JP2009215224A - フロンの再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被回収機器から排出される回収フロンを貯留するフロン気化装置部と、フロン気化装置部と電気式集塵装置とを接続する第1管路にニードルバルブを介装し、電気式集塵装置とコンプレッサーとをフィルタを介して接続し、コンプレッサーによって圧縮されたフロンをフロン気化装置部の熱交換器に送るように設けた再生装置本体とからなり、前記熱交換器と再生フロン用ボンベとを第3管路により接続し、フロン気化装置部から排出される回収フロンに含まれる不純物がニードルバルブを通過することにより帯電して電気式集塵装置によって除去され、コンプレッサーにより圧縮されたフロンが前記熱交換器内を通過することによってフロン気化装置部内の回収フロンを加温するようにした。
【選択図】図1
Description
そのフロン気化装置部のガス出口と電気式集塵装置のガス流入口とを接続する第1管路にニードルバルブを介装し、その電気式集塵装置のガス排出口とコンプレッサーとをフィルタを介して接続し、そのコンプレッサーによって圧縮されたフロンを前記熱交換器に第2管路により送るように設けた再生装置本体とからなり、
前記フロン気化装置部の熱交換器の液出口と再生フロン用ボンベの液出入口とを第3管路により接続するように設け、
前記フロン気化装置部から排出されるガス化した回収フロンを前記ニードルバルブ内の狭い通路を通過させることによって当該フロンに含まれる不純物を帯電させ、その帯電させた不純物を前記電気式集塵装置によって除去し、前記フィルタによって水分を除去されたフロンを前記コンプレッサーにより圧縮し、その圧縮されたフロンが前記熱交換器内を通過することによって前記フロン気化装置部内の回収フロンを加温するようになし、前記熱交換器による熱交換作用によってガス状態から液化されたフロンを再生フロン用ボンベに収容するように設けたことを特徴とする。
このフロンの再生装置は、コンプレッサーにより圧縮された高温のフロンが熱交換器内を通過することによって被回収機器から排出される回収フロンを加温して同フロンの気化を促進させ、ニードルバルブによってガス化した回収フロンに含まれる油分(オイルミスト)等の不純物に多くの帯電量を生じさせる構成とし、電気式集塵装置によって不純物を短時間で効率よく除去することが可能である。加えて、この装置では、電気式集塵装置の使用電圧が従来の1/2程度に低下し、装置全体が小型化し安全性が向上する。
このフロンの再生装置は、第3管路に介装した凝縮器により再生フロンの温度が低下するので、再生フロン用ボンベ内の圧力も低くすることができる。
(1)フロン気化装置部5において、ガス出口7bの開閉バルブを開放すると、タンク6の内部に収容された回収フロンは内外の圧力差によってガス化し、ガス化した回収フロンが第1管路9を通ってニードルバルブ25の内部に導かれる。
(2)回収フロンに含まれるオイルミストは、ニードル29の先端部29aに衝突することにより帯電しつつ隙間31を通過する。ついで、帯電した回収フロンは、電気式集塵装置15のガス流入口18から処理室15aに流入する。
(3)処理室15aにおいて、フロン中のオイルミストは集塵電極22に付着することによって除去され、フロンはガス排出口26からフィルタ35を通過してコンプレッサー40に向かう。フィルタ35では、フロンに含まれる水分が除去される。
(4)ついで、フロン(ガス)はコンプレッサー40により圧縮され、圧縮されて高温になったフロンは第2管路41を通ってフロン気化装置部5の熱交換器8内に送られる。
(5)フロン気化装置部5内の未処理の回収フロンは、熱交換器8内を通過するフロンの保有熱によって加温されるので、気化の際に周囲から熱を奪って気化作用が低下するのが防止される。他方、前記圧縮後の高温になったフロンとタンク6に貯留された回収フロンとの熱交換作用によって、熱交換器8内を通過するフロンは冷却されて温度が低下する。
(6)熱交換器8を経由したフロンは凝縮器45で冷却されて液状態となり、液化された再生フロンが再生フロン用ボンベ50に収容される。
本発明に係るフロンの再生装置Rにおいて、第2管路41内の(コンプレッサー40により圧縮された)フロンの温度と、第3管路42内の(フロン気化装置部5から排出される)フロンの温度とを比較する実験を下記条件にて行なった。その結果を図4のグラフに示す。
フロンの種類:R22
処理速度 :13.5kg/時間
処理量 :5kg
本発明に係るフロンの再生装置Rのニードルバルブ30による帯電量を、前述した従来のフロン再生装置(比較例)に用いるコイル形状の4弗化エチレン樹脂製チューブの帯電量と比較する実験を下記条件にて行なった。その結果を表1に示す。
ニードルバルブ : ニードルの直径4mm
4弗化エチレン樹脂製チューブ: 大きさ外径6mm×内径4mm×長さ1m
ただし、冷凍機油10%を含むフロンの流量を1時間当たり10kgとし、帯電量を1分間測定した。
1・・・被回収機器
5・・・フロン気化装置部
8・・・熱交換器
9・・・第1管路
10・・・再生装置本体
15・・・電気式集塵装置
18・・・ガス流入口
21・・・ガス排出口
25・・・ニードルバルブ
35・・・フィルタ
40・・・コンプレッサー
41・・・第2管路
42・・・第3管路
45・・・凝縮器
50・・・再生フロン用ボンベ
Claims (2)
- 被回収機器から排出される液化した回収フロンを貯留するタンクの内部に熱交換器を備えたフロン気化装置部と、
そのフロン気化装置部のガス出口と電気式集塵装置のガス流入口とを接続する第1管路にニードルバルブを介装し、その電気式集塵装置のガス排出口とコンプレッサーとをフィルタを介して接続し、そのコンプレッサーによって圧縮されたフロンを前記熱交換器に第2管路により送るように設けた再生装置本体とからなり、
前記フロン気化装置部の熱交換器の液出口と再生フロン用ボンベの液出入口とを第3管路により接続するように設け、
前記フロン気化装置部から排出されるガス化した回収フロンを前記ニードルバルブ内の狭い通路を通過させることによって当該フロンに含まれる不純物を帯電させ、その帯電させた不純物を前記電気式集塵装置によって除去し、前記フィルタによって水分を除去されたフロンを前記コンプレッサーにより圧縮し、その圧縮されたフロンが前記熱交換器内を通過することによって前記フロン気化装置部内の回収フロンを加温するようになし、前記熱交換器による熱交換作用によってガス状態から液化されたフロンを再生フロン用ボンベに収容するように設けたことを特徴とするフロンの再生装置。 - 前記第3管路に凝縮器を介装したことを特徴とする請求項1に記載のフロンの再生装置。
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