JP2009210484A - 集積回路等の端子接続状態監視回路 - Google Patents

集積回路等の端子接続状態監視回路 Download PDF

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Abstract

【課題】JTAGに準拠していない集積回路であっても採用可能であり、外部コンピュータとのデータ授受を必要とすることなく、電子装置を実際に使用中に、いち早く接続端子状態の劣化を検知可能な集積回路等の端子接続状態監視回路を提供する。
【解決手段】マイクロコンピュータを含む集積回路チップの外部電極とマザーボードの電極との接続点に、マザーボードから分圧抵抗回路を介して所定の電圧を印加し、接続点の電気抵抗の変化に対応して変化する分圧抵抗回路電圧をデジタル信号に変換し、その信号に基づいて接続点における接続状態の良否を判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は集積回路等の端子接続状態監視回路に関し、詳細には、微細な多数の外部電極、又は接続端子を有するワンチップマイクロコンピュータ等の表面実装方式の集積回路を含む電子回路に好適な、端子の接続状態監視回路に関する。
近年、電子装置の小型化のために、大規模に集積化された電子部品(以下、集積回路:Integrated Circuitを「IC」と総称する)が用いられ、またICのハウジング(以下「ICパッケージ」と云う)に付加される外部接続端子(外部電極)やピンの数も極めて多数に上っている。更に、ICパッケージそのものの寸法も小さくなり、それに伴って外部電極も必然的に微細構造になり、従来のデュアルインライン方式やICパッケージの四方側面に接続リードを植設したQFP(Quad Flat Package)方式に代わり、微小な電極をマトリクス状に並べたランドグリッドアレイ(LGA:Land Grid Array)方式の接続構造が使用されるようになっている。また更に、少ない面積の中に多くの外部電極数を確保するために、例えば、微少な半田ボールでICパッケージとマザーボード(プリント配線基板)とを接続するボールグリッドアレイ(Ball Grid Allay、以下「BGA」と称する)方式の電子部品が使用されるようになった。
図9はBGA方式の集積回路用ICパッケージの外部接続端子構造の例を示す底面図(ボトムビュー)であり、ICパッケージ90の底面91には、多数の外部端子(外部電極)92、92、・・・がグリッド状(格子状)に配列形成され、内部の各機能ブロック回路の所要部と接続されている。BGA方式のパッケージは、ICパッケージ90の底面91に配列形成した上記外部端子(外部電極)92と、これに対応するように図示を省略したマザーボード(プリント配線基板とも云う)の表面に形成された外部電極との間に、微細な球形の半田ボールを鋏み、互いに圧接することによって機械的、且つ、電気的に接続するもので、QFPのようにパッケージ4辺の周縁に多数の微細構造の外部接続ピンを植設した構造に比較して、より多くの外部電極(外部接続用端子)を確保できる。更に、ピンの変形等のトラブルもないのでIC部品の更なる小型化には都合がよい。
図10は、一般的なワンチップマイコン、又は、ワンチップマイコンを使用した電子回路の一例を示すブロック図である。このワンチップマイコン(又は電子回路)101は、全体の制御を行うCPU102、データの転送を行うDMA(Direct Memory Access)103、内部RAM104、内部ROM105、割り込みコントローラ(ICTL)106、外部パラレルコントローラ107、アナログ・デジタル変換器(ADコンバータ)108、デジタル・アナログ変換器(DAコンバータ)109、同期式シリアルインターフェース110、調歩同期シリアルインターフェース111、パラレルインターフェース112、タイマ113、電源管理部(POWER MANAGEMENT)114、クロック回路115、を備えており、それらは、内部バスライン116により互いに接続されている他、矢印を付加したブロックは、必要に応じて外部回路等と信号の授受を行うように構成されている。
しかし一方で、ICパッケージ等の電子部品をマザーボード(プリント配線基板)に実装後の接続状態検査において、パッケージに覆われる部分は目視等の従来の検査方法が使用できないので、特殊な手段が必要となる。
従来、BGA方式のICパッケージを使用した電子回路や電子装置の実装検査としては、百数十倍の拡大機能をもったマイクロスコープによる目視検査や、X線を用いる検査があるが、設備が高価であるばかりでなく作業効率が悪く、これに代わる方法としてJTAG等を利用する検査が行われていた。
JTAG(Joint Test Action Group)とは、ICチップの検査方法の一つであるバウンダリスキャンテストの標準方式(この標準を定めた業界団体の名称でもある)である。JTAG標準は、1985年にJoint European Test Action Group(JETAG、現在のJTAG)によって提案され、1990年にIEEEstd.1149.1−1990「Standard Test Access Port and Boundary-Scan Architecture」として標準化されたものである。その詳細は既によく知られているので説明を省略するが、IC内部にJTAGテスト用回路が内蔵され、このテスト用回路を内部CPUで制御するもので、シリアルデータ転送を使用し、システム内部に格納したプログラムやバウンダリスキャンを行って接続端子のショートや、未接続等の確認を行うことができる。
このJTAGを利用した検査方法として、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、サービスセンターにホストコンピュータと、被故障診断機器に関するテストデータを格納した記憶装置とを備え、ホストコンピュータからモデム等を介して前記記憶装置に格納されているテストデータを読み出し、このデータと、被故障診断機器からの検査結果データとを比較することによって被故障診断機器の故障部位等を判断するものである。
また、特許文献2には、多重FPGAシステム(Field Programmable Gate Array:FPGA)用試験回路に関する手段が開示されている。これは、多数のFPGAの中のデバイス用FPGAリンクを試験するものである。
特開2003−262662公報 特開2000−121696公報
しかしながら、上述したようなJTAG方法では、外部のホストコンピュータとのデータの授受が必要である等の手間を要するものであり、電子機器を実際に使用中に、外部接続状態が劣化したことを検知できるシステムではなかった。即ち、BGA方式のICパッケージを使用した電子装置では、製品出荷時の検査を合格したものであっても、使用中に、温度変化によるプリント基板とICパッケージの膨張率の違いによるストレスや、取扱や振動等による物理的変形によるストレスによって、微細な半田ボールの亀裂、変形が発生する可能性が懸念される。このような場合、完全な半田ボールの破壊に至らない状態であっても、かなり大きな接触抵抗が発生することが多く、正常な回路動作が得られないことが多いが、JTAG方法のように外部のホストコンピュータによるチェックを行うまでは接続端子の劣化状態を検出できない方法では、そのような状況をいち早く検知することが出来なかった。また、基本的にIC間をインターフェースしている夫々のICが、JTAGに準拠したものである必要があり、回路構成に制限を強いられるものでもあった。
なお、特許文献2に開示された手段は、多重FPGAシステム用試験回路に関するもので、実際に使用する電子装置や回路の状態を検出する手段としては、使い難いものであった。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、JTAGに準拠していない集積回路であっても採用可能であり、また、外部コンピュータとのデータ授受を必要とすることなく、電子装置を実際に使用中に、いち早く接続端子状態の劣化を検知可能な集積回路等の端子接続状態監視回路を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明では以下のように構成する。
請求項1記載の集積回路等の端子接続状態監視回路は、マイクロコンピュータを含む集積回路チップを、多数の電極が形成されたマザーボード上に配置した電子回路において、上記集積回路チップの外部電極とマザーボードの電極との接続点を挟んで構成した分圧抵抗回路と、この分圧抵抗回路を介して接続点に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、上記接続点の電気抵抗の変化に対応して変化する上記分圧抵抗回路の電圧をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換手段と、変換されたデジタル信号に基づいて接続点における接続状態の良否を判断する接続状態判断手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の集積回路等の端子接続状態監視回路において、上記集積回路チップの外部電極とマザーボードの電極との接続が、ボールグリッドアレイ、又は、ランドグリッドアレイであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の集積回路等の端子接続状態監視回路において、上記集積回路チップ底面の形状が方形であり、接続状態監視の対象とする上記接続点の外部電極が、集積回路チップの四隅に位置する外部電極、又は、四隅の外部電極のうちいずれか一つを含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項記載の集積回路等の端子接続状態監視回路において、上記アナログ・デジタル変換手段が、端子接続状態監視専用に用意されたもの、又は、この集積回路チップの他の機能のために備えられたものを必要に応じて切替えるもの、であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項記載の集積回路等の端子接続状態監視回路において、上記アナログ・デジタル変換手段に、監視対象の外部電極数の切替スイッチ手段を備え、監視対象の外部電極を介して供給される分圧抵抗回路の電圧信号を、上記切替スイッチ手段によって切替えて上記アナログ・デジタル変換手段に供給し、夫々の外部電極の接続状態を監視するように構成したことを特徴とする。
本発明は上述したように、電子装置や電子回路を実際に使用状態において定期的に、又は常時、予め選定した監視対象の外部電極に所定の電圧を印加しながら、接続状態に応じた電圧低下(接点の抵抗値に応じて変動する電圧)を監視するように構成したので、監視対象の外部電極の接続状態が劣化(導通抵抗の増大)を迅速に検出可能となる。従って、完全にオープン状態に至る前に、その兆候を検出することが可能であり、使用不能となる前に修理する等の措置によって使用中に突然使用不能となることを未然に回避することができるので、電子装置の信頼性を大幅に向上する上で有用である。特に、半田ボールを使用するBGA方式のICパッケージや、その他のランドグリッドアレイ方式のように、外部電極部分がICパッケージの底面に覆われて、目視等のチェックが困難な接続方式の電子回路や電子装置の信頼性を向上する上で、効果が顕著である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
本発明では、多数の電極パターンが形成されたマザーボード(プリント配線基板)に、少なくともマイクロコンピュータを含んで構成された電子装置や電子回路を対象とするが、このようなマイクロコンピュータとしては、これに限定されないがワンチップマイクロコンピュータ(以下「ワンチップマイコン」という)が知られている。
ワンチップマイコンは、一つの集積回路(Large Scale Integrated Circuit:LSI)チップのなかに、メモリ、入出力インターフェース回路(I/O)、CPU等を構成し、単体でマイクロコンピュータとしての機能を備えたものである。これらワンチップマイコンは、キーボード等のコンピュータ周辺機器に搭載されてメインCPUに代わり夫々の周辺機器の制御を分担することによって、メインCPUの負担を軽減するといった使用方法の他、無線通信機、家電製品、自動車、産業機器、ゲーム機器等、あらゆる分野の装置の制御にも使用されている。
図1は、本発明に係る端子接続状態監視回路を含むワンチップマイコン、又は、本発明に係るそのような回路を含むワンチップマイコンを使用した電子装置(電子回路)の一例を示すブロック構成図である。この例に示す電子装置(ここではワンチップマイコンを指す)1は、全体の制御を行うCPU2と、このCPU2の制御を受けることなくデータの転送を行うDMA(Direct Memory Controller)3と、内部RAM(INTERNAL RAM)4と、内部ROM(INTERNAL ROM)5と、割り込みコントローラ(ICTL)6と、外部メモリ等に接続する外部パラレルコントローラ(EXT MEMORY INTERFACE:外部メモリインターフェース)7と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(以下「ADコンバータ」)8と、逆に、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル・アナログ変換器(以下「DAコンバータ」)9と、同期式シリアルインターフェース(SPI)10と、パラレル信号をシリアル信号に変換したり、逆にシリアルデバイスから送られるシリアル信号をパラレル信号に変換する調歩同期シリアルインターフェース(Universal Asynchronous Receiver Transmitter:UART)11と、汎用入出力ポートとしての機能を有するパラレルインターフェース(General Purpose Input Output Port:GPIO)12と、カウンターを搭載し時間を計数するタイマ(TIMER)13と、低消費電力モードに移行する制御を行う電源管理部(POWER MANAGEMENT)14と、クロック信号を発生し各機能ブロック回路にクロック信号の供給/停止を制御するクロック回路(CLKGEN)15と、更に、半田ボール監視用ADコンバータ16とを備えており、それらは、内部バスライン17により互いに接続されている他、矢印を付加したブロックは、必要に応じて外部回路等と信号の授受を行うように構成されている。
なお、図1に示す構成が図10に示した従来のワンチップマイコンの構成と異なる点は、半田ボール監視用ADコンバータ16を備えていることであるが、このADコンバータ16の機能を、従来からワンチップマイコンが内蔵しているADコンバータ8によって代用してもよいことは後述する。
本発明は、以下に詳述するように、外部、例えばマザーボードに搭載した回路から、BGA方式のICパッケージ(ICチップ)の外部電極を介して供給される印加電圧の変化を、ADコンバータによりデジタル信号に変換し、その値をCPU2によって監視することによって、接続端子の劣化を検知することを特徴としている。
図2、図3は、本発明において、ICパッケージの外部電極部分に使用するLGA(Land Grid Array)やBGA(Ball Grid Allay)による接続端子部分の接続状態を監視する手段の一例を示す概念図である。
図2において、1は上記図1に示したワンチップマイコン(ICパッケージ又はICチップ)であり、その底面にはグリッド状電極20−1、20−2、・・・(図9の92に該当する)が形成されており、このICチップ1が搭載されるマザーボード21には、夫々のグリッド状電極(外部電極)に対峙する位置に、同様のグリッド状電極22−1、22−2、・・・が形成されている。そして、上述したようにICチップ1とマザーボード21とは、夫々のグリッド状電極間に半田ボール23−1、23−2、・・・を圧着させることによって、電気的な接続と、機械的な結合とを図っている。
また、ワンチップマイコン(ICチップ)1の外部電極20−1と20−2は内蔵されている半田ボール監視用ADコンバータ16(以下「監視用ADコンバータ」)に含まれるADコンバータ16−1の電源供給ライン16−2と分圧電圧(検出電圧)入力(端)16−3に接続されており、この分圧電圧入力(端)16−3は、例えば抵抗値100kΩ程度のプルダウン抵抗素子16−4を介してアース(グランド:GND)されている。
一方、マザーボード21側の外部電極(グリッド状電極)22−1は+電源ライン(例えば3.3V)21−1に接続され、他方の外部電極22−2は、例えば10kΩ程度のプルアップ抵抗素子21−2を介して上記+電源ライン21−1に接続されている。
以上のように構成した回路では、半田ボール23を挟む両側の外部電極20と22との接続点が正常に圧着された状態では、接触抵抗は極めて小さく、流れる電流に対する電圧降下量は微小であるが、クラック(ひび割れ)等が発生すると、その程度に応じて大きな接触抵抗が発生し、流れる電流による電圧降下量が大きくなる。極端な場合、半田ボール23と、どちらかの外部電極との間が剥離すると、接触抵抗は無限大(絶縁状態)になる。そこで、そのような接触抵抗の変化を検知する一例として、マザーボード21側からプルアップ抵抗21−2、マザーボード側外部電極22−2、半田ボール23−2、ICチップ側外部電極20−2、監視用ADコンバータ16の分圧電圧(検出電圧)入力(端)16−3のルートを経て、高電位電圧を印加すると共に、分圧電圧(検出電圧)入力16−3を、プルダウン抵抗素子16−4を介してアースしたものである。更に、上記ルートを経て供給される分圧電圧をADコンバータ16−1によりデジタル信号に変換し、その情報をCPU2に供給することによって絶縁抵抗の増加による接触状態の劣化を検出するものである。このような検出を、実際に電子装置を使用中に定期的に、又は常時CPU2によって行えば、電子装置が完全に動作不能状態に至る前に、その兆候を検知して種々の対応が可能である。
図3は、マザーボード21のプルアップ抵抗21−2、マザーボード側外部電極22−2、半田ボール23−2、ICチップ側外部電極20−2、ADコンバータの分圧電圧(検出電圧)入力16−3のルートにおける電圧変化の様子を示した概念図である。マザーボード21の電源電圧を3.3Vとすると、プルアップ抵抗値が10kΩ、プルダウン抵抗値が100kΩであるとすれば、接触抵抗がゼロの場合僅かなアイドル電流が流れ、ADコンバータの分圧電圧(検出電圧)入力16−3の電圧は、例えば約2.97Vとなるが、実際には、抵抗素子等の回路素子値のばらつきや電源電圧値変動分を考慮して、それより低い電圧を閾値Vrefとして設定し、分圧電圧(検出電圧)入力16−3の電圧値を閾値と比較し、その閾値を越えて検出電圧値が小さくなった場合、接続状態不良と判断する。判断した結果は、例えば、電子装置に付加した表示装置によってユーザに報知することや、アラーム音を発生して対応を促す等の手段を用いることができる。
なお、以上の説明において接続状態を監視する対象としたのは半田ボール23−2側であるが、図示したように+電源をマザーボード側から供給すれば、他方の半田ボール23−1の接触状態劣化によって生じる、監視用ADコンバータ16への電源ライン16−2の電圧低下や電源途絶に伴う、分圧電圧(検出電圧)入力16−3の異常を検知することによって、半田ボール23−1ルートの接続状態異常をも検知可能である。従って、電源供給を確実に行う場合には、ADコンバータ16−1への電源を、ICチップの内部電源ラインから供給することもできる。
図3では説明を簡単にするために、監視対象の半田ボールが一つの場合を示したが、複数のルートにおける接続状態監視を行い、正確に状態を把握することが可能である。図4は本発明のワンチップマイコンの具体的な一実施例を示す要部回路図である。この例に示す回路は、ICチップ側の監視用ADコンバータ16と、マザーボード31との間の接続と、要部回路構成を示したもので、説明の煩雑化を避けるために、両者の外部電極の図示と説明は省略している。
図4において、31はマザーボードであって、上記図2と同様に3.3Vの電源ライン31−1が半田ボール32−1を介してICチップ側のADコンバータ16−1の電源ライン16−2に接続されている。この例では、複数の半田ボール(接続点)ルートを監視するために、マザーボード31側において、プルアップ抵抗33の出力を監視対象の四つの半田ボール32−2乃至32−5を介してICチップ側のADコンバータ16に供給している。また、監視用ADコンバータ16には、各接続点(半田ボール)から供給を受けた電圧信号を、夫々の信号のオン・オフを行う切替スイッチ34を介して、ADコンバータ16−1の分圧電圧(検出電圧)入力16−3に接続する。なお、切替スイッチ34には四つのスイッチSW1乃至SW4を備えており、これらは図示を省略した機能ブロックやCPU2の制御によって、定期的にあるいは必要に応じて、各スイッチSW1乃至SW4のいずれか一つがオンし、オンしたルートの接続状態の判断が行われる。
ところで、以上説明したように半田ボールを含む外部電極の接続状態を監視する際の対象電極は、マトリックス状のグリッド電極のいれであっても構わないが、一般的に、ICチップの周辺(外周)近傍の電極部分の接続状態劣化が著しい。上述したように、電子装置を使用中に、温度変化に伴うプリント基板とICパッケージの膨張率の違いによるストレスや、取扱や振動等による物理的変形によるストレスによって、微細な接続構造部分に変形が発生する可能性があり、そのような劣化はICチップの外周部分において、より一層発生する可能性が高くなる。そこで、少ない監視対象によってICチップ全体の接触状態の傾向を効率的に監視するために、図5、図6に示すように、ICチップの四隅に位置する外部電極を監視対象にすることが考えられる。
即ち、図5、図6に示すように、監視対象のICチップ1の平面形状が正方形又は長方形である場合は、最も劣化の可能性が高い四隅の四つの外部電極41乃至44を監視対象にすれば、少ない監視対象によって、ICチップ全体における外部電極(接続点)の接続状態を監視することが可能である。勿論、四隅の外部電極の全てを含む必要はなく、少なくともいずれか一つを監視対象にすること、あるいは、更に各辺の中間位置の外部電極や、最内部のいくつかの外部電極を含んで監視することは一向に構わない。
本発明は以上説明した例に限定することなく種々の変形が可能である。例えば、図7に示すICチップ(ワンチップマイコン)45のように、半田ボール監視用ADコンバータ16(図1)の代わりに、従来のワンチップマイコンが備えているADコンバータ46(図1の符号8)を利用するように構成してもよい。即ち、図7に示すように、ワンチップマイコンが備えているADコンバータ46に、上述した半田ボール等の外部電極を介して供給される半田ボール監視用信号である分圧電圧(検出電圧)信号47を供給し、図2乃至図4を用いて説明したような処理を行う。なお、図7の他のブロックや機能は、符号が同じものは、既に説明したものと同じであるので説明は省略する。
図8は、図7に示したように、ICチップが本来備えているADコンバータを利用する場合の、ADコンバータ周辺回路の一構成例を示す図であり、上記図4に示したものに代わる回路である。即ち、図8において50は本発明の変形実施例を示すワンチップマイコンの要部回路図であり、図4に示すものとの違いは、ADコンバータ50−1としてワンチップマイコン(ICチップ)50が本来備えているものを使用する点であり、マザーボード31には、図4と同様に、プルアップ抵抗33、半田ボール32(32−1乃至32−5)を介して、分圧電圧信号をワンチップマイコン50に供給する。また、同時に、マザーボード31側からは、本来の機能として必要な通常モニタ信号等を、他の半田ボール端子電極32−6乃至32−9を介して、ワンチップマイコン50に供給している。
また、これに対応するワンチップマイコン50側には、切替スイッチ群51を付加し、マザーボード31から供給される分圧電圧信号と、その他のモニタ信号を、切替スイッチ群51の各スイッチSW1乃至SW8を介してADコンバータ50−1の分圧電圧(検出電圧)入力50−2に接続している。なお、SW9は、半田ボール監視用信号と通常モニタ信号とを切替えて、ADコンバータ50−1に供給するためのスイッチである。
この構成によれば、ワンチップマイコン50が本来備えているADコンバータが、通常のモニタ信号処理を行う途中に割り込み処理を行いながら、本発明を実施する上で必要な処理を行うことができるので、重複してADコンバータを備える必要がない。
本発明は、以上説明したように構成し、且つ、制御するので、従来のJTAG方式のように検査対象装置以外の装置から各種情報の提供を必要としない。従って、極めて簡便に、電子装置の外部接続端子の接続状態確認を実行することが可能となる。また、本発明は電子装置を実際に使用中の故障診断等において使用可能である他、電子装置の製造時のチェックも可能であることは云うまでもない。電子回路や電子装置の故障原因には、使用中の経年変化や振動等によるワンチップマイコンの外部電極(接続端子)とマザーボード(プリント配線基板)との接続不良発生もかなり多く含まれるから、その確認に有用である。
なお、上述したようにして収集した外部電極の接続状態を示すデータ、例えば接点抵抗値等のデータを、通信回線によって遠隔地の故障診断センタ等に伝送し、故障の可能性や故障箇所の判断等を行うようにすることもできるであろう。また、本発明は、ワンチップマイコンに限らず、少なくとも、CPUや所要のメモリ、ADコンバータを備えた回路であれば、広く採用可能であり、更に、使用する外部電極はBGA方式、LGA方式に限ることなく、必要に応じて、如何なるタイプの外部電極にも適用可能であろう。
また、実施例では、監視対象の外部電極に印加する電圧を分圧するプルアップ抵抗素子をマザーボード側に配置し、プルダウン抵抗素子をワンチップマイコン側に配置したが、この例に限らず、両者をどちらか一方に配置すること、あるいは、ワンチップマイコン側に設けたADコンバータを、マザーボード側に配置すること等の変形も可能であろう。例えば、本発明において必要な分圧抵抗素子と、ADコンバータをマザーボード側に配置する場合は、図1の半田ボール監視用ADコンバータ16部分をそのままマザーボード21側に移行し、ワンチップマイコン1では、プルアップ抵抗素子21−2の出植電圧を、一旦ワンチップマイコン側に供給し、監視対象の外部電極(半田ボール)を介して、再びマザーボード21側取り込み、半田ボール監視用ADコンバータに供給すればよい。この方法は他の実施例においても可能であり、そうすればワンチップマイコンは従来のものをそのまま使用することができる。
更に、本発明において監視対象とする外部電極は、監視専用に使用するものに限らず、他のデータ信号等を伝達するための外部電極であってもよい。即ち、本発明では、外部電極(接続点)に直流電圧(分圧電圧)が印加されれば良いので、直流信号カット用回路素子を介して他のデータ信号(高周波クロック信号等)の授受を行うことが可能であり、あるいは、タイムシェアリング(時分割)的に、他のデータ伝送に使用していないときに、本発明の実施のために直流電圧を印加して、接続状態を監視するものであってもよいであろう。
また、本発明の集積回路等の端子接続状態監視回路を実施する処理手順や方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすれば、同様のOSを備えたコンピュータにインストールすることにより、本発明を実施可能である。更には、これらのプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
本発明に係る一実施形態を示すワンチップマイコン(集積回路チップ)概要ブロック図。 本発明の接続端子状態監視手段の一実施形態を示す概念図。 本発明の接続端子状態監視手段における分圧電圧変化の一例を示す図。 本発明の集積回路等の端子接続状態監視回路の一実施形態例を示す概要ブロック図。 本発明における監視対象の外部電極の例を示す外観図。 本発明における監視対象の外部電極の例を示すワンチップマイコンの底面図。 本発明に係るワンチップマイコン(集積回路チップ)の変形例を示す概要ブロック図。 本発明の集積回路等の端子接続状態監視回路の他の例を示す概要ブロック図。 BGA方式のICパッケージの外部電極構造の一例を示す図。 従来のワンチップマイコンの一構成例を示すブロック図。
符号の説明
1 ワンチップマイコン(ICチップ、集積回路)、2 CPU、3 DMA(Direct Memory Access)、4 内部RAM(INTERNAL RAM)、5 内部ROM(INTERNAL ROM)、6 割り込みコントローラ(ICTL)、7 外部パラレルコントローラ(EXT MEMORY INTERFACE:外部メモリインターフェース)、8 アナログ・デジタル変換器(ADコンバータ)、9 デジタル・アナログ変換器(DAコンバータ)、10 同期式シリアルインターフェース(SPI)、11 調歩同期シリアルインターフェース(Universal Asynchronous Receiver Transmitter:UART)、12 パラレルインターフェース(General Purpose Input Output Port:GPIO)、13 タイマ(TIMER)、14 電源管理部(POWER MANAGEMENT)、15 クロック回路(CLKGEN)、16 半田ボール監視用ADコンバータ、16−1、50−1 ADコンバータ、16−2 電源供給ライン、16−3、50−3 分圧電圧入力(端)、16−4、50−4 プルダウン抵抗素子、17 バスライン、20、20−1、20−2、22−1、22−2 グリッド状電極、21、31 マザーボード、21−2、33、50−4 プルアップ抵抗素子、22−1、22−2、42−1乃至42−4 外部電極(グリッド状電極)、 23、23−1、23−2、32−1乃至32−5 半田ボール、34、51 切替スイッチ群、SW1乃至SW9 切替スイッチ

Claims (5)

  1. マイクロコンピュータを含む集積回路チップを、多数の電極が形成されたマザーボード上に配置した電子回路において、前記集積回路チップの外部電極と前記マザーボードの電極との接続点を挟んで構成した分圧抵抗回路と、該分圧抵抗回路を介して前記接続点に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、前記接続点の電気抵抗の変化に対応して変化する前記分圧抵抗回路の電圧をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換手段と、変換されたデジタル信号に基づいて前記接続点における接続状態の良否を判断する接続状態判断手段を備えたことを特徴とする集積回路等の端子接続状態監視回路。
  2. 前記集積回路チップの外部電極と前記マザーボードの電極との接続が、ボールグリッドアレイ、又は、ランドグリッドアレイであることを特徴とする請求項1記載の集積回路等の端子接続状態監視回路。
  3. 前記集積回路チップの底面形状が方形であり、接続状態監視の対象とする前記接続点の外部電極が、集積回路チップ底面の四隅に位置する外部電極、又は、四隅の外部電極のうちいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の集積回路等の端子接続状態監視回路。
  4. 前記アナログ・デジタル変換手段が、端子接続状態監視専用に用意されたもの、又は、当該集積回路チップの他の機能のために備えられたものを必要に応じて切替えて使用するもの、であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の集積回路等の端子接続状態監視回路。
  5. 前記アナログ・デジタル変換手段に、監視対象の外部電極数の切替スイッチ手段を備え、前記監視対象の外部電極を介して供給される分圧抵抗回路の電圧信号を前記切替スイッチ手段によって切替えて前記アナログ・デジタル変換手段に供給し、夫々の外部電極の接続状態を監視するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の集積回路等の端子接続状態監視回路。
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