JP2009216078A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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正孝 鈴木
Akio Muraishi
昭夫 村石
Tsuneyuki Yokochi
恒之 横地
Masanori Iketani
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Abstract

【課題】1つの冷熱源により加熱効果と冷却効果とを両立することのできる蒸発燃料処理装置を提供する。
【解決手段】燃料タンク12内で発生した蒸発燃料をキャニスタ34内の吸着材35に吸着し、その吸着材35から蒸発燃料を脱離させてエンジン10の吸気通路24aへパージする蒸発燃料処理装置30は、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50を備える。ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34に供給し、また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を燃料タンク12の蒸発燃料通路31の接続部31aに供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として自動車等の車両に装備される蒸発燃料処理装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、燃料タンクで発生する蒸発燃料を捕集するためのキャニスタと、捕集された蒸発燃料をキャニスタから吸い出すための吸出手段と、キャニスタから吸い出された蒸発燃料の燃料成分を液化するための液化手段とを備え、液化手段で液化された燃料成分を燃料タンクへ回収する蒸発燃料液化回収装置が記載されている。そして、キャニスタに捕集された蒸発燃料を加熱することで蒸発燃料の脱離を促進するための加熱手段(ピエゾ素子等の加熱素子デバイスより構成されたヒータ)が設けられる一方、液化手段で液化された燃料成分を冷却することで液化を促進するための冷却手段(ペルチェ素子等の冷却素子デバイスにより構成されクーラ)が設けられている。
特開2003−314381号公報
従来の蒸発燃料処理装置にあっては、キャニスタの蒸発燃料の脱離を促進するための加熱手段と液化手段で液化された燃料成分の液化を促進するための冷却手段とがそれぞれ個別に設けられていた。このため、加熱手段と冷却手段との2つの冷熱源が必要になるという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、1つの冷熱源により加熱効果と冷却効果とを両立することのできる蒸発燃料処理装置を提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする蒸発燃料処理装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載された蒸発燃料処理装置によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブから吹き出される熱風をキャニスタに供給し、また、そのボルテックスチューブから吹き出される冷風を燃料タンクの蒸発燃料発生部に供給する構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブから吹き出される熱風によりキャニスタを加熱することにより、キャニスタ内の吸着材から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材の温度低下が抑制されるので、キャニスタの脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブから吹き出される冷風により燃料タンクの蒸発燃料発生部を冷却することにより、その蒸発燃料発生部での蒸発燃料の気化が抑制されるので、蒸発燃料の発生を抑制することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブにより、加熱効果(キャニスタの脱離性能の向上効果)と、冷却効果(蒸発燃料発生部での蒸発燃料の発生の抑制効果)とを両立することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載された蒸発燃料処理装置によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブから吹き出される熱風をキャニスタに供給し、また、そのボルテックスチューブから吹き出される冷風を蒸発燃料液化回収装置に供給する構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブから吹き出される熱風によりキャニスタを加熱することにより、キャニスタ内の吸着材から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材の温度低下が抑制されるので、キャニスタの脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブから吹き出される冷風により蒸発燃料液化回収装置を冷却することにより、その蒸発燃料液化回収装置での蒸発燃料の液化が促進されるので、蒸発燃料の回収効率を向上することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブにより、加熱効果(キャニスタの脱離性能の向上効果)と、冷却効果(蒸発燃料液化回収装置での蒸発燃料の回収効率の向上効果)とを両立することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載された蒸発燃料処理装置によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブから吹き出される熱風をキャニスタの大気導入部に供給し、また、そのボルテックスチューブから吹き出される冷風をキャニスタの蒸発燃料導入部に供給する構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブから吹き出される熱風によりキャニスタの大気導入部を加熱することにより、キャニスタ内の吸着材から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材の温度低下が抑制されるので、キャニスタの脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブから吹き出される冷風によりキャニスタの蒸発燃料導入部を冷却することにより、その蒸発燃料導入部での蒸発燃料の吸着が促進されるので、キャニスタの吸着性能を向上することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブにより、加熱効果(キャニスタの脱離性能の向上効果)と、冷却効果(キャニスタの吸着性能の向上効果)とを両立することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載された蒸発燃料処理装置によると、ボルテックスチューブから吹き出される熱風をキャニスタの大気導入部に供給する熱風供給経路と、ボルテックスチューブから吹き出される冷風をキャニスタの蒸発燃料導入部に供給する冷風供給経路と、熱風供給経路と冷風供給経路とを背反的に開閉する供給経路切替装置とを備えたものである。したがって、供給経路切替装置により熱風供給経路と冷風供給経路とを背反的に開閉することにより、キャニスタの脱離性能と吸着性能とを選択的に向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載された蒸発燃料処理装置によると、エンジンの排気エネルギーを利用して、前記ボルテックスチューブへ圧縮空気を供給する構成としたものである。したがって、エンジンの排気エネルギーを有効に利用することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例は、自動車等の車両に装備される蒸発燃料処理装置について例示する。なお、図1は蒸発燃料処理装置を示す構成図である。
図1に示すように、車両のガソリンエンジンシステムは、エンジン(内燃機関)10と、エンジン10に供給される燃料を収容するための燃料タンク12とを備えている。燃料タンク12には、給油口を備えるインレットパイプ13が設けられている。インレットパイプ13は、燃料を給油口から燃料タンク12内に導入するためのパイプであって、給油口にはキャップ14が着脱可能に取付けられている。また、インレットパイプ13と燃料タンク12とはブリーザライン15により連通されている。
前記燃料タンク12内には燃料供給装置17が設けられている。燃料供給装置17は、燃料ポンプ18、センダゲージ19等を備えている。燃料ポンプ18により燃料タンク12内から汲み上げられた燃料は、燃料供給通路20を介してエンジン10、詳しくは各燃焼室に対応するインジェクタ(燃料噴射弁)22を備えるデリバリパイプ21に接続されている。したがって、燃料ポンプ18から吐出された加圧燃料は、燃料供給通路20を介してデリバリパイプ21に供給された後、各インジェクタ22により吸気管24の吸気通路24aに噴射される。なお、図1中における符号、25はエアクリーナ、26はエアクリーナエレメント、27はスロットルバルブである。
蒸発燃料処理装置30は、燃料タンク12内に連通する蒸発燃料通路31と、エンジン10の吸気管24内に連通するパージ通路32との間に設けたキャニスタ34内の吸着材35に蒸発燃料(ベーパ)を吸着することにより、その蒸発燃料が大気導入通路36を介して大気に放出されることを防止する。エンジン10の運転状態に応じて、パージ通路32に設けられたパージバルブ37が開閉される。パージバルブ37が開のとき、パージ通路32を介してキャニスタ34内に吸気管24の負圧が作用することにより、吸着材35から蒸発燃料が脱離され、その蒸発燃料がパージ通路32を通して吸気管24内に導入されることにより、エンジン10で燃焼される。その際、大気導入通路36を通してキャニスタ34内に空気が導入される。また、燃料タンク12内には、気層部に開口しかつ蒸発燃料通路31を介してキャニスタ34に連通するフューエルカットオフバルブ38及びORVR差圧弁39が設けられている。
前記キャニスタ34を説明する。なお、図2はキャニスタを示す断面図である。
図2に示すように、キャニスタ34は、ボックス状の容器40を備えている。容器40は、中空筒状の側壁部40aと、側壁部40aの上面を閉鎖する上壁部40bと、側壁部40aの下面を閉鎖する底壁部40cとを有するボックス状に形成されている。容器40内は、上壁部40bから底壁部40cの近くまで延びる第1の仕切壁40dにより、左側の第1室41と、右側の第2室42とに仕切られている。第1室41と第2室42とは、第1の仕切壁40dと底壁部40cとの間に形成された隙間を介して連通している。また、第2室42は、通気性を有する仕切板43より上下2室に区画されている。各室41,42には、活性炭からなる粒状の吸着材35がそれぞれ充填されている。吸着材35は、蒸発燃料を脱離可能に吸着する。
前記第1室41における上壁部40bには、左側の上部空間に連通するパージポート45が設けられている。また、第1室41における上壁部40bには、右側の上部空間に連通するタンクポート46が設けられている。また、前記第2室42における上壁部40bには、第2室42内に連通する大気ポート47が設けられている。
図1に示すように、前記キャニスタ34のパージポート45に前記パージ通路32が接続されている。また、タンクポート46に前記蒸発燃料通路31が接続されている。また、大気ポート47に、前記大気導入通路36が接続されている。
前記キャニスタ34において、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料は、タンクポート46を介して第1室41に導入される。第1室41に導入された蒸発燃料は、第1室41内の吸着材35の相互間の隙間を通り抜けた後、第2室42(図1において左室から右室)内に流入する。第2室42内に流入した蒸発燃料は、第2室42内の吸着材35の相互間の隙間を通り抜ける。その際、蒸発燃料は、各室41,42の吸着材35に吸着されることにより、最終的には燃料成分を含まない空気として大気ポート47から大気導入通路36を介して大気中に放出される。
一方、エンジン運転中のパージ制御の際、図示しない制御装置によりパージバルブ37が開弁されると、吸気管24内の負圧がパージ通路32を介して、容器40のパージポート45を介して第1室41内に導入されることにより、大気中の空気が大気ポート47から容器40の第2室42内の吸着材35の相互間の隙間を通り抜け、さらに第1室41内の吸着材35の相互間の隙間を通り抜けた後、パージポート45からパージ通路32を介して吸気管24内に送給される。その際、吸着材35から蒸発燃料が脱離されて吸気管24内に流入される。
しかして、前記蒸発燃料処理装置30は、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50を備えている。なお、図3はボルテックスチューブを示す構成図である。
図3に示すように、ボルテックスチューブ50は、チューブ本体51の一端(図3において左端)に熱風出口52を備え、また、その他端(図3において右端)に冷風出口53を備えている。チューブ本体51の冷風出口53側寄りの外周面に圧縮空気供給口54が設けられている。圧縮空気供給口54に高圧エア源56の圧縮空気吹出口が接続されている。そして、高圧エア源56により圧縮空気吹出口から圧縮空気供給口54を介してチューブ本体51の内部に圧縮空気を吹き込むと、高速の旋回流が生じ、その中心部と外周部との間の圧力差等によって中心部においては温度が低下し、逆に外周部においては温度が上昇する。中心部の冷風が冷風出口53から吹き出され、外周部の熱風が熱風出口52から吹き出される。なお、ボルテックスチューブ50は、本明細書でいう「冷熱源」に相当する。また、本明細書では、ボルテックスチューブ50の両出口52,53から吹き出される空気のうち、相対的に温度の低い空気を「冷風」といい、相対的に温度の高い空気を「熱風」という。また、高圧エア源56としては、機械式コンプレッサ(スーパチャージャ)、電動式コンプレッサ、排気式コンプレッサ(ターボチャージャ)等が挙げられる。
図1に示すように、前記蒸発燃料処理装置30におけるキャニスタ34と燃料タンク12の蒸発燃料通路31の接続部(符号、31aを付す)との間には、前記ボルテックスチューブ50が配置されている。ボルテックスチューブ50の熱風出口52はキャニスタ34に向けられ、また、その冷風出口53は燃料タンク12の蒸発燃料通路31の接続部31aに向けられている。これにより、ボルテックスチューブ50の熱風出口52から吹き出される熱風はキャニスタ34(詳しくは容器40)に向けて吹き付けられ、また、その冷風出口53から吹き出される冷風は燃料タンク12の蒸発燃料通路31の接続部31aに向けて吹き付けられる。なお、蒸発燃料通路31の接続部31aは、本明細書でいう「蒸発燃料発生部」に相当する。また、ボルテックスチューブ50及び高圧エア源56は、図示しない車体側に固定的に配置されているものとする。
上記した蒸発燃料処理装置30(図1参照)によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34に供給するすなわち吹き付け、また、そのボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を燃料タンク12の蒸発燃料通路31の接続部31aに供給するすなわち吹き付ける構成としたものである(図1参照)。したがって、ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風によりキャニスタ34を加熱することにより、キャニスタ34内の吸着材35から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材35の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風により燃料タンク12の蒸発燃料通路31の接続部31aを冷却することにより、その蒸発燃料通路31の接続部31aでの蒸発燃料の気化が抑制されるので、蒸発燃料の発生を抑制することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブ50により、加熱効果(キャニスタ34の脱離性能の向上効果)と、冷却効果(蒸発燃料通路31の接続部31aでの蒸発燃料の発生の抑制効果)とを両立することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図4は蒸発燃料処理装置の要部を示す構成図である。
図4に示すように、本実施例の蒸発燃料処理装置30は、前記実施例1におけるパージ通路32を、吸気管24に代えて、蒸発燃料液化回収装置60に接続したものである。蒸発燃料液化回収装置60は、キャニスタ34内の吸着材35から脱離された蒸発燃料を液化させて回収する装置であって、例えば特許文献1における分離膜を用いた「液化器」に相当する。また、蒸発燃料液化回収装置60で液化回収した燃料を燃料タンク12内に戻しても良い。また、本実施例におけるキャニスタ34は、1室タイプのもので、容器40の一側(図4の上側)にパージポート45とタンクポート46が配置され、また、その容器40の他側(図4の下側)に大気ポート47が配置されている。
前記蒸発燃料処理装置30における前記キャニスタ34と蒸発燃料液化回収装置60との間には、前記ボルテックスチューブ50が配置されている。ボルテックスチューブ50の熱風出口52はキャニスタ34に向けられているとともに、その冷風出口53は蒸発燃料液化回収装置60に向けられている。これにより、ボルテックスチューブ50の熱風出口52から吹き出される熱風はキャニスタ34に向けて吹き付けられるとともに、その冷風出口53から吹き出される冷風は蒸発燃料液化回収装置60に向けて吹き付けられるようになっている。
上記した蒸発燃料処理装置30(図4参照)によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34に供給するすなわち吹き付け、また、そのボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を蒸発燃料液化回収装置60に供給するすなわち吹き付ける構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風によりキャニスタ34を加熱することにより、キャニスタ34内の吸着材35から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材35の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風により蒸発燃料液化回収装置60を冷却することにより、その蒸発燃料液化回収装置60での蒸発燃料の液化が促進されるので、蒸発燃料の回収効率を向上することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブ50により、加熱効果(キャニスタ34の脱離性能の向上効果)と、冷却効果(蒸発燃料液化回収装置60での蒸発燃料の回収効率の向上効果)とを両立することができる。
[実施例3]
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図5は蒸発燃料処理装置を示す構成図である。
図5に示すように、前記実施例3では、ボルテックスチューブ50の熱風出口52に熱風供給管62の一端部を接続し、その熱風供給管62の他端部をキャニスタ34の大気ポート47に連通する第2室42の側壁部(図5において上壁部)に向けられている。また、ボルテックスチューブ50の冷風出口53に冷風供給管63の一端部を接続し、その冷風供給管63の他端部をキャニスタ34のパージポート45に連通する第1室41の側壁部(図5において下壁部)に向けられている。これにより、ボルテックスチューブ50の熱風出口52から吹き出される熱風は熱風供給管62を介してキャニスタ34の第2室42の側壁部40aに向けて吹き付けられ、また、その冷風出口53から吹き出される冷風はキャニスタ34の第1室41の側壁部40a(図2参照)に向けて吹き付けられる。なお、熱風供給管62は、本明細書でいう「熱風供給経路」に相当する。また、冷風供給管63は、本明細書でいう「冷風供給経路」に相当する。また、キャニスタ34の第2室42は、本明細書でいう「大気導入部」に相当する。また、キャニスタ34の第1室41は、本明細書でいう「蒸発燃料導入部」に相当する。
さらに、前記熱風供給管62には第1の開閉弁65が設けられている。また、冷風供給管63には第2の開閉弁66が設けられている。第1の開閉弁65と第2の開閉弁66とは、例えば電磁弁からなり、図示しない電子制御装置によって背反的に開閉作動されるようになっている。なお、第1の開閉弁65と第2の開閉弁66とは、本明細書でいう「供給管切替装置」を構成している。
上記した蒸発燃料処理装置30(図5参照)によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34の第2室42に供給するすなわち吹き付け、また、そのボルテックスチューブ50から吹き出される冷風をキャニスタ34の第1室41に供給するすなわち吹き付ける構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風によりキャニスタ34の第2室42を加熱することにより、キャニスタ34内の吸着材35から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材35の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風によりキャニスタ34の第1室41を冷却することにより、その第1室41での蒸発燃料の吸着が促進されるので、キャニスタ34の吸着性能を向上することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブ50により、加熱効果(キャニスタ34の脱離性能の向上効果)と、冷却効果(キャニスタ34の吸着性能の向上効果)とを両立することができる。
また、ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34の第2室42に供給する熱風供給管62と、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風をキャニスタ34の第1室41に供給する冷風供給管63と、熱風供給管62と冷風供給管63とを背反的に開閉する両開閉弁65,66とを備えたものである。したがって、両開閉弁65,66により熱風供給管62と冷風供給管63とを背反的に開閉することにより、キャニスタ34の脱離性能と吸着性能とを選択的に向上することができる。なお、熱風供給管62、冷風供給管63、第1の開閉弁65、第2の開閉弁66のうちの少なくとも1つは省略することも可能である。
[実施例4]
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例3(図5参照)のキャニスタ34に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図6はキャニスタを示す断面図である。
図6に示すように、本実施例は、ボルテックスチューブ50の冷風が吹き付けられるキャニスタ34の第1室41を形成する側壁部40aに高熱伝導体68を設けたものである。高熱伝導体68は、容器40を形成する材料よりも熱伝導率が高い材料からなるものであって、例えばアルミニウムや銅などの金属からなる。また、高熱伝導体68は、第1室41を形成する側壁部40aの一部又は全部を形成するものでもよいし、その容器40の側壁部40aの外側面に付設したものでもよい。
本実施例のキャニスタ34(図6参照)によれば、ボルテックスチューブ50(図5参照)の冷風の熱エネルギーを、高熱伝導体68を介して、キャニスタ34の第1室41内に効率良く伝達することができ、第1室41内の吸着材35の冷却効果を向上することができる。なお、ボルテックスチューブ50の熱風が吹き付けられるキャニスタ34の第2室42を形成する側壁部40aに高熱伝導体68を設けることにより、第2室42内の吸着材35の加熱効果を向上することもできる。
[実施例5]
本発明の実施例5を説明する。本実施例は、前記実施例3(図5参照)のキャニスタ34に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図7はキャニスタを示す断面図である。
図7に示すように、本実施例は、キャニスタ34の容器40内に、第1室41、第2室42を経由する蛇行状、コイル状等の配管70を設けたものである。そして、配管70の第1室41の側壁部40aから取出された配管70の一端口70aに前記実施例3(図5参照)における冷風供給管63の冷風出口53を接続する。また、配管70の第2室42の側壁部40aから取出された配管70の他端口70bに前記実施例3(図5参照)における熱風供給管62の熱風出口52を接続する。
本実施例のキャニスタ34(図7参照)によれば、ボルテックスチューブ50(図5参照)から熱風供給管62を介して吹き出される熱風が配管70内を流れることにより、配管70を介して熱風の熱エネルギーをキャニスタ34の各室内に効率良く伝達することができ、各室42,41の加熱効果を向上することができる。逆に、ボルテックスチューブ50から冷風供給管63を介して吹き出される冷風が配管70内を流れることにより、配管70を介して冷風の熱エネルギーをキャニスタ34の各室内に効率良く伝達することができ、各室41,42の冷却効果を向上することができる。
[実施例6]
本発明の実施例6を説明する。本実施例は、前記実施例1における車両のガソリンエンジンシステムにおける蒸発燃料処理装置を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図8は蒸発燃料処理装置を示す構成図である。
図8に示すように、本実施例の蒸発燃料処理装置(符号、80を付す)は、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料をキャニスタ34内の吸着材(図示しない)に吸着し、その吸着材から脱離した蒸発燃料を凝集装置82により液化させて燃料タンク12内へ回収するとともに、エンジン10の排気エネルギーを利用してボルテックスチューブ50へ圧縮空気を供給する構成としたものである。
蒸発燃料処理装置80は、キャニスタ34、ボルテックスチューブ50、凝集装置82、燃料冷却装置84、ターボチャージャ86、インタークーラ88等を備えて構成されている。以下、順に説明する。なお、ボルテックスチューブ50は、前記実施例1で説明したものと同一構成であるから重複する説明を省略する。また、本実施例のボルテックスチューブ50は、図示しない電子制御回路からなる流量制御装置89によって熱風出口52からの吹出し流量が適正に制御されるようになっている。
次に、キャニスタ34を説明する。キャニスタ34の基本的構成は、前記実施例1のものと同一構成であるから重複する説明を省略する。キャニスタ34の容器40には、前記実施例1(図1参照)におけるパージポート45に代えて、エバポポート90が設けられている。また、容器40には、タンクポート46が設けられているものの、大気ポート47(図1参照)が省略されている。タンクポート46は、蒸発燃料通路31を介して燃料タンク12内に連通されている。また、エバポポート90は、エバポ通路91を介して凝集装置82(後述する)の容器97内に連通されている。エバポ通路91には、キャニスタ34の吸着材から脱離された蒸発燃料を含むエバポガスを凝集装置82の容器97内へ送り込む電動式の送給ポンプ92が設けられている。
前記容器40内には、前記実施例5(図7参照)のキャニスタ34の容器40と同様、配管70が設けられている。配管70の入口は、前記ボルテックスチューブ50の熱風出口52に熱風供給管94を介して連通されている。また、熱風供給管94には流量制御弁95が設けられている。流量制御弁95は、例えば電磁弁からなり、図示しない電子制御装置によって開閉し、流量を制御するようになっている。また、配管70の出口は、大気に開放されている。なお、熱風供給管94は、本明細書でいう「熱風供給経路」に相当する。
次に、凝集装置82を説明する。凝集装置82は、容器97内に蛇行状、コイル状等の冷却配管98が設けられてなる。容器97には、前に述べたようにエバポ通路91が連通されている。また、容器97内は、燃料回収管100を介して燃料タンク12内と連通されている。また、冷却配管98の入口は、前記ボルテックスチューブ50の冷風出口53に冷風供給管102を介して連通されている。また、冷却配管98の出口は、第1の冷風連通管103を介して燃料冷却装置84(後述する)の入口に連通されている。なお、凝集装置82は、本明細書でいう「蒸発燃料液化回収装置」に相当する。また、冷風供給管102は、本明細書でいう「冷風供給経路」に相当する。
次に、燃料冷却装置84を説明する。燃料冷却装置84は、燃料タンク12内に蛇行状、コイル状等の配管からなる。燃料冷却装置84の入口には、前に述べたように第1の冷風連通管103が連通されている。また、燃料冷却装置84の出口は、第2の冷風連通管104を介してインタークーラ88(後述する)の冷却通路114の入口と連通されている。
次に、ターボチャージャ86を説明する。ターボチャージャ86は、タービン106とコンプレッサ107とを備えている。タービン106とコンプレッサ107は、同軸上で一体的に回転する。タービン106は、エンジン10から排出された排気ガスを外部に排出する排気管108の排気通路(符号省略)内に配置されている。また、コンプレッサ107は、空気(外気)を導入してボルテックスチューブ50の圧縮空気供給口54につながる空気導入通路110に配置されている。ターボチャージャ86は、エンジン10の排気ガスのエネルギーいわゆる排気エネルギーを利用してタービン106が駆動されるにともない、コンプレッサ107が外気(空気)を圧縮することで圧縮空気としてボルテックスチューブ50に供給する。なお、本実施例におけるターボチャージャ86は、マフラーに内蔵型のターボチャージャとなっている。
前記空気導入通路110における前記コンプレッサ107の上流側には、外気(空気)をろ過するエアクリーナ111が設けられている。
また、前記排気管108の排気通路におけるタービン106の上流側には、排出ガスを処理する触媒コンバータ112が設けられている。
次に、インタークーラ88を説明する。インタークーラ88は、前記空気導入通路110におけるコンプレッサ107の下流側に設けられている。インタークーラ88は、冷却通路114を備えている。冷却通路114の入口には、前記第2の冷風連通管104が連通されている。インタークーラ88は、冷却通路114を流れる冷風と、空気導入通路110内を流れる圧縮空気とを熱交換することによりその圧縮空気を冷却する。また、冷却通路114の出口は大気に開放されている。なお、冷却通路114の出口は、空気導入通路110におけるコンプレッサ107の上流側に連通することもできる。
次に、前記蒸発燃料処理装置80の作用について説明する。
エンジン10の停止状態では、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料と共に空気を含むエバポガスは、蒸発燃料通路31を介してキャニスタ34に導入される。これにより、蒸発燃料は、キャニスタ34の容器40内の吸着材に吸着される。
一方、エンジン10の運転中に、エンジン10から排出された排気ガスが排気管108の排気通路を介して外部に排出される。また、排気管108の排気通路を流れる排気ガスのエネルギーを利用してターボチャージャ86のタービン106が駆動されるにともない、コンプレッサ107が駆動される。これにより、外気(空気)が空気導入通路110に導入されかつ圧縮された後、ボルテックスチューブ50に供給される。なお、空気導入通路110に導入される空気は、エアクリーナ111によりろ過される。また、排気ガスは、排気管108の排気通路を通る際に触媒コンバータ112により処理される。
前記ボルテックスチューブ50は、圧縮空気の供給により熱風を熱風供給管94に吹き出し、冷風を冷風供給管102に吹き出す。ボルテックスチューブ50から熱風供給管94に吹き出された熱風は、キャニスタ34の配管70内を通じて大気に放出される。このとき、キャニスタ34の配管70内を通る熱風の熱エネルギーにより、吸着材が加熱されることにより、吸着材35から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材35の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。また、エバポ通路91に設けられた送給ポンプ92の駆動により、キャニスタ34内の吸着材から脱離された蒸発燃料と共に空気を含むエバポガスがエバポ通路91を介して凝集装置82の容器97内に送給される。
また、前記ボルテックスチューブ50から冷風供給管102に吹き出された冷風は、凝集装置82の冷却配管98内を通る。このとき、冷却配管98内を通る冷風の熱エネルギーにより、容器97内のエバポガスが冷却されることにより、蒸発燃料が液化される。液化された蒸発燃料は、燃料回収管100を介して燃料タンク12内に回収される。なお、凝集装置82の容器97内のエバポガスは、エンジン10の吸気通路24aにパージさせてもよい。
また、凝集装置82の冷却配管98内を通った冷風は、第1の冷風連通管103を介して燃料冷却装置84を通る。このとき、第1の冷風連通管103内を通る冷風の熱エネルギーにより、燃料タンク12内の燃料が冷却される。
また、第1の冷風連通管103内を通った冷風は、第2の冷風連通管104を介してインタークーラ88の冷却通路114内を通る。このとき、冷却通路114内を通る冷風の熱エネルギーにより、前記空気導入通路110を流れる空気が冷却される。冷却通路114内を通った冷風は大気に放出される。
上記した蒸発燃料処理装置80によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34の配管70に供給し、また、そのボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を凝集装置82の冷却配管98に供給する構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風によりキャニスタ34の配管70を加熱することにより、キャニスタ34内の吸着材から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風により凝集装置82の冷却配管98を冷却することにより、その凝集装置82での蒸発燃料の液化が促進されるので、蒸発燃料の液化効率を向上することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブ50により、加熱効果(キャニスタ34の脱離性能の向上効果)と、冷却効果(凝集装置82での蒸発燃料の回収効率の向上効果)とを両立することができる。
また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を利用して燃料冷却装置84を冷却することにより、燃料タンク12内での蒸発燃料の気化が抑制されるので、蒸発燃料の発生を抑制することができる。
また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を利用してインタークーラ88の冷却通路114を冷却することにより、空気導入通路110内を流れる圧縮空気が冷却されるので、ボルテックスチューブ50に低温化された圧縮空気を供給することができる。
また、エンジン10の排気エネルギーを利用して、前記ボルテックスチューブ50へ圧縮空気を供給する構成としたものである。したがって、エンジン10の排気エネルギーを有効に利用することができる。
また、蒸発燃料をエンジン10へパージしないので、パージによるエンジン10の空燃比(A/F)のずれ、そのずれを調整するために必要な制御、直噴化やポンピングロスの低下による吸気負圧の低下による蒸発燃料量の制限等を解消することができる。
また、前記実施例6の蒸発燃料処理装置80において、ターボチャージャ86は、機械式コンプレッサ(スーパチャージャ)、電動式コンプレッサに代えることもできる。また、燃料冷却装置84は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。また、インタークーラ88は、必要に応じて設ければよく、省略してもよい。また、インタークーラ88の冷却通路114には、ボルテックスチューブ50から噴出される冷風に代えて、外気を流してもよい。
また、前記キャニスタ34の脱離促進効果について検討したところ次の結果が得られた。なお、図9は経過時間と濃度との関係を示す特性線図である。
図9において、横軸は経過時間(min)を示し、縦軸はエバポガス(n−ブタン)の濃度(vol%)を示している。また、特性線Aはキャニスタを80℃の熱風で加熱しながらエバポガスを流速4m/minで流した場合の濃度変化を示している。また、特性線Bはキャニスタを80℃の熱風で加熱しながらエバポガスを流速20m/minで流した場合の濃度変化を示している。また、特性線Cはキャニスタを加熱しないでエバポガスを流速20m/minで流した場合の濃度変化を示している。
図9から分かるように、エバポガスは、キャニスタを加熱しない場合(特性線C参照)よりも、加熱する場合(特性線A,B参照)の方が高濃度化することができる。また、キャニスタを加熱する場合でも、エバポガスの流速が速い場合(特性線B参照)よりも、遅い場合(特性線A)の方が高濃度化することができる。
また、エバポガスの冷却による液化率について検討したところ次の結果が得られた。なお、図10は温度と液化率との関係を示す特性線図である。
図10において、横軸は温度(℃)を示し、縦軸はエバポガス(n−ブタン)の液化率(%)の予想曲線を示している。また、特性線aは50(vol%)のエバポガス(n−ブタン)の液化率の予想曲線を示している。また、特性線bは10(vol%)のエバポガス(n−ブタン)の液化率の予想曲線を示している。
図10から分かるように、50(vol%)のエバポガス(n−ブタン)の場合(特性線a参照)、−10℃で約50%が液化すると判断することができる。(図10中、矢印c参照)すなわち、エバポガスは、冷却温度が低くなるほど液化率が高くなることがわかる。
[実施例7]
本発明の実施例7を説明する。本実施例は、前記実施例1(図1参照)における車両のガソリンエンジンシステムにおける蒸発燃料処理装置に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図11は蒸発燃料処理装置を示す構成図である。
図11に示すように、本実施例の蒸発燃料処理装置120は、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料をキャニスタ34内の吸着材(図示しない)に吸着し、その吸着材から脱離した蒸発燃料と共に空気を含むエバポガスを分離装置121,122を介して高濃度化して燃料タンク12内へ回収するとともに、エンジン10の排気エネルギーを利用してボルテックスチューブ50へ圧縮空気を供給する構成としたものである。この蒸発燃料処理装置120は、キャニスタ34、ボルテックスチューブ50、第1段目の分離装置121、第2段目の分離装置122、プレッシャレギュレータ124、蒸発燃料冷却装置126、ターボチャージャ86等を備えて構成されている。以下、順に説明する。なお、ボルテックスチューブ50は、前記実施例1で説明したものと同一構成であるから重複する説明を省略する。
キャニスタ34を説明する。キャニスタ34の基本的構成は、前記実施例1のものと同一構成であるから重複する説明を省略する。キャニスタ34の容器40には、タンクポート46及び大気ポート47が設けられており、前記実施例1(図1参照)におけるパージポート45に代えて、エバポポート128が設けられているとともに、大気ポート47と並列をなすガス導入ポート129が設けられている。タンクポート46は、蒸発燃料通路31を介して燃料タンク12内に連通されている。また、大気ポート47は大気に開放されている。また、エバポポート128は、エバポ通路131を介して第1段目の分離装置121(後述する)の受入室135内に連通されている。エバポ通路131には、キャニスタ34の吸着材から脱離された蒸発燃料を含むエバポガスを受入室135内へ送給する電動式の送給ポンプ132が設けられている。
前記キャニスタ34の容器40内には、前記実施例5(図7参照)の容器40と同様、配管70が設けられている。配管70の入口は、前記ボルテックスチューブ50の熱風出口52に熱風供給管133を介して連通されている。また、配管70の出口は、大気に開放されている。なお、熱風供給管133は、本明細書でいう「熱風供給経路」に相当する。
次に、第1段目の分離装置121を説明する。この分離装置121は、容器134と、容器134内を受入室135と透過室136とに区画する分離膜138とを備えている。分離膜138は、セラミックのハニカム多孔質体、基布、発泡性樹脂体、金属網等を支持体とし、その支持体に燃料成分の透過速度(拡散係数)が高く、燃料成分以外の空気成分の透過速度(拡散係数)が低いシリコーンゴム等のコーティング材がコーティングされてなる。また、受入室135内には前記エバポ通路131が連通されている。また、透過室136内は燃料回収管140を介して燃料タンク12内と連通されている。したがって、受入室135に供給されたエバポガスのうちの蒸発燃料が分離膜138を優先的に透過することにより、透過室136に透過した蒸発燃料を多く含む高濃度ガスと、受入室135に残存する蒸発燃料の少ない低濃度ガスとに分離されることになる。そして、透過室136内の高濃度ガスのうちの多くの液化された蒸発燃料を含むガスは、燃料回収管140を通じて燃料タンク12内へ戻される。また、受入室135は、第1の連通管141を介して第2段目の分離装置122(後述する)の受入室135に連通されている。
次に、第2段目の分離装置122を説明する。この分離装置122は、前記第1段目の分離装置121と同一構成をなすものであるから、重複する説明を省略する。受入室135内には前記第1の連通管141が連通されている。また、透過室136内は第2の連通管142を介して前記エバポ通路131に送給ポンプ132の上流側において連通されている。したがって、受入室135に供給されたエバポガス(低濃度ガス)のうちの蒸発燃料が分離膜138を優先的に透過することにより、透過室136に透過した蒸発燃料を多く含む高濃度ガスと、受入室135に残存する蒸発燃料の少ない低濃度ガスとに分離されることになる。そして、透過室136内の高濃度ガスは、第2の連通管142を通じてエバポ通路131内へ戻される。また、受入室135は、ガス返送管144を介して前記キャニスタ34のガス導入ポート129に連通されている。
次に、プレッシャレギュレータ124を説明する。プレッシャレギュレータ124は、前記ガス返送管144に組込まれている。プレッシャレギュレータ124は、前記第2段目の分離装置122の受入室135内の圧力を一定圧に調圧するもので、一定圧を超えるときに開弁することで余剰のガスをキャニスタ34の容器40内に返送する。
次に、蒸発燃料冷却装置126を説明する。蒸発燃料冷却装置126は、前記燃料回収管140を取り巻くように形成されたコイル状等の配管からなる。蒸発燃料冷却装置126の入口は、冷風供給管146を介してボルテックスチューブ50の冷風出口53と連通されている。また、蒸発燃料冷却装置126の出口は大気に開放されている。なお、第1段目の分離装置121、第2段目の分離装置122及び蒸発燃料冷却装置126等により、蒸発燃料液化回収装置(符号、150を付す)が構成されている。また、冷風供給管146は、本明細書でいう「冷風供給経路」に相当する。
次に、ターボチャージャ86を説明する。ターボチャージャ86は、前記実施例6におけるターボチャージャ86と同一構成をなすものであるから、重複する説明を省略する。なお、前記空気導入通路110における前記コンプレッサ107の上流側には、外気(空気)をろ過するエアクリーナ111が設けられている。
次に、前記蒸発燃料処理装置120の作用について説明する。
エンジン10の停止状態では、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料と共に空気を含むエバポガスは、蒸発燃料通路31を介してキャニスタ34に導入される。これにより、蒸発燃料は、キャニスタ34の容器40内の吸着材に吸着される。
一方、エンジン10の運転中に、エンジン10から排出された排気ガスが排気管108の排気通路を介して外部に排出される。また、排気管108の排気通路を流れる排気ガスのエネルギーを利用してターボチャージャ86のタービン106が駆動されるにともない、コンプレッサ107が駆動される。これにより、外気(空気)が空気導入通路110に導入されかつ圧縮された後、ボルテックスチューブ50に供給される。なお、空気導入通路110に導入される空気は、エアクリーナ111によりろ過される。
前記ボルテックスチューブ50は、圧縮空気の供給により熱風を熱風供給管133に吹き出し、冷風を冷風供給管146に吹き出す。ボルテックスチューブ50から熱風供給管133に吹き出された熱風は、キャニスタ34の配管70内を通じて大気に放出される。このとき、キャニスタ34の配管70内を通る熱風の熱エネルギーにより、吸着材が加熱されることにより、吸着材から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。
また、エバポ通路131に設けられた送給ポンプ132の駆動により、キャニスタ34内の吸着材から脱離された蒸発燃料と共に空気を含むエバポガスがエバポ通路131を介して第1段目の分離装置121の受入室135内に送給される。受入室135に供給されたエバポガスのうちの蒸発燃料が分離膜138を優先的に透過することにより、透過室136に透過した蒸発燃料を多く含む高濃度ガスと、受入室135に残存する蒸発燃料の少ない低濃度ガスとに分離される。透過室136内の高濃度ガスのうちの多くの液化された蒸発燃料を含むガスは、燃料回収管140を通じて燃料タンク12内に回収される。
また、ボルテックスチューブ50から冷風供給管146に吹き出された冷風は、冷風供給管146を介して蒸発燃料冷却装置126内を通じて大気に放出される。このとき、蒸発燃料冷却装置126内を通る冷風の熱エネルギーにより、燃料回収管140内の蒸発燃料を多く含むガスが冷却されることにより、蒸発燃料の液化が促進される。
また、第2段目の分離装置122の受入室135に残った低濃度ガスは、第1の連通管141を介して第2段目の分離装置122の受入室135に供給される。この受入室135に供給されたエバポガス(低濃度ガス)のうちの蒸発燃料が分離膜138を優先的に透過することにより、透過室136内の高濃度ガスは、第2の連通管142を通じてエバポ通路131内へ戻される。また、受入室135に残ったエバポガス(低濃度ガス)は、プレッシャレギュレータ124の開弁時においてガス返送管144を介してキャニスタ34の容器40内に返送される。
上記した蒸発燃料処理装置120によると、圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブ50から吹き出される熱風をキャニスタ34の配管70に供給し、また、そのボルテックスチューブ50から吹き出される冷風を蒸発燃料冷却装置126に供給する構成としたものである。したがって、ボルテックスチューブ50から吹き出される熱風によりキャニスタ34の配管70を加熱することにより、キャニスタ34内の吸着材から蒸発燃料が脱離されるときの吸着材の温度低下が抑制されるので、キャニスタ34の脱離性能を向上することができる。また、ボルテックスチューブ50から吹き出される冷風により蒸発燃料冷却装置126を冷却することにより、燃料回収管140内を流れる蒸発燃料の液化が促進されるので、蒸発燃料の液化効率を向上することができる。このため、1つの冷熱源であるボルテックスチューブ50により、加熱効果(キャニスタ34の脱離性能の向上効果)と、冷却効果(蒸発燃料液化回収装置での蒸発燃料の回収効率の向上効果)とを両立することができる。
また、エンジン10の排気エネルギーを利用して、前記ボルテックスチューブ50へ圧縮空気を供給する構成としたものである。したがって、エンジン10の排気エネルギーを有効に利用することができる。
また、蒸発燃料をエンジン10へパージしないので、パージによるエンジン10の空燃比(A/F)のずれ、そのずれを調整するために必要な制御、直噴化やポンピングロスの低下による吸気負圧の低下による蒸発燃料量の制限等を解消することができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
実施例1に係る蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 キャニスタを示す断面図である。 ボルテックスチューブを示す構成図である。 実施例2に係る蒸発燃料処理装置の要部を示す構成図である。 実施例3に係る蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 実施例4に係るキャニスタを示す断面図である。 実施例5に係るキャニスタを示す断面図である。 実施例6に係る蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 経過時間と濃度との関係を示す特性線図である。 温度と液化率との関係を示す特性線図である。 実施例7に係る蒸発燃料処理装置を示す構成図である。
符号の説明
10 エンジン
12 燃料タンク
24 吸気管
24a 吸気通路
30 蒸発燃料処理装置
31 蒸発燃料通路
31a 接続部(蒸発燃料発生部)
34 キャニスタ
35 吸着材
41 第1室(蒸発燃料導入部)
42 第2室(大気導入部)
50 ボルテックスチューブ(冷熱源)
62,94,133 熱風供給管(熱風供給経路)
63,102,146 冷風供給管(冷風供給経路)
65 第1の開閉弁
66 第2の開閉弁
82 凝集装置(蒸発燃料液化回収装置)
150 蒸発燃料液化回収装置

Claims (5)

  1. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタ内の吸着材に吸着し、その吸着材から蒸発燃料を脱離させてエンジンの吸気通路へパージする蒸発燃料処理装置であって、
    圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブを備え、
    前記ボルテックスチューブから吹き出される熱風を前記キャニスタに供給し、また、前記ボルテックスチューブから吹き出される冷風を前記燃料タンクの蒸発燃料発生部に供給する構成としたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタ内の吸着材に吸着し、その吸着材から蒸発燃料を脱離させて蒸発燃料液化回収装置により液化させて回収する蒸発燃料処理装置であって、
    圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブを備え、
    前記ボルテックスチューブから吹き出される熱風を前記キャニスタに供給し、また、前記ボルテックスチューブから吹き出される冷風を前記蒸発燃料液化回収装置に供給する構成としたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタ内の吸着材に吸着し、その吸着材から蒸発燃料を脱離させてエンジンの吸気通路へパージする蒸発燃料処理装置であって、
    圧縮空気の供給により熱風と冷風とに分けて吹き出すボルテックスチューブを備え、
    前記ボルテックスチューブから吹き出される熱風を前記キャニスタの大気導入部に供給し、また、前記ボルテックスチューブから吹き出される冷風を前記キャニスタの蒸発燃料導入部に供給する構成としたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項3に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ボルテックスチューブから吹き出される熱風を前記キャニスタの大気導入部に供給する熱風供給経路と、
    前記ボルテックスチューブから吹き出される冷風を前記キャニスタの蒸発燃料導入部に供給する冷風供給経路と、
    前記熱風供給経路と前記冷風供給経路とを背反的に開閉する供給経路切替装置と
    を備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
    エンジンの排気エネルギーを利用して、前記ボルテックスチューブへ圧縮空気を供給する構成としたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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