JP2009210788A - 光マトリクススイッチ - Google Patents

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Masayuki Okuno
将之 奥野
Hiromitsu Jinnai
啓光 陣内
Yasuji Omori
保治 大森
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
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Abstract

【課題】本発明は、アドドロップ機能及びクロスコネクト機能を備える光マトリクススイッチを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る光マトリクススイッチは、入力ポートI−xとドロップポートD−xとの間を接続する複数の入力光導波路2xと、アドポートA−xと出力ポートO−xとの間を接続する複数の出力光導波路3xと、入力光導波路2xの入力ポートI−x方向から出力光導波路3xの出力ポートO−x方向ヘそれぞれ接続する入出力ブリッジ光導波路41と、入力光導波路2xの入力ポートI−x方向からの光をドロップポートD−x方向又は入出力ブリッジ光導波路41に接続切替えする入力ポート側のスイッチ素子11と、入出力ブリッジ光導波路41からの光又は出力光導波路3xのアドポートA−x方向からの光を出力光導波路3xの出力ポートO−x方向に接続切替えする出力ポート側のスイッチ素子12と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、アドドロップ機能を有する光マトリクススイッチに関するものである。
近年、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)システムの進展に伴い、動的な波長割当などの高機能化やリング間の相互接続の必要性などが高まっており、ROADMシステムのノードには光信号をAdd/Dropするアドドロップ機能に加え、任意に光路を切替えるクロスコネクト機能が必要とされている(例えば、特許文献1を参照。)。この様に、通信システムの高機能化は両者を融合したノード構成を必要としている。例えば、図1にノード901の構成を示す。ノード901は、AWG(Arrayed Waveguide Grating)フィルタである分波器91、光マトリクススイッチ92、アドドロップスイッチ93及びAWGフィルタである合波器94を備える。
特許第3253007号
図1のROADMのノード構成ではAWGフィルタとアドドロップスイッチ(2×2スイッチ)に加え、光マトリクススイッチが必要であり、高機能化に伴ってスイッチ規模が増加し、消費電力や実装スペースが拡大するという課題が生じていた。そこで、前記課題を解決するため、本発明は、アドドロップ機能及びクロスコネクト機能を備え、消費電力や実装スペースを抑制できる光マトリクススイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光マトリクススイッチは、従来のマトリクススイッチにアドドロップ用のアドポ−トとドロップポートを付加し、スイッチ素子数を増加させることなくアドドロップ機能とクロスコネクト機能を併せ持たせることとした。
具体的には、本発明に係る光マトリクススイッチは、光を入力する複数の入力ポート、それぞれ前記入力ポートに対応して光を出力する複数のドロップポート、光を入力する複数のアドポート及びそれぞれ前記アドポートに対応して光を出力する複数の出力ポートを備え、任意の入力ポートからの光を任意の出力ポート又は任意のドロップポートに出力し、任意のアドポートからの光を任意の出力ポート又は任意のドロップポートに出力する光マトリクススイッチであって、前記入力ポートと前記ドロップポートとをそれぞれ1:1に接続する複数の入力光導波路と、前記アドポートと前記出力ポートとをそれぞれ1:1に接続する複数の出力光導波路と、前記入力光導波路の前記入力ポート方向から前記出力光導波路の前記出力ポート方向ヘそれぞれ接続する複数の入出力ブリッジ光導波路と、前記入力光導波路の前記入力ポート方向からの光を前記ドロップポート方向か、前記入出力ブリッジ光導波路かにそれぞれ接続切替えする複数の入力ポート側のスイッチ素子と、前記入出力ブリッジ光導波路からの光か前記出力光導波路の前記アドポート方向からの光かを前記出力光導波路の前記出力ポート方向にそれぞれ接続切替えする複数の出力ポート側のスイッチ素子と、を備える。
本発明に係る光マトリクススイッチは、入力光導波路の両端を入力ポートとドロップポートとし、出力光導波路の両端をアドポートと出力ポートとしている。そして、入力ポート側のスイッチ素子が入力信号を出力ポートへ出力させるかドロップポートへ出力させるかを選択し、出力ポート側のスイッチ素子が出力ポートへ出力する信号をアド信号か入力信号かを選択する。このような構成とすることで、これらのスイッチ素子にクロスコネクト機能のほかにアドドロップ機能を持たせることができる。本発明に係る光マトリクススイッチをROADMシステムのノードに使用すれば、アドドロップスイッチを別途設ける必要が無いため、消費電力や実装スペースも抑制できる。従って、本発明は、アドドロップ機能及びクロスコネクト機能を備え、消費電力や実装スペースを抑制できる光マトリクススイッチを提供することができる。
本発明に係る光マトリクススイッチは、前記出力光導波路上で前記アドポートに最も近い出力ポート側のスイッチ素子と前記アドポートとの間に、前記アドポートからの光をそれぞれ通過、遮断する複数のアドポート側のスイッチ素子と、前記入力光導波路上で前記ドロップポートに最も近い入力ポート側のスイッチ素子と前記ドロップポートとの間に、前記ドロップポートヘの光をそれぞれ通過、遮断する複数のドロップポート側のスイッチ素子と、をさらに備えることが好ましい。
本発明に係る光マトリクススイッチは、出力光導波路のアドポート側及び入力光導波路のドロップポート側に消光を目的とするスイッチ素子を設けている。これらのスイッチ素子はゲートスイッチとして働く。Add−OUT間、IN−Drop間において遮断する場合のスイッチ素子が少なくとも2つになるため、高い消光比を得ることができる。また、Add−OUT間、IN−Drop間においてIN−OUT間のクロストーク特性と同程度のクロストーク特性を得ることができる。
本発明に係る光マトリクススイッチは、前記出力光導波路の前記アドポート方向から前記入力光導波路の前記ドロップポート方向ヘそれぞれ接続する複数のアドドロップブリッジ光導波路と、前記出力光導波路の前記アドポート方向からの光を前記出力ポート方向か、前記アドドロップブリッジ光導波路かにそれぞれ接続切替えする複数のアドポート側のスイッチ素子と、前記アドドロップブリッジ光導波路からの光か前記入力光導波路の前記入力ポート方向からの光かを前記入力光導波路の前記ドロップポート方向にそれぞれ接続切替えする複数のドロップポート側のスイッチ素子と、をさらに備えることが好ましい。
本発明に係る光マトリクススイッチは、アドポートからの光信号をドロップポートへ出力することができる。実装スペースを抑制したまま、多機能化を図ることができる。
本発明に係る光マトリクススイッチの前記スイッチ素子の少なくとも1つは、2本のアーム光導波路と、2本の前記アーム光導波路の両端が近接してなる方向性結合器2個と、少なくとも一方の前記アーム光導波路に配置される位相シフタと、を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチとしてもよい。
本発明に係る光マトリクススイッチの前記スイッチ素子の少なくとも1つは、2本のアーム光導波路と、2本の前記アーム光導波路の両端に配置されたマルチモード光結合器2個と、少なくとも一方の前記アーム光導波路に配置される位相シフタと、を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチとしてもよい。
本発明に係る光マトリクススイッチの前記スイッチ素子の少なくとも1つは、Y分岐型光導波路と、前記Y分岐型光導波路から分岐したそれぞれの光導波路に配置され、前記光導波路の屈折率を変化させる屈折率変化手段2つと、を有することとしてもよい。
本発明に係る光マトリクススイッチの前記スイッチ素子の少なくとも1つは、2つのY分岐型光導波路と、前記Y分岐型光導波路で分岐された光導波路間を結ぶ2本のアーム光導波路と、少なくとも一方の前記アーム光導波路に配置される位相シフタと、を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチとしてもよい。
本発明によれば、アドドロップ機能及びクロスコネクト機能を備え、消費電力や実装スペースを抑制できる光マトリクススイッチを提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施の形態1)
図2は、本実施形態の光マトリクススイッチの理論構成を示す図である。図2の光マトリクススイッチは、ダブルゲート型4×4マトリクスであるが、ポート数はこれに限定されない。また、xは1から4までのいずれかの自然数である。
図2の光マトリクススイッチは、光を入力する入力ポートI−x、入力ポートI−xのそれぞれに対応して光を出力するドロップポートD−x、光を入力するアドポートA−x及びアドポートA−xのそれぞれに対応して光を出力する出力ポートO−xを備え、任意の入力ポートI−xからの光を任意の出力ポートO−x又は任意のドロップポートD−xに出力し、任意のアドポートA−xからの光を任意の出力ポートO−x又は任意のドロップポートD−xに出力する光マトリクススイッチであって、入力ポートI−xとドロップポートD−xとをそれぞれ1:1に接続する複数の入力光導波路2xと、アドポートA−xと出力ポートO−xとをそれぞれ1:1に接続する複数の出力光導波路3xと、入力光導波路2xの入力ポートI−x方向から出力光導波路3xの出力ポートO−x方向ヘそれぞれ接続する入出力ブリッジ光導波路41と、入力光導波路2xの入力ポートI−x方向からの光をドロップポートD−x方向か、入出力ブリッジ光導波路41かにそれぞれ光学的に接続切替えする入力ポート側のスイッチ素子11と、入出力ブリッジ光導波路41からの光か、出力光導波路3xのアドポートA−x方向からの光かを出力光導波路3xの出力ポートO−x方向にそれぞれ光学的に接続切替えする出力ポート側のスイッチ素子12と、を備える。
図2の光マトリクススイッチは、IN−OUT間の高い消光比を得るために入出力ブリッジ光導波路41の両端にスイッチ素子を用いるダブルゲ−ト構成である。スイッチ素子11及びスイッチ素子12の双方が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されている経路のみ入力ポートI−xから出力ポートO−xへ信号が伝搬される。すなわち、所望のスイッチ素子11及びスイッチ素子12を入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続することで、ln−Out間でクロスコネクト機能を有する光スイッチとして動作する。
一方、スイッチ素子11及びスイッチ素子12の双方とも入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されていない場合、入力ポートI−xからの信号は入出力ブリッジ光導波路41に結合されない。入出力ブリッジ光導波路41に入力ポートI−xからの信号の漏れ光が侵入したとしてもスイッチ素子12も入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続していないため、IN−OUT間において高い消光比を得られる。
さらに、図2の光マトリクススイッチは、入力光導波路2xの入力ポートI−x側と反対側にドロップポートD−xを備え、出力光導波路3xの出力ポートO−x側と反対側にアドポートA−xを備えている。スイッチ素子11及びスイッチ素子12が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されていない場合、入力ポートI−xから入力された信号はドロップポートD−xへ伝搬し、アドポートA−xから入力された信号は出力ポートO−xへ伝搬する。従って、図2の光マトリクススイッチは、任意にパスが設定できるクロスコネクト機能とパスが固定のアドドロップ機能を併せ持たせることができるため、別途アドドロップスイッチを必要とせず、省電力、省スペ−スが可能となる。
従来の光マトリクススイッチにアドポートA−x及びドロップポートD−xを新たに追加するだけで、従来の光マトリクススイッチにアドドロップ機能を付加することができる。
(実施の形態2)
図3は、本実施形態の他の光マトリクススイッチの理論構成を示す図である。図3の光マトリクススイッチは、図2の光マトリクススイッチのアドポートA−xとドロップポートD−xにゲートスイッチ素子を備えたことである。
図3の光マトリクススイッチは、図2の光マトリクススイッチに、出力光導波路3x上でアドポートA−xに最も近い出力ポート側のスイッチ素子12とアドポートA−xとの間に、アドポートA−xからの光をそれぞれ通過、遮断する複数のアドポート側のスイッチ素子13と、入力光導波路2x上でドロップポートD−xに最も近い入力ポート側のスイッチ素子11とドロップポートD−xとの間に、ドロップポートD−xヘの光をそれぞれ通過、遮断する複数のドロップポート側のスイッチ素子14と、をさらに備える。
スイッチ素子13がオン状態で、スイッチ素子12が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されていない経路のみアドポートA−xから出力ポートO−xへ信号が伝搬される。また、スイッチ素子14がオン状態で、スイッチ素子11が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されていない経路のみ入力ポートI−xからドロップポートD−xへ信号が伝搬される。
一方、スイッチ素子13がオフ状態の場合、アドポートA−xからの信号は出力ポートO−xへ結合されない。また、スイッチ素子13から出力導波路3xの出力ポートO−x側へ漏れ光が侵入したとしてもスイッチ素子12が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されているため、Add−OUT間において高い消光比を得られる。同様に、IN−Drop間においても高い消光比を得られる。
(実施の形態3)
図4は、本実施形態の他の光マトリクススイッチの理論構成を示す図である。図4の光マトリクススイッチは、図2の光マトリクススイッチにアドポート方向からドロップポート方向へ信号を伝搬するアドドロップブリッジ光導波路とアドドロップブリッジ光導波路の両端にスイッチ素子を備えたことである。
図4の光マトリクススイッチは、図2の光マトリクススイッチに、出力光導波路3xのアドポートA−x方向から入力光導波路2xのドロップポートD−x方向ヘそれぞれ接続する複数のアドドロップブリッジ光導波路42と、出力光導波路3xのアドポートA−x方向からの光を出力ポートO−x方向か、アドドロップブリッジ光導波路42かにそれぞれ光学的に接続切替えする複数のアドポート側のスイッチ素子16と、アドドロップブリッジ光導波路42からの光か入力光導波路2xの入力ポートI−x方向からの光かを入力光導波路2xのドロップポートD−x方向にそれぞれ光学的に接続切替えする複数のドロップポート側のスイッチ素子15と、をさらに備える。
スイッチ素子15及びスイッチ素子16の双方がアドドロップブリッジ光導波路42に光学的に接続されている経路のみアドポートA−xからドロップポートD−xへ信号が伝搬される。すなわち、所望のスイッチ素子15及びスイッチ素子16をアドドロップブリッジ光導波路42に光学的に接続することで、Add−Drop間でクロスコネクト機能を有する光スイッチとして動作する。また、実施の形態1で説明したようにAdd−Drop間においても高い消光比を得られる。
スイッチ素子16がアドドロップブリッジ光導波路42に光学的に接続されておらず、スイッチ素子12が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されていない経路のみアドポートA−xから出力ポートO−xへ信号が伝搬される。また、スイッチ素子15がアドドロップブリッジ光導波路42に光学的に接続されておらず、スイッチ素子11が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されていない経路のみ入力ポートI−xからドロップポートD−xへ信号が伝搬される。
一方、スイッチ素子16がアドドロップブリッジ光導波路42に光学的に接続されている場合、アドポートA−xからの信号は出力ポートO−xへ結合されない。また、スイッチ素子16から出力導波路3xの出力ポートO−x側へ漏れ光が侵入したとしてもスイッチ素子12が入出力ブリッジ光導波路41に光学的に接続されているため、Add−OUT間において高い消光比を得られる。同様に、IN−Drop間においても高い消光比を得られる。
(スイッチ素子の構成1)
図5は、本実施例で使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。図5のスイッチ素子は、アーム光導波路51a及びアーム光導波路51bと、アーム光導波路51a及びアーム光導波路51bの両端が近接しており、結合率が50%となる2つの方向性結合器52と、アーム光導波路51a及びアーム光導波路51bの少なくとも一方に配置される位相シフタ53と、を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチとすることができる。図5のスイッチ素子は光損失が小さいという特徴がある。
図5において、矢印は入力光及び出力光を示す。スイッチ素子の一方の入力端62に入力された光は、方向性結合器52で半分の光がアーム光導波路51aに結合される。アーム光導波路51aには位相シフタ53が配置され、外部からの信号により光の位相を変化させることができる。アーム光導波路51aからの光とアーム光導波路51bからの光は、他方の方向性結合器52で合流し干渉する。位相シフタ53を用いてアーム光導波路51aとアーム光導波路51bをそれぞれ伝搬する光の位相差Δφを所定の値とすることで光が出力するポートを選択することができる。つまり、位相差Δφが0もしくはπの偶数倍の場合、出力端71から光が出力され、位相差Δφがπの奇数倍の場合、出力端72から光が出力する。
(スイッチ素子の構成2)
図6は、本実施例で使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。図6のスイッチ素子は、アーム光導波路51a及びアーム光導波路51bと、アーム光導波路51a及びアーム光導波路51bの両端に配置され、結合率が50%の2つのマルチモード光結合器55と、アーム光導波路51a及びアーム光導波路51bの少なくとも一方に配置される位相シフタ53と、を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチとすることができる。図6のスイッチ素子は、図5の方向性結合器に比べると加工のばらつきがあっても結合率の変動が小さく、且つ波長依存性が少ないという特徴がある。
図6のスイッチ素子は、図5のスイッチ素子と同様に動作する。図6のスイッチ素子は、図5のスイッチ素子の方向性結合器52の代替にマルチモード光結合器55が配置される。マルチモード光結合器55を備えるため、幅広い波長に対応することができる。
(スイッチ素子の構成3)
図7は、本実施例で使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。図7のスイッチ素子は、Y分岐型光導波路58と、Y分岐型光導波路58から分岐したそれぞれの光導波路に配置され、前記光導波路の屈折率を変化させる2つの屈折率変化手段57と、を有する。
屈折率変化手段57は、光導波路の屈折率を温度変化や電界強度の変化などにより変化させ、分岐する光の強度を制御する。すなわち、屈折率変化手段57によって、入力端63からの光を出力端71に出力させるか出力端72に出力させるかを切替えることができる。本スイッチの材料がニオブ酸リチウム(LiNbO)である場合、高速に動作させることができる。また、本スイッチの材料が有機ポリマーである場合、低損失で低価格のスイッチ素子とすることができる。
(スイッチ素子の構成4)
図8は、本実施例で使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。図8のスイッチ素子は、2つのY分岐型光導波路58と、Y分岐型光導波路58で分岐された導波路間を結ぶアーム光導波路51a及びアーム光導波路51bと、アーム光導波路51aに配置される位相シフタ53と、を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチとすることができる。マッハツェンダ干渉計型光スイッチは、図5の方向性結合器52や図6のマルチモード光結合器55などの結合率が50%からずれた場合に消光比が劣化するが、図8のスイッチ素子はY分岐型光導波路を用いているので結合率が50%と安定で、製造誤差があっても消光比が高いという特徴がある。また、入力端及び出力端が1つずつなので、スイッチ素子を小さくすることができる。
図8のスイッチ素子は、入力端63から入力された光を一方のY分岐型光導波路58でアーム光導波路51a及びアーム光導波路51bに1:1に分岐する。アーム光導波路51aを伝搬する光は位相シフタ53によって位相を変化させることできる。アーム光導波路51aからの光とアーム光導波路51bからの光は、他方のY分岐型光導波路58で合流し干渉する。位相シフタ53によって、アーム光導波路51aとアーム光導波路51bをそれぞれ伝搬する光の位相差Δφを0もしくはπの偶数倍とするとアーム光導波路51aからの光とアーム光導波路51bからの光が損失無く合流し、出力端73から光が出力する。一方、位相差Δφをπの奇数倍とすると、アーム光導波路51aからの光とアーム光導波路51bからの光は打ち消しあうので、出力端73から光は出力されない。
(実施例1)
図9は、本実施例の光マトリクススイッチを利用したROADMシステムのノードの構成を示した図である。図9のノードは、入力側分波器4つ、光マトリクススイッチ8つ、出力側合波器4つを持つ。
具体的には、図9のノードは、λ1からλ8の波長の光が入力される入力端80−W、入力端80−E、入力端80−N及び入力端80−Sを持つ。図9のノードは、それぞれの入力端から入力された光をλ1からλ8へ分波する分波器81−W、分波器81−E、分波器81−N及び分波器81−Sを持つ。図9のノードは、それぞれの分波器からλ1の波長の光が結合される光マトリクススイッチ82−1を持つ。さらに、図9のノードは、それぞれの分波器からλ2〜λ8の波長の光が結合される光マトリクススイッチ82−2〜光マトリクススイッチ82−8を持つ。これらの光マトリクススイッチ82−xは図2〜4で説明した光マトリクススイッチのいずれかである。図9のノードは、光マトリクススイッチ82−xからのλ1〜λ8の波長の光を合波する合波器84−W、合波器84−E、合波器84−N及び合波器84−Sを持つ。図9のノードは、それぞれの合波器で合波された光を出力する出力端85−W、出力端85−E、出力端85−N及び出力端85−Sを持つ。図9のノードは、従来のROADMシステムのノードのように、アドドロップスイッチを別途設ける必要が無いため、消費電力や実装スペースを抑制できるROADMシステムのノードとすることができる。
(実施例2)
図10および図11は、それぞれ、図1で説明したROADMシステムのノード901において、光マトリクススイッチ92及びアドドロップスイッチ93の代替として図4で説明した光マトリクススイッチ82を配置したROADMシステムのノード902及びノード903である。図11のROADMシステムのノード903は、図4で説明した光マトリクススイッチ82のDropポートをOUTポートとして、OUTポートをDropポートとして用いた場合である。どちらの場合も、図4で説明した光マトリクススイッチ82がアドドロップ機能及びクロスコネクト機能を備えているため、図10のROADMシステムのノード902及び図11のROADMシステムのノード903は、従来のようにアドドロップスイッチを別途設ける必要が無く、消費電力や実装スペースを抑制できるROADMシステムのノードとすることができる。
本発明に係る光マトリクススイッチは、ROADMシステム以外の光通信システムにも適用できる。
従来のROADMシステムのノードの構成を説明する図である。 本発明に係る光マトリクススイッチの理論構成を示す図である。 本発明に係る光マトリクススイッチの理論構成を示す図である。 本発明に係る光マトリクススイッチの理論構成を示す図である。 本発明に係る光マトリクススイッチで使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。 本発明に係る光マトリクススイッチで使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。 本発明に係る光マトリクススイッチで使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。 本発明に係る光マトリクススイッチで使用されるスイッチ素子の構造を説明する図である。 本発明に係る光マトリクススイッチを利用したROADMシステムのノードの構成を示した図である。 本発明に係る光マトリクススイッチを利用したROADMシステムのノードの構成を示した図である。 本発明に係る光マトリクススイッチを利用したROADMシステムのノードの構成を示した図である。
符号の説明
11、12、13、14、15、16:スイッチ素子
2x(xは自然数):入力光導波路
3x(xは自然数):出力光導波路
I−x(xは自然数):入力ポート
O−x(xは自然数):出力ポート
A−x(xは自然数):アドポート
D−x(xは自然数):ドロップポート
41:入出力ブリッジ光導波路
42:アドドロップブリッジ光導波路
51a、51b:アーム光導波路
52:方向性結合器
53:位相シフタ
55:マルチモード光結合器
57:屈折率変化手段
58:Y分岐型光導波路
61、62、63:入力端
71、72、73:出力端
80−W、80−E、80−N、80−S:入力端
81−W、81−E、81−N、81−S、91:分波器
82−1〜82−8、92:光マトリクススイッチ
84−W、84−E、84−N、84−S、94:合波器
85−W、85−E、85−N、85−S:出力端
93:アドドロップスイッチ
901、902、903:ノード

Claims (7)

  1. 光を入力する複数の入力ポート、それぞれ前記入力ポートに対応して光を出力する複数のドロップポート、光を入力する複数のアドポート及びそれぞれ前記アドポートに対応して光を出力する複数の出力ポートを備え、任意の入力ポートからの光を任意の出力ポート又は任意のドロップポートに出力し、任意のアドポートからの光を任意の出力ポート又は任意のドロップポートに出力する光マトリクススイッチであって、
    前記入力ポートと前記ドロップポートとをそれぞれ1:1に接続する複数の入力光導波路と、
    前記アドポートと前記出力ポートとをそれぞれ1:1に接続する複数の出力光導波路と、
    前記入力光導波路の前記入力ポート方向から前記出力光導波路の前記出力ポート方向ヘそれぞれ接続する複数の入出力ブリッジ光導波路と、
    前記入力光導波路の前記入力ポート方向からの光を前記ドロップポート方向か、前記入出力ブリッジ光導波路かにそれぞれ接続切替えする複数の入力ポート側のスイッチ素子と、
    前記入出力ブリッジ光導波路からの光か前記出力光導波路の前記アドポート方向からの光かを前記出力光導波路の前記出力ポート方向にそれぞれ接続切替えする複数の出力ポート側のスイッチ素子と、
    を備えることを特徴とする光マトリクススイッチ。
  2. 前記出力光導波路上で前記アドポートに最も近い出力ポート側のスイッチ素子と前記アドポートとの間に、前記アドポートからの光をそれぞれ通過、遮断する複数のアドポート側のスイッチ素子と、
    前記入力光導波路上で前記ドロップポートに最も近い入力ポート側のスイッチ素子と前記ドロップポートとの間に、前記ドロップポートヘの光をそれぞれ通過、遮断する複数のドロップポート側のスイッチ素子と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光マトリクススイッチ。
  3. 前記出力光導波路の前記アドポート方向から前記入力光導波路の前記ドロップポート方向ヘそれぞれ接続する複数のアドドロップブリッジ光導波路と、
    前記出力光導波路の前記アドポート方向からの光を前記出力ポート方向か、前記アドドロップブリッジ光導波路かにそれぞれ接続切替えする複数のアドポート側のスイッチ素子と、
    前記アドドロップブリッジ光導波路からの光か前記入力光導波路の前記入力ポート方向からの光かを前記入力光導波路の前記ドロップポート方向にそれぞれ接続切替えする複数のドロップポート側のスイッチ素子と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光マトリクススイッチ。
  4. 前記スイッチ素子の少なくとも1つは、
    2本のアーム光導波路と、
    2本の前記アーム光導波路の両端が近接してなる方向性結合器2個と、
    少なくとも一方の前記アーム光導波路に配置される位相シフタと、
    を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチであることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光マトリクススイッチ。
  5. 前記スイッチ素子の少なくとも1つは、
    2本のアーム光導波路と、
    2本の前記アーム光導波路の両端に配置されたマルチモード光結合器2個と、
    少なくとも一方の前記アーム光導波路に配置される位相シフタと、
    を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチであることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光マトリクススイッチ。
  6. 前記スイッチ素子の少なくとも1つは、
    Y分岐型光導波路と、
    前記Y分岐型光導波路から分岐したそれぞれの光導波路に配置され、前記光導波路の屈折率を変化させる屈折率変化手段2つと、
    を有することを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光マトリクススイッチ。
  7. 前記スイッチ素子の少なくとも1つは、
    2つのY分岐型光導波路と、
    前記Y分岐型光導波路で分岐された光導波路間を結ぶ2本のアーム光導波路と、
    少なくとも一方の前記アーム光導波路に配置される位相シフタと、
    を有するマッハツェンダ干渉計型光スイッチであることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光マトリクススイッチ。
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