変換テーブル、色変換テーブル記録媒体並びに色変換集積回路に関するものである。
異種デバイス、異種メディア間で色再現を実現するためには、入出力デバイスの色域の違いを補正する必要があり、この技術のことを色域変換あるいは色域圧縮拡張と呼ぶ。
例えば画像表示を行う表示出力デバイスとしてはCRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)、プロジェクターなどのパネルなどが存在する。これらはそれぞれが再現可能な色域として異なる色域を有している。
このように再現可能な色域はデバイスによって異なるため、例えば或る画像信号を或る表示出力デバイスで表示させる際には、画像信号をその表示出力デバイスに応じた色域に補正することが必要である。
色域の違いを補正するためには、R、G、Bに代表される各々のデバイス、メディア固有の信号値を、例えばCIE(Commission Internationale de l’Eclairage:国際照明委員会)によるXYZ、L*a*b*、L*u*v*などの色空間等のデバイス非依存の表色系に変換し、そのデバイス非依存表色系において圧縮拡張を行うことが一般的である。
ところで、色域圧縮の方法としては、大きくコンプレッションとクリッピングに分けられる。
コンプレッションとは、すべての色を圧縮する方法である。すなわち第一の色域から第二の色域への圧縮をする場合、第一の色域内の全ての色を圧縮して、その全ての色が第二の色域に含まれるように色変換を行うものである(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。
なお、圧縮には色域内外の色を線形に圧縮する方法や、色の彩度が大きいほど圧縮率を大きくする非線形な圧縮方法がある。また、色相、彩度あるいは明度によって圧縮の割合を変えたり、色を維持する領域と色を維持しない領域に分割しそれぞれ異なる変換直線により彩度を圧縮する方法などが開示されている(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7参照)。
一方、クリッピングでは、第一の色域の色の内、第2の色域に含まれる色、即ち再現先のデバイスで忠実に再現できる色は忠実に再現し(圧縮しない)、再現不可能な色、つまり再現先デバイスの色域に含まれない色のみ圧縮するという方法である(例えば、特許文献8参照)。
なお、クリッピングには、色域で再現できない色域外の色を、色差が最小になるような方向へ圧縮して再現する方法や明度あるいは彩度が最短の色を選択するなどの方法が開示されている(例えば、特許文献9、特許文献10参照)。
また、色域の拡張については、例えば、入力された画像の出力側色再現範囲が表色系の値において入力側色再現範囲より広いときに、入出力側の色再現範囲の比に応じて入力側色再現範囲が拡大するように、入力された画像の表色系の値を拡大写像し出力する方法(例えば、特許文献11参照)や、拡張方法として色座標を線形拡張式により輝度(L*)及び彩度(C*)の色属性で拡張して変換しデバイスの色域外に外れないように制御する方法などが開示されている(例えば、特許文献12参照)。
特開昭60−105376号公報
特開昭61−288690号公報
特開昭63−254889号公報
特開平06−255130号公報
特開昭61−288662号公報
特開平07−220067号公報
特開2003−283846号公報
特開昭63−195777号公報
特開平04−040072号公報
特開2000−278546号公報
特開平03−158075号公報
特開2003−153027号公報
上記で示したように色域の変換とりわけ色域の圧縮方法は、大きくコンプレッションとクリッピングに分けられる。しかしこれら方法にはそれぞれ長所と短所がある。
コンプレッションの場合、各色について相対的な色の関係が変わらないこと、及び階調表現が保たれるという長所がある。ところがその一方で、第二の色域である再現先のデバイスでも忠実に再現可能であった色、つまり圧縮する必要がない色まで圧縮してしまい第一の色域の色味とかなり違って見えたりする。また、非線形な圧縮では滑らかに色が変化する部分で疑似輪郭や疑似階調が現れたりするといった短所がある。
一方、クリッピングの場合、再現可能な色を忠実に再現するという長所がある。しかし、多くの色域外色の圧縮後の色が同じ色になってしまうため、色調の連続性が劣化し階調表現に劣るといった短所がある。
なお色域拡張についても、上記圧縮と同様な短所と長所がある。例えば、赤や緑で色域を大きく拡張すると、肌色や芝生などの色味が変わってしまい人に違和感を与える。
ところで、これら従来の色域変換はいずれもある色空間、例えば、XYZあるいはL*a*b*といった空間で、第一の色データの色度点を第二の色データの色度点へどのようにシフトあるいは変更するかを扱ったものである。このためシフトや変更によってどうしても色空間内の色データの分布に偏りや不連続性が生じてしまう可能性があった。
本発明は、前記課題を解決するものであって、第一の色データの色度点を第二の色データの色度点へただシフトあるいは変更するだけでなく、第一の色データから色味を変えたくない色データと、圧縮や拡張によってできるだけ第二の色域、例えば標準化や規格などで決められ色域へ再現したい色データとを設定し、それら2つの色データを適度に合成(ブレンド)する。これによって、設定された2つの色データのどちらか一方が色度点のシフトや変更によって色空間内で分布に偏りや不連続がたとえあったとしてももう一方の色データで緩和され、色の偏りや不連続性を低減すると共に相対的な色関係を変えずに色域変換できる色変換出力装置、色変換出力方法、色変換出力プログラム、色変換テーブル、色変換テーブル記録媒体並びに色変換集積回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る色変換出力装置は、第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する色変換出力装置にあって、上記第一の色域の色データを入力する色入力部と、第一の色域の色データを上記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングする第一の色マッピング部と、上記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングする第二の色マッピング部と、上記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと前記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データを合成する色合成部と、上記合成部で合成した色データを出力デバイスに出力する色出力部と、を備えたことを特徴とする。
なお、上記第一の色域が上記第二の色域よりも広いとき、上記第一の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを第二の色域内へ圧縮マッピングし第一の色データとし、上記第二の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを前記第二の色域の色データとみなし上記第二の色域へマッピングして第二の色データとすることを特徴とする。あるいは、上記第一の色域が上記第二の色域よりも広いとき、上記第一の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを上記第二の色域内へ圧縮マッピングし第一の色データとし、上記第二の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを上記第二の色域の所定の色データへマッピングして第二の色データとすることを特徴とする。
但し、上記圧縮マッピングは、上記第一の色域の色データが上記第二の色域内にあるときは第一の色域のまま色域変位せずにマッピングし、上記第一の色域の色データが上記第二の色域外にあるときは上記第二の色域の色域境界へマッピングすることを特徴とする。
また、上記第一の色域が第二の色域よりも狭いとき、上記第一の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを第二の色域内へ第一の色域のまま色域変位せずにマッピングして第一の色データとし、上記第二の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを前記第二の色域の色データとみなし上記第二の色域の色データへマッピングすることを特徴とする。あるいは、上記第一の色域が上記第二の色域よりも狭い、上記第一の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを上記第二の色域内へ上記第一の色域のまま色域変位せずにマッピングして第一の色データとし、上記第二の色マッピング部は、上記第一の色域の色データを上記第二の色域の所定の色データへマッピングすることを特徴とする。
ところで、上記マッピングは、デバイスに依存しない色空間であるデバイス非依存型色空間のデータに変換してマッピングした後デバイスに依存した色空間に逆変換することを特徴とし、上記色合成部は、色相、彩度および明度によって上記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと上記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データを合成する比率が異なることを特徴とする。更に、上記色合成部は、上記第一の色域の色データの彩度または明度が高くなるにつれ上記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データを合成する比率を高くすることを特徴とする。更に、上記色合成部は、上記第一の色域の色データが肌色など特定の色範囲にある場合、上記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと上記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データを合成する比率を所定の値に設定にすることを特徴とする。
なお、本発明は、このような色変換出力装置として実現できるだけでなく、色変換出力装置に含まれる特徴的な手段をステップとする色変換出力方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させる色変換出力プログラムとして実現したりすることもできる。
さらに、本発明は、色変換出力装置と同等の入出力特性を実現するために参照される色変換テーブルとして実現したり、色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成装置として実現したり、色変換テーブル作成装置に含まれる特徴的な手段をステップとする色変換テーブル作成方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させる色変換テーブル作成プログラムとして実現したりすることもできる。
そして、そのような色変換出力プログラム、色変換テーブル、及び色変換テーブル作成プログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。また、本発明は、色変換テーブルが記録された色変換テーブル記録媒体に基づき色変換処理をする色変換集積回路として実現できる。
以上のように、本発明に係る色変換出力装置、色変換出力方法、色変換出力プログラム、色変換テーブル、色変換テーブル記録媒体並びに色変換集積回路によれば、入力された色データを異なる色域の色データへ変換してデバイスへ出力する際に、入力色データを2つの異なる色データ、すなわち入力色データの色味を維持した色データと変換先の色域の色として再現する色データとを設定し、それら2つの異なる色データを色相、彩度および明度によって適度に合成すことによって、所定の変換先色域内で相対的な色関係を変えることなく、肌色などの色味も変えずに色階調の連続性を維持できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における色変換出力装置の基本的な構成を示すブロック図である。この色変換出力装置は、第一の色域の入力色データを第二の色域の色データへ変換し出力デバイスへ出力する装置であって、ビデオ、写真などの画像データをRGBなどの色データとして入力する色入力部10と、色入力部10で入力された入力色データを第一の色データとしてマッピングする第1の色マッピング部11と、色入力部10で入力された入力色データを第二の色データとしてマッピングする第2の色マッピング部12と、第1の色マッピング部11でマッピングされた第一の色データと第2の色マッピング部12でマッピングされた第二の色データを所定の比率でする色合成部13と、色合成部13で合成された色データをデスプレイやプリンターなどの色を発生する出力デバイスへ出力する色出力部14とから構成される。
なお、色出力部14の出力デバイスの色域は、通常変換先の第二の色域かそれに非常に近似した色域であることが多いが、本発明の実施例では出力デバイスの色域に個体バラツキや経時変化がある場合を考慮し、第二の色域から幾分ずれていることも想定し第二の色域内の色データとして正しく出力させる場合について説明する。
ところで、第1の色マッピング部11および第2の色マッピング部12は上記色変換が色域圧縮に係わるものかあるいは色域拡張に係わるものかでそのマッピングは異なる。
色域圧縮、すなわち第一の色域である色入力部10で入力された入力色データの色域が変換先の第二の色域よりも広い場合、第1の色マッピング部11は入力色データを第二の色域内へ圧縮マッピングし第一の色データとする。また、第2の色マッピング部12は、入力色データを第二の色域の色データとみなし第二の色域へマッピングして第二の色データとする。
なお、このときの上記圧縮マッピングは、第一の色域の入力色データが第二の色域内にあるときは第一の色域のまま色域変位せずにマッピングし、第二の色域外にあるときは第二の色域の色域境界へマッピングする。すなわち、上記クリッピングによる色域圧縮を行う。
他方、色域拡張、すなわち第一の色域である色入力部10で入力された入力色データの色域が変換先の第二の色域よりも狭い場合、第1の色マッピング部11は入力色データを第二の色域内へ第一の色域のまま色域変位せずにマッピングし第一の色データとする。また、第2の色マッピング部12は、入力色データを第二の色域の色データとみなし第二の色域へマッピングして第二の色データとする。
まず、色域圧縮、すなわち色入力部10で入力された第一の色域の入力色データの色域が変換先の第二の色域よりも広い場合について説明する。例えば、AdobeRGBで撮影された写真をsRGB(standard RGB)のデスプレイへ出力する場合、図2に示すようにAdobeRGBの色域はsRGBの色域よりも広いため、色域を圧縮する必要がある。もし、色変換せずにsRGBの色域へ出力すると色が薄くなり彩度が低下して見える。
色入力部10は、入ってくる画像データをRGBのリニア(線形)な色データとして入力する。例えば、AdobeRGBやsRGBのガンマ(γ)は0.45なので、入ってきたRGBの色データをレベル幅(8bitでは255)で除算して正規化(0.0〜1.0の値にした)後、逆γの2.2をベキ乗することでリニア(線形)な値にする。なお、入ってくるデータがRGBのデータでない場合、例えば輝度データと色差データからなる画像データの場合、RGBデータへ一旦色変換する必要がある。色入力部10の色データは、第1の色マッピング部11と第2の色マッピング部12へ供給される。
第1の色マッピング部11は、色入力部10から供給された色データを第二の色域内の色データとして圧縮マッピングする。圧縮マッピングは、色入力部10から供給されたRGBの色データを一旦デバイスに依存しない色空間であるデバイス非依存型色空間、例えばCIEのXYZの色度値に変換し、その色度値を第二の色域内のXYZ値として、元のRGBの色データへ逆変換する。
例えば、入力色データがAdobeRGBのRGBデータの場合、RGBからXYZへの変換は式(1)で、第二の色域がsRGBのデスプレイの場合、XYZからRGBへの変換は式(2)である。
なお、圧縮マッピングとして本実施例では、基本的に上記で説明したクリッピングを用いる。クリッピングによる色域圧縮は、出力デバイスの色域内で再現可能な色を忠実に再現できるという長所がある。肌色など色味が変わると人に違和感を与える色は入力色データの色度点をできるだけ変位させないようにする必要がある。また、肌色などそれほど彩度が高くない色の範囲は出力デバイスの色域内で再現可能な、しかも入力色データの色度点(例えば、XYZのような色度値で示される点)をそのまま再現するクリッピング圧縮が適する。
最も単純なクリッピング圧縮は、例えば、AdobeRGBの色域からsRGBの色域へ変換する際に、上記式(2)でR、GまたはBの値が0以下になった場合その値を0に、1以上の場合は1にすることである。なお、クリッピングについては、色域で再現できない色域外の色を、色差が最小になるような方向へ圧縮する方法や、明度あるいは彩度が最短の色を選択するなどしてもよい。この場合、XYZ値から式(3)および式(4)でL*a*b*空間の色度値に変換し明度(L)、彩度(C)、色相(H)を求め、それら値から色差、明度あるいは彩度をもとにクリッピングする。なお、式(3)のXn、Yn、Znは、光源の3刺激値であり、例えば標準イルミナントD65の場合は(Xn、Yn、Zn)=(95.04、100.00、108.89)である。
第2の色マッピング部12は、上記第1の色マッピング部11と同様に一旦デバイスに依存しない色空間であるデバイス非依存型色空間の色度値(例えば、XYZ)に変換し、その色度値を第二の色域内のXYZ値として、元のRGBの色データへ逆変換する。
但し、第2の色マッピング部12は、色入力部10から供給された色データを第二の色域の色データとみなして変換逆変換するので上記式(1)に相当する色変換式が上記式(2)の逆変換となるので色データに変化はない。つまり、入力色データは本来AdobeRGB色域のRGBデータであるが、それをsRGB色域のRGBデータとみなしてXYZへ変換し、それをsRGB色域のRGBデータへ逆変換しても同じ値になる。従って、この場合実際には色入力部10から供給された色データをそのまま第二の色データとしてもよい。
なお、第2の色マッピング部12として、色入力部10から供給されたRGBデータを上記式(1)で変換した後、所定の色度値へマッピングした後上記式(2)でRGBデータに逆変換したものを用いてもよい。例えば、特に第一の色域の境界およびその周辺の色度値が第二の色域の境界およびその周辺の色度値にできるだけシフトするように特定したマッピングや、絵づくりや見栄えの目的で、ある色範囲の色相、彩度あるいは明度を所定の色相、彩度あるいは明度へ変更するため第一の色域の特定の色度値を第二の色域の特定の色度値へ変更したような特定マッピングをしてもよい。この場合、入力色データと第二の色データは異なる。
色合成部13は、第1の色マッピング部11でマッピングされた第一の色データ(R1、G1、B1)と第2の色マッピング部12でマッピングされた第二の色データ(R2、G2、B2)を合成する。
合成は、肌色など色味が変わると人に違和感を生じる色はできるだけ圧縮クリッピングされた第一の色データ(R1、G1、B1)の比率が高くなるように、逆に第二の色域境界およびその近傍の色は第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるようにする。
具体的な合成方法としては、例えば、まず、第二の色データ(R2、G2、B2)が入力色データ(R、G、B)と同じ場合、第二の色データ(R2、G2、B2)から色相(H)、彩度(S)および明度(V)を算出する。例えば、下記の式(5)あるいは上記の式(3)と式(4)を用いてもよい。
式(5)においてMAX、MINはそれぞれRGB値の最大値および最小値である。
なお、第二の色データ(R2、G2、B2)が入力色データ(R、G、B)と異なる場合、すなわち上記特定マッピングの場合は、図3に示すように色入力部10から入力色データを取得しこの入力色データ(R、G、B)から色相(H)、彩度(S)および明度(V)を算出する。
次に、肌色など色味をできるだけ変えたくない色範囲(以下、保存色範囲と呼ぶ)と、そうではない、すなわち圧縮したい色範囲(以下、圧縮色範囲)を色相(H)、彩度(S)および明度(V)で分け、またその色相(H)、彩度(S)および明度(V)の値によって第一の色データ(R1、G1、B1)と第二の色データ(R2、G2、B2)との合成比率を変えて合成する。
合成比率をrで表しその範囲を0.0〜1.0で示した場合、r=1.0は第二の色データ(R2、G2、B2)の値が100%のとき、r=0.0は第一の色データ(R1、G1、B1)の値が100%のときである。従ってその間のr値は、第一の色データ(R1、G1、B1)と第二の色データ(R2、G2、B2)とを合成したもので、(R2、G2、B2)にrを(R1、G1、B1)に1−rを乗算して足し合わせたものになる。
但し、上記合成比率rは色相(H)、彩度(S)および明度(V)によって異なる。例えば、AdobeRGBの色域からsRGBの色域へ変換するとき、色相(H)については特に緑色(G)、黄色(Y)、シアン(C)の色領域が狭まるため、この領域で色入力部10からの第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定する。また、彩度(S)についてはすべての色相について彩度が高くなるにつれ第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定するが、色相や明度によってその設定を調整する。明度(V)については明度が比較的高いとき第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定するが、彩度や色相によってその設定を調整する。
合成比率rの基本的な設定は、第一の色域と第二の色域の色域の広さの差(あるいは比)に基づいて設定される。第一の色域が第二の色域よりも広く第二の色域へ色域圧縮する場合、第二の色域を超える第一の色域の広さが大であればある程、第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定する。但し、2つの色域間の色域の広さの差(あるいは比)は色相(H)、彩度(S)、明度(V)によって均一ではなく異なる場合が多いため、色相(H)、彩度(S)、明度(V)によって調整する。
図4は、3つの異なる色相(H0、H1、H2)について2つの色域間の広さの違いとそのときの合成比率の大きさを図的に説明したものである。広い色域の第一の色域からそれより狭い色域の第二の色域へ圧縮する場合を示している。2つの色域間の色域の広さ差は斜線部分で示してある。そしてこの斜線部分の領域が広い程、それはちょうど白い矢印の大きさで示したように、第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高く設定する。
更に具体的に、ある色相のある明度のときの彩度(S)の大きさで合成比率rの設定を説明する。図5は2つの色域間の色域の広さの差が小さい(例えば、第一の色域/第二の色域の比が1.2以下)の場合の彩度(S)に対する合成比率rの値を示したものである。この場合、第二の色データ(R2、G2、B2)と第一の色データ(R1、G1、B1)を合成したものが等しいr=0.5のときの彩度(S)の閾値がS0になるように設定している。すなわち、彩度(S)がかなり高い閾値S0から急激に第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
また、図6は2つの色域間の色域の広さの差が中ぐらい(例えば、第一の色域/第二の色域の比が1.2〜1.5)の場合の彩度(S)に対する合成比率rの値を示したものである。この場合、合成比率r=0.5のときの彩度(S)の閾値がS1になるように設定している。すなわち、彩度(S)が中位の閾値S1からゆるやかに第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
また、図7は2つの色域間の色域の広さの差が大きい(例えば、第一の色域/第二の色域の比が1.5を超える)場合の彩度(S)に対する合成比率rの値を示したものである。この場合、合成比率r=0.5のときの彩度(S)の閾値がS2になるように設定している。すなわち、彩度(S)がかなり小さい閾値S2から急激に第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
なお、肌色など色味をできるだけ変えたくない上記保存色範囲は、第一の色データ(R1、G1、B1)を合成する比率が高くなるように設定する。例えば、肌色だと色相(H)で赤、黄色、マゼンタの色範囲で明度(V)が中位から高い範囲で第一の色データ(R1、G1、B1)の合成比率を高く、逆に第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を低くする。彩度(S)の閾値の設定では合成比率r=0.5のときの彩度(S)の閾値が0.5〜0.8の範囲になるように設定する。
本実施例では上記合成比率rの関数としてシグモイドの非線形な関数を使用したが線形な関数でも良い。
なお、第2の色マッピング部12が上記特定マッピングの場合も基本的に上記の合成比率に従うが、特定マッピングで特に設定されたマッピング範囲について第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定する。
ところで、第一の色データ(R1、G1、B1)と第二の色データ(R2、G2、B2)を合成することで実際に合成された色データとその色度点はどうなるのか、図8と図9を例として示す。ここでは、第二の色データ(R2、G2、B2)が入力色データRGBと同じ場合について説明する。
図8の左端、(a)に入力色データ(R、G、B)として第一の色域AdobeRGBの8ビットのデータ値を、そしてその隣右にそれらデータ値を逆ガンマ変換して上記式(1)でXYZ変換した後Yxyに直した色度値を、更に右(b)はそれらYxy値をXYZへ直したのち式(2)で逆変換し第二の色域としてsRGBへ変換した値をガンマ変換して0から255の8ビットの第一の色データ(R1、G1、B1)にした値を示す。但し、(b)は上記式(2)でRGB値が0以下は0に1以上は1にクリップされた値である。(c)は合成された色データ(R’、G’、G’)を示し、第二の色データ(R2、G2、B2)(ここでは(a)の入力色データ(R、G、B)と同じ)と、(b)の第一の色データ(R1、G1、B1)を上記の設定に沿った合成比率で合成した値の一例である。
上記図8において、(a)の入力色データであるAdobeRGBの値は緑(G)レベル値を変化させ、しかも輝度を示すYをできるだけ一定にした場合のサンプルデータを示している。
なお、この入力色データの第一の色域のAdobeRGBのデータの色度値と本発明の実施例の一例としての色合成した(ここでは、色域圧縮した)結果のsRGBのデータのxy色度値を比較したものが図9である。図9において、第一の色域のAdobeRGBのデータのxy値が●(図8の(a)のxy値)で、第一の色域AdobeRGBのデータから第二の色域sRGBのデータへ圧縮されたデータのxy値が○(図8の(c)のxy値)である。AdobeRGBからsRGBへの色域圧縮の結果は、肌色に近い白色付近の色度値の変位はほとんどなく、また相対的な色関係は変わらずに、色階調の連続性も維持されていることがわかる。
色出力部14は、色合成部13で合成された色データを出力する。出力はデスプレイ、プロジェクターあるいはプリンターなどの出力デバイスである。上記の実施例ではその出力デバイスは、通常sRGB色域のデスプレイを前提しているが、本発明の実施例では出力デバイスの色域に個体バラツキや経時変化がある場合を想定し、第二の色域から幾分ずれている出力デバイス1に出力する場合について説明する。
例えば、出力デバイス1の色域が図10に示すRGB三原色の色度座標xy値で表されるとして、合成された色データを上記第二の色域の色データとして正確に出力する場合、合成された色データのxy値(図8の(c)のxy値)をXYZに直し式(6)で変換しRGBのデータにして、ガンマ変換後8ビットRGB値に直せばよい(図8の(d)のRGB値)。
なお、上記実施例はAdobeRGB色域からsRGB色域への色域圧縮で説明したが、規格などの特定の色域に限らずその他のより広い色域からより狭い色域へ色域圧縮する場合も同様にして変換できることは言うまでもない。また、出力デバイスの色域が上記第二の色域の非常に近似している場合(例えば、視覚的に色差が識別できない程度の場合)には、第二の色データをそのまま出力デバイスに出力してもよい。
以上の実施例は、第一の色域の入力色データをそれより色域の狭い第二の色域の色データへ変換するとき、すなわち入力色データの色域が出力する第二の色域よりも広いとき、入力色データを第二の色域へ圧縮マッピングした色データと入力色データを第二の色域の色データとして第二の色域へマッピングした色データ(入力色データと同じ)の合成データとして出力する。あるいは、入力色データを第二の色域へ圧縮マッピングした色データと入力色データを第二の色域の特定の色へマッピングした色データ(入力色データと異なる)の合成データとして出力する。このとき合成した色データは、肌色など色味が変化してはいけない色データは再現可能な色域内の色データである第一の色データすなわち圧縮マッピングした色データを主に合成し、第二の色域外の入力色データは第二の色域に依存して再現される入力色データあるいは特定の色へマッピングされた色データを主に合成する。しかも、それらの2つの異なる色データは色相、彩度および明度によって適度に合成して出力されるので、肌色などの色味や出力デバイスの色域内で相対的な色関係を変えることもなく、色階調の連続性を維持できる。
次に、色域拡張、すなわち色入力部10で入力された色データの色域が第二の色域よりも狭い場合について説明する。例えば、上記色域圧縮とは逆に、sRGBで撮影された写真をAdobeRGB対応のデスプレイへ出力する場合などである。この場合、図2に示すようにAdobeRGBの色域はsRGBの色域よりも広いため、色域を拡張する必要がある。そのまま何も処理しないでAdobeRGBの色域へ出力すると拡張された色域領域の色が鮮やかに見るが、全体の色バランスが崩れたり色味が変わってしまい人に違和感を与える場合がある。
色域拡張は上記色域圧縮と全体の基本的構成は変わらないが各構成部分が幾分異なる。このため、色域拡張で特に異なる部分を中心に説明する。なお、本実施例は上記色域圧縮の実施例と逆に、sRGBからAdobeRGBへの色域変換について説明する。
色入力部10は、入ってくる画像データをRGBのリニア(線形)な色データとして入力する。sRGBのガンマ(γ)は0.45なので、入ってきたRGBの色データをレベル幅(8bitでは255)で除算して正規化(0.0〜1.0の値に)後、逆γの2.2をベキ乗することでリニア(線形)な値にする。
第1の色マッピング部11は、色入力部10から供給された入力色データ(R、G、B)を第二の色域内の第一の色データ(R1、G1、B1)としてマッピングする。このときのマッピングは、第二の色域のAdobeRGB色域内で入力色データのsRGB色域内の色度を維持したまま、すなわち、色域変位せずに(拡張や圧縮せずに)マッピングする。
具体的には、AdobeRGBはsRGBよりも色域が広いため、色入力部10から供給されたsRGBの入力色データ(R、G、B)を一旦デバイスに依存しない色空間、例えばXYZのデバイス非依存型色空間のデータに変換した後、そのXYZ値を第二の色域のAdobeRGBの色域内のRGBのデータとして逆変換することが上記のマッピングに相当する。
sRGBのRGBからXYZへの変換は式(7)で、XYZからAdobeRGBのRGBへの変換は式(8)である。
上記式(7)と式(8)によって、sRGBからAdobeRGBへマトリック変換されたRGBは、AdobeRGBの色域内でsRGBの色域の色度値を保持している(すなち、入力色データの色度を保存した色度保存マッピング)。
第2の色マッピング部12は、上記色域圧縮と同様で、入力色データ(R、G、B)を一旦デバイスに依存しない色空間であるデバイス非依存型色空間、例えばXYZの色度値に変換し、その色度値を第二の色域内のXYZとして、今度は元のRGBの色データへ逆変換する。
但し、第2の色マッピング部12は、色入力部10から供給された色データを第二の色域の色データ(すなわち、AdobeRGBの色域の色データ)とみなして変換逆変換するので上記式(7)に相当する色変換式が上記式(8)の逆変換となるので色データに変化はない。つまり、入力色データは本来sRGB色域のRGBデータであるが、それをsAdobeRGB色域のRGBデータとみなしてXYZの値へ変換し、それをAdobeRGB色域のRGBデータへ逆変換しても同じ値になる。従って、この場合実際には色入力部10から供給された入力色データ(R、G、B)をそのまま第二の色データ(R2、G2、B2)としてもよい。この場合、入力色データ(R、G、B)と第二の色データ(R2、G2、B2)は同じである。
なお、第2の色マッピング部12として、色入力部10から供給された入力色データ(R、G、B)を上記式(7)で変換した後、所定の色度値へマッピングをした後上記式(8)でRGBデータに逆変換したものを用いてもよい。例えば、第一の色域の境界およびその周辺の色データの色度値が第二の色域の境界およびその周辺の色度値へシフトするように特定の色範囲をシフトさせた特定マッピングや、絵づくりや見栄えのため、ある色範囲の色相、彩度あるいは明度を所定の色相、彩度あるいは明度へ変更する目的で、第一の色域の特定の色度値を第二の色域の特定の色度値へ変更するような特定マッピングでもよい。この場合、入力色データ(R、G、B)と第二の色データ(R2、G2、B2)は異なる。
色合成部13は、上記第一の色データ(R1、G1、B1)と上記第二の色データ(R2、G2、B2)を合成する。
合成は、肌色など色味が変わると人に違和感を生じる色は色度保存マッピングした第一の色データ(R1、G1、B1)の比率が高くなるように設定する。また、色域境界およびその近傍の色はできるだけ彩度の高い鮮やかな第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
具体的な合成方法は、上記色域圧縮と同様に、まず、第二の色データ(R2、G2、B2)が入力色データ(R、G、B)と同じ場合、第二の色データ(R2、G2、B2)から色相(H)、彩度(S)および明度(V)を算出する。なお、第二の色データ(R2、G2、B2)が入力色データ(R、G、B)と異なる場合、すなわち上記特定マッピングの場合は、図3に示すように色入力部10から入力色データを取得しこの入力色データ(R、G、B)から色相(H)、彩度(S)および明度(V)を算出する。
次に、肌色など色味をできるだけ変えたくない保存色範囲と、そうではない、すなわち拡張したい色範囲(以下、拡張色範囲)を色相(H)、彩度(S)および明度(V)で分け、またその色相(H)、彩度(S)および明度(V)の値によって第一の色データ(R1、G1、B1)と第二の色データ(R2、G2、B2)との合成比率を変えて合成する。
合成比率をrで表しその範囲を0.0〜1.0で示した場合、r=1.0は第二の色データ(R2、G2、B2)の値が100%のとき、r=0.0は第一の色データ(R1、G1、B1)の値が100%のときである。従ってその間のr値は、第一の色データ(R1、G1、B1)と第二の色データ(R2、G2、B2)とを合成したもので、(R2、G2、B2)にrを(R1、G1、B1)に1−rを乗算して足し合わせたものになる。
但し、上記合成比率rは色相(H)、彩度(S)および明度(V)によって異なる。例えば、sRGBの色域からAdobeRGBの色域へ変換するとき、色相(H)については特に緑色(G)、黄色(Y)、シアン(C)の色域領域が広がるため、この色域領域で色入力部10からの第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定する。また、彩度(S)についてはすべての色相について彩度が高くなるにつれ第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定するが、色相や明度によってその設定を調整する。明度(V)については明度が比較的高いとき第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定するが、彩度や色相によってその設定を調整する。
合成比率rの基本的な設定は、第一の色域と第二の色域の色域の広さの差(あるいは比)に基づいて設定される。第一の色域が第二の色域より狭く第二の色域へ色域拡張する場合、第一の色域を超える第二の色域の広さが大であればある程、第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定する。但し、2つの色域間の色域の広さの差(あるいは比)は色相(H)、彩度(S)、明度(V)によって均一ではなく異なる場合が多いため、色相(H)、彩度(S)、明度(V)によって調整する。
図11は、3つの異なる色相(H0、H1、H2)について2つの色域間の広さの違いとそのときの合成比率の大きさを図的に説明したものである。狭い色域の第一の色域からそれより広い色域の第二の色域へ拡張する場合を示している。2つの色域間の色域の広さの差は斜線部分で示してある。そしてこの斜線部分の領域が広い程、それはちょうど白い矢印の大きさで示したように、第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高く設定する。
更に具体的に、ある色相のある明度のときの彩度(S)の大きさで合成比率rの設定を説明する。図5は2つの色域間の色域の広さの差が小さい(例えば、第二の色域/第一の色域の比が1.2以下)の場合の彩度(S)に対する合成比率rの値を示したものである。この場合、第二の色データ(R2、G2、B2)と第一の色データ(R1、G1、B1)を合成したものが等しいr=0.5のときの彩度(S)の閾値がS0になるように設定している。すなわち、彩度(S)がかなり高い閾値S0から急激に第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
また、図6は2つの色域間の色域の広さの差が中ぐらい(例えば、第二の色域/第一の色域の比が1.2〜1.5)の場合の彩度(S)に対する合成比率rの値を示したものである。この場合、合成比率r=0.5のときの彩度(S)の閾値がS1になるように設定している。すなわち、彩度(S)が中位の閾値S1からゆるやかに第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
また、図7は2つの色域間の色域の広さの差が大きい(例えば、第二の色域/第一の色域の比が1.5を超える)場合の彩度(S)に対する合成比率rの値を示したものである。この場合、合成比率r=0.5のときの彩度(S)の閾値がS2になるように設定している。すなわち、彩度(S)がかなり小さい閾値S2から急激に第二の色データ(R2、G2、B2)の比率が高くなるように設定する。
なお、肌色など色味をできるだけ変えたくない保存色範囲は、第一の色データ(R1、G1、B1)を合成する比率が高くなるように設定する。例えば、肌色だと色相(H)で赤、黄色、マゼンタの色範囲で明度(V)が中位から高い範囲で第一の色データ(R1、G1、B1)の合成比率を高くし、逆に第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を低くする。彩度(S)の閾値の設定では合成比率r=0.5のときの彩度(S)の閾値が0.5〜0.8の範囲になるように設定する。
なお、本実施例では上記合成比率rの関数としてシグモイドの非線形な関数を使用したが線形な関数でも良い。
第2の色マッピング部12が上記特定マッピングの場合も基本的に上記の合成比率に従うが、特定マッピングでは特に設定されたマッピング範囲について第二の色データ(R2、G2、B2)の合成比率を高めに設定する。
ところで、第一の色データ(R1、G1、B1)と第二の色データ(R2、G2、B2)を合成することで実際に合成された色データとその色度点はどうなるのか、図12と図13を例として示す。ここでは、第二の色データ(R2、G2、B2)が入力色データ(R、G、B)と同じ場合について説明する。
図12の左端、(a)に入力色データ(R、G、B)として第一の色域sRGBの8ビットのデータ値を、そしてその隣右にそれらデータ値を逆ガンマ変換して上記式(7)でXYZ変換した後Yxyに直した色度値を、更に右(b)はそれらYxy値をXYZへ直したのち式(8)で逆変換し第二の色域としてAdobeRGBへ変換した値をガンマ変換して0から255の8ビットの第一の色データ(R1、G1、B1)にした値を示す。(c)は合成された色データ(R’、G’、G’)を示し、第二の色データ(R2、G2、B2)(ここでは(a)の入力色データ(R、G、B)と同じ)と、(b)の第一の色データ(R1、G1、B1)を上記の設定に沿った合成比率で合成した値の一例である。
なお、上記図12において、(a)の入力色データであるsRGBの値は緑(G)レベル値を変化させ、しかも輝度を示すYをできるだけ一定にした場合のサンプルデータを示している。この入力色データの第一の色域のsRGBのデータのxy色度値と本発明の実施例の一例としての色合成した(ここでは、色域拡張した)結果のAdobeRGBのデータのxy色度値を比較したものが図13である。
図13において、第一の色域のsRGBのデータのxy値が●(図12の(a)のxy値)で、第一の色域sRGBのデータから第二の色域AdobeRGBのデータへ拡張されたデータのxy値が○(図12の(c)のxy値)である。sRGBからAdobeRGBへの色域拡張の結果は、肌色に近い白色付近の色度値の変位はほとんどなく、また相対的な色関係は変わらずに、色階調の連続性も維持されていることがわかる。
色出力部14は、色合成部13で合成された色データを出力する。出力はデスプレイ、プロジェクターあるいはプリンターなどの出力デバイスである。上記の実施例ではその出力デバイスは、通常AdobeRGB色域対応のデスプレイを前提しているが、本発明の実施例では出力デバイスの色域に個体バラツキや経時変化がある場合を想定し、第二の色域から幾分ずれている出力デバイス2に出力する場合について説明する。
例えば、出力デバイス2の色域が図10に示すRGB三原色の色度座標xy値で表されるとして、合成された色データを上記第二の色域の色データとして正確に出力する場合、合成された色データのxy値(図12の(c)のxy値)をXYZに直し式(9)で変換しRGBのデータにし、ガンマ変換後8ビットRGB値に直せばよい(図12の(d)のRGB値)。
但し、この場合の出力デバイス2の色域はAdobeRGBの色域よりも少し狭いため、式(9)で変換したR、GまたはBの値が0以下になった場合その値が0にクリッピングされている。このため、色階調が飽和してしまう場合がある。この対策としては色度の正確さは第二色域の境界付近で少し低下するが、上記第二の色域を出力デバイス2の色域に置き換えることで色階調の連続性を維持できる。
なお、上記実施例はsRGB色域からAdobeB色域への色域拡張で説明したが、規格などの特定の色域に限らずその他のより狭い色域からより広い色域へ色域拡張する場合も同様にして変換できることは言うまでもない。また、出力デバイスの色域が上記第二の色域の非常に近似している場合(例えば、視覚的に色差が識別できない程度の場合)には、第二の色データをそのまま出力デバイスに出力してもよい。
以上の実施例は、第一の色域の入力色データをそれより色域の広い第二の色域の色データへ変換するとき、すなわち入力色データの色域が出力する第二の色域よりも狭いとき、入力色データを第二の色域へ色域変位させず第一の色域の色度として色度保存マッピングした第一の色データと入力色データを第二の色域の色データとして第二の色域へマッピングした第二の色データ(入力色データと同じ)の合成データとして出力する。あるいは、入力色データを上記色度保存マッピングした第一の色データと入力色データを第二の色域の特定の色へマッピングした色データ(入力色データと異なる第二の色データ)の合成データとして出力する。このとき合成した色データは、肌色など色味が変化してはいけない色データは色度保存マッピングした第一の色データを主に合成し、第一の色域を超える色域は第二の色域に依存して再現される入力色データあるいは特定の色へマッピングされた色データを主に合成する。しかも、それらの2つの異なる色データは色相、彩度および明度によって適度に合成して出力されるので、肌色などの色味や出力デバイスの色域内で相対的な色関係を変えることもなく、色階調の連続性を維持できる。
ところで、上記実施の形態の核となる上記第1の色マッピング部11、第2の色マッピング部12並びに色合成部13の機能は演算装置とメモリを用いたプログラム、或いはLUT(ルックアップテーブル)、LUTと演算によっても実行できる。
例えば、SDI(Serial Digital Interface)、DVI(Digital Visual Interface)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)あるいはUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などのインタフェースを介して放送映像、あるいはBD(Blu−ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)あるいはメモリカードに記録された画像などの色データを入力する。入力された色データは、一旦メモリバッファに記録される。記録された色データは順次、演算装置(例えばCPU)へ送られプログラムに沿って上記実施例で示したような色変換の処理をする。色変換処理された色データは出力メモリバッファに一時蓄えられ、出力デバイス(例えばデスプレイ)の出力(あるいは表示)同期にあわせて出力される。
また、上記演算装置とプログラムによる実行ステップをLUTで実現することもできる。すなわち、入力色データを出力色データへマッピングする色の入力出力対応色変換テーブルである。もちろん、上記プログラムやLUTは、色変換装置や演算処理装置の内部あるいは外部のメモリ、あるいはHDD、DVD、不揮発性メモリカードなどの外部記録媒体へ記録しておくことも可能である。更に、上記LUTを組み込んだ内部メモリとそのメモリのLUTと入力色信号から色変換演算を実行する回路を集積した集積回路として実装することもできる。
なお、色変換のプログラムは、入力色データおよび出力色データの逆ガンマ変換およびガンマ変換、2つの異なる色域間のマトリック演算、RGBからHSV(色相、彩度、明度)変換、色マッピング演算並びに色合成演算である。これらの変換および演算は上記実施例で示した手順でプログラムされ実行される。
また、色変換のLUT(色変換テーブル)は、例えば、入力色データのRGBを出力色データのRGBデータへマッピングするRGBからなる3次元のLUTである。このLUTは入力色データRGBの3次元色空間の値を色合成された結果としての出力色データRGBの3次元空間へ写像したものである。また色変換LUTの作成は、入力色データRGBを上記実施例で示した2つの色データの合成比率、色相(H)、彩度(S)あるいは明度(V)で2つの色域間の広さの差(あるいは比)に基づいて設定し、その結果としての出力色データRGB値を色変換LUTのRGB格子点のデータとする。3次元のLUTとしては、16ビット(R)×16ビット(G)×16ビット(B)、32ビット(R)×32ビット(G)×32ビット(B)あるいは64ビット(R)×64ビット(G)×64ビット(B)のRGB格子点からなり、色変換に求められる精度によって決めればよい。更に、RGB格子点が少ない場合はその間の値で色の不連続性が生じないように補間演算を組み込んでおいてもよい。
また、色変換出力装置の機能の一部又は全部を集積回路であるLSIとして実現してもよい。これらのLSIは、個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。さらに、色変換のLUT(色変換テーブル)を参照することで、色変換出力装置と同等の入出力特性を実現する集積回路として実現してもよい。具体的には、記録媒体に記録された色変換テーブルを参照することで色変換処理を実現する色変換集積回路として実現してもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサーで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続及び設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本発明は、デスプレイ、プロジェクター、プリンターあるいはデジタルカメラなど製品に、CMS(カラーマネジメントシステム)として搭載され色域変換などでの色再現性を高めることができる色変換出力装置に適用できる。また、本発明は、色変換出力方法、色変換出力プログラム、色変換テーブル、色変換テーブル記録媒体並びに色変換集積回路に適用できる。
10 色入力部
11 第1の色マッピング部
12 第2の色マッピング部
13 色合成部
14 色出力部
11 第1の色マッピング部
12 第2の色マッピング部
13 色合成部
14 色出力部
Claims (15)
- 第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する色変換出力装置であって、
前記第一の色域の色データを入力する色入力部と、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングする第一の色マッピング部と、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングする第二の色マッピング部と、
前記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと前記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データとを合成する色合成部と、
前記合成部で合成した色データを出力デバイスに出力する色出力部とを備える
ことを特徴とする色変換出力装置。 - 前記第一の色域が前記第二の色域よりも広いとき、前記第一の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内へ圧縮マッピングし第一の色データとし、
前記第二の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域の色データとみなし前記第二の色域へマッピングして第二の色データとする
ことを特徴とする請求項1記載の色変換出力装置。 - 前記第一の色域が前記第二の色域よりも広いとき、前記第一の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内へ圧縮マッピングし第一の色データとし、
前記第二の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域の所定の色データへマッピングして第二の色データとする
ことを特徴とする請求項1記載の色変換出力装置。 - 前記第一の色マッピング部は、前記圧縮マッピングとして、前記第一の色域の色データが前記第二の色域内にあるときは前記第一の色域のまま色域変位せずにマッピングし、前記第一の色域の色データが前記第二の色域外にあるときは前記第二の色域の色域境界へマッピングする
ことを特徴とする請求項2又は3記載の色変換出力装置。 - 前記第一の色域が前記第二の色域よりも狭いとき、前記第一の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内へ前記第一の色域のまま色域変位せずにマッピングして第一の色データとし、
前記第二の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域の色データとみなし前記第二の色域の色データへマッピングする
ことを特徴とする請求項1記載の色変換出力装置。 - 前記第一の色域が前記第二の色域よりも狭いとき、前記第一の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域内へ前記第一の色域のまま色域変位せずにマッピングして第一の色データとし、
前記第二の色マッピング部は、前記第一の色域の色データを前記第二の色域の所定の色データへマッピングすることを特徴とする請求項1記載の色変換出力装置。 - 前記第一の色マッピング部及び前記第二の色マッピング部は、前記マッピングとして、デバイスに依存しない色空間であるデバイス非依存型色空間のデータに変換してマッピングした後デバイスに依存した色空間に逆変換する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の色変換出力装置。 - 前記色合成部は、前記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと前記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データとを、色相、彩度および明度に応じて異なる比率で合成する
ことを特徴とする請求項1記載の色変換出力装置。 - 前記色合成部は、前記第一の色域の色データの彩度または明度が高くなるにつれ、前記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データを合成する比率を高くする
ことを特徴とする請求項1又は8記載の色変換出力装置。 - 前記色合成部は、前記第一の色域の色データが特定の色範囲にある場合、前記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと前記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データとを合成する比率を所定の値に設定にする
ことを特徴とする請求項1、8又は9記載の色変換出力装置。 - 第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する色変換出力方法であって、
前記第一の色域の色データを入力し、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングし、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングし、
前記第一の色データと前記第二の色データとを合成し、前記合成した色データを出力デバイスに出力する
ことを特徴とする色変換出力方法。 - 第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する色変換出力プログラムであって、
前記第一の色域の色データを入力する色入力ステップと、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングする第一の色マッピングステップと、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングする第二の色マッピングステップと、
前記第一の色マッピング部でマッピングした第一の色データと前記第二の色マッピング部でマッピングした第二の色データとを合成する色合成ステップと、
前記合成部で合成した色データを出力デバイスに出力する色出力ステップとをコンピュータに実行させる
ことを特徴とする色変換出力プログラム。 - 第一の色域の色データを第二の色域の色データへ変換して出力デバイスへ出力する際に参照される色変換テーブルであって、
前記第一の色域の色データを入力し、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第一の色データとしてマッピングし、
前記第一の色域の色データを前記第二の色域内での第二の色データとしてマッピングし、
前記第一の色データと前記第二の色データとを合成し、前記合成した色データに基づき前記第一の色域の色データと前記第二の色域の色データの対応関係を示した色変換テーブルを作成する色変換テーブル作成方法により作成された
ことを特徴とする色変換テーブル。 - 請求項13記載の色変換テーブルが記録された
ことを特徴とする色変換テーブル記録媒体。 - 請求項14記載の色変換テーブル記録媒体に基づいて色変換処理する
ことを特徴とする色変換集積回路。
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