JP2009215672A - 刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
【技術分野】刺しゅう縫機能付きミシンのキャリッジへの刺しゅう枠の取付性を極めて良好にすることができる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置とすること。
【解決手段】刺しゅう枠駆動機構上を往復移動し,且つ前記刺しゅう枠を着脱自在に連結するための連結ピン42を備えたキャリッジAと、前記刺しゅう枠5の外枠51に具備され且つ前記連結ピン42に対応する位置に該連結ピン42が略水平方向からの着脱を自在とする開口部613が形成された連結部6とからなること。該連結部6には、前記キャリッジAに備えた前記連結ピン42を前記開口部613に略水平方向から装着した状態で前記連結部6に固定する固定手段Bが設けられること。
【選択図】図1

Description

本発明は、刺しゅう縫機能付きミシンのキャリッジへの刺しゅう枠の取付性を極めて良好にすることができる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置に関する。
従来、刺しゅう縫機能付きミシンに刺しゅう枠を取り付ける作業は、布を張設した刺しゅう枠を針と押さえを上げた状態にして通し、さらに、キャリッジに設けられた着脱のため上方に取付部分を備えたキャリッジの刺しゅう枠の取り付け台の高さまで、刺しゅう枠を一度持ち上げてから、取付部分に装着する構造としたものが多い。特許文献1では、上記構成としたもので、特に刺しゅう枠を装着し易い構造としたものである。
実開平6−12496号
特許文献1に開示されているように、従来の刺しゅう枠の取り付けは、キャリッジの上方に設けた取付部に刺しゅう枠を装着し固定する方法であるが、この構造によると、刺しゅう枠の着脱には、刺しゅう枠を一且上方に持ち上げる必要があった。このため、刺しゅう枠に張設した布が針などに触れ、張設された布が伸びたり、ずれたり、あるいは完成した刺しゅう作品を引っ掛けて破損したりするおそれがあり、この点において改善が要求されていた。
さらに、キャリッジの上端に刺しゅう枠を装着する場合には、刺しゅう枠のキャリッジへの装着部分のガイドピンのガイド穴及び締付ネジのネジ穴等が刺しゅう枠上からでは見にくくなり、刺しゅう枠をキャリッジに装着するときに多少面倒となることがしばしばあった。そこで、本発明の目的(技術的課題)は、横(水平)方向からの取り付けを可能にした刺しゅう枠の取り付け構造とすることで、刺しゅう枠の着脱時に刺しゅう枠を持ち上げずにそのままミシンのベット上をスライドさせるだけで、容易に着脱可能とする刺しゅう枠を提供することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、針棒に装着された針の上下動に協働して刺しゅう対象物を張設した外枠と内枠とからなる刺しゅう枠を駆動する刺しゅう枠駆動機構を備えた刺しゅう機能付きのミシンにおいて、前記刺しゅう枠駆動機構上を往復移動し,且つ前記刺しゅう枠を着脱自在に連結するための連結ピンを備えたキャリッジと、前記刺しゅう枠の外枠に具備され且つ前記連結ピンに対応する位置に前記連結ピンが略水平方向からの着脱を自在とする開口部が形成された連結部とからなり、該連結部には、前記キャリッジに備えた前記連結ピンを前記開口部に略水平方向から装着した状態で前記連結部に固定する固定手段が設けられてなる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、前述の構成において、前記固定手段は、前記開口部に対して前記連結部内を水平方向に往復移動することによって略水平方向から前記開口部に挿入される前記キャリッジに備えた前記連結ピンを固定する閉鎖部材が装着されてなる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、前述の構成において、前記連結ピンは、略垂直方向に形成されてなる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、前述の構成において、前記キャリッジに備えた前記連結ピンに前記外枠に形成された連結部を挟持する位置に押さえ部を設けた刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、前述の構成において、前記固定手段は、前記キャリッジ又は連結部のいずれか一方に、嵌合片が設けられ、他方側に被嵌合片が設けられてなる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、前述の構成において、前記キャリッジ又は前記連結部のいずれか一方に略水平方向に突出する連結ピンが形成され、他方側には該連結ピンが挿入する略水平方向に窪み形成された開口部が形成されてなる刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によって、連結部の筐体の連結側面部にキャリッジ側の連結ピンが略水平方向から挿入自在とした開口部が形成され、連結ピンを開口部に挿入した状態で固定する固定手段が設けられたことにより、刺しゅう枠のキャリッジへの装着を、ミシンのベット上に対して水平方向或いは横方向からの取り付けを可能にした。この取付構造とすることで、刺しゅう枠を横方向にスライドさせるだけで、容易に着脱ができる。
さらに、刺しゅう枠のキャリッジへの着脱時に、刺しゅう枠をベットから持ち上げずに、そのままミシンのベット上をスライドさせるだけで、容易に着脱することができることによって、刺しゅう枠装着の際の針や押さえに張設した布が引っかかることによる着脱時の不具合を解消し、刺しゅう作品を破損することなく取り外すことができる。また、刺しゅう枠のキャリッジへの装着は、水平方向或いは横方向にスライドさせるだけでよいので、従来のように、キャリッジのガイドピン穴及びネジ穴等が刺しゅう枠の上方から確認し難く、装着し難いものとなるような不都合を解決することができる。すなわち、キャリッジがベットのいずれの位置にあっても、刺しゅう枠の取付け作業が行えるものである。また、刺しゅう枠に張設した布の緊張状態を維持できる利点もある。
請求項2の発明では、前記固定手段は、前記開口部に対して前記連結部内を水平方向に往復移動することによって略水平方向から前記開口部に挿入される前記キャリッジに備えた前記連結ピンを固定する閉鎖部材が装着されているので、簡単な構造にて開口部の開閉動作を行うことができる。また、前記連結ピンを略水平方向から前記開口部内側に挿入させて、該連結ピンを固定する閉鎖部材によって、刺しゅう枠のキャリッジへの装着が正確且つ確実にでき、その作業は極めて行い易いものとなる。
請求項3の発明では、前記連結ピンは、略垂直に形成されたことによって、刺しゅう枠を水平方向に移動させてキャリッジと連結させる構造を極めて簡単なものにすることができる。請求項4の発明によって、前記キャリッジに備えた前記連結ピンに前記外枠に形成された連結部を挟持する位置に押さえ部を設けたことにより、該押さえ部によって前記連結部は、水平方向と共に上下方向も固定され、極めて強固且つ安定した状態で刺しゅう枠をキャリッジに装着することができる。
請求項5の発明によって、前記キャリッジ又は連結部のいずれか一方に、嵌合片が設けられ、他方側に被嵌合片が設けられたことにより、キャリッジと連結部との連結作業をより一層簡単にできる。請求項6の発明によって、前記キャリッジ又は前記連結部のいずれか一方に略水平方向に突出する連結ピンが形成され、他方側には該連結ピンが挿入する略水平方向に窪み形成された開口部が形成された構成により、固定手段をさらに一層簡単な構成にすることができ、極めて簡単にキャリッジと刺しゅう枠との接合させることができるものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ミシン機枠は、図1(A),図6に示すように、アーム機枠1とベット2とで構成されている。前記アーム機枠1内には、図示されない駆動軸及び針棒が装着されており、その駆動軸の回転により針棒が上下動する。また、その針棒は、通常縫いでは左右に振幅駆動を行いジグザグ模様を形成するが、刺しゅう縫いでは振幅駆動が停止されて、動作が切り換えられる。
前記ベット2には、針棒の上下動に調時して作動する針糸捕捉手段が内蔵されており、通常縫い及び刺しゅう縫いのための作業面21を備えており、該作業面21には、針板が装着されている。前記ベット2はフリーアームタイプとすることが筒縫いに対応する上で望ましい。前記ベット2の内部には、キャリッジAと該キャリッジAに装着された刺しゅう枠5をX−Y方向に往復移動させるX−Y駆動機構が装着されている〔図1(A)参照〕。
キャリッジAは、図1に示すように、キャリッジ本体3と被連結部4とから構成され、前記キャリッジ本体3に前記被連結部4が装着されている。該被連結部4は、取付ベース41と連結ピン42、42から構成されている。前記取付ベース41は、キャリッジ本体3に形成されたものであり、平坦面状に形成されており、前記2本の連結ピン42、42が垂直に植設されている。該連結ピン42の上端には円板形状の押さえ部42aが形成されており、キャリッジAに後述する刺しゅう枠5を安定した状態で連結すると共に外れ止めとしての役目をなしている。
前記押さえ部42aは、取付ベース41と押さえ部42aによって前記連結部6を上下方向に挟持する役目をなすものである。前記押さえ部42aは、円板形状以外に正方形,長方形等の方形板状に形成されたり、或いは単に前記連結ピン42の上部箇所で、前記連結部6の頂部612位置に略対応する位置で折曲され、前記連結部6を押圧することができるようになっているものも存在する。キャリッジ本体3には、Y方向駆動部31が内装されている。また、図示しないが、ミシン本体内部にはX方向駆動部が内装されている。
刺しゅう枠5は、図2に示すように、外枠51及び内枠52よりなり、合成樹脂にて形成されている。前記外枠51には、連結部6が設けられている。該連結部6は、筐体61,閉鎖部材62,軸63及び弾性部材64から構成されている。連結部6又は前記被連結部4の少なくとも1方側には、固定手段Bが備わっている。該固定手段Bは前記閉鎖部材62,軸63及び弾性部材64等によって構成される。固定手段Bは、前記被連結部4の2本の連結ピン42、42が、前記連結部6の開口部613,613に挿入した状態で固定する役目をなすものであり、この固定手段Bには、複数の実施形態が存在するものである。
まず第1実施形態の固定手段Bにおいては、前記筐体61は、前記外枠51に形成されたものであり、具体的には該外枠51に一体成形されている。前記筐体61は、略直方体状に形成され、内部は中空状となっている。該筐体61において、前記キャリッジAの被連結部4と連結する側面を連結側面611と称し、前記連結部6の上面を頂部612と称する。連結部6には、前記連結ピン42、42と同等数の開口部613,613が形成されており、前記連結ピン42が2本の場合には、開口部613は2個形成される。
また、複数の連結ピン42、42の間隔と等しくなるようにして、開口部613,613の間隔が前記連結ピン42、42に対応して形成される。前記開口部613は、筐体61の連結側面611及び頂部612に亘って形成されている。前記開口部613は、前記筐体61の連結側面611の上下方向で、且つ頂部612の水平方向に亘って連続して形成されたものである。前記開口部613において、連結側面611の上下方向に形成されたものは垂直開口部613aと称する。
該垂直開口部613aは、連結側面611の下端から上端に向かって、切除された空隙であり、前記連結ピン42が垂直の状態のままで連結部6内に挿入することができるようになっている〔図1(D)参照〕。また、前記頂部612の水平方向に形成されたものは水平開口部613bと称する。該水平開口部613bは、略U字形状に形成され、前記頂部612の幅方向の略中間箇所を終端するようにして形成される〔図4(B)参照〕。前記垂直開口部613aから挿入した前記連結ピン42の上端箇所が前記水平開口部613bから突出した状態で連結部6内に収まることができるようになっている〔図1(C),(D)参照〕。
前記筐体61の内部には、図1(B)乃至(C),図3に示すように閉鎖部材62,軸63及び弾性部材64が装着されている。前記閉鎖部材62は、閉鎖板片621,摺動支持片622及び接続片623から構成されており、2個の閉鎖板片621,621及び摺動支持片622,622が前記接続片623によって接続されている〔図3(B)参照〕。前記閉鎖板片621と前記摺動支持片622とは、略直角状に折曲形成されている。両摺動支持片622,622は、接続片623によって接続されている。両閉鎖板片621,621の間隔は、前記両開口部613,613の間隔に等しく、前記閉鎖板片621,621によって、前記開口部613,613が開閉される。前記摺動支持片622,622には、摺動貫通孔622aが形成されている。
前記筐体61内には、前記軸63が前記筐体61の長手方向に沿って装着固定されている。前記閉鎖部材62の摺動貫通孔622aには、前記軸63が挿入し、閉鎖部材62が軸63の長手方向に沿って、筐体61内部を往復移動することができるようになっている。前記軸支部614は、軸支孔614aが形成され、該軸支孔614aを前記軸63が挿通しつつ、筐体61内に固定される。
前記軸63には、弾性部材64が装着されており、該弾性部材64によって、前記閉鎖部材62の両閉鎖板片621,621は、常時閉鎖された状態を維持するようになっている〔図2(D)参照〕。前記弾性部材64は、コイルバネが使用され、該弾性部材64が前記筐体61の内壁と摺動支持片622との間に配置されている。そして、弾性部材64によって前記摺動支持片622が押圧されることによって、前記閉鎖板片621,621が開口部613,613を閉鎖するものである。
前記閉鎖部材62の摺動接続片622には、摺動突起片622bが形成されており、前記筐体61の頂部612には、溝孔612aが形成され、前記突起片622bが溝孔612aから突出するように構成される。前記筐体61の外部に突出した突起片622bを移動させることによって、閉鎖部材62を往復移動させることができるものである。さらに、前記突起片622bには、摘み部65が装着されており、手動操作を行い易いようになっている〔図2(C),図3(B)参照〕。
図5は、固定手段Bの第1実施形態の変形例であり、筐体61の連結側面部611は、閉鎖部材62の閉鎖板片621,621が露出している。また、弾性部材64は前記摺動支持片622,622の間に装着され、筐体61内部に形成された軸支部614と、いずれか一方の摺動支持片622との間に設けられる構造となる。この第1実施形態の変形例は、第1実施形態の動作と略同等である。さらに、前記閉鎖板片621の先端箇所に筐体61から外方に向かって折り曲げ形成された折曲端縁621aが形成されることがある。該折曲端縁621aに連結ピン42が当接された状態にして、刺しゅう枠5を前記作業面21のY方向に移動させることで、閉鎖部材62が強制的に移動させられて、前記連結ピン42が連結部6内に挿入することができる。また、連結ピン42を連結部6から外すときには摘み部65によって、閉鎖部材62を強制的に移動させる。
次に、固定手段の第2実施形態としては、図7(A),(B)に示すように、前記キャリッジAの被連結部4の連結ピン42、42は、その軸方向が水平方向となるように、取付ベース41に装着されている。該取付ベース41には、その端縁に垂直状ベース板41aが形成され、前記連結ピン42、42は、軸方向を水平にして、前記垂直状ベース板41aに固着されている。第2実施形態における連結ピン42は、略円錐形状に形成されており〔図7(B)参照〕、さらに具体的には釣鐘形状又は紡錘形状に形成されている。前記連結部6の筐体61は、中実(中空ではない)形状であり、開口部613として凹部613cが形成されている。前記凹部613cは、前記連結ピン42と同等形状であるが、該連結ピン42よりも軸方向に深く形成されている〔図7(C)参照〕。また、前記被連結部4と連結部6との間には、嵌合連結部7は、嵌合片71と被嵌合片72とから構成されている。
嵌合片71は、前記取付ベース41の垂直状ベース板41aの上端に連続的に一体形成された弾性を有する部位であり、前記被嵌合片72は、前記嵌合片71が嵌合する突起部であり、前記筐体61の頂部612に形成されたものである。前記刺しゅう枠5の連結部6に形成された開口部613に、前記連結ピン42、42が挿入しつつ、前記嵌合連結部7の嵌合片71と被嵌合片72とが嵌合し、連結ピン42、42の挿入状態を維持しつつ固定することができる〔図7(C)参照〕。
本発明において、刺しゅう枠5をキャリッジAに装着するには、まず第1実施形態の固定手段Bの場合には、連結部6の摘み部65によって、開口部613,613を閉鎖している閉鎖部材62を水平移動させ、開口部613,613の閉鎖状態を解除して、開き状態とする。そして、図4に示すように、刺しゅう枠5をベット2上でそのまま水平方向(横方向)に移動させ、前記連結部6の開口部613,613に、キャリッジA側の被連結部4の連結ピン42、42を挿入させる。
連結ピン42は、前記連結側面611における開口部613の垂直開口部613aから挿入して前記開口部613の内部、すなわち前記連結部6の内部に進入する。このとき、連結ピン42は、前記水平開口部613bの終端箇所まで挿入する。さらに、前記連結ピン42の上端箇所は前記筐体61の頂部612側の水平開口部613bから突出する状態となる〔図1(D)参照〕。このとき、前記連結ピン42の押さえ部42aは、前記水平開口部613bから連結部6の外部に突出することになり、キャリッジAの取付ベース41と押さえ部42aによって前記連結部6を上下方向に挟持する構成となる〔図1(D)参照〕。
これによって、前記押さえ部42aが連結部6の垂直方向の移動を抑え、前記キャリッジAから極めて外れ防止の役目をなし、安定した状態で刺しゅう縫い作業ができる。さらに、前記連結ピン42の押さえ部42aの取付ベース41からの高さ位置を、前記連結部6の下端から頂部612までの高さと略同等にすることによって、前記取付ベース41と押さえ部42aとによる連結部6への挟持状態において、前記押さえ部42aは、連結部6の頂部612に対して当接又は押圧状態となり、連結部6が確実に固定され、前記刺しゅう枠5にガタツキがなく、より一層安定した状態で装着することができる。
前記摘み部65を手から離すと、閉鎖部材62は弾性部材64によって、元の位置に戻り、開口部613,613を閉鎖板片621,621によって閉鎖し、開口部613,613内に挿入した連結ピン42、42が固定され、刺しゅう枠5がキャリッジAに装着されることになる。このとき、連結ピン42は、前記開口部613の水平開口部613bの終端箇所と、前記閉鎖板片621によって、その直径方向において挟持される状態となる〔図1(C),(D)参照〕。刺しゅう枠5をキャリッジAから外すときは、摘み部65によって、閉鎖部材62を強制移動させて、閉鎖板片621を開口部613の位置からずらして、開口部613を開放し、連結ピン42を連結部6から外すことができる。
また、第2実施形態の固定手段Bの場合においては、前記刺しゅう枠5の連結部6に形成された開口部613に、前記連結ピン42、42が挿入しつつ、前記嵌合連結部7の嵌合片71と被嵌合片72とを嵌合させることによって、刺しゅう枠5をキャリッジAに連結するものである〔図7(B),(C)参照〕。
(A)は刺しゅう縫機能付きミシンのキャリッジ第1実施形態の連結部と被連結部を具備した一部省略した平面図、(B)は(A)の要部拡大図、(C)は(B)の内部構造を示す横断平面図、(D)は(B)のXp−Xp矢視拡大断面図である。 (A)は刺しゅう枠の平面図、(B)は(A)の(ア)部の拡大平面図、(C)は(B)のXa−Xa矢視拡大断面図、(D)は(C)のXb−Xb矢視断面図である。 (A)は第1実施形態における連結部と被連結部の要部斜視図、(B)は固定手段の構成部材の斜視図である。 (A)は第1実施形態における連結部と被連結部の連結しようとする過程の一部断面にした平面図、(B)は第1実施形態における連結部と被連結部の連結しようとする過程の縦断側面図である。 (A)は第1実施形態の変形例おける連結部の閉鎖状態を示す横断平面図、(B)は第1実施形態の変形例における連結部の開き状態を示す横断平面図、(C)は第1実施形態の変形例おける連結部の平面図である。 本発明を具備した刺しゅう縫機能付きミシンに刺しゅう枠を連結した状態の斜視図である。 (A)は第2実施形態の連結部と被連結部の斜視図、(B)は第2実施形態の連結部と被連結部の縦断側面図、(C)は連結部と被連結部が固定手段により連結した状態の縦断側面図である。
符号の説明
A…キャリッジ、4…被連結部、42…連結ピン、5…刺しゅう枠、51…外枠、
52…内枠、B…固定手段、6…連結部、61…筐体、611…連結側面、
613…開口部、62…閉鎖部材、65…摘み部、71…嵌合片、72…被嵌合片。

Claims (6)

  1. 針棒に装着された針の上下動に協働して刺しゅう対象物を張設した外枠と内枠とからなる刺しゅう枠を駆動する刺しゅう枠駆動機構を備えた刺しゅう機能付きのミシンにおいて、前記刺しゅう枠駆動機構上を往復移動し,且つ前記刺しゅう枠を着脱自在に連結するための連結ピンを備えたキャリッジと、前記刺しゅう枠の外枠に具備され且つ前記連結ピンに対応する位置に前記連結ピンが略水平方向からの着脱を自在とする開口部が形成された連結部とからなり、該連結部には、前記キャリッジに備えた前記連結ピンを前記開口部に略水平方向から装着した状態で前記連結部に固定する固定手段が設けられてなることを特徴とする刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置。
  2. 請求項1において、前記固定手段は、前記開口部に対して前記連結部内を水平方向に往復移動することによって略水平方向から前記開口部に挿入される前記キャリッジに備えた前記連結ピンを固定する閉鎖部材が装着されてなることを特徴とする刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置。
  3. 請求項2において、前記連結ピンは、略垂直方向に形成されてなることを特徴とする刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置。
  4. 請求項2又は3において、前記キャリッジに備えた前記連結ピンに前記外枠に形成された連結部を挟持する位置に押さえ部を設けたことを特徴とする刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置。
  5. 請求項1において、前記固定手段は、前記キャリッジ又は連結部のいずれか一方に、嵌合片が設けられ、他方側に被嵌合片が設けられてなることを特徴とする刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置。
  6. 請求項2において、前記キャリッジ又は前記連結部のいずれか一方に略水平方向に突出する連結ピンが形成され、他方側には該連結ピンが挿入する略水平方向に窪み形成された開口部が形成されてなることを特徴とする刺しゅう縫機能付きミシンの刺しゅう枠取付装置。
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