JP2009217918A - 半導体記憶装置及びその使用方法 - Google Patents

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紀夫 原田
Hiroyuki Miura
裕之 三浦
Shigeteru Miki
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Abstract

【課題】特殊な付加工程や材料を用いることなく、既存のMIS型トランジスタを主構成部材として用いるも、極めて簡易且つ確実に記憶情報の書き込み及び読み出しを行うことを可能とする。
【解決手段】メモリセル10の主構成部材であるP型MOSトランジスタ21は、メモリセル10において記憶素子として機能するものである。このP型MOSトランジスタ21に所定の高電圧を印加すると、HCIによるIoffリークが増加する、いわゆるIoffリーク現象が発生する。このIoffリーク現象がP型MISトランジスタに保存される性質ものであることを利用して、MOSトランジスタ21を記憶素子として用いる。
【選択図】図2

Description

本件は、MIS(Metal-Insulator-Semiconductor)とを利用した不揮発性の半導体記憶装置及びその使用方法に関する。
従来より、電気的に記憶情報の書き込みが可能であり、電源を断っても記憶情報が維持される半導体記憶装置として、EPROMやEEPROMのように浮遊ゲートを有する半導体メモリや、MRAMのように磁性体材料を用いた半導体メモリ等が開発されている。
特開2006−127737号公報
EPROMやEEPROMでは、トンネル絶縁膜上に浮遊ゲート及びキャパシタ膜を介して制御ゲートを形成するという比較的多数の積層構成を採り、またMRAMでは通常の半導体製造工程では使用しない特殊な磁性体材料を使用する構成を採る。そのため、高精度の製造工程管理や付加工程が必須となり、製造工程の複雑化や製造コスト増、製造時間の増加等を招く。
本件は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、特殊な付加工程や材料を用いることなく、既存のMIS型トランジスタを主構成部材として用いるも、極めて簡易且つ確実に記憶情報の書き込み及び読み出しを行うことを可能とする信頼性の高い半導体記憶装置及びその使用方法を提供することを目的とする。なお、MISトランジスタとして、ゲート電極が金属であるものだけでなく、ポリシリコンを用いたゲート電極を有するトランジスタにも、本件は適用可能である。
本件の半導体記憶装置は、P型MISトランジスタと、前記P型MISトランジスタに第1の電圧を印加する第1の電圧電源と、記P型MISトランジスタの第1の状態と第2の状態とを検出するセンシング回路とを含み、前記第1の電圧電源による前記第1の電圧が印加されていない前記P型MISトランジスタの前記第1の状態と、前記第1の電圧電源により前記第1の電圧が印加された前記P型MISトランジスタの前記第2の状態とを利用して、前記P型MISトランジスタに情報を記憶する。
本件の半導体記憶装置の使用方法は、第1の電圧を印加することによりIoff現象が発生するP型MISトランジスタを用いて、前記第1の電圧が印加されていない前記P型MISトランジスタの第1の状態と、前記第1の電圧が印加された前記P型MISトランジスタの第2の状態とを利用して、前記P型MISトランジスタに情報を記憶する。
本件によれば、特殊な付加工程や材料を用いることなく、既存のMIS型トランジスタを主構成部材として用いるも、極めて簡易且つ確実に記憶情報の書き込み及び読み出しを行うことを可能とする信頼性の高い半導体記憶装置が実現する。
―本発明の基本骨子―
本発明者は、既存のMIS型トランジスタを主構成部材として用いた不揮発性の半導体記憶装置を実現すべく鋭意検討した結果、本発明に想到した。
P型MISトランジスタでは、その更なる微細化が進行するにつれて、新たな劣化現象として、いわゆるHCI(Hot Carrier Injection)によるIoffリーク(ゲートオフ時のソース−ドレイン間のリーク電流)の増加(以下、Ioffリーク現象と言う。)が顕著となることが知られている。
通常、このIoffリーク現象は、P型MISトランジスタの性能を劣化させるものであるとして問題とされる。本発明では、このIoffリーク現象がP型MISトランジスタに保存される性質ものであることに着目し、これを積極的に利用し、言わば当該劣化を適宜に制御することによって、不揮発性の半導体記憶装置を実現する。
P型MISトランジスタでは、通常使用する際に印加する電圧よりも高い所定の高電圧を印加することにより、Ioffリーク現象が発生する。本発明では、この性質を情報記憶に適用し、メモリセルの主構成部材をP型MISトランジスタとして、高電圧が印加されていないP型MISトランジスタの第1の状態と、高電圧が印加されてIoffリーク現象が発生したP型MISトランジスタの第2の状態とを利用して、P型MISトランジスタに情報を記憶する。
複数のメモリセルを行列状に配設してメモリセルアレイを構成する。各メモリセルには、半導体メモリとなるP型MISトランジスタの選択トランジスタを設けても良い。この場合、選択トランジスタとしては、Ioffリーク現象の影響を受け難いN型MISトランジスタを採用することが好適である。
また、P型MISトランジスタでは、高電圧の相異なる複数種類の印加態様により、P型MISトランジスタに各印加態様に応じた相異なる複数のIoffリーク量を設定して、3値以上の多値記憶を行うように構成することもできる。ここで、複数種類の印加態様としては、P型MISトランジスタでは印加する高電圧の値に従ってIoffリーク量が定まる性質を利用して、複数種類の異なる印加電圧値を設定することが好適である。また、複数種類の印加態様の他の例として、P型MISトランジスタでは高電圧の印加時間に従ってIoffリーク量が定まる性質を利用して、複数種類の異なる電圧印加時間を設定することも考えられる。
―本発明を適用した好適な諸実施形態―
以下、本発明を適用した具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、CMOSトランジスタ型の1セル/1ビット構成のメモリセルを備えた半導体記憶装置を例示する。なお、その他のCMISトランジスタ型、例えばゲート絶縁膜として酸化膜に代わって窒化膜又は酸化膜及び窒化膜の積層構成等のものを採用しても良い。
図1は、第1の実施形態による半導体記憶装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。
この半導体記憶装置は、1セル/1ビット構成のメモリセル10が行列状に配設されてなるメモリセルアレイ11と、各種の入出力がなされる入出力インターフェース回路12と、メモリセルアレイ11における所定のワード線を選択する行デコーダ13と、メモリセルアレイ11における所定のデータ線を選択する列デコーダ14と、入出力インターフェース回路12との間でメモリセルアレイ11のデータの入出力を行ない、メモリセルアレイ11の情報の読み出し及び書き込みを制御する制御回路15とを備えて構成されている。
メモリセルアレイ11は、複数のメモリセル10が行列状に配設されている。メモリセルアレイ11では、ワード線(WL)を介して行デコーダ13と、データ線を介して列デコーダ14と接続され、行デコーダ13により所定のワード線を、列デコーダ14により所定のデータ線をそれぞれ選択することにより、所定のメモリセル10が選択される。
メモリセル10の概略回路構成を図2に示す。
このメモリセル10は、P型MOSトランジスタ21と、P型MOSトランジスタ21と直列に接続されたN型MOSトランジスタ22と、P型MOSトランジスタ21に高電圧を印加する高電圧電源23と、Ioffリークを検知するセンシング回路24とを備えて構成されている。
P型MOSトランジスタ21は、メモリセル10において記憶素子として機能するものである。このP型MOSトランジスタ21に所定の高電圧、例えば通常使用する際に印加する電圧(例えば1.8V)よりも高い所定の高電圧、例えば6Vを印加すると、HCIによるIoffリーク(ゲートオフ時のソース−ドレイン間のリーク電流)が増加する、いわゆるIoffリーク現象が発生する。本実施形態では、このIoffリーク現象がP型MISトランジスタに保存される性質ものであることを利用して、MOSトランジスタ21を記憶素子として用いる。
N型MOSトランジスタ22は、P型MOSトランジスタ21とソース/ドレインの一方が共通となるように接続されており、P型MOSトランジスタ21の選択トランジスタとして機能するものである。P型MOSトランジスタ21のゲート端子21aと、N型MOSトランジスタ22のゲート端子22aとは接続されておらず、別個にゲート電圧が印加される構成とされている。
高電圧電源23は、P型MOSトランジスタ21への記憶情報の書き込み時に、P型MOSトランジスタ21の他方のソース/ドレインに、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が発生するに足る電圧(以下、Ioffリーク電圧と言う。)を印加するものである。
センシング回路24は、P型MOSトランジスタ21にIoffリークが流れるか否かを判定するためのものである。ここでは例えば、Ioffリークと等しい閾値が設定されており、P型MOSトランジスタ21を流れた電流が閾値以上である場合にはIoffリークが流れていると判定され、閾値より小値である場合にはIoffリークが流れていないと判定する構成を採る。センシング回路24は、制御回路15と接続されている。
このメモリセル10を用いた記憶情報の書き込み及び読み出しの方法について、図3を用いて説明する。
記憶情報の書き込みを行うには、先ず、制御回路15の制御により、行デコーダ13及び列デコーダ14を用いて所望のメモリセル10の選択トランジスタであるN型MOSトランジスタ22を選択する。
そして、メモリセル10に記憶情報"1"を書き込む際には、図3(a)に示すように、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21及びN型MOSトランジスタ22をそれぞれオンの状態(P型MOSトランジスタ21のゲート端子及びN型MOSトランジスタ22のゲート端子にそれぞれの動作電圧である電圧VL,VHを印加する。)とし、高電圧電源23によりP型MOSトランジスタ21にIoffリーク電圧を印加する。これにより、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が発生する。このIoffリーク現象はP型MISトランジスタ21に保存される。一方、N型MOSトランジスタ22はホットキャリア(HC)が生じない(生じ難い)構成であるため、Ioffリーク現象は発生しない。
メモリセル10に記憶情報"0"を書き込む際には、上記のような高電圧電源23によるIoffリーク電圧の印加を行わず、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が保存されていない状態にしておけば良い。
ここで、HCIによるIoffリーク現象は、低温下で劣化が加速される。そこで、この性質を利用して、記憶情報の書き込みを低温下で行うことにより、書き込み時間を短縮させることができる。具体的には、例えば半導体記憶装置の製造プロセス内で記憶情報を書き込む場合において、当該書き込み工程で環境温度を低温、例えば−30℃〜0℃程度、ここでは例えば−20℃に設定し、上記の書き込み動作を実行する。ここで、環境温度が150℃より高いとIoffリーク現象を十分に進行させることが困難であり、また−40℃より低く設定するのは製造プロセスの設備上困難である。更に、実際の使用環境等を考慮すれば、上記の温度範囲が適切である。
低温で記憶情報の書き込み動作を行うことによりプログラム効率が向上するため、Ioffリーク現象を十分に確保して比較的大きなIoffリークを得ることができる。これにより、プログラム状態と非プログラム状態とのマージン(記憶情報"1"の状態と記憶情報"0"の状態とのマージン)が大きくなるため、実用時における劣化回復現象に対する耐久性が上がり、信頼性を向上させることができる。
メモリセル10から記憶情報を読み出す際には、先ず、制御回路15の制御により、行デコーダ13及び列デコーダ14を用いて所望のメモリセル10の選択トランジスタであるN型MOSトランジスタ22を選択する。
そして、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21をオフの状態とし、N型MOSトランジスタ22をオンの状態とする。即ち、P型MOSトランジスタ21のゲート端子及びN型MOSトランジスタ22のゲート端子に共に電圧VHを印加する。このとき、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が保存されていれば、図3(b)に示すように、P型MOSトランジスタ21にはオフの状態にも係わらずIoffリークが流れる。一方、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が保存されていなければ、図3(c)に示すように、P型MOSトランジスタ21はオフの状態であるために電流は流れない。
本実施形態では、P型MOSトランジスタ21をオフの状態とし、N型MOSトランジスタ22をオンの状態として、センシング回路24により電流判定を行う。制御回路15は、P型MOSトランジスタ21にIoffリークが流れていると判定された場合には、P型MOSトランジスタ21に書き込まれた記憶情報は"1"であると判断する。一方、制御回路15は、P型MOSトランジスタ21にIoffリークが流れていないと判定された場合には、P型MOSトランジスタ21に書き込まれた記憶情報は"0"であると判断する。
以上説明したように、本実施形態によれば、特殊な付加工程や材料を用いることなく、既存のMIS型トランジスタ、本実施形態ではP型MOSトランジスタ21を主構成部材として用いるも、極めて簡易且つ確実に記憶情報の書き込み及び読み出しを行うことを可能とする信頼性の高い半導体記憶装置が実現する。
なお、本実施形態においては、CMOSトランジスタ型のメモリセル10を例示したが、N型MOSトランジスタ22を設けずにP型MOSトランジスタ21、高電圧電源23及びセンシング回路24からメモリセルを構成し、例えばメモリセルアレイの外部にメモリセルの選択回路を設けるように構成しても良い。
また、メモリセルにおいて、選択トランジスタとして、N型MOSトランジスタ22の代わりにP型MOSトランジスタやダイオード等を用いることもできる。
(変形例)
ここで、第1の実施形態の変形例について説明する。
本例では、第1の実施形態と同様にCMOSトランジスタ型の1セル/1ビット構成のメモリセルを備えた半導体記憶装置を例示するが、メモリセルに付加回路が設けられる点で相違する。
図4は、第1の実施形態の変形例による半導体記憶装置におけるメモリセルの構成を示す回路構成図である。
図4に示すように、メモリセル20は、第1の実施形態で説明したP型MOSトランジスタ21、N型MOSトランジスタ22、高電圧電源23及びセンシング回路24に加えて、センシング回路24とN型MOSトランジスタ22との間に接続された、N型MOSトランジスタ22のIoffリーク現象を確実に防止する付加回路25を更に備えて構成される。
付加回路25は、一対のスイッチングトランジスタ31a,31bと、付加トランジスタ32とを備えて構成されている。
スイッチングトランジスタ31aは、センシング回路24とN型MOSトランジスタ22との間に直列に接続されている。スイッチングトランジスタ31b及び付加トランジスタ32は、スイッチングトランジスタ31aとは並列接続されるように、直列に接続されている。
付加トランジスタ32としては、Ioffリーク現象が惹起され難いトランジスタ特性(能力)に優れた半導体素子、例えば、LDD構造のような電界緩和効果のあるプロセス構造をもったトランジスタやゲート長の長いトランジスタを用いることが好適である。
このメモリセル20では、記憶情報"1"を書き込む際に、先ず、制御回路15の制御により、行デコーダ13及び列デコーダ14を用いて所望のメモリセル10の選択トランジスタであるN型MOSトランジスタ22を選択する。
そして、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21及びN型MOSトランジスタ22をそれぞれオンの状態とする。更に、スイッチングトランジスタ31aをオフ、スイッチングトランジスタ31bをオンの状態とし、高電圧電源23によりP型MOSトランジスタ21にIoffリーク電圧を印加する。
これにより、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が発生する。このIoffリーク現象はP型MISトランジスタ21に保存される。同時に、付加トランジスタ32にもIoffリーク電圧が印加される。一方、スイッチングトランジスタ31aがオフの状態とされているため、N型MOSトランジスタ22にはIoffリーク電圧は印加されない。
そして、その他の場合、即ち記憶情報"0"の書き込み時及び記憶情報の読み出し時には、スイッチングトランジスタ31aをオン、スイッチングトランジスタ31bをオフの状態に設定する。
このように本例では、上記した第1の実施形態により奏される諸効果に加え、メモリセル20に付加回路25を設けることにより、N型MOSトランジスタ22へのIoffリーク電圧の印加が遮断され、N型MOSトランジスタ22のIoffリーク現象が確実に防止される。この場合、選択トランジスタとしてはN型MOSトランジスタに限定されず、P型MOSトランジスタ等のIoffリーク現象が発生し易い半導体素子でも積極的に設けることができるため、構成部材の選択の余地が広がる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、CMOSトランジスタ型の1セル/2ビット構成の多値メモリセルを備えた半導体記憶装置を例示する。なお、第1の実施形態のメモリセルと同一の構成部材については同符号を付して詳しい説明を省略する。
図5は、第2の実施形態による半導体記憶装置におけるメモリセルの構成を示す回路構成図である。
図5に示すように、メモリセル30は、2ビット(4値)の記憶情報が格納可能な多値メモリセルであって、第1の実施形態で説明したP型MOSトランジスタ21及びN型MOSトランジスタ22と、P型MOSトランジスタ21に高電圧を印加する高電圧電源41と、Ioffリークを検知するセンシング回路42とを備えて構成されている。
高電圧電源41は、相異なる複数種類の高電圧の印加態様を行うものであり、異なる電圧V1,V2,V3(V1<V2<V3)を選択的にP型MOSトランジスタ21に同一時間、或いは同一パルス印加するものである。ここでは、P型MISトランジスタでは印加する高電圧の値に従ってIoffリーク量が定まる性質を利用している。具体的には、P型MOSトランジスタ21に電圧V1を印加した場合、P型MISトランジスタ21にはIoffリーク現象が生じてIoffリークI1が保存される。同様に、P型MOSトランジスタ21に電圧V2を印加した場合にはIoffリークI2が、電圧V3を印加した場合にはIoffリークI3がそれぞれ保存される。ここで、I1<I2<I3である。
なお、上記のように相異なる複数種類の高電圧の印加態様を行う代わりに、P型MISトランジスタでは高電圧の印加時間に従ってIoffリーク量が定まる性質を利用して、複数種類の異なる電圧印加時間を設定して、P型MOSトランジスタ21にIoffリークI1,I2,I3を適宜保存させることも考えられる。
センシング回路42は、P型MOSトランジスタ21にIoffリークI1,I2,I3が流れるか否かを判定するためのものである。ここでは例えば、図6に示すように、0より大値でIoffリークI1よりも小値の閾値SV1と、IoffリークI1より大値でIoffリークI2よりも小値の閾値SV2と、IoffリークI2より大値でIoffリークI3よりも小値の閾値SV3とが設定されている。P型MOSトランジスタ21を流れた電流が、閾値SV3よりも大値である場合にはIoffリークI3が流れていると判定され、閾値SV2よりも大値で閾値SV3よりも小値である場合にはIoffリークI2が流れていると判定され、閾値SV1よりも大値で閾値SV2よりも小値である場合にはIoffリークI1が流れていると判定され、閾値SV1より小値である場合にはIoffリークは流れていないと判定する。センシング回路42は、制御回路15と接続されている。
このメモリセル30を用いた記憶情報の書き込み及び読み出しの方法について、図7及び図8を用いて説明する。
記憶情報の書き込みを行うには、先ず、制御回路15の制御により、行デコーダ13及び列デコーダ14を用いて所望のメモリセル30の選択トランジスタであるN型MOSトランジスタ22を選択する。
そして、メモリセル10に記憶情報"11"を書き込む際には、図7に示すように、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21及びN型MOSトランジスタ22をそれぞれオンの状態とし、高電圧電源41によりP型MOSトランジスタ21に電圧V3を印加する。これにより、P型MOSトランジスタ21に電圧V3に対応するIoffリーク現象(Ioffリーク量がI3となる)が発生する。このIoffリーク現象はP型MISトランジスタ21に保存される。
同様に、メモリセル10に記憶情報"10"を書き込む際には、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21及びN型MOSトランジスタ22をそれぞれオンの状態とし、高電圧電源41によりP型MOSトランジスタ21に電圧V2を印加する。これにより、P型MOSトランジスタ21に電圧V2に対応するIoffリーク現象(Ioffリーク量がI2となる)が発生する。このIoffリーク現象はP型MISトランジスタ21に保存される。
同様に、メモリセル10に記憶情報"01"を書き込む際には、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21及びN型MOSトランジスタ22をそれぞれオンの状態とし、高電圧電源41によりP型MOSトランジスタ21に電圧V1を印加する。これにより、P型MOSトランジスタ21に電圧V1に対応するIoffリーク現象(Ioffリーク量がI1となる)が発生する。このIoffリーク現象はP型MISトランジスタ21に保存される。
ここで、N型MOSトランジスタ22はホットキャリア(HC)が生じない(生じ難い)構成であるため、Ioffリーク現象は発生しない。
メモリセル10に記憶情報"00"を書き込む際には、上記のような高電圧電源41による電圧の印加を行わず、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が保存されていない状態にしておけば良い。
メモリセル10から記憶情報を読み出す際には、先ず、制御回路15の制御により、行デコーダ13及び列デコーダ14を用いて所望のメモリセル30の選択トランジスタであるN型MOSトランジスタ22を選択する。
そして、制御回路15の制御により、P型MOSトランジスタ21をオフの状態とし、N型MOSトランジスタ22をオンの状態とする。即ち、P型MOSトランジスタ21のゲート端子及びN型MOSトランジスタ22のゲート端子に共に電圧VHを印加する。このとき、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が保存されていれば、に示すように、P型MOSトランジスタ21にはオフの状態にも係わらずIoffリークが流れる。一方、P型MOSトランジスタ21にIoffリーク現象が保存されていなければ、P型MOSトランジスタ21はオフの状態であるために電流は流れない。
本実施形態では、P型MOSトランジスタ21をオフの状態とし、N型MOSトランジスタ22をオンの状態として、センシング回路42により電流判定を行う。制御回路15は、図8(a)に示すように、P型MOSトランジスタ21にIoffリークI3が流れていると判定された場合には、P型MOSトランジスタ21に書き込まれた記憶情報は"11"であると判断する。図8(b)に示すように、P型MOSトランジスタ21にIoffリークI2が流れていると判定された場合には、P型MOSトランジスタ21に書き込まれた記憶情報は"10"であると判断する。図8(c)に示すように、P型MOSトランジスタ21にIoffリークI1が流れていると判定された場合には、P型MOSトランジスタ21に書き込まれた記憶情報は"01"であると判断する。図8(d)に示すように、P型MOSトランジスタ21にIoffリークが流れていないと判定された場合には、P型MOSトランジスタ21に書き込まれた記憶情報は"00"であると判断する。
以上説明したように、本実施形態によれば、特殊な付加工程や材料を用いることなく、既存のMIS型トランジスタ、本実施形態ではP型MOSトランジスタ21を主構成部材として用いるも、極めて簡易且つ確実に多値の記憶情報の書き込み及び読み出しを行うことを可能とする信頼性の高い半導体記憶装置が実現する。
なお、本実施形態においては、1セル/2ビット構成の多値メモリセルについて例示したが、所定の高電圧電源及びセンシング回路を設けることにより、1セル/Nビット構成(Nは3以上の自然数)の多値メモリセルを実現することができる。
また、本実施形態でも、第1の実施形態の変形例のように、メモリセル30に付加回路を設けるようにしても良い。
第1の実施形態による半導体記憶装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。 第1の実施形態による半導体記憶装置におけるメモリセルの回路構成図である。 第1の実施形態による半導体記憶装置におけるメモリセルに対する記憶情報の書き込み及び読み出しの方法を説明するための回路構成図である。 第1の実施形態の変形例による半導体記憶装置におけるメモリセルの回路構成図である。 第2の実施形態による半導体記憶装置におけるメモリセルの構成を示す回路構成図である。 センシング回路に設定された閾値の一例を説明するための模式図である。 第2の実施形態による半導体記憶装置におけるメモリセルに対する記憶情報の書き込みの方法を説明するための回路構成図である。 第2の実施形態による半導体記憶装置におけるメモリセルに対する記憶情報の読み出しの方法を説明するための回路構成図である。
符号の説明
10,20,30 メモリセル
11 メモリセルアレイ
12 入出力インターフェース回路
13 行デコーダ
14 列デコーダ
15 制御回路
21 P型MOSトランジスタ
22 N型MOSトランジスタ
23,41 高電圧電源
24,42 センシング回路
25 付加回路
31a,31b スイッチングトランジスタ
32 付加トランジスタ

Claims (7)

  1. P型MISトランジスタと、
    前記P型MISトランジスタに第1の電圧を印加する第1の電圧電源と、
    前記P型MISトランジスタの第1の状態と第2の状態とを検出するセンシング回路と
    を含み、
    前記第1の電圧電源による前記第1の電圧が印加されていない前記P型MISトランジスタの前記第1の状態と、前記第1の電圧電源により前記第1の電圧が印加された前記P型MISトランジスタの前記第2の状態とを利用して、前記P型MISトランジスタに情報を記憶することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 複数の前記P型MISトランジスタが行列状に配設されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記P型MISトランジスタと直列に接続された選択トランジスタを更に含み、
    前記P型MISトランジスタのゲートと 、前記選択トランジスタのゲート電極とに個別に電圧が印加されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記P型MISトランジスタと前記選択トランジスタとの間に接続された、一対のスイッチングトランジスタと付加トランジスタとを有する付加回路を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1電圧電源は、前記P型MISトランジスタへの前記第1の電圧として複数電位の印加態様を有しており、
    前記P型MISトランジスタに、前記各印加態様に応じて3値以上の多値記憶を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 第1の電圧を印加することによりIoff現象が発生するP型MISトランジスタを用いて、
    前記第1の電圧が印加されていない前記P型MISトランジスタの第1の状態と、前記第1の電圧が印加された前記P型MISトランジスタの第2の状態とを利用して、前記P型MISトランジスタに情報を記憶することを特徴とする半導体記憶装置の使用方法。
  7. 前記P型MISトランジスタへの前記第1の電圧の相異なる複数種類の印加態様により、前記P型MISトランジスタに前記各印加態様に応じた相異なる複数のIoffリーク量を設定して3値以上の多値記憶を行うことを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶装置の使用方法。
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