JP2009214267A - 携帯式研磨具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 研磨対象面を隅々まで研磨することができ、狭い場所でも使い勝手が良く、作業性も良好な携帯式研磨具を提供する。
【解決手段】 使用者により支持されるアーム11と、該アーム11に回転自在に支持される研磨ロール12と、該研磨ロール12に回転駆動力を付与する駆動手段13と、を備える携帯式研磨具10であって、研磨ロール12がアーム11に片持状に支持される。研磨ロール12の自由端部側にはアーム11が露出した状態では存在しないので、研磨ロール12を研磨対象面の隅々にまで届かせることができる。また、研磨ロール12の両端をアームで支持する場合よりもアームの占めるスペースが小さくなるので、狭い場所での作業性が向上する。加えて、アームの軽量化も達成でき、作業者の疲労も軽減され、作業性が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】 使用者により支持されるアーム11と、該アーム11に回転自在に支持される研磨ロール12と、該研磨ロール12に回転駆動力を付与する駆動手段13と、を備える携帯式研磨具10であって、研磨ロール12がアーム11に片持状に支持される。研磨ロール12の自由端部側にはアーム11が露出した状態では存在しないので、研磨ロール12を研磨対象面の隅々にまで届かせることができる。また、研磨ロール12の両端をアームで支持する場合よりもアームの占めるスペースが小さくなるので、狭い場所での作業性が向上する。加えて、アームの軽量化も達成でき、作業者の疲労も軽減され、作業性が向上する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、対象面を研磨するための携帯式研磨具に関する。前記対象面に限定はなく、塗装面、金属表面、パテ面、タイヤ面、ガラス面、コンクリート面、木材面等、様々な産業分野における各種の被研磨面が含まれる。
携帯式研磨具として、特許文献1に記載のものが公知となっている。この研磨具は、電動モータの前部に適当な長さのアームを取り付け、このアームの二股状の先端部間に円筒型の研磨材を取り付けたものである。前記アームは、途中でくの字状に屈折可能な構造とされている。前記研磨材は前記アームに対して着脱自在とされている。また、前記電動モータは、前記アーム内に配設される傘歯車及び駆動ベルトを介して前記研磨材に連結されている。
実用新案登録第3022866号公報
しかしながら、前記従来の研磨具は、アームの二股状の先端部間に前記研磨材が支持されているので、研磨材の両端のさらに外側に前記アームの先端部が存在する。このため、例えば、研磨対象面が直交する二面であったり、研磨対象面に隣接して研磨作業の障害になるような物がある場合等には、前記アームのいずれかの先端部が邪魔になってしまい、研磨対象面を隅々まで研磨することができなかったり、狭い場所での使用が困難である等の問題がある。
また、前記従来の研磨具は、前記傘歯車及び前記駆動ベルトからなる伝動機構が前記アーム内に配設されることもあって、該アームの外形をある程度大きくせざるを得ない。このため、狭い場所等での使い勝手が悪い。また、研磨具自体の重量も大きくなってしまうことから作業者の疲労も大きく、作業性も悪い等の問題がある。
本発明は、前記の如き事情に鑑みてなされたもので、研磨対象面を隅々まで研磨することができ、狭い場所でも使い勝手が良く、作業性も良好な携帯式研磨具を提供しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る携帯式研磨具は、使用者により支持されるアームと、該アームに回転自在に支持される研磨ロールと、該研磨ロールに回転駆動力を付与する駆動手段と、を備える携帯式研磨具であって、前記研磨ロールが前記アームに片持状に支持されることを特徴とする(請求項1)。
ここで、「片持状」とは、前記研磨ロールの一方の端部側にのみ前記アームが延在し、他方の端部側には前記アームが露出した状態では存在しないことを意味する。
使用者は、前記アームを支持して、前記駆動手段により前記研磨ロールを回転させながら研磨作業を行う。本発明によれば、前記研磨ロールの自由端部側にはアームが露出した状態では存在しないので、前記研磨ロールを研磨対象面の隅々にまで届かせることができる。また、前記研磨ロールの両端をアームで支持する場合よりもアームの占めるスペースが小さくなるので、狭い場所での作業性が向上する。加えて、前記アームの軽量化も達成でき、作業者の疲労も軽減され、作業性が向上する。
好適な実施の一形態として、前記研磨ロールが中空に形成され、該研磨ロールの内周面と前記アームとの間に前記駆動手段が配設される態様とすることもできる(請求項2)。この場合、前記駆動手段が、中空の前記研磨ロールの内周面と前記アームとの間に配設されるので、該アーム内に伝動機構を内蔵する等の必要がない。よって、前記アームをスリムな形状とすることができる。このため、狭い場所での使い勝手がさらに良くなるほか、軽量化もさらに進み、作業性も一層向上する。
好適な実施の一形態として、前記駆動手段が、前記研磨ロールの内部で前記アームに支持される電動モータであり、該電動モータの出力軸が前記研磨ロールに駆動上連結される態様を例示する(請求項3)。
この場合、さらに好適な実施の形態として、前記アームが中空に形成され、前記電動モータに電力を供給するための電線が前記アームの内部を通して配線される態様とすることもできる(請求項4)。このようにすれば、配線が作業の邪魔になることがなく、断線等の心配もない。また、前記アームを中空にすることで、なお一層の軽量化が達成できる。
他の好適な実施の形態として、 前記駆動手段として、前記研磨ロールの前記内周面に固定され、気流又は液流を受けて回転する翼体と、前記アーム側から前記翼体に流体を噴射する流体噴射口と、を備える態様も採用できる(請求項5)。
この場合、前記流体噴射口から気体又は液体が噴射され、前記翼体を介して前記研磨ロールが回転駆動される。この実施の形態によれば、前記駆動手段をかなり軽量にできるので、研磨具全体の重量が軽減され、作業性が一層向上する利点がある。
さらに好ましい実施の形態として、前記アームの中空の内部が流体供給路とされ、前記研磨ロールの内部において、前記アームに前記流体噴射口が開口している態様とすることもできる(請求項6)。この実施の形態による利点は、流体供給用の配管を前記アームの外部に配設した場合と比較すれば、明らかである。すなわち、配管が作業の邪魔になることがなく、配管による重量増がないばかりか、前記アームを中空とすることで重量減となるので、作業性が尚一層向上する。
他の好適な実施の形態として、前記翼体を回転させるための液流の少なくとも一部を研磨対象面へ供給する流路を備えた態様とすることもできる(請求項7)。このようにすれば、研磨による粉塵の飛散が防止されるほか、研磨対象面や研磨布紙が高温になるのが防止される等、水をかけながら研磨作業を行うのと同等の効果が得られる。なお、前記流路は、前記翼体の回転に関与した液体の流路であってもよいし、前記流体噴射口の上流側から分岐形成されたものであってもよい。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る携帯式研磨具の斜視図、図2は、図1の要部の断面図、図3は、本発明の他の実施の形態に係る携帯式研磨具の斜視図、図4は、図3の要部の断面図である。
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る携帯式研磨具10は、使用者により支持されるアーム11と、該アーム11に回転自在に支持される研磨ロール12と、該研磨ロール12に回転駆動力を付与する駆動手段13(図2参照)と、を備え、前記研磨ロール12が前記アーム11に片持状に支持されている。
前記研磨具10を用いることにより、対象面を効率良く研磨することができる。前記研磨具10の寸法や研磨の対象に限定はない。すなわち、前記研磨具10は、様々な用途に応じた適宜の寸法に形成することができる。また、前記研磨ロール12を、又は、前記研磨ロール12に固着する研磨布紙14を、用途に応じて適宜取り替えることにより、塗装面、金属表面、パテ面、タイヤ面、ガラス面、コンクリート面、木材面等、様々な産業分野における各種の被研磨面を研磨することができる。
図1に示すように、前記アーム11は、金属棒を折り曲げ加工して形成され、研磨ロール取付腕部と、操作用腕部16と、これら二つの腕部をつなぐように屈曲した中間腕部17と、を備える。前記金属棒は、研磨作業に耐え得る強度を有する範囲で、細径のものを採用するのが好ましい。前記研磨具10を軽量化し、操作性及び作業性を向上させるためである。前記アーム11は、中空の金属棒で形成するのが好ましい。これにより、一層の軽量化が達成できる。但し、必要な強度が満たされれば、前記アーム11の素材に限定はない。
前記研磨ロール取付腕部15は、前記研磨具10の前部で横長水平に延びている。前記研磨ロール取付腕部15には、後で説明するようにして、前記研磨ロール12が取り付けられる。
一方、前記操作用腕部16は、前記研磨ロール12の後方位置で、前記研磨ロール12の軸線と直交する位置関係にあり、後方へ向けて延びている。前記操作用腕部16にはグリップ部18が固着される。該グリップ部18は、前記研磨ロール12による研磨幅のほぼ中央部に位置する。作業者は、前記グリップ部18を把持して研磨作業を行うことができる。また、前記グリップ部18の後端部にねじ込み式等の適宜の連結部19を設けることにより、別体の竿の先端部に前記研磨具10を取り付けて使用することもできる。これにより、高所等、作業者から遠い位置の研磨を行うことも可能となる。
図2に示すように、前記研磨ロール12は、中空円筒状の芯材20と、該芯材20の外周面に固着された弾性シート21と、該弾性シート21の外周面に取替可能に固着された前記研磨布紙14と、を備える。
中空の前記研磨ロール12は、前記アーム11に片持状に支持される。「片持状」とは、前記研磨ロール12の一方の端部12a側にのみ前記アーム11が延在し、他方の端部12b側には前記アーム11が露出した状態では存在しないことを意味する。
前記駆動手段13は、前記研磨ロール12の内周面12cと前記アーム11との間に配設される。前記研磨ロール12は、前記アームに対して着脱自在とされる。本実施の形態では、前記アーム11、前記研磨ロール12及び前記駆動手段13の具体的な取付構造は、次の通りとされている。
図2に示すように、前記研磨ロール取付腕部15に軸受22を介して円形の輪郭を有する第一のブラケット23が固着される。この第一のブラケット23に対して、前記研磨ロール12の一端開口部12dが取外し可能に固定される。
また、前記研磨ロール取付腕部15には、前記駆動手段としての電動モータ13の反出力端部13a側が同心に固定される。前記電動モータ13の大きさは、前記研磨ロール12の中空の内部に収容可能な大きさである。前記電動モータ13は、直流モータであっても交流モータであってもよい。前記電動モータ13に電力を供給するための電線24は、前記アーム11の中空内部を通して配線することができる。このようにすれば、配線が研磨作業の邪魔になることがなく、断線等の心配もない。
図1に示すように、前記グリップ部18をモータ駆動用電池25の電池ボックスとして利用することもできるし、図示しない電気コードを延設して他の外部電源を利用することもできる。スイッチ26は、前記グリップ部18に設けることができる。
前記電動モータ13の出力軸27は、前記研磨ロール12の内部において前記研磨ロール取付腕部15と同心に延びている。前記出力軸27は、円形の輪郭を有する第二のブラケット28を介して前記研磨ロール12に駆動上連結される。前記第二のブラケット28と前記出力軸27は、該出力軸27の回転により前記第二のブラケット28が回転駆動されるように取外し可能に連結される。例えば、前記出力軸27に多角形状の駒部材29を同心に固着し、該駒部材29と適合する形状の受け孔30を前記第二のブラケット28に同心に形成する。前記駒部材29を前記受け孔30に挿入し、前記第二のブラケット28を前記研磨ロール12の他端開口部12eに取外し可能に固定する。前記第二のブラケット28の外側には、突出物は存在しない。
前記構成において、作業者が前記スイッチ26を入れると前記電動モータ13が回転駆動され、前記第二のブラケット28を介して前記研磨ロール12が回転する。作業者は、前記グリップ部18を握り、回転する前記研磨ロール12を研磨対象面に接触させて研磨作業を行う。
前記研磨具10は、前記研磨ロール12の一方の端部12a側にのみ前記アーム11が延在し、他方の端部12b側には前記アーム11が露出した状態では存在していない。このため、前記研磨ロール12を研磨対象面の隅々にまで届かせることができる。また、前記研磨ロール12の両端をアームで支持する場合よりもアームの占めるスペースが小さくなるので、狭い場所での作業性が向上する。加えて、前記アーム11の軽量化も達成でき、作業者の疲労も軽減され、作業性が向上する。
また、前記研磨具10は、前記研磨ロール12の内周面12cと前記アーム11との間に前記駆動手段13を備えている。このため、前記アーム11内に伝動機構を内蔵する等の必要がなく、前記アーム11をスリムな形状とすることができる。よって、狭い場所での使い勝手がさらに良くなるほか、軽量化もさらに進み、作業性も一層向上する。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の他の実施の形態を説明する。
図3及び図4の実施の形態は、図1及び図2の実施の形態において、主として前記駆動手段13を別の形式としたものであるが、それに対応して他の部分にも前記と相違する点があるので、前記と重複する部分もあるが、全体を詳細に説明する。
図3に示すように、本実施の形態に係る携帯式研磨具40は、使用者により支持されるアーム41と、該アーム41に回転自在に支持される研磨ロール42と、該研磨ロール42に回転駆動力を付与する駆動手段43(図4参照)と、を備え、前記研磨ロール42が前記アーム41に片持状に支持されている。
図4に示すように、本実施の形態では、前記駆動手段43として、前記研磨ロール42の内周面42cに固定された翼体としての風受ファン43aと、前記アーム41側から前記風受ファン43aに流体としてのエアを噴射するエア噴射口(流体噴射口)43bと、を備える。また、前記アーム41の中空の内部がエア供給路54とされ、前記研磨ロール42の内部において、前記アーム41に前記エア噴射口43bが開口している。
本実施の形態においても、前記研磨具40を用いることにより、対象面を効率良く研磨することができる。前記研磨具40の寸法や研磨の対象に限定はない。すなわち、前記研磨具40は、様々な用途に応じた適宜の寸法に形成することができる。また、前記研磨ロール42を、又は、前記研磨ロール42に固着する研磨布紙44を、用途に応じて適宜取り替えることにより、塗装面、金属表面、パテ面、タイヤ面、ガラス面、コンクリート面、木材面等、様々な産業分野における各種の被研磨面を研磨することができる。
図3に示すように、前記アーム41は、金属棒を折り曲げ加工して形成され、研磨ロール取付腕部45と、操作用腕部46と、これら二つの腕部をつなぐように屈曲した中間腕部47と、を備える。前記金属棒は、研磨作業に耐え得る強度を有する範囲で、細径のものを採用するのが好ましい。前記研磨具40を軽量化し、操作性及び作業性を向上させるためである。前記アーム41は、中空の金属棒で形成するのが好ましい。これにより、一層の軽量化が達成できる。但し、必要な強度が満たされれば、前記アーム41の素材に限定はない。
前記研磨ロール取付腕部45は、前記研磨具40の前部で横長水平に延びている。前記研磨ロール取付腕部45には、後で説明するようにして、前記研磨ロール42が取り付けられる。
一方、前記操作用腕部46は、前記研磨ロール42の後方位置で、前記研磨ロール42の軸線と直交する位置関係にあり、後方へ向けて延びている。前記操作用腕部46にはグリップ部48が固着される。該グリップ部48は、前記研磨ロール42による研磨幅のほぼ中央部に位置する。作業者は、前記グリップ部48を把持して研磨作業を行うことができる。また、図示してはいないが、前記グリップ部48の後端部等に適宜の連結部を設けることにより、別体の竿の先端部に前記研磨具40を取り付けて使用することもできる。これにより、高所等、作業者から遠い位置の研磨を行うことも可能となる。
図4に示すように、前記研磨ロール42は、中空円筒状の芯材50と、該芯材50の外周面に固着された弾性シート51と、該弾性シート51の外周面に取替可能に固着された前記研磨布紙44と、を備える。中空の前記研磨ロール42の内周面42cには、気流を受けて回転する前記風受ファン43aが同心に固定されている。該風受ファン43aの中央部には、前記研磨ロール取付腕部45との干渉を避けるためのアーム遊挿孔49が形成されている。
中空の前記研磨ロール42は、前記アーム41に片持状に支持される。「片持状」とは、前記研磨ロール42の一方の端部42a側にのみ前記アーム41が延在し、他方の端部42b側には前記アーム41が露出した状態では存在しないことを意味する。
駆動手段43としての前記風受ファン43aと前記エア噴射口43bは、前記研磨ロール42の内周面42cと前記アーム41との間に配設される。前記研磨ロール42は、前記アーム41に対して着脱自在とされる。本実施の形態では、前記アーム41、前記研磨ロール42及び前記駆動手段43の具体的な取付構造は、次の通りとされている。
図4に示すように、前記研磨ロール取付腕部45に第一の軸受52を介して円形の輪郭を有する第一のブラケット53が固着される。この第一のブラケット53に対して、前記研磨ロール42の一端開口部42dが取外し可能に固定される。
また、前記研磨ロール取付腕部45には、前記風受ファン43aへ向けて前記エア噴射口43bが形成される。該エア噴射口43bは、前記アーム41の中空の内部と、前記グリップ部48に着脱自在に接続されるエア配管60と、コック62とを介して、圧縮空気源61(図3参照)に連通する。このように、前記アーム41の中空の内部を前記エア供給路54として利用すれば、配管が作業の邪魔になることがなく、配管による重量増がないばかりか、前記アーム41を中空とすることで重量減となるので、作業性が尚一層向上する。
前記研磨ロール42の他端開口部42eには、円形の輪郭を有する第二のブラケット58が取外し可能に固定される。該第二のブラケット58の中央部には第二の軸受59が配設されている。該第二の軸受59には、前記研磨ロール取付腕部45の先端部45aが取外し可能に連結される。前記第二のブラケット58には、例えば放射状に多数の通気孔が形成されている。前記第二のブラケット58の外側には、突出物は存在しない。
前記構成において、作業者が前記エア供給源61の前記コック62を開くと、前記エア配管60と、前記アーム41の中空の内部(前記エア供給路54)とを介して、前記エア噴射口43bへと圧縮空気が供給される。この圧縮空気は、前記エア噴射口43bから噴射し、前記風受ファン43aを回転駆動させる。これにより、前記研磨ロール42が回転駆動される。作業者は、前記グリップ部48を握り、回転する前記研磨ロール42を研磨対象面に接触させて研磨作業を行う。前記エア噴射口43bから噴射された高圧エアは、前記風受ファン43aを回転駆動させた後に、前記第二のブラケット58の通気孔から外部へと放出される。
前記研磨具40は、前記研磨ロール42の一方の端部42a側にのみ前記アーム41が延在し、他方の端部42b側には前記アーム41が露出した状態では存在していない。このため、前記研磨ロール42を研磨対象面の隅々にまで届かせることができる。また、前記研磨ロール42の両端をアームで支持する場合よりもアームの占めるスペースが小さくなるので、狭い場所での作業性が向上する。加えて、前記アーム41の軽量化も達成でき、作業者の疲労も軽減され、作業性が向上する。
また、前記研磨具40は、前記研磨ロール42の内周面42cと前記アーム41との間に前記駆動手段43(風受ファン43a、エア噴射口43b)を備えている。このため、前記アーム41内に伝動機構を内蔵する等の必要がなく、前記アーム41をスリムな形状とすることができる。よって、狭い場所での使い勝手がさらに良くなるほか、軽量化もさらに進み、作業性も一層向上する。
さらに、本実施の形態では、前記駆動手段43が前記風受ファン43aと前記エア噴射口43bとで構成されるので、前記駆動手段43をかなり軽量にすることができる。よって、研磨具全体の重量が軽減され、作業性が一層向上する利点がある。
なお、図3及び図4の実施の形態の変形例として、気流に代えて水流(液流)により前記研磨ロールを回転駆動する方式とすることもできる。この場合、前記風受ファン43aは同じく翼体としての水受ファンに、前記エア噴射口43bは水噴射口(液体噴射口)に、前記エア供給路54は水供給路(液体供給路)に、前記エア配管60は水配管(液体配管)に、前記圧縮空気源は水道の蛇口やポンプの吐出口等の加圧水源(加圧液源)に、それぞれ変更する。
またこの場合、前記水受ファンを回転させるための水流の少なくとも一部を研磨対象面へ供給する流路を備えた態様とすることもできる。このようにすれば、研磨による粉塵の飛散が防止されるほか、研磨対象面や研磨布紙が高温になるのが防止される等、水をかけながら研磨作業を行うのと同等の効果が得られる。
なお、前記流路は、前記翼体の回転に関与した液体の流路であってもよいし、前記水噴射口の上流側から研磨対象面へ向けて分岐形成されたものであってもよい。すなわち、前者の場合には、例えば、前記研磨ロールに水抜き用の孔を流路として設けることが挙げられ、後者の場合には、前記アームの適宜の箇所から水噴射管を流路として分岐させることが挙げられる。
10,40 研磨具
11,41 アーム
12,42 研磨ロール
12c,42c 研磨ロールの内周面
13 駆動手段(電動モータ)
24 電線
27 出力軸
43 駆動手段
43a 風受ファン
43b エア噴射口
54 エア供給路
11,41 アーム
12,42 研磨ロール
12c,42c 研磨ロールの内周面
13 駆動手段(電動モータ)
24 電線
27 出力軸
43 駆動手段
43a 風受ファン
43b エア噴射口
54 エア供給路
Claims (7)
- 使用者により支持されるアームと、該アームに回転自在に支持される研磨ロールと、該研磨ロールに回転駆動力を付与する駆動手段と、を備える携帯式研磨具であって、前記研磨ロールが前記アームに片持状に支持されている、携帯式研磨具。
- 前記研磨ロールが中空に形成され、該研磨ロールの内周面と前記アームとの間に前記駆動手段が配設されている、請求項1に記載の携帯式研磨具。
- 前記駆動手段として、前記研磨ロールの内部で前記アームに支持される電動モータを備え、該電動モータの出力軸が前記研磨ロールに駆動上連結されている、請求項2に記載の携帯式研磨具。
- 前記アームが中空に形成され、前記電動モータに電力を供給するための電線が前記アームの内部を通して配線されている、請求項3に記載の携帯式研磨具。
- 前記駆動手段として、前記研磨ロールの前記内周面に固定され、気流又は液流を受けて回転する翼体と、前記アーム側から前記翼体に流体を噴射する流体噴射口と、を備える、請求項2に記載の携帯式研磨具。
- 前記アームの中空の内部が流体供給路とされ、前記研磨ロールの内部において、前記アームに前記流体噴射口が開口している、請求項5に記載の携帯式研磨具。
- 前記翼体を回転させるための液流の少なくとも一部を研磨対象面へ供給する流路を備える、請求項5に記載の携帯式研磨具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200471783Y1 (ko) | 2012-03-15 | 2014-03-14 | 대우조선해양 주식회사 | 휴대용 연마장치 |
CN111872803A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-03 | 张家港市创基机械设备制造有限公司 | 一种手持式砂磨机 |
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2008
- 2008-03-12 JP JP2008062768A patent/JP2009214267A/ja active Pending
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