JP2009216604A - 車両検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で音/振動の検査が実施できる車両検査装置を提供することを課題とする。
【解決手段】車両検査装置10は、走行中の車内に置かれ、車内に到達する音又は振動を検査する装置であって、車載ECU11に取り外し可能に接続され、この車両12に関する車両情報を含む情報を取入れる端末13と、この端末13に取り外し可能に挿入される高速演算処理媒体14と、この高速演算処理媒体14へ音情報を送るマイクロフォン15とからなる。高速演算処理媒体14には、車両毎に予め定められている音の閾値又は振動の閾値を記憶させ、端末を介して取入れる車両情報に基づいて音の閾値又は振動の閾値を選択する機能を備え、車速を横軸、音を縦軸にした波形図を作成する高速フーリエ変換回路を備え、この回路で作成した波形図に閾値を加入し、この閾値を超えた領域での波形図の面積を算出する機能を備えている。算出した面積に応じて合否判定を行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両、特に完成車両を検査対象とする検査装置に関する。
車両は、溶接、塗装、組立などを経て完成される。完成したものを完成車両と呼ぶが、この完成車両には、市場に出す前に完成車両検査と称する最終チェックが施される。この完成車両検査には、走行中に車内へ伝わる音や振動が一定レベルに収まっているか否かを調べる音/振動検査が含まれる。
従来は、音/振動検査は、検査員による官能検査が主体であった。官能検査は検査員の主観に依存しているため、検査結果にばらつきがでやすいという欠点を有する。そこで、自動的に測定及び評価が行える検査装置が求められる。
今まで、異常音の自動測定及び評価については幾つかの提案がなされてきた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−214052公報(図2、図3)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来の音の検査装置の原理を説明する図であり、(a)に示されるように、生産プラント100内の騒音発生源101の傍らに無指向性マイクロフォン102と単一指向性マイクロフォン103が配置されている。そしてマイクロフォン102、103の情報が騒音波形解析計104へ送られる。
すなわち、無指向性マイクロフォン102は、暗騒音を測るために設置され、単一指向性マイクロフォン103は、騒音発生源101の発生音を測るために設置されている。
騒音波形解析計104では、(b)に示されるように、無指向性マイクロフォン102で収集した音情報を、FFTアナライザ105で周波数分析し、第1メモリ106に記憶する。なお、FFTは、高速フーリエ解析を意味する。また、単一指向性マイクロフォン103で収集した音情報を、ウエーブレット解析計107で周波数分析し、第2メモリ108に記憶する。計測コントローラ109では、第1メモリ106に記憶されている周波数と第2メモリ108に記憶されている周波数とから、暗騒音を除いた、騒音発生源101の真の騒音(周波数)を算出する。
騒音発生源101が発生する騒音(周波数)は、横軸が時間で、縦軸が周波数であるところの時間−周波数グラフで与えられる。生産プラント100内の騒音発生源101を監視対象とするため、時間は、時、日、月のように長期のものとなる。
一方、車両工場での完成車検査に与えられる時間は、数十秒〜数分である。
そのために、騒音波形解析計104は、完成車検査に適用することはできない。
そこで、完成車検査などに与えられる短時間のうちに、音/振動の検査が実施できる検査装置が求められる。
本発明は、短時間で音/振動の検査が実施できる車両検査装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、走行中の車内に置かれ、車内に到達する音又は振動を検査する車両検査装置であって、
この車両検査装置は、車載ECUに取り外し可能に接続され、当該車両に関する車両情報を含む情報を取入れる端末と、この端末に取り外し可能に挿入される高速演算処理媒体と、この高速演算処理媒体へ音情報を送るマイクロフォン又は振動情報を送る振動センサとからなり、
前記高速演算処理媒体は、前記音情報を取入れる音入力端子又は前記振動情報を取入れる振動入力端子と、車速又はエンジン回転数情報を取入れる車速等入力端子とを備えるとともに、車両毎に予め定められている音の閾値又は振動の閾値を記憶しており、端末を介して取入れる車両情報に基づいて音の閾値又は振動の閾値を選択する機能を備え、車速を横軸、音又は振動を縦軸にした波形図を作成する高速フーリエ変換回路を備え、この回路で作成した波形図に前記閾値を加入し、この閾値を超えた領域での波形図の面積を算出する機能を備えており、
前記端末は、前記高速演算処理媒体で計算された面積に基づいて合否判定する機能を有していることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、端末は、車両の検査に使用されるライン・エンド・テスターであることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、高速演算処理媒体は、PCMCIA タイプIIに準拠するカードであることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、高速演算処理媒体に、高速フーリエ変換回路と共にフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと呼ばれるハードロジック回路が、予め移植されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、端末と、高速演算処理媒体と、マイクロフォン又は振動センサとから車両検査装置が構成される。そして、高速演算処理媒体に高速フーリエ変換回路を内蔵し、この高速フーリエ変換回路で車速と音又は振動との相関波形図を発生させる。さらに、高速演算処理媒体で波形図の一部の面積を計算させる。端末は面積に基づいて合否判定を実施する。
高速演算処理媒体は、車両の運転に追従して、相関波形図の発生と、波形図の面積計算とが実施できる演算能力及び演算速度を有する。すなわち、リアルタイムトラッキング機能を有する。そのため、数分間の検査走行の終了時点で、音又は振動に対する合否判定が可能となる。端末では、単純な合否判定のみ行わせ、複雑な計算は行わせない。
したがって、請求項1によれば、検査走行など短時間で音/振動の検査が実施できる車両検査装置を提供することができる。
検査走行の終了時点で、検査の合否が判明するため、不具合情報を迅速に組立ラインへフィードバックさせることができ、早期に対策を講じさせることができる。
また、検査装置が、端末と高速演算処理媒体とマイクロフォン又は振動センサとで構成されているため、小型で軽量であり、車両への搬入、搬出が手軽に行え、車両の検査が能率良く行える。
加えて、検査の判定を人の官能に頼らないため、人的なばらつきが無くなり判定の信頼性が高める。
請求項2に係る発明では、端末は、車両の検査に使用されるライン・エンド・テスターであることを特徴とする。
端末では、単純な合否判定のみ行わせ、複雑な計算は行わせない。そのため、端末に、検査場に常備しているライン・エンド・テスターが流用できる。テスターが流用できれば、車両検査装置は安価になる。
請求項3に係る発明では、高速演算処理媒体は、PCMCIA タイプIIに準拠するカードであることを特徴とする。
PCMCIA タイプIIは、汎用性に富み、パーソナルコンピュータに装着できる。この結果、端末は、パーソナルコンピュータが使用可能となる。
請求項4に係る発明では、高速演算処理媒体に、高速フーリエ変換回路と共にフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと呼ばれるハードロジック回路が、予め移植されている。高速フーリエ変換回路を含みハードロジック回路はワンチップ化が可能であり、高速演算処理媒体に収められているため、これらの回路の取扱いが極めて容易になる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る車両検査装置の構成図であり、車両検査装置10は、走行中又はアイドリング中の車内に置かれ、車内に到達する音又は振動を検査する装置であって、車載ECU(エンジン・コントロール・ユニット)11に取り外し可能に接続され、この車両12に関する車両情報を含む情報を取入れる端末13と、この端末13に取り外し可能に挿入される高速演算処理媒体14と、この高速演算処理媒体14へ音情報を送るマイクロフォン15又は振動情報を送る振動センサとからなる。
高速演算処理媒体14は、PCカードやUSB規格媒体が好適であるが、種類は問わない。
端末13は、助手席16に置かれる。そして、この端末13は、第1のケーブル17により、車載ECU11に接続される。また、マイクロフォン15は、運転席18に座った運転者19の耳の近傍に配置される。そのためには、マイクロフォン15を、適当なステー21でヘッドレスト22やシートバック23に仮固定させるとよい。
そして、マイクロフォン15は、第2のケーブル24により、高速演算処理媒体14に接続される。
図2は高速演算処理媒体及び端末の外観図であり、高速演算処理媒体14は、要部が、パーソナルコンピュータに挿入できるICカード、特に、PCMCIA タイプII又はPCMCIA タイプIIIが好適である。
PCMCIA タイプII又はPCMCIA タイプIIIは、名刺サイズ(54mm×84mm)のカードであって、タイプIIは、厚さが5mm、タイプIIIは、厚さが10.5mmに規格化されている。
高速演算処理媒体14は、一端に端子部25を備え、この端子部25に第2のケーブル24の差し込み口である音入力端子26、振動センサから延びるケーブルの差し込み口である振動入力端子27及び第1のケーブル17から分岐した分岐ハーネス28の差し込み口である車速等入力端子29を備える。この車速等入力端子29から、車速やエンジン回転速度の他、トランスミッションのシャフト回転速度を取入れても良い。この場合は、車速、エンジン回転速度、トランスミッションのシャフト回転速度が検査対象項目となる。
さらに、高速演算処理媒体14(内部のブロック構成図は後述する。)には、車両毎に予め定められている音の閾値又は振動の閾値を記憶させ、端末を介して取入れる車両情報に基づいて音の閾値又は振動の閾値を選択する機能を備え、車速又はエンジン回転数を横軸、音又は振動を縦軸にした波形図を作成する高速フーリエ変換回路31を備え、この回路31で作成した波形図に閾値を加入し、この閾値を超えた領域での波形図の面積を算出する機能を備えている。
一方、端末13は、パーソナルコンピュータや車両の検査に使用されるライン・エンド・テスター(以下、LETと記す。)が利用可能である。
LETを例に説明すると、端末13は、筐体33に、握り部34、キー類35、ディスプレイ36、高速演算処理媒体スロットル37、及び下部に第1のケーブル17の差し込み口38を備える携帯型テスターである。
図3は本発明に係る高速演算処理媒体内のブロック構成図であり、高速演算処理媒体14には、音入力端子26から取り込まれる音情報と振動入力端子27から取り込まれる振動情報との一方を、選択する切替部41と、選択された信号を増幅するアンプ42と、その信号を処理するローパスフィルタ43と、その信号を変換するAD変換器44と、車速等入力端子29から取り込まれた車速情報を補正する入力補正回路45と、想像線で示す車速等入力端子29Bから取り込まれたエンジンの回転数情報を補正する入力補正回路46と、ワンチップ型ハードロジック回路47と、このハードロジック回路47と外部(端末13、図2)との情報交換の役割を果たすインターフェース部48とが内蔵されている。
ハードロジック回路47は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)であって、高速フーリエ変換回路31が含まれている。すなわち、高速演算処理媒体14に、予めハードロジック回路47や高速フーリエ変換回路31が、移植されている。高速フーリエ変換回路31を含むハードロジック回路47は、ワンチップに収まる内容である。このため、数msに1回トラッキング演算が可能である。
以上の構成からなる車両検査装置の作用を次に説明する。
先ず、閾値の決め方について説明する。
図4はある走行で得た波形図であり、横軸は車速、縦軸が音(音圧レベル)を示す。車速が増加するに連れて音が大きくなることが示されている。音は、加速時にエンジンから多くが放出される。なお、ピークPmaxから測定終了までは、アクセルの踏み込みを弱め、定速走行に移行したために、曲線が下がっている。
測定開始〜測定終了の範囲で、測定開始時点の音Paが、ほぼ最小となっている。そこで、このPaを「閾値」と定める。ただし、値の信頼性を高めるために、1車種について複数台の車両を準備し、各々Paを求め、これらの平均値から閾値Pbを定めることが望ましい。
次に、ピーク評価法と面積評価法について説明する。
図5は閾値を加入した波形図であり、図4の波形図に閾値Pbを加入した。そして、測定範囲で且つ閾値Pbより上の部分の面積を求める。この面積をSactと定義する。また、閾値PbからピークPmaxまでの高さ(高低差)をピーク値Pactと定義する。
次に、測定対象の車両に、運転者及び複数(m名)の検査員が乗り、試験走行を行い、波形図を取得すると共に、検査員には官能評価を行わせる。
官能評価は、音又は振動に関して、快適ならば高い点を与え、不快ならば点を下げる。例えば満点を10点とし、6点又はそれ以上なら合格、5点又はそれ以下なら不合格とする。
1走行において、1個のSactと、1個のPactと、複数個(m個)の官能評価点が得られる。車種を換えたり、車両を換えることで、n回の走行を行うと、n個のSactと、n個のPactと、(n×m)個の官能評価点が得られる。官能評価値を横軸、Sact又はPactを縦軸とする相関図を作製することができる。このような相関図の例を次に示す。
図6は官能評価点とピーク値、面積との相関を示す図であり、(a)に示すように、ピーク値Pactをプロットしたところ、広い帯状に分散した。この帯の幅は、横軸の目盛りで「0.65」であった。
また、(b)に示すように、面積Sactをプロットしたところ、狭い帯状に分散した。この帯の幅は、横軸の目盛りで「0.41」であった。
(a)、(b)から次のことが判明した。
(b)の面積Sactで評価するときには、個人差は「0.41」に留まるが、(a)のピーク値Pactで評価するときには、個人差は「0.65」になる。 合否判定をする場合には、個人差が小さいことが求められるため、ピーク値評価よりも面積評価の方が信頼性が高いと言える。
そこで、本発明では合否判定は、基本的に面積Sactで実施し、補足的にピーク値Pactで実施することにする。
次に、音の許容面積値Salwと音の許容ピーク値Palwの決め方を説明する。
(a)、(b)をモデルに見立てて、説明する。仮に、望ましい官能評価値が6.5あれば、(a)の横軸の6.5から細線を立て、帯の中央から左に折り返し、縦軸に交わった点を、音の許容ピーク値Palwとする。
同様に、(b)の横軸の6.5から細線を立て、帯の中央から左に折り返し、縦軸に交わった点を、音の許容面積値Salwとする。
以上の要領で、データを集積し、次のようなテーブルを作成する。
Figure 2009216604
車両Aには、1300cc、1500cc、1800ccのモデルがあり、その各々に、閾値Pb1〜Pb3、音の許容面積値Salw1〜Salw3、音の許容ピーク値Palw1〜Palw3を設定する。
同様に、車両Bには、1000cc、1300ccの搭載モデルがあり、その各々に、閾値Pb4〜Pb5、音の許容面積値Salw4〜Salw5、音の許容ピーク値Palw4〜Palw5を設定する。
これで、音の許容面積値Salwと音の許容ピーク値Palwは、車両が決まれば、表1から選択することができる。
そして、閾値は高速演算処理媒体に記憶させ、音の許容面積値と音の許容ピーク値は、端末に記憶させる。以上の手続を終えた後に、次のフローを実行する。
図7は本発明に係る車両検査の手順を示すフロー図である。なお、高速演算処理媒体を、図中ではPCカードと表記する。
先ず、ステップ番号(以下、STと略記する。)01でLET(端末)へ高速演算処理媒体を挿入する。このLETは、車載ECUに接続され、車両情報を取得する(ST02)。すなわち、車載ECUは当該車両特有の情報を保有している。
高速演算処理媒体には、表1に示す車両詳報−閾値の相関が記憶されている。高速演算処理媒体は、LETから車両情報(例えば、車両A+1500cc)を取得すると(ST03)、表1に基づいて機種別に閾値(例えばPb2)を選択する(ST04)。同様に、LETには、表1に示す車両詳報−許容面積値及び許容ピーク値の相関が記憶されている。LETは車両情報(例えば、車両A+1500cc)と表1に基づいて許容面積値(例えばSalw2)及び許容ピーク値(例えばPalw2)を選択する(ST05)。以上のST03〜ST05は、ST02が実施されたら瞬時に実行され、ST03〜ST05に順序の優劣はない。
次に、高速演算処理媒体にマイク線及び車速線(図2、符号24,28)を接続する(ST06)。これで、検査の準備が完了したので、車両の走行を開始する(ST07)。車速が、検査開始速度に達したら、リアルタイムトラッキングを開始する(ST08)。具体的には、高速演算処理媒体に内蔵された高速フーリエ変換回路を用いて、速度を横軸、音を縦軸とした波形図を作成し、閾値より上の範囲の面積Sactを累積して計算する(ST09)。
測定最高速度に達するなどしてトラッキングが終了したら(ST10)、先ず、面積actが許容面積値Salwx(この例では、Salw2)以下であるか否かを調べる(ST11)。面積actが許容面積値Salwx以下であれば「合格」の表示をディスプレイ(図2、符号36)に表示する(ST12)。
否であれば、高速演算処理媒体でピーク値Pactを特定する(ST13)。そして、ピーク値Pactが許容ピーク値Palwx(この例では、Palw2)以下であるか否かを調べる(ST14)。否であれば、「不合格」の表示を行う(ST15)。すなわち、面積とピーク値の両方が許容値を超えている場合に不合格とする。
面積は許容値を超えているが、ピーク値が許容値以下の場合には、微調整を施すことで、面積を許容値以下にすることができる可能性がある。そこで、この場合には、「保留」を表示させる(ST16)。
なお、処理を簡略化する場合には、ST13、ST14及びST16を省いて、ST11のNOをST15に直結させる。そうすれば、より簡単に合否判断が下され、検査が簡便になる。
以上により、官能検査に頼らないで、車両の音や振動の検査を実施することができる。しかも、この検査には、大型の分析計は必要なく、高速演算処理媒体と、入手が容易なLETやパーソナルコンピュータとがあればよい。
図8は図2の別実施例を示す図であり、端末13は、パーソナルコンピュータであり、このパーソナルコンピュータの高速演算処理媒体スロットル37に高速演算処理媒体14を挿入すればよい。その他は、図2と同様であるから符号を流用して詳細な説明は省略する。
尚、本発明の車両検査装置は、完成車両の音や振動を検査する検査場に設置することが望まれるが、車検場、車両の修理場、ディーラー内に設置することもできため、設置場所や用途は自在である。
また、図2に示す高速演算処理媒体14に、音入力端子26と振動入力端子27の両方を設けたが、何れか一方のみを設けることで、音専用の高速演算処理媒体や振動専用の高速演算処理媒体としてもよい。
本発明の車両検査装置は、車両メーカの組立ラインの末端に設けることが望ましい。
本発明に係る車両検査装置の構成図である。 高速演算処理媒体及び端末の外観図である。 である。 ある走行で得た波形図である。 閾値を加入した波形図である。 官能評価点とピーク値、面積との相関を示す図である。 本発明に係る車両検査の手順を示すフロー図である。 図2の別実施例を示す図である。 従来の音の検査装置の原理を説明する図である。
符号の説明
10…車両検査装置、11…車載ECU(エンジン・コントロール・ユニット)、12…車両、13…端末、14…高速演算処理媒体、15…マイクロフォン、26…音入力端子、27…振動入力端子、29…車速等入力端子、31…高速フーリエ変換回路。

Claims (4)

  1. 走行中又はアイドリング中の車内に置かれ、車内に到達する音又は振動を検査する車両検査装置であって、
    この車両検査装置は、車載ECUに取り外し可能に接続され、当該車両に関する車両情報を含む情報を取入れる端末と、この端末に取り外し可能に挿入される高速演算処理媒体と、この高速演算処理媒体へ音情報を送るマイクロフォン又は振動情報を送る振動センサとからなり、
    前記高速演算処理媒体は、前記音情報を取入れる音入力端子又は前記振動情報を取入れる振動入力端子と、車速又はエンジン回転数情報を取入れる車速等入力端子とを備えるとともに、車両毎に予め定められている音の閾値又は振動の閾値を記憶しており、端末を介して取入れる車両情報に基づいて音の閾値又は振動の閾値を選択する機能を備え、車速を横軸、音又は振動を縦軸にした波形図を作成する高速フーリエ変換回路を備え、この回路で作成した波形図に前記閾値を加入し、この閾値を超えた領域での波形図の面積を算出する機能を備えており、
    前記端末は、前記高速演算処理媒体で計算された面積に基づいて合否判定する機能を有していることを特徴とする車両検査装置。
  2. 前記端末は、車両の検査に使用されるライン・エンド・テスターであることを特徴とする請求項1記載の車両検査装置。
  3. 前記高速演算処理媒体は、PCMCIA タイプIIに準拠するカードであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両検査装置。
  4. 前記高速演算処理媒体には、前記高速フーリエ変換回路と共にフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイと呼ばれるハードロジック回路が、予め移植されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両検査装置。
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