JP2009218248A - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】描画装置100は、XYステージ105上に配置された反射ミラー30と、反射ミラー30,32により反射された反射光を用いてXYステージ105の位置を測長するレーザ測長装置130と、ヨウ素安定化レーザ光を照射するヨウ素安定化レーザ光源136と、2つのレーザ光の合成光を検出して、ビート信号を出力する光検出器140と、ビート信号を用いて、測長用レーザ光の周波数変動量を測定する周波数カウンタ142と、周波数変動量を用いてXYステージ105の位置を補正する補正係数を演算する制御計算機124と、補正係数を用いて補正した描画位置に電子ビーム200を照射する描画部150と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、レーザの波長変動に起因する位置測定誤差を補正することができる。
【選択図】図2
Description
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置の動作を以下に説明する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
石川純"633nmレーザ波長校正と不確かさ",産総研計量標準報告vol.4,No.1,2005年7月
試料を載置する、移動可能に配置されたステージと、
ステージ上に配置された反射ミラーと、
第1のレーザ光を照射し、反射ミラーにより反射された反射光を用いてステージの位置を測長するレーザ測長装置と、
ヨウ素安定化された第2のレーザ光を照射するヨウ素安定化レーザ光源と、
第1と第2のレーザ光を同軸光軸上に合成した合成光を検出して、ビート信号を出力する検出器と、
ビート信号を用いて、第1のレーザ光の周波数変動量を測定する周波数変動量測定部と、
周波数変動量を用いてステージの位置を補正する補正係数を演算する補正係数演算部と、
補正係数を用いて補正した描画位置に荷電粒子ビームを照射して、試料に所定のパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
描画部は、リアルタイムで演算された補正係数を用いて補正した描画位置に荷電粒子ビームを照射すると好適である。
試料を載置する、移動可能に配置されたステージ上に配置された反射ミラーに第1のレーザ光を照射し、反射ミラーにより反射された反射光を用いてステージの位置を測長する工程と、
ヨウ素安定化された第2のレーザ光を照射する工程と、
第1と第2のレーザ光を同軸光軸上に合成した合成光を検出して、ビート信号を出力する工程と、
ビート信号を用いて、第1のレーザ光の周波数変動量を測定する工程と、
周波数変動量を用いてステージの位置を補正する補正係数を演算する工程と、
補正係数を用いて補正した描画位置に荷電粒子ビームを照射して、試料に所定のパターンを描画する工程と、
を備えたことを特徴とする。
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画部150は、描画室103と描画室103の上部に配置された電子鏡筒102を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208を有している。そして、描画室103内には、XYステージ105とXYステージ105を駆動するモータ222が配置される。XYステージ105上には、描画対象となる試料101とレーザ干渉を利用した測長装置に用いる反射ミラー30とが配置される。また、描画室103内には、基準位置となる反射ミラー32が固定されている。また、描画室103外には、レーザ測長装置130、ヨウ素安定化レーザ光源136、光学系138、及び光検出器(APD)140が配置されている。試料101として、例えば、半導体装置が形成されるウェハやウェハにパターンを転写する露光用のマスクが含まれる。また、このマスクは、例えば、まだ何もパターンが形成されていないマスクブランクスが含まれる。制御部160は、磁気ディスク装置109、描画制御回路110、デジタルアナログ変換器(DAC)112、アンプ114、偏向制御回路120、ステージ制御部122、制御計算機124、及び周波数カウンタ142を有している。磁気ディスク装置109、描画制御回路110、偏向制御回路120、ステージ制御部122、制御計算機124、及び周波数カウンタ142は、図示しないバスを介して互いに接続されている。磁気ディスク装置109内には、描画データが格納されている。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
図2において、レーザ測長装置130は、測長用ヘリウムネオン(HeNe)レーザ光源10、ハーフミラー12,14、反射ミラー16、インターフェロメータ(IFM)20,22、受光器24,26、及び測長部28を有している。また、光学系138は、検光子50,52、ハーフミラー51、エクスパンダ54,56、及びNDフィルタ58,59を有している。図2でも、図1と同様、説明を理解しやすくするためにXYステージ105の移動方向のうちの一方向(例えば、x方向)分についてだけ記載しているが、y方向分についても同様に構成されることは言うまでもない。
ステップ(S)102において、測長用レーザ光照射工程として、測長用HeNeレーザ光源10から測長用レーザ光を照射する。測長用HeNeレーザ光源10は、直交する2つの偏向面(直線偏向)で2周波同時発振する。測長用レーザ光(第1のレーザ光)としては、ヨウ素安定化レーザ光源136から照射されるレーザに合わせて、HeNeレーザを用いる。そして、照射された測長用レーザ光は、ハーフミラー12によって分岐される。一方は、XYステージ105の位置を測定するために用いられる。他方は、レーザ波長変動の補正用に用いられる。
(1) Δφ=(Lm−Lr)・2π/λ=ΔL・2π/λ
(2) Δφ’=(Lm−Lr)・2π/(λ+Δλ)
(3) ΔL’=(Lm−Lr)・λ/(λ+Δλ)
=(Lm−Lr)−(Lm−Lr)・Δλ/(λ+Δλ)
(4) ΔL’≒(Lm−Lr)−(Lm−Lr)・Δλ/λ
(5) Em(t)=Em・cos(ωm・t+φm)
(6) Ei(t)=Ei・cos(ωi・t+φi)
(7) I=|Em(t)+Ei(t)|2
=(Em2+Ei2)/2+Em・Ei・cos(Δω・t+Δφ)
(8) Δfr(t=T)=Δω(t=0)−Δω(t=T)
(9) Δλ/λ=Δfr・λ/C
(10) ΔL”=(Lm−Lr)・Δλ/λ
(11) Xd=Fx(Xl,Xp)+ΔLx”
Yd=Fx(Yl,Yp)+ΔLy”
図4において、パターン40は、既に描画されたパターンを示している。所定のパターンを描画する場合、パターンの座標データ(Xp,Yp)が、偏向器208の偏向可能領域(主偏向領域42)内にあることが前提となる。そして、偏向可能領域のビーム中心44から偏向量(Xd,Yd)だけ電子ビーム200を偏向することで座標データ(Xp,Yp)にパターンを描画することができる。
(12) Xd=Fx(Xl,Xp)+Fcx(Xl,Δfrx)
Yd=Fx(Yl,Yp)+Fcy(Yl,Δfry)
12,14,51 ハーフミラー
16,30,32 反射ミラー
20,22 IFM
24,26 受光器
28 測長部
40 パターン
42 主偏向領域
44 中心
50,52 検光子
54,56 エクスパンダ
58,59NDフィルタ
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
109 磁気ディスク装置
110 描画制御回路
112 DAC
114 アンプ
120 偏向制御回路
122 ステージ制御部
124 制御計算機
130 レーザ測長装置
136 ヨウ素安定化レーザ光源
138 光学系
140 光検出器
142 周波数カウンタ
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
222 モータ
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース
Claims (5)
- 試料を載置する、移動可能に配置されたステージと、
前記ステージ上に配置された反射ミラーと、
第1のレーザ光を照射し、前記反射ミラーにより反射された反射光を用いて前記ステージの位置を測長するレーザ測長装置と、
ヨウ素安定化された第2のレーザ光を照射するヨウ素安定化レーザ光源と、
前記第1と第2のレーザ光を同軸光軸上に合成した合成光を検出して、ビート信号を出力する検出器と、
前記ビート信号を用いて、前記第1のレーザ光の周波数変動量を測定する周波数変動量測定部と、
前記周波数変動量を用いて前記ステージの位置を補正する補正係数を演算する補正係数演算部と、
前記補正係数を用いて補正した描画位置に荷電粒子ビームを照射して、前記試料に所定のパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。 - 前記第1と第2のレーザ光として、ヘリウムネオン(HeNe)レーザを用いることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
- 前記補正係数演算部は、描画中に前記ステージの移動に応じてリアルタイムで前記補正係数を演算し、
前記描画部は、リアルタイムで演算された前記補正係数を用いて補正した描画位置に前記荷電粒子ビームを照射することを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。 - 前記補正係数は、前記周波数変動量と前記第1のレーザ光の波長とを用いて演算されることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の荷電粒子ビーム描画装置。
- 試料を載置する、移動可能に配置されたステージ上に配置された反射ミラーに第1のレーザ光を照射し、前記反射ミラーにより反射された反射光を用いて前記ステージの位置を測長する工程と、
ヨウ素安定化された第2のレーザ光を照射する工程と、
前記第1と第2のレーザ光を同軸光軸上に合成した合成光を検出して、ビート信号を出力する工程と、
前記ビート信号を用いて、前記第1のレーザ光の周波数変動量を測定する工程と、
前記周波数変動量を用いて前記ステージの位置を補正する補正係数を演算する工程と、
前記補正係数を用いて補正した描画位置に荷電粒子ビームを照射して、前記試料に所定のパターンを描画する工程と、
を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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