JP2009214848A - バックドア用車両内装材の取付構造及び取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リアウィンドウガラスに対する車両内装材の建付精度を向上し得るバックドア用車両内装材の取付構造を提供する。
【解決手段】車両内装材を支持するリインフォース30をドアインナパネル10に取り付けたブラケット20に固定したバックドア用車両内装材の取付構造であって、ドアインナパネル10が開口部の下縁に沿ってフランジ11の基部11Aから車室側へ延出した棚部12と、棚部12の車室側の縁部から下方へ延出した壁部13と、を有し、ブラケット20を、壁部13に固定される第1プレート部21と、第1プレート部21の端部から折れ曲がって延出しリインフォース30を載置させる第2プレート部22と、から構成し、第2プレート部22と棚部12との間隔を調整する調整部材40を配設している。
【選択図】図1
【解決手段】車両内装材を支持するリインフォース30をドアインナパネル10に取り付けたブラケット20に固定したバックドア用車両内装材の取付構造であって、ドアインナパネル10が開口部の下縁に沿ってフランジ11の基部11Aから車室側へ延出した棚部12と、棚部12の車室側の縁部から下方へ延出した壁部13と、を有し、ブラケット20を、壁部13に固定される第1プレート部21と、第1プレート部21の端部から折れ曲がって延出しリインフォース30を載置させる第2プレート部22と、から構成し、第2プレート部22と棚部12との間隔を調整する調整部材40を配設している。
【選択図】図1
Description
本発明は、リアウィンドウガラスを有するバックドアに車両内装材を取り付ける構造に係り、特にリアウィンドウガラスに対する車両内装材の建付精度を高くすることができる取付構造及び取付方法に関する。
図2は従来の車両のバックドア100の部分斜視図であり、一部を破断させて車室側から見た状態を表している。図3は図2のA−A線に沿った断面図である。図中のFrは車両前方、Upは車両上方、LHは車幅方向であって左方を示す。
これらの図に示すように、バックドア100は、その上部領域に大きな開口部101を有し、この開口部101を覆うようにリアウィンドウガラス102を備えている。一般に、この開口部101は横長の長方形状に構成されており、リアウィンドウガラス102はこれと同形に形成されている。この開口部101はドアインナパネル110のフランジ111とドアアウタパネル115のフランジ116とを接合して形成される。
これらの図に示すように、バックドア100は、その上部領域に大きな開口部101を有し、この開口部101を覆うようにリアウィンドウガラス102を備えている。一般に、この開口部101は横長の長方形状に構成されており、リアウィンドウガラス102はこれと同形に形成されている。この開口部101はドアインナパネル110のフランジ111とドアアウタパネル115のフランジ116とを接合して形成される。
このバックドア100の車室側の面には、リアウィンドウガラス102の下縁に沿って車両内装材160が配設される。この車両内装材160のバックドア100への取付構造105は、ドアインナパネル110と、ブラケット120と、リインフォース130と、ボルト及びナットと、から構成されている。
ドアインナパネル110は、開口部101の下縁を構成するフランジ111の基部111Aから車室側へ延出した傾斜部112と、この傾斜部112の先端部から下方へ延出した壁部113と、を有する。
このドアインナパネル110の壁部113に、ブラケット120が取り付けられている。このブラケット120は、当該壁部113に固定される第1プレート部121と、この第1プレート部121の端部から折れ曲がって延出した第2プレート部122と、から断面L字型に構成されている。
このブラケット120の第2プレート部122上に、車両内装材160を支持するリインフォース130が固定される。このリインフォース130と、これを支持するブラケット120は、例えば鋼材で構成されている。
なお、ブラケット120は、ドアインナパネル110に両者を貫通するボルト151にナット152を螺合させることで固定される。その際、ブラケット120の第2プレート部122には、縦長の長孔(図示省略)が形成されていて、ブラケット120のドアインナパネル110に対する位置を上下に調整することができる。
このドアインナパネル110の壁部113に、ブラケット120が取り付けられている。このブラケット120は、当該壁部113に固定される第1プレート部121と、この第1プレート部121の端部から折れ曲がって延出した第2プレート部122と、から断面L字型に構成されている。
このブラケット120の第2プレート部122上に、車両内装材160を支持するリインフォース130が固定される。このリインフォース130と、これを支持するブラケット120は、例えば鋼材で構成されている。
なお、ブラケット120は、ドアインナパネル110に両者を貫通するボルト151にナット152を螺合させることで固定される。その際、ブラケット120の第2プレート部122には、縦長の長孔(図示省略)が形成されていて、ブラケット120のドアインナパネル110に対する位置を上下に調整することができる。
図3に示す車両内装材160はトリムであり、このトリムはリインフォース130に載置させた状態で、リインフォース130の後端面から後方へはみ出した余剰部161を有し、この余剰部161は端へいくにつれて厚みが薄くなるように形成されていて、先端にはリアウィンドウガラス102と略平行な端面162が形成されている。
また、この端面162に近接したリアウィンドウガラス102の下縁領域はセラミック印刷(所謂、黒色セラミック印刷)103が施されており、リアウィンドウガラス102がバックドア100に接着剤で貼り付けられた部位が目隠しされている。図示例では、セラミック印刷領域α2がバックドア100のフランジ111の上端を越えているため、フランジ111よりも突出したセラミック印刷部分β2を車室側から目隠しするように、トリム160の端面162がリアウィンドウガラス102に対向するように配設される。
また、この端面162に近接したリアウィンドウガラス102の下縁領域はセラミック印刷(所謂、黒色セラミック印刷)103が施されており、リアウィンドウガラス102がバックドア100に接着剤で貼り付けられた部位が目隠しされている。図示例では、セラミック印刷領域α2がバックドア100のフランジ111の上端を越えているため、フランジ111よりも突出したセラミック印刷部分β2を車室側から目隠しするように、トリム160の端面162がリアウィンドウガラス102に対向するように配設される。
このようにトリム160を配置するために、ブラケット120のドアインナパネル110に対する取付位置を上下に調整して、トリム160の端面162の位置の微調整が行われる。
この種のセラミック印刷が施されたウィンドウガラスの下縁領域にトリム先端部を合わせるように、トリムを車体に取り付けるための構造が特許文献1に開示されている。
特開平8−198026号公報
しかし、従来の取付構造105では、位置を微調整すべきトリムの端面162が、調整作業ポイントP2、即ちブラケット120の第1プレート部121とドアインナパネル110の壁部113との接合ポイントから離れすぎているため、製造車両によってはセラミック印刷部分β2に対する端面162の位置が許容範囲より外れた大きなバラツキを持つ虞がある。
また、ブラケット120は、ドアインナパネル110に片持ち式に支持されているため、ブラケット120の第2プレート部122が傾斜部112に当たり、またブラケット120の第1プレート部121が傾斜部112と壁部113とが成すコーナーCに当たり、異音が発生する虞がある。
また、ブラケット120は、ドアインナパネル110に片持ち式に支持されているため、ブラケット120の第2プレート部122が傾斜部112に当たり、またブラケット120の第1プレート部121が傾斜部112と壁部113とが成すコーナーCに当たり、異音が発生する虞がある。
本発明は、上記問題に鑑みて、リアウィンドウガラスに対する車両内装材の建付精度を向上することができるバックドア用車両内装材の取付構造及び取付方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の第1の構成は、ドアアウタパネルのフランジとドアインナパネルのフランジとを接合して形成される開口部を覆うようにリアウィンドウガラスが配設されるバックドアと、このバックドアの開口部の下縁に沿って配設される車両内装材と、を備え、車両内装材を支持するリインフォースがドアインナパネルに取り付けたブラケットに固定されるバックドア用車両内装材の取付構造であって、インナパネルが、開口部の下縁に沿ってフランジの基部から車室側へ延出した棚部と、棚部の車室側の縁部から下方へ延出した壁部と、を有し、ブラケットが、壁部に固定される第1プレート部と、第1プレート部の端部から折れ曲がって延出しリインフォースを載置させる第2プレート部と、から構成されていて、第2プレート部と棚部との間隔を調整する調整部材が配設されていることを特徴としている。
本発明のバックドア用車両内装材の取付構造において、調整部材は、例えば一つ又は複数のスペーサーであり、リインフォースはネジ孔を有し、棚部はボルト挿通用の孔を有して、棚部の下側から孔に挿入したボルトがスペーサーを貫通してネジ孔に螺合している。
リアウィンドウガラスの下縁に沿ってセラミック印刷が施されていて、車両内装材がリアウィンドウガラスと対向する端面を有する場合には、端面がリアウィンドウガラスのセラミック印刷領域と対向していることが望ましい。
リアウィンドウガラスの下縁に沿ってセラミック印刷が施されていて、車両内装材がリアウィンドウガラスと対向する端面を有する場合には、端面がリアウィンドウガラスのセラミック印刷領域と対向していることが望ましい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の構成は、バックドアのリアウィンドウガラスの下縁に沿って、リインフォースによって支持された車両内装材を取り付ける方法であって、ドアインナパネルの壁部にブラケットの第1プレート部を固定し、第1プレート部の端部から折れ曲がって延出したブラケットの第2プレート部をドアインナパネルの壁部の上端部から下縁側へ延出した棚部と対向するように配設し、第2プレート部上に載置させたリインフォースの位置を、第2プレート部と棚部との間に配設する調整部材によって調整することを特徴としている。
リアウィンドウガラスの下縁に沿ってセラミック印刷が施され、車両内装材がリアウィンドウガラスと対向する端面を有する場合には、端面がリアウィンドウガラスのセラミック印刷領域と対向するように、調整部材で車両内装材の位置を調整することが望ましい。
本発明によれば、第2プレート部と棚部との間の調整部材を調整、例えばスペーサーの数を変えることで、リアウィンドウガラスの所定の部位、例えばセラミック印刷部分β1に対するトリムの位置を調整できる。特に、位置を調整すべきトリムの端面に対する調整作業ポイントが、従来の取付構造105(図3参照)に比べて端面寄りで短いため、建付けのバラツキを微細にすることができる。これにより、同形の車両に対する見栄えの均一化を確保できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るトリム取付構造1の断面図で、図2に示すバックドア100におけるA−A線に沿った鉛直断面に対応する断面を示す。図中のFrは車両前方、Upは車両上方を示す。
このトリム取付構造1が適用されるバックドアは、従来の車両のバックドア100と同様、図2に示すように、その上部領域に大きな横長の長方形状の開口部101を有し、この開口部101を覆うように同形のリアウィンドウガラス102が配設されている。
図1は本発明の実施形態に係るトリム取付構造1の断面図で、図2に示すバックドア100におけるA−A線に沿った鉛直断面に対応する断面を示す。図中のFrは車両前方、Upは車両上方を示す。
このトリム取付構造1が適用されるバックドアは、従来の車両のバックドア100と同様、図2に示すように、その上部領域に大きな横長の長方形状の開口部101を有し、この開口部101を覆うように同形のリアウィンドウガラス102が配設されている。
本実施形態に係るトリム取付構造1では、バックドアを構成部材であるドアインナパネル10と、このドアインナパネル10に取り付けられるブラケット20と、このブラケット20に支持されるトリム用リインフォース30と、建付調整用の調整部材40と、締結具であるボルト及びナットと、から構成されている。
ドアインナパネル10は、開口部101の下縁に沿ってドアインナパネル10のフランジ11の基部11Aから車室側へ延出した棚部12と、この棚部12の車室側の縁部から下方へ延出した壁部13と、を有する。フランジ11と棚部12と壁部13とは、一枚の鋼板をプレス加工して一体に形成されている。
ドアインナパネル10の棚部12は、図に示すように、仮想の水平線Lと若干交差するよう、フランジ11の基部11Aから車両前方側の先端部が下がるように傾斜している。この傾斜した棚部12は平坦状に形成されているが、その中央部に穿設されたボルト用の孔12Aの周辺領域が若干盛り上がって形成されている。ドアインナパネル10の壁部13にも、ボルト用の孔13Aが穿設されている。
ドアインナパネル10の棚部12は、図に示すように、仮想の水平線Lと若干交差するよう、フランジ11の基部11Aから車両前方側の先端部が下がるように傾斜している。この傾斜した棚部12は平坦状に形成されているが、その中央部に穿設されたボルト用の孔12Aの周辺領域が若干盛り上がって形成されている。ドアインナパネル10の壁部13にも、ボルト用の孔13Aが穿設されている。
このドアインナパネル10の壁部13と棚部12とに、ブラケット20が取り付けられる。このブラケット20は、ドアインナパネル10の壁部13に固定される第1プレート部21と、この第1プレート部21の端部から折れ曲がって延出した第2プレート部22と、から断面L字型に構成されている。なお、ブラケット20は、第2プレート部22がドアインナパネル10の棚部12と対向するように、壁部13に取り付けられる。第1プレート部21と第2プレート部22とには、それぞれボルト用の孔21A,22Aが形成されている。このブラケット20は、バックドアを構成するドアインナパネル10と同様の鋼材で構成されている。
このブラケット20の第2プレート部22上に、トリム60を支持するリインフォース30が固定される。このリインフォース30は、車幅方向に長手で断面長方形の筒状に形成されていて、その広い面S1が車両上方に面するように配置される。なお、リインフォース30の底面S2には、ネジ孔31が形成されており、後述するボルト51が螺合することができる。このリインフォース30も、ブラケット20と同様の鋼材或いはアルミ等で構成されている。
リインフォース30で支持されるトリム60は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂成形でなる基材を主要部材として、例えば、その表面に表皮材を被着させて構成され、或いは基材と表皮材との間に発泡材等の中間部材が配設されて構成される。
このトリム60は、例えば接着剤でリインフォース30に固定される。リインフォース30に固定した状態で、トリム60は、リインフォース30の後端面S3から後方へはみ出した余剰部61を有し、この余剰部61は端へいくにつれて厚みtが薄くなるように形成されていて、先端にはリアウィンドウガラス102と略平行な端面62が形成されている。
このトリム60は、例えば接着剤でリインフォース30に固定される。リインフォース30に固定した状態で、トリム60は、リインフォース30の後端面S3から後方へはみ出した余剰部61を有し、この余剰部61は端へいくにつれて厚みtが薄くなるように形成されていて、先端にはリアウィンドウガラス102と略平行な端面62が形成されている。
なお、リアウィンドウガラス102の下縁領域はセラミック印刷(所謂、黒色セラミック印刷)103が施されており、リアウィンドウガラス102がバックドアに接着剤で貼り付けられた部位が目隠しされている。セラミック印刷領域α1がバックドアのフランジ11の上端を越えているため、フランジ11よりも突出したセラミック印刷部分β1を車室側から目隠しするように、前述のトリム60の端面62はリアウィンドウガラス102に対向するように配設される。
ここで、本実施形態に係るトリム取付構造1では、トリム60の端面62の位置を調整するために、ブラケット20の第2プレート部22とドアインナパネル10の棚部12との間に建付調整用の調整部材40が配設されている。
本実施形態では、この調整部材40として、リング状のスペーサーを利用しており、第2プレート部22と棚部12との間に配設するスペーサーの数を変えて、トリム60の端面62の位置が調整されている。即ち、第2プレート部22と棚部12とは、棚部12の下側からその孔12Aに挿入したボルト51が第2プレート部22の孔22Aを貫通してリインフォース30のネジ孔31に螺着することで、第2プレート部22と棚部12との間隔Dが狭まり、第2プレート部22と棚部12との間のスペーサーによってその間隔Dが一定に保持される。
よって、このスペーサーの数を変えることで、リアウィンドウガラス102のセラミック印刷部分β1に対するトリム60の端面62の位置が調整される。
なお、図中のトリムに隣接して設けられる符号70の部材は、バックドアの内側の壁面を覆う壁材であり、例えばポリプロピレン(PP)からなる板状の基材71と、この基材71の表面を覆う表皮材72とから構成されている。
よって、このスペーサーの数を変えることで、リアウィンドウガラス102のセラミック印刷部分β1に対するトリム60の端面62の位置が調整される。
なお、図中のトリムに隣接して設けられる符号70の部材は、バックドアの内側の壁面を覆う壁材であり、例えばポリプロピレン(PP)からなる板状の基材71と、この基材71の表面を覆う表皮材72とから構成されている。
本実施形態に係るトリム取付構造1は以上のように構成されており、以下、トリム60の取付けについて説明する。
先ず、ドアインナパネル10の壁部13にブラケット20の第1プレート部21をボルト52及びナット53で固定し、その際、第1プレート部21の端部から折れ曲がって延出したブラケット20の第2プレート部22をドアインナパネル10の壁部13の上端部からリアウィンドウガラス下縁側へ延出した棚部12と対向するように配設させる。
そして、第2プレート部22上にトリム60を支持したリインフォース30を載置する。この際、リインフォース30の位置を、第2プレート部22と棚部12との間に配設する調整部材40、即ちスペーサーの個数を変えることで調整する。具体的には、トリム60の端面62がリアウィンドウガラス102のセラミック印刷部分β1と対向するように、調整部材40でトリム60の端面62の位置を調整する。
そして、トリム端面の位置を適正な範囲内にセットできたら、ドアインナパネル10の棚部12の下側からボルト51を挿入し、ボルト51をスペーサーを貫通させてリインフォース30のネジ孔31に螺合させる。これによりトリム60のバックドアへの取付けが完了する。
先ず、ドアインナパネル10の壁部13にブラケット20の第1プレート部21をボルト52及びナット53で固定し、その際、第1プレート部21の端部から折れ曲がって延出したブラケット20の第2プレート部22をドアインナパネル10の壁部13の上端部からリアウィンドウガラス下縁側へ延出した棚部12と対向するように配設させる。
そして、第2プレート部22上にトリム60を支持したリインフォース30を載置する。この際、リインフォース30の位置を、第2プレート部22と棚部12との間に配設する調整部材40、即ちスペーサーの個数を変えることで調整する。具体的には、トリム60の端面62がリアウィンドウガラス102のセラミック印刷部分β1と対向するように、調整部材40でトリム60の端面62の位置を調整する。
そして、トリム端面の位置を適正な範囲内にセットできたら、ドアインナパネル10の棚部12の下側からボルト51を挿入し、ボルト51をスペーサーを貫通させてリインフォース30のネジ孔31に螺合させる。これによりトリム60のバックドアへの取付けが完了する。
このように、本実施形態に係るトリム取付構造1によれば、第2プレート部22と棚部12との間のスペーサーの数を変えることで、リアウィンドウガラス102のセラミック印刷部分β1に対するトリム60の端面62の位置を調整できる。特に、位置を調整すべきトリム60の端面62に対する調整作業ポイントP1が、従来の取付構造105(図3参照)に比べて端面62寄りで短いため、建付のバラツキを微細にすることができる。これにより、同形の車両に対する見栄えの均一化を確保できる。
また、リインフォース30を支持するブラケット20は、その構成部材である第1プレート部21と第2プレート部22とがそれぞれドアインナパネル10の壁部13と棚部12とに固定されるため、従来の取付構造105(図3参照)のような走行に伴う振動でドアインナパネルと衝突して異音が発生する事態を払拭できる。
また、スペーサーでのデジタル的な、即ち数を変えるだけの調整によって、トリム60の位置を微調整できるので、調整に伴う作業時間は非常に短くすることができる。
また、リインフォース30を支持するブラケット20は、その構成部材である第1プレート部21と第2プレート部22とがそれぞれドアインナパネル10の壁部13と棚部12とに固定されるため、従来の取付構造105(図3参照)のような走行に伴う振動でドアインナパネルと衝突して異音が発生する事態を払拭できる。
また、スペーサーでのデジタル的な、即ち数を変えるだけの調整によって、トリム60の位置を微調整できるので、調整に伴う作業時間は非常に短くすることができる。
以上詳述したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。
例えば、上記説明では、トリムの端面をリアウィンドウガラスに施したセラミック印刷部分β1に対向するようにトリム取付位置のチューニングについて説明したが、セラミック印刷が施されていないリアウィンドウガラスが対象であってもよい。
また、調整部材のスペーサーはリング状に限らず、C字型、V字型、ブロック型、円盤型であってもよく、その取付けも、ボルトが貫通されなくてもよい。
また、調整部材と第2プレート部と棚部とリインフォースとの固定方法は、前述したボルト締結の他、接着剤を用いた接着、スポット溶接を利用した溶着、それらを一体に挟持する治具を利用した挟着等であってもよい。
本発明における車両内装材は、前述の実施形態のトリム60に限定されるものではなく、ドアの内面を装飾するための部材であれば、その形状、寸法、材質、構成等は上記説明の例に限定されるものではない。
例えば、上記説明では、トリムの端面をリアウィンドウガラスに施したセラミック印刷部分β1に対向するようにトリム取付位置のチューニングについて説明したが、セラミック印刷が施されていないリアウィンドウガラスが対象であってもよい。
また、調整部材のスペーサーはリング状に限らず、C字型、V字型、ブロック型、円盤型であってもよく、その取付けも、ボルトが貫通されなくてもよい。
また、調整部材と第2プレート部と棚部とリインフォースとの固定方法は、前述したボルト締結の他、接着剤を用いた接着、スポット溶接を利用した溶着、それらを一体に挟持する治具を利用した挟着等であってもよい。
本発明における車両内装材は、前述の実施形態のトリム60に限定されるものではなく、ドアの内面を装飾するための部材であれば、その形状、寸法、材質、構成等は上記説明の例に限定されるものではない。
1 トリム取付構造
10 ドアインナパネル
11 フランジ
11A 基部
12 棚部
12A 孔
13 壁部
13A 孔
20 ブラケット
21 第1プレート部
21A 孔
22 第2プレート部
22A 孔
30 リインフォース
31 ネジ孔
40 調整部材
51 ボルト
52 ボルト
53 ナット
60 トリム
61 余剰部
71 基材
72 表皮材
α1 セラミック印刷領域
β1 セラミック印刷部分
D 間隔
L 水平線
P1 調整作業ポイント
S1 面
S2 底面
S3 後端面
10 ドアインナパネル
11 フランジ
11A 基部
12 棚部
12A 孔
13 壁部
13A 孔
20 ブラケット
21 第1プレート部
21A 孔
22 第2プレート部
22A 孔
30 リインフォース
31 ネジ孔
40 調整部材
51 ボルト
52 ボルト
53 ナット
60 トリム
61 余剰部
71 基材
72 表皮材
α1 セラミック印刷領域
β1 セラミック印刷部分
D 間隔
L 水平線
P1 調整作業ポイント
S1 面
S2 底面
S3 後端面
Claims (8)
- ドアアウタパネルのフランジとドアインナパネルのフランジとを接合して形成される開口部を覆うようにリアウィンドウガラスが配設されるバックドアと、このバックドアの開口部の下縁に沿って配設される車両内装材と、を備え、
上記車両内装材を支持するリインフォースが上記ドアインナパネルに取り付けたブラケットに固定される、バックドア用車両内装材の取付構造であって、
上記ドアインナパネルが、上記開口部の下縁に沿って上記フランジの基部から車室側へ延出した棚部と、上記棚部の車室側の縁部から下方へ延出した壁部と、を有し、
上記ブラケットが、上記壁部に固定される第1プレート部と、上記第1プレート部の端部から折れ曲がって延出し上記リインフォースを載置させる第2プレート部と、から構成されていて、
上記第2プレート部と上記棚部との間隔を調整する調整部材が配設されていることを特徴とする、バックドア用車両内装材の取付構造。 - 前記調整部材が、一つ又は複数のスペーサーであることを特徴とする、請求項1に記載のバックドア用車両内装材の取付構造。
- 前記リインフォースはネジ孔を有し、
前記棚部はボルト挿通用の孔を有しており、
前記棚部の下側から上記孔に挿入したボルトが、前記スペーサーを貫通して上記ネジ孔に螺合していることを特徴とする、請求項2に記載のバックドア用車両内装材の取付構造。 - 前記リアウィンドウガラスは、その下縁に沿ってセラミック印刷が施されており、
前記車両内装材が、前記リアウィンドウガラスと対向する端面を有し、
上記端面が前記リアウィンドウガラスのセラミック印刷領域と対向していることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のバックドア用車両内装材の取付構造。 - バックドアのリアウィンドウガラスの下縁に沿って、リインフォースによって支持された車両内装材を取り付ける方法であって、
上記ドアインナパネルの壁部にブラケットの第1プレート部を固定し、上記第1プレート部の端部から折れ曲がって延出した上記ブラケットの第2プレート部を上記ドアインナパネルの壁部の上端部から上記下縁側へ延出した棚部と対向するように配設し、
上記第2プレート部上に載置させた上記リインフォースの位置を、上記第2プレート部と上記棚部との間に配設する調整部材によって調整することを特徴とする、バックドア用車両内装材の取付方法。 - 前記調整部材が一つ又は複数のスペーサーであり、このスペーサーの数を変えて前記車両内装材の建て付けを調整することを特徴とする、請求項5に記載のバックドア用車両内装材の取付方法。
- 前記リインフォースはネジ孔を有し、
前記棚部はボルト挿通用の孔を有しており、
前記棚部の下側からボルトを挿入し、該ボルトを前記スペーサーを貫通させて上記ネジ孔に螺合させることを特徴とする、請求項6に記載のバックドア用車両内装材の取付方法。 - 前記リアウィンドウガラスの下縁に沿ってセラミック印刷が施され、
前記車両内装材が前記リアウィンドウガラスと対向する端面を有し、
上記端面が前記リアウィンドウガラスのセラミック印刷領域と対向するように、前記調整部材で前記車両内装材の位置を調整することを特徴とする、請求項5〜7の何れかに記載のバックドア用車両内装材の取付方法。
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