JP2009209832A - 内燃機関の点火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気筒内開口部と気筒内開口部に対向する底面とを有して軸線方向に延在するチャンバ1と、気筒内開口部回りの接地電極2と、チャンバの底面に配置された中心電極3とを具備し、中心電極と接地電極との間に電圧を印加してチャンバ内にプラズマを発生させ、チャンバの気筒内開口部からプラズマジェットを噴射する点火装置において、接地電極2の放熱が促進されるようにする。
【解決手段】接地電極2は、チャンバ1の気筒内開口部が位置するシリンダヘッド7に直接的に固定されている。
【選択図】図1
【解決手段】接地電極2は、チャンバ1の気筒内開口部が位置するシリンダヘッド7に直接的に固定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の点火装置に関する。
内燃機関において、点火プラグにより気筒内全体の均質混合気又は気筒内の一部に存在する混合気を確実に着火させなければならない。しかしながら、点火ギャップに火花を発生させる一般的な点火プラグは、混合気の一点を着火させるものであり、それほど高い着火性を有してはいない。
着火性に優れた点火装置として、プラズマジェットを噴射する点火装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この点火装置は、気筒内開口部と気筒内開口部に対向する底面とを有して軸線方向に延在するチャンバと、気筒内開口部回りの接地電極と、チャンバの底面に配置された中心電極とを具備し、中心電極と接地電極との間に電圧を印加してチャンバ内にプラズマを発生させる。こうして、チャンバの気筒内開口部からプラズマジェットを噴射し、プラズマジェットの断面積に相当する混合気の所定面積を同時に着火させることによって、高い着火性を有している。
特許文献1に記載の点火装置は、接地電極と一体又は別体の金属製のハウジングを有してシリンダヘッドへ取り付けられ、ハウジング及び接地電極に対して中心電極は絶縁部材により絶縁支持されるように、チャンバの周壁が絶縁部材により形成される。このような構成において、接地電極は、金属製のハウジングによって覆われているために、シリンダヘッドへの放熱が不十分となって高温に維持され、プレイグニッションを発生したり、また、接地電極が溶損したりすることがある。
従って、本発明の目的は、気筒内開口部と気筒内開口部に対向する底面とを有して軸線方向に延在するチャンバと、気筒内開口部回りの接地電極と、チャンバの底面に配置された中心電極とを具備し、中心電極と接地電極との間に電圧を印加してチャンバ内にプラズマを発生させ、チャンバの気筒内開口部からプラズマジェットを噴射する点火装置において、接地電極の放熱が促進されるようにすることである。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の点火装置は、気筒内開口部と前記気筒内開口部に対向する底面とを有して軸線方向に延在するチャンバと、前記気筒内開口部回りの接地電極と、前記チャンバの前記底面に配置された中心電極とを具備し、前記中心電極と前記接地電極との間に電圧を印加して前記チャンバ内にプラズマを発生させ、前記チャンバの気筒内開口部からプラズマジェットを噴射する点火装置において、前記接地電極は、前記気筒内開口部が位置するシリンダヘッド又はシリンダブロックに直接的に固定されることを特徴とする。
本発明による請求項2に記載の内燃機関の点火装置は、請求項1に記載の内燃機関の点火装置において、前記接地電極はイリジウム合金から形成されることを特徴とする。
本発明による請求項3に記載の内燃機関の点火装置は、請求項1又は2に記載の内燃機関の点火装置において、前記チャンバの周壁を形成する絶縁部材は、シリンダヘッド又はシリンダブロックの取付穴に取り付けられ、前記絶縁部材と前記接地電極との間には、前記絶縁部材回りの前記取付穴の隙間への燃焼ガスの流入を防止するためのガスケットが配置されていることを特徴とする。
本発明による請求項4に記載の内燃機関の点火装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の点火装置において、前記接地電極は、シリンダヘッド又はシリンダブロックの鋳造時に鋳込まれることを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の点火装置によれば、チャンバ内にプラズマを発生させるために、チャンバの底面に配置された中心電極との間に電圧が印加される接地電極は、チャンバの気筒内開口部が位置するシリンダヘッド又はシリンダブロックに直接的に固定されており、それにより、接地電極からシリンダヘッド又はシリンダブロックへの放熱が促進され、接地電極が高温に維持されて、プレイグニッションを発生させたり、接地電極が溶損したりすることを防止することができる。
本発明による請求項2に記載の内燃機関の点火装置によれば、請求項1に記載の内燃機関の点火装置において、接地電極はイリジウム合金から形成されるために、接地電極の耐熱性及び耐腐食性を向上させることができる。
本発明による請求項3に記載の内燃機関の点火装置によれば、請求項1又は2に記載の内燃機関の点火装置において、チャンバの周壁を形成する絶縁部材は、シリンダヘッド又はシリンダブロックの取付穴に取り付けられ、絶縁部材と接地電極との間には、絶縁部材回りの取付穴の隙間への燃焼ガスの流入を防止するためのガスケットが配置されているために、この隙間への高温の燃焼ガスの流入によって絶縁部材からシリンダヘッド又はシリンダブロックへの放熱が阻害されることはなく、絶縁部材の温度上昇を抑制することができる。
本発明による請求項4に記載の内燃機関の点火装置によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の点火装置において、接地電極は、シリンダヘッド又はシリンダブロックの鋳造時に鋳込まれるために、接地電極とシリンダヘッド又はシリンダブロックとの確実な固定を実現することができる。
図1は本発明による内燃機関の点火装置を示す断面図である。同図において、1は点火装置の軸線方向に延在してプラズマを生成するチャンバであり、気筒内開口部Aと気筒内開口部に対向する底面Bとを有している。気筒内開口部A回りには接地電極2が配置され、底面Bには中心電極3が配置されている。
接地電極2及び中心電極3は、耐熱性と高い導電性を有する金属、例えば、ステンレス等の鉄系金属、ニッケル系金属、又は、イリジウム系金属又はイリジウム合金とすることができる。外部電極2に対して、中心電極3は絶縁部材4により絶縁され、絶縁部材4の筒状先端部がチャンバ1の軸線方向の周壁を形成している。絶縁部材4は、セラミックス(例えばアルミナセラミックス)とすることが好ましい。
5は中心電極3へ電圧を印加するための導体(例えばニッケル)であり、6は導体5と中心電極3とを電気的に接続するための導電性接着剤である。絶縁部材4の長手方向の中央には、外方向に突出する段部4aが形成されている。シリンダヘッド7には、絶縁部材4の段部4a及びその先端側を収納する取付穴7aが形成されており、取付穴7aの気筒内開口は、本点火装置の気筒内開口部Aと一致し、円筒外周面を有する接地電極2がしまり嵌め等によって固定されている。本点火装置は、シリンダヘッドだけに取り付けられることが意図されているわけではなく、シリンダブロックに取り付けられる場合には、シリンダブロックに同様な取付穴を形成すれば良い。
8は取付具であり、段部4aを利用して絶縁部材4をシリンダヘッド7の取付穴7aに取り付けるためのものである。取付具8の絶縁部材の段部4aを取り囲む下部8aは、シリンダヘッド7の取付穴7aの上部の内側ネジと螺合する外側ネジ8bを有し、取付具8の上部8cの外周断面は、六角形等の角を有する任意の形状(例えば、三角形、四角形、又は五角形でも良い)とされている。それにより、工具によって取付具8の上部8cを把持して取付具8を取付穴7aへ締め付けることにより、絶縁部材4をシリンダヘッド7に取り付けることができる。
シリンダヘッド7の取付穴7aは、絶縁部材4より一回り大きく形成されており、取り付け時において、絶縁部材4が取付穴7aに当接しないようにされている。それにより、絶縁部材4とシリンダヘッド7との熱膨張係数の違いによっても、シリンダヘッド7と絶縁部材4との間に大きな圧縮力が発生しないようになっている。
絶縁部材4の段部4aの下側切頭円錐面4bと、シリンダヘッド7の取付穴7aの対向面(同じく切頭円錐面)との間には、弾性を有するガスケット9が配置されている。また、絶縁部材4の段部4の上側切頭円錐面4cと、取付具8の対向面(同じく切頭円錐面)との間にも、弾性を有するガスケット10が配置されている。これらガスケット9及び10によって、接地電極2と絶縁部材4の先端との間の僅かな隙間(絶縁部材4に大きな圧縮力が作用しないように僅かな隙間が設けられる)を介して気筒内の燃焼ガスが絶縁部材4回りの取付穴7aの隙間から外部へ漏れることが防止される。
また、ガスケット9及び10の弾性変形によって、シリンダヘッド7と絶縁部材4との間及び取付具8と絶縁部材4との間において、絶縁部材4に過剰な圧縮力が作用しないようになっている。絶縁部材4を段部は、もちろん、上下に切頭円錐面を有するように形成されなくても良く、例えば、上面及び下面の一方及び両方を絶縁部材の中心軸線に垂直な環状面なるようにしても良い。
このように構成された本実施形態の点火装置は、導体5及びシリンダヘッド7を介して、中心電極3と接地電極2との間に電圧が印加されると、先ずは、中心電極3と接地電極2との間の絶縁部材4の周壁内表面において沿面放電が発生する。この沿面放電を発生させ易くするために、接地電極2の絶縁部材4側の内径は、絶縁部材4の内径より小さくされている。こうして沿面放電が発生すると、次いで、中心電極3と接地電極2との間において、チャンバ1内中央部を通るアーク放電が発生する。このアーク放電によってチャンバ1内のガスをプラズマ化させると共に熱膨張させるために、チャンバ1の気筒内開口部Aからは、気筒内へ電子及び正イオン等を含むプラズマジェットが噴射される。プラズマジェットは、ある程度の大きさの断面積を有するために、気筒内全体の均質混合気又は気筒内の一部に位置する可燃混合気の比較的広範囲部分を同時に着火燃焼させることができ、着火性が非常に優れている。
プラズマジェットを噴出する一般的な点火装置は、接地電極2が点火装置のハウジングに固定されている。それにより、プラズマジェットの噴出に際して高温度となる接地電極2は、ハウジングを介してシリンダヘッド7へ放熱することとなり、放熱が不十分となって高温に維持され易い。それにより、プレイグニッションの発生原因となったり、接地電極2が溶損したりすることがあった。これに対して、本点火装置において、接地電極2は、シリンダヘッド7に直接的に固定されているために、接地電極2からシリンダヘッド7への放熱が促進され、接地電極2が高温に維持されて、プレイグニッションを発生させたり、接地電極2が溶損したりすることを防止することができる。11は接地電極2の近傍においてシリンダヘッド7に形成されたウォータジャケットであり、このように、接地電極2の近傍を冷却水が通過するようにすれば、さらに接地電極2の放熱を促進させることができる。
図2は、本点火装置の変形例を示す先端側の断面図である。図1の点火装置との違いについてのみ以下に説明する。本変形例においては、絶縁部材4とシリンダヘッド7との間のガスケット9’は、リング形状とされ、絶縁部材4の先端部と接地電極2との間に配置されている。
図1の点火装置では、接地電極2と絶縁部材4の先端との間の僅かな隙間を介して絶縁部材4とシリンダヘッド7との間のガスケット9までは、絶縁部材4回りの隙間へ燃焼ガスが流入するために、絶縁部材4の先端部の放熱が阻害され、絶縁部材4の先端部の耐熱性を高めることが必要である。しかしながら、本変形例では、ガスケット9’によって、絶縁部材4回りの隙間への燃焼ガスの流入を防止することができるために、絶縁部材4からシリンダヘッド7への放熱が阻害されることはなく、絶縁部材4の温度上昇を抑制することができ、絶縁部材4の耐熱性をそれほど高める必要はない。こうして、絶縁部材4の先端部の厚さを薄くしたりすることが可能となる。
また、図1に示す点火装置では、絶縁部材4の取り付け時において、絶縁部材4の先端部に大きな圧縮力を発生させないように、絶縁部材4と接地電極2との間に僅かな隙間を設けるようにしなければならない。そのために、接地電極2と中心電極3との間の距離を一定とすることが難しい。しかしながら、本変形例では、絶縁部材4の先端部と接地電極2との間には弾性ガスケット9’が配置され、絶縁部材4の取り付け時に弾性ガスケット9’を弾性変形させることにより、絶縁部材4の先端部に大きな圧縮力が発生することはなく、接地電極2と中心電極3との距離を容易に一定にすることができる。
図3は、図1の点火装置のもう一つの変形例を示す先端側の断面図である。図1の点火装置との違いについてのみ以下に説明する。本変形例の点火装置において、接地電極2’は、外方向に延在する延在部2a’を有し、シリンダヘッド7の鋳造時に鋳込まれている。鋳造後には、必要に応じて、接地電極2’を追加機械加工するようにしても良い。このような構成により、接地電極2’とシリンダヘッド7との確実な固定を実現することができる。
1 チャンバ
2,2’ 接地電極
3 中心電極
4 絶縁部材
7 シリンダヘッド
2,2’ 接地電極
3 中心電極
4 絶縁部材
7 シリンダヘッド
Claims (4)
- 気筒内開口部と前記気筒内開口部に対向する底面とを有して軸線方向に延在するチャンバと、前記気筒内開口部回りの接地電極と、前記チャンバの前記底面に配置された中心電極とを具備し、前記中心電極と前記接地電極との間に電圧を印加して前記チャンバ内にプラズマを発生させ、前記チャンバの気筒内開口部からプラズマジェットを噴射する点火装置において、前記接地電極は、前記気筒内開口部が位置するシリンダヘッド又はシリンダブロックに直接的に固定されることを特徴とする内燃機関の点火装置。
- 前記接地電極はイリジウム合金から形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火装置。
- 前記チャンバの周壁を形成する絶縁部材は、シリンダヘッド又はシリンダブロックの取付穴に取り付けられ、前記絶縁部材と前記接地電極との間には、前記絶縁部材回りの前記取付穴の隙間への燃焼ガスの流入を防止するためのガスケットが配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の点火装置。
- 前記接地電極は、シリンダヘッド又はシリンダブロックの鋳造時に鋳込まれることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055026A JP2009209832A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 内燃機関の点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008055026A JP2009209832A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 内燃機関の点火装置 |
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2008
- 2008-03-05 JP JP2008055026A patent/JP2009209832A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110510 |