JP2009217112A - 測距装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体距離を正確に測定できる測距装置および撮像装置を提供する。
【解決手段】第1焦点距離fを有する第1結像光学系2による被写体Sの第1の像が結像される第1撮像素子21と、前記第1焦点距離とは異なる第2焦点距離f0を有する第2結像光学系3による前記被写体の第2の像が結像される第1撮像素子31と、前記第1の像と前記第2の像の倍率差を、前記第1焦点距離fと前記第2焦点距離f0とに基づいて補正する補正手段241と、前記補正手段によって前記倍率差が補正された前記第1の像と前記第2の像の相対位置a,a0と、前記焦点距離f,f0と、前記第1結像光学系の光軸と前記第2結像光学系の光軸との間隔Pとに基づいて、前記被写体までの距離を求める測距手段241と、を備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、測距装置および撮像装置に関するものである。
撮影光学系とは異なるAF光学系と、撮影用撮像素子とは異なるAF用撮像素子を設け、撮影用撮像素子の撮像データとAF用撮像素子の撮像データとに基づいて、パララックスを利用して被写体距離を演算するデジタルカメラが提案されている(特許文献1)。
特開2004−37732号公報
しかしながら、上記従来の測距手法では、ズームレンズのように撮影光学系の焦点距離が変化したり、AF光学系と撮影光学系の焦点距離が異なる場合には、被写体距離の測定精度が低下し、正確なピント合わせができないという問題があった。
発明が解決しようとする課題は、被写体距離を正確に測定できる測距装置および撮像装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
発明に係る測距装置は、第1焦点距離(f)を有する第1結像光学系(2)による被写体(S)の第1の像(21A)が結像される第1撮像素子(21)と、
前記第1焦点距離(f)とは異なる第2焦点距離(f0)を有する第2結像光学系(3)による前記被写体(S)の第2の像(31A)が結像される第2撮像素子(31)と、
前記第1の像(21A)と前記第2の像(31A)の倍率差を、前記第1焦点距離(f)と前記第2焦点距離(f0)とに基づいて補正する補正手段(241)と、
前記補正手段によって前記倍率差が補正された前記第1の像と前記第2の像の相対位置(a,a0)と、前記焦点距離(f,f0)と、前記第1結像光学系の光軸(L1)と前記第2結像光学系の光軸(L2)との間隔(P)とに基づいて、前記被写体(S)までの距離(D)を求める測距手段(241)と、を備えたことを特徴とする。
上記発明において、前記補正手段(241)は、前記第1撮像素子上の前記第1の像の結像位置(a)と前記第2撮像素子上の前記第2の像の結像位置(a0)の少なくとも一方を前記第1および第2焦点距離(f,f0)に基づいて補正することにより前記倍率差を補正するように構成することができる。
上記発明において、前記補正手段(241)は、前記第1結像光学系の前記光軸(L1)方向の位置と、前記第2結像光学系の前記光軸(L2)方向の位置とに基づいて前記相対位置を補正するように構成することができる。
上記発明において、前記補正手段(241)は、前記第1結像光学系の光軸(L1)に対する前記第1の像の位置と前記第2結像光学系の光軸(L2)に対する前記第2の像の位置の少なくとも一方に基づいて前記相対位置を補正するように構成することができる。
発明に係る撮像装置(1)は、上記発明に係る測距装置を備えたことを特徴とする。
この撮像装置(1)において、前記測距装置とは異なる方式で前記第1または第2結像光学系(2,3)の焦点調節状態を検出する焦点検出手段(242)と、前記距離(D)と前記焦点調節状態とに基づいて、前記第1または第2結像光学系の焦点を調節する焦点調節手段(24)と、を備えるように構成することができる。
上記発明によれば、撮影光学系の焦点距離によらず被写体距離を正確に測定することができる。
以下、発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態のデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1とも言う。)の概略構成を示す図であってカメラ1を平面視で表わした図である。本例のカメラ1は、カメラボディ11内に撮影光学系2とAF用光学系32を備えるカメラである。
撮影光学系2は、レンズ群22を通過した被写体光L1を撮影用撮像素子21に結像する。一方、AF用光学系32を通過した被写体光L2をAF用撮像素子31に結像する。撮影用撮像素子21は、カメラボディ11の、撮影光学系2(レンズ群22)の光軸上であって、撮影光学系2の予定焦点面となる位置に固定されている。また、AF用撮像素子31は、カメラボディ11の、AF用光学系32の光軸上の予定焦点面となる位置に固定されている。これら撮影光学系2の光軸と、AF用光学系32の光軸とは距離Pだけ離れて設けられており、この距離Pを基線長と称する。
これら撮影用撮像素子21及びAF用撮像素子31は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。なお、AF用撮像素子31は撮影ではなくAF用に用いるので、撮影用撮像素子21よりも画素数が少ないものを用いることもできる。
図2は、図1に示すデジタルカメラ1の機能ブロック図であり、同図を参照しながらさらに詳細に説明する。
撮影光学系2は、フォーカスレンズやズームレンズを含むレンズ群22と絞り23を備え、フォーカスレンズはレンズ群22の焦点を調節し、ズームレンズはレンズ群22の焦点距離を調節する。これらフォーカスレンズおよびズームレンズを含むレンズ群は、レンズ駆動部221により撮影光学系2の光軸方向に沿って駆動する。レンズ駆動部221は、フォーカスレンズおよびズームレンズを個別に駆動する駆動機構とその駆動回路とを備え、メインCPU24または図示しない操作部により制御される。
絞り11は、たとえばレンズ群22と撮影用撮像素子21との間に設けられ、絞り駆動部231により撮影光学系2の光軸を中心とする開口径が調節される。絞り駆動部231は、開口径を調節駆動する駆動機構とその駆動回路とを備え、メインCPU24により制御される。
一方、撮影用撮像素子21は、撮像素子駆動部211を介してCPU212により駆動制御され、CPU212は撮影用撮像素子21の撮像信号に基づいた各種画像処理を実行する。そして、画像処理後の撮影画像データは記録媒体25に記録される。
これに対し、AF用撮像素子31は、撮像素子駆動部311を介してCPU312により駆動制御され、CPU312はAF用撮像素子31の撮像信号に基づいた各種画像処理を実行する。
メインCPU24は、像ズレに基づいた三角測距方式により被写体距離Dを算出する第1AF演算部241と、コントラスト検出方式によりAF演算を行う第2AF演算部242とを備える。三角測距方式によるAF演算を行う第1AF演算部241には、撮影用撮像素子21の撮像信号による画像データおよびAF用撮像素子31の撮像信号による画像データの両方が入力される。一方、コントラスト検出方式によるAF演算を行う第2AF演算部242には、撮影用撮像素子21の撮像信号による画像データのみが評価値演算部243に入力され、その演算結果が第2AF演算部242に入力される。
評価値演算部243は、撮像信号から所定の帯域の高周波成分を抽出するバンドパスフィルタを備えている。この評価値演算部243におけるバンドパスフィルタを用いた高周波成分抽出は、撮像範囲内に設定された所定のAFエリアの撮像信号に対して行われ、抽出された高周波成分の絶対値をそのAFエリアで積分することにより焦点評価値が演算される。そして、第2AF演算部242では、後述するように焦点評価値のピーク位置の演算が行われる。
なお、第1AF演算部241で演算された被写体距離D、評価値演算部243で算出された焦点評価値および第2AF演算部242で算出されたピーク位置は、記憶部244に記憶される。このとき、焦点評価値はフォーカスレンズの位置と対で記憶される。
次に、本実施形態のデジタルカメラ1におけるAF動作について説明する。
以下の実施形態では、(1)第1AF演算部241の演算結果のみ、すなわち三角測距方式による被写体距離Dのみを用いて撮影光学系2の焦点調節動作を実行する場合と、(2)三角測距方式による被写体距離Dと、第2AF演算部242のコントラスト検出方式による演算結果の両方を用いて焦点調節動作を実行する場合とについて説明する。
まず、本実施形態のAF動作例を説明する前に、三角測距方式によるAF動作とコントラスト検出方式によるAF動作とを個別に説明する。
《三角測距方式によるAF動作》
図3は、本例に係る三角測距方式による被写体距離Dの算出方法を説明する図であって、被写体距離D、基線長P、撮影光学系2のレンズ群(フォーカスレンズ)22とAF用光学系32との光軸方向の距離L、撮影用撮像素子21における被写体Sの像高a、AF用撮像素子31における被写体Sの像高a0の関係を示す図である。なお、撮影光学系2の焦点距離をf、AF用光学系32の焦点距離をf0とする。
基線長Pは撮影光学系2のレンズ群22の光軸とAF用光学系32の光軸との距離であり、互いの光軸が一致してないためパララックス(視差)が生じている。同図において、21Aは、撮影光学系2のレンズ群22により撮影用撮像素子21上に結像された被写体Sの像であり、31Aは、AF用光学系32によりAF用撮像素子31上に結像された被写体Sの像である。この被写体Sは、撮影光学系2の光軸から距離dだけ当該光軸に直交する方向にずれた位置にあり、レンズ群22の主点から距離Dの位置にあるので、被写体像21Aは撮影用撮像素子21の中央から距離aだけ離れた位置に結像される。また、被写体Sは、AF用光学系32の光軸から距離P+dだけずれた位置にあり、AF用光学系32の主点からD+Lの位置にあるので、被写体像31AはAF用撮像素子31の中央から距離a0だけ離れた位置に結像される。
このとき、被写体距離D、基線長P、焦点距離f,f0、撮影光学系2のレンズ群(フォーカスレンズ)22とAF用光学系32との光軸方向の距離L、撮影用撮像素子21における被写体Sの像高a、AF用撮像素子31における被写体Sの像高a0との間には次式(1)の関係が成り立つ。なお、像高a,a0を撮像素子の中心からのズレ量a,a0ともいう。
Figure 2009217112
上記式(1)において、結像レンズ32の焦点距離f0および基線長Pは既知の値でありメインCPU24の記憶部244などに予め格納されている。これに対し、ズレ量a,a0は、撮影用撮像素子21およびAF用撮像素子31の撮影信号に基づいて求めることができる値であり、レンズ群22と結像レンズ32との距離Lと、撮影光学系2のレンズ群22の焦点距離fは、レンズ駆動部221のエンコーダにより求めることができる値であり、いずれも第1AF演算部241により演算される。演算方法については後述する。
なお、上記式(1)は以下の幾何学的関係により導かれる。すなわち、図3の直角三角形X1X2X3と直角三角形X1X4X5は相似であるから、次式(2)が成り立ち、
d=aD/f …(2)
また同図の直角三角形X4X6X7と直角三角形X7X8X9は相似であるから、次式(3)が成り立つ。
(D+L)/(P+d)=f0/a0 …(3)
上記式(3)に式(2)を代入してdを消去し、この式をDについて整理すると、上記式(1)が得られる。
図4(A)は撮影用撮像素子21で撮像された画像213を示しており、図4(B)はAF用撮像素子31で撮像された画像313を示している。同図(A),(B)は、画像213,313を同じ大きさで図示したものである。
画像213の場合には、図3に示す被写体S(図4においてS1)は画像213の中央CLから左に距離a’だけずれた位置にある。また、画像313の場合には、被写体S1は中央よりも左に距離a0’だけずれた位置にある。一方、被写体距離が無限大とみなせるぐらい遠方にある被写体S2,S3の場合には、画像213における位置と画像313における位置とがほとんど同じになる。
第1AF演算部241では、撮影用撮像素子21およびAF用撮像素子31の各撮像信号に基づいて図3のズレ量a,a0を算出する。2つの撮像素子21,31の撮像信号に基づくズレ量a,a0の算出方法の原理を概説する。
図4(A)に示す帯状のエリア214は撮影用撮像素子21の中心線CLを中心にして左右に延びるAFエリアを表し、このAFエリア214内の被写体にピントが合うようにAF動作が行われる。すなわち、撮影用撮像素子21から出力された撮像信号の内の、AFエリア214の被写体に対応する撮像信号が被写体距離Dの算出に用いられる。
一方、AF用撮像素子31の場合には、AFエリア214と同位置のエリアを含む左側に延びる帯状エリア314の撮像信号がAF演算に用いられる。このように、左右に長いエリア314を設定する理由は、基線長の方向が画面の左右方向の場合は、図4(B)に示すようにAF用撮像素子31に結像される被写体像は撮影用撮像素子21に撮像される被写体像よりも常に左右方向にずれるからである。
図5(A)および(B)は、AFエリア214の撮像信号A1〜A6とエリア314の撮像信号B1〜B12を、縦軸を信号の強さ、横軸を位置にして模式的に示したものである。AFエリア214は左右方向に6個の分割領域A1〜A6に分割され、各分割領域の信号の大きさがハッチングで示す大きさとなっているものとする。また、エリア314は左右方向に12個の分割領域B1〜B12に分割され、AFエリア214と同様に、各分割領域の信号の大きさがハッチングで示す大きさとなっているものとする。
同図(A)に示すAFアリア214の信号パターンでは、分割領域A4〜A5の信号が最も強く、この部分に被写体S1の像があるものと判定することができる。したがって、分割領域A1〜A6の一分割領域ぶんのズレ量をGとすると、この被写体S1の像は中心(A3とA4の中心)から1Gだけ左側にずれていることになる。このズレ量1Gが図3に示す像高(ズレ量)aになる。
一方、AFエリア214の分割領域A1〜A6の信号パターンは、エリア314の信号パターンのうちの分割領域B3〜B8の信号パターンにほぼ一致する。これにより、分割領域A1〜A6に結像された被写体像と分割領域B3〜B8に結像された被写体像とが同一被写体であると判定される。なお、AFエリア214の信号パターンとエリア314の信号パターンを比較する際に、被写体S1の特徴点であるA4〜A5の信号パターンに一致する信号パターンをエリア314の信号パターンから抽出することもできる。
ここで、分割領域B1〜B12の一分割領域分のズレ量をFとすれば、本例の場合、エリア314におけるズレ量は3Fということになり、このズレ量3Fが図3の像高(ズレ量)a0になる。
第1AF演算部241では、レンズ駆動部221のエンコーダからメインCPU24へ出力されたレンズ位置信号を読み込み、レンズ群22の焦点距離fと、レンズ群22と結像レンズ32との光軸方向の距離Lを演算する。
レンズ群22の焦点距離fは、当該レンズ群22の主点X1の位置に応じて予め決められているので、この光軸方向の主点X1の位置を検出することによりレンズ群22の焦点距離を演算する。また、レンズ群22と結像レンズ32との光軸方向の距離Lは、結像レンズ32の位置、撮影用撮像素子21の位置およびAF用撮像素子31の位置がそれぞれカメラボディ11に対して固定であることから、上述したレンズ群22の光軸方向の主点X1の位置を検出することにより演算することができる。
第1AF演算部241は、求められたズレ量a,a0、レンズ群22の焦点距離f、およびレンズ群22と結像レンズ32との光軸方向の距離Lと、メインCPU24の記憶部244に記憶されている基線長P、結像レンズ32の焦点距離f0とを、上記式(1)に代入することで、被写体距離Dを演算する。この被写体距離Dは、メインCPU24の記憶部244に記憶される。
メインCPU13は、以上のようにして第1AF演算部241で算出された被写体距離Dに基づいて、撮影光学系2のレンズ群22の主点X1と被写体Sとの距離がDとなるように当該レンズ群22のフォーカスレンズを移動する。
従来の特許文献1に記載されたパララックスを利用した被写体距離の測定方法は、撮影光学系2の焦点距離fとAF用光学系32の焦点距離f0を等しく設定し(f=f0,L=0)、撮影光学系2の光軸上にある被写体を測距対象として(a=0)、被写体までの距離DをD=f0・P/a0 の式により求めるものである。
これに対し、本実施形態では、上記式(1)の分母の式に示されるように、AF用撮像素子31の被写体像の像高a0を、レンズ群22の焦点距離fと結像レンズ32の焦点距離f0の比率に基づいて補正するとともに、撮影用撮像素子21の被写体像の像高aによっても補正する。すなわち、撮影用撮像素子21の被写体像の像高aとAF用撮像素子31の被写体像の像高a0との倍率差を、レンズ群22の焦点距離fと結像レンズ32の焦点距離f0により補正する。
また、上記式(1)の分子の第2項に示されるように、レンズ群22と結像レンズ32との光軸方向の距離Lや焦点距離の比f/f0によっても被写体Sまでの距離Dを補正する。
したがって、レンズ群22の焦点距離fと結像レンズ32の焦点距離が異なる場合でも、レンズ群22の主点X1と被写体Sとの距離Dを正確に測定することができる。
《コントラスト検出方式によるAF動作》
次に、第2AF演算部242および評価値演算部243で実行されるコントラスト検出方式によるAF動作について説明する。
図6は、焦点評価値の一例を示す図であり、横軸はレンズ群22のフォーカスレンズのレンズ位置を表し、縦軸は焦点評価値の大きさを表している。点線で示す曲線は、図4(A)のAFエリア214内の被写体に対して、フォーカスレンズを至近側から無限側まで移動させたときに得られる焦点評価値を示している。点線で示す曲線はレンズ位置Mにピークを有し、レンズ位置Mで被写体像のコントラストが最大となる。すなわち、被写体Sにピントが合ったことになる。このように、コントラスト検出方式では、焦点評価値がピークとなる位置にフォーカスレンズを移動することにより合焦を行わせる。
ピーク位置の検出には、山登り合焦動作と呼ばれる方法を用いることができる。x1は山登り開始時のフォーカスレンズ位置であり、そのときの焦点評価値はy1である。なお、レンズ位置x1および焦点評価値y1は図2の記憶部244に記憶される。合焦動作を開始すると、例えばフォーカスレンズを至近側に所定量移動して、移動後の位置x2における焦点評価値y2を算出する。
次いで、算出された焦点評価値y2と記憶部244に記憶されている移動開始時の焦点評価値y1とを比較する。図6の場合、得られた焦点評価値y2は焦点評価値y1よりも大きいので焦点評価値は移動方向に関して増加傾向にあり、焦点評価値がピークとなるレンズ位置Mはレンズ位置x2よりも至近側にあると判定される。このように至近側と判定されるとフォーカシングレンズをさらに至近側に所定量だけ移動し、移動後のレンズ位置x3における焦点評価値y3を算出する。その後、焦点評価値y2と焦点評価値y3とを比較する。
2回目の移動では、レンズ位置x3の焦点評価値y3はレンズ位置x2の焦点評価値y2よりも小さいと判定される。すなわち、ピーク位置Mはレンズ位置x3よりも無限側にあると判定される。そこで、データ(x1、y1)、(x2、y2)、(x3、y3)に基づく補間演算を行って焦点評価値のピーク位置Mを算出し、そのピーク位置Mにフォーカスレンズを移動する。
この補間演算は、たとえば最大の焦点評価値y2とその前後に位置する焦点評価値y1,y3とを用い、まず、焦点評価値が最大の点(x2,y2)と、3点のうち最小の点(x1,y1)とを通る直線L1を算出する。この直線L1の傾きをKとしたとき、傾きが−Kで、残りの点(x3,y3)を通る直線L2を算出する。そして、直線L1と直線L2との交点のレンズ位置座標xを求める。この交点のレンズ位置座標xがフォーカスレンズの合焦位置Mとして求められる。
このように、山登り合焦動作では、レンズ移動→焦点評価値の算出→焦点評価値の比較という一連の処理を繰り返し行うことにより、フォーカスレンズを焦点評価値のピーク位置Mに移動する。なお、レンズ移動の際には、現在位置の焦点評価値と前回に得られた焦点評価値とを比較することにより移動方向が決定される。
《本実施形態における具体的なAF動作例》
次に、上述した(1)第1AF演算部241の演算結果のみ、すなわち三角測距方式による被写体距離Dのみを用いて撮影光学系2の焦点調節動作を実行する場合と、(2)三角測距方式による被写体距離Dと、第2AF演算部242のコントラスト検出方式による演算結果の両方を用いて焦点調節動作を実行する場合とについて説明する。
(1)の場合の第1AF演算部241の三角測距方式による被写体距離Dのみを用いたAF動作では、当該第1AF演算部241において、2つの撮像素子21,31それぞれの像高(ズレ量)a,a0と、レンズ群22の焦点距離fと、レンズ群22と結像レンズ32との光軸方向の距離Lとを演算し、さらに記憶部244に記憶されている基線長Pと、結像レンズ32の焦点距離f0とを、上記式(1)に代入する。これにより、レンズ群22の主点X1と被写体Sとの距離Dが算出されるので、算出された被写体距離Dに応じた距離だけレンズ群22のフォーカスレンズを移動する。
上述した山登り合焦動作によるコントラスト検出方式だけのAF動作では、動作開始時のレンズ位置x1がピーク位置Mから大きく離れている場合に、繰り返しを何回も行わないとピーク位置Mを検出することができないため、焦点調節に時間がかかるという欠点があった。これに対し、(1)の方式は、コントラスト検出方式だけのAF動作に比べて、焦点調節時間を短縮することができる。
一方、(2)の場合の、三角測距方式による被写体距離Dと第2AF演算部242のコントラスト検出方式による演算結果の両方を用いたAF動作では、三角測距とコントラスト検出方式とを兼用する。
図7および図8は、(2)のAF動作の第1例および第2例をそれぞれ説明する図である。
第1例では、まず第1AF演算部241によって三角測距方式の被写体距離Dを演算し、被写体距離Dに基づくレンズ位置x4を算出する。そして、フォーカスレンズを、AF開始時のレンズ位置x1から、この算出されたレンズ位置x4へと移動する。ここまでは、上述した(1)のAF動作と同じである。
このあと、レンズ位置x4からコントラスト検出方式による山登り合焦動作を行って、フォーカスレンズをピーク位置Mに移動する。このAF動作の場合には、三角測距によるレンズ位置x4とピーク位置Mとの間にズレが生じた場合でも精度良いAF動作を行うことができる。
一方、図8に示す第2例では、フォーカスレンズの可動範囲を3つの範囲H1,H2,H3に分割する。なお、分割数は3に限らずいくつでも良い。
まず、第1AF演算部241にて三角測距により被写体距離Dを算出し、算出された被写体距離Dに対応するフォーカスレンズのレンズ位置が、範囲H1,H2,H3のいずれに含まれるかを判定する。図8に示す例では、三角測距で得られたレンズ位置が範囲H2に含まれているものとし、この場合にはフォーカスレンズを範囲H2の無限側境界位置x5に移動する。
次いで、フォーカスレンズをレンズ位置x5からレンズ位置x6まで移動させ、その移動の間に評価値演算部243による焦点評価値の演算を所定タイミングで繰り返し行う。このようにしてサンプリングされた複数の焦点評価値は各サンプリング時のレンズ位置と対で記憶部244に記憶される。
第2AF演算部242では、サンプリングされた焦点評価値に基づいてピーク位置Mを演算する。ピーク位置Mが得られたならば、フォーカスレンズをピーク位置Mに移動する。このようにしてAF動作が完了する。
この第2例の場合には、動作速度の速い三角測距により大まかなレンズ移動を行って、その後、範囲H2内においてフォーカスレンズをスキャン移動して焦点評価値のピーク位置Mを検出し、そのピーク位置Mにフォーカスレンズを移動する。その結果、AF精度を保持しつつAF動作の高速化を図ることができる。
また、第2例の場合の三角測距では、ピーク位置Mが範囲H1,H2,H3のいずれにあるかが分かれば良いので、厳密な三角測距を行う必要が無く、三角測距演算の簡略化を図ることもできる。また、コントラスト検出方式のAF動作でも山登り合焦動作ではなく、スキャン移動で範囲H2内の焦点評価値をサンプリングをしてからピーク位置Mを探すので、AF動作の高速化を図ることができる。
なお、第2例においてスキャン開始位置を無限遠側の境界位置x5としたが、至近側の境界位置x6とすることもできる。また、レンズ可動範囲を多数に分割し、スキャン合焦動作に代えて山登り合焦動作を行わせることもできる。この場合は、山登り合焦動作の開始は、分割範囲H1〜H3のどちらの境界から行うことができ、分割範囲の例えば中央位置から行うこともできる。
発明の実施形態に係るデジタルカメラの概略構成を示す図である。 図1に示すデジタルカメラの機能ブロック図である。 図1に示すデジタルカメラにおける被写体距離の算出方法を説明する図である。 (A)は図1の撮影用撮像素子21で撮像された画像例を示す図、(B)は図1のAF用撮像素子31で撮像された画像例を示す図である。 図4のAFエリア214およびエリア314の撮像信号を模式的に示す図である。 図1に示すデジタルカメラにおける焦点評価値の一例を示す図である。 図1に示すデジタルカメラに係るAF動作(2)の第1例を説明する図である。 図1に示すデジタルカメラに係るAF動作(2)の第2例を説明する図である。
符号の説明
1…デジタルカメラ
2…撮影光学系
21…撮影用撮像素子
22…レンズ群
23…絞り
24…メインCPU
241…第1AF演算部
242…第2AF演算部
243…評価値演算部
244…記憶部
31…AF用撮像素子
32…AF用光学系

Claims (6)

  1. 第1焦点距離を有する第1結像光学系による被写体の第1の像が結像される第1撮像素子と、
    前記第1焦点距離とは異なる第2焦点距離を有する第2結像光学系による前記被写体の第2の像が結像される第2撮像素子と、
    前記第1の像と前記第2の像の倍率差を、前記第1焦点距離と前記第2焦点距離とに基づいて補正する補正手段と、
    前記補正手段によって前記倍率差が補正された前記第1の像と前記第2の像の相対位置と、前記焦点距離と、前記第1結像光学系の光軸と前記第2結像光学系の光軸との間隔とに基づいて、前記被写体までの距離を求める測距手段と、を備えたことを特徴とする測距装置。
  2. 請求項1に記載の測距装置において、
    前記補正手段は、前記第1撮像素子上の前記第1の像の結像位置と前記第2撮像素子上の前記第2の像の結像位置の少なくとも一方を前記第1および第2焦点距離に基づいて補正することにより前記倍率差を補正することを特徴とする測距装置。
  3. 請求項1または2に記載の測距装置において、
    前記補正手段は、前記第1結像光学系の前記光軸方向の位置と、前記第2結像光学系の前記光軸方向の位置とに基づいて前記相対位置を補正することを特徴とする測距装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の測距装置において、
    前記補正手段は、前記第1結像光学系の光軸に対する前記第1の像の位置と前記第2結像光学系の光軸に対する前記第2の像の位置の少なくとも一方に基づいて前記相対位置を補正することを特徴とする測距装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の測距装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記測距装置とは異なる方式で前記第1または第2結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記距離と前記焦点調節状態とに基づいて、前記第1または第2結像光学系の焦点を調節する焦点調節手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
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