JP2009213068A - マイクロメカニカル共振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量なねじり振動体を有するマイクロメカニカル共振器を提供する。
【解決手段】マイクロメカニカル共振器1は、基板2と、一方端が基板2に固定されたねじり振動体11とを備えている。ねじり振動体11には、空隙部が設けられている。空隙部は、たとえば、ねじり振動軸Aと平行な方向に延び、ねじり振動体11を貫通する孔30として構成することができる。
【選択図】図1
【解決手段】マイクロメカニカル共振器1は、基板2と、一方端が基板2に固定されたねじり振動体11とを備えている。ねじり振動体11には、空隙部が設けられている。空隙部は、たとえば、ねじり振動軸Aと平行な方向に延び、ねじり振動体11を貫通する孔30として構成することができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、マイクロメカニカル共振器に関し、特に、ねじり振動体を用いて形成されるマイクロメカニカル共振器に関する。
近年、半導体分野における微細加工技術を利用して、微細な機械構造を電子回路と一体化して形成するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術が開発されており、フィルタや共振器への応用が検討されている。
なかでもこのようなMEMS技術で作成されたマイクロメカニカル共振器は、リモートキーレスエントリシステム、スペクトラム拡散通信等のRF無線に好適に使用される。このようなMEMS技術で作成されたマイクロメカニカル共振器を利用したMEMSフィルタの一例が特開2006−41911号公報(特許文献1)に開示されている。
また、半導体プロセスと親和性が高いシリコンプロセスを用いたRF−MEMSフィルタが、橋村 昭範ら、「ねじり振動を用いたRF−MEMSフィルタの開発」,信学技報,社団法人電子情報通信学会発行,IEICE Technical Report NW2005−185(2006−3)(非特許文献1)で提案されている。この文献では、小型化と高Q値化の両立にねじり振動モードを利用した共振器が有効であることが紹介されている。
特開2006−41911号公報
橋村 昭範ら、「ねじり振動を用いたRF−MEMSフィルタの開発」,信学技報,社団法人電子情報通信学会発行,IEICE Technical Report NW2005−185(2006−3)
しかしながら、ねじり振動を発生させるための加振力を与える方法や構造、高Q値化を達成するための構造、製造しやすい構造等の点で、上記文献で開示されたMEMSフィルタは種々の改良の余地がある。特にねじり振動体を軽量化することが考えられる。
この発明の目的は、より軽量なねじり振動体を有するマイクロメカニカル共振器を提供することである。
この発明に基づいたマイクロメカニカル共振器に従えば、基板と、一方端が上記基板に固定され、ねじり振動軸を中心にねじり振動するねじり振動体とを備え、上記ねじり振動体には、空隙部が設けられている。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記ねじり振動体は、上記ねじり振動軸から所定距離だけ離れた位置に設けられた加振力が作用する加振部を有し、上記マイクロメカニカル共振器は、上記基板上に設けられ上記加振部に対して静電気力を及ぼすための対向部を有する電極をさらに備えてもよい。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記空隙部は、上記ねじり振動軸と平行な方向に延び、前記ねじり振動体を貫通する孔としてもよい。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記空隙部は円孔としてもよい。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記空隙部は、複数個設けられており、上記複数の空隙部は、上記ねじり振動軸を中心とする円上に配置してもよい。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記空隙部は、複数個設けられており、上記複数の空隙部は、上記ねじり振動軸を中心とする円上に配置してもよい。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記空隙部は、相互に等間隔に配置してもよい。
上記マイクロメカニカル共振器において、上記空隙部は、上記ねじり振動軸を中心とする二以上の同心円上に配置してもよい。
本発明によれば、軽量なねじり振動体を有するマイクロメカニカル共振器を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下において、同一または相当要素には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
図1は、実施の形態1に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
図2は、実施の形態1に係るMEMS共振器の構造を示す平面図である。
図3は、実施の形態1に係るMEMS共振器の構造を示す側面図である。
図3は、実施の形態1に係るMEMS共振器の構造を示す側面図である。
図1〜図3を参照して、本実施の形態のマイクロメカニカル共振器1は、高誘電体基板2と、一方端が高誘電体基板2に固定された固定端であり、他方端が自由端であるねじり振動体11とを備える。
図1〜図3に示した例では、ねじり振動体11は、略円板状(高さの低い略円柱状)の形状であり下面が基板2に固定される固定端であり、上面が固定されていない自由端である。後に略図を使用して説明するが固定端端面の円中心と自由端端面の円中心とを結ぶ軸(ねじり振動軸A)を中心としてねじり振動をする。
ねじり振動体11は、空隙部を有している。より詳細には、ねじり振動体11は、ねじり振動軸Aと平行な方向に延びる複数の孔部30を有している。ここでは、孔部30は、円孔としており、ねじり振動軸Aを中心として、略等間隔に12個設けられている。孔部30は、ねじり振動体11の自由端(図3における上面)から基板2に達するように、ねじり振動体11を貫通している。
ねじり振動体11は、固定端から自由端に向かう向きに延伸するねじり振動軸(すなわち略円形の端面の中心)から所定距離d1だけ離れた位置に設けられた加振力を作用させる加振部14,16,18,20を有する。
所定距離d1は、ねじり振動体端面の外縁から中心までの距離より小さい所定の距離である。中心からずれた位置に、ねじり振動軸Aと交差しない方向の成分を含む加振力を繰り返し加えることにより、ねじり振動体にねじり振動を発生させることができる。マイクロメカニカル共振器1は、高誘電体基板2上に設けられ加振部14,16,18,20に対して静電気力を作用させるための対向部を有する電極4,6,8,10をさらに備える。
ねじり振動体11に設けられた加振部14,16,18,20は、自由端端面に形成された加振力を与えるための突起である。
さらに好ましくは、ねじり振動体11は、ねじり振動体本体12と突起(加振部14,16,18,20)とを含んで構成される。ねじり振動体本体12は、第1の材料(たとえば単結晶シリコン)で形成される。ねじり振動体本体の自由端端面に形成された突起は、第2の材料(金メッキ)で形成される。
電極4は、高誘電体基板2上に固定され、第1の材料(たとえば単結晶シリコン)で形成された脚部3と、脚部3に接続され加振部14,16,18,20と対向し、第2の材料(金メッキ)で形成された対向部5とを含む。
なお、高誘電体基板2は、たとえばガラス基板が好適に用いられるが、他の高誘電体であっても良い。たとえば、ガリウム砒素基板、セラミック基板等を用いることも可能である。
電極4の脚部3は、高誘電体基板2に固定された面からねじり振動体本体12の上端面と同じ高さまでの部分であり、ねじり振動体本体12と同じ材料で形成される。また電極4の対向部5はねじり振動体本体12の上端面と同じ高さから上の部分であり、先端の側面が、加振部14に対向している。
図1〜図3では、電極や加振部の突起を説明するためにこれらの部分が拡大された図となっているが、実際の寸法は、たとえば、平面図で略円状の振動体本体12の直径が100μmに対して加振部は5μm×3μmであり、電極は10μm×3μmである。また加振部と電極との間のギャップは1μmである。また側面図において、高誘電体基板2の厚さは500μm、振動体本体12の厚さは10μm、振動体本体12の幅は100μm、電極4の外側から電極8の外側までの距離は110μmである。
図4は、実施の形態1のマイクロメカニカル共振器の製造方法を示したフローチャートである。
図5は、図4の工程S1の処理直後の基板の断面図である。
図4、図5を参照して、まず工程S1において、基板102に金属クロム膜を蒸着で500オングストロームの膜厚で形成する。近年電気・電子機器の高性能化や小型携帯化が進むにつれて、従来の半導体デバイス材料であるバルクウェーハよりも高速、かつ低消費電力が期待できる新技術のウェーハ、すなわちSOI(Silicon On Insulator)ウェーハが入手しやすくなってきている。
図4、図5を参照して、まず工程S1において、基板102に金属クロム膜を蒸着で500オングストロームの膜厚で形成する。近年電気・電子機器の高性能化や小型携帯化が進むにつれて、従来の半導体デバイス材料であるバルクウェーハよりも高速、かつ低消費電力が期待できる新技術のウェーハ、すなわちSOI(Silicon On Insulator)ウェーハが入手しやすくなってきている。
基板102は、SOIウェーハであり、第1、第2の単結晶シリコン層104,108の間に絶縁層106が形成されたものである。SOIウェーハは、大きくSIMOX法で製造されるものと、はり合わせ法で製造されるものがあるが、いずれの方法によるウェーハでもよい。
はり合わせ法で得られるSOIウェーハは、2枚のシリコンウェーハの一方、あるいは、両方を熱酸化により表面に所望の厚みの酸化膜を形成した後にはり合わせ、熱処理によりはり合わせ強度を上げた後、片側から研削と研磨などにより薄膜化を行って、所望の厚みの第2の単結晶シリコン層108を残すものである。
以下、第2の単結晶シリコン層108を活性層とも呼ぶ。はり合わせ法は、活性層(第2の単結晶シリコン層108)、絶縁層106の膜厚の自由度が高いという点で、より好ましい。
第1、第2の単結晶シリコン層104,108、絶縁層106の厚さは、たとえば、それぞれ350μm、10μm、1μmである。
続いて、工程S2においてクロム層のパターニングが行なわれる。
図6は、クロム層のパターニング後のSOI基板の平面図である。
図6は、クロム層のパターニング後のSOI基板の平面図である。
図7は、図6のVII−VIIでの断面図である。
図6、図7を参照して、単結晶シリコン層108上に、クロム層が500オングストロームの膜厚で形成された後、レジストを用いたフォトリソグラフィによってクロムパターン110A〜110Eが形成される。
図6、図7を参照して、単結晶シリコン層108上に、クロム層が500オングストロームの膜厚で形成された後、レジストを用いたフォトリソグラフィによってクロムパターン110A〜110Eが形成される。
このフォトリソグラフィ工程には、レジストコート、プリベーク、ガラスマスク等を用いた露光、現像・リンス、ポストベーク、エッチングによるパターン成形の各工程が含まれる。クロムパターン110Aは、図1のねじり振動体本体に対応する領域に形成され、クロムパターン110B〜110Eは、図1の電極4,6,8,10の脚部にそれぞれ対応する領域に形成されている。
ねじり振動体本体に対応するクロムパターン110Aには、等間隔に円形の孔が12個設けられている。この孔はねじり振動体本体に形成される孔部30に対応する。
再び図4を参照して、工程S2のクロム層のパターニングの後には、工程S3においてクロム層をマスクとして、シリコン深掘エッチングが行なわれる。
図8は、工程S3のシリコン深掘エッチング工程後の平面図である。
図9は、工程S3のシリコン深掘エッチング工程後の断面図である。
図9は、工程S3のシリコン深掘エッチング工程後の断面図である。
図8、図9を参照して、クロムパターンが存在していない部分では、単結晶シリコン層108が絶縁層106に到達するまで、たとえば、誘導結合型反応性イオンエッチング(ICP−RIE:Inductive Coupled Plasma-Reactive Ion Etching)等による異方性ドライエッチングによって深掘される。エッチング深さは、活性層の厚さに等しく、たとえば10μmである。図8に示すように、クロムパターン以外の部分は絶縁層106が露出した状態となる。
その後図4の工程S4においてマスクとして使用していたクロムパターンを除去する。そして、工程S5において活性層の表面にガラス基板等の高誘電体基板114を接合する。
図10は、工程S5のガラス基板接合処理後の状態を示した断面図である。
図10においては、図5、図7,図9とは上下が逆転して示されている。高誘電体基板114は、ガラス基板が好適に用いられるが、他の高誘電体であっても良い。たとえば、ガリウム砒素基板、セラミック基板等を用いることも可能である。
図10においては、図5、図7,図9とは上下が逆転して示されている。高誘電体基板114は、ガラス基板が好適に用いられるが、他の高誘電体であっても良い。たとえば、ガリウム砒素基板、セラミック基板等を用いることも可能である。
高誘電体基板114の表面は平坦であるので、図11においてエッチングされて残った活性層の凸部のみが高誘電体基板114と接合される。接合は、たとえば、ガラスとシリコンとを加熱して高電圧を印加する陽極接合等を用いることができる。
さらに、図5の工程S6のシリコンバックエッチングおよび工程S7の酸化膜エッチングによって、単結晶シリコン層104と絶縁層106とが除去される。
図11は、工程S6のシリコンバックエッチングおよび工程S7の酸化膜エッチング後の状態を示した平面図である。
図12は、工程S6のシリコンバックエッチングおよび工程S7の酸化膜エッチング後の状態を示した断面図である。
図11、図12に示すように、工程S6のシリコンバックエッチングおよび工程S7の酸化膜エッチング後では、単結晶シリコン層108A〜108Eが高誘電体基板上に接合された状態として残る。単結晶シリコン層108Aは、図1のねじり振動体本体12に相当する部分である。単結晶シリコン層108Aには、孔部30に相当する12個の孔が形成されている。単結晶シリコン層108B〜108Eは、図1の電極の脚部3に相当する部分である。
続いて、図4の工程S8のCr・Auシード層形成処理が行われる。
図13は、工程S8のCr・Auシード層形成処理後の状態を示した平面図である。
図13は、工程S8のCr・Auシード層形成処理後の状態を示した平面図である。
図14は、工程S8のCr・Auシード層形成処理後の状態を示した断面図である。
図13、図14を参照して、高誘電体基板114の露出部と単結晶シリコン層108A〜108Eの表面には、クロム層と金メッキのシード層となるAuシード層が順次形成(以下単にCr・Auシード層と略す)され、その上に電解メッキにより金メッキ層が形成される。
図13、図14を参照して、高誘電体基板114の露出部と単結晶シリコン層108A〜108Eの表面には、クロム層と金メッキのシード層となるAuシード層が順次形成(以下単にCr・Auシード層と略す)され、その上に電解メッキにより金メッキ層が形成される。
その後、図4の工程S9のフォトリソグラフィパターニングが2段階に分けて行われる。
図15は、工程S9のフォトリソグラフィパターニング処理後の状態を示した平面図である。
図16は、工程S9のフォトリソグラフィパターニング処理後の状態を示した断面図である。
図15、図16を参照して、まず、レジスト層118が塗布されパターニングされる。レジスト層118は、フォトリソグラフィ工程によって、電極の脚部(図1の脚部3など)とねじり振動体の加振部(図1の加振部14など)に相当する部分が除去される。その上にレジスト層120が塗布され、電極の対向部(図1の対向部5など)とねじり振動体の加振部(図1の加振部14など)に相当する部分が除去される。
その後、図4の工程S10の金メッキが行われる。
図17は、工程S10の金メッキ処理後の状態を示した平面図である。
図17は、工程S10の金メッキ処理後の状態を示した平面図である。
図18は、工程S10の金メッキ処理後の状態を示した断面図である。
図17、図18を参照して、金メッキ層122がレジスト層120の上面までの厚み分形成される。図18を見ると、単結晶シリコン層108A(ねじり振動体本体部分)と金メッキ層122との間には、Cr・Auシード層116とレジスト層118とが介在している。これらの層が犠牲層となって、ねじり振動体本体から電極の対向部が浮いた状態が工程S11,S12によって形成される。たとえば、電解メッキにより金メッキ層の厚みを2μmとすることができる。
図17、図18を参照して、金メッキ層122がレジスト層120の上面までの厚み分形成される。図18を見ると、単結晶シリコン層108A(ねじり振動体本体部分)と金メッキ層122との間には、Cr・Auシード層116とレジスト層118とが介在している。これらの層が犠牲層となって、ねじり振動体本体から電極の対向部が浮いた状態が工程S11,S12によって形成される。たとえば、電解メッキにより金メッキ層の厚みを2μmとすることができる。
図19は、工程S11のレジスト除去および工程S12のCr・Auシード層除去後の状態を示した平面図である。
図20は、工程S11のレジスト除去および工程S12のCr・Auシード層除去後の状態を示した断面図である。
図19、図20において、高誘電体基板114上に単結晶シリコンおよび金メッキで形成された共振器が完成した状態が示される。図1のねじり振動体11について説明すると、単結晶シリコン層108A上には、加振部14,16,18,20である金メッキ層122が一体化されている。また、図1の電極4について説明すると、単結晶シリコン層108Bの上にはシード層116が介在するが、やはり対向部5である金メッキ層122が一体化されている。他の電極6,8,10についても同様に脚部である単結晶シリコン層上に対向部である金メッキ層が一体化されている。単結晶シリコン層108Aには、複数の孔が形成されている。
図21は、本実施の形態のMEMS共振器の動作を説明するための図である。
図21を参照して、4つの電極の対向部152には高周波電源から交流電圧VIが印加される。ねじり振動体154にはコイルLを介して主電圧電源から主電圧VPが印加される。すると、ねじり振動体の加振部と電極対向部152との間に交番静電気力が発生し、その静電気力によってねじり振動体が高誘電体基板に直交するねじり振動軸の周りにねじり振動する。このねじり振動体のねじり振動により、ねじり振動体と電極との間の静電容量が変化し、キャパシタCを経由して、一方端が接地された抵抗Rの他方端からその静電容量の変化が高周波信号VOとして出力される。
図21を参照して、4つの電極の対向部152には高周波電源から交流電圧VIが印加される。ねじり振動体154にはコイルLを介して主電圧電源から主電圧VPが印加される。すると、ねじり振動体の加振部と電極対向部152との間に交番静電気力が発生し、その静電気力によってねじり振動体が高誘電体基板に直交するねじり振動軸の周りにねじり振動する。このねじり振動体のねじり振動により、ねじり振動体と電極との間の静電容量が変化し、キャパシタCを経由して、一方端が接地された抵抗Rの他方端からその静電容量の変化が高周波信号VOとして出力される。
本実施の形態においては、孔部30がねじり振動体11に設けられている場合について説明しているが、まず、図22から図24を参照して、孔部30が設けられていないねじり振動体の振動について説明する。
図22は、ねじり振動体の振動の様子を説明するための図である。
図22を参照して、本願発明者が行った振動シミュレーションでは、共振周波数133MHzにおいて共振が確認された。そして共振状態では、ある瞬間ねじれ共振体本体が矢印A1に示す向きにねじれているときは、加振部14,16,18,20は、矢印A1と逆向きの矢印A2に示す向きに変形することがコンピュータを使用したモード解析によって判明した。
図22を参照して、本願発明者が行った振動シミュレーションでは、共振周波数133MHzにおいて共振が確認された。そして共振状態では、ある瞬間ねじれ共振体本体が矢印A1に示す向きにねじれているときは、加振部14,16,18,20は、矢印A1と逆向きの矢印A2に示す向きに変形することがコンピュータを使用したモード解析によって判明した。
図23は、典型的な片端固定のねじり振動について説明するための図である。
図24は、ねじり振動における基板からの高さとねじれによる表面変位の関係を示した図である。
図24は、ねじり振動における基板からの高さとねじれによる表面変位の関係を示した図である。
図23、図24を参照して、固定端端面が基板に固定された状態で自由端端面に加振力を加えると、自由端端面付近で側面の表面変位(振動の最大振幅に相当する)が最大となる。そして、高さ位置がゼロに近づくにつれて変位は減少する。
ここで、ねじり振動体を、図23に示した細長棒状ではなく、図2,図3に示したように幅に比べて高さを低くした円柱(円板状)とすることで、Q値を高くし、高周波用途に好適な共振器を得ることができる。
表1に、孔部が設けられていないねじり振動体の厚みを変化させたときの共振周波数の変化を示す。
表1においてねじり振動体の厚みは、振動体を固定する基板からの高さに相当する。コンピュータシミュレーションによると、厚みが5μmであるとき、共振周波数は272MHzであり、厚みが10μmであるとき、共振周波数は136MHzであり、厚みが20μmであるとき、共振周波数は68MHzであった。このように厚さを変えることによって、共振周波数を選択することができる。一方、このような円板形状のねじり振動では、円板の直径は多少変化しても共振周波数は同じであることも判明した。
ここで、この厚みはSOIウェーハの場合、活性層である単結晶シリコンの厚さで決定される。したがって、厚みは精度よく決めることが可能である。一方、円板の直径は、半導体プロセスにおけるエッチングの精度で決定される。したがって厚みほどは精度よく決定するのは難しく、また、精度を上げるには高額な設備が必要となりプロセスコストが増大する。
一般に、共振ビームをビームと直角方向に振動させる片持ち梁または両持ち梁の形のMEMS共振器は、高い共振周波数を得るには微細構造にすればするほど有利となる。したがって、エッチングの精度が問題となる。また、ねじり振動を利用するものであってもねじり軸がシリコンウェーハの面と平行な方向に延びるものでは、やはり共振周波数を正確に定めるにはエッチングの精度が問題となる。エッチングの精度を高めるには、高額なフォトマスク、露光装置、エッチング装置などの設備投資が必要である。
これらに比べ、本実施の形態で図1等で例示した円板型のねじり共振体では、エッチングの精度があまり必要でないので、同程度の周波数精度を達成するのにプロセスコストが安くて済むという利点がある。
本実施の形態においては、図1などに示すように、12個の孔部30を、ねじり振動体本体12の外周部に沿って設けている。発明者らは、ねじり振動体本体12に孔部30を設けた場合に、どのような振動が生じるかについて、コンピュータシミュレーションを行なって検証した。
コンピュータシミュレーションにおいては、厚さ10μmで直径100μmの円板形状のねじり振動体に、ねじり振動軸Aを中心とする円上に等間隔の円孔を設けたモデルを用いた。円孔は、ねじり振動体の上面(自由端)から、ねじり振動体の下端(固定端)まで、ねじり振動体を貫通するように設けている。
図25から28は、コンピュータシミュレーションのモデルを示す図である。
円孔の大きさおよび配置を変更することで、図25から図28に示す7種類のモデルを作成した。図25は、モデル1から4を示す。モデル1から4においては、円孔を等間隔に4個配置している。円孔の直径は、モデル1では3μm、モデル2では6μm、モデル3では9μm、モデル4では12μmである。ねじり振動体の外周から円孔の中心までの距離は10μmである。
円孔の大きさおよび配置を変更することで、図25から図28に示す7種類のモデルを作成した。図25は、モデル1から4を示す。モデル1から4においては、円孔を等間隔に4個配置している。円孔の直径は、モデル1では3μm、モデル2では6μm、モデル3では9μm、モデル4では12μmである。ねじり振動体の外周から円孔の中心までの距離は10μmである。
図26は、モデル5を示す。モデル5においては、円孔を等間隔に8個配置している。円孔の直径は6μm、ねじり振動体の外周から円孔の中心までの距離は10μmである。
図27は、モデル6を示す。モデル6においては、円孔を等間隔に12個配置している。円孔の直径は6μm、ねじり振動体の外周から円孔の中心までの距離は10μmである。
図28は、モデル7を示す。モデル7においては、円孔を直径の異なる二つの同心円上にそれぞれ12個ずつ、合計24個配置している。円孔の直径は6μmである。ねじり振動体の外周から、外側の同心円上の円孔の中心までの距離は10μmである。ねじり振動体の外周から、内側の同心円上の円孔の中心までの距離は20μmである。
モデル1から7を用いてコンピュータシミュレーションを行なった結果を表2に示す。
表2に示すように、モデル1から7の全てにおいて、ねじり振動モードが出現した。また、ねじり振動モードの共振周波数は、モデル1および2では135MHz、モデル3、5および6では134MHz、モデル4および7では132MHzであった。
表1で示したように、空隙部を設けない場合の共振周波数が136MHzであった。モデル1から7のような円孔からなる空隙部をねじり振動体に設けて軽量化を図った場合でも、空隙部を設けない場合と大きく異ならない共振周波数でねじり振動することが分かった。すなわち、少なくとも、上記のような空隙部を設けてもそれが悪影響を及ぼすことなく、空隙部を設けない場合と略同等の高い共振周波数のねじり振動を発生させられることが確認された。
一般に、1自由度振動系において共振周波数fは、(1/2π)・(k/m)1/2で表される。ここで、kはバネ定数、mは重りの質量である。この式に従うと、高い共振周波数を得るためには、重りの質量mを小さくすることが効果的である。本願発明に係るねじり振動体においても、バネ定数kの低下が最小限となるようにねじり振動体に空隙部を設けると共に、空隙部により質量mを小さくすることで、より高い共振周波数が得られる可能性がある。
本実施の形態においては、孔部として円孔を設けたが、孔部の断面形状は必ずしも円形でなくてもよい。たとえば、6角形や、8角形などの多角形でもよい。また、孔部をねじり振動体の内部に均等に分布するように設けても良い。たとえば、ねじり振動体の内部をハニカム構造としてもよい。本実施の形態においては空隙部をねじり振動体を貫通する孔部として構成したが、空隙部をねじり振動体の中間部にのみ設けて、空隙部がねじり振動体を貫通しないように設けることも可能である。
図29は、フィルタ回路にMEMS共振器を用いる例を示す回路図である。
図29を参照して、このフィルタ回路は、入力端子TIと出力端子TOとの間に直列に接続されたコンデンサ162,164,166と、コンデンサ162,164の接続ノードと接地ノードとの間に接続されたMEMS共振器168と、コンデンサ164,166の接続ノードと接地ノードとの間に接続されたMEMS共振器170とを含む。このようなフィルタ回路のMEMS共振器168,170に本実施の形態のマイクロメカニカル共振器を使用することができる。
図29を参照して、このフィルタ回路は、入力端子TIと出力端子TOとの間に直列に接続されたコンデンサ162,164,166と、コンデンサ162,164の接続ノードと接地ノードとの間に接続されたMEMS共振器168と、コンデンサ164,166の接続ノードと接地ノードとの間に接続されたMEMS共振器170とを含む。このようなフィルタ回路のMEMS共振器168,170に本実施の形態のマイクロメカニカル共振器を使用することができる。
図30は、発振回路にMEMS共振器を用いる例を示す回路図である。
図30を参照して、この発振回路は、電源ノードVDDから電源電位の供給を受けるインバータINV1とインバータINV1の出力を入力に受けるインバータINV2とを含む。インバータINV2の出力からは、この発振回路の出力信号が出力される。
図30を参照して、この発振回路は、電源ノードVDDから電源電位の供給を受けるインバータINV1とインバータINV1の出力を入力に受けるインバータINV2とを含む。インバータINV2の出力からは、この発振回路の出力信号が出力される。
この発振回路は、さらに、一方端が接地され他方端がインバータINV1の入力に接続されたコンデンサC1と、コンデンサC1と並列接続される可変容量コンデンサCL1と、負極が接地された直流電圧源Vpと、直流電圧源Vpの正極に一方端が接続された抵抗Rpと、抵抗Rpの他方端とインバータINV1の入力との間に接続されたコンデンサCpと、インバータINV1の出力と接地との間に直列に接続された抵抗RdおよびコンデンサCL2と、抵抗RdおよびコンデンサCL2の接続ノードと抵抗Rpの他方端との間に接続されたMEMS共振器172とを含む。
この発振回路は、さらに、インバータINV1の入力と出力とを接続する帰還抵抗Rfを含む。
インバータINV1の出力がMEMS共振器172を含んで構成されるフィルタによって入力に帰還され、特定の共振周波数の成分が増幅され回路が発振する。
このような発振回路のMEMS共振器172に本実施の形態のマイクロメカニカル共振器を使用することができる。
実施の形態1で説明した、空隙部を有するねじり振動体を用いたMEMS共振器は、実施の形態2および3に示すような、異なる構造のMEMS共振器に適用することも可能である。
[実施の形態2]
実施の形態1では、ねじり振動体の自由端端面に加振部を形成した例を紹介した。実施の形態2においては、ねじり振動体の側面に加振部を形成する例を説明する。
実施の形態1では、ねじり振動体の自由端端面に加振部を形成した例を紹介した。実施の形態2においては、ねじり振動体の側面に加振部を形成する例を説明する。
図31は、実施の形態2に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
図31に示す、マイクロメカニカル共振器130は、高誘電体基板132と、一方端が高誘電体基板132に固定された固定端であり、他方端が自由端であるねじり振動体141とを備える。
図31に示す、マイクロメカニカル共振器130は、高誘電体基板132と、一方端が高誘電体基板132に固定された固定端であり、他方端が自由端であるねじり振動体141とを備える。
本実施の形態に示した例では、ねじり振動体141は、略円板状(高さの低い略円柱)の形状であり下面が基板132に固定される固定端であり、上面が固定されていない自由端である。図23、図24を使用して説明したように、ねじり振動体141は、固定端端面の円中心と自由端端面の円中心とを結ぶ軸(ねじり振動軸A)を中心としてねじり振動をする。
ねじり振動体141は、固定端から自由端に向かう向きに延伸するねじり振動軸A(すなわち端面の中心)から所定距離d2だけ離れた位置に設けられた加振力を作用させる加振部144,146,148,150を有する。所定距離d2は、ねじり振動体の本体である略円柱の外縁から中心までの距離以下の所定の距離である。マイクロメカニカル共振器130は、高誘電体基板132上に設けられ加振部144,146,148,150に対してそれぞれ静電気力を及ぼすための対向部を有する電極134,136,138,140をさらに備える。
ねじり振動体141に設けられた加振部144,146,148,150は、円板状(高さの低い円柱)のねじり振動体本体142の側面に形成された加振力を与えるための突起である。言い換えると、ねじり振動体141に設けられた加振部144,146,148,150は、自由端と固定端の間の部分の側面部に形成された加振力を与えるための突起である。なお本実施の形態の各図においても、実施の形態1と同様に、加振部144,146,148,150および電極134,136,138,140を実際の大きさよりも拡大して描いている。
ねじり振動体141には、実施の形態1のねじり振動体と同様に、ねじり振動体のねじり振動軸Aを中心とする円上に12個の孔部30が等間隔に設けられている。本実施の形態の空隙部を設けたMEMS共振器においても、電極134,136,138,140により加振部144,146,148,150に繰り返し静電気力を加えることで、ねじり振動体にねじり振動を発生させることができる。
図32は、実施の形態2の第1の変形例に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
本実施の形態のように、加振部144,146,148,150をねじり振動体141の側面に設けた場合には、本変形例のようにねじり振動体141の上面に、錘部160を設けてもよい。ここで好ましくは、錘部160は、固定端から自由端に向かう向きに延伸するねじり振動軸に沿う単位長あたりの質量がねじり振動体本体142よりも大きい。
先端部に錘部160を形成することで、ねじり振動体の共振周波数を高くすることができる。したがって、高周波用途により一層好適な共振器を得ることができる。
図33は、実施の形態2の第2の変形例に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
本変形例においては、ねじり振動体141の上端に基板180を固定し、ねじり振動体141の上端を固定端としている。ねじり振動体141の先端部に基板180を固定して固定端とすることで、共振周波数を高くすることができる。したがって、高周波用途により一層好適な共振器を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、12個の孔部30を等間隔に設ける場合を代表的に示したが、実施の形態1で説明したような異なる大きさ、形状、配置の空隙部を、本実施の形態に適用してもよい。
[実施の形態3]
実施の形態2では、ねじり振動体の側面に加振部を形成した例を紹介した。実施の形態3においては、ねじり振動体の側面に加振部を形成する他の例を説明する。
実施の形態2では、ねじり振動体の側面に加振部を形成した例を紹介した。実施の形態3においては、ねじり振動体の側面に加振部を形成する他の例を説明する。
図34は、実施の形態3に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
本実施の形態の、マイクロメカニカル共振器200は、高誘電体基板202と、一方端が高誘電体基板202に固定された固定端であり、他方端が自由端であるねじり振動体211とを備える。
本実施の形態の、マイクロメカニカル共振器200は、高誘電体基板202と、一方端が高誘電体基板202に固定された固定端であり、他方端が自由端であるねじり振動体211とを備える。
ねじり振動体211は、略円板状の形状であり下面が基板202に固定される固定端であり、上面が固定されていない自由端である。図23、図24を使用して説明したように、ねじり振動体211は、略円形の固定端端面の円中心と自由端端面の円中心とを結ぶ軸(ねじり振動軸A)を中心としてねじり振動をする。
ねじり振動体211は、固定端から自由端に向かう向きに延伸するねじり振動軸A(すなわち略円形端面の中心)から所定距離d3だけ離れた位置に設けられた加振力を作用させる加振部214,216,218,220を有する。所定距離d3は、ねじり振動体が略円柱であるときは、その円柱の外縁から中心までの距離より小さい所定の距離である。マイクロメカニカル共振器200は、高誘電体基板202上に設けられ加振部214,216,218,220に対して静電気力を及ぼすための対向部を有する電極204,206,208,210をさらに備える。
ねじり振動体211には、空隙部が設けられている。より詳細には、ねじり振動体211には、4個の孔部30がねじり振動軸Aを中心とする円上に等間隔に設けられている。
ねじり振動体211に設けられた加振部214,216,218,220は、自由端と固定端の間の部分の側面部に形成された加振力を与えるための凹部である。言い換えると、ねじり振動体211に設けられた加振部214,216,218,220は、自由端と固定端の間の部分の側面部に凹んで形成された加振力を与えるための凹部である。
さらに好ましくは、電極204,206,208,210は、高誘電体基板202上に固定され凹部に少なくとも一部分が挿入され凹部の内面に対向する。なお本実施の形態の各図においても、実施の形態1と同様に、加振部214,216,218,220および電極204,206,208,210を実際の大きさよりも拡大して描いている。
本実施の形態の空隙部を有するMEMS共振器においても、電極204,206,208,210により加振部214,216,218,220に繰り返し静電気力を加えることで、ねじり振動体211にねじり振動を発生させることができる。
図35は、実施の形態3の第1の変形例に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
本実施の形態のように、加振部214,216,218,220をねじり振動体141の側面に設けた場合には、本変形例のようにねじり振動体211の上面(自由端)に、錘部230を設けてもよい。ここで好ましくは、錘部230は、固定端から自由端に向かう向きに延伸するねじり振動軸に沿う単位長あたりの質量がねじり振動体本体212よりも大きい。
先端部に錘部230を形成することで、共振周波数を高くすることができる。したがって、高周波用途により一層好適な共振器を得ることができる。
図36は、実施の形態3の第2の変形例に係るMEMS共振器の構造を示す斜視図である。
本変形例においては、ねじり振動体211の上端に基板180を固定し、ねじり振動体211の上端を固定端としている。ねじり振動体211の先端部に基板180を固定して固定端とすることで、共振周波数を高くすることができる。したがって、高周波用途により一層好適な共振器を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、4個の孔部30を等間隔に設ける場合を代表的に示したが、実施の形態1で説明したような異なる大きさ、形状、配置の空隙部を、本実施の形態に適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,130,200 マイクロメカニカル共振器、2,102,114,132,180,202 基板、3 脚部、4,6,8,10,204,206,208,210 電極、5,152 対向部、11,141,154,211 振動体、12,142,212 振動体本体、14,16,18,20,144,146,148,150,214,216,218,220 加振部、30 孔部、104,108,108A,108B 単結晶シリコン層、106 絶縁層、110A,110B クロムパターン、116 シード層、118,120 レジスト層、122 金メッキ層、134,136,138,140 電極、160,230 錘部、162,164,166 コンデンサ、168,170,172 MEMS共振器、A ねじり振動軸。
Claims (7)
- 基板と、
一方端が前記基板に固定され、ねじり振動軸を中心にねじり振動するねじり振動体とを備え、
前記ねじり振動体には、空隙部が設けられている、マイクロメカニカル共振器。 - 前記ねじり振動体は、
前記ねじり振動軸から所定距離だけ離れた位置に設けられた加振力が作用する加振部を有し、
前記マイクロメカニカル共振器は、
前記基板上に設けられ前記加振部に対して静電気力を作用させるための対向部を有する電極をさらに備える、請求項1に記載のマイクロメカニカル共振器。 - 前記空隙部は、前記ねじり振動軸と平行な方向に延び、前記ねじり振動体を貫通する孔である、請求項1または2に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記空隙部は円孔である、請求項3に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記空隙部は、複数個設けられており、
前記複数の空隙部は、前記ねじり振動軸を中心とする円上に配置されている、請求項1から4のいずれかに記載のマイクロメカニカル共振器。 - 前記空隙部は、相互に等間隔に配置されている、請求項5に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記空隙部は、前記ねじり振動軸を中心とする二以上の同心円上に配置されている、請求項5または6に記載のマイクロメカニカル共振器。
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JP2008056551A Withdrawn JP2009213068A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | マイクロメカニカル共振器 |
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-
2008
- 2008-03-06 JP JP2008056551A patent/JP2009213068A/ja not_active Withdrawn
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