JP2009205804A - 放電ランプ保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電ランプに対して加わる瞬間的な外力を緩衝することにより、放電ランプに装着された口金とランプホルダとの接続を安定な状態で維持することができる放電ランプ保持機構を提供する。
【解決手段】端部に有底筒状の口金が装着された放電ランプと、この放電ランプを着脱することのできるよう保持する柱状のランプホルダ5とからなり、前記ランプホルダ5は、灯具側ホルダ部53と、その端部に前記ホルダ側本固定機構52が設けられた、当該灯具側ホルダ部53に対して独立に回転可能な状態で灯具側ホルダ部53に連結された口金側ホルダ部51と、前記灯具側ホルダ部53と前記口金側ホルダ部とに接続された弾性体と、前記灯具側ホルダ部53に対する前記口金側ホルダ部51の回転が所定範囲以内となるよう制御する回転制御機構とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、特に、ランプホルダへの取付け作業が困難である大型の放電ランプに対する放電ランプ保持機構に関する。
近年、半導体や液晶の露光、その他の微細加工の分野でフォトリソグラフィの光源としてショートアーク型放電ランプを用いた露光技術が利用されている。
フォトリソグラフィにおける光源は、フォトレジストが感度を有する波長365nm(i線)の光を効率よく放射する放電ランプが適用され、また、液晶やプリント基板の露光では、波長350nm〜450nmの光を放射する放電ランプが適用される。放電ランプは発光物質として水銀が封入されるとともに、始動用ガスとしてアルゴン、キセノンなどの希ガスが封入される。
光源装置は、露光すべき面積が大きくなる一方で、処理時間(スループット)は短くなる傾向にあり、光源である放電ランプも、入力を増加させることで露光量を増加させる傾向にある。しかし、ランプ入力の増大はランプを物理的に大型化させることになり、反射ミラーへの固定作業が一段と煩雑化する。特に、ランプが大型化すると、寸法的にも重量的にも作業者への負担が増大することになる。
図27は、このような放電ランプを使った光源装置であって、特許文献1に開示されているものを示す。
光源装置は、ランプハウス100の中に、放電ランプ10、反射ミラー20およびランプホルダ5を備えて構成される。反射ミラー20は凹面形状で、上側開口部21を上部に向けて設置され、反射ミラー20の下側開口部22の下方にランプホルダ5が設置され、それはホルダ固定台30に取り付けられている。反射ミラー20の中に口金4が装着された放電ランプ10が垂直方向に立てるように取り付けられる。放電ランプ10を取り付けるには、反射ミラー20の下側開口部22からリード線15を先に通し、その後、放電ランプ10を挿入し、放電ランプ10を反射ミラー20の内部空間において片手で保持しつつ、もう一方の片手で反射ミラー20の外側で、放電ランプ10に装着された口金4に対してランプホルダ5をネジ止めする。
このような構造の場合、反射ミラー20の下側開口部22からリード線15を通す際に、反射ミラー20に傷をつける恐れがある。また、上記ネジ止めは、片手で放電ランプ10を保持しつつ、もう一方の片手で反射ミラー20の外側で行わなければならないため、非常に煩雑である。
一方、特許文献2,3においては、大型の放電ランプの固定作業を片手のみを使用して容易に行うことのできる放電ランプ保持機構が開示されている。特許文献2,3の放電ランプ保持機構においては、口金が、口金側仮固定機構および口金側本固定機構を備え、ランプホルダが、ホルダ側仮固定機構およびホルダ側本固定機構を備えており、ホルダ側仮固定機構に対して口金側仮固定機構を係合して仮固定を行った後に、ホルダ側本固定機構に対して口金側本固定機構をネジ止めすることによって、放電ランプに装着された口金をランプホルダに固定することが開示されている。同文献に開示される放電ランプ保持機構においては、口金側仮固定機構とホルダ側仮固定機構とを有することにより、放電ランプとランプホルダとが仮固定された状態にすれば放電ランプを片手で支持する必要がなく、仮固定後には口金側本固定機構とホルダ側本固定機構とを作動させて本固定のネジ止め作業を両手で行うことができるので、一方の手で放電ランプを支持しつつ他方の手のみでネジ止め作業を行うといった煩雑なことをしなくても済む。
実公平7−13171号 特開2007−273382号 特開2007−242587号
しかしながら上記の特許文献1、2に開示される放電ランプ保持機構においては、ランプホルダにネジ止め固定された放電ランプに対して、瞬間的に外力が加わることが原因となって、口金側本固定機構にネジ止めされたホルダ側本固定機構が緩むことが判明した。この原因は、様々に考えられるが、例えば膂力に優れる作業者が放電ランプが正常に点灯したか否かを感覚的に確認するために放電ランプをランプ軸に対して回したりするような場合が考えられる。
そして、上記した口金側本固定機構にネジ止めされたホルダ側本固定機構が緩んだままの状態で放電ランプを点灯させ続けると、放電ランプに装着された口金とランプホルダ間における接触抵抗が大きくなって、口金とランプホルダの接触部分が発熱して高温状態になることにより、最悪の場合には放電ランプの破損に繋がる虞がある。
以上から、本発明においては、放電ランプに対して加わる瞬間的な外力を緩衝することにより、放電ランプに装着された口金とランプホルダとの接続を安定な状態で維持することができる放電ランプ保持機構を提供することを目的とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、端部に有底筒状の口金が装着された放電ランプと、この放電ランプを着脱することのできるよう保持する柱状のランプホルダとからなり、
前記放電ランプに装着された口金は、その底面により形成される口金側平坦部と、口金側仮固定機構及び口金側本固定機構とを有し、
前記ランプホルダは、その基端面により形成されるホルダ側平坦部と、ホルダ側仮固定機構及びホルダ側本固定機構とを有し、
前記口金側仮固定機構と前記ホルダ側仮固定機構とが、前記口金側平坦部と前記ホルダ側平坦部とが当接するよう仮固定されると共に、前記口金側本固定機構と前記ホルダ側本固定機構とが本固定される放電ランプ保持機構において、
前記ランプホルダは、灯具側ホルダ部と、その端部に前記ホルダ側本固定機構が設けられた、当該灯具側ホルダ部に対して独立に回転可能な状態で灯具側ホルダ部に連結された口金側ホルダ部と、前記灯具側ホルダ部と前記口金側ホルダ部とに接続された弾性体と、前記灯具側ホルダ部に対する前記口金側ホルダ部の回転が所定範囲以内となるよう制御する回転制御機構とを備えていることを特徴とする。
前記口金側ホルダ部は、前記灯具側ホルダ部に形成された凹所に挿入される柱状の胴部を備え、
前記灯具側ホルダ部は、前記凹所の内面から突出する突起部を備え、
前記口金側ホルダ部は、前記胴部に形成された凹所を備え、
前記回転制御機構は、前記突起部と、前記胴部に形成された凹所とよりなることを特徴とする。
前記口金側ホルダ部は、凸部と凹部とが、口金側ホルダ部の端部の外表面の周方向に形成され、
前記灯具側ホルダ部は、その幅が前記凹部に比べて小さい凸部が、灯具側ホルダ部の端部に形成され、
前記回転制御機構は、前記口金側ホルダ部に形成された凹部と前記灯具側ホルダ部に形成された凸部とよりなることを特徴とする。
前記弾性体が、ねじりばね又は板ばねであることを特徴とする。
前記口金側仮固定機構が、前記口金側平坦部から突出した柱状部であり、前記ホルダ側仮固定機構が、前記ホルダ側平坦部に形成された凹所であることを特徴とする。
前記口金側本固定機構が、前記口金の外周面に形成された螺子部であり、前記ホルダ側本固定機構が、螺子部が内面に設けられた筒状の回転体であることを特徴とする。
前記放電ランプは、当該放電ランプに対して鉛直方向下方側に位置する前記ランプホルダに対して垂直に固定されることを特徴とする。
前記放電ランプは、当該放電ランプに対して鉛直方向上方側に位置する前記ランプホルダに対して垂直に固定されることを特徴とする。
本発明の放電ランプ保持機構においては、基本的には、口金側仮固定機構をホルダ側仮固定機構に挿入して放電ランプに装着された口金とランプホルダとが仮固定された状態にすることで、作業者は放電ランプから手を離すことができるために、重量の大きい放電ランプをランプホルダに固定する作業の効率が向上する。
しかも、本発明の放電ランプ保持機構においては、口金側ホルダ部が灯具側ホルダ部に対して独立に回転することが可能であると共に、口金側ホルダ部と灯具側ホルダ部に弾性体が接続されているので、突発的に巨大な外力が放電ランプに対して作用した場合であっても、弾性体によってホルダ側本固定機構に作用する力を吸収することができるので、口金側本固定機構にネジ止めされたホルダ側本固定機構が緩むことを確実に防止することができ、口金4とランプホルダ5との接続を常に強固な状態に維持することができる。
さらに、本発明の放電ランプ保持機構においては、灯具側ホルダ部に対する口金側ホルダ部の回転を所定範囲内に制御する回転制御機構を備えているので、口金側ホルダ部の回転が所定距離になったときには口金側ホルダ部が灯具側ホルダに対して相対的に回転することができない状態になり、この状態において、口金側ホルダ部に固定されたホルダ側本固定機構が、口金側ホルダ部と独立に回転することができるようになるため、ランプホルダから放電ランプを確実に着脱することができる。
<下ホールド方式の放電ランプ保持機構>
(第1の実施形態)
図1は、本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構を示す。放電ランプ10(以下、単に「ランプ」ともいう)は、反射ミラー20の下側開口部22を通過して、ランプホルダ5に取り付けられる。ここで、口金4を装着したランプ10とホルダ5を放電ランプ保持機構とし、ランプ10、反射ミラー20、ランプホルダ5を光源装置と称する。ランプホルダ5は、例えばネジ止めにより露光装置の保持台30に固定される。また、ランプホルダ5の下部にはピン31が設けられ、保持台30の側面に押し当てられている。なお、反射ミラー20は、図示略の機構により露光装置などに固定される。
図2は、ホルダ5に固定される前の状態の放電ランプ10を示す図面である。放電ランプ10は、例えば、石英ガラスからなる発光管部11を管軸方向の中央に有し、その両端にロッド状の封止部12が伸びるように一体的に形成されている。発光管部11は球形、あるいは管軸方向(図面の上下方向)に細長く伸びる紡錘形になっており、その内部は気密空間が形成されて、発光物質である水銀や始動用ガスであるキセノンやアルゴンが封入される。また、発光管部11の内部には陽極13と陰極14が対向配置しており、その先端同士の間隔が放電ギャップとして形成される。放電ギャップは電極間距離でもあり、例えば、5mm程度となる。下方側の封止部12の先端には円筒状の口金4が装着する。なお、図における上方側の封止部の先端にも円筒状の口金4が装着されるが、本発明では必須ではない。
このランプ10は、何れかの電極を上方に、他方の電極を下方に位置させる垂直配置をしており、この実施例では陰極14を下方に、陽極13を上方に配置している。
図1に戻り、反射ミラー20は、例えばガラス基材の反射面に多層膜をコーティングしたもので、全体が凹面形状でランプ10からの放射光を良好に反射する。反射ミラー20は楕円集光鏡が用いられることが多く、その場合は、放電ランプ10のアークと、反射ミラー20の第一焦点を一致させる必要がある。このアークは、一般に、放電ギャップ間に形成されるので、反射ミラー20の第一焦点に放電ギャップが位置するようにランプを設置する。反射ミラー20の向きは上に開のものを示したが、下(ホルダ側)に開のものもある。
ランプ10や反射ミラー20は、近年、大型化している。前述のとおり、この発明の放電ランプ保持機構は、ランプや反射ミラーが大型化した場合に、特に有用となる。
ランプ10について、数値例を示すと、ランプ電力は定格値3KW〜40KW、ランプ電流は定格値50A〜200A、発光管部11の最大外径(電極の伸びる方向に垂直な方向の径)は50mm〜250mmである。また、ランプの重量は0.5kg〜10kgである。反射ミラー20について、数値例を示すと、上側開口部21はφ300mm〜1000mmであり、ランプが伸びる方向の奥行きは200mm〜800mmである。
図3は、図1に示す光源装置を、図1とは異なる方向から眺めた状態を示し、反射ミラー20の一部を切り欠いて反射ミラー20の内部構造を表現している。
反射ミラー20は、大径の上側開口部21と小径の下側開口部22を有する。下側開口部22は、ランプ10の封止部12あるいは口金4が通過できるだけの大きさを少なくとも必要とする。下側開口部22があまりに大きいと、ランプ10の放射光が、下側開口部22から漏れてしまい光の利用効率が低下する。
図4は、本発明の放電ランプの封止部に装着される口金の構成を説明するための拡大図である。
口金4は、全体として円筒状に形成され放電ランプ10の封止部12に装着される口金側基体部41と、口金側基体部41に連続して形成され、管軸に沿って伸びる柱状の口金側仮固定機構42とを備えている。口金側基体部41は、ランプ10の封止部12に装着される胴部411と、胴部411の先端側に連続して、胴部411よりも管軸に対し直交する方向の幅(以下、単に幅ともいう)が大きくなるよう鍔状に形成されたフランジ部412とを備えている。口金側基体部41と口金側仮固定機構42とは、物理的に一部材によって構成されており、例えば真鍮などの導電性部材により構成されている。
口金側フランジ部412は、底面に口金側平坦部413を備えると共に、側面に螺子部が形成されることにより口金側本固定機構414が形成されている。口金側平坦部413は、放電ランプ10の管軸に対し直交する方向に広がっており、ランプホルダ5のホルダ側平坦部と面接触することにより、放電ランプ10と口金4との給電機構を形成する。口金側仮固定機構42は、口金側基体部41よりも幅の小さい柱状に形成され、口金側基体部41に形成された口金側平坦部413の概ね中心位置に設けられ、ランプホルダ5側に向けて管軸方向に伸びている。
口金側給電面413上の2箇所には、ランプホルダ5のホルダ側平坦部511Aに設けられた2つの突起部511Cをそれぞれ係合するための凹所415が形成されている。さらに、口金側平坦部413上の2箇所には、ランプホルダ5のホルダ側平坦部511Aに設けられた2つの突起部511Dをそれぞれ係合するための凹所416が形成されている。
図5及び図6は、本発明に係るランプホルダの構成を説明するための図である。図5は、ランプホルダの全体の構成を示す長手方向の断面図である。図5においては、便宜のため、口金側ホルダ部51を除く口金側本固定機構52および灯具側ホルダ部53の断面を示している。図6は、ランプホルダの一部をその中心軸方向に切断した断面を斜め方向から見た図である。
ランプホルダ5は、口金側基体部41と係合するための口金側ホルダ部51と、口金側ホルダ部51の上端側に取付けられ、口金側ホルダ部51の中心軸を中心に回転する円筒状のホルダ側本固定機構52と、口金側ホルダ部51の下端側に連結された灯具側ホルダ部53と、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体54とを備え、全体として放電ランプの管軸方向に伸びる柱状に形成されている。ランプホルダ5は、図3に示すように、放電ランプ10の一対の電極に給電するための不図示の給電装置につながるリード線6が接続されている。
口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aを有するフランジ部511と、口金側フランジ部511よりも小径に形成された円柱状の胴部512と、胴部512よりも大径に形成されたフランジ部513と、フランジ部513よりも小径に形成された円柱状の胴部514と、胴部514よりも小径に形成された円柱状の胴部515とが、図5の紙面において上方側からこの順に連続して一体的に形成されている。胴部514には、同図の紙面において縦方向に比べて横方向の幅の広い凹所514Aが、ランプホルダ5の中心軸に対し直交する方向に伸びるよう形成されている。
口金側ホルダ部51は、図6に示すように、ホルダ側平坦部511Aの概ね中心位置に、ランプホルダ5の中心軸に沿って胴部511の先端側に向けて伸びる凹所よりなるホルダ側仮固定機構55が形成されている。ホルダ側仮固定機構55は、上記の口金側仮固定機構42に比べて若干大きめの幅を有している。放電ランプ10とランプホルダ5とは、口金側仮固定機構42をホルダ側仮固定機構55に係合することによって、仮固定することができるようになっている。
口金側ホルダ部51に固定されたホルダ側本固定機構52は、図6に示すように、フランジ部511の周囲に配置され、上端面がフランジ部511におけるフランジ側平坦部511Aを超えて口金4側に伸びる円筒状の回転螺子部521と、回転螺子部521の下端側に連続して、回転螺子部521よりも小径に形成され、胴部512の外周に固定するための固定部522とを備え、回転螺子部521が手動により口金側ホルダ部51の円周方向に回転することができるようになっている。ホルダ側本固定機構52は、周方向に回転することによって、固定部522の上端面522Aがフランジ部511の下端面511Bに当接する位置と、固定部522の下端面522Bがフランジ部513に当接する位置との間を上下に可動する。放電ランプ10とランプホルダ5とは、回転螺子部521と上記の口金側本固定機構414とを螺合させることにより本固定され、回転螺子部521の外周面には、手動による回転作業がやりやすいように、例えばローレット加工等の表面処理が施されている。
口金側ホルダ部51においては、ランプホルダ5と口金4とが完全に本固定されたときのホルダ側本固定機構52の位置を示す目印512Bが、フランジ部513のやや上方の位置に形成されている。目印512Bは、胴部512の周方向に環状の切欠きを設けたもの、或いは、胴部512の外周面に環状に染料を塗布したものなど、目視により視認できるものであれば良い。
口金側ホルダ部51においては、フランジ部511のホルダ側平坦部511Aから突出する突起部511Cが2箇所に形成されている。各々の突起部511Cを口金4における各々の凹所415にそれぞれ係合させることにより、ホルダ側本固定機構52を回転させて口金4とランプホルダ5とを本固定する作業の際に、各々の突起部511Cによって口金4が周方向に回転することが規制されるために、本固定の作業の効率が向上する。
さらに、口金側ホルダ部51においては、フランジ部511のホルダ側平坦部511Aから突出する突起部511Dが2箇所に形成されている(図5は、断面であるので1箇所のみに突起部511Dが形成されている)。各々の突起部511Dを口金4における各々の凹所416にそれぞれ係合させることにより、互いに適合することが可能な関係にある口金4を備える放電ランプ10のみをランプホルダ5に対して固定することができるために、ランプホルダ5との関係で適合しない口金4を備える放電ランプ10がランプホルダ5に対して固定される虞がない。
灯具側ホルダ部53は、全体として円柱形状を有しており、灯具側ホルダ部53の中心軸方向に伸びる凹所531が上端面に形成されており、この凹所531に上記の口金側ホルダ部51における胴部514及び胴部515が挿入されて口金側ホルダ部51に連結されている。灯具側ホルダ部53に連結された口金側ホルダ部51は、灯具側ホルダ53とは独立に回転することができるようになっている。
灯具側ホルダ部53は、凹所531の内面からランプホルダ5の中心軸に向けて突出する突起部532が形成されている。図5においては、灯具側ホルダ部53は断面で示されているので、本来なら突起部532は見えないのであるが、説明の便宜のため、突起部532を図示している。口金側ホルダ部51は、突起部532が上記の凹所514Aに係合されることによって、灯具側ホルダ53に対して独立して回転することが規制される。このように、口金側ホルダ部51における凹所514Aと灯具側ホルダ部53における突起部532とを併せて回転制御機構とする。
弾性体54は、コイル部541と、コイル部541に連続する一対の引出し部542とを備えるねじりばねによって構成されており、コイル部541の中心に上記の口金側ホルダ部51の胴部515が挿入されると共に、一方の引出し部542Aが胴部514に連結され、他方の引出し部542Bが灯具側ホルダ53における凹所531の底面531Aに連結されている。一方の引出し部542Aと他方の引出し部542Bとは、紙面の奥行き方向において、胴部515を挟んで対称となるよう配置されている。
口金側ホルダ部51及び灯具側ホルダ部53は、例えば、銅、真鍮などや、これらの基材にニッケル、銀、金などの低酸化性、耐薬品性のものをコーティングした導電性材料から構成されている。口金4とランプホルダ5とは、ホルダ側平坦部511Aと口金側平坦部413とを当接させることにより電気的に接続されている。
次に、上記した放電ランプ保持機構において、ランプホルダ5に対し口金4が装着された放電ランプ10を固定するための手順について以下に説明する。図7は、ランプホルダ5に対して口金4を備える放電ランプ10を固定するための手順を説明するための図である。口金4をランプホルダ5に固定するときの手順は(a)〜(c)の順であり、口金4をランプホルダ5から取り外すときの手順は(c)〜(a)の順となる。(a)は口金4がランプホルダ5に挿入される直前の状態を示す。(b)は口金4がランプホルダ5に挿入されて仮固定が完了した状態を示す。(c)は口金4とランプホルダ5との本固定が完了した状態を示す。
図7(b)に示すように、放電ランプ10をランプホルダ5の上方から移動させて、口金4の口金側平坦部413をランプホルダ5のホルダ側平坦部511Aに当接させることにより、口金側仮固定機構42がホルダ側仮固定機構55に係合され、ランプホルダ5に対して口金4を備える放電ランプ10を仮固定する作業が完了する。仮固定が完了した後は、放電ランプ10が口金4を介してランプホルダ5によって保持されるため、作業者の手で放電ランプ10を支える必要がなくなる。
このように、口金側平坦部413をホルダ側平坦部511Aに当接させることにより、放電ランプ10の管軸方向の位置が決定されるとともに、ホルダ側仮固定機構55の外径が口金側仮固定機構42に比べて若干大きい程度とされているために、口金4を備える放電ランプ10が管軸に対し直交する方向に揺動することが規制される。
仮固定の終了後には、口金側本固定機構414とホルダ側本固定機構52における回転螺子部521とを螺合することによって、放電ランプ10に装着された口金4をランプホルダ5に対して本固定する作業が必要となる。口金4とランプホルダ5とを仮固定したのみでは、露光装置に対して振動が加わったりしたときに、放電ランプが転倒してする虞があり万全ではないからである。
図7(c)に示すように、ホルダ側本固定機構52を周方向に回転させ、回転螺子部521が口金側本固定機構414に螺合されるとともに、固定部522の上端面522Aをフランジ部511の下端面511Bに当接するまで回転螺子部521を上昇させることによって、ランプホルダ5に対する放電ランプ10の本固定の作業が完了する。
なお、本発明のランプホルダ5においては、凹所514Aと突起部532とよりなる回転制御機構が設けられており、以下に説明するように、放電ランプ10を確実にランプホルダ5から着脱することができる。すなわち、口金側ホルダ部51は、灯具側ホルダ部53に対して相対的に回転することで、突起部532が凹所514Aに係合されると、周方向への回転が規制された状態になる。この状態にすることにより、口金側ホルダ部51に設けられたホルダ側本固定機構52が、口金側ホルダ部51に対して相対的に回転することが可能となるので、口金側本固定機構414にネジ止めされた回転螺子部521を、口金側本固定機構414から解除する方向に回転させることによって、放電ランプ10をランプホルダ5に対して着脱することが可能になる。
本固定の作業においては、仮固定の段階でホルダ側平坦部511Aから突出する各々の突起部511Cが口金側平坦部413における各々の凹所415に係合されるので、回転螺子部521を回転させる際に、口金4を備える放電ランプ10が周方向に回転する虞がない。
本固定の完了後には、口金側平坦部413とホルダ側平坦部511Aとが当接することで、口金側平坦部413がホルダ側平坦部511Aを下方側に押圧し、固定部522の上端面522Aがフランジ部511の下端面511Bに当接することで、フランジ部511の下端面511Bが上方側に押圧されることになる。従って、口金側平坦部413とホルダ側平坦部511Aとが離間することなく、口金4をホルダ側平坦部511A上に載置した状態で、口金4とランプホルダ5とを強固に固定することができる。本固定後においては、口金4とランプホルダ5とが確実に導通し、ランプホルダ5及び口金4を介して放電ランプに確実に給電することができ、しかも、放電ランプ10が転倒する心配がない。
本固定の作業の終了時には、胴部512と回転螺子部521及び固定部522との間に隠れていて視認することのできなかった目印512Bが、胴部512の外周面上に出現することになり、作業者は目印512Bを視認することによって本固定の作業が完了したことを認識することができる。
寿命末期の放電ランプ10を取り外す際には、図7の(c)〜(a)の手順をおこなうことになる。すなわち、回転螺子部521を本固定のときと逆方向に回転させて、回転螺子部521を口金側本固定機構414から解除するとともに、固定部522の下端面522Bがフランジ部513に当接するまで回転螺子部521を図7の紙面下方側に移動させ、図7(b)に示す仮固定の状態にする。そして、放電ランプ10を上方側に引き抜くことにより、寿命末期の放電ランプ10をランプホルダ5から取り外すことができる。
以上のような本発明の放電ランプ保持機構によれば、基本的には、口金側仮固定機構42をホルダ側仮固定機構55に挿入して口金4とランプホルダ5とが仮固定された状態にすることで、作業者は放電ランプから手を離すことができる。従って、重量の大きい放電ランプ10をランプホルダ5に固定する場合に、放電ランプ10を一方の手で支えつつ他方の手で放電ランプ10を固定するという煩雑な作業を行う必要がないので、ランプホルダ5に対して放電ランプ10を取付ける作業の効率が向上する。
また、口金側平坦部413とホルダ側平坦部511Aとを当接させることにより、口金4とランプホルダ5とを導通することができるので、口金4及びランプホルダ5を介して放電ランプ10に対して給電することができる。そのため、例えば50〜250A(アンペア)もの大電流を流す必要のある大型の放電ランプ10を使用する場合であっても、口金4とランプホルダ5とを本固定することで口金側平坦部413とをホルダ側平坦部511Aとを強固に面接触させることができるので、確実に放電ランプ10に大電流を供給することができる。
さらに、本発明の放電ランプ保持機構においては、以下に説明する効果を期待することができる。
図8に示すように、回転ネジ部521において、例えばネジ締め回転方向が矢印Bの方向であるとし、ネジを緩めるための回転方向が矢印Aの方向であるとする。ランプホルダ5に対する口金4の本固定が完了した後に、放電ランプ10に対して外力が加わることにより、ホルダ側本固定機構52における回転螺子部521に対して矢印Aの方向の力が加わった場合を考える。
ランプホルダ5においては、図5に示すように、口金側ホルダ部51が灯具側ホルダ部53に対して独立に回転可能であるとともに、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体54を備えているので、図8に示すように回転螺子部521に矢印Aの方向に外力が作用すると、このA方向の力が弾性体54によって吸収されるために、口金側本固定機構414にネジ止めされた回転螺子部521が緩むことを確実に防止することができる。この理由について、以下に図9および図10を用いて詳細に説明する。
図9は、口金側本固定機構414とホルダ側本固定機構52の回転螺子部521とが螺合した部分における拡大図である。図10は、本発明および比較例の放電ランプ保持機構について、回転螺子部521に作用する力と時間との関係を示す図であり、横軸は時間、縦軸は外力の相対値を示している。なお、比較例の放電ランプ保持機構は、口金側ホルダ部51が灯具側ホルダ部53と独立に回転することができず、弾性体54も備えていない構成である。
口金4とランプホルダ5とは、口金側本固定機構414におけるネジ山414Aの口金4側の稜線部(図9の414B)と、回転螺子部521におけるネジ山521Aのランプホルダ5側の稜線部(図9の521B)との間の静摩擦力と、口金側平坦部413とホルダ側平坦部511Aとの間の静摩擦力によって固定されている。ネジの緩みは、ある一定の静摩擦力よりも大きな力(図10参照)が、突発的に図8に示す矢印A方向に作用したときに生じるものと考えられる。
ところでこのネジを緩めようとする力(外力)Fは、質量Mと加速度aとの積(F=Ma)で定義されていることから、加速度aが小さい場合には、加速度aに比例して小さくなるという関係がある。そして、加速度aは速度vを時間tで微分したもの(dv/dt)であるから、加速度aは速度の変化量(dv)に影響を受ける。速度の変化量(dv)が小さくなった場合には、加速度aが小さくなるため、ネジを緩めようとする力を緩和することができると考えられる。
上記したように、図5に示す放電ランプ保持機構においては、ホルダ側本固定機構52が固定された口金側ホルダ部51は、灯具側ホルダ部53に対して独立に回転することができると共に、弾性体54が口金側ホルダ部51および灯具側ホルダ部53に接続されている。従って、本発明の放電ランプ保持機構においては、放電ランプ10に外力が印加された場合であっても、図10に示すように、弾性体54によって平均化された外力が長時間にわたって回転螺子部521に対して印加されることになるため、回転螺子部521に対して、図10に示す一定レベルのネジが緩む力(静摩擦力)を超える外力が印加されることはない、と考えられる。従って、放電ランプ10に装着された口金4とランプホルダ5との接続は、口金側本固定機構414にネジ止めされた回転螺子部521が緩むことがないために、常に強固な状態に維持されると考えられる。
さらに、本発明の放電ランプ保持機構においては、凹所514Aと突起部532とよりなる回転制御機構が設けられているために、口金側ホルダ部51の円周方向への回転が所定の範囲に制限されるので、先に図7を用いて説明したように、放電ランプ10をランプホルダ5から確実に着脱することができる。
これに対し、比較例の放電ランプ保持機構においては、外力が放電ランプ10に印加した場合には、図8に示す矢印A方向の力を吸収する手段がないので、口金側本固定機構414にネジ止めされた回転螺子部521が緩んで、口金4とランプホルダ5との接続を強固な状態に維持することができないと考えられる。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の放電ランプ保持機構に係る第2の実施形態を説明するための図である。図12は、口金側ホルダ部および灯具側ホルダ部の一部を拡大した斜視図である。図5に示すランプホルダと共通する箇所には図5と同一の符号を付しており説明は省略する。
ランプホルダ5は、口金側基体部41に係合するための口金側ホルダ部51と、口金側ホルダ部51の基端側に取付けられ、口金側ホルダ部51の中心軸を中心に回転する円筒状のホルダ側本固定機構52と、口金側ホルダ部51の先端側に連結された灯具側ホルダ部53と、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体54とを備え、全体として放電ランプの管軸方向に伸びる柱状に形成されている。
口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aを有するフランジ部511と、口金側フランジ部511よりも小径に形成されるとともに、口金側本固定機構52が設けられた円柱状の胴部512と、胴部512よりも大径に形成されたフランジ部513と、フランジ部513よりも小径に形成された円柱状の胴部514とが、紙面において上方側からこの順に連続して一体的に形成されている。
灯具側ホルダ部53は、全体として有底円筒形状を有しており、灯具側ホルダ部53の中心軸方向に伸びる凹所531が基端面に形成されており、この凹所531に上記の口金側ホルダ部51における胴部514が挿入されて口金側ホルダ部51に連結されている。灯具側ホルダ部53に連結された口金側ホルダ部51は、灯具側ホルダ53とは独立に回転することができるようになっている。
弾性体54は、上記の図5に示すものと同様の構成を有しており、コイル部541の中心に口金側ホルダ部51の胴部514が挿入されると共に、一方の引出し部542Aがフランジ部513の端面に連結され、他方の引出し部542Bが灯具側ホルダ53における凹所531の底面531Aに連結され、凹所531内をランプホルダ5の中心軸方向に伸びる姿勢で配置されている。一方の引出し部542Aと他方の引出し部542Bとは、紙面の奥行き方向において、胴部514を挟んで対称となるように配置されている。
口金側ホルダ部51のフランジ部513は、図12に示すように、端部の外表面の3箇所が切り欠かれることによって、複数の(図12の例では3つ)の凸部513Aと凹部513Bとが交互に連続するよう形成されている。灯具側ホルダ部53の先端には、複数の(図12の例では3つ)凸部533Aが灯具側ホルダ部53の円周方向において互いに等間隔で離間して順次に並ぶように形成されている。口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とは、灯具側ホルダ部53の各々の凸部533Aが、口金側ホルダ部51の各々の凹部513Bに対してそれぞれ配置されることによって連結されている。口金側ホルダ部51に形成された凸部513Aの外表面と、灯具側ホルダ部53に形成された凸部533Aの外表面とは、ランプホルダ5の円周方向において同一周面上に配置されている。
凸部513Aと凸部533Aとは、凸部533Aの幅が口金側ホルダ部51に形成された凹部513Bに比べて狭くなっていることにより、凸部513Aの側面からなる回転規制面513Cと凸部533Aの側面からなる回転規制面533Cとが互いに離間した状態で配置されている。口金側ホルダ部51は、凸部533Aの幅と凹部513Bの幅の差に相当する範囲内において灯具側ホルダ部53に対して独立に回転することができる。本実施形態の放電ランプ保持機構においては、口金側ホルダ部51に設けられた凹部513Bと、灯具側ホルダ部53に設けられた凸部533Aとを併せて回転制御機構とする。
(第3の実施形態)
図13は、本発明の放電ランプ保持機構に係る第3の実施形態を説明する図である。
ランプホルダ5は、口金側基体部41に係合するための口金側ホルダ部51と、口金側ホルダ部51の基端側に取付けられ、口金側ホルダ部51の中心軸を中心に回転する円筒状のホルダ側本固定機構52と、口金側ホルダ部51の先端側に連結された灯具側ホルダ部53と、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体64とを備え、全体として放電ランプの管軸方向に伸びる柱状に形成されている。
口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aを有するフランジ部511と、口金側フランジ部511よりも小径に形成されるとともに、口金側本固定機構52が設けられた円柱状の胴部512と、胴部512よりも大径に形成されたフランジ部513とが、紙面において上方側からこの順に連続して一体的に形成されている。
口金側ホルダ部51に設けられたフランジ部513、灯具側ホルダ部53は、それぞれ図11、12に示すものと同じ構成を有している。ランプホルダ5の内部に配置された弾性体64は、板ばねよりなるものであり、凹所531の内部をランプホルダ5の中心軸に沿って伸びる姿勢で配置され、フランジ部513の先端面と凹所531の底面531Aとに接続されている。
上記した下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る第2および第3の実施形態においては、上記の第1の実施形態と同様にしてランプホルダ5に対して放電ランプ10が固定されるので、ランプホルダ5に対して放電ランプ10を取付ける作業の効率が向上すると共に、口金4とランプホルダ5との接続を常に強固な状態に維持することができる。しかも、灯具側ホルダ部53に対する口金側ホルダ部51の回転を回転制御機構によって所定の範囲内に制御することができるので、ランプホルダ5に対する放電ランプ10の着脱を確実に行うことができる。
<上ホールド方式の放電ランプ保持機構>
以下に、放電ランプとランプホルダとが、上記した放電ランプ保持機構と異なる方法により固定される上ホールド方式の放電ランプ保持機構について説明する。以下の第4〜第6の実施形態は、上ホールド方式の放電ランプ保持機構である。なお、以下においては、下ホールド方式の放電ランプ保持機構と共通する構成については共通の符号を付すことにより説明を省略する。
(第4の実施形態)
図14、15は、本発明の放電ランプ保持機構に係る第4の実施形態の全体構成を説明する図である。放電ランプ10は、基本的構成は図2のものと同じであり、ランプホルダ5に固定される口金4が図14、15の紙面において上方側に位置された封止部12に装着されている。すなわち、放電ランプ10は、反射ミラー20に形成された開口22を通過して、ランプホルダ5(以下、単に「ホルダ」ともいう)に取付けられ、陽極13を鉛直方向上方側、陰極14を鉛直方向下方側にそれぞれ配置した状態で、図13、14の紙面の上方側に位置するランプホルダ5に吊り下げられている。
反射ミラー20は、放電ランプ10から放射された光を鉛直方向の下方側に向けて反射するもので、例えば、全体が凹面状に形成されたガラス基材の反射面に多層膜がコーティングされ、図14、15の紙面において鉛直方向下方側に光出射開口21が形成されると共に、同図の紙面において鉛直方向上方側に放電ランプ10の封止部12を通過させるための開口22が形成されている。反射ミラー20は楕円集光鏡が用いられることが多く、その場合は、放電ランプ10のアークと、反射ミラー20の第一焦点を一致させる必要がある。このアークは、一般に放電ギャップ間に形成されるので、反射ミラー20の第一焦点に放電ギャップ間の適当な箇所が来るようにランプを設置する。放電ランプ10および反射ミラー20の仕様は、上記の図1ないし図3の説明に記載したとおりである。
図16は、放電ランプの封止部に装着される口金の構成の概略を示す斜視図である。口金4は、全体として円筒状に形成され放電ランプ10の管軸(以下、単に「管軸」ともいう)に沿って伸びて封止部12に装着される口金側基体部41と、口金側基体部41に連続して形成され、管軸に沿って伸びる柱状の口金側仮固定機構42とを備えている。口金側基体部41は、ランプ10の封止部12に装着される口金側胴部411と、この口金側胴部411の先端側に連続して、口金側胴部411よりも管軸に対し直交する方向の幅(以下、単に「幅」ともいう)が大きくなるよう鍔状に形成された口金側フランジ部412とを備えている。口金側基体部41と口金側仮固定機構42とは、物理的に一つの部材によって構成されており、例えば真鍮などの導電性部材により構成されている。
口金側仮固定機構42は、口金側平坦部413に連続する胴部421と、胴部421に連続して胴部421よりも小径に形成された胴部422と、胴部422に連続して口金側仮固定機構42の先端側に向かうに従って次第に小径となるテーパー部423と、テーパー部423に連続して胴部422よりも小径に形成された胴部424とが、図16の紙面においてこの順に下方側から連続して一体的に形成されている。胴部422には、口金側仮固定機構42の中心軸方向に陥没する鉤状凹所425が、胴部422およびテーパー部423に跨るように形成されている。
鉤状凹所425は、後述する図19〜23に示すように、一端側がテーパー部423において開口する開口溝425aと、開口溝425aに連続して口金側仮固定機構42の幅方向に伸びる幅方向溝425bと、幅方向溝425bに連続して開口溝425aと同一方向に伸びる軸方向溝425cとにより形成されている。
口金側フランジ部412は、先端側に平坦な口金側平坦部413を備えると共に、その側面に螺子部が形成されることにより口金側本固定機構414が形成されている。口金側平坦部413は、放電ランプ10の管軸に対し直交する方向に広がっており、後述するランプホルダ5のホルダ側平坦部511Aと面接触することにより、口金4とランプホルダ5との電気的給電機構を形成する。口金側仮固定機構42は、口金側基体部41よりも幅の小さい柱状に形成され、ランプホルダ5に向けて放電ランプ10の管軸方向に伸びるように口金側平坦部413の概ね中心位置に設けられている。
口金側平坦部413上の2箇所には、ランプホルダ5のホルダ側平坦部511Aに設けられた2つの突起部511Cをそれぞれ係合するための凹所415が形成されている。さらに、口金側平坦部413上の2箇所には、ランプホルダ5の突起部511Dを係合するための凹所416が形成されている。
図17、図18は、本発明に係るランプホルダの構成を説明するための図である。図17は、ランプホルダの全体の構成を示す長手方向の断面図である。図17においては、便宜のため、口金側ホルダ部51を除く口金側本固定機構52および灯具側ホルダ部53の断面を示している。図18は、ランプホルダの一部をその長手方向に切断した断面を斜め方向から見た図である。
ランプホルダ5は、口金側基体部41と係合するための口金側ホルダ部51と、口金側ホルダ部51の基端側に取付けられ、口金側ホルダ部51の中心軸を中心に回転する円筒状のホルダ側本固定機構52と、口金側ホルダ部51の先端側に連結された灯具側ホルダ部53と、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体54とを備え、全体として放電ランプの管軸方向に伸びる柱状に形成されている。
口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aを有するフランジ部511と、口金側フランジ部511よりも小径に形成されるとともに、口金側本固定機構52が設けられた円柱状の胴部512と、胴部512よりも大径に形成されたフランジ部513と、フランジ部513よりも小径に形成された円柱状の胴部514と、胴部514よりも小径に形成された円柱状の胴部515とが、紙面において下方側からこの順に連続して一体的に形成されている。胴部514には、紙面において縦方向に比べて横方向の幅の広い凹所514Aが、ランプホルダ5の中心軸に対し直交する方向に伸びるよう形成されている。
図18に示すように、口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aの概ね中心位置に、ランプホルダ5の中心軸に沿って胴部511の先端側に向けて伸びる凹所よりなるホルダ側仮固定機構55が形成されている。ホルダ側仮固定機構55は、上記の口金側仮固定機構42に比べて若干大きめの幅を有しており、口金側仮固定機構42を係合することで仮固定することができるようになっている。
ホルダ側仮固定機構55は、凹所511の内面からランプホルダ5の中心軸方向に向けて突出する突起部551が形成されている。後述するように、突起部551を上記した鉤状凹所425に係合することにより、口金4が装着された放電ランプ10をランプホルダ5に対して宙吊り状態で仮固定することができる。
灯具側ホルダ部53は、全体として円柱形状を有しており、灯具側ホルダ部53の中心軸方向に伸びる凹所531が基端面に形成されており、この凹所531に上記の口金側ホルダ部51における胴部514及び胴部515が挿入されて口金側ホルダ部51に連結されている。ランプホルダ5においては、灯具側ホルダ部53に連結された口金側ホルダ部51が、灯具側ホルダ53に対して独立に回転することができるようになっている。
灯具側ホルダ部53は、凹所531の内面からランプホルダ5の中心軸に向けて突出する突起部532が形成されている。図17においては、灯具側ホルダ部53は断面で示されているので、本来なら突起部532は見えないのであるが、説明の便宜のため、突起部532を図示している。
口金側ホルダ部51は、突起部532が上記の凹所514Aに係合されることによって、灯具側ホルダ53に対して独立して回転することが規制される。本実施形態の放電ランプ保持機構においては、口金側ホルダ部51に設けられた凹所514Aと灯具側ホルダ部53に設けられた突起部532とを併せて回転制御機構とする。
なお、図17、18に示す例においては、紙面において下方側に位置する口金側ホルダ51は、突起部532を凹所514Aに係合させた状態とすることにより、重力の作用により鉛直方向下方側に落下することが回避される。
弾性体54は、図5に示すものと同じ構成であって、コイル部541と、コイル部541に連続する一対の引出し部542とを備えるねじりばねによって構成され、コイル部541の中心に上記の口金側ホルダ部51の胴部515が挿入されると共に、一方の引出し部542Aが胴部514に連結され、他方の引出し部542Bが灯具側ホルダ53における凹所531の底面531Aに連結されている。一方の引出し部542Aと他方の引出し部542Bとは、紙面の奥行き方向において、胴部515を挟んで対称となるよう配置されている。
ホルダ側本固定機構52は、フランジ部511の周囲に配置され、一端がフランジ部511におけるフランジ側平坦部511Aを超えて口金4側に伸びる円筒状の回転螺子部521と、回転螺子部521の他端側に連続する、回転螺子部521よりも小径に形成され、胴部512の外周に固定するための固定部522とを備え、回転螺子部521が手動により円周方向に回転するようになっている。ホルダ側本固定機構52は、周方向に回転することによって、紙面の上下方向に可動することにより、回転螺子部521と上記の口金側本固定機構414とを螺合させることにより本固定を行うことができる。回転螺子部521の外周面には、手動による回転作業がやりやすいように、例えばローレット加工等の表面処理が施されている。
口金側ホルダ部51においては、ランプホルダ5と口金4とが完全に本固定されたときのホルダ側本固定機構52の位置を示す目印512Bが所定の位置に形成されている。目印512Bは、胴部512の周方向に環状の切欠きを設けたもの、或いは、胴部512の外周面に環状に染料を塗布したものなど、目視により視認できるものであれば良い。
口金側ホルダ部51及び灯具側ホルダ部53は、例えば、銅、真鍮などや、これらの基材にニッケル、銀、金などの低酸化性、耐薬品性のものをコーティングした導電性材料から構成されている。従って、ランプホルダ5におけるホルダ側平坦部511Aと、口金4における口金側平坦部413とを当接させることにより、口金4とランプホルダ5とを電気的に接続することができるために、リード線を使用することなく口金4及びランプホルダ5を介して放電ランプ10に対して給電することが可能になる。
口金側ホルダ部51においては、フランジ部511のホルダ側平坦部511Aから突出する突起部511Cが2箇所に形成されている。各々の突起部511Cを口金4における各々の凹所415にそれぞれ係合させることにより、ホルダ側本固定機構52を回転させて口金4とランプホルダ5とを本固定する作業の際に、各々の突起部511Cによって口金4が周方向に回転することが規制されるために、本固定の作業の効率が向上する。
さらに、口金側ホルダ部51においては、フランジ部511のホルダ側平坦部511Aから突出する突起部511Dが2箇所に形成されている(図18は、断面であるので1箇所のみに突起部511Dが形成されている)。各々の突起部511Dを口金4における各々の凹所416にそれぞれ係合させることにより、互いに適合することが可能な関係にある口金4を備える放電ランプ10のみをランプホルダ5に対して固定することができるために、ランプホルダ5との関係で適合しない口金4を備える放電ランプ10がランプホルダ5に対して固定される虞がない。
次に、上記した上ホールド方式の放電ランプ保持機構において、ランプホルダ5に対し口金4が装着された放電ランプ10を固定するための手順について以下に説明する。図19〜図23は、ランプホルダ5に対し口金4が装着された放電ランプ10を固定するための手順について説明するための図である。口金4をランプホルダ5に固定するときの手順は図19〜図23の順であり、口金4をランプホルダ5から取り外すときの手順は図23〜図19の順となる。なお、本来であれば省略されている側の断面に突起部551が設けられているのであるが、説明の便宜のために図19〜図23においては突起部を図示している。
図19は、口金4の口金側仮固定機構42がランプホルダ5のホルダ側仮固定機構55に挿入される直前の状態を示す。作業者は、放電ランプ10を片手で保持して、口金側仮固定機構42を、口金4の上方側に位置するランプホルダ5のホルダ側仮固定機構55に向けて鉛直方向下方側から進出させる。
図20、21は、口金4が装着された放電ランプ10とランプホルダ5との仮固定について説明する図である。口金4は、ホルダ側仮固定機構55に設けられた突起部551が、鉤状凹所425の内壁面426aに当接すると共に、口金側平坦部413がホルダ側平坦部511Aに当接するように配置する。この作業を行う際においては、口金側仮固定機構42が突起部551に衝突することによってホルダ側仮固定機構55への口金4の侵入が阻害されることがあるが、この場合には、口金4を回転させて突起部551を開口溝425aに一致させる。
突起部551が鉤状凹所425の内壁面426aに当接した状態とした後に、放電ランプもろとも口金4を回転させ、図21に示すように、突起部551が幅方向溝425bに沿って進むと共に鉤状凹所425の内壁面426bに当接した状態にする。この状態で、放電ランプ10から手を離すことにより、放電ランプ10に重力が作用することによって放電ランプ10もろとも口金4が鉛直方向下方に落下して、図22に示すように、突起部551が鉤状凹所425の内壁面426cに当接する。これにより、突起部551が鉤状凹所425に係合され、口金4が装着された放電ランプ10とランプホルダ5とが仮固定された状態になる。
図23は、口金4が装着された放電ランプ10とランプホルダ5との本固定について説明する図である。
図23に示すように、口金4が装着された放電ランプ10とランプホルダ5との本固定は、ホルダ側本固定機構52を胴部512に形成された目印512Bを視認できるまで手動で回転させ、ホルダ側本固定機構52と口金側本固定機構414とを螺合させることによって完了する。この本固定作業の際に、ホルダ側平坦面511Aに設けられた各々の突起部511Cが、それぞれ口金側平坦部413に設けられた各々の凹所415に挿入されることにより、ホルダ側本固定機構52を回転させると同時に口金4までもが回転することを防止することができる。
本発明のランプホルダ5においては、凹所514Aと突起部532とよりなる回転制御機構が設けられているため、下ホールド方式の放電ランプ保持機構の第1の実施形態で説明したように、ランプホルダ5から放電ランプ10を着脱することができる。
本固定後においては、口金側平坦部413とホルダ側平坦部511Aとが当接することにより、口金側平坦部413がホルダ側平坦部511Aを上方に押圧し、固定部522の端面522Aがホルダ側フランジ部511の端面511Bに当接することで、固定部522がホルダ側フランジ部511を下方側に押圧することになるので、口金側平坦部413とホルダ側平坦部511Aとが当接した状態で、口金4とランプホルダ5とを強固に固定することができる。従って、本固定後には、口金4とランプホルダ5とが導通した状態になって電気的給電機構が形成される。
寿命末期を迎えた放電ランプ10取り外す際には、図23〜図19の手順を行うことになる。すなわち、ホルダ側本固定機構52を本固定時と反対方向に回転させて、回転螺子部521を口金側本固定機構414から解除すると共に、ホルダ側本固定機構52を鉛直方向上方側に移動させ、図22に示す状態にする。この状態で、口金4を周方向に回転させて、突起部551を図21、図20の順に移動させた後に、放電ランプ10を口金4もろとも鉛直方向下方側に引き抜くことによって、寿命末期を迎えた放電ランプ10をランプホルダ5から取り外す。
上記した上ホールド方式の放電ランプ保持機構においては、第1の実施形態の放電ランプ保持機構と同様にしてランプホルダ5に対して放電ランプ10が固定されるので、ランプホルダ5に対して放電ランプ10を取付ける作業の効率が向上すると共に、口金4とランプホルダ5との接続を常に強固な状態に維持することができる。しかも、灯具側ホルダ部53に対する口金側ホルダ部51の回転を回転制御機構によって所定の範囲内に制御することができるので、ランプホルダ5に対する放電ランプ10の着脱を確実に行うことができる。
(第5の実施形態)
図24は、本発明の放電ランプ保持機構に係る第5の実施形態の構成を説明する図である。図25は、口金側ホルダ部および灯具側ホルダ部の一部を拡大した斜視図である。図5に示すランプホルダと共通する箇所には図5と同一の符号を付しており説明は省略する。
ランプホルダ5は、口金側基体部41に係合するための口金側ホルダ部51と、口金側ホルダ部51の基端側に取付けられ、口金側ホルダ部51の中心軸を中心に回転する円筒状のホルダ側本固定機構52と、口金側ホルダ部51の先端側に連結された灯具側ホルダ部53と、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体54とを備え、全体として放電ランプの管軸方向に伸びる柱状に形成されている。
口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aを有するフランジ部511と、口金側フランジ部511よりも小径に形成されるとともに、口金側本固定機構52が設けられた円柱状の胴部512と、胴部512よりも大径に形成されたフランジ部513と、フランジ部513よりも小径に形成された円柱状の胴部514と、胴部514に連続して鍔状に広がる落下防止部515とが、紙面において下方側からこの順に連続して一体的に形成されている。
灯具側ホルダ部53は、全体として有底円筒形状を有しており、灯具側ホルダ部53の中心軸方向に伸びる凹所531が形成されている。口金側ホルダ部51は、胴部514の端部と落下防止部515とが、灯具側ホルダ部53の凹所531の底面531Aに埋め込まれることにより、灯具側ホルダ部53に連結されている。
弾性体54は、上記の図5に示すものと同様の構成を有しており、コイル部541の中心に上記の口金側ホルダ部51の胴部514が挿入されていると共に、一方の引出し部542Aがフランジ部513に連結され、他方の引出し部542Bが灯具側ホルダ53の凹所531の底面531Aに連結されている。一方の引出し部542Aと他方の引出し部542Bとは、紙面の奥行き方向において、胴部514を挟んで対称となるように配置されている。
図25に示すように、口金側ホルダ部51のフランジ部513は、端部の外表面の3箇所が切り欠かれることによって、複数(図25の例では3つ)の凸部513Aと凹部513Bとが交互に連続して形成、灯具側ホルダ部53の先端には、複数(図25の例では3つ)の凸部533Aが灯具側ホルダ部53の円周方向において互いに等間隔で離間して順次に並ぶように形成されている。口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とは、灯具側ホルダ部53の各々の凸部533Aが、口金側ホルダ部51の各々の凹部513Bにそれぞれ配置されることによって連結されている。口金側ホルダ部51に形成された凸部513Aの外表面と、灯具側ホルダ部53に形成された凸部533Aの外表面とは、ランプホルダ5の円周方向において同一周面上に配置されている。
凸部513Aと凸部533Aとは、凸部533Aの幅が口金側ホルダ部51に形成された凹部513Bに比べて狭くなっていることにより、凸部513Aの側面からなる回転規制面513Cと凸部533Aの側面からなる回転規制面533Cとが互いに離間した状態で配置されている。従って、口金側ホルダ部51は、凸部533Aの幅と凹部513Bの幅の差に相当する範囲内において灯具側ホルダ部53に対して独立に回転することができる。
(第6の実施形態)
図26は、本発明の放電ランプ保持機構に係る第6の実施形態の構成を説明する図である。ランプホルダ5は、口金側基体部41に係合するための口金側ホルダ部51と、口金側ホルダ部51の基端側に取付けられ、口金側ホルダ部51の中心軸を中心に回転する円筒状のホルダ側本固定機構52と、口金側ホルダ部51の先端側に連結された灯具側ホルダ部53と、口金側ホルダ部51と灯具側ホルダ部53とにそれぞれ接続された弾性体64とを備え、全体として放電ランプの管軸方向に伸びる柱状に形成されている。
口金側ホルダ部51は、ホルダ側平坦部511Aを有するフランジ部511と、口金側フランジ部511よりも小径に形成されるとともに、口金側本固定機構52が設けられた円柱状の胴部512と、胴部512よりも大径に形成されたフランジ部513とが、紙面において下方側からこの順に連続して一体的に形成されている。
口金側ホルダ部51に設けられたフランジ部513、灯具側ホルダ部53は、それぞれ図24、25に示すものと同じ構成を有している。ランプホルダ5の内部に配置された弾性体64は、板ばねよりなるものであり、凹所531の内部をランプホルダ5の中心軸に沿って伸びる姿勢で配置され、フランジ部513の端面と凹所531の底面531Aとに接続されている。
上記した上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る第2および第3の実施形態においては、第1の実施形態の放電ランプ保持機構と同様にしてランプホルダ5に対して放電ランプ10が固定されるので、ランプホルダ5に対して放電ランプ10を取付ける作業の効率が向上すると共に、口金4とランプホルダ5との接続を常に強固な状態に維持することができる。しかも、灯具側ホルダ部53に対する口金側ホルダ部51の回転を回転制御機構によって所定の範囲内に制御することができるので、ランプホルダ5に対する放電ランプ10の着脱を確実に行うことができる。
本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構を有する光源装置を示す。 本発明の放電ランプを示す。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構を有する光源装置を示す。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る口金を示す。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係るランプホルダを示す。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係るランプホルダを示す。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る放電ランプとランプホルダの固定手順を説明する図である。 ホルダ側本固定機構に外力が加わる様子を示す図である。 口金側本固定機構とホルダ側本固定機構とが螺合した部分を拡大した図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る他の実施形態を示す。 図11の口金側ホルダ部及び灯具側ホルダ部の一部を拡大した斜視図である。 本発明の下ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る他の実施形態を示す。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構を有する光源装置を示す。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構を有する光源装置を示す。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る口金を示す。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係るランプホルダを示す。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係るランプホルダを示す。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る放電ランプとランプホルダの固定手順を説明する図である。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る放電ランプとランプホルダの固定手順を説明する図である。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る放電ランプとランプホルダの固定手順を説明する図である。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る放電ランプとランプホルダの固定手順を説明する図である。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る放電ランプとランプホルダの固定手順を説明する図である。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る他の実施形態を示す。 図24の口金側ホルダ部及び灯具側ホルダ部の一部を拡大した斜視図である。 本発明の上ホールド方式の放電ランプ保持機構に係る他の実施形態を示す。 従来の放電ランプ保持機構を有する光源装置を示す。
符号の説明
4 口金
41 口金側基体部
413 口金側平坦部
414 口金側本固定機構
42 口金側仮固定機構
425 鉤状凹所
5 ランプホルダ
51 口金側ホルダ部
511 フランジ部
512 胴部
513 フランジ部
513A 凸部
513B 凹部
514 胴部
514A 凹所
515 胴部
52 ホルダ側本固定機構
521 回転螺子部
522 固定部
53 灯具側ホルダ部
531 凹所
533A 凸部
54 弾性体
55 ホルダ側仮固定機構
56 回転制御機構
64 弾性体
10 放電ランプ
20 反射ミラー
30 保持台

Claims (8)

  1. 端部に有底筒状の口金が装着された放電ランプと、この放電ランプを着脱することのできるよう保持する柱状のランプホルダとからなり、
    前記放電ランプに装着された口金は、その端面により形成される口金側平坦部と、口金側仮固定機構及び口金側本固定機構とを有し、
    前記ランプホルダは、その端面により形成されるホルダ側平坦部と、ホルダ側仮固定機構及びホルダ側本固定機構とを有し、
    前記口金側仮固定機構と前記ホルダ側仮固定機構とが、前記口金側平坦部と前記ホルダ側平坦部とが当接するよう仮固定されると共に、前記口金側本固定機構と前記ホルダ側本固定機構とが本固定される放電ランプ保持機構において、
    前記ランプホルダは、灯具側ホルダ部と、その端部に前記ホルダ側本固定機構が設けられた、当該灯具側ホルダ部に対して独立に回転可能な状態で灯具側ホルダ部に連結された口金側ホルダ部と、前記灯具側ホルダ部と前記口金側ホルダ部とに接続された弾性体と、前記灯具側ホルダ部に対する前記口金側ホルダ部の回転が所定範囲以内となるよう制御する回転制御機構とを備えていることを特徴とする放電ランプ保持機構。
  2. 前記口金側ホルダ部は、前記灯具側ホルダ部に形成された凹所に挿入される柱状の胴部を備え、
    前記灯具側ホルダ部は、前記凹所の内面から突出する突起部を備え、
    前記口金側ホルダ部は、前記胴部に形成された凹所を備え、
    前記回転制御機構は、前記突起部と、前記胴部に形成された凹所とよりなることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
  3. 前記口金側ホルダ部は、凸部と凹部とが、口金側ホルダ部の端部の外表面の周方向に形成され、
    前記灯具側ホルダ部は、その幅が前記凹部に比べて小さい凸部が、灯具側ホルダ部の端部に形成され、
    前記回転制御機構は、前記口金側ホルダ部に形成された凹部と前記灯具側ホルダ部に形成された凸部とよりなることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
  4. 前記弾性体が、ねじりばね又は板ばねであることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
  5. 前記口金側仮固定機構が、前記口金側平坦部から突出した柱状部であり、前記ホルダ側仮固定機構が、前記ホルダ側平坦部に形成された凹所であることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
  6. 前記口金側本固定機構が、前記口金の外周面に形成された螺子部であり、前記ホルダ側本固定機構が、螺子部が内面に設けられた筒状の回転体であることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
  7. 前記放電ランプは、当該放電ランプに対して鉛直方向下方側に位置する前記ランプホルダに対して垂直に固定されることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
  8. 前記放電ランプは、当該放電ランプに対して鉛直方向上方側に位置する前記ランプホルダに対して垂直に固定されることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ保持機構。
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