JP2009210758A - ベルト移動装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトの移動量を正確に検出可能なベルト移動装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能に設けられた感光体ドラム11〜41と、感光体ドラム11〜41と接触して移動可能に設けられた中間転写ベルト51と、感光体ドラム11から駆動力を得て中間転写ベルト51が従動移動する状態で中間転写ベルト51の移動量を検出するベルト移動量検出部52aとを備えるベルト移動装置とする。また、計測動作時には、帯電部12を駆動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びそれらを複合した複合機等に用いられるベルト移動装置、画像形成装置に関するものである。
これらの画像形成装置として、いわゆるタンデム型と呼ばれるフルカラー出力に対応した画像形成装置が知られている。
タンデム型の画像形成装置においては、たとえば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応して4つの感光体ドラムを中間転写ベルトの搬送面に沿って配列している。そして、ビーム走査装置によって4本のレーザ・ビームを走査して露光を行い、各感光体ドラム周面に各色に対応した静電潜像を形成すると共に、該当する色のトナーで顕像化させる。その後、この各色のトナー像を各感光体ドラムから中間転写ベルトに対して順次転写(一次転写)し、さらに中間転写ベルトから記録紙等の媒体上に転写(二次転写)し、定着してフルカラー画像を形成する。
これらの画像形成装置では、熱定着器、電気系等の内部的な発熱、及び、使用環境の変化等により温度、湿度の変化が起こり、中間転写ベルトを含む各部に微妙な寸法・形状変化、物理的特性の変化が生じる。これらの変化は、感光体ドラムの回転速度と中間転写ベルトの移動速度の双方に影響を与えるため、温度・湿度の変化により、感光体ドラムの回転量と中間転写ベルトの移動量との相対的な関係が変化する可能性があった。この関係が変化すると、プリント動作中の各感光体ドラムと中間転写ベルトの表面位置との位置関係にズレが生じ、色ズレ等が発生するおそれがあった。
このような問題に対して、従来、中間転写ベルトを狭持する一対のローラを設け、このローラの回転速度を検出することにより中間転写ベルトの速度を検出する技術が、特許文献1に開示されている。
特開2000−221797号公報
しかし、特許文献1に開示された技術では、ローラにより中間転写ベルトを狭持していることから、中間転写ベルトの表面にこのローラが接触した状態となっている。中間転写ベルトの転写表面にこのような本来不要なローラが接触することは、ベルトの転写表面にダメージを与える危険性を高めるので好ましくない。
また、中間転写ベルトの速度を正確に測るためには、このローラを十分な接触圧を保って中間転写ベルトに接触させる必要がある。しかし、中間転写ベルトの材質が弾性体である場合、中間転写ベルトが変形する可能性もあり、中間転写ベルトが変形した状態で測定したデータでは、正確な測定が行えず、信頼性が低かった。
本発明の課題は、ベルトの移動量を正確に検出可能なベルト移動装置、及び、それを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、回転可能に設けられた感光体ドラム(11,21,31,41)と、前記感光体ドラムと接触して移動可能に設けられたベルト(51,510)と、前記感光体ドラムから駆動力を得て前記ベルトが従動移動する状態で前記ベルトの移動量を検出するベルト移動量検出部(52a)と、を備えるベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のベルト移動装置において、前記ベルト(51,510)に接触し、かつ、回転可能に設けられ、前記感光体ドラムとは独立して前記ベルトに対して駆動力を与える駆動部(52)を有し、前記ベルト移動量検出部(52a)は、前記駆動部が前記ベルトにより従動回転する状態で前記ベルトの移動量を検出すること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項3の発明は、請求項2に記載のベルト移動装置において、前記ベルト移動量検出部(52a)は、前記駆動部(52)の回転量を検出することにより前記ベルトの移動量を検出すること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のベルト移動装置において、前記ベルト(51,510)は、その移動方向に連続した環状の形態であり、前記駆動部(52)は、前記ベルトの内周側に配置されていること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、前記感光体ドラム(11,21,31,41)が前記ベルト(51,510)を従動移動させるときに、前記感光体ドラムを帯電させる帯電部(12)を有すること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、前記感光体ドラム(11,21,31,41)は、前記ベルト(51,510)の走行方向に沿って複数配置されており、前記ベルト移動量検出部(52a)は、前記複数の感光体ドラムから駆動力を得て前記ベルトが従動移動する状態で前記ベルトの移動量を検出すること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、前記ベルトの走行方向の基準位置(511)を検出可能な基準位置検出部を有すること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、前記感光体ドラム(11,21,31,41)の回転量を検出するドラム回転量検出部(11a)を有し、前記ベルト移動量検出部(52a)が検出した前記ベルトの移動量と、前記ドラム回転量検出部により検出した前記感光体ドラムの回転量とを関連付ける演算部(110)を有すること、を特徴とするベルト移動装置(50,50−2)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベルト移動装置(50,50−2)を備え、前記ベルト(51,510)を中間転写体としてトナー像を媒体上に画像として形成する画像形成装置(1)である。
請求項10の発明は、請求項8に記載の画像形成装置において、前記感光体ドラム(11,21,31,41)を露光する露光部(13)と、前記露光部により露光された前記感光体ドラム上にトナーを供給して現像する現像部(14)と、を有し、前記ベルト移動量検出部(52a)が前記感光体ドラム(11,21,31,41)から駆動力を得て前記ベルト(51,510)が従動移動する状態で前記ベルトの移動量を検出するとき、前記露光部及び前記現像部は、作像に関する動作を停止していること、を特徴とする画像形成装置(1)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ベルト移動装置及び画像形成装置は、感光体ドラムから駆動力を得てベルトが従動移動する状態でベルトの移動量を検出するベルト移動量検出部を備えるので、ベルトの移動量及び移動速度を正確に検出でき、検出結果をプリント動作に反映することにより、色ズレを抑制できる。
(2)ベルト移動装置及び画像形成装置のベルト移動量検出部は、駆動部がベルトにより従動回転する状態でベルトの移動量を検出するので、駆動部の寸法ばらつき等も含んだ状態で感光体ドラムと駆動部との間の回転量及び回転速度の関係を検出できる。したがって、色ズレの抑制効果をより高くできる。
(3)ベルト移動装置及び画像形成装置のベルト移動量検出部は、駆動部の回転量を検出することによりベルトの移動量を検出するので、駆動部の寸法ばらつき等も含んだデータを取得できる。また、プリント動作時の制御に使用するデータと同じデータを取得できる。よって、色ズレの抑制効果をより高くできる。
(4)ベルト移動装置及び画像形成装置の駆動部は、ベルトの内周側に配置されているので、装置を小型にできる。
(5)ベルト移動装置及び画像形成装置は、感光体ドラムがベルトを従動移動させるときに、感光体ドラムを帯電させる帯電部を有するので、感光体ドラムとベルトとの間の滑りを防止でき、より正確に計測を行える。したがって、色ズレの抑制効果をより高くできる。
(6)ベルト移動装置及び画像形成装置の感光体ドラムは、ベルトの走行方向に沿って複数配置されており、ベルト移動量検出部は、複数の感光体ドラムから駆動力を得てベルトが従動移動する状態でベルトの移動量を検出するので、プリント動作時に近い形態で計測を行える。したがって、色ズレの抑制効果をより高くできる。
(7)ベルト移動装置及び画像形成装置は、ベルトの走行方向の基準位置を検出可能な基準位置検出部を有するので、ベルトの走行位置毎で計測を行える。よって、プリント動作時に、ベルトの走行位置毎にベルトの駆動速度の制御を適切に行うことができ、ベルトの位置による寸法ばらつきについても考慮したプリント動作制御を行える。
(8)ベルト移動装置及び画像形成装置は、ベルト移動量検出部が検出したベルトの移動量と、ドラム回転量検出部により検出した感光体ドラムの回転量とを関連付ける演算部を有するので、ベルトと感光体ドラムとの関係を正しく計測して利用できる。
(9)画像形成装置は、ベルト移動量検出部が感光体ドラムから駆動力を得てベルトが従動移動する状態でベルトの移動量を検出するとき、露光部及び現像部は、作像に関する動作を停止しているので、電力消費を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるベルト移動装置を用いた複合機の第1実施形態を示す図である。
なお、図1は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本実施形態の複合機1は、第1の作像部10,第2の作像部20,第3の作像部30,第4の作像部40,ベルト移動部50,二次転写部60,ベルト清掃部70,定着部80,用紙搬送部90,スキャナ部100,演算制御部110等を備えている。
本実施形態の複合機1は、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の4色それぞれ専用に,第1の作像部10,第2の作像部20,第3の作像部30,第4の作像部40を有している。したがって、複合機1は、各色のトナー像の形成を並行して行うことができる4色タンデム方式のフルカラータイプの機器である。また、複合機1は、後述するように、各感光体ドラム(11,21,31,41)に現像された像を中間転写ベルト51に1次転写した後、記録紙等に2次転写を行う中間転写ベルト方式である。
第1の作像部10〜第4の作像部40は、対応している色が異なる他は、構成が同一である。よって、ここでは、第1の作像部10を例に挙げて説明し、第2の作像部20,第3の作像部30,第4の作像部40の詳しい説明は省略する。なお、各色に対応する各作像部の並ぶ順番(すなわち、各色のトナーを中間転写ベルト51に転写する順番)は、本実施形態に示したものに限らず、適宜変更することができる。
第1の作像部10は、感光体ドラム11,帯電部12,露光部13,現像部14,ドラム清掃部15等を備えている。
感光体ドラム11は、回転可能に支持された略円柱形状のユニットであり、後述する中間転写ベルト51に対してその表面が接触した状態で配置されている。
感光体ドラム11は、像担持体としてのアモルファスシリコン等からなる感光層を有しており、その表面には、例えば外部から取得した画像データに基づいて後述の露光部13により静電潜像が形成される。
感光体ドラム11は、不図示のモータ等の駆動源により回転駆動され、感光体ドラム11の回転量と回転速度とを検出するドラム回転量検出部11a(図2参照)を有している。ドラム回転量検出部11aは、例えば、ロータリエンコーダ等を用いることができる。
帯電部12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる帯電器である。なお、図示しないが、帯電部12により感光体ドラム11を帯電させる前となる位置に、除電を行う除電部が設けられている。
露光部13は、不図示のレーザ光源,レーザ光を走査させる光学系等を有し、感光体ドラム11の表面を露光させるビーム走査装置である。
現像部14は、不図示の現像ローラ,トナー等を有し、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像をトナー画像として現像する部分である。
ドラム清掃部15は、クリーニングブレード等を有し、中間転写ベルト51への転写後の感光体ドラム11上に残ったトナーを取り除く部分である。
図2は、ベルト移動部50付近を詳細に示す図である。
ベルト移動部50は、中間転写ベルト51,駆動ローラ52,一次転写ローラ53(53a,53b,53c,53d),二次転写対向ローラ54,クリーニング対向ローラ55と、ガイドローラ56(56a,56b,56c,56d,56e,56f),ベルト移動部支持体57,テンションローラ58等を有している。
中間転写ベルト51は、その移動方向に連続した環状の形態をしたエンドレスのベルトであり、ポリイミド樹脂により形成された基材層と、この基材層上にCRゴムにより形成された中間層と、中間層上にフッ素コーティングにより形成された表面層とを有している。中間転写ベルト51は、ベルト移動部50の外周を覆うような形態で掛け渡されており、プリント動作時には、感光体ドラム11,21,31,41と駆動ローラ52とにより駆動されてベルト移動部50の外周を周回移動する。
駆動ローラ52は、ベルト移動部支持体57に対して回転可能に支持され、中間転写ベルト51の内周側に配置された駆動部である。駆動ローラ52は、不図示のモータ等の駆動源(駆動ローラ52駆動用のモータ)から駆動力を得て回転駆動可能である。また、この駆動源と駆動ローラ52との間には、その機械的な接続を解除可能な不図示のクラッチ機構が設けられている。さらに、駆動ローラ52には、その回転中心軸部分に、回転量と回転速度を検出するベルト移動量検出部52aが設けられている。このベルト移動量検出部52aは、例えば、ロータリエンコーダにより形成され、駆動ローラ52の回転量と回転速度とを検出可能である。したがって、ベルト移動量検出部52aから得たデータを基に、中間転写ベルト51の移動量と移動速度を算出することができる。
一次転写ローラ53a,53b,53c,53dは、中間転写ベルト51の内周側に配置され、それぞれ、感光体ドラム11,12,13,14と対向する位置において回転可能なようにベルト移動部支持体57に支持されている。また、一次転写ローラ53a,53b,53c,53dは、それぞれ、感光体ドラム11,12,13,14との間で、中間転写ベルト51を狭持している。
二次転写対向ローラ54は、中間転写ベルト51の内周側に配置され、二次転写ローラ61と対向する位置において回転可能なようにベルト移動部支持体57に支持されている。また、二次転写対向ローラ54は、二次転写ローラ61との間で、中間転写ベルト51を狭持している。
クリーニング対向ローラ55は、中間転写ベルト51の内周側に配置され、クリーニングローラ71と対向する位置において回転可能なようにベルト移動部支持体57に支持されている。また、クリーニング対向ローラ55は、クリーニングローラ71との間で、中間転写ベルト51を狭持している。
ガイドローラ56(56a,56b,56c,56d,56e,56f)は、いずれも中間転写ベルト51の内周側に配置され、回転可能なようにベルト移動部支持体57に支持されている。
テンションローラ58は、中間転写ベルト51の内周側に配置され、回転可能かつその回転中心軸が移動可能なようにベルト移動部支持体57に支持されている。テンションローラ58の位置を調整することにより、中間転写ベルト51に与えるテンションを調整できる。
二次転写部60は、回転可能に設けられた二次転写ローラ61を有し、後述の搬送路98から搬送された記録紙等の媒体に対してトナー像を中間転写ベルト51から転写する部分である。
ベルト清掃部70は、回転可能に設けられたクリーニングローラ71を有し、中間転写ベルト51上に残ったトナーを除去して中間転写ベルト51の表面を清浄な状態とする部分である。
図1に戻って、定着部80は、定着ヒータを内蔵した加熱ローラ82と、加熱ローラ82に対して押圧している加圧ローラ81とから構成され、搬送される記録紙等の媒体にトナーを定着させる機能を有している。
用紙搬送部90は、媒体保持部91,ピックアップローラ92,給紙ローラ93,手差しトレイ94,手差しピックアップローラ95,手差し給紙ローラ96,搬送路ローラ97,搬送路98,排出トレイ99等を有している。
媒体保持部91は、枚葉の記録紙等の媒体を多数枚重ねて保持する部分である。
ピックアップローラ92は、媒体保持部91の媒体表面に接触して回転し、媒体を一枚ずつ給紙ローラ93へ送るローラである。
給紙ローラ93は、ピックアップローラ92から給紙された媒体をさばく機能を有した一対のローラであり、ピックアップローラ92で送られる媒体が複数枚送られた場合に、媒体を一枚だけにさばく機能を有している。
手差しトレイ94は、媒体保持部91とは独立して、媒体を載置可能な支持部材である。
手差しピックアップローラ95は、手差しトレイ94の媒体表面に接触して回転し、媒体を一枚ずつ手差し給紙ローラ96へ送るローラである。
手差し給紙ローラ96は、手差しピックアップローラ95から給紙された媒体をさばく機能を有した一対のローラであり、手差しピックアップローラ95で送られる媒体が複数枚送られた場合に、媒体を一枚だけにさばく機能を有している。
搬送路ローラ97は、搬送路98の各所に配置され、搬送路98中の媒体を搬送するローラである。搬送路ローラ97の内で、二次転写部60の直前に配置されているローラ97aは、媒体とトナー画像とのタイミングの補正、及び、媒体が斜め給紙(スキュー)された場合の補正を行う機能を有しており、レジストローラと呼ばれている。
搬送路98は、媒体保持部91及び手差しトレイ94から二次転写部60と定着部80とを介して排出トレイ99へと送られる媒体が通過する通路である。
排出トレイ99は、プリントが終了(すなわち、二次転写及び定着終了)した媒体が排出されて載置される支持部材である。
スキャナ部100は、印刷済み原稿等を画像データとして読み込むスキャナであり、不図示の光源、受光素子等を有している。
演算制御部110は、第1の作像部10〜第4の作像部40及びベルト移動部50を含む各部に電気通信的に接続された演算部であり、複合機1の動作の統括制御も行う。
次に、本実施形態の複合機1の動作について説明する。なお、以下の説明において、中間転写ベルト51の移動量、及び、移動速度の計測をまとめて、単に「速度計測」と呼ぶこととする。
図3は、本実施形態の複合機1の動作の流れを示すフローチャートである。この図3に示す動作は、演算制御部110により制御されて複合機1の各部が実行する。
不図示の電源スイッチがONされ、電源が投入されると、本フローを開始する。
ステップ(以下、Sとする)10では、前回の速度計測後、所定時間以上経過しているか否かを判断する。所定時間以上経過している場合には、S60へ進み、所定時間経過していない場合には、S20へ進む。
S20では、前回の速度計測後、所定枚数以上のプリントを行ったか否かを判断する。所定枚数以上のプリントを行っている場合には、S60へ進み、所定枚数以上のプリントを行っていない場合には、S30へ進む。
S30では、中間転写ベルト51の交換を行った後に、速度計測を行っていないか否かを判断する。中間転写ベルト51の交換後に速度計測を行っていない場合には、S60へ進み、中間転写ベルト51の交換後に速度計測を行っている場合には、S40へ進む。
S40では、プリント命令が発生しているか否かを判断する。ここで、プリント命令とは、例えば、複合機1がファクシミリを受信してその内容を印刷する場合や、複合機1に接続された不図示のコンピュータから印刷の指示を受けた場合や、スキャナ部を用いた複写操作が行われた場合等に演算制御部110が発生する命令である。
S50では、プリント動作を行う。プリント動作については、後述する。プリント動作を行った後、S10へ戻る。
S60では、速度計測動作を行う。速度計測動作については、後述する。速度計測動作を行った後、S10へ戻る。
ここで、本実施形態のプリント動作と速度計測動作とについて、これらを比較しながら説明する。なお、作像部については、第1の作像部10を例に挙げて説明するが、第2の作像部20〜第4の作像部40についても同様である。また、実際の計測及び制御は、感光体ドラム11及び駆動ローラ52の回転量及び回転速度により行うが、理解を容易とするために、これら回転体の表面速度、及び、中間転写ベルト51の転写面表面速度に着目して説明する。
図4は、本実施形態のプリント動作と速度計測動作とを比較して示した表である。
(プリント動作)
プリント動作時、第1の作像部10の感光体ドラム11は駆動し、帯電部12,露光部13,現像部14は、いずれも作動する。このとき、感光体ドラム11は、不図示のモータ(感光体ドラム11駆動用のモータ)により駆動されるが、ドラム回転量検出部11aから求まる感光体ドラム11の表面速度が所定の速度(仮に、Vdとする)となるように演算制御部110により制御される。
プリント動作時、駆動ローラ52は、不図示のモータ(駆動ローラ52駆動用のモータ)により駆動されている。したがって、このモータと駆動ローラ52とを機械的に接続しているクラッチは、接続状態となっている。プリント動作時の駆動ローラ52の表面速度は、中間転写ベルト51の転写面速度がVd+αとなるようにベルト移動量検出部52aから得られるデータに基づき演算制御部110が制御を行う。このように感光体ドラム11の表面速度に対して中間転写ベルト51の転写面速度を若干(本実施形態の例では、+α)異ならせることにより、プリント結果における色ズレを目立たなくすることができる。
プリント動作時に中間転写ベルト51を所望の速度(ここでは、Vd+α)で駆動するためには、駆動ローラ52の駆動速度は、中間転写ベルト51の厚さ等を加味して設定する必要がある。中間転写ベルト51の厚さ等による速度の修正量を仮にβとすると、これを考慮したときの駆動ローラ52の表面速度は、Vd+α−βと表現できる。中間転写ベルト51の転写面速度がVd+αとなるように正確な制御を行うためには、このβに相当する量を正確に把握しておく必要がある。そこで、次に説明する計測動作を行う。
(計測動作)
計測動作時、第1の作像部10の感光体ドラム11は駆動し、帯電部12も作動する。しかし、露光部13,現像部14は、いずれも動作を停止する。なお、現像部14に設けられている不図示の現像ローラは、感光体ドラム11とは非接触となっているので、計測動作時に現像部14を停止させることができる。
このとき、感光体ドラム11は、プリント動作時と同様に、ドラム回転量検出部11aから求まる感光体ドラム11の表面速度が所定の速度(ここでは、Vd)となるように演算制御部110により制御される。
この計測動作時に、帯電部12を作動させるのは、感光体ドラム11の表面に中間転写ベルト51を静電吸着させて、感光体ドラム11の回転に中間転写ベルト51が滑ったりすることなく従動移動させるためである。
なお、第2の作像部20〜第4の作像部40についても同様であり、他の感光体ドラム21,31,41が中間転写ベルト51を静電吸着した状態で駆動する。
計測動作時、駆動ローラ52は、不図示のモータ(駆動ローラ52駆動用のモータ)との機械的接続がクラッチにより接続解除され、駆動ローラ52駆動用のモータは、動作を停止している。よって、駆動ローラ52は、中間転写ベルト51によって従動回転される。このとき、駆動ローラ52は、中間転写ベルト51の厚さ等による影響も含んだ状態で従動駆動(従動回転)されるので、駆動ローラ52の表面速度は、Vd-βとなる。演算制御部110は、この駆動ローラ52の回転量及び回転速度をベルト移動量検出部52aから得て、感光体ドラム11のエンコーダから得た回転量及び回転速度と対応付けて演算することにより、中間転写ベルト51の厚み等を考慮した感光体ドラム11の回転速度と駆動ローラ52の回転速度との関係を数値化できる。よって、上記修正量βに相当する値を正確に把握でき、この値をプリント動作時の制御に適用することにより、プリント動作時に中間転写ベルト51を正確に駆動制御でき、色ズレ等を防止できる。
また、この計測動作によって感光体ドラム11の回転と駆動ローラ52の回転との対応関係を数値化したものは、中間転写ベルト51の厚みのみならず、ベルト移動部50に設けられた各ローラ(駆動ローラ52を含む)の計測時点における外径寸法のばらつきをも含んだ値となる。したがって、使用環境の温度や湿度の影響等も含むパラメータであり、このパラメータを考慮したプリント動作を行うことにより、色ズレ防止効果を高めることができる。
なお、上記例では、中間転写ベルト51の所定速度(Vd+α)からβを減じた値で駆動ローラ52の表面速度を設定するとして説明したが、これは一例に過ぎず、適宜変更可能である。また、先にも述べたように、実際の計測及び制御は、感光体ドラム11及び駆動ローラ52の回転量及び回転速度により行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、感光体ドラム11,21,31,41を駆動させて、これに中間転写ベルト51及び駆動ローラ52を従動移動及び従動回転させ、駆動ローラ52の回転量及び回転速度を検出するので、中間転写ベルト51の駆動時の感光体ドラム11,21,31,41と駆動ローラ52との関係を正確に得ることができる。よって、計測の結果をプリント動作に反映することにより、色ズレの防止効果を高めることができる。
また、駆動ローラ52とベルト移動量検出部52aとは、一体となって中間転写ベルト51の内周側に配置されているので、複合機1の全体を大型化することなく、色ズレの防止効果を高めることができる。
さらに、計測動作時には、帯電部12を作動させているので、感光体ドラム11,21,31,41と中間転写ベルト51との間に滑りが生じることがなく、正確な計測を行える。なお、この帯電部12は、通常のプリント動作時に使用されるものをそのまま流用できるので、新たに帯電部12を追加することなく、実施可能である。
(第2実施形態)
図5は、本発明によるベルト移動装置を用いた複合機の第2実施形態におけるベルト移動部50−2付近を詳細に示す図である。
第2実施形態の複合機は、第1実施形態の複合機1に一部改良を施したものである。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態のベルト移動部50−2は、第1実施形態の中間転写ベルト51を、基準マーク511を有した中間転写ベルト510に変更し、基準マーク511を読み取る光センサ200を追加した点が、第1実施形態のベルト移動部50と異なっている。
中間転写ベルト510は、基準マーク511を有している他は、第1実施形態の中間転写ベルト51と同様な形態である。
基準マーク511は、中間転写ベルト510の移動方向の位置を特定するために、中間転写ベルト510の転写面に1カ所だけ設けられている。基準マーク511は、光センサ200により検出可能なように、他の部分よりも検出光に対する反射率が異なっている。
光センサ200は、検出光を発光する発光部と、検出光を受光する受光部とを有した反射型の光センサである。光センサ200は、基準マーク511を検出可能なように、中間転写ベルト510の外周に面した位置に設けられている。
第2実施形態では、計測動作時に、基準マーク511の位置を光センサ200により読み込み、その位置を基準として中間転写ベルト510の移動方向(すなわち周方向)に沿った方向の位置により微妙に変化する駆動ローラ52の回転速度を検出する。この検出結果をプリント動作に反映することにより、中間転写ベルト510の厚みがその周方向の位置により異なっていても、その差を反映した制御を行うことができる。
以上のように、第2実施形態によれば、中間転写ベルト510の速度をより正確に制御することが可能となり、色ズレの防止効果をより高めることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、中間転写ベルト51,510は、リング状に形成されている例を示したが、これに限らず、例えば、帯状に形成されていても良い。
(2)各実施形態において、計測動作時には、駆動ローラ52の回転を検出する例を示したが、これに限らず、例えば、別の場所に設けられているローラの回転を検出しても良いし、中間転写ベルト51,510にエンコーダパターンを設けてこれを直接検出するような形態であっても良い。
(3)各実施形態において、計測動作時に帯電部12を動作させる例を示したが、これに限らず、帯電部12を動作させなくてもよい。
(4)各実施形態において、計測動作時に4つの作像部(10〜40)の感光体ドラム11〜40を駆動させる例を示したが、これに限らず、例えば、これらの中から選択的に1つまたは複数の感光体ドラムを駆動させてもよい。
(5)各実施形態において、4つの作像部(10〜40)を備えたフルカラータイプの複合機を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、作像部がひとつのモノクロタイプの複合機であってもよいし、複合機に限らず、複写機,プリンタ,ファクシミリその他の単機能機であってもよい。
(6)第2実施形態において、反射型の光センサにより中間転写ベルト510の移動方向の基準位置を検出する例を示したが、これに限らず、例えば、中間転写ベルト510の一部に孔を開口して透過型の光センサを用いてもよいし、光に限らず、例えば磁気を用いて検出してもよい。
なお、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
本発明によるベルト移動装置を用いた複合機の第1実施形態を示す図である。 ベルト移動部50付近を詳細に示す図である。 本実施形態の複合機1の動作の流れを示すフローチャートである。 本実施形態のプリント動作と速度計測動作とを比較して示した表である。 本発明によるベルト移動装置を用いた複合機の第2実施形態におけるベルト移動部50−2付近を詳細に示す図である。
符号の説明
1 複合機
10 第1の作像部
11,21,31,41 感光体ドラム
11a ドラム回転量検出部
20 第2の作像部
30 第3の作像部
40 第4の作像部
50 ベルト移動部
51 中間転写ベルト
52 駆動ローラ
52a ベルト移動量検出部
60 二次転写部
70 ベルト清掃部
80 定着部
90 用紙搬送部
100 スキャナ部
110 演算制御部

Claims (10)

  1. 回転可能に設けられた感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムと接触して移動可能に設けられたベルトと、
    前記感光体ドラムから駆動力を得て前記ベルトが従動移動する状態で前記ベルトの移動量を検出するベルト移動量検出部と、
    を備えるベルト移動装置。
  2. 請求項1に記載のベルト移動装置において、
    前記ベルトに接触し、かつ、回転可能に設けられ、前記感光体ドラムとは独立して前記ベルトに対して駆動力を与える駆動部を有し、
    前記ベルト移動量検出部は、前記駆動部が前記ベルトにより従動回転する状態で前記ベルトの移動量を検出すること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  3. 請求項2に記載のベルト移動装置において、
    前記ベルト移動量検出部は、前記駆動部の回転量を検出することにより前記ベルトの移動量を検出すること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のベルト移動装置において、
    前記ベルトは、その移動方向に連続した環状の形態であり、
    前記駆動部は、前記ベルトの内周側に配置されていること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、
    前記感光体ドラムが前記ベルトを従動移動させるときに、前記感光体ドラムを帯電させる帯電部を有すること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、
    前記感光体ドラムは、前記ベルトの走行方向に沿って複数配置されており、
    前記ベルト移動量検出部は、前記複数の感光体ドラムから駆動力を得て前記ベルトが従動移動する状態で前記ベルトの移動量を検出すること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、
    前記ベルトの走行方向の基準位置を検出可能な基準位置検出部を有すること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のベルト移動装置において、
    前記感光体ドラムの回転量を検出するドラム回転量検出部を有し、
    前記ベルト移動量検出部が検出した前記ベルトの移動量と、前記ドラム回転量検出部により検出した前記感光体ドラムの回転量とを関連付ける演算部を有すること、
    を特徴とするベルト移動装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のベルト移動装置を備え、
    前記ベルトを中間転写体としてトナー像を媒体上に画像として形成する画像形成装置。
  10. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムを露光する露光部と、
    前記露光部により露光された前記感光体ドラム上にトナーを供給して現像する現像部と、
    を有し、
    前記ベルト移動量検出部が前記感光体ドラムから駆動力を得て前記ベルトが従動移動する状態で前記ベルトの移動量を検出するとき、前記露光部及び前記現像部は、作像に関する動作を停止していること、
    を特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018010097A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

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