JP2009217854A - 位置検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置指示器による指示位置を検出するための有効領域の外に、指による操作を検出可能としたタッチパッド部を設ける。そして、このタッチパット部により、位置指示器による描画の操作の際にタッチパッド部における操作を検知して、位置指示器による描画画面に対してズームインおよびズームアウトの操作並びにスクロールの操作の少なくとも一方を行うようにする。
【選択図】図1
Description
例えば、電子機器において描画を行うアプリケーションプログラムを使用する際に、描画位置を入力する操作(以下、描画操作と呼ぶ)を行う場合、ペンタブレットを用いると、絵を描くのと同様の感覚で操作を行うことができるので、非常に便利である。
これにより、位置指示器を用いてある種の操作を行いながら、それとは別の種類の操作、つまり、ズームインおよびズームアウトの操作並びにスクロールの操作を行うことができる。
このように、位置指示器を用いた操作の流れやユーザの思考を途切れさせることなく、別種の操作を行うことが可能となるので、極めて良好な操作性を提供することができる。また、例えば、ユーザが右手に位置指示器を持って操作をしている時に、左手でタッチパッド部を操作することが可能であり、また、右手に持った位置指示器でタッチパッド部を操作することもできる。すなわち、ユーザは両手を自在に使って自在の電子機器の入力操作を行うことができる。
すなわち、ユーザは両手を自在に使って入力操作を行うことができる。また、タッチパッド部が位置指示器による操作を検知するようにしているので、ユーザは位置指示器を手に持ったままタッチパッド部を操作でき、位置指示器だけで多様な操作を行うことができる。
図1は、本発明の位置検出装置の一具体例として、タブレット1の概略構成を示す外観図である。タブレット1は、位置指示器の一具体例としての入力ペン21(図3)と組み合わせて使用される。また、タブレット1は、パーソナルコンピュータ等の電子機器(図3)に対して外部接続される。
筐体11は、略平板状の筐体であって、合成樹脂や金属製の部材により構成され、制御回路200(図3)等を内蔵する。
タッチパッド部13は、ユーザによる押圧操作を検出するタッチパッド131と、合計4個のスイッチ132,133,134,135を備える。タッチパッド131は細長の長方形であり、押圧操作された場合に押圧位置を検出する。また、スイッチ132,133,134,135は、それぞれ、同一または異なるサイズの長方形に形成され、押圧操作時にONとなるスイッチである。
なお、スイッチ132,133,134,135の形状は任意であって、丸形や正方形等であっても構わない。
詳細は後述するが、制御部201は、選択回路部203によってループコイル205を選択させながら送受信部202による送受信動作を実行することにより、入力ペン21によって指示された指示位置の、X軸方向の位置(X座標)を取得する。また、制御部201は、選択回路部204によってループコイル206を選択させながら送受信部202による送受信動作を実行することにより、入力ペン21によって指示された指示位置の、Y軸方向の位置(Y座標)を取得する。
従って、タブレット1において入力ペン21の位置を検出可能な領域は、有効エリア12及び有効エリア12の周辺を含む、有効エリア12よりも広い領域である。この領域を、検出可能エリアと呼ぶ。
有効エリア12のX軸方向に並べて配設されるループコイル205は、図4中の上下方向(すなわち、Y軸方向)において、有効エリア12の外側まで達している。ループコイル205の真上に相当する領域(図中破線)を、検出可能エリア16とする。
また、有効エリア12のY軸方向に並べて配設されるループコイル206は、図4中の左右方向(すなわち、X軸方向)において、有効エリア12の外側まで達している。ループコイル206の真上に相当する領域(図中破線)を、検出可能エリア17とする。
電子機器22は各種アプリケーションプログラムを実行可能であり、制御回路200から出力される信号を受け付けてアプリケーションプログラムを動作させ、例えば、表示装置23の画面上における表示について、スクロールやズームイン/ズームアウト等の処理を行い、或いは、当該アプリケーションプログラムにおけるコピー、カット&ペースト等の機能を実行させる。
共振回路211は、コンデンサ212及びコイル213を備えており、所定周波数の電波によって誘導電流を生じ、この誘導電流をもとに動作して所定周波数の電波を発信する。コイル213は、入力ペン21が有する筆圧検知機構(図示略)に連結されており、入力ペン21のペン先を押圧する操作が行われると、当該操作により加わる筆圧に応じてコイル213のインダクタンスが変化し、共振回路211の共振周波数が変化する。
すなわち、送受信部202は、制御部201の制御に従って、選択回路部203を動作させてX軸方向に並ぶ複数のループコイル205の中から1のループコイル205を選択させ、選択されたループコイル205から所定周波数の電波を発信し、当該電波により入力ペン21の共振回路211に発生する誘導電流によって入力ペン21から電波が発信された場合に、この電波を受信する動作を行う。そして、送受信部202は、選択回路部203によって複数のループコイル205を順次切り換えて選択させながら、上記動作を繰り返し実行することにより、入力ペン21のX軸方向における位置を検出する。また、送受信部202は、制御部201の制御に従って、選択回路部204を動作させてY軸方向に並ぶ複数のループコイル206の中から1のループコイル206を選択させ、選択されたループコイル206から所定周波数の電波を発信する。そして、当該電波により入力ペン21の共振回路211に発生する誘導電流によって入力ペン21から電波が発信された場合に、この電波を受信する動作を行う。送受信部202は、選択回路部204によって複数のループコイル206を順次切り換えて選択させながら、上記動作を繰り返し実行することにより、入力ペン21のY軸方向における位置を検出する。
また、制御部201は、送受信部202を制御して、入力ペン21から送信される電波を解析して、入力ペン21が有する共振回路211の共振周波数の変化を検出することにより、入力ペン21における押圧操作を検知する。
ここで、タブレット1を電子機器22の入力デバイスとして利用する場合における動作の例を、図5のフローチャートを参照して説明する。
ここでは一つの例として、タブレット1が内蔵する制御部201の機能によって当該動作を実現する場合について、説明する。
まず、制御部201は、タッチパッド131,132のいずれかから入力される信号に基づいて、タッチパッド部13,14のいずれかにおける操作を検知すると(ステップS11)、検知した操作が入力ペン21による操作か、或いは入力ペン21以外の物(例えば、ユーザの手指)による操作かを判定する(ステップS12)。この判定は、上述したように、操作されたタッチパッド131,141における操作位置と、ループコイル205,206を用いて検知された入力ペン21の位置とを比較することにより実行可能である。例えば、制御部201は、タッチパッド131,141における操作を検知した場合に、ループコイル205,206により検出された入力ペン21の位置が有効エリア12の外側にあって、かつ、入力ペン21において押圧操作が行われた場合に、入力ペン21によってタッチパッド131,141が操作されたものと判定する。
そして、制御部201は、検知した操作が連続操作であるか否かを判定する(ステップS14)。すなわち、制御部201は、タッチパッド131,141のうち今回操作を検知した側において、以前に検知した操作から今回の操作までの経過時間を取得し、前回の操作から所定時間内に同じ側のタッチパッドが操作された場合を、連続操作と判定する。
例えば、ユーザが右手に入力ペン21を持って操作をしている時に、左手でタッチパッド部14を操作することが可能であり、また、右手に持った入力ペン21でタッチパッド部13,14を操作することもできる。
また、スイッチ132,133,134,135,142,143,144,145はいずれも単純な構成からなるスイッチである。従って、利き手でない側の手で操作しても操作ミスを誘発することがなく、良好な操作性を確保できる。さらに、スイッチ132,133,134,135,142,143,144,145に、それぞれ電子機器22における特定の動作を割り当てれば、多様な操作をタッチパッド部13,14だけで実行できるという利点がある。
さらに、タッチパッド部13,14の構成については、上述したように軸が一方向のみのものに限らず、2方向以上の軸を有し、操作位置を2次元的に検知できるものを用いても良い。この場合について、本発明を適用した最良の実施の形態における別の例として、図6及び図7を参照して説明する。
なお、図6及び図7において、図1〜5に示すタブレット1と同様に構成される各部については、同符号を付して説明を省略する。
タブレット3は、有効エリア12の両側にタッチパッド33,34が配設された構成となっている。タッチパッド33,34は、それぞれ有効エリア12の外側であって、かつ検出可能エリア17の内側に位置する。
タッチパッド33,34は、いずれも長方形の形状であって、上述したタッチパッド131(図2)に比べて幅広の構成である。そして、タッチパッド33,34は、押圧操作時に、操作位置を2次元的に検知できる。すなわち、操作位置の横方向における位置及び縦方向における位置をそれぞれ特定できるものである。
このような構成は、例えば、タッチパッド33,34において図2に示す押圧検知スイッチ136をマトリクス状に配置することにより、或いは感圧フィルム等を用いることにより実現できる。
タッチパッド43,44は、上述したタッチパッド33,34(図6)と同様に構成されるものであって、押圧操作時に操作位置を2次元的に検知できる。
また、タブレット4は、有効エリア12内における両側部に、タッチパッド43,44を備える。
このため、例えば、タッチパッド43,44において入力ペン21以外の物による操作のみを受け付けるようにして、入力ペン21による操作を無視するようにしても良い。この場合、入力ペン21を有効エリア12内で移動させ、操作を行う場合に、入力ペン21がタッチパッド43,44上に重なっても問題なく操作を続行することができ、入力ペン21以外の物(ユーザの手指等)でタッチパッド43,44を操作した場合にのみ、別の種類の操作を行うことができる。これにより、小型化と操作性の向上とを両立させることが可能なタブレットを実現できる。
また、タッチパッド部13,14及びタッチパッド33,34,43,44の位置についても特に制限はなく、上記説明したように有効エリア12の外側または内側に配設しても良いし、有効エリア12の内外に跨る位置に配設しても良い。
上記の説明は、あくまで本発明を適用した場合の一例について説明したものであって、本発明の技術的範囲を限定的に解釈するためのものではない。
Claims (5)
- 共振回路を備えた位置指示器によって指示された位置を検出するための位置検出装置であって、
前記共振回路との間での電磁授受作用によって前記位置指示器によって指示された位置を検出するために配置されたループコイルと、
前記位置指示器による指示位置を検出するための有効領域の外に設けられ、指による操作を検出可能としたタッチパッド部と、
前記位置指示器による描画の操作の際に前記タッチパッド部における操作を検知して、前記位置指示器による描画画面に対してズームインおよびズームアウトの操作並びにスクロールの操作の少なくとも一方を行うための制御部を、
を備えたことを特徴とする位置検出装置。 - 前記タッチパッド部の操作に基づいて、前記位置指示器による描画画面のズームインおよびズームアウトの操作並びにスクロールの操作を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記タッチパッド部における指の操作は静電容量方式によって検出されることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記タッチパッド部には、更に各種操作に割り当てるための複数の押圧検出スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記タッチパッド部は指による操作を2次元的に検出可能としたことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
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