JP2009210061A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体封入式防振装置において、大振幅振動の入力時における主液室の液圧を低くする。
【解決手段】オリフィス盤31は、オリフィス通路34及び可動板用凹部31cを区画する立壁部31dを有している。この立壁部31dには、オリフィス通路34及び可動板用凹部31cを連通する開口部31iが形成されている。可動板35の外周面には、開口部35iに対応する部分に、筒径方向外側に延びて開口部35iに嵌入された突起部35aが形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体封入式防振装置に関するものである。
従来より、液体封入式防振装置としては自動車用のエンジンマウントがよく知られている(例えば特許文献1〜5参照)。その基本的な構造は、連結部材と筒状部材との間に弾性部材を介設し、この弾性部材の変形に伴い容積が変化するよう連結部材と筒状部材との間に液室を形成するとともに、この液室を区画部材によって主液室及び副液室に仕切り、さらに、それら主液室及び副液室を連通するオリフィス通路を設けたものである。このオリフィス通路を介して液体が流動することで、低周波・大振幅のエンジン振動を効果的に吸収し、減衰させることができる。
また、区画部材の内部に可動板を収容したものもある。この可動板は、高周波・小振幅のエンジン振動が入力したときに、この振動に同期して振動することで主液室の液圧変動を吸収、減衰するようになっている。
特開2005−273684号公報 特開2007−127250号公報 特開2007−120607号公報 特許第2817570号公報 特開2001−234968号公報
ところで、大振幅のエンジン振動が入力したときには、主液室の液圧は高くなることから、その液圧を受けた可動板は区画部材にぶつかり、これに伴い車内に異音、いわゆるがたい音が発生する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大振幅振動の入力時における主液室の液圧を低くすることにある。
第1の発明は、支持体側又は被支持体側のいずれか一方に連結される連結部材と、該支持体側又は被支持体側の他方に連結される筒状部材と、上記連結部材及び筒状部材を弾性連結する弾性部材と、上記筒状部材の開口部を覆って該弾性部材との間に液室を形成する弾性膜部材と、上記液室を主液室及び副液室に区画する区画部材と、該主液室及び副液室を連通するオリフィス通路と、上記区画部材の内部に収容された可動板とを備えている液体封入式防振装置であって、上記オリフィス通路は、上記区画部材の外周に形成されており、上記区画部材は、上記オリフィス通路及び可動板収容室を区画する区画壁を有しており、上記区画壁には、上記オリフィス通路及び可動板収容室を連通する開口部が形成されており、上記可動板の外周面には、上記開口部に対応する部分に、筒径方向外側に延びて該開口部に嵌入された突起部が形成されていることを特徴とするものである。
これにより、大振幅の振動の入力時には、主液室の液圧を受けた可動板が圧縮変形し、この変形に伴い開口部と突起部との間に隙間が形成される。そして、この隙間を介して主液室からの液体がオリフィス通路に流れ込む。つまり、主液室の液圧がその隙間から解放される。このため、主液室の液圧が高くなるのを抑制することができ、車内に異音が発生するのを抑制することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記開口部及び突起部は複数形成されていることを特徴とするものである。
これにより、開口部及び突起部を複数形成しているので、大振幅の振動の入力時には、複数の隙間が形成され、これら複数の隙間から主液室の液圧が充分に解放される。このため、主液室の液圧が高くなるのを確実に抑制することができ、車内に異音が発生するのを確実に抑制することができる。
第3の発明は、上記第1又は2の発明において、上記開口部と上記突起部との間には、大振幅振動の入力時に、筒軸方向に隙間が形成されることを特徴とするものである。
これにより、本発明の最良の実施形態を実現することができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記突起部は、本体部と、該本体部の筒軸方向両端面からそれぞれ筒軸方向外側に突起して上記開口部に当接するリップ部とを有していることを特徴とするものである。
これにより、突起部のリップ部が開口部に当接しているので、小振幅の振動の入力時には、開口部と突起部との間に隙間は形成されず、主液室の液圧は解放されない。このため、小振幅の振動の入力時、すなわち主液室の液圧が低いときには、その液圧を確保することができる。
本発明によれば、大振幅の振動の入力時には、主液室の液圧を受けた可動板が圧縮変形し、この変形に伴い開口部と突起部との間に隙間が形成され、この隙間を介して主液室からの液体がオリフィス通路に流れ込み、主液室の液圧が高くなるのを抑制することができ、車内に異音が発生するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る液体封入式防振マウント装置1は、例えばエンジン等からなるパワープラント(被支持体側)と車体(支持体側)との間に配設されるもので、該防振マウント装置1の下側に固定される接続部材5が上記車体側に、該防振マウント装置1のケース2(筒状部材)の外周面上に一体に形成された連結部2cが上記パワープラント側に、それぞれ、連結されるようになっている。また、上記防振マウント装置1のケース2内には、図2に示すように、上記接続部材5に下端で連結される連結金具12(連結部材)を備えたマウント本体部10が収納されている。
具体的には、図2に示すように、上記マウント本体部10は、ケース2にかしめられて連結される金属製の円筒部材11と上記連結金具12とがゴム弾性体13(弾性部材)によって連結されたものである。上記円筒部材11は、上下方向に延びるように配置された円筒状の本体部11aと、その上側が径方向外方に折り曲げられて延びるフランジ部11bとを有している。
上記連結金具12は、その上部が上すぼまりの略円錐形状で下部が略円柱状に形成されたもので、その上部と下部との間には、図2に示すように、略全周に亘って径方向外方に膨出する膨出部12aが形成されている。
ここで、上記連結金具12に形成された膨出部12aには、該膨出部12aを覆うようにストッパゴム21が上記ゴム弾性体13と連繋して設けられている。このストッパゴム21は、上記膨出部12aの外周面側及び下面側の厚みが上面側に比べて厚くなるように形成されていて、パワープラント側に連結されたケース2が水平方向及び上方向にそれぞれ大きく変位した場合に、これらのゴムが該ケース2の内周面や底部に当接することで該ケース2の変位を規制するようになっている。
なお、上記図2は、マウント本体部10に荷重が作用していない状態を示しており、この状態では該マウント本体部10のストッパゴム21とケース2の底部とが接しているが、防振マウント装置1が車体に取り付けられて、マウント本体部10にパワープラントの静荷重が加わる1G状態では、図示しないが、ゴム弾性体13が撓んでケース2が下方に変位するので、その底部と上記ストッパゴム21との間には所定の間隔が形成されることになる。
上記連結金具12の上端部は、上記円筒部材11の下方で且つ下端開口部の略中心に位置するように略同軸に配置されていて、上すぼまりの側面部にはゴム弾性体13が設けられている。一方、上記連結金具12の下部は、ケース2の底部に形成された該連結金具12の下部よりも径の大きい穴部2bを挿通していて、該連結金具12の下端面は、車体側に連結される上記接続部材5の上面に図示しないボルトによって接合されている(図1参照)。
上記ゴム弾性体13は、その下部内周側にすり鉢状の凹部が形成されていて、この凹部の周面が上記連結金具12のテーパ状側面部に被着されている。また、上記ゴム弾性体13は連結金具12の全周から外方に向かって放射状に拡がり、且つ斜め上方向に延びるように略円錐台状に形成されていて、その上側部分は上方に向かって開口している。
そして、上記ゴム弾性体13の上側部分には、上記円筒部材11の本体部11aが埋設されている一方、該円筒部材11のフランジ部11bは、上記ゴム弾性体13の全周に亘って径方向外方に突出しており、上記マウント本体部10を下方から覆うように配設される有底円筒状のケース2の開口端部に設けられたフランジ部2aにかしめられている。
上記マウント本体部10の上部には、上記ゴム弾性体13の上側部分の開口部を覆うように樹脂製のオリフィス盤31(区画部材。図3〜図5も参照)が配設されるとともに、その上方を覆うようにダイヤフラム32(弾性膜部材)が配設されていて、上記ゴム弾性体13とダイヤフラム32とによって緩衝液の封入される液室33が構成されている。
上記ダイヤフラム32の外周部には、略ハット状に形成され、その中央部分に貫通孔の設けられた環状金具37の一部が埋設されている。詳しくは、この環状金具37は、上記貫通孔の形成された天板部が上記ダイヤフラム32に埋設されているとともに、該天板部の外周端から下方に湾曲して延びる筒状の側壁部の内周面側にのみ上記ダイヤフラム32が接着固定されるようになっている。そして、該側壁部の下端から周方向外方に向かって延びる鍔部の外周端部が、ケース2のフランジ部2aにマウント本体部10の円筒部材11のフランジ部11bとともにかしめられている。
また、上記環状金具37によってマウント本体部10の上方に形成される空間内には、上記オリフィス盤31がその外周側で上記金具37とゴム弾性体13の開口端部との間に挟まれるように配設されていて、これにより、上記液室33は、ゴム弾性体13側の主液室33aとダイヤフラム32側の副液室33bとに区画される。
上記オリフィス盤31によって区画される上記両液室33a,33bは、該オリフィス盤31の周縁に螺旋状に形成されたオリフィス通路34によって連通している。そして、それら主液室33a及び副液室33bの緩衝液がオリフィス通路34を介して相互に流通することによって、ゴム弾性体13から主液室33aに作用する低周波・大振幅のエンジン振動が減衰されるようになっている。このとき、上記ダイヤフラム32は、緩衝液の流通に伴う副液室33bの容積変化を吸収するように変形を生じる。
上記オリフィス盤31は、螺旋状のオリフィス通路34を形成する本体部31aと、該本体部31aの上面に接触するように配設された円盤状の蓋部31bとからなる。この本体部31aの下面及び上記蓋部31bには貫通孔31e,31fが形成されているとともに、該本体部31aの上面側中央部分には可動板用凹部31c(可動板収容室)が形成されており、その可動板用凹部31cに高周波振動吸収用の可動板35が嵌入され、上記蓋部31bによって脱落防止が図られている。なお、図4、図5では、オリフィス盤31の内部構造を見易くするため、蓋部31bの図示を省略している。
以下で、本願発明の特徴部分である上記オリフィス盤31及び可動板35の構成について詳しく説明する。
オリフィス盤31は、金属製の本体部31aと蓋部31bとが組み合わされて、全体としては比較的厚肉の円盤状をなし、その内部には円盤状のゴム製可動板35が収容されている。可動板35は、比較的周波数が高く振幅の小さなエンジン振動が入力したときに、この振動に同期して振動することで主液室33aの液圧変動を吸収する。
すなわち、本体部31aは、水平方向に延びる円形板の上面に円環状の立壁部31d(区画壁)が上下方向に延びるように立設されてなり、その上に重ね合わされた蓋部31bとの間に可動板35を収容している。この収容室を主液室33aに連通させるよう本体部31aの相対的に内周寄りの範囲には複数の貫通孔31e,31e,…が形成され、同様に、収容室を副液室33bに連通させるよう蓋部31bにも貫通孔31f,31f,…が形成されている。
また、立壁部31dの外周には、上方に開口する溝部が螺旋状に形成され、この溝部が蓋部31b及びダイヤフラム32によって囲まれることで、螺旋状のオリフィス通路34が形成されている。つまり、立壁部31dは、オリフィス通路34及び可動板35収容室を区画するものである。オリフィス通路34の一端は本体部31a下面に開口する開口部31gから主液室33aに臨み、他端は蓋部31b上面の開口部(図示せず)にて副液室33bに臨んでいる。オリフィス通路34は、比較的低周波で振幅の大きな振動にチューニングされている。
立壁部31dの上端部には、オリフィス通路34及び可動板35収容室を連通する平面視略切頭扇形状(略長方形状)の切り欠き部31hが周方向に等間隔で4つ形成され、これらの切り欠き部31hが上方を蓋部31bによって囲まれることで、開口部31iが4つ形成されている。
可動板35の外周面には、各開口部31iに対応する部分に、径方向外側に延びて開口部31iに予圧縮された状態で隙間なく嵌入された平面視略切頭扇形状の突起部35aが、周方向に等間隔で4つ、一体に形成されている。各突起部35aは、本体部35bと、この本体部35bの上面及び下面(筒軸方向両端面)の周縁からそれぞれ上方及び下方(筒軸方向外側)に突起する略U字状の上側及び下側リップ部35c,35dとを有している。本体部35bの、周方向に対向する両側面は、それぞれ、開口部31iの、周方向に対向する両側面に密接し、上側リップ部35cは蓋部31の下面、すなわち開口部31iの上面に、下側リップ部35dは開口部31i(切り欠き部31h)の底面に、それぞれ密接している。
そして、低周波・大振幅のエンジン振動が入力すると、図6に示すように、主液室33aの液圧(正圧又は負圧)を受けた可動板35が上下方向に圧縮変形し、この変形に伴い突起部35aも上下方向に圧縮変形する。これにより、開口部31iと突起部35aのリップ部35d(又はリップ部35c)との間に上下方向(筒軸方向)に隙間sが形成され、この隙間sを介して主液室33aからの液体がオリフィス通路34に流れ込んで(図6の矢印参照)、そこを通って副液室33bに流れ出す。つまり、主液室33aの液圧が開口部31iと突起部35aとの間のクリアランスsから解放されて、所定の圧力よりも高くならない。このように、開口部31i及び突起部35aは解放弁として機能するようになっている。
図7は、エンジン振動の振幅と主液室33aの内圧との関係の一例を示すグラフ図である。図7の実線は、本実施形態に係る液体封入式防振マウント装置1におけるエンジン振動の振幅と主液室33aの内圧との関係を示すグラフ、波線は、従来の液体封入式防振マウント装置、すなわち開口部31i及び突起部35aが設けられていない液体封入式防振マウント装置におけるエンジン振動の振幅と主液室33aの内圧との関係を示すグラフである。図7から明らかなように、エンジン振動の振幅が小振幅の領域にあるときは、本実施形態に係る液体封入式防振マウント装置1と従来の液体封入式防振マウント装置とは、主液室33aの内圧がほぼ同じであるが、エンジン振動の振幅が大振幅の領域に入ると、本実施形態に係る液体封入式防振マウント装置1は、従来の液体封入式防振マウント装置と比較して、主液室33の内圧が低くなる。
一方、高周波・小振幅のエンジン振動が入力した場合は、本体部35bやリップ部35c,35dが開口部31iに弾接したままで、開口部31iと突起部35aとの間に隙間は形成されない。このため、主液室33aの液圧は解放されない。このようにして、高周波・小振幅のエンジン振動の入力時、すなわち主液室33aの液圧が低いときには、その液圧を確保するようになっている。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、大振幅のエンジン振動の入力時には、主液室33aの液圧を受けた可動板35が圧縮変形し、この変形に伴い開口部31iと突起部35aとの間に上下方向に隙間sが形成される。そして、この隙間sを介して主液室33aからの液体がオリフィス通路34に流れ込む。つまり、主液室33aの液圧がその隙間sから解放される。このため、オリフィス盤31や可動板35を利用して、主液室33aの液圧が高くなるのを抑制することができ、車内に異音が発生するのを抑制することができる。
また、開口部31i及び突起部35aを4つ形成しているので、大振幅のエンジン振動の入力時には、4つの隙間sが形成され、これら4つの隙間sから主液室33aの液圧が充分に解放される。このため、主液室33aの液圧が高くなるのを確実に抑制することができ、車内に異音が発生するのを確実に抑制することができる。
さらに、突起部35aのリップ部35c,35dが開口部31iに当接しているので、小振幅のエンジン振動の入力時には、開口部31iと突起部35aとの間に隙間は形成されず、主液室33aの液圧は解放されない。このため、小振幅のエンジン振動の入力時、すなわち主液室33aの液圧が低いときには、その液圧を確保することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、開口部31i及び突起部35aを図2〜図5に示すように形成しているが、これに限らない。
例えば、図8〜図10に示すように、突起部35aをリップ部35c,35dがないものにしてもよい。この場合、大振幅のエンジン振動の入力時には、主液室33aの液圧を受けた可動板35が圧縮変形し、この変形に伴い開口部31iと突起部35aとの間に上下方向に隙間sが形成される。但し、主液室33aの液圧が低いときに、その液圧を確保する観点からは、突起部35aにリップ部35c,35dを設けるのが望ましい。
あるいは、図11、図12に示すように、開口部31i及び突起部35aを平面視略L字状に形成してもよい。これらの場合、大振幅のエンジン振動の入力時には、主液室33aの液圧を受けた可動板35が上下方向に圧縮変形し、この変形に伴い突起部35aが径方向に移動する。これにより、開口部31iと突起部35aとの間に径方向に隙間が形成され、この隙間を介して、図11では、主液室33aからの液体がオリフィス通路34に流れ込み(図11の矢印参照)、図12では、オリフィス通路34からの液体が主液室33aに流れ込む(図12の矢印参照)。なお、図11、図12では、突起部35aの移動や隙間、主液室33a、オリフィス通路34等の図示を省略している。
あるいは、図13に示すように、突起部35aを平面視略T字状に形成してもよい。具体的には、突起部35aは、本体部35bと、この本体部35bの径方向外側の面から周方向に延びる延設部35eとを有している。この場合、大振幅のエンジン振動の入力時には、主液室33aの液圧を受けた可動板35が上下方向に圧縮変形し、この変形に伴い突起部35aが径方向に移動する。これにより、開口部31iと突起部35aとの間に径方向に隙間(図示せず)が形成され、この隙間を介して主液室33aからの液体がオリフィス通路34に流れ込む(図13の矢印参照)。なお、図13では、突起部35aの移動や隙間、主液室33a、オリフィス通路34等の図示を省略している。
また、上記実施形態では、開口部31i及び突起部35aを4つ形成しているが、これらを1つ、2つ、3つ、又は5つ以上形成してもよい。但し、主液室33aの液圧が高くなるのを抑制する観点からは、これらを複数形成するのが望ましく、また、これらの数が多ければ多いほどよい。
さらに、上記実施形態では、突起部35aを予圧縮した状態で開口部31iに嵌め込んでいるが、突起部35aを予圧縮せずに開口部31iに嵌め込んでもよい。但し、主液室33aの液圧のばらつきに対応するためには、前者が望ましい。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明にかかる液体封入式防振装置は、大振幅振動の入力時における主液室の液圧を低くする用途等に適用できる。
本発明の実施形態に係る液体封入式防振マウント装置の斜視図である。 液体封入式防振マウント装置の断面図である。 オリフィス盤の断面図である。 オリフィス盤の斜視図である。 オリフィス盤の分解斜視図である。 低周波・大振幅のエンジン振動の入力時における開口部及び突起部の様子を示す断面図である。 エンジン振動の振幅と主液室の内圧との関係の一例を示すグラフ図である。 液体封入式防振マウント装置の変形例の図3相当図である。 液体封入式防振マウント装置の変形例の図4相当図である。 液体封入式防振マウント装置の変形例の図5相当図である。 液体封入式防振マウント装置の変形例の要部平面図である。 液体封入式防振マウント装置の変形例の要部平面図である。 液体封入式防振マウント装置の変形例の要部平面図である。
符号の説明
1 液体封入式防振マウント装置
2 ケース(筒状部材)
12 連結金具(連結部材)
13 ゴム弾性体(弾性部材)
31 オリフィス盤(区画部材)
31c 可動板用凹部(可動板収容室)
31d 立壁部(区画壁)
31i 開口部
32 ダイヤフラム(弾性膜部材)
33 液室
33a 主液室
33b 副液室
34 オリフィス通路
35 可動板
35a 突起部
35b 本体部
35c 上側リップ部
35d 下側リップ部
s 隙間

Claims (4)

  1. 支持体側又は被支持体側のいずれか一方に連結される連結部材と、該支持体側又は被支持体側の他方に連結される筒状部材と、上記連結部材及び筒状部材を弾性連結する弾性部材と、上記筒状部材の開口部を覆って該弾性部材との間に液室を形成する弾性膜部材と、上記液室を主液室及び副液室に区画する区画部材と、該主液室及び副液室を連通するオリフィス通路と、上記区画部材の内部に収容された可動板とを備えている液体封入式防振装置であって、
    上記オリフィス通路は、上記区画部材の外周に形成されており、
    上記区画部材は、上記オリフィス通路及び可動板収容室を区画する区画壁を有しており、
    上記区画壁には、上記オリフィス通路及び可動板収容室を連通する開口部が形成されており、
    上記可動板の外周面には、上記開口部に対応する部分に、筒径方向外側に延びて該開口部に嵌入された突起部が形成されていることを特徴とする液体封入式防振装置。
  2. 請求項1記載の液体封入式防振装置において、
    上記開口部及び突起部は複数形成されていることを特徴とする液体封入式防振装置。
  3. 請求項1又は2記載の液体封入式防振装置において、
    上記開口部と上記突起部との間には、大振幅振動の入力時に、筒軸方向に隙間が形成されることを特徴とする液体封入式防振装置。
  4. 請求項3記載の液体封入式防振装置において、
    上記突起部は、本体部と、該本体部の筒軸方向両端面からそれぞれ筒軸方向外側に突起して上記開口部に当接するリップ部とを有していることを特徴とする液体封入式防振装置。
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