JP2009205819A - 無電極ランプ用保持具および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コイル巻回部の径外側となる位置に光照射部を有する筐体内に収納した無電極ランプの点灯に際して、無電極ランプから発生する磁束が光照射部から漏れ難く、輻射雑音を抑制できる無電極ランプ用保持具及び照明器具を提供する。
【解決手段】本発明の照明器具1は、無電極ランプ2と、無電極ランプ用保持具3とを備える。無電極ランプ用保持具3は、光照射部32が設けられると共に金属製の筒状体31aを有する筐体31と、金属製板状の導体部材5とを備えている。導体部材5は、光照射部32を横切るように筐体31の前側壁から後側壁に渡され、この状態で、両端が、筒状体31aの前側壁、後側壁に夫々、通電可能に連結されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の照明器具1は、無電極ランプ2と、無電極ランプ用保持具3とを備える。無電極ランプ用保持具3は、光照射部32が設けられると共に金属製の筒状体31aを有する筐体31と、金属製板状の導体部材5とを備えている。導体部材5は、光照射部32を横切るように筐体31の前側壁から後側壁に渡され、この状態で、両端が、筒状体31aの前側壁、後側壁に夫々、通電可能に連結されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、放電ガスが封入されたバルブを備えた無電極ランプを保持する無電極ランプ用保持具および照明器具に関する。
無電極ランプを保持する無電極ランプ用保持具を有する照明器具は、従来から知られている。例えばバルブの外周側に誘導コイルを配設した無電極ランプと、バルブの軸方向に光照射部を有しバルブの径外側に金属反射板を配設した無電極ランプ用保持具とを備えるとともに、その金属反射板にスリットを設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、このものにおいては、誘導コイルの発生する磁束は、金属反射板で遮ることができず、輻射雑音が非常に大きいという問題点があった。
又、上記照明器具として、例えばバルブの内部に誘導コイルおよびフェライトコアを配設した無電極ランプを保持したものが提案されている(特許文献2参照)。このものにおいては、バルブの内部にフェライトコア及びそのフェライトコアの外周に誘導コイルを巻回したコイル巻回部を配設しているため、コイル巻回部やコアが発生する磁束は、上記特許文献1に記載のものよりも大きく広がらない。つまり、上記特許文献1に記載のようなスリットを金属反射板に設けておかなくても、コイル巻回部やコアが発生する磁束の多くは、金属反射板に鎖交せず、大きなループ電流は流れないため、損失が大きくならない。
特開2001−338788号公報
特開2004−87149号公報
ところが、上記特許文献2に記載の無電極ランプを、コイル巻回部の径外側の位置に光照射部を有する筐体を備えた無電極ランプ用保持具に保持し、その無電極ランプを点灯させた場合、コイル巻回部から発生する磁束が光照射部から漏れ易く、輻射雑音を十分に抑制できないという問題点がある。
本発明は、コイル巻回部の径外側となる位置に光照射部を有する筐体内に収納した無電極ランプの点灯に際して、無電極ランプから発生する磁束が光照射部から漏れ難く、輻射雑音を抑制できる無電極ランプ用保持具および照明器具を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1は、放電ガスが封入された電球状のバルブ内に、そのバルブの軸方向に沿うコアの外周に誘導コイルを巻回してその軸方向に所定の巻回長さに形成したコイル巻回部を備えた無電極ランプを、光照射部が設けられた導電性を有する筐体内にその光照射部が前記コイル巻回部の径外側に配置されるように収納して保持し、無電極ランプの光をその光照射部から筐体外に照射する無電極ランプ用保持具であって、前記光照射部には、導電性を有する導体部材が設けられ、前記導体部材は、前記光照射部を横切るようにしてその両端が筐体に連結されることにより、導体部材と筐体とで、少なくともコイル巻回部の一部の径外側を包囲するように構成されていることを特徴とする無電極ランプ用保持具を提供する。
請求項2のように、前記筐体は、筒状体と、その筒状体内におけるバルブの径外側に配設される反射部材とを備え、前記筒状体と反射部材との少なくとも一つは、導電性を有し、前記導体部材は、前記導電性を有する少なくとも一つに連結されていることが好ましい。
請求項3のように、前記導体部材は、前記光照射部におけるコイル巻回部の径外側の巻回部対応領域を含み、且つ、前記光照射部におけるコアの径外側のコア対応領域内に配設されていることが好ましい。
請求項4のように、前記導体部材は、複数の板状体を備えていることが好ましい。
請求項5のように、前記板状体は、夫々、光照射部に対して板状体のなす角度を変化できるように構成されていることが好ましい。
又、本発明の請求項6は、前記課題を解決するために、前記請求項1〜5のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具と、その無電極ランプ用保持具に保持された前記無電極ランプとを備えていることを特徴とする照明器具を提供する。
請求項1によれば、導体部材は、光照射部を横切るようにしてその両端が筐体に連結されることにより、導体部材と筐体とで、少なくともコイル巻回部の一部の径外側を包囲するように構成されている。これにより、無電極ランプのコイル巻回部から発生して筐体外に出ようとする磁束を、筐体と導体部材とによって、ループ電流にして流して消費させることができる。従って、筐体外に出る無電極ランプからの輻射雑音を低減できる。
請求項2によれば、例えば従来の筐体における金属製の筒状体、又は、金属製の湾曲反射部材に、導体部材を連結すれば良く、容易に低コストで製作できる。
請求項3によれば、導体部材は、光照射部におけるコイル巻回部の径外側の巻回部対応領域を含み、且つ、光照射部におけるコアの径外側のコア対応領域内に配設されている。磁束を発生するのは、主に誘導コイルのコイル巻回部及びコアであり、それらの径外側、特にコイル巻回部の径外側が最も磁束密度が高いと考えられる。従って、この請求項3のように、導体部材を、上記位置に配設しておけば、雑音低減の効果を高めることができ、しかも、光の透過を確保できる。
請求項4によれば、導体部材は、複数の板状体を備えたものとするため、板状体同士間に隙間を形成でき、その隙間から光を透過できる。従って、雑音低減を図りながら、十分な光を照射できる。
請求項5によれば、板状体は、夫々、光照射部に対して板状体の面がなす角度を変化できるように構成されているため、照射される光の向きを自由に変えることができ、使用便利なものにできる。
請求項6によれば、無電極ランプの誘導コイルやコアから発生する磁束が光照射部から漏れ難く、輻射雑音を抑制できる照明器具を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態の照明器具の概略説明図、図2は、その照明器具の左側面図である。
この実施形態の照明器具1は、図1、図2に示すように無電極ランプ2と、無電極ランプ用保持具3とを備えている。
無電極ランプ2は、ガラス製の電球状のバルブ21を備えている。このバルブ21の軸方向の基端部21aは、口金23に連結されている。バルブ21の中心軸部には、基端側から軸方向の先端側に凹まれるようにして形成されたキャビティ24と、このキャビティ24の底部分24aから開口部分24bに向かって延在する排気細管25とが一体的に形成されている。
キャビティ24内には、排気細管25に挿入された状態の円筒状のシリンダ26が設けられている。このシリンダ26は、後述する点灯回路(図示せず)と電気的に接続されるカプラ28の一部を構成し、キャビティ24の開口部分24bから外部に突出して、口金23に形成された穴に嵌め合わされている。
又、カプラ28は、口金23に嵌合されているとともに、無電極ランプ2の基端側に設けられた板状の放熱板30に接続されている。
バルブ21の内面には、図示しないが保護膜と蛍光体膜との2層が形成されている。また、キャビティ24のバルブ21内の周面にも、保護膜と蛍光体膜との2層が形成されている。
又、キャビティ24内の上部には、上記シリンダ26の外周に嵌め込まれた状態でフェライトコア29と誘導コイル20とが設けられている。フェライトコア29は、誘導コイル20に通電する高周波電流が数百KHzという低い周波数であるために必要とするものである。この実施形態では、フェライトコア29は、円筒状のものから構成され、バルブ21とほぼ同軸になるように配設されている。
誘導コイル20は、フェライトコア29の外周に巻回されている。この実施形態では、誘導コイル20は、フェライトコア29の軸方向のコア長さL1の1/3程度の長さ範囲に巻回されている。これにより、フェライトコア29の外周に、コイル巻回部20bが形成されているとともに、コイル巻回部20bの軸方向の巻回長さL2が上記コア長さL1の1/3程度とされている。
バルブ21内には、不活性ガスや水銀等の放電ガスが封入されている。なお、不活性ガスとしては、例えばネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンが挙げられる。また、この実施形態の排気細管25内には、総量が略20mg、重量比で50:50の亜鉛・水銀化合物が収納され、バルブ21内に水銀を放出させることができるようになっている。
次に、無電極ランプ用保持具3について説明する。無電極ランプ用保持具3は、図1に示すように、筐体31と、導体部材5とを備えている。
筐体31は、直方体状の筒状体31aと、筒状体31a内に配設された反射部材(図1、図2に図示せず)とを備えている。筒状体31aは、左右両側が側壁によって塞がれている。
又、筐体31における筒状体31aの下側壁に、無電極ランプ2の光を下方側に照射する光照射部32が設けられている。この実施形態では、筒状体31aの下側壁における反射部材の下方側の一部を開口することにより、光照射部32が形成されている。
また、光照射部32には、透光性パネル33が光照射部32を覆うように配設され、その状態で、筒状体31aの下側壁に取り付けられている。
このように構成された筐体31は、筒状体31a内に、無電極ランプ2が収納され、筒状体31aの上内側面に、ランプ保持部材(図示せず)を介して取り付けられている。この状態で、筒状体31aの軸方向と無電極ランプ2のバルブ21の軸方向とがほぼ一致している。
又、この状態で、導体部材5は、無電極ランプ2のコイル巻回部20bの径外側に配設され、この導体部材5と筐体31の筒状体31aとで、そのコイル巻回部20bの巻回長さ方向の全体の径外側の全周を包囲している。
導体部材5は、導電性を有するものから構成されている。この実施形態では、導体部材5は、銅、アルミニウム等の抵抗率の小さい金属から構成されているが、ステンレス、鋼等でも使用できる。
又、この実施形態の導体部材5は、図8(a)に示すように、板状体からなり、左右方向の幅Wが上記無電極ランプ2におけるコイル巻回部20bの巻回長さL2と同程度で、前後方向の長さが筐体31の前後方向の長さと同程度とされている。
そして、このように構成された導体部材5は、次のようにして光照射部32における透光性パネル33の下方側に配設されている。導体部材5の幅方向を、図1に示すように、光照射部32におけるコイル巻回部20bの径外側の巻回長さ領域20aに対応した巻回部対応領域32aに位置合わせする。
一方、導体部材5の長手方向を、図2に示すように光照射部32を横切るように筐体31の前側壁から後側壁に渡す。そして、この状態で、導体部材5の長手方向の両端が、筐体31の筒状体31aの前下端、後下端に夫々、通電可能に連結されている。
このように構成された第1実施形態の照明器具1は、例えば天井面に、筐体31の下側壁が取り付けられるようにして装着され、バルブ21の軸方向を水平状にして使用される。
そして、この状態で、図示しない点灯回路から高周波電流を無電極ランプ2の誘導コイル20(図3参照)に通電すると、誘導コイル20のコイル巻回部20bの周囲に誘導電界(高周波電磁界)が発生する。この誘導電界をバルブ21に作用させることでプラズマを発生させ、水銀原子から発生する紫外線がバルブ21の蛍光体膜で可視光に変換され、バルブ21を透過する。又、その光は、光照射部32から透光性パネル33を介して下方に照射される。
又、その際、筐体31と導体部材5に、図3に示すようにループ電流Rが流れ、筐体31の外に出る輻射雑音を低減できる。
この図3は、筐体31と導体部材5とにより、輻射雑音を低減する動作を説明するモデル図である。この図3に示すように、コイル巻回部20b及びフェライトコア29から発生する磁束Jの内、筐体31の外に出ようとする磁束を、筐体31と導体部材5とにループ電流Rにして流して消費させる。これにより、雑音を低減できる。
ここで、コイル巻回部20b及びフェライトコア29に対する導体部材5の相対位置と雑音低減効果との関係を調べる試験をしたので、以下に述べる。この試験では、導体部材5として、銅製で、コイル巻回部20bの巻回長さL2と同程度の幅Wに形成したものを用いた。
そして、図4に示すように、導体部材5を、その幅方向のほぼ中央がコイル巻回部20bの最先端部20cの径外側となる位置Aに配設する。又、その位置Aからバルブ21の先端側に,導体部材5の幅W分の距離だけ離れた位置B、上記位置Aからバルブ21の基端側に、導体部材5の幅W分の距離だけ離れた位置Cに、夫々に導体部材5を配設する。
そして、上記位置A〜C夫々に導体部材5を配設した場合、及び導体部材5を配設しない場合の夫々の150kHzの輻射雑音を測定した。又、測定に供した無電極ランプ2は、出力が250W、動作周波数150kHz程度とした。
結果は、図5に示すように、導体なしの場合は、64dB程度であったのに対し、位置Bでは、ほぼ57dBまで低下した。一方、位置Cでは、61dB程度で、導体なしの場合に比して低減できたが、位置Bよりも低減の効果が落ちている。又、位置Aでも、導体なしの場合に比して低減できたが、位置Bよりも低減の効果が落ちている。
これは、磁束を発生するのは、主にコイル巻回部20b及びフェライトコア29であり、コイル巻回部20bの径外側が最も磁束密度が高くなるためと考えられる。従って、コイル巻回部20b及びフェライトコア29の径外側、特にコイル巻回部20bの径外側が最も雑音低減効果が高いと考えられる。
次に、導体部材5の幅と雑音低減効果との関係を調べる試験をしたので、以下に述べる。導体部材の試験片として、図6に示すように、コイル巻回部20bの巻回長さL2に対して、1/3程度の幅の第1試験片151と、同程度の幅の第2試験片152とを準備した。又、導体部材の試験片として、コイル巻回部20bの巻回長さL2のほぼ3倍程度(フェライトコア29のコア長さL1と同程度)の幅(3W)の第3試験片153を準備した。更に、導体部材の試験片として、コイル巻回部20bの巻回長さL2のほぼ6倍程度(無電極ランプ2の長さと同程度)の幅(6W)の第4試験片154を準備した。
又、第1試験片151及び第2試験片152を、その幅方向の中央がコイル巻回部20bの巻回長さ方向の略中央の径外側になるように配設した。又、第3試験片153を、フェライトコア29のほぼ径外側に配設した。また、第4試験片154を、無電極ランプ2全体のほぼ径外側に配設する。
そして、上記第1〜第4の試験片151〜154夫々について、及び導体部材を配設しない場合について、150kHzの輻射雑音を測定した。又、測定に供した無電極ランプ2は、上記と同条件である。
結果は、図7に示すように、導体部材なしの場合は、64dB程度であったものが、第1試験片151では、ほぼ61dB程度までしか低減できなかったが、第2試験片152では、ほぼ57dBまで低下し効果が大きかった。又、第3試験片153、第4試験片154(ほぼ55dB)の順に低減が大きくなる。ただし、その低減の度合いは、第2試験片152に比べて僅かである。
以上のように、導体部材の幅が大きくなればなる程、輻射雑音が低減されるが、照明器具本来の目的である光を出すことの障害になる。よって、雑音を効果的に抑制でき、光の遮断を極力避けるには、導体部材の幅を、コイル巻回部20bの巻回長さL2よりも大きく、フェライトコア29のコア長さL1よりも小さくするのが好ましい。
尚、上記実施形態では、導体部材5を一枚の板状体から構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば図8(b)に示すように、導体部材5を、複数の板状片51から構成し、複数の板状片51の全体で、図8(a)に示すものと同じ幅Wになるようにしても良い。
より詳しくは、例えば導体部材5を、0.5cm幅の銅箔を5本、互いの隙間を0.6cmにして、コイル巻回部20bの巻回長さL2とほぼ同じにし、コイル巻回部20bの径外側に配設した。
このとき、150kHzの輻射雑音は、57dBとなり、図8(a)に示すものと同程度の効果が得られた。このように、導体部材5を、複数の板状片51から構成してルーパー状に形成することにより、光の透過を改善でき、その点で有利である。
又、導体部材5を、複数の板状片51から構成する場合において、図9、図10に示すように、各板状片51の幅方向を上下方向にしてバルブの径外方向に一致させるようにして筐体31の筒状体31aに連結する。
より詳しくは、例えば高さHが1cm、厚さが1mmのアルミニウム片からなる4つの板状片51によって導体部材5を構成し、導体部材5の全体の幅Wを5cmとなるようにして、コイル巻回部20bの径外側に配設した。
このとき、150kHzの輻射雑音は、55.5dBとなり、図8(a)に示すものと同程度の効果が得られた。このようにすることにより、光の透過をより改善できる。
また、上記実施形態では、導体部材5を、筐体31に固定したが、回転自在に取り付け、光照射部32に対する導体部材5の面の角度を変えうるようにしても良い。
例えば図11に示すように、導体部材5を、複数の板状体51から構成するとともに、各板状体51の両端に、軸51aを設けたものとする。そして、これらの板状体51を、筐体31に軸支することにより、板状体51を、夫々、光照射部32に対する導体部材5の面の角度を変えうるようにする。
こうすることにより、照射される光の向きを自由に変えることができ、使用便利なものにできる。
又、導体部材5は、板状のものから構成する形態のものに限らず、例えばメッシュ状のもの、パンチングメタル状のもの、或いは、エキスパンドメタル状のものであっても良く、同様の効果を得ることができ、適宜変更使用できる。
また、上記実施形態では、導体部材5を、筐体31の筒状体31aに連結したが、例えば反射部材6に連結しても良い。詳しくは、図12、図13に示すように、筐体31内には、導電性を有する反射部材6が設けられている。
反射部材6は、この実施形態では、バルブ21の前方から上方及び後方を覆うように配設された湾曲状の湾曲反射部材61と、湾曲反射部材61の左側に配設された左反射部材62と、湾曲反射部材61の右側に配設された右反射部材63とから構成されている。
そして、導体部材5は、次のようにして透光性パネル33の上方側に配設されている。導体部材5の幅方向は、コイル巻回部20bの巻回長さL2に対応した光照射部32におけるコイル巻回部20bの径外側の巻回部対応領域32aに位置合わせされている。
導体部材5の長手方向は、光照射部32を横切るように筐体31の前側壁から後側壁に渡されている。そして、その状態で、導体部材5の長手方向の両端が、筐体31の湾曲反射部材61の前端、後端に夫々、通電可能に連結されている。これにより、導体部材5と筐体31の湾曲反射部材61とで、コイル巻回部20bの径外側を全周にわたって包囲している。
又、湾曲反射部材61と筒状体31aとを金属等の導電性を有するものから構成する場合は、導体部材5を、両方又は何れか一方に連結すれば良い。又、上記何れか一方に連結する場合、他方は、導電性を有するものでも良いが、有しないもので形成しても良い。
また、上記実施形態では、筐体31を、湾曲反射部材61と筒状体31aとを備えたものから構成したが、例えば筐体を、湾曲反射部材を有する反射部材のみから構成しても良く、適宜変更し得る。
又、上記実施形態では、光照射部32に、透光性パネル33を配設しているが、透光性パネル33を設けないものであっても良く、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、導体部材5を、光照射部32におけるコイル巻回部20bの径外側の巻回長さ領域20aに対応した巻回部対応領域32aに配設しているが、例えばその巻回部対応領域32aを含み、且つ、光照射部20bにおけるコア29の径外側のコア長さ領域に対応したコア対応領域内に配設するようにしても良い。
また、上記実施形態では、照明器具を、無電極ランプと、無電極ランプ用保持具と、点灯回路とを備えたものから構成しているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば照明器具を、無電極ランプと、無電極ランプ用保持具とから構成し、照明器具とは別途に設けた点灯回路に照明器具を接続するようにしても良い。
1 照明器具
2 無電極ランプ
3 無電極ランプ用保持具
5 導体部材
6 反射部材
21 バルブ
31 筐体
31a 筒状体
32 光照射部
2 無電極ランプ
3 無電極ランプ用保持具
5 導体部材
6 反射部材
21 バルブ
31 筐体
31a 筒状体
32 光照射部
Claims (6)
- 放電ガスが封入された電球状のバルブ内に、そのバルブの軸方向に沿うコアの外周に誘導コイルを巻回してその軸方向に所定の巻回長さに形成したコイル巻回部を備えた無電極ランプを、光照射部が設けられた導電性を有する筐体内にその光照射部が前記コイル巻回部の径外側に配置されるように収納して保持し、無電極ランプの光をその光照射部から筐体外に照射する無電極ランプ用保持具であって、
前記光照射部には、導電性を有する導体部材が設けられ、
前記導体部材は、前記光照射部を横切るようにしてその両端が筐体に連結されることにより、導体部材と筐体とで、少なくともコイル巻回部の一部の径外側を包囲するように構成されていることを特徴とする無電極ランプ用保持具。 - 前記筐体は、筒状体と、その筒状体内におけるバルブの径外側に配設される反射部材とを備え、
前記筒状体と反射部材との少なくとも一つは、導電性を有し、
前記導体部材は、前記導電性を有する少なくとも一つに連結されていることを特徴とする請求項1記載の無電極ランプ用保持具。 - 前記導体部材は、前記光照射部におけるコイル巻回部の径外側の巻回部対応領域を含み、且つ、前記光照射部におけるコアの径外側のコア対応領域内に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無電極ランプ用保持具。
- 前記導体部材は、複数の板状体を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
- 前記板状体は、夫々、光照射部に対して板状体のなす角度を変化できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具。
- 前記請求項1〜5のいずれか一項に記載の無電極ランプ用保持具と、その無電極ランプ用保持具に保持された前記無電極ランプとを備えていることを特徴とする照明器具。
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Legal Events
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20111213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |