JP2009211853A - 車両用前照灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の配光用光学ユニットからの出射光の統一性を確保しながら、白色発光ダイオードおよび配光用光学ユニットのコスト低減を図ることができる車両用前照灯を提供すること。
【解決手段】白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU1を複数搭載した車両用前照灯において、配光用光学ユニットHU1の光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に、前記白色LED2の発光品質(発光色度や発光光度等)のばらつきを補正する発光品質補正部材として、色度補正フィルター6や光度補正フィルター16を設定した。
【選択図】図1
【解決手段】白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU1を複数搭載した車両用前照灯において、配光用光学ユニットHU1の光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に、前記白色LED2の発光品質(発光色度や発光光度等)のばらつきを補正する発光品質補正部材として、色度補正フィルター6や光度補正フィルター16を設定した。
【選択図】図1
Description
本発明は、白色発光ダイオードを光源とする配光用光学ユニットを複数搭載した車両用前照灯に関する。
一般に知られているハロゲンバルブやキセノンバルブ等の光源と比較し、低消費電力、長寿命、小型であるという特徴を持つ発光ダイオードは、発光素子の高出力化、高輝度化に伴い、今後、車両前照灯としての使用増加が期待されている。
ここで、発光ダイオードとは、電流を流すと発光する半導体素子の一種であり、アノード(anode)とカソード(cathode)の2つの端子があり、アノードに正、カソードに負の電圧をかけると、数ボルトの電圧で電流が流れ、発光する。以下、発光ダイオードを、英語表記である「Light Emitting Diode」の頭文字による「LED」と略称する。
ここで、発光ダイオードとは、電流を流すと発光する半導体素子の一種であり、アノード(anode)とカソード(cathode)の2つの端子があり、アノードに正、カソードに負の電圧をかけると、数ボルトの電圧で電流が流れ、発光する。以下、発光ダイオードを、英語表記である「Light Emitting Diode」の頭文字による「LED」と略称する。
現在、車両前照灯として使用されているLEDは、青色発光ダイオード(LED素子)と黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDである。そして、複数の白色LEDを、車両前照灯の光源として使用するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−53381号公報
しかしながら、従来の車両用前照灯の光源として使用されている白色LEDは、製造過程においてベースとなる青色発光ダイオード(LED素子)の発光波長のばらつき、ならびに黄色蛍光体量のばらつきにより、LED素子そのものの発光ばらつきが大きい。つまり、製造上の不可避なばらつきにより、LEDごとに発光色度、発光光度にばらつきがあり、前照灯として使用不可となるLEDが混在している。そこで、現状では、前照灯に使用するLEDは、LED完成品に対して、所望の発光色度、発光光度となるLEDを選別(破棄)し、前照灯に組み込んでいる。
すなわち、発光色度ばらつきがあるLED完成品に対して、発光色度ごとにLED素子の選別を実施し、前照灯に組み込んでおり、所望の発光色度外のLEDは破棄している。このため、LED1個あたりのコストが増大し、LEDを用いた配光用光学ユニットのコストが増大する、という問題があった。
また、発光光度ばらつきがあるLED完成品に対して、発光光度ごとにLED素子の選別を実施し、同等の光度レベルのLED素子を前照灯に組み込んでおり、所望の発光光度外のLEDは破棄している。このため、LED1個あたりのコストが増大し、LEDを用いた配光用光学ユニットのコストが増大する、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、複数の配光用光学ユニットからの出射光の統一性を確保しながら、白色発光ダイオードおよび配光用光学ユニットのコスト低減を図ることができる車両用前照灯を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用前照灯では、白色発光ダイオードを光源とする配光用光学ユニットを複数搭載している。そして、前記配光用光学ユニットの光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に、前記白色発光ダイオードの発光品質のばらつきを補正する発光品質補正部材を設定した。
ここで、発光品質補正部材とは、フィルターや塗膜(コーティング)等の発光色度や発光光度等を補正する部材をいう。
また、白色発光ダイオードの発光品質とは、発光色度、発光光度、発光色度と発光光度の組み合わせ、等をいう。
ここで、発光品質補正部材とは、フィルターや塗膜(コーティング)等の発光色度や発光光度等を補正する部材をいう。
また、白色発光ダイオードの発光品質とは、発光色度、発光光度、発光色度と発光光度の組み合わせ、等をいう。
よって、本発明の車両用前照灯にあっては、配光用光学ユニットの光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に設定した発光品質補正部材により、白色発光ダイオードの発光品質のばらつきが補正される。
すなわち、製造上、不可避なばらつきを持つ白色発光ダイオードの発光色度や発光光度の補正が可能となる。よって、前照灯に組み込む白色発光ダイオードの選別が不要となり、かつ、これまで前照灯として使用不可であった白色発光ダイオードも使用可能となる。また、複数の白色発光ダイオードに発光色度が異なるものが含まれていても、補正により複数の配光用光学ユニットからの出射光の色度統一ができる。また、複数の白色発光ダイオードに発光光度が異なるものが含まれていても、補正により複数の配光用光学ユニットからの出射光の光度統一ができる。
この結果、複数の配光用光学ユニットからの出射光の統一性を確保しながら、白色発光ダイオードおよび配光用光学ユニットのコスト低減を図ることができる。
すなわち、製造上、不可避なばらつきを持つ白色発光ダイオードの発光色度や発光光度の補正が可能となる。よって、前照灯に組み込む白色発光ダイオードの選別が不要となり、かつ、これまで前照灯として使用不可であった白色発光ダイオードも使用可能となる。また、複数の白色発光ダイオードに発光色度が異なるものが含まれていても、補正により複数の配光用光学ユニットからの出射光の色度統一ができる。また、複数の白色発光ダイオードに発光光度が異なるものが含まれていても、補正により複数の配光用光学ユニットからの出射光の光度統一ができる。
この結果、複数の配光用光学ユニットからの出射光の統一性を確保しながら、白色発光ダイオードおよび配光用光学ユニットのコスト低減を図ることができる。
以下、本発明の車両用前照灯を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1および実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの内部構造を示す概略図である。図2は、実施例1の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの色度補正フィルターの一例を示す図である。
図1は、実施例1の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの内部構造を示す概略図である。図2は、実施例1の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの色度補正フィルターの一例を示す図である。
実施例1の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットHU1は、図1に示すように、ユニットハウジング1と、白色LED2(白色発光ダイオード)と、インナーキャップ3と、リフレクタ4と、インナーレンズ5と、色度補正フィルター6(発光品質補正部材、補正フィルター)と、プロジェクタレンズ7と、を備えている。
前記白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU1は、前照灯として車両に搭載される際、少なくとも左右一対搭載されるし、左右のそれぞれで2灯式や3灯式等とした場合には、さらに搭載されるユニット数が増えることになる。
前記白色LED2は、図1に示すように、ユニットハウジング1にLED素子光Aをリフレクタ4の反射面4aに向けるように設けられている。この白色LED2は、その全体がドーム形状のインナーキャップ3にて覆われている。
前記リフレクタ4は、図1に示すように、内面に凹曲面による反射面4aが形成され、前記白色LED2からのLED素子光Aを、インナーレンズ5およびプロジェクタレンズ7に向けて反射する。
前記色度補正フィルター6は、配光用光学ユニットHU1の光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に設定され、前記白色LED2の発光品質のばらつきを補正する発光品質補正部材のうち、白色LED2の発光色度を補正する補正フィルターである。
そして、色度補正フィルター6は、前記複数の配光用光学ユニットHU1からの出射光Bが所望の色度範囲内の色度となるように、各白色LED2…の発光色度に合わせて、透過率を設定している。つまり、色度補正フィルター6として、青色・赤色・黄色・緑色等を呈するそれぞれの波長域に合わせ、図2に示すように、透過率が低下する波長域が、青色波長域・赤色波長域・黄色波長域・緑色波長域というように異なるフィルター特性を持つ色度補正フィルター6a,6b,6c,…が、複数枚用意されている。
そして、この色度補正フィルター6は、図1に示すように、LED素子光Aの光路上に設定されたインナーキャップ3、リフレクタ4、インナーレンズ5、プロジェクタレンズ7のうち、プロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに設定している。このプロジェクタレンズ7は、反射光入力面7aが平面で、集光して出射光Bを出す出射光出力面7bが凸曲面である。
次に、作用を説明する。
現在、車両前照灯として使用されているLEDは青色発光ダイオード(LED素子)と黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDである。この白色LEDは、製造上の不可避なばらつきにより、LEDごとに発光色度にばらつきがあり、前照灯として使用可能となるLEDの数が少ないという問題がある。そこで、このLEDの発光色度ばらつきの問題に対し、現状では、所望の発光色度となるLEDを選別し、その条件をクリアしたLEDが前照灯に組み込みこまれている。なお、この選別で所望の範囲外のLEDは、他の用途に使用することがあるものの、結果として破棄される場合が多く、結果として前照灯に使用可能なLEDのコストが高いという問題がある。
現在、車両前照灯として使用されているLEDは青色発光ダイオード(LED素子)と黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDである。この白色LEDは、製造上の不可避なばらつきにより、LEDごとに発光色度にばらつきがあり、前照灯として使用可能となるLEDの数が少ないという問題がある。そこで、このLEDの発光色度ばらつきの問題に対し、現状では、所望の発光色度となるLEDを選別し、その条件をクリアしたLEDが前照灯に組み込みこまれている。なお、この選別で所望の範囲外のLEDは、他の用途に使用することがあるものの、結果として破棄される場合が多く、結果として前照灯に使用可能なLEDのコストが高いという問題がある。
これに対し、実施例1では、白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU1を複数搭載した車両用前照灯において、白色LED2の発光色度のばらつきを補正する色度補正フィルター6をLED素子光Aの光路上に設定する構成を採用した。
このような構成を採用することで、色度補正フィルター6により、配光用光学ユニットHU1からの出射光Bとして、所望の発光色度に補正することが可能となる。これにより、これまで所望の発光色度範囲外で結果として破棄されていた白色LEDが、発光色度補正により使用可能となるので、前照灯として使用可能な白色LEDの数を増加することができ、結果、白色LED2のコスト削減、並びに、配光用光学ユニットHU1のコスト削減が可能となる。
下記にフィルター色度補正作用の一例を説明する。
図3は、実施例1の配光用光学ユニットHU1にて用いられる青色波長域の透過率が低い色度補正フィルターのフィルター透過率特性図である。図4は、実施例1の配光用光学ユニットHU1において図3の特性を持つ色度補正フィルターを用いたときの色度補正をあらわす図で、(a)は色度補正フィルター透過前のスペクトル分布特性を示し、(b)は色度補正フィルター透過後のスペクトル分布特性を示す。図5は、車両用前照灯としての所望の色度範囲(白色)と青色・赤色・黄色・緑色の各範囲を示す色度座標系を示す図である。図6は、実施例1の複数の配光用光学ユニットHU1のうち1つのユニットに色度補正フィルターを設定することで発光色度の統一させた例を示す図で、(a)は色度補正フィルター設定前の配光状況を示し、(b)は色度補正フィルター設定後の配光状況を示す。
図3は、実施例1の配光用光学ユニットHU1にて用いられる青色波長域の透過率が低い色度補正フィルターのフィルター透過率特性図である。図4は、実施例1の配光用光学ユニットHU1において図3の特性を持つ色度補正フィルターを用いたときの色度補正をあらわす図で、(a)は色度補正フィルター透過前のスペクトル分布特性を示し、(b)は色度補正フィルター透過後のスペクトル分布特性を示す。図5は、車両用前照灯としての所望の色度範囲(白色)と青色・赤色・黄色・緑色の各範囲を示す色度座標系を示す図である。図6は、実施例1の複数の配光用光学ユニットHU1のうち1つのユニットに色度補正フィルターを設定することで発光色度の統一させた例を示す図で、(a)は色度補正フィルター設定前の配光状況を示し、(b)は色度補正フィルター設定後の配光状況を示す。
青色発光ダイオードと黄色蛍光体による白色光は、透過する青色光の割合を正確に捉えることが難しい。このため、色度が青色帯びている白色LED2が含まれる場合の色度補正フィルター6による色度補正を例にとる。
まず、白色LED2の色度が青色帯びていて、図5の色度座標においてC点位置に存在する場合、色度補正フィルター6として、青色波長域(波長が460nm前後域)の透過率が低い(20%減光)の特性を持つ色度補正フィルター6を用意する。そして、この色度補正フィルター6を、配光用光学ユニットHU1のうち、プロジェクタレンズ7の反射光入力面7aの位置に設定する。
これにより、色度補正フィルター6の透過前は、図4(a)に示すように、青色波長域(波長が460nm前後域)の発光強度が強いスペクトル分布特性を示すのに対し、色度補正フィルター6の透過後は、図4(b)に示すように、青色波長域(波長が460nm前後域)の発光強度のみが減光されたスペクトル分布特性を示す。
したがって、図5の色度座標においてC点位置に存在していた白色LED2の色度が、図5の色度座標において、所望の色度範囲内(白色)であるD点位置に移動する。つまり、色度に応じた波長域の透過率を補正する色度補正フィルター6を用い、出射光Bのある波長のみの光を抑制することにより、白色LED2の発光色度と所望の出射光色度との差を埋める発光色度の補正が可能となる。これにより、同一色度の白色LEDを使用しなければならないという制約がなくなるので、コストダウンになる。
そして、例えば、図6(a),(b)に示すように、3個の配光用光学ユニットHU1-1,HU1-2,HU1-3のうち、他の2つのユニットとは発光色度が異なる1つの配光用光学ユニットHU1-3に色度補正フィルター6を設定する。これにより、色度補正フィルター6の設定前の配光状況は、図6(a)に示すように、配光用光学ユニットHU1-3からの出射光B-3の色度が他の配光用光学ユニットHU1-1,HU1-2からの出射光B-1,B-2の色度と異なるのに対し、色度補正フィルター6の設定後の配光状況は、図6(b)に示すように、3個の配光用光学ユニットHU1-1,HU1-2,HU1-3からの出射光B-1,B-2,B-3の発光色度が白色に統一したものとなる。このように、白色LED2の発光色度によって最適な色度補正フィルター6を選択することにより、白色LED2の発光色度のばらつきにかかわらず、所望の白色による出射光Bの獲得が可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用前照灯にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1の車両用前照灯にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU1を複数搭載した車両用前照灯において、前記配光用光学ユニットHU1の光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に、前記白色LED2の発光品質のばらつきを補正する発光品質補正部材(色度補正フィルター6)を設定した。このため、複数の配光用光学ユニットHU1からの出射光Bの統一性を確保しながら、白色LED2および配光用光学ユニットHU1のコスト低減を図ることができる。
(2) 前記発光品質補正部材は、前記複数の配光用光学ユニットHU1からの出射光Bが所望の色度範囲内の色度となるように、各白色LED2の発光色度に合わせて、透過率または反射率が設定されている。このため、白色LED2の発光色度のばらつきを補正することで、所望の発光色度となるLEDを選別する必要がなく、また、所望の発光色度の範囲外のLEDを破棄等する必要もなく、結果として製造された白色LED2の殆ど全てを前照灯に使用可能とし、白色LED2のコストダウンを達成することができる。
(3) 前記発光品質補正部材は、白色LED2の発光色度を補正する色度補正フィルター6である。このため、予め用意しておいた色度補正フィルター6から適正なフィルターを選択し、配光用光学ユニットHU1の光路上に設定するだけの容易な手法により、白色LED2の発光色度のばらつきを補正することができる。
(4) 前記配光用光学ユニットHU1は、ユニットハウジング1に設定された白色LED2と、反射面4aを有するリフレクタ4と、反射光を透過するプロジェクタレンズ7と、を有し、前記色度補正フィルター6は、前記プロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに設定した。このため、平面であるプロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに、色度補正フィルター6を容易に設定することができる。
実施例2は、実施例1がフィルターにより発光色度を補正するのに対し、フィルターにより発光光度を補正するようにした例である。
まず、構成を説明する。
図7は、実施例2の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの内部構造を示す概略図である。図8は、実施例2の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの光度補正フィルターの一例を示す図である。
図7は、実施例2の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの内部構造を示す概略図である。図8は、実施例2の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットの光度補正フィルターの一例を示す図である。
実施例2の車両用前照灯に適用される配光用光学ユニットHU2は、図7に示すように、ユニットハウジング1と、白色LED2(白色発光ダイオード)と、インナーキャップ3と、リフレクタ4と、インナーレンズ5と、光度補正フィルター16(発光品質補正部材、補正フィルター)と、プロジェクタレンズ7と、を備えている。
前記白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU2は、前照灯として車両に搭載される際、少なくとも左右一対搭載されるし、左右のそれぞれで2灯式や3灯式等とした場合には、さらに搭載されるユニット数が増えることになる。
前記光度補正フィルター16は、配光用光学ユニットHU2の光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に設定され、前記白色LED2の発光品質のばらつきを補正する発光品質補正部材のうち、白色LED2の発光光度を補正する補正フィルターである。
そして、光度補正フィルター16は、前記複数の配光用光学ユニットHU2からの出射光B所望の光度レベルとなるように、発光光度が低い側の白色LED2の発光光度に合わせて、発光光度が高い側の白色LED2の発光光度を低くするように、全波長域に対する透過率を設定している。つまり、光度補正フィルター16として、発光光度を低下させるレベルに合わせ、図8に示すように、透過率が最も低下するもの、透過率が少し低下するもの、透過率が僅かに低下するもの等のように、異なるフィルター特性を持つ光度補正フィルター16a,16b,16c,…が、複数枚用意されている。
そして、この光度補正フィルター16は、図7に示すように、LED素子光Aの光路上に設定されたインナーキャップ3、リフレクタ4、インナーレンズ5、プロジェクタレンズ7のうち、プロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに設定している。このプロジェクタレンズ7は、反射光入力面7aが平面で、集光して出射光Bを出す出射光出力面7bが凸曲面である。なお、他の構成は、実施例1と同様である。
次に、作用を説明する。
現在、車両前照灯として使用されているLEDは青色発光ダイオード(LED素子)と黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDである。この白色LEDは、製造上の不可避なばらつきにより、LEDごとに発光光度にばらつきがあり、前照灯として使用可能となるLEDの数が少ないという問題がある。そこで、このLEDの発光光度ばらつきの問題に対し、現状では、所望の発光光度となるLEDを選別し、その条件をクリアしたLEDが前照灯に組み込みこまれている。なお、この選別で所望の範囲外のLEDは、他の用途に使用することがあるものの、結果として破棄される場合が多く、結果として前照灯に使用可能なLEDのコストが高いという問題がある。
現在、車両前照灯として使用されているLEDは青色発光ダイオード(LED素子)と黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDである。この白色LEDは、製造上の不可避なばらつきにより、LEDごとに発光光度にばらつきがあり、前照灯として使用可能となるLEDの数が少ないという問題がある。そこで、このLEDの発光光度ばらつきの問題に対し、現状では、所望の発光光度となるLEDを選別し、その条件をクリアしたLEDが前照灯に組み込みこまれている。なお、この選別で所望の範囲外のLEDは、他の用途に使用することがあるものの、結果として破棄される場合が多く、結果として前照灯に使用可能なLEDのコストが高いという問題がある。
これに対し、実施例2では、白色LED2を光源とする配光用光学ユニットHU2を複数搭載した車両用前照灯において、白色LED2の発光光度のばらつきを補正する光度補正フィルター16をLED素子光Aの光路上に設定する構成を採用した。
このような構成を採用することで、光度補正フィルター16により、配光用光学ユニットHU2からの出射光Bとして、所望の発光光度に補正することが可能となる。これにより、これまで所望の発光光度範囲外で結果として破棄されていた白色LEDが、発光光度補正により使用可能となるので、前照灯として使用可能な白色LEDの数を増加することができ、結果、白色LED2のコスト削減、並びに、配光用光学ユニットHU2のコスト削減が可能となる。
下記にフィルター光度補正作用の一例を説明する。
図9は、実施例2の配光用光学ユニットHU2にて用いられる光度補正フィルターのフィルター透過率特性図であり、(a)はフィルター透過率80%のフィルター透過率特性を示し、(b)はフィルター透過率90%のフィルター透過率特性を示す。図10は、実施例2の配光用光学ユニットHU2において図9(a),(b)の特性を持つ光度補正フィルターを用いたときの光度補正をあらわす図で、(a)は光度補正フィルター透過前のスペクトル分布特性を示し、(b)は光度補正フィルター透過後のスペクトル分布特性を示す。図11は、実施例2の複数の配光用光学ユニットHU2のうち1つのユニットに光度補正フィルターを設定することで発光光度の統一させた例を示す図で、(a)は光度補正フィルター設定前の配光状況を示し、(b)は光度補正フィルター設定後の配光状況を示す。
図9は、実施例2の配光用光学ユニットHU2にて用いられる光度補正フィルターのフィルター透過率特性図であり、(a)はフィルター透過率80%のフィルター透過率特性を示し、(b)はフィルター透過率90%のフィルター透過率特性を示す。図10は、実施例2の配光用光学ユニットHU2において図9(a),(b)の特性を持つ光度補正フィルターを用いたときの光度補正をあらわす図で、(a)は光度補正フィルター透過前のスペクトル分布特性を示し、(b)は光度補正フィルター透過後のスペクトル分布特性を示す。図11は、実施例2の複数の配光用光学ユニットHU2のうち1つのユニットに光度補正フィルターを設定することで発光光度の統一させた例を示す図で、(a)は光度補正フィルター設定前の配光状況を示し、(b)は光度補正フィルター設定後の配光状況を示す。
青色発光ダイオードと黄色蛍光体による白色光は、透過する青色光の割合を正確に捉えることが難しい。このため、他より発光光度が高い白色LED2が含まれる場合の光度補正フィルター16による光度補正を例にとる。
まず、光度補正フィルター16として、例えば、図9(a)に示すように、フィルター透過率が80%(20%減光)の特性を持つ光度補正フィルター16や、例えば、図9(b)に示すように、フィルター透過率が90%(10%減光)の特性を持つ光度補正フィルター16を用意する。そして、1つの白色LED2の光度が、他の白色LED2の光度より高い場合、光度が高い白色LED2の光度が、他の白色LED2の光度と同レベルとなるフィルター透過率を持つ光度補正フィルター16を選択し、これを配光用光学ユニットHU2のうち、プロジェクタレンズ7の反射光入力面7aの位置に設定する。
これにより、光度補正フィルター16の透過前は、図10(a)に示すように、全波長域で発光強度が強いスペクトル分布特性を示すのに対し、光度補正フィルター16の透過後は、図10(b)に示すように、全波長域での減光により発光強度が低く抑えられたスペクトル分布特性を示す。
したがって、他の白色LED2の光度より高い白色LED2の光度が、他の白色LED2の光度と同レベルとなる。つまり、光度に応じて全波長域で減光補正する光度補正フィルター16を用いることにより、他より高い白色LED2の発光光度を、他の白色LED2の発光光度と同レベルにする補正が可能となる。これにより、同一光度の白色LEDを使用しなければならないという制約がなくなるので、コストダウンになる。
そして、例えば、図11(a),(b)に示すように、3個の配光用光学ユニットHU2-1,HU2-2,HU2-3のうち、配光用光学ユニットHU2-1,HU2-2より発光光度が高い1つの配光用光学ユニットHU2-3に光度補正フィルター16を設定する。これにより、光度補正フィルター16の設定前の配光状況は、図11(a)に示すように、配光用光学ユニットHU1-3からの出射光B-3の光度が他と出射光B-1,B-2の光度と異なるのに対し、光度補正フィルター16の設定後の配光状況は、図11(b)に示すように、3個の配光用光学ユニットHU2-1,HU2-2,HU2-3からの出射光B-1,B-2,B-3の発光光度が同レベルで統一したものとなる。このように、白色LED2の発光光度によって最適な光度補正フィルター16を選択することにより、白色LED2の発光光度のばらつきにかかわらず、所望の発光光度に統一化された出射光Bの獲得が可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用前照灯にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例2の車両用前照灯にあっては、実施例1の(1)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5) 前記発光品質補正部材は、前記複数の配光用光学ユニットHU2からの出射光Bが所望の光度レベルとなるように、発光光度が低い側の白色LED2の発光光度に合わせて、発光光度が高い側の白色LED2の発光光度を低くするように、透過率に設定されている。このため、白色LED2の発光色度のばらつきを補正することで、所望の発光光度となるLEDを選別する必要がなく、また、所望の発光光度の範囲外のLEDを破棄等する必要もなく、結果として製造された白色LED2の殆ど全てを前照灯に使用可能とし、白色LED2のコストダウンを達成することができる。
(6) 前記発光品質補正部材は、白色LED2の発光光度を補正する光度補正フィルター16である。このため、予め用意しておいた光度補正フィルター16から適正なフィルターを選択し、配光用光学ユニットHU2の光路上に設定するだけの容易な手法により、白色LED2の発光光度のばらつきを補正することができる。
(7) 前記配光用光学ユニットHU2は、ユニットハウジング1に設定された白色LED2と、反射面4aを有するリフレクタ4と、反射光を透過するプロジェクタレンズ7と、を有し、前記光度補正フィルター16は、前記プロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに設定した。このため、平面であるプロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに、光度補正フィルター16を容易に設定することができる。
以上、本発明の車両用前照灯を実施例1および実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1,2では、発光品質補正部材として、色度補正フィルター6と光度補正フィルター16を用いる例示した。しかし、発光品質補正部材としては、フィルターに限定されるものではなく、LED素子光の光路上に存在する配光用光学ユニットの構成部品への塗膜(コーティング)としても良い。
実施例1,2では、発光品質補正部材をプロジェクタレンズ7の反射光入力面7aに設定する例を示した。しかし、フィルターや塗膜等による発光品質補正部材は、LED素子光の光路上に存在する配光用光学ユニットのプロジェクタレンズ7以外の構成部品等に設定しても良い。実施例1,2の場合、例えば、インナーキャップ3の内外面、リフレクタ4の反射面4a、インナーレンズ5の内外面、プロジェクタレンズ7の出射光面等に設定することができる。また、リフレクタ4の反射面4aに色度補正塗膜や光度補正塗膜を設定するような場合、透過率に代えて反射率を色度や光度に応じて設定する。
実施例1では、白色LED2の色度を補正する例を示し、実施例2では、白色LED2の色度を補正する例を示した。しかし、例えば、色度補正と光度補正の2枚のフィルターを用いたり、色度と光度を共に補正する透過率特性を持つ1枚のフィルターを用いたりして、白色LED2の色度と光度の両方を補正する例としても良い。
実施例1,2では、インナーレンズやプロジェクタレンズを有する配光用光学ユニットへの適用例を示したが、実施例1,2とは異なる構成を持つ配光用光学ユニットを複数搭載した車両用前照灯に対しても適用することができる。
HU1,HU2 配光用光学ユニット
1 ユニットハウジング
2 白色LED(白色発光ダイオード)
3 インナーキャップ
4 リフレクタ
4a 反射面
5 インナーレンズ
6 色度補正フィルター(発光品質補正部材、補正フィルター)
7 プロジェクタレンズ
7a 反射光入力面
7b 出射光出力面
16 光度補正フィルター(発光品質補正部材、補正フィルター)
1 ユニットハウジング
2 白色LED(白色発光ダイオード)
3 インナーキャップ
4 リフレクタ
4a 反射面
5 インナーレンズ
6 色度補正フィルター(発光品質補正部材、補正フィルター)
7 プロジェクタレンズ
7a 反射光入力面
7b 出射光出力面
16 光度補正フィルター(発光品質補正部材、補正フィルター)
Claims (5)
- 白色発光ダイオードを光源とする配光用光学ユニットを複数搭載した車両用前照灯において、
前記配光用光学ユニットの光源からユニット外に光を出射するまでの光路上に、前記白色発光ダイオードの発光品質のばらつきを補正する発光品質補正部材を設定したことを特徴とする車両用前照灯。 - 請求項1に記載された車両用前照灯において、
前記発光品質補正部材は、前記複数の配光用光学ユニットからの出射光が所望の色度範囲内の色度となるように、各白色発光ダイオードの発光色度に合わせて、透過率または反射率が設定されていることを特徴とする車両用前照灯。 - 請求項1に記載された車両用前照灯において、
前記発光品質補正部材は、前記複数の配光用光学ユニットからの出射光が所望の光度レベルとなるように、発光光度が低い側の白色発光ダイオードの発光光度に合わせて、発光光度が高い側の白色発光ダイオードの発光光度を低くするように、透過率または反射率が設定されていることを特徴とする車両用前照灯。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載された車両用前照灯において、
前記発光品質補正部材は、白色発光ダイオードの発光品質を補正する補正フィルターであることを特徴とする車両用前照灯。 - 請求項4に記載された車両用前照灯において、
前記配光用光学ユニットは、ユニットハウジングに設定された白色発光ダイオードと、反射面を有するリフレクタと、反射光を透過するプロジェクタレンズと、を有し、
前記補正フィルターは、前記プロジェクタレンズの反射光入力面に設定したことを特徴とする車両用前照灯。
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JP2008051587A JP2009211853A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | 車両用前照灯 |
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- 2008-03-03 JP JP2008051587A patent/JP2009211853A/ja active Pending
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